2018年8月18日 (土)

オオナガザトウムシ

●オオナガザトウムシ(ザトウムシ目):

 (以下の画像はクリックで拡大します。)
 お盆休みの一日、モンスター姿の積乱雲が湧き上がる夏空のもと、富山県下の、Img_1809

 標高1000mを越える山地林縁の歩道上でのこと。

 ・細長い足を伸ばして体をユラユラ揺らしながら”それなりに早足で”歩いている1匹のザトウムシを見つけました。
 手持ちの非力なコンデジでは追っかけが難しく,ブレブレの不鮮明画像しか撮れません。Img_1840

 本来4対、8本の細長い歩脚がありますが、どうやら2本欠損していたようです。

 
 ・持っていたウチワですくい上げて、その上を逃げていくのを追っかけ。
 それにしても体長の何倍もありそうな細長い歩脚です。Img_1841_1t

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 ・偶然ピントが合った一枚のスナップショットで、背にトゲが1本あるのがわかりました。Img_1841_2ct2

 以前にもトゲザトウムシモエギザトウムシ?の観察例がありますが、今回は初見のオオナガザトウムシと判断しました。

 
※体色は黒褐色で、体長約1cmの細長い体型でザトウムシ(座頭虫)としては大型。
 体は頭胸部と腹部は密着していて楕円形のように見え、体節は明瞭に認められるが、くびれはない。
 背中(腹部背面前方付近)に1本の棘がある。(通常1本であるが、2~3本の個体もいる。)  
 胸部に付属肢が六対ある。
 体の前端に1対の短い鋏状の鋏角があり、1対の触肢、そして4対の(体長の数倍以上の)細長い歩脚がある。
 その長い足を伸ばして空中に支えた体を揺らして前を探りながら歩く姿から座頭虫の名がある。
 出現時期は7~10月、分布は本州、四国、九州。

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2018年8月17日 (金)

「夏の大三角」

●「夏の大三角」:

 本日(8月17日)は伝統的七夕(旧七夕)。年に一度、おりひめ星とひこ星が天の川を渡って会うことのできるという特別な日。

 おりひめ星は「こと座」の「ベガ」、ひこ星は「わし座」の「アルタイル」ですが、
 さらにもう一つ、左の方に目立って明るい星「デネブ」と呼ばれる「はくちょう座」の星があります。
 これら3つの星はとくに明るい「1等星」で、3つを結んでできる大きな三角形が「夏の大三角形」です。
 本日はこれまでの猛暑がウソのようにおさまって空気も乾燥していて、夜空を見上げると、頭上に“老眼でも”「夏の大三角形」を見ることが出来ました。
 写真はコンデジの画像で分かりにくいですが、拡大表示で何とか確認できました。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_1914_2_2

Img_1914_2

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 なお、観察に際しては、「こと座のベガ」が一番明るく見えますので探しやすく、これを基準にして三角形を探しました。

■火星も明るく輝いていました。

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2018年8月16日 (木)

コケオニグモ

●コケオニグモ(コガネグモ科):
 お盆の最中、富山県下の中部北陸自然歩道の一角で偶然目にしたもの。
 山地樹林縁で,見上げる位置に設置された木箱の陰に静止していた個体で、その場所ではとても目立つ色彩と体型だったので気がついたのでした。Img_1868

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 初めて見たクモで名前は知りませんでした。

 別のアングルが撮れないので、暑さしのぎに手にしていたウチワを差し出すと、その表面を伝い歩きしながらやがて地面に落ちて逃げていきました。
 その姿を、ポケットにあったスナップ写真用の非力なコンデジで追っかけたもので、ピントの甘いスナップ・ショットしか得られませんでした。Img_1872

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 それでも、その特異的な姿・外観から”絵合わせで“コケオニグモと判断したものです。

 体色は、緑色に黒色の斑紋がある迷彩色、また腹部にある2個の突起(ツノ)は茶色と黒色という特徴的な姿/体色の大型のクモ。
 山地の地衣類が着生した樹林地域に生息しているが、名前のとおり、ウメノキゴケなどのコケ(地衣類)に似た緑と黒を基調とした迷彩色で、昼間は苔むした樹皮などにまぎれて脚を縮め静止していて(常にコケの上に静止しているだけではないが)、夜になると樹間に大型の円形網を張り、昆虫などを捕食しているという。
 その様な生態のため、天敵のクモバチ科のハチに襲われにくく、また人の目にも見つかりにくいと思われ、日本各地に分布していても採取記録は多くない、というのはそのような事情にもよるのでしょうか。

※コケオニグモ(コガネグモ科オニグモ属) :
 大きさ(体長)♀16~23mm、♂11~14mm。分布は日本各地。

 なお日本のレッドデータ検索システム*を参照すると、環境省カテゴリでは「指定なし」になっていますが、 都道府県指定では千葉県、愛知県で「絶滅危惧Ⅰ類」指定で、東京都では「情報不足」となっています。
 (* http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=111001040312286 )

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2018年8月13日 (月)

マルバツユクサ

●マルバツユクサ(ツユクサ科): 
 農業排水路沿いの草地の一角に群生しているのを目にしました。
 本種は熱帯アジア原産の帰化植物。
 道端や草地に生える1年草ですが、地上だけではなく地中にも花(閉鎖花)を付け種子を作る強力な繁殖力を有するため、農地などに一度侵入すると根絶することが難しい強害雑草の1つ。Img_2050_1

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 ・葉はツユクサより大きく丸味を帯びた卵~広卵形で、縁は波打つ。R0018075

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 ・茎頂の苞の中に花をつけ、苞の外に花柄を伸ばして通常2個開花する。
 花の直径は2.5㎝ほど。Img_20552

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 ・花はツユクサより小さく、色は淡青色で薄めのことが多い。
 (写真のツユクサは直射日光をあびて色飛びしていますが、マルバツユクサよりずっと濃い青紫色です。)R0018090

 花期は7~9月、分布は 関東地方以西。

※なお余談ながら、マルバツユクサの花は、大きさや花色が先に観察していた「シマツユクサ」の花に似ています。

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2018年8月12日 (日)

オオフタオビドロバチ

 毎夏、日よけの簾の支柱に使用している複数の細竹筒に、オオフタオビドロバチが巣作りにやって来ます。
 竹筒の中に泥を運び込んで隔壁で仕切った部屋を作って産卵し、孵化した幼虫の餌にするガの幼虫を運び込んで産室とします。
 部屋は複数作られています。最後に竹筒の孔を泥で塞いで巣作り完了です。

 猛暑日の続く間は時折、巣穴の点検にやって来ます。R0017639_15

 
 そして泥のフタの補修をしているようです。 
 乾ききった竹筒の表面を囓りとって唾液に混ぜ、乾燥して少し痩せた泥蓋の補修をしている様子でした。Photo

 今でも継続的に点検にやって来ています。
 酷暑に曝された“竹ずつ部屋”での子育て管理も大変そうです。

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2018年8月11日 (土)

ウスムラサキシマメイガ

●ウスムラサキシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科):
 去る8月8日、玄関照明に来たのでしょうか、台風13号の影響が現れ始めて小雨と冷たい風の吹く朝方、小さな紫色のガが、玄関先に止まっていました。
 翅の模様ははっきりしませんが、”絵合わせ”ではアカシマメイガやトビイロシマメイガなどにも似ていましたが、素人目に一番似ていると思う「ウスムラサキシマメイガ」としました。R0018028_1

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※ウスムラサキシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科):
 前翅長6㎜。 成虫出現時期は4、7、10月(年3回)、分布は本州、四国、九州。

 
 以下は余談です:
 今回の個体と関係があるのかどうか分かりませんが、
  「 ウスムラサキシマメイガ」成虫は「セグロアシナガバチ」の巣*上に産卵して寄生するという生態を有しています。
 孵化した幼虫は巣内に侵入して、セグロアシナガバチの蛹や幼虫を食べながら成長して蛹になり、羽化・成虫として巣外に出てくるのだそうです。
 全ての蛹が成虫として出てきた後の巣は当然ボロボロになっています。

 毎年わが家にも、カーポートの桟や、積み上げている品物の隙間などにセグロアシナガバチが巣を作り、晴れて暑い日には水を呑みにやって来ます。
 先日、カーポートの隅に作られていた小さな巣を除去しましたが、中は既に空っぽになっていました。

■わが家で見かけたセグロアシナガバチ巣の1例(再掲):R0011547_11
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-ed2c.html

 
■外観が少し似た雰囲気の「ウスベニトガリメイガ」の記録がありました(再掲)。 
 全体的に紫紅色で、前翅と後翅の中央に黄色い横帯があります。Photo_2
http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-2801.html

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2018年8月10日 (金)

アカガネコハナバチ/オグルマに集まる

 フィールドに花の少ない時期、群生して咲いているオグルマの黄色い花に多数集まっていた小さなハチ。

アカガネコハナバチのようです。触角の長い方が♂で、短いのは♀です。
 なお画像が不鮮明のため判然としませんが、特に触角が細長く見える個体は,ヒゲナガコハナバチ♂が混じっているのかも知れません。
 (画像はクリックで拡大します。)R0018052_1

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 ついでに:
■未掲載のアカガネコハナバチ画像:
 (2015.10月撮影、イワダレソウに多数集まっていたアカガネコハナバチ)201510c

※アカガネコハナバチ:
 体長6~8mm。緑色味のある銅色光沢がある。
 触角が長いのは♂で、短いのは♀。
 出現時期は4~11月、分布は日本各地。

cf:ヒゲナガコハナバチ:
 体長6mmほど。黒っぽい光沢がある。触角の長いには♂。
 
 

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