ツマグロヒョウモン羽化顛末記
今年はなぜか異常と思うほどツマグロヒョウモンが現れて、多くのブログの定番記事になりましたね。
ご多分に漏れずその一つで、フィーバーのまとめです。
春には野生の(シロ)ノジスミレがところかまわず蔓延りました。
それで、ツマグロの幼虫もいっぱい。
夏のある日、大雨の翌日、終齢の幼虫が蛹になるために枯れかけた鉢植えのミズヒキの茎にぶら下がっていました。
(以下、画像はクリックで拡大します。)
翌朝、蛹になり、やがて背中の5対の突起が黄金色に光るようになりました。
数ミクロンの薄い膜の光反射によるのだそうです。
8日目の朝、鉢ごと室内に取り込み、ちょっと目を離した隙に羽化してしまいました。
蛹の背中がわれて全体が現れるまでは30秒位のごく短時間だそうです。
聞いていたとおり、体を軽くするために多量の赤い体液(羽化液)を排泄して(鉢の下に洗面器を受けておきました)つかまっていた蛹を離れ、茎の上にゆっくり登っていきました。
外に鉢を持ち出してから、羽が完全に乾き、羽化後およそ2時間位で自然へと旅立っていきました。
なかなかの美女でしたね。
前後して、やはり植木鉢の半夏生の茎にぶら下がっていた蛹が、こちらは♂でしたが、羽化しました。
まだ羽が伸びきっていないところを見つけました。
同様に羽が乾いて移動し、約2時間後に自然に戻っていきました。
旅立ちを見届けたのはこの2頭ですが、未だに蛹でぶら下がっているのもいます。
どうするのかしらねえ。
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