2017年10月15日 (日)

ザクロソウ

●ザクロソウ(ザクロソウ科ザクロソウ属): 
 除草されて日当たりの良くなった畦道にザクロソウが群生しています。
 畦道や畑の縁に生える小型の目立たない雑草(1年草)です。
 しゃがみ込んでみると、白っぽく小さな花があり、また果実も稔っています。
 果実を指策で摘みとって揉んでみると、とても小さな種がこぼれ落ちてきました。

 ・花は集散花序につきます。花径は3.5mm程で花弁は無く、5枚の花被片(萼)があります。  
 秋に実る果実の大きさ(長さ)は2mmほど。
 (画像はクリックで拡大します。)Photo

 
 ・中に勾玉形で表面に粒々のある直径0.6mm程の小さな種がたくさん入っています。Photo_2

 花期は7~10月、分布は本州、四国、九州。

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2017年10月14日 (土)

キジバトの巣立ち

 キジバトは市街地でもごく普通に見かけられる身近な野鳥です。
 時には自宅前の通学路に面したご近所のTVアンテナや、電線ケーブルなどに止まって、”クックーポーポー“と鳴いています。

 去る9月初旬、わが家のイヌマキの樹に”つがい”らしいキジバトが1羽ずつ交互にやってくるようになったのに気がつきました。
 丁度果実が稔っていた時期でもあり、はじめはその実をついばみに来ているのかなとも思っていました。
 しかしその後も2羽一緒には来ないで、目にするのは常に1羽。
 どうやら巣作りのためではないかと思うようになりました。但し、茂みに入りこんでしまうので、どちらの個体が何をしているのかを具体的に確認したわけではありません。

 お隣の奥さんからも、朝方、彼女が2Fベランダで洗濯物を干している折に、”しょっちゅうお宅の木にきているわよ”、とも教えられていました。

 その後も、リビングから成鳥が頻繁に去来を繰り返していることは垣間見ていましたが、それ以上に関心を払うこともなく過ぎました。
 そして10月初旬も終わりかけた日(10/8)のこと、リビングからふと視線を向けたイヌマキの頂部で、一部の小枝が風も無いのに間欠的に小刻みに揺れ続けていることに気がつきました。Img_1118

 
●2羽の雛確認:
 あるいはキジバトのひな鳥がいるのではないかと、初めて双眼鏡を持って外に出て、少し離れたところから見上げながらしばらく観察してみると、やはりもうかなり大きく育ったひな鳥が2羽いることを確認したのでした。
 葉の茂み奥はまったく見通しがきかないので、なかなか存在が確認できませんでしたが、葉先が小刻みに揺れるあたりを注視していた双眼鏡の視野に、僅かな葉の隙間からほんの一瞬、白いうぶ毛の生えた一羽のひな鳥の頭部が見え、更に“ドアップ“の目玉が見えたのです。これが1羽目。
 そして隣に並んで、白い糸状になったうぶ毛残っていますが、雌キジに似たウロコ模様の羽になった2羽目も確認できました。

 ・巣の真下近くから:
 小枝の巣(材)の位置は確認できましたが、雛は隠されていてまったく見えません。Photo

 
 ・少し離れたところで、斜め横下から覗いてみると、葉陰に2羽の雛が確認できました。
 (画像はクリックで拡大します。)Photo_2
 

 
 ・次いで、2Fベランダの洗濯物干し場から見下ろしてみました。
 巣はその位置からは完全に死角になっていて、何も見えません。
 日常的に洗濯干し物を出し入れしている家人がまったく気付かなかったのもこのおかげでしょう。
 そして物干し台をくぐってベランダの端っこまで行ってから望遠レンズで覗いてみると、見下ろす先、僅か180cmほどの茂みの奥に2羽の雛がいて、1羽はもう十分大きくなった巣立ちも近いように見える個体で、もう1羽はまだ頭部には白いうぶ毛がたくさん残り、羽色もまだ灰色が残る個体の存在を確認できたのです。2f

2

 
 ・それから数日後の朝方、親鳥が1羽飛来したのがリビングから見えたので、窓越しに望遠で覗いてみました。
 葉の奥にピント合わせが出来なくてピンぼけながら、親鳥、そして雛2羽が確認できました。 
201710122

 
 その数日後から雨降りの日が続くようになりました。
 ある朝、玄関先で雨傘をバサッと開いたら、茂みから親鳥が飛びだしていきました。

 翌朝も雨。そして近くから“クックーポーポー”と盛んに鳴きつづける親鳥の声が聞こえていました。
 その次の日も、同じように近くから鳴き声が聞こえ、小雨の中、玄関先まで出て見ると、親鳥が電柱に止まっていたのです。Photo

 その日はまだ巣に雛鳥がいるのを確認しました。

 ■そして今朝(10/14)、やはり降ったり止んだりの小雨で冷え込んでいましたが、巣には雛鳥の姿はありません。 
 旅立ちには不向きな小雨模様の中、無事に巣立ちしていったようです。
 親鳥の声も聞こえてはきません。
 カラスや近隣を徘徊している野良猫などの被害に遭わないよう、元気で暮らして欲しいものです。

 最初にキジバトの去来に気がついてから本日まで、およそ35日間が経過していました。

※キジバトに関するメモ:
 繁殖期はほぼ周年で、1回に2個の卵を産みます。
 抱卵日数は15~16日。抱卵は雌雄交替で、夕方から朝までの夜間は雌、昼間は雄が行います。
 孵化後、雛は約15日で巣立ちします。
 食性は雑食性で、果実や種子や、昆虫、ミミズなどを食べています。
 繁殖期間中には雌・雄共にピジョンミルク*を吐き戻して雛に与えて育てるため、親が餌を食べられる限りは、周年いつでも繁殖期となり子育てが可能になります。
 *ピジョン・ミルク(pigeon milk、鳩乳の意)は鳩の仲間が、繁殖育雛する期間中に、素嚢の内壁から分泌される高タンパク・脂肪性の液体で、それを吐き戻して、子に与える素嚢乳。  
 ハト以外にフラミンゴにも見られるとのこと。

・余談:
 10年以上前のことになりますが、やはりイヌマキの樹上でキジバトが巣作りをしていた事がありました。
 その時点では特に観察などはしていませんでしたが、晩秋になって、刈り込み剪定をしていた際に、水平に張りだした枝の上で平皿状に小枝を敷き詰めた巣があるのを見つけたことがありました。
 巣は到ってシンプルなもので、小枝の巣材をあちらこちらへ引き回してうすく一重に敷きつめたもの。親鳥が坐れば、尾がほとんどはみ出すほどの狭いものでした。

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2017年10月 9日 (月)

公園のドングリ(マテバシイ、アラカシ、コナラ)/近くのクヌギのドングリ

 稔りの秋。
 公園や近隣に植樹されているブナ科のドングリも、早い樹種では9月から堅果が出来ています。
 毎年の繰り返し記事ですが、今秋最近の様子をまとめました。

●マテバシイ(公園植樹):
 結実は一番早い樹種です。タンニンが少なく、ドングリ・コーヒーが作れます。Blg2017105

 
●クヌギの堅果:
 公園近くの空き地にあるクヌギの堅果。まん丸で大きなドングリです。
 不明のケムシがあちらこちらにくっついていました。何者でしょうか?9

 
●コナラ(公園植樹)の堅果:
 9月下旬にはまだ青いものが多かったのですが、10月はじめには大分熟して、地面にもたくさん落ちるようになりました。Blg2017105_2

 
 ・コナラの樹皮とドングリ、殻斗:Photo_2

 
●アラカシ(公園植樹):
 植樹本数が一番多い樹種で大木になり、盛夏には涼しい緑陰を作るため、樹下沿いは散歩人の人気コースでした。
 一昨年、強剪定され、一部は伐採されたりして、今秋はまだ未熟の青い小さいドングリが、

数は少ないながら結実しています。Blg2017109

 
 ・地面に落下している古いドングリで比較的きれいなものを拾って写真撮り。Blg4r

 遠目には、シラカシのドングリに似ていますが、識別ポイントは頭のトガリ具合。

 
Img_6340

 
※追記:
 上記の他に、近隣の神社境内にはスダジイがあり、その古い記録があります。
 http://kuromedaka-saitama.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-9df9.html

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2017年10月 8日 (日)

シラカシのドングリ(堅果)

 シラカシは公園植樹もあったりして、過去に何回か写真は撮っていたのですが、一度も記録にしていなかったことがわかり、ドングリ仲間に追加のための記事です。

●シラカシのドングリ(ブナ科コナラ属):
 池と車道の道路境界に街路樹として10数本が植栽されています。
 秋に多数のドングリが実り、地面に落ちたものをキジバトなどが時折ついばんでいる様子も目にします。
 一昨年、強剪定作業がされた後で、今シーズンはまだ稔りが少ないようです。

 ・並木:Photo

 
 ・葉。上部の縁に浅く粗いギザギザ(鋸歯)があり、葉裏は白っぽいです。Photo_2

 
 ・樹皮:
 灰黒色で皮目が縦に並び、細かい縦縞があります。Img_56209_14

 
 ・ドングリ(堅果)と帽子(殻斗)
 ドングリは卵形で、先には段があり、とび出ています。
 帽子は深いお椀形で同心円状の横輪があります。

 なお下の画像のドングリは昨年落下したものと思われます。Photo_3

 (画像はクリックで拡大します。)Photo_4

 
 ・画像追加:
 シラカシのドングリは先端(花柱の周辺構造)にはっきりした段があり、飛び出ていることが特徴的です。6r

 
 ・ちなみに、シラカシ(左)とアラカシ(右)の堅果(ドングリ)の頭部形状比較。
 シラカシの頭部には「段差のある輪状の積み重ねの突起」がありますが、アラカシの先端は”なで肩で滑らかに傾斜していて、そこにうっすらとした輪状の紋様が見られる形”をしています。
 ここが両者の識別ポイントのようです。*Vs

※本種は山野に普通に自生する雌雄同株、雌雄異花の常緑高木。 
 強い剪定にも耐え、日影にも強いので庭木、公園、街路樹としてもよく利用されている。
 葉は互生し、狭長楕円形。葉の上部2/3程に浅く粗い鋸歯がある。葉の裏は、白みを帯びるため、シラカシの名が付いたとも。なお若葉は褐色~紫褐色を帯びる。
 樹皮は灰黒色。皮目が縦に並び、細かい縦縞がある。
  ドングリ(堅果)は1年成で、秋(10~11月頃)に熟す。
 殻斗(帽子)は椀型で同心円状の横輪がある。
 タンニンを多く含むため渋くてそのままでは食べられない。
 なお本種は「ムラサキシジミ幼虫」の食葉樹。
 分布は本州(福島県以西)、四国、九州。

【参考】
 ★ドングリの見わけ方: http://dongurikorokoro.fc2web.com/miwakekata_m1.html 

 *頭部形状(花柱周辺)によるアラカシとシラカシ堅果(ドングリ)の識別:
   http://acorn.hiroimon.com/newpage37.htm 

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2017年10月 7日 (土)

ヒドリガモ(冬鳥)初見

●ヒドリガモ(冬鳥)渡来:
 去る10月4日、午前中曇りでやや風の強く吹く池に、今秋初見のヒドリガモを確認しました。  
 初見の記録としては”平年並み“のようです。
 なお、今シーズン現時点で池の水量は少なく、現在まで飛来・通過していく冬鳥の種類も数もずいぶん少ない感じです。

 ・逆光になる少し遠くの池面に、いつも見られるカルガモより少し小さい鳥のシルエットがありました。1img_6543104

 
 ・“ピューイ”というなじみの鳴き声が聞こえましたので、望遠で覗いてみるとやはりヒドリガモでした。
 10羽ほどの小さな群れが小休止のため池に降りたようです。2img_6528

 
 ・コガモ:
 先に来ていたコガモも混じっていました。
 コガモの絶対数は少数ながら、少しずつ増えているようです。3img_6542

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2017年10月 6日 (金)

チュウサギ/チュウダイサギ

 長期にわたった主食用米の減反政策が見直され、減反政策は平成30年(2018年)に廃止し、飼料用米生産農業者には交付金が支払われるという農業政策*によって、 近郊でも主食用米の生産から飼料用の米生産へ切り替えられる水田が増えてきたように見受けられます。
 見た目にも飼料用米の栽培品種は異なることが明らかで、田植えや稲刈りなどの作業も従来のように集中的に実施されることがなくなり、稲刈り期間も8月下旬から10月初旬までと、幅が広がってきたようです。

 収穫作業が集中的に行われていた頃には必ず、田圃から飛び出す蛙や昆虫、またザリガニなどを目当てにチュウサギが“大挙して”飛来していましたが、今シーズンはその様な光景はついぞ見かけることがありませんでした。
 もっともそのことはニンゲン世界の事情には無縁の、チュウサギ社会に何らかの事情があったに過ぎないのかも知れませんが・・・

*【参考】
http://www.maff.go.jp/j/budget/2017/attach/pdf/index-44.pdf

※チュウサギとチュウダイサギ(ダイサギ仲間):

●チュウサギ:
 半分くらいの田圃で稲刈りが終わっていた9月中旬、やっと見かけた2羽のチュウサギ。
 近くでコンバインが稼働していたにもかかわらず、すでに刈取りが終わっていた近くの田圃をただウロウロ歩き回っていただけのようでした。
 ・“チュウダイサギ”との識別は口角(上嘴と下嘴が結合する肉質部分)の位置(目の下で終わっている)で判別。1

2

 
 ・以前は稲刈りがはじまった田圃に大挙して飛来していたものです。
 (再掲画像)3

 
●チュウダイサギ(ダイサギの仲間):
 ほぼ同時期、川に降りていた1羽の「チュウダイサギ」がすでに刈取りが終わっていた田圃に移動。
 そしてゆっくり歩きながら獲物を探している様子でした。Img_5658

 
 ・はっきりしませんが田圃脇の小さな水流でドジョウを捕らえた様子。Photo

 
 ・その後何か捉まえる様子もなく、ゆっくり遠ざかっていきました。
 チュウダイサギは嘴も、首もチュウサギより長く、口角は目の下の位置よりも長く伸びています。
 (チュウサギは目の下で止まる。)
 Photo_2

 
 ・別の日、川に降りていたチュウダイサギ1羽:410

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2017年10月 5日 (木)

ミシシッピアカミミガメ

 いきなり冷え込んで涼しさを通り越して寒くなった一日。
 青空を見上げると天気は早くも下り坂らしい。Img_6649

 
 日中でも吹く風は冷たく、水際の日溜まりには”カメ溜まり”。
 繁栄を極める外来種のミシシッピアカミミガメです。
 (画像はクリックで拡大します。)Img_6665_1

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 なんともはや・・・・

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