2012年5月20日 (日)

不明のハエ、ヒメセアカケバエ、クビボソハムシの仲間、ドウガネサルハムシ?

「五月蠅い」(うるさい)虫。
 5月の草むらには一斉にいろいろな虫が出てきて、時にうるさく飛び回わり、また這い回っています。時には狭い庭にも小さい正体不明の虫がやってきます。
 折々に撮りためたものを掲載しました。

不明のハエの仲間:
 (大きさ10mm前後)428r0022164

 
不明のハエの仲間:
 ハネオレバエ科の1種?(大きさ8~10mmほど)R0021263trm

 
ヒメセアカケバエ♂:
 大きさ9mmほどで、胸部後半が赤いケバエ。頭(複眼)が大きいので♂。胸部以外は黒色で、見た目はよくありません。
 花の蜜や腐った果実などに来ます。Blg2012510r0022718

 
不明のクビボソハムシの仲間?:
 (大きさ6~7mm)オレンジ色の翅に点刻があり、特徴のある黒色斑がありました。図鑑を調べましたが名前はわかりません。Blg201242967mm

 
ドウガネサルハムシ(ハムシ科)?:
 黄銅色メタリックに光る”粒”に気がついて撮った小さな甲虫。大きさは4mmほどで、写真の絵合わせで似ていた名前ですが、正しいかどうか分かりません。
 背面には光沢があり、密な点刻があります。
 なおドウガネサルハムシなら、食草はノブドウ、エビヅル、ヤブガラシなどブドウ科植物。分布は本州、四国、九州。Blg20124284mmc

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2012年5月19日 (土)

カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサ

 いずれも、春先から草むらに蔓性の茎をのばして、近くのものに絡まりながら立ち上がるやわらかな蔓性の越年草で、マメ科ソラマメ属で越年草の御三家。
 カラスノエンドウが先輩格で、おおよそのところ、花期は3~6月。続いてスズメノエンドウが4~6月。カラスとスズメの間(マ)だから、という名前のカスマグサは、やはり、間の4~5月が花期です。
 5月は、3者そろい踏みで花を咲かせ、,実をつけてわかりやすい時期です。目新しさはありませんが、近くにはびこっているのを並べてみました。

カラスノエンドウ:Blg

 
スズメノエンドウ:Blg_2

 
カスマグサ:Blg2r

Photo_9

 
カラスノエンドウ、カスマグサ、スズメノエンドウ3者の果実:
 大きいのはカラス。小さいのは、鞘が毛深いスズメノエンドウ、見た目がサヤエンドウに一番近いのはカスマグサです。Blg_3

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2012年5月18日 (金)

ハチの仲間 ④クマバチ

 5月はじめ、花盛りの菜の花にたくさん群れ飛んでいました。見かけによらず、きわめて性格”温厚”なハチで、何もしなければ、まず刺されたりすることはありません。R0022230_1

R0022230_2

R0022230_3

 
余談:
 記事に無関係ですが、ご近所の庭先に性格”凶暴な”スズメバチの構造がわかる標本を”展示”してありましたので写真に。R0022394

 
 標本になる前の巣は当然、外壁で完全に覆われていて、出入り口の穴が一つ開いているだけです。優れた建築家なのですね。(再掲Blg201221p2010036

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2012年5月17日 (木)

ハチの仲間 ③コアシナガバチ

 5月初旬、草むら際のフェンスに、まさに新しく巣作りをはじめたばかりのハチがいました。コアシナガバチのようです。
 何とか全身の様子がわかる画像が撮れないかと、触れそうになるまで接近しても巣作りに熱中していて、襲ってくることはありませんでした。
 結局、全身が一目でわかる写真は撮れませんでしたが、作り始められた巣の形が、ほかのアシナガバチのものと違って、支えの柱が片側に寄っている特徴がはっきりしていることなどからコアシナガバチと判断しました。大きさ16mmほど。1r0022372

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Photo_5

Photo_6

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 出来上がった巣は、片側に支えの付いた全体が上方に反り返るよう形になります。その後は草むらに覆い隠されて様子はわからなくなりました。

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2012年5月16日 (水)

カッコソウ/鳴神山(2012/5)(続)

 椚田(峠)下のカッコソウ保護地を観察後、そのまま下ればコツナギ橋に下山できて、そこから車道を20分歩いて大滝口に戻ると周回コースになります。(再掲)Photo_6

 
 そのまま下っても良かったのですが、まだ時間も早く好天で、展望360度という鳴神山(桐生嶽)山頂を拝まずに帰るのはもったいないな、ということで、来た道を戻ることにしました。
 往路を辿り、やがて上り坂になりました。そのまま進むとちょっとした鞍部になっていて、その進行方向左手に「桐生嶽山頂」への道標があり、右手を見ると足下に小さな祠が一つあって、何となく分岐点らしい道がありました。
 ほんの数メートル踏み込んだところで、樹間から桐生嶽のピークらしいものが見え、またすぐ傍に道標があり、”引き返すと山頂(桐生嶽)、前進すれば座間峠・裏の肩”の案内でした。 
 そしてさらにびっくりしたことには、往路、確かに通過し、そこで写真も撮った「赤城山方面眺望」の標識がすぐ先にあるではありませんか。
 どうやら往路のルートは眼と鼻の先を通過していたのでした。赤城山方面眺望の“眺望の岩”まで行ってあらためて赤城山の写真を撮ってきました。Photo_2

 
 そこから引き返す途中、今度は目前の灌木に、ほとんど文字が消えてしまった標識板が取り付けられているのが目にとまりました。
 何とか判読できたのは、「この尾根道(往路通過したとルートと思いますが)は未公認の登山道です。次のことに注意して下さい」とあり、まだ続きが数行ある様でしたが、残りは全く見えませんでした。(写真の文字は後で画像の上に書き込んだもので実際ではありません)
 ともかくあまり一般的なルートではなかったようで、ともあれ今回は仁田山岳/山頂の確認は出来ませんでした。

 元の鞍部に戻ってから数分の登りで桐生嶽の山頂に着きました。4つの祠が置かれた山頂はうわさ通りの展望台で、案内標識にある山はすべて見えました。
 北には男体山と日光連山、皇海(すかい)山、白銀の日光白根山、袈裟丸山から足尾山塊の山々、西には上毛三山と浅間山、西南には富士山、そして南西に都心の高層ビル群と東京スカイツリーはやや霞んでいて”老眼”には厳しかったですが。(写真はその一部です)
 さして広くもない山頂に到着時には誰もいなくて、のんびり写真を撮り終わった頃、一組のご夫婦が、しばらくして”山ガール”二人組が登ってこられたので、お先においとますることにして、ヤマザクラ咲き残る雷神嶽神社へ戻ります。Photo_3

Photo_5

 
 後はひたすら、脇目もふらず、元来た道を大滝口へと下山しました。
Photo_4 

  (結果的には,今回のルートではなく、展望の良い桐生嶽に先に登り、その後で仁田山岳へ、そして椚田からカッコソウ移植地を経てそのままコツナギ橋に下る方が、カッコソウ撮影のためには良いコース選択でした。)
 全くの余談ながら、上りより下りの方に時間がかかりました。予想した通り次々に、大滝口から大勢のグループ登山者があり、開花状況を聞かれたり、また通過待ち時間が増えたからです。やはりカッコソウ人気でした。
 なお今回の所要時間は一般的な参考になりませんので省略しましたが、ぶらぶら時間も含めて4時間半程度でした。

最後になりましたが、あらためて「カッコソウ」の現状について:
 カッコソウは、これまでに生育に適した自生地が戦後のスギ植林地の拡大で減少したうえ、園芸愛好者による採取が続くなどして、著しく個体数が減少し、環境省指定 絶滅危惧IA類(CR)にリストされていました。
 残念なことにその後も依然として盗掘などの被害が後を絶たないため、カッコソウ(学名:プリムラ・キソアナ変種キソアナ)も本年(H24)4..20、 政令第134号により、[種の保存法](絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)に基づく「国内希少野生動植物種」に指定され、先日、H24. 5. 1施行されました。
 これにより今後は盗掘や譲渡、輸出入、販売目的の陳列行為については罰則が適用されることになります。大切に見守りたいものです。
 参照:http://www.city.kiryu.gunma.jp/web/home.nsf/image/e3428ced799aa4f749256b1f002636ea/$FILE/kakkosou.pdf

  “手に取るなやはり野に置け蓮華草” (滝野瓢水)、だと思います。 

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2012年5月15日 (火)

カッコソウ/鳴神山(2012/5)

カッコソウ(勝紅草、サクラソウ科):
 国内で唯一の自生地とされる鳴神山で、地元の人達が大切に保護管理されている移植地に咲くカッコソウの写真を撮りに行ってきました。
(参考:http://akanekopn.web.fc2.com/yama/sanyaken/sanyaken19.html)
  2012.5.13時点の記録です。(画像はクリックで拡大します)Blg1_2

 
 鳴神山は、群馬県桐生市北部の梅田町と川内町にまたがる、古くから山岳信仰の対象とされた山で、山頂部は露岩の双耳峰です。
 西峰が仁田山岳(979.7m)、東峰が桐生嶽(981.5m)と呼ばれていて、川内側では仁田山岳を、梅田側では桐生岳が、それぞれ祀られていて、山頂肩には雷神嶽神社があります。
 国土地理院の地図で標高979.7mは仁田山岳の標高で、桐生岳の981.5m(桐生市基準点)が最高点ですが、地図上は仁田山岳にあるはずの三角点は確認できず、鳴神山の三角点は行方不明ということです。
 主な登山道は梅田側と川内側からそれぞれ2経路ずつですが、さらに北側の座間峠と南側の吾妻山方面からの縦走路を含めると6経路になります。
 今回はカッコソウの写真撮りが目的でしたので、カッコソウ移植地2カ所を尋ねることにして、大滝口から雷神嶽神社下の移植地へ、そして鳴神山を過ぎ、椚田(峠)近くにある保護地までのコースを往復してきました。
 なお大滝口(ハイキングコース)入り口脇にある駐車場は、樹徳高校大滝山荘の私有地で、駐車禁止になっています。
 付近の道路幅は狭いため、大滝登山口手前か、その先で、待避用に少し膨らんだ路肩に止めるしかありません。やむなく登山口から少し手前に戻ったところで路肩に駐車しました。
 大滝口は鳴神山を代表する登山道だったそうですが、作業道を付けるため、旧の登山道は壊されて工事が進んでいましたが、その作業道も最近の大雨で抉られて荒れていて、安全上は特別問題ありませんが、大きな石がごろごろした荒れ沢のようになっていて大変歩きにくくなっていました。
 大滝登山口の大鳥居をくぐり、広い作業道を歩き出すとしばらくで、大滝(不動滝)が見えてきます。落差10mほどだそうですが、立ち寄らず通り過ぎます。
 整備作業中で、林道のなごりを残す広いガレ道と、途中に残るコンクリート道を過ぎ、さらに進むと間もなくで、しめ縄が張られ不動様が祀られた水場に出ます。数日前まで悪天候だったためでしょうか、かなりの水が流れていました。
 ここまで登ると約六合目だそうで、さらに沢を登り詰めると15分程で斜面稜線と案内板が見え、最初のお目当てのカッコソウ移植地に着きました。Blg1

 
 しかし、見渡すと何も無い!まさか、と張り巡らされた保護ロープのまわりをたどりながら登っていくと、ありました。
 遠目にはサクラソウにそっくりのピンクの花をつけた株が2株。良かった!と、高倍率ズームのコンデジで光の当たり具合を気にしながら何とか写真に。撮り終えてから少し離れたところにも一株。こちらは道のすぐ傍でしたが、まだつぼみ。この時点では、ずいぶん少ないな、という印象でした。Blg_2

 
 あと、もう一カ所、椚田(峠)近くの保護地に行けばたくさん見られるはず、と気楽なぶらぶら登山に向かいます。
 移植地斜面からすぐに、川内駒形登山道との合流点、“肩の広場”、そして目前の雷神嶽神社に出ます。
 鳥居が二つ並んであり、正面(東側)の鳥居をくぐって登ると東峰の桐生嶽に、左側(西側)の鳥居をくぐって登ると西峰の仁田山岳への標識があります。
 今回は、左側の鳥居をくぐり、(展望はない)仁田山岳へ。途中で“眺望の岩”があり、「赤城山方面眺望」、という小さな標識が木にくくりつけられていたので、そこで写真1枚(大間々町方面)を撮り、そのまま前進。
 しかしその前後で桐生嶽への分岐点にも気づくことなく、特に仁田山岳山頂標識はもちろん、ピークらしい岩も祠も気がつかないまま下り坂になってしまいました。
 どうやら素通りしたようですがそのまま下り、“仁田山岳あたり”から10分ほどの平坦な尾根筋に、“裏の肩”方面という消えかかった標識がありました。そこでザックに入れっぱなしにしていたGPSで現在位置確認、小休止、軽く中間食。
 その後5分ほどで椚田(裏の肩)鞍部に着きました。そのまま直進すれば座間峠へ、西に下ると赤芝、東に下るとコツナギ橋への分岐点です。
 そして、コツナギ橋側に、「カッコソウ北保護地3分下る」の小さな標識がありました。 2つめの(期待の)カッコソウ移植地です。Blg_3

 
 杉林斜面を下るとほどなく、期待通りの美しいカッコソウに出会いました。Photo

 保護活動をされている皆さんのおかげで、杉林の林床に咲くたくさんのピンクの花を”貸し切り”で見ることが出来たのです。                         (続く)

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2012年5月14日 (月)

ハチの仲間 ②ハグロハバチ

 若草萌える5月の草むらにいました。ハグロハバチと思います。名前の通り全身黒いハバチで、大きさは7~8mmほど。♀はお腹に白い紋がありますが、♂にはないそうです。R0022180_3

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 幼虫はギシギシの葉を穴だらけにしている芋虫で、シーズン中にはフィールドで目立ちます。

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2012年5月13日 (日)

ハチの仲間 ①セリシマハバチまたはキモンハバチの仲間

 5月の草むらにしゃがみ込んだ時に、雑草のオランダミミナグサの花のまわりを行ったり来たり、小さなハチが忙しく動き回っているのが眼にとまりました。それだけでいいのですが、写真に撮れたので、名前は?となると素人には容易には判別できません。
 ずいぶん前にも見かけていて、結局わからなかった記録とおなじ種類のものと思うのですが、今回各種情報と比較し、絵合わせだけで推測してみました。間違っているかも知れません。

 セリシマハバチまたはキモンハバチの仲間。大きさ8mmほど。細部はわかりません。1

Photo

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2012年5月12日 (土)

メイストームとキジ

 若かりし頃、よく聞きました。3月の風(March wind)は4月の雨(April shower)をもたらし、それは5月の花(May flower)を誘い、そして6月の花嫁(June bride)を連れてくる、と。欧米でよく知られている「ことわざ」だそうですが。
 四季の中で一番“まばゆい”季節、だったのです。

 今、「メイストーム」、和製英語だそうですが、お天気用語で、その名の通り4月後半から5月頃にかけて、主に温帯低気圧が急速に台風並みに発達して、各地で天気が大荒れになる気象現象のことで、すでにこれまでにも大きな災害記録があります。
 この5月は、初旬、ゴールデンウイークの最中から大雨、強風、そして続いた雷雨、突風、竜巻と、まさに予想以上の”メイストーム”のせいで、各方面に大きな事故・災害が発生しました。  
 子供の頃は、特に竜巻なんて、大陸の砂漠や大草原で発生するものとしか思っていませんでしたが、現代は”スーパーセル”の発生などと昔は経験しなかった大自然の変化に対して、あらためて謙虚に目を向けないといけない状況になっているのですね。

 人は当然のこと、自然に暮らす生き物にとっても影響は大きいに違いありません。当地で大荒れの天気になった去る5月3日~今日まで、散歩コースにある調節池の風景です。
 大雨でも、災害防止について期待されたとおりに機能していることもわかった光景です。Photo

Photo_2

 
 平常時の水位で形成された草原で暮らしていたキジも、“想定外の”出水“で、生活環境が破壊されびっくりしたことでしょう。しかし、すぐに遠くに引っ越しはしないで、近くで仮住まいしている気配でした。
 (すぐ下の写真で、画面右上の、水中に出ている川柳の木は、通常の水位では草原に生えているものです)3

 
 人の気配を察して草むらに座り込んでは見たものの、あまりにも間近だったため、やはり危険と感じたのでしょう、飛び立ちました。
 時間差を置いて、雄1、雌2羽が飛び立ちました。あまり高くは飛びませんが、それでも、どこまで逃げようかと迷走のカーブを見せながら100メートル以上は飛んで、また堤防の草むらに降りたようです。Photo_3

 なお、その後も、まだ水が引かない草地の縄張りで暮らしているようです。

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2012年5月11日 (金)

愛鳥週間2012始まる/ムナグロ

 放鳥されたトキの雛も全国の皆さんに見守られて順調に育っているようですね。
  (→ http://www.ustream.tv/channel/toki002 )

 今年も昨日(5/10)から16日まで、愛鳥週間(バードウイーク)が始まりました。それにちなんで、飛来数が減少していると言われるツバメの全国的生息実態調査が、日本野鳥の会によって行われるようです。
 これまで全国では、石川県で継続的な調査が実施されていて、過去40年間の調査結果が報告されていますが、やはり、この間に約1/3にまで減少してしまっているとのことです。
(→http://www.pref.ishikawa.jp/seikatu/kouryu/undou2PFD/tubame/japanese_survey.pdf )

 子供の頃から大好きだった三好達治の詩に、
  “あそこの電線に あれ ツバクロが ドレミファソラシドよ” というのがあります。

 ”ドレミ”、までしか見られなくなった原因は確かに思い当たることばかりです。電線は地中化され、田んぼは害虫発生防除が徹底され、巣作り出来る軒先は減少し、子供の頃に普通に見られた「詩情のある光景」は、もう記憶の彼方になってしまいました。
 余談ながら自宅でもだいぶ前のことですが、軒下に初めてツバメが泥をくわえてやってきたことがありました。
 何度か繰り返しやってきて軒下のモルタル塗装壁面に数粒の泥をくっつけていましたが、乾くとすべて剥がれ落ちてしまうため、数日でこなくなり、その後は全くやってきません。

 さて、毎年、ほぼ田植えが終わったこの時期、近郊水田に、旅鳥《夏はシベリアなどの北国で過ごし、冬は暖かい南国で暮らす渡り鳥の中で、南北を移動する間の、春と秋に、日本に休息のために立ち寄る鳥たち》のムナグロが、小さな群れで入れ替わり姿を見せるようになりました。
 田植えの終わった水田に降りて、歩いたり走ったりしながら、急に立ち止まっては田んぼに生息する昆虫、甲殻類、ミミズなどを食べているようです。P5062172

 
 ムナグロはチドリ科の鳥で、全長23~26cm、雌雄同色で、成鳥の夏羽は、頭から体の上面は黄褐色と黒のまだらで、顔から下腹は黒色、その境目は白色です。嘴と足は黒色です。P5062151

 
 幼鳥(若鳥)は全体的に羽色が褐色なので識別できます。P5062162

 
 成鳥の眼は真っ黒い顔に埋もれて遠目にはどこにあるのかわかりませんが、上向きに顔をあげたときに何とかわかります。P5062155

Photo

 関東地方はこのところ連日、突風や竜巻、また雷雨などの注意報が出て天気が不安定です。元気で無事に旅を続けられるように。

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