2016年9月30日 (金)

9月の終わり/野生アサガオなど

 9月が過ぎていきました。 
 今月初旬は晴れて残暑厳しい日の連続でしたが、中旬以降は急に様相が変わり、気温も相対的に低く.曇りか雨の連続する、極端な日照不足の日々に。
 1~2日くらいは束の間の晴れ間がのぞいたこともありましたが、終日晴れた日は皆無だったと記憶しています。

 10月もしばらくは平年より温度は高めで、はっきりしない天気が続きそうですが・・・・

 その様なフィールドでは、毎年さして変わらない風物の移り変わり模様でした。

●ノアサガオ:
 一番元気の良い野生アサガオで、まだまだきれいな花を、日中にも萎むことなく開いています。
 除草作業がしにくい場所に進出しています。したたかです。Photo

 
●園芸種アサガオ:
 逸脱した園芸種です。
 野生アサガオに比較するとやはり”大輪”ですが、お庭で育てられている花に比較するとかなり貧弱です。
 日が高くなるとすぐに萎んでしまいます。Photo_2

 稲刈りが終わった田圃の中まで蔓を伸ばしていました。
 多量の種が出来て、もうすでに周辺にも散らばって、縄張りを拡大していく迷惑雑草です。Photo

 
●マメアサガオ:
 金網フェンスや他の雑草に巻き付いて白い小さな花をつけています。
 花が開くのはやや遅めです。
 巻き付くものがないところでは地面を這っています。
 観察できるのは除草作業のタイミング次第です。Photo_4

 
●マルバアメリカアサガオ:
 大きなハート形の葉の割には小さな水色の花をつけます。萎むのも早いです。Photo_5

 
●アメリカアサガオ:
 今シーズンは気がつかないうちに過ぎてしまったようですが、マルバアメリカアサガオと同じ環境に咲いていたものです。
 花の姿形は”マルバ”と区別が付きませんが、ハート形の葉に深い3~5裂の切れ込みがあるところが異なります。
 マルバアメリカアサガオの方が,アメリカアサガオの変種、なのだそうです。
 過去ログから参考までに画像再掲。Photo_6

 
●ヒガンバナ:
 まだ稲刈りがされない稲田の脇や、9月初旬に夏草の刈り取りが終わった後、再び雑草が延びだした草原に、ヒガンバナ開花。Photo_7

 余談ながら、近隣のヒガンバナの新名所は今賑わっています。

 
●気温の上下動の影響でしょうか、農道沿いに植栽されている(多分)ソメイヨシノの数本に、ちらほら開花が認められました。Photo_8

 
ついでですが。
●ヤブラン:
 庭で増えすぎて困る丈夫なヤブランが開花しました。Photo_9

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2016年9月29日 (木)

ルリタテハ幼虫、ナミアゲハ、キアゲハ幼虫

 新味はありませんが、9月に見かけたチョウの幼虫の記録です。
 いずれの幼虫も、(9月)下旬の現在はすべて姿が見えなくなっています。
 スズメなど小鳥に見つけられて食べられたか、蛹になる場所を探して何処かに移動して行ったものか。
 何かの折に、こんなところにと思うような場所で蛹になっているのを偶然、見つけることもありますが・・・

 
●ルリタテハ幼虫:
 ・9月初旬、ルリタテハ幼虫が1匹、ニイタカホトトギスを食害しているのを発見。
 もう終齢の幼虫のようでした。R0011912

Blg9713

 その後3日目まで、葉裏で休んでいたりする姿を見かけていましたが、以後行方不明に。

 
 ・在来種ホトトギスの株周辺にたくさんの糞が落ちていて、幼虫がいるらしいことは承知はしていました。
 9月中旬、まだ蕾も見られない在来種のホトトギスを囓っている、別のルリタテハ幼虫1匹を発見。
 こちらもその3日後には行方不明に。Blg91613  

 本種は多化性で、年3回(6月;7~8月:9~10月)発生します。
 庭では、晩夏~秋にはホトトギスを囓っている幼虫を見ることはありますが、もともと成虫は当地では見かける個体数は多くありません。
 そして今シーズンは、ルリタテハ成虫の姿は自宅ではもちろん、公園でも一回も目にすることがなくて、もういなくなったのかと思っていましたが、何処かで命をつないではいるようです。 
 なおルリタテハは成虫で越冬します。

 
 かわって、こちらはミカンの幼木を何時も丸裸にするまで繰り返し発生するアゲハの幼虫仲間。
 もう珍しくもないのでこれまで撮らなかったのですが、暇つぶしに・・・
 (9月中旬~下旬に撮影)
●アゲハチョウ(ナミアゲハ)4齢幼虫:
 ナミアゲハは通常年4回は発生する多化性で、春先から繰り返し発生して,葉を蚕食しています。R00117664

 
 ・5齢(終齢)幼虫:5

 
●キアゲハ:
 白地に黄色と黒の斑点模様の4齢幼虫です。
 自然環境での幼虫の食草はボウフウなどセリ科植物のことが多いですが、今回はナミアゲハと一緒に、同じミカンの木についていました。
 双方の幼虫が近づくと、相互に威嚇行動も。
 両方の成虫が産卵にやってくる姿も目撃していました。
 なお、キアゲハは2化性(暖地)で、春型6~7月、夏型8~9月とされています。
 今回は2化目の幼虫個体でしょう。4

 

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2016年9月28日 (水)

キンモクセイ、ツリバナ

 このところ、秋雨前線のせいで、小雨ながら降ったり止んだり、気温だけは夏日の数日になって蒸し暑いことこの上なしです。

●キンモクセイ:
 そんな天気のもと、キンモクセイの開花に気がつきました。
 昨日朝、キンモクセイの樹下にあるアジサイの葉上に茶色の小片が散らばっていて、さらに地面の敷石や陶器製の植木鉢の表面にも点々と落ちているのが目に止まり、何だろうと上を見上げたところ、つぼみに着いていた”カバー”(芽鱗)が茶色になって剥がれ落ちていたのでした。Photo

Photo_2

 
 その日は、開花は見られませんでしたが、本日朝方、開花していました。
 ちなみに、記録を見ると昨年と偶然同じ開花日でした。
 ご近所のキンモクセイも同じように開花していました。しばらくは不快な気分もキンモクセイの香りで解消されるでしょうか。
 小さな花で雄しべが2本あるだけのシンプルな花です。R00119072

 
●ツリバナの実もポツポツと赤くなってぶら下がり、秋を感じる風情が少しずつ進んでいきます。R0011818ct

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2016年9月26日 (月)

ハエドクソウ

 除草したはずなのに、毎年思いがけないところにポツポツ生えてくるハエドクソウ
 ずいぶん昔にはじめてフィールドで見かけたのでしたが、しばらくして、なぜか突然我が家の狭い庭にも現れて、それ以来、気づいたら除草はしているのに”絶滅”する気配はありません。
 暑い夏には花をつけ、気がつくとかぎ爪のある”ひっつき虫”になる種をつけています。
 さして邪魔になるほどでもないので、残していた数株の生き残りを記念撮影後、除草。
 暑かったこの夏も、庭から何種かの園芸種植物が姿を消しましたが、雑草は丈夫、です。

●ハエドクソウ(蠅毒草)(ハエドクソウ科ハエドクソウ属):
 *茎上部の枝先に穂状花序を出し、白色~淡紅色の唇形花をまばらにつけ、下から順に咲かせていきます。R0011856

Photo

 
 *蕾の時は上を向き、咲く頃にはほぼ水平になり、実は下を向くようになります。
 長さ5~6mmの萼は上下2唇に別れていて、上唇の萼が長く、先端は3個の鈎状に曲がった刺になり、結実後は動物にくっついて運ばれる「ひっつき虫」になります。
 (画像はクリックで拡大します。)6

 花期は7~11月、分布は日本各地。

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2016年9月25日 (日)

秋の気配を感じる田圃道の雑草/昆虫など

 先の台風16号がやってくる直前の曇天の一日、傘をもって散歩コースを一巡。
 蒸し暑さでじっとり汗をかいてしまいましたが、田圃道をウロウロ歩くのはしばらくぶりのことでした。
 そして季節は秋へと確実に動いていることを感じながら、気まぐれに撮ってきた、毎年この時期に見られる雑草や昆虫などを羅列。

■植物:(順不同)
 *クコの花:Photo

 
 *ヤマハギ:Img_9177

  多分植栽らしい大きな株で、花のない時期の遠目には丸い葉が目立ちますので単純に”マルバハギ”、としていたのですが、花の咲いたこの時期、近くまで寄ってみると、これまで間違っていたことに気がつきました。
 「マルバハギ」(マメ科ハギ属の落葉低木、花期8~9月、果期10~11月)は、葉柄の短い葉(三出複葉)の腋に短く詰まった花序をつけるのですが、ヤマハギ(マメ科ハギ属の落葉低木、花期7~9月、果期10月)は、葉柄の短い葉(三出複葉)の腋から長い花軸を出して総状に花をつけています。写真はこちらでした。
 両者は特に花の時期には近くで観察すれば容易に区別できます。

 
 *アレチヌスビトハギ:Photo_3

 
 *オクラの花:
  畑にたくさん植えられていて、きれいな花が開いていました。Img_9148

 
 *アメリカキンゴジカ:
 晴れていれば開花している時間帯(午前10時過ぎ)でしたが、曇天のせいで開かなかったのでは、と思います。Img_9144_1

 
 *スズメウリ:
 まだ緑色の果実は晩秋から初冬にかけて熟すと灰白色になり、とても風情があります。Photo_4

 
 *イボクサ:
 (一緒に写り込んでいる白い花はハキダメギク)Photo_5

 
 *ツルマメ:
 近くに取り付いて立ち上がる雑草がないところではツルマメ同士が絡みあって団子状態に。丈夫な迷惑雑草です。
 やがて豆果が出来ます。Photo_6

 
 *ヤブツルアズキ:
 アズキの原種と言われています。Photo_7

 
■昆虫仲間: 

 *イボバッタ:
 葉にとまっていたので気がつきました。
 地面にいるときは地味で目立たない、イボのある、小さめのバッタなので、これまで撮った機会は少ないです。Photo_8

※イボバッタ(バッタ科トノサマバッタ亜科):
 大きさ(翅端まで)♂24mm、♀35mmほど。
 出現時期は7~11月、分布は本州、四国、九州。
 いろいろな植物の葉を食べる。  

 
 *コアオハナムグリ:
 この時期、昆虫には人気のヤブガラシの花に吸蜜に来ていました。Photo_9

 
 *アトボシアオゴミムシ:
 除草作業が中断している大型雑草の間から、舗装遊歩道に走り出して横切っていったペアー、そして別の1匹は掴まえて記念撮影後お帰えりになった個体。Photo_10

 
※田圃畦に群生したニラの花には、小昆虫類がたくさん集まっていました。
 そのいくつか。

 *キオビツチバチ♀:
  腹部に黄色い帯のあるツチバチ。雄は黄色い帯がつながっていますが、雌は離れた目玉模様になっています。
 (画像はクリックで拡大します。)Photo_11

 
 *キゴシハナアブ♂:
  ニラの花に来ていましたが、カメラを向けた時に、傍の草に逃げたもの。
  くっついた複眼に斑点が多数あります。R0011800

 
 *キタテハ:
 少しくたびれた様子の夏型個体で、翅色は風采のあがらない色彩です。Photo_12

 
 *イチモンジセセリ:R0011806

 
 *シロオビノメイガ(ツトガ科):
  ニラの花周辺に一番多く見かけました。
  花の上に止まった時がシャッターチャンス。ただ長居しないので急ぐとピンぼけばかりに。
 濃褐色に白い帯の入った翅のメイガで、昼間、堤防や畦道の草むらを歩くと、一番多く飛び出してくる小さな蛾です。
 遠くには飛ばずに すぐ近くの葉裏に隠れるように止まるので、写真には撮りにくいです。(撮る気にもなりませんが・・・)。3r

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2016年9月22日 (木)

雑記メモ(台風16号関連情報、その他)

 季節が1ヶ月も先に進んだり、夏日に戻ったりの昨今、歳月を経る度に変温動物に近くなっていく躯には堪えます。
 そうして迎えた終日雨の降る秋分の日です。

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 すぐに記憶から消える台風関連情報を防備用のメモ記録として保存。

●台風16号顛末:
 ・2016.9.16(tenki.jp)16_2

 
 ・2016.9.18 (16時30分)(tenki.jp)Largeradar

 
 ・2016.9.20(22時35分)(tenki.jp)169

 台風16号は午後9時頃には静岡県沖に抜けて温帯低気圧になっていました。
 そして、当地上空はその頃には雨も小降りになっていて、心配していた風もさほどではなく過ぎ去っていきました。

 
 なお当日(9/20)朝10時過ぎ、風雨に備えて雨戸を閉めに2Fにあがった時、ベランダから、イヌマキの梢に1匹のヤマトシジミが雨に濡れながらひっそりととまっているのが目に止まりました。
 もう動けなくなっていたのでしょうか。Img_9190am1030

 
●2016.9.19(月)読売新聞掲載記事切り抜き:
 日本は台風の通り道2016919

 
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 ※閉じこもりの時間が充分あったので、5ヶ月も経過した旅の写真整理も終わりました

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2016年9月17日 (土)

ミズオオバコ(2016/9)

●ミズオオバコ【環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類(VU)】*
 2007年に初めて観察したことがあるミズオオバコ。
 その後2014年にも、専門家に教えられて近くの生育地まで観察に行きました。

 今シーズンも同じところにミズオオバコが花をつけているのを観察できました。
 水田地帯の一角で、小さな農業排水路の限定された一角だけに生育しています。
 少しの雨でもすぐに植物体全体が水没してしまったり、日照りが続くとほとんど干上がったりするような、必ずしも生育に適した環境ではなさそうですが、今のところ途絶えないで生残している様子です。

 ・9月初旬観察時:
 一昨年前に観察した時に較べれば、生育株数はかなり少ない感じになっていましたが、水面を覆い尽くすほど浮き草が繁殖した中に花茎を持ち上げて、淡いピンクの花を開いていました。
 水表面下にある葉の様子は浮き草に阻まれてよく見えません。1r001169993

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3r0011698

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 ・9月中旬観察時:
 水面を覆うように油膜が浮かんでいて、また水質悪化に伴うメタンガス発生と思われる気泡がたくさん発生している環境になっていました。
 そのような水中から、果実波状の翼のある苞鞘に包まれた果実が付き出しているのも観察できました。5img_9122914

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※ミズオオバコ(トチカガミ科):
 (過去ログにほぼ同じ内容を書いていますが、繰り返し記載です。)

 湖沼やため池、水田など富栄養の浅い水域に自生する沈水性植物で、1年草です。
 かつては主要な水田雑草の1つでしたが生育環境の変化により生息・生育数は激減し、現在は環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類(UV)になっています。
 春から夏にかけて生育し、葉は長さ10~30cm。水深によっては1mにも達するなど生育環境で大きく変化します。
 開花期(8~10月)になると水面に花茎を伸ばして花をつけます。花は1日花で、直径3cmほどの白~淡いピンクの3弁花。
 基本的に花茎1本から一つの花ですが複数の花を開花させることもあります。花は結実し終わると枯れ、花茎は縮んで水没します。
 果実は長さ2~5cmで波状の翼のある苞鞘に包まれています。中に長楕円形で長さ約2mmの多数の種子が詰まっています。 
 種子が熟すと果実は再び水面に出て苞鞘が3裂し、水面に種子散布します。放出された種子は水面に浮遊しますが、後に水底に沈殿。
 植物体は暑さには耐えますが寒さには弱く、土中に沈んだ種子で越冬して世代交代します。  
 なお西表島や東南アジアでは食用にもしているとのこと。
 * http://www.env.go.jp/press/files/jp/28075.pdf 
  環境省レッドリスト2015の公表について
  別添資料4)レッドリスト(2015)【植物Ⅰ(維管束植物)】絶滅危惧Ⅱ類(VU)ミズオオバコ

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