2017年5月21日 (日)

コチドリ(夏鳥)

 黄色いアイリングのコチドリが、珍しい事に、農業車両も通る田圃脇の未舗装農道にやって来て よく通るかわいらしい声で「ピィ」、「ピィ」、「ピィ」、「ピィピョ」と鳴きはじめました。
 30mくらいしか離れていないところで、こちらを注意しながらも、すぐに逃げる様子がありません。
 滅多にないシャッターチャンス。
 時には地面に座り込んだりしていましたが、しばらくして飛び立って行きました。Img_3965_1

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 今頃は田圃に餌を求めて飛んで来る姿を比較的良く見かけます。

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2017年5月20日 (土)

シロオビアワフキ幼虫

●シロオビアワフキ幼虫(カメムシ目アワフキムシ科):
  生け垣に絡んで自生した”迷惑雑木”スイカズラの茎に泡の塊をくっつけて、その中に潜んで脱皮を繰り返しながら生活しているアワフキムシの幼虫です。
 泡は幼虫が尾端から排泄した粘質液に、腹部を伸縮させて空気を送り込み泡立てて作ったもので、壊れにくく、雨にも流れず、乾燥にも強いと言う不思議なもの。
 この泡の中にいる限り、捕食性のクモや他の昆虫などに襲われる心配が少ないでしょう。

 ・その泡の塊を、ちぎった茎の先で少しずつ取り除きながらひろげてみると、まず黒っぽい脱皮殻のようなものが出てきました。Img_3980

 
 ・更に泡をはぎ取っていくと、中には、頭部~胸部は黒色、腹部は鮮やかな赤色で、目も橙色の派手な姿をしたシロオビアワフキの幼虫が現れました。Photo

 
 ・しばらくすると泡の中から歩き出て、茎の上をウロウロ移動しはじめました。Photo_2

 ”食事”のため、植物の導管(または仮導管)液を吸いに行くのでしょうか。
 

※本種(シロオビアワフキ)は非常に多くの植物につく多食性で、一番普通に見られる種類です。
 発生は年1回で、5月上旬から幼虫が泡状の分泌中で生育、6月中旬羽化、成虫は夏過ぎまで生存 して植物の葉や枝を加害します。
 越冬は卵で。成虫は体長12 mmほどで、小さなセミのような姿の昆虫。 
 分布は日本各地。

(参考資料):
  http://www.jafta-library.com/pdf/bts010.pdf 
 『森の虫の100不思議』誌 p114~115 [泡の隠れ家] (社)日本林業技術協会

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2017年5月19日 (金)

ヒラタアブの仲間のサナギ(囲蛹)/ナミホシヒラタアブなど

●ヒラタアブの仲間(ハナアブ科)の蛹:
 5月ゴールデン・ウイーク中、アブラムシなどの害虫駆除をしていた庭のバラ(ディンティ・ベス)の花茎に何やらくっついていました。
 大きさ7~8mmほどで、よく見るとヒラタアブの仲間のサナギ(囲蛹)のようでしたのでそのままに。
 ちなみヒラタヒラタアブの幼虫はアブラムシを食べる益虫です。Photo

 
 ・同じ頃、原っぱのイネ科の雑草の葉にも、外観はスケルトン様で異なりますが、同様な形状のサナギが付いていました。R0014083

Photo_2

 いずれもヒラタアブの仲間(ハナアブ科)の囲蛹に似ているかと思いましたが、詳細は分かりません。

 
●ナミホシヒラタアブ:
 なお前後して庭先にヒラタアブがやって来ました。
 ナミホシヒラタアブ(♀)でした。もちろん”親子関係”などは分かりませんが。Img_356451

 
●ついでに、同じ頃に草叢にいた(キタヒメヒラタアブ→あらため)ミナミヒメヒラタアブ。
 ・ミナミヒメヒラタアブ♂:R0013795

 
 ・ミナミヒメヒラタアブ♀:
 アメリカフウロの花(花径1cmほど)で吸蜜していた個体。Blg10mm

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2017年5月18日 (木)

ドウガネサルハムシとヒメカノコテントウ

■「ドウガネサルハムシ」(ハムシ科)/「ヒメカメノコテントウ」(テントウムシ科):

 雑草が勢いよく伸び出している草叢で、急に伸びてきたヤブガラシ若葉の奥に「ヒメカメノコテントウ」のペアがいました。
 そこに偶然、小粒ながら銅光のする「ドウガネサルハムシ」がやって来てウロウロしはじめたのでカメラを向けました。Photo_3

 
 ・ドウガネサルハムシ:Img_3929
                       

 どちらも普通にいる昆虫ですが、普段はなかなか気がつきません。

ドウガネサルハムシは体長3.5~4mmで、光沢のある背面には多数の点刻があります。 
 前胸背板は中央で最も幅広くなっています。
 体色は銅金色、赤銅色、青緑色など変異があります。
 成虫越冬して産卵し、新成虫の発生は8月以降。  
 食草はヤブガラシ、ノブドウ、エビヅルなどブドウ科植物。
 出現時期は4~11月、分布は本州、四国、九州。

※ヒメカメノコテントウ(テントウムシ科):
 大きさ4mm前後で、薄黄色地に黒色の斑紋がある、普通に見られる小さなテントウムシ。
 斑紋が消失したものや、全体が黒化したものもいます。
 成虫・幼虫とも植物に付くアブラムシを食べる益虫で、家の庭先にもやってきます。
 出現時期は3~11月、分布は日本各地。

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2017年5月17日 (水)

トガリアシナガグモ

●トガリアシナガグモ(アシナガグモ科):

 5月初旬には活動のピークを迎えていたクロハネシロヒゲナガが乱舞する、ネズミムギなどイネ科の雑草の草叢。
 その間隙に網を張って、クロハネシロヒゲナガを捕らえていたのはトガリアシナガグモ♀でした。
 体長13mmほど。地表から40cmほどのところに水平円網を張っていました。
 細長い腹部の末端は尖っています。 光の受け方によっては淡黄緑の金色に光ります。

 ・周辺に飛んでいたクロハネシロヒゲナガ:1

 
 ・獲物を捕らえたトガリアシナガグモ:2r0014089_2

3r0014089_4

 
 ・食事中に少しお邪魔して巣を突っつくと、巣から離れて全身を見せてくれましたのでその様子。
 しばらくして戻っていったようでしたが、ご迷惑だったでしょう。4r0014089_6_2

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                    (.撮影2017.5.9)

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2017年5月16日 (火)

クロハネシロヒゲナガ

 今シーズン、ネズミムギなどイネ科の雑草の群生する草地で、クロハネシロヒゲナガを初めて見かけたのは4月下旬でした。
 それから発生のピークを迎えたのは、ゴールデンウイーク後半を過ぎる頃までの10日間ほどになりました。
 その間に、♀を巡って♂が乱舞する姿が何回か見られましたので、性懲りもなくそのフィーバーの記録です。

●クロハネシロヒゲナガ♂:
 風のない草叢で静止。長いヒゲ(触角)です。
 (以下画像はクリックで拡大します。)1r0013297

 
 ・時には長いヒゲを交互にゆっくりと念入りに手入れをする姿も目にしました。2

 
 ・♀です。
 観察場所では雌の個体の方が少ないように見受けられましたが、草叢の下方の間隙をぬうようにゆっくり飛んだり、時折止まったり。3r0013873

 
 ・そして、今回フィーバーの観察舞台背景はこのような草叢です。
 ○印は飛び回っている♂のクロハネシロヒゲナガ。
 ここに集まっていた、というネズミムギの穂先が、以下の記録。
4r0013808

 
 ・♀が止まっていたネズミムギの茎下方に、突然♂が長いヒゲを揺らしながらが集まってきました。R0013797

 
 ・♀と、それを取り巻く♂が、茎の上方に移動して、穂先に止まった雌を囲んで乱舞。6r0013804t

R0013807t

 そのしばらく後、突然、穂先から全部姿が消えました。
 どこに行ったのかと付近をのぞき込んで見ると、

 
 ・茎の下方の隙間に生えていたヨモギの葉上に、めでたく♀の獲得に成功したペアが静止しているのを見つけました。
 邪魔が入らず、落ち着ける空間だったのでしょう。R0013844t

R0013849

R0013860

 
 このあと雌はイネ科植物の茎に産卵して、ライフサイクルが回っていくということですが、詳細は承知していません。

 

 その後はずっと少なくなり、現在、同じ地域ではほとんど見られなくなっています。

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2017年5月15日 (月)

ナガメ(カメムシ)の卵

 堤防斜面に群生した菜の花、中でも一番優勢はセイヨウカラシナですが、現在、草丈は1.5mを越えるまでになり、花後の種を大量に付けています。
 除草作業が始まるまでに倒れ込んでくると歩行の邪魔になり、迷惑雑草以外の何ものでもありません。

 ・花の時期には「ナガメ」が大発生します。
 アブラナ科植物につく体長8mmほどのカメムシで、カップルでいるのをよく見かけます。
 気配を察するとクルリと葉裏に隠れます。

●ナガメと卵:
 カラシナに日照を奪われた足元に、ヨモギやアメリカフウロなどの雑草も一生懸命背伸びしています。
 そのアメリカフウロが大きさ(花径)1cmほどの花を付けている傍の葉裏に、案の定、ナガメの卵がありました。
 卵の直径は約1mm。”茶碗蒸し”を丁寧に並べたように12個が産みつけられていました。
 (卵の撮影は5月9日)1r0014058

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 カメムシは確かに几帳面です。

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