2017年10月19日 (木)

ルリタテハ終齢幼虫に「タテハサムライコマユバチ(の仲間)」寄生

 前報の続き。

●先に無関係の別記録ですが、
 ・9/.28、別個体のルリタテハ終齢幼虫に寄生蜂2匹が乗っているのを見かけていました。(写真①) 
 その3日後(10/1)に、“風船に孔があいて萎んだように”干からびてぶらさがっていました。(写真②)原因は不明。92823101

 
●ここから、ルリタテハ終齢幼虫が「タテハサムライコマユバチ(の仲間)」に寄生されていた観察記録です。

 ・10/1:
  後日、画面左側の終齢幼虫が、すでにタテハサムライコマユバチ(の仲間)に寄生産卵されていたことが判明した個体です。
 この時点では幼虫体内で異変が進行していることは分かりません。101img_6296

 
 ・10/3:
  9月下旬までに、庭のホトトギスで終齢幼虫になっていた終齢幼虫7~8頭が残っていました。
  その中に、1頭の終齢幼虫が葉裏で、白い繭をかかえこむように体を丸めているのに気がつきました。
 なお、詳細なことは知りませんが、サムライコマユバチの仲間は、チョウの幼虫に産卵寄生し、寄生蜂の幼虫は宿主(チョウ)の体内で成長し、チョウが終齢幼虫の末期になるとその体壁などを咬み破って体外に出てから、宿主の体表などに繭を作り、その中で蛹になり羽化していくという。
 その間、終齢幼虫はあたかも繭を守るかのようにしながら、しばらく生存しています。

 (また、ここでも幼虫の体表にアオムシコバチ(の仲間)と覚しき寄生蜂が執拗に乗っているのも観察していました。)
 (以下の画像はクリックで拡大します。)Photo_5

 
 その後
 ・10/7:
 経過観察のために10cmほどの茎ごと切り取りました。107

 
 ・それを観察容器に入れる前に、繭に触ると、嫌がるように(写真①から順に⑥まで)大きく体をくねらしますが、再び繭を抱え込む姿勢にもどります。Photo_2

 あたかも体内に侵入したエイリアンが命令して、その様な行動を取らせているかのようで、こんな様子を目にするのは初めてのこと。

 ・観察容器は味噌の入っていた空容器です。 
 切り取った茎ごと、底に少量の水を入れた約600ml容量・方形の透明プラスチック容器に入れて、中央に錐(キリ)で2mmφほどのピンホールを開けた蓋をし、屋外の日陰に放置して経過を観察しました。
 
 それから一週間経過した、
 ・10/14:
 容器内にタテハサムライコマユバチ(の仲間)と思われる成虫が動き回っているのを目にしました。
 なお、この時、終齢幼虫は繭から離脱・落下し、容器底に長く伸びて(一部は水に浸かり)死んでいましたが、外見的に大きな変化は見られませんでした。
 終齢幼虫が繭をかかえている姿を見つけてから11日後のことでした。R0014956

R00149511014

 
 ・動き回る成虫。
 大きさ(体長)は約3mmで、触角が体長と同じほどに長いことがわかりました。Photo_3

 
 ・その後、殺虫剤を蓋のピンホールから注入して殺処分してから蓋を開け、底に集めてからすべてを取り出して計測と情況確認をしました。
 その際に1個の蛹(らしいもの)も見つけました。(写真左中央付近の棒状のもの)
 発生していたタテハサムライコマユバチ(の仲間)成虫数は意外に少なく、22匹でした。R0014969221

 
 繭の外観(写真①、②)からは、およそ50個の蛹が入っていたように見受けられますが、羽化して出てきた成虫の数はその半分程度という結果です。Photo_4

 底に少量の水があり、蓋にピンホールしかないプラスチック容器内の温湿度は観察時の自然環境に比較すれば高温多湿状態の過酷条件だったと思われます。
 そのせいか否か分かりませんが、観察後に貼り付いていた葉から取り外した繭はとても硬く変質していました。
 中を確認しようとくっついていた葉から外して、カッターナイフまた、更に鋭利な安全カミソリの刃で半分に切ろうと試みましたが切れませんでした。(写真③葉についていた部分に僅かな切り傷)
 そのため、半分くらいが羽化出来ないで蛹のまま残ってしまったのかどうかは分かりません。

 なお、「蛹」に寄生したアオムシコバチ(の仲間)に較べて、「終齢幼虫」に寄生したタテハサムライコマユバチ(の仲間)の体長は同程度の3mmほどですが、触角は体長と同じくらい長く、翅には黒い斑紋があることで明確に識別できました。

 
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※蛇足:
 今回の一連の観察記事まとめ:
 9月初旬、ホトトギスの葉に若齢(2齢くらい)幼虫が30頭程度いるのを見つけた。
 初齢幼虫が蛹になるまでの平均的な期間の、およそ2~3週間を過ぎた9月末になって残っていたのはおおよそ終齢幼虫と前蛹で7~8頭、蛹は8頭ほどになっていた。
 なおその時点では(羽化した)蛹の抜け殻などは見当たりらなかった。  
 幼虫のおよそ半分は、事故に遭ったか何者かに食べられたか、あるいは蛹になる場所を探して何処かにいったのか、ともかく行方/経過不詳になっていた。  
 大量発生する害虫・毛虫(蛾の幼虫)なども、最終的に生き残るのは少数だから、同じことのようだ。   
 10月になって、すでに標準的な蛹化、また羽化時間が経過していても、終(5)齢幼虫のまま、また前蛹のままで、さらには、蛹になっていたものも一向に羽化する気配がなく、黒くなっているなどのおかしな情況が見られた。
 そして、初めてのことだったが、その後の経過観察で、様子がおかしかった幼虫や蛹の中には、2種類の寄生蜂に侵襲されて異変を起こしている個体があったことがわかった。
 ・1種は「アオムシコバチ(の仲間)」で、隣り合ったホトトギスの茎で蛹になっていた2頭の個体【1頭は9月18日、異常に長い間(74秒)激しく体を振る黒っぽくなっていた個体(写真及び動画撮影)で、他の1頭はその隣にいた蛹で、翌9月19日に終日寄生蜂がまとわりついていた個体】が寄生産卵していた事。

 ・2種目は「タテハサムライコマユバチ(の仲間)」で、いつまで経っても終齢幼虫のままで経過していた1頭の幼虫が、10月3日になって、白い繭に覆い被さるようにしていた姿を見つけ、それが本種に寄生された姿であった事が、観察結果から判明しこと。

                - 完 -

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■参考:

※鮮明な画像の関連記事
  http://net1010.net/2010/10/post_1857.php

※寄生蜂の解説 (名城大学農学部昆虫学研究室 山岸健三)
 http://www-agr.meijo-u.ac.jp/labs/nn006/entomol/parasitic-wasp.pdf

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2017年10月18日 (水)

ルリタテハ蛹にアオムシコバチ寄生②

 前報の続きです。

 寄生蜂に寄生産卵されていたルリタテハ蛹 2個体からアオムシコバチ(の仲間)発生。

■10月1日になっても蛹のままで羽化する気配のない蛹がざっと見渡したところ8頭ほどありました。
 そのうち4頭を、茎ごと切り取って、底に少量の水を入れた容量2リットルの空ペットボトルに入れ、口部はメッシュの布きれで塞いでから屋外の日陰に放置して観察。

■10月7日:
 アオムシコバチ(の仲間)成虫発生:
 寄生蜂に取り付かれているのを目撃した蛹と、隣り合って異常に体を振り続ける動作をしていた1頭の蛹を一緒に入れていたボトルからは、総数179匹(約90匹/蛹)の成虫が発生したことが分かりました。

 ・ポリ容器内で発生したアオムシコバチ(の仲間)成虫:
 (以下の画像はいずれもクリックで拡大します。)Blg

 
 ・ボトル内壁を動き回っていた成虫:Blg_2

 
 ・ボトル底に落ちて動いている成虫、大きさが異なるのは雌(大)、雄(小):Blg_3

 
 ・枝に付いている蛹と、落下して一部ボトル底の水に浸かっていた蛹の両方に寄生蜂の脱出孔を確認しました。

 発生数を計測するため、ボトルの口から殺虫剤をスプレーして、成虫の殺処分をした後、ボトル底に集めてから、底部をハサミで切り取り写真撮影。
 A4用紙に印刷して手作業で計数した結果、生成虫発生総数は179匹(約90匹/蛹)でした。Blg_217990_2

 (・先述のアゲハへの寄生観察文献では蛹1頭から飛び出す成虫は平均約156頭(max.337頭/蛹)ということでした。)

 なお、他の2頭を入れたボトルからは寄生蜂の発生はなく、蛹の外観上にも特別な変化はありませんでした。
 (なお蛹に照明を当てて見ましたが、光りは通らず、“中味“は詰まっていたようです。)

※参考メモ:
  ・アオムシコバチはチョウ目を中心とする多くの昆虫の蛹に寄生する寄生蜂の仲間です。 
 特にモンシロチョウの重要天敵として知られています。
 成虫は、モンシロチョウやアゲハチョウの幼虫が蛹になった時に蛹の皮膚に産卵管を突き刺し、蛹の体内に産卵します。 
 孵化した幼虫は蛹の内部組織を食べて育ちサナギになり、羽化して成虫になってから寄生した蛹の外皮に孔を開けて出てきます。
 なお当然ながら、チョウの蛹は内部組織を食べられますので、チョウが羽化することは無く、小さな孔が開けられた蛹の抜け殻だけが何時までも残っています。  
 寄生蜂の成虫♀は体長約3㎜で、♂は♀より小型です。
 (ちなみに今回の観察ではおよそmax3.7mm~min2.3mm大の個体がありました。)
 また♀の体色は黒色で藍色光沢があり、 ♂は全体に青色の金属光沢が見られます。

 以上が、アオムシコバチ(の仲間)による蛹への寄生記録です。

 ※続報は、1頭のルリタテハ終齢幼虫が別種の寄生蜂「タテハサムライコマユバチ(の仲間)」に寄生産卵されていた観察記録です。

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2017年10月17日 (火)

ルリタテハ蛹にアオムシコバチ寄生①

 9月初旬(9/5)、数年ぶりのことですが、庭のホトトギスにルリタテハの若齢幼虫(2齢くらい)が多数(ざっと見渡して30頭くらいは)いるのに気がつきました。
 たださしたる関心事でもなく、きまぐれに時々の成長の様子や、また蛹になる様子などを垣間見ていました。

・9/5~中旬:
 ホトトギスの葉を蚕食しながら脱皮を繰り返し成長。
 なお画像は別個体で関連性はありません。
 ニイタカホトトギスにも1頭(④画像)だけついていました。Blg951214910

 そして、時間の経過と共に、見かけられる幼虫の数は斬減して行き、9月末には幼虫と蛹の数は、当初に見かけていた幼虫数の半分以下になりました。

 それでも少しくらいは羽化するルリタテハ成虫の姿が見られることを期待していましたが、その期待は完全にはずれ、(羽化までに必要な時間を経過しても)成虫の姿を見ることは出来ませんでした。

 そして10月になる頃、どうも様子がおかしいなと感じはじめ、その後少し関心を持って観察したところ、わが家の庭では初めての“事件が発生“していたことを知ったのです。
 ((知らなかっただけで、野外ではごく普通に起きて出来事でした。)  
 すなわち、
 ① 8頭前後は見かけていた「蛹」のうちの2個体が、主にチョウ目に寄生する「アオムシコバチ(の仲間)」に寄生されて(被害を受けて)いたこと。  
 ② 7~8頭を確認していた「終齢幼虫」のうちの1頭が、寄生蜂「タテハサムライコマユバチ(の仲間)」により被害を受けていたことを確認したのでした。
 生きものの世界には普通の出来事で、このようなことも含めて自然界のトータルバランスが維持されている、ということなのでしょう。
 今回の記事はその経過観察記録です。   
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①アオムシコバチ(の仲間)寄生の観察:
 9月下旬にはあちらこちらのホトトギスの茎に1頭ずつ分散して終齢(5齢)幼虫や前蛹になっていましたが、それらの個体の体上に、複数のアオムシコバチ(の仲間:寄生蜂)が乗って静止していたり、その傍で”待機”していたりするのを初めて目にしました。

・9/18~:
 前蛹や蛹、また若齢幼虫も混在していました。そして寄生蜂「(アオムシコバチ(の仲間)」の襲来に気がつきました。
 この写真撮影の直後、写真③蛹に寄生蜂が乗ったので、蛹は嫌がって長時間(74秒の動画撮影(未掲載))激しく体を振り回して追い払う様子も目にしました。
 (画像はクリックで拡大します。)Blg91874

 
・9/19:(同一個体の観察)
 前日の画像で前蛹・写真①だった個体が蛹になり、その蛹に寄生蜂が終日繰り返し取り付いていているの目にしました。(蛹への産卵行動だったようです。)
 そしてその蛹(写真④)が嫌がって激しく体を振ると離れて、傍の葉に止まって待機するアオムシコバチ(の仲間)です。Blg919

Blg919_1

Blg919_2

 
・9/22:
 終齢に近くなった1頭の幼虫にアオムシコバチ(の仲間)がまとわりついて離れない様子も目にしました。
 前蛹になる前のようにぶら下がってゆっくりと体を動かしていますが、寄生蜂は乗ったままで離れる様子がありません。Blg922

 
 また近くでは脱皮直後の幼虫がいる茎にも、幼虫に密着するように寄生蜂が待ち構えているのも見つけました。Blg922img_6246

 なお後から知ったのですが、蛹になる瞬間を待って、蛹に寄生産卵する機会を待っている姿だったのです。
 (・『アゲハ寄生蜂としてのアオムシコバチの寄生観察』文献*によれば、近くで産卵待機をしているアオムシコバチが幼虫(終齢)や前蛹の上に乗っている様子は多数例が観察されましたが、それは待機しているだけで、幼虫や前蛹に産卵行動をとることはなく、産卵はすべて蛹期ステージのみで行われ、蛹化直後から5日目位の蛹に限られていたということです。
 * http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010141473.pdf)

 
・9/27:
 ざっと見回して目についた幼虫7~8頭(写真例①~④)と蛹8頭(写真例⑤~⑧)ほど。Blg927788

 ここまでは9/5若齢(2齢と推定)幼虫の発見から中旬以降のアオムシコバチ(の仲間)の襲来の観察記録です。

 長くなりましたので一度区切って、続報で「アオムシコバチ(の仲間)に寄生産卵されていた蛹からアオムシコバチ(の仲間)誕生」の続報とします。

               - 続く

 
参考:
 ここまでの観察期間(9月)の気温は高めに推移していました。9

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2017年10月15日 (日)

ザクロソウ

●ザクロソウ(ザクロソウ科ザクロソウ属): 
 除草されて日当たりの良くなった畦道にザクロソウが群生しています。
 畦道や畑の縁に生える小型の目立たない雑草(1年草)です。
 しゃがみ込んでみると、白っぽく小さな花があり、また果実も稔っています。
 果実を指策で摘みとって揉んでみると、とても小さな種がこぼれ落ちてきました。

 ・花は集散花序につきます。花径は3.5mm程で花弁は無く、5枚の花被片(萼)があります。  
 秋に実る果実の大きさ(長さ)は2mmほど。
 (画像はクリックで拡大します。)Photo

 
 ・中に勾玉形で表面に粒々のある直径0.6mm程の小さな種がたくさん入っています。Photo_2

 花期は7~10月、分布は本州、四国、九州。

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2017年10月14日 (土)

キジバトの巣立ち

 キジバトは市街地でもごく普通に見かけられる身近な野鳥です。
 時には自宅前の通学路に面したご近所のTVアンテナや、電線ケーブルなどに止まって、”クックーポーポー“と鳴いています。

 去る9月初旬、わが家のイヌマキの樹に”つがい”らしいキジバトが1羽ずつ交互にやってくるようになったのに気がつきました。
 丁度果実が稔っていた時期でもあり、はじめはその実をついばみに来ているのかなとも思っていました。
 しかしその後も2羽一緒には来ないで、目にするのは常に1羽。
 どうやら巣作りのためではないかと思うようになりました。但し、茂みに入りこんでしまうので、どちらの個体が何をしているのかを具体的に確認したわけではありません。

 お隣の奥さんからも、朝方、彼女が2Fベランダで洗濯物を干している折に、”しょっちゅうお宅の木にきているわよ”、とも教えられていました。

 その後も、リビングから成鳥が頻繁に去来を繰り返していることは垣間見ていましたが、それ以上に関心を払うこともなく過ぎました。
 そして10月初旬も終わりかけた日(10/8)のこと、リビングからふと視線を向けたイヌマキの頂部で、一部の小枝が風も無いのに間欠的に小刻みに揺れ続けていることに気がつきました。Img_1118

 
●2羽の雛確認:
 あるいはキジバトのひな鳥がいるのではないかと、初めて双眼鏡を持って外に出て、少し離れたところから見上げながらしばらく観察してみると、やはりもうかなり大きく育ったひな鳥が2羽いることを確認したのでした。
 葉の茂み奥はまったく見通しがきかないので、なかなか存在が確認できませんでしたが、葉先が小刻みに揺れるあたりを注視していた双眼鏡の視野に、僅かな葉の隙間からほんの一瞬、白いうぶ毛の生えた一羽のひな鳥の頭部が見え、更に“ドアップ“の目玉が見えたのです。これが1羽目。
 そして隣に並んで、白い糸状になったうぶ毛残っていますが、雌キジに似たウロコ模様の羽になった2羽目も確認できました。

 ・巣の真下近くから:
 小枝の巣(材)の位置は確認できましたが、雛は隠されていてまったく見えません。Photo

 
 ・少し離れたところで、斜め横下から覗いてみると、葉陰に2羽の雛が確認できました。
 (画像はクリックで拡大します。)Photo_2
 

 
 ・次いで、2Fベランダの洗濯物干し場から見下ろしてみました。
 巣はその位置からは完全に死角になっていて、何も見えません。
 日常的に洗濯干し物を出し入れしている家人がまったく気付かなかったのもこのおかげでしょう。
 そして物干し台をくぐってベランダの端っこまで行ってから望遠レンズで覗いてみると、見下ろす先、僅か180cmほどの茂みの奥に2羽の雛がいて、1羽はもう十分大きくなった巣立ちも近いように見える個体で、もう1羽はまだ頭部には白いうぶ毛がたくさん残り、羽色もまだ灰色が残る個体の存在を確認できたのです。2f

2

 
 ・それから数日後の朝方、親鳥が1羽飛来したのがリビングから見えたので、窓越しに望遠で覗いてみました。
 葉の奥にピント合わせが出来なくてピンぼけながら、親鳥、そして雛2羽が確認できました。 
201710122

 
 その数日後から雨降りの日が続くようになりました。
 ある朝、玄関先で雨傘をバサッと開いたら、茂みから親鳥が飛びだしていきました。

 翌朝も雨。そして近くから“クックーポーポー”と盛んに鳴きつづける親鳥の声が聞こえていました。
 その次の日も、同じように近くから鳴き声が聞こえ、小雨の中、玄関先まで出て見ると、親鳥が電柱に止まっていたのです。Photo

 その日はまだ巣に雛鳥がいるのを確認しました。

 ■そして今朝(10/14)、やはり降ったり止んだりの小雨で冷え込んでいましたが、巣には雛鳥の姿はありません。 
 旅立ちには不向きな小雨模様の中、無事に巣立ちしていったようです。
 親鳥の声も聞こえてはきません。
 カラスや近隣を徘徊している野良猫などの被害に遭わないよう、元気で暮らして欲しいものです。

 最初にキジバトの去来に気がついてから本日まで、およそ35日間が経過していました。

※キジバトに関するメモ:
 繁殖期はほぼ周年で、1回に2個の卵を産みます。
 抱卵日数は15~16日。抱卵は雌雄交替で、夕方から朝までの夜間は雌、昼間は雄が行います。
 孵化後、雛は約15日で巣立ちします。
 食性は雑食性で、果実や種子や、昆虫、ミミズなどを食べています。
 繁殖期間中には雌・雄共にピジョンミルク*を吐き戻して雛に与えて育てるため、親が餌を食べられる限りは、周年いつでも繁殖期となり子育てが可能になります。
 *ピジョン・ミルク(pigeon milk、鳩乳の意)は鳩の仲間が、繁殖育雛する期間中に、素嚢の内壁から分泌される高タンパク・脂肪性の液体で、それを吐き戻して、子に与える素嚢乳。  
 ハト以外にフラミンゴにも見られるとのこと。

・余談:
 10年以上前のことになりますが、やはりイヌマキの樹上でキジバトが巣作りをしていた事がありました。
 その時点では特に観察などはしていませんでしたが、晩秋になって、刈り込み剪定をしていた際に、水平に張りだした枝の上で平皿状に小枝を敷き詰めた巣があるのを見つけたことがありました。
 巣は到ってシンプルなもので、小枝の巣材をあちらこちらへ引き回してうすく一重に敷きつめたもの。親鳥が坐れば、尾がほとんどはみ出すほどの狭いものでした。

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2017年10月 9日 (月)

公園のドングリ(マテバシイ、アラカシ、コナラ)/近くのクヌギのドングリ

 稔りの秋。
 公園や近隣に植樹されているブナ科のドングリも、早い樹種では9月から堅果が出来ています。
 毎年の繰り返し記事ですが、今秋最近の様子をまとめました。

●マテバシイ(公園植樹):
 結実は一番早い樹種です。タンニンが少なく、ドングリ・コーヒーが作れます。Blg2017105

 
●クヌギの堅果:
 公園近くの空き地にあるクヌギの堅果。まん丸で大きなドングリです。
 不明のケムシがあちらこちらにくっついていました。何者でしょうか?9

 
●コナラ(公園植樹)の堅果:
 9月下旬にはまだ青いものが多かったのですが、10月はじめには大分熟して、地面にもたくさん落ちるようになりました。Blg2017105_2

 
 ・コナラの樹皮とドングリ、殻斗:Photo_2

 
●アラカシ(公園植樹):
 植樹本数が一番多い樹種で大木になり、盛夏には涼しい緑陰を作るため、樹下沿いは散歩人の人気コースでした。
 一昨年、強剪定され、一部は伐採されたりして、今秋はまだ未熟の青い小さいドングリが、

数は少ないながら結実しています。Blg2017109

 
 ・地面に落下している古いドングリで比較的きれいなものを拾って写真撮り。Blg4r

 遠目には、シラカシのドングリに似ていますが、識別ポイントは頭のトガリ具合。

 ■2017.10.24シラカシのドングリを追記しました。
  強剪定されたあとで、先日観察した時にはまったく見つからなかったドングリでしたが、たった2個でしたが見つけたので追加記載したものです。Blg20171024

 
Img_6340

 
※追記:
 上記の他に、近隣の神社境内にはスダジイがあり、その古い記録があります。
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-9df9.html

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2017年10月 8日 (日)

シラカシのドングリ(堅果)

 シラカシは公園植樹もあったりして、過去に何回か写真は撮っていたのですが、一度も記録にしていなかったことがわかり、ドングリ仲間に追加のための記事です。

●シラカシのドングリ(ブナ科コナラ属):
 池と車道の道路境界に街路樹として10数本が植栽されています。
 秋に多数のドングリが実り、地面に落ちたものをキジバトなどが時折ついばんでいる様子も目にします。
 一昨年、強剪定作業がされた後で、今シーズンはまだ稔りが少ないようです。

 ・並木:Photo

 
 ・葉。上部の縁に浅く粗いギザギザ(鋸歯)があり、葉裏は白っぽいです。Photo_2

 
 ・樹皮:
 灰黒色で皮目が縦に並び、細かい縦縞があります。Img_56209_14

 
 ・ドングリ(堅果)と帽子(殻斗)
 ドングリは卵形で、先には段があり、とび出ています。
 帽子は深いお椀形で同心円状の横輪があります。

 なお下の画像のドングリは昨年落下したものと思われます。Photo_3

 (画像はクリックで拡大します。)Photo_4

 
 ・画像追加:
 シラカシのドングリは先端(花柱の周辺構造)にはっきりした段があり、飛び出ていることが特徴的です。6r

 
 ・ちなみに、シラカシ(左)とアラカシ(右)の堅果(ドングリ)の頭部形状比較。
 シラカシの頭部には「段差のある輪状の積み重ねの突起」がありますが、アラカシの先端は”なで肩で滑らかに傾斜していて、そこにうっすらとした輪状の紋様が見られる形”をしています。
 ここが両者の識別ポイントのようです。*Vs

※本種は山野に普通に自生する雌雄同株、雌雄異花の常緑高木。 
 強い剪定にも耐え、日影にも強いので庭木、公園、街路樹としてもよく利用されている。
 葉は互生し、狭長楕円形。葉の上部2/3程に浅く粗い鋸歯がある。葉の裏は、白みを帯びるため、シラカシの名が付いたとも。なお若葉は褐色~紫褐色を帯びる。
 樹皮は灰黒色。皮目が縦に並び、細かい縦縞がある。
  ドングリ(堅果)は1年成で、秋(10~11月頃)に熟す。
 殻斗(帽子)は椀型で同心円状の横輪がある。
 タンニンを多く含むため渋くてそのままでは食べられない。
 なお本種は「ムラサキシジミ幼虫」の食葉樹。
 分布は本州(福島県以西)、四国、九州。

【参考】
 ★ドングリの見わけ方: http://dongurikorokoro.fc2web.com/miwakekata_m1.html 

 *頭部形状(花柱周辺)によるアラカシとシラカシ堅果(ドングリ)の識別:
   http://acorn.hiroimon.com/newpage37.htm 

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