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2008年6月

2008年6月30日 (月)

ヤセウツボ(痩靫)とギンリョウソウ(銀竜草)

※はじめに寄生植物と腐生植物について。

1)寄生植物とは:
 他の植物に寄生し栄養分を吸収して生育する植物の総称で、寄生根と呼ばれる特殊化した根で相手植物(寄主または宿主)の組織と結合して栄養分を吸収するもの。

2)腐生植物とは:
 種子植物の内で、植物体に光合成で自活する能力がなく、菌類と共生して栄養素を得て生活するものをさして呼ぶ言葉であるが、これらの植物が外界の有機物を直接摂取するわけではなく、実際の生活様式はむしろ菌類への寄生であり、最近はより正確に菌従属栄養植物という名が提案されている。(以上いずれもWikipedia参照)

 散策コースの調節池堤防に繁茂したシロツメクサ、アカツメクサの茂みの中に奇妙な植物がのぞいているのがたまたま目にとまりました。
 写真に撮り調べたところ、ヨーロッパから北アフリカ原産のヤセウツボという寄生植物で、関東や近畿地方に帰化しているということでした。
 シロツメクサまたはアカツメクサの根に寄生根で寄生して養分を吸い取って成長しているようです。
 そう思って眺めると何となくうさんくさい雰囲気の植物です。

●ヤセウツボ(撮影2008.06.04)P6041556 P6041557

 
●もう一つはギンリョウソウ
 先日(2008.06.25)旅先で林縁の落ち葉の中に一株だけ白銀色の頭を持ち上げているのを望遠で撮影しました。
 こちらは昔から良く見て知っていたのですが、寄生植物と思っていました。
 今回のチェックで正確には寄生植物ではなく、腐生植物、より正しくは菌従属栄養植物、というのが正しいとわかりました。
 直射日光が当たらない薄暗いところで、気味悪い感じの姿は、ユウレイタケなどの別名もありますが、それほどの気味悪いものでもなさそうです。Blgp6251782_2

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2008年6月29日 (日)

ヒメサユリ

 先日、山旅の帰途、福島県南会津町南郷の高清水自然公園・ひめさゆり群生地に立ち寄ってきました。山野草見本園に植えられた数株のヒメサユリを見たことはありますが、バリアフリーの木道が完全に整備された7ヘクタールの鉢状の草原に、実に100万本ものヒメサユリが自生し、ちょうど70万本くらいが開花して見頃となっているというヒメサユリの大群落に接するのは初めてで、すばらしい景観でした。(撮影2008.06.25)1p6251765

花色はやさしいピンク色のものから2img_3991

少し赤味の強い株もありました。3p6251761

 また、花弁はふつう6枚ですが、12枚も花弁がある個体を教えてもらいました。まれに白花もあるそうですが今回は見つかりませんでした。4img_3997

 小さな虫たちの憩いの場所にもなっている豊かな自然です。5p6251769

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2008年6月28日 (土)

オサバグサ(筬葉草)

 2008年6月24日、帝釈山、台倉高山のオサバグサ鑑賞に行ってきました。

 平成19年に、尾瀬をメインにしてその周囲に位置する至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、さらには田代山・帝釈山なども含む地域が29番目の新しい国立公園「尾瀬国立公園」として制定されました。
 それに伴い、探勝の玄関口の一つ、檜枝岐村周辺の環境整備も随分と進んでいました。

 オサバグサの群生地として知られる帝釈山、台倉高山への登山口として近年、檜枝岐村で整備が進められてきた舟岐林道の馬坂峠には、環境省・尾瀬自然環境保護官事務所が管理する「循環処理型トイレ」の実験施設が設置され、6月21日から稼働実験が行われていましたImg_3815_3

 馬坂峠から帝釈山及び台倉高山いずれの登山コースにもオサバグサの大群落があり、大変見事でした。
 ただ、峠からすぐのところは花の盛りが少し過ぎていましたが、登るにつれてちょうど見頃のものが多くなり可憐な白い花が印象的でした。
 車なら誰でもきわめて簡単に行けることになりましたから、不心得な行為で荒らされないように願うばかりです。Img_3819

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Img_3900 

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2008年6月27日 (金)

庚申草(コウシンソウ)

 雨降りの日、特別天然記念物のコウシンソウを見に行ってきました。
 開花時期は梅雨の真っ最中ですから、終日雨降りの天気は仕方ないとしても、薄暗い中で雨に打たれて揺れるコウシンソウは”水浸し”で、足元も悪く、写真撮影にはあいにくのコンディションでしたが、前回の晴れた日の食虫植物コウシンソウとはまた違った風情の花姿になりました。(撮影2008.06.23)

雨の庚申山頂200806231img_3724

 
 近づくことが出来ないで、見上げた絶壁のコウシンソウ群落。  ズームで雰囲気を切り取り。P6231728

 
 別の場所の群落を、雨に叩かれながら”しつこく”撮影。  図鑑に掲載できるような画像ではありませんが、晴れた日とはまた違った自然のコウシンソウの姿を鑑賞することができました。3img_3785 4img_3777 Img_3771

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野生メダカ

地球規模で食料の不足が顕在化してきた現在、自給率には依然として問題があるにもかかわらず、諸般の社会情勢から米の生産調整が実施されている日本の農業に違和感を覚える国民の声があります。かつては、稲作農業の近代化を目指して灌漑用水の水路化・パイプライン化が進められた結果、近代化の進んだ水田地帯・地域では米の生産効率は飛躍的に上がり、結果においてお米が余るようになりましたが、一方で生き物の棲息に必要な自然環境が失われ、メダカが住むことができるような水辺も失われていきました。新しい視点が求められるようです。

散歩の途中、冬の間も何とか雨水の流入などで溜まり水が干上がることのない水路で、茶色にひどく濁った水中に、数匹のメダカが浮いているのを見つけました。この場所だけは、少数ながら、継続的な棲息が確認できます。安定的な餌がない野外の自然環境下では、メダカの寿命は大体1年半くらいだそうです。Blg3p6041548

上の写真の中に、3匹のメダカが写っています。1匹ずつ拡大して切り出した画像です。3rennketu

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2008年6月26日 (木)

利尻島・礼文島ハイキング(7)

 ハイキング日記の締めくくりにふさわしくありませんが、毛虫とカタツムリです。
 利尻島、礼文島で同じケムシに遭遇しました。大きさは約7~8cmくらいで、たいていの人がヒャーッと声を上げます。
 礼文島では3回出くわしました。一匹は踏みつぶされていましたが・・・。ヨシカレハという蛾の幼虫だそうで、本州にも分布しています。

 利尻島のヨシカレハ幼虫P6121614_2

 
 礼文島のヨシカレハ幼虫 Img_3490_2

 
 礼文島のカタツムリです。桃岩付近で見かけました。
 強風に草が揺れてとまらず、動き出す気配はありませんでした。
 殻の大きさは2.5cmくらいです。見た目、殻は薄そうな感じでエゾミスジマイマイに似ているように思いますが正確には分かりません。Img_345611

 
 ともあれ、今回初めての利尻島・礼文島ハイキングはとても印象深い旅になりました。 Img_08151

P6121586

                   (完)

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2008年6月25日 (水)

利尻島・礼文島ハイキング(6)

 花の浮島礼文島、その名にふさわしく沢山の高山植物を見ることが出来ました。
 強風にあおられながら沢山撮った写真の整理がなかなか尽きません。
 その一部です。

 レブンソウ:P6131665

 
 レブンキンバイ:P6131669

 
 レブンウスユキソウ:Img_3326

 
 レブンアツモリソウ:
 群生地がまさに前日閉鎖!(今年は6月12日)されて、立ち入り禁止。なんと言う不運か、と嘆きましたが、柵の外からだいぶ傷んだ花でしたが十分観察できました。
 ここでも高倍率ズームカメラが役立ちました。696

 
 次の、赤花の個体は礼文町に4株だけ咲いていたもので、交雑種ではないかとのこと。
 こちらはまだきれいでした。盗掘などの愚行には絶対に遭わないようにしてほしいものです。
 (追記:後日、ノアザミ様から、赤い花の方は、交雑種ではなく、「ホテイアツモリ」である、と教えていただきました)。 4img_3513_2

                   (続く)

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2008年6月24日 (火)

利尻島・礼文島ハイキング(5)

礼文島

 花の浮島・礼文島ということで、終日花めぐり。
 現地ガイドさんの案内で、まずは桃岩~知床コースを トレッキング
 ガイドさんによれば、この日は特に風が強く、風速15m位だったそうです。
 礼文島は地勢的にいつも風が強いところなので、花の写真撮影のポイントは、ISO感度を上げて高速シャッターにすること。そうしないと全てブレてしまってきれいに撮影できず、また風が止まるまで待っているとそこから動けない、というガイドブックの記載に納得しました。
 風にあおられた花が、クローズアップにしたファインダーから逃げてしまうことも度々でした。

Img_3373

 
 桃岩付近に咲く高山植物案内板Img_3382_2

 
 桃岩を過ぎたあたりの元地の海岸に、"ゴマフアザラシがたくさんいますよ"、というガイドさんの声。
 肉眼ではほとんど識別困難でしたが、高倍率ズームで撮影した画像を見ると確かにたくさん集まっているのが分かりました。1p6131676

 
 最北限のトイレ、スコトン岬、の看板に敬意を表して記念撮影。2img_3504

 
 この季節、礼文では午前3時40分過ぎには陽が昇り、午後7時19分過ぎに沈みます。
 終日、雲の多い天気でしたが、雲間を赤く染めて沈む夕日の光景は感動的な一瞬でした。5img_3523

             (続く)

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2008年6月23日 (月)

利尻島・礼文島ハイキング(4)

 利尻島で宿泊した旅館の敷地の片隅にコケが生えていました。
 その下にいたトビムシ。
 1mm以下の小さなものばかりで、数種類いたようですが、写真が不鮮明なのでよく分かりませんが、アヤトビムシの仲間もいるようです。1_img_3554trm 250img_3556trm 3img_3572trm 450img_3566trm

                (続く)

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2008年6月22日 (日)

利尻島・礼文島ハイキング(3)

利尻島の生きもの

 たくさんの花が咲き乱れているハイキングコースにはいろいろな生きものの姿を見ることが出来ました。

 甲虫:オオイタドリハムシのようです。
 大きさは(触覚を含まない)2cm位です。櫛形の触覚と体の文様が特徴的です。Risiriimg_3289

 
 アオシャク亜科のガの仲間:
 大きさ3cm位の青白い蛾です。そんなに気持ち悪いとは思いませんでした。Risirip6121612

 
 アカハネムシ:
 クシ状の触角と紅赤色の翅が特徴的です。
 体に毒を持つベニボタルに擬態していると言われています。大きさは2cm位です。Risiriimg_3209

 
 アリ:種類は分かりません。
 1.5cmくらいの大きなものでした。Img_3220

 
 イブキヒメギスの子供かと思いますが、確かではありません。
Img_3202

                (続く)

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2008年6月21日 (土)

利尻島・礼文島ハイキング(2)

利尻島の花。
 現地のフラワーガイドさんの案内でたくさんの花に出会いましたが、その一部です。

 ハマナス:Img_3067

 
 エゾイソツツジ:Img_3118

 
 クロユリ:Img_3499

 
 クルマバツクバネソウ:
 はじめて見ました。Photo

 
 リシリヒナゲシ:
 本来は利尻山に登らないと見ることが出来なかった高山植物だそうですが、今では種から育てられて平地でもあちこちに見られるようになっていました。(種も販売されていました)。Img_3324

                          
                  (続く)

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2008年6月20日 (金)

利尻島・礼文島ハイキング(1)

利尻島

 先週(6/11~14)、利尻島・礼文島ハイキングに行ってきました。
 ベストシーズンということで旅行者が集中したようです。
 地元のご苦労を忍びながらも、楽しい旅でした。(ただ、14日、礼文島から帰りのフェリーで、岩手・宮城内陸地震情報に接し心配していました。
 被災地の一日も早い復旧を念願しています。)

 稚内からのフェリーが鴛泊港に近づくにつれて、はじめて見る利尻山の山容と、また島を一周するにつれて、刻々と変わる利尻山の表情が大変印象的でした。
 登れたらもっと良かったのに、と想いながら。

 船上から利尻山ズーム612755p6121597tyousei

 
 もうすぐ鴛泊港入港612802img_3200

 
 姫沼から望む利尻山 847img_3204

 
 オタトマリ沼から。
 この時だけ、霧がかかってしまいました。刻々と変わります。12241224img_3269

 
 沓形岬からの展望。相当険しい山容です。1354p6121640

               (続く)

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2008年6月19日 (木)

天空のポピー

記事の作成が遅くなってしまいました。5月中旬と6月上旬に、埼玉県東秩父高原牧場を車で通過しましたが、その時、天空のポピー畑を鑑賞することができました。鑑賞したのは初めてです。大変みごとでした。最盛期には各種イベントも開催されたようです。Img_3011 Img_3015 Img_3016 Img_3018

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2008年6月18日 (水)

オヤブジラミ

用水路の堤防に、草丈50cmくらいの大きさで、先に白い花を付け、赤紫色の刺毛のある果実を付けた草が目立つようになりました。図鑑で調べると、セリ科ヤブジラミ属のオヤブジラミ。セリ科の植物に多く見られる「複散花序」とよばれる花の付き方が特徴。藪に生え、果実がシラミ(虱)のような形をしている”ヤブジラミ”よりも、果実が大きく粗大な感じなので、「雄-」を冠して、雄藪虱、だそうです。花弁の外側や果実、茎や葉が紫色を帯びるのがヤブジラミとの区別のポイント。Img_2507

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2008年6月17日 (火)

カタツムリ

陸に住む腹足類(陸生貝類)のうち、殻のないものをおおざっぱにナメクジと言い、殻を持つものをカタツムリやデンデンムシなどと呼ぶ(Wikipedia)そうです。殻があるかないかで随分気持ち悪さが違いますね。昨今、大都市圏の公園などでは温暖化や乾燥化のせいで、カタツムリの姿がだんだん見られなくなってきているとか。水滴の光るヤツデの葉をゆっくり這うカタツムリの姿は、しとしと降る梅雨の情景描写には欠かせないものでしたが・・・。

梅雨入りした雨上がりの早朝、草むらから這い出してきたたくさんのカタツムリがぬれた舗装道路を這っていました。一匹拾って濡れたヤツデの葉に乗せると角だし槍だし目玉を出して這っていきます。殻の大きさは1.5cmくらいで、種類は分かりません。61img_294361img_2962

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2008年6月16日 (月)

アカバナユウゲショウ

5月過ぎから、だんだん生い茂るようになった草地や道ばたの雑草のなかで、アカバナユウゲショウがひときわ目立って、ピンクのかわいらしい4弁花を開くようになり、思わず足を止めることがあります。花の大きさは2cm以下です。素性を尋ねてみれば、北アメリカ原産で、もともと観賞用に導入されたものが野生化して広がっていったということで、なるほどとうなずけます。日中咲いているのも見られますが、たいていは午後から夕方に花を開き、夜間は閉じています。天気が悪い日は開かないこともあります。Img_2560

Img2412

非常にまれ、と言うことですが、白花を見つけました。Img_2702 Img_2699   

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2008年6月15日 (日)

ミゾコウジュ

 ちりめん状のぼこぼこした葉と、学名がSalviaとなっているように、サルビアの仲間の特徴である四角い茎に、青紫色の小さな唇形の花をたくさん咲かせるのが特徴的な越年草です。雨が降らなければカラカラに乾燥し、降ればすぐに水浸しになる、そんな荒れ地や道ばた、草地に結構たくさん生育しています。当地では、草刈りや除草剤散布がなければ相当にはびこってしまうのではないかと思うくらい、5月はじめから方々に見られるようになります。しかし環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されています。Img_2626   Img_2695Img_2627

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2008年6月14日 (土)

ヌートリア

 一見、巨大なドブネズのようなずんぐりした体型の動物が用水路の河床を走って流れに飛び込むのが見えました。
 鼻面を水面に出してかなり早いスピードで泳いでいきます。
 カワウソは居るはずがないし、イタチはもっとスマートだし、なんだろうと撮影した写真を調べてみたらヌートリアだと分かりました。
 その後も同じ水系でたまに泳いでいるのを見かけることがあります。潜水も得意のようです。P5231500trm_2 P5121411_2 P5121417_2 P5121420_2

 資料によると、ヌートリアは体長50~70cm、体重は5~15kg、げっ歯目ヌートリア科の草食性の帰化動物。
 1930年頃から、毛皮獣として輸入、飼育されるようになりましたが、後にその一部が逃げ出したり野外に放逐されたりしたものが野生化し、現在のように日本各地のあちこちの河川に住み着くようになったということです。
 ヌートリアは、体つきはドブネズミなどに似ていますが、耳が小さく、後ろ足には水かきがあり、池沼や流れの弱い河川の岸辺の土手などに巣穴を掘り、水辺の生活に適応していて、泳ぎが得意で5分以上潜水することもあるそうです。
 主食はマコモやホテイアオイなどの水生植物の葉や地下茎で、明け方と夕方に活発な採餌のための徘徊行動が見られ、それらの生態が、水田の畦などを壊したり、農作物を食害する、また在来の生態系を乱す恐れがあるということで、現在は害獣として毎年各地で駆除されているそうです。

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2008年6月13日 (金)

コチドリ

 日本で見られる最も小さいチドリ類です。
 ユーラシア大陸に広く分布し、日本では主に夏鳥として全国にやってきます。
 目の周りに黄色の輪があるのが特徴的で、たいてい水田のまわりを数羽一緒になって飛び回っています。
 近くの水田で採餌するためにやってくるようですが数はあまり多くはありません。P5241513trm P5241514trm P5241515trm

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2008年6月12日 (木)

初夏の雑草

田植えが始まる前に農道やあぜ道の雑草はいったんは草刈りや除草剤散布などで人為的に除去されてほとんど無くなりましたが、そこは雑草の生命力、水田で順調に生育する稲苗の生長に負けじと再び勢いを盛り返しています。ただこの過程でやはり勢いを増して生えてくる雑草種は限られているか、または時候に適した新しい雑草のようです。無農薬のお米作りの大変さを再認識することにもなります。絶滅危惧種になる雑草が出てくるのも分からないではありません。

アカツメクサ:大変な勢いです。レッドクローバーとも呼ばれ、赤紫色の大きな球形の花序が目立ちます。普通は3つ葉ですが4つ葉やまれに5つ葉もありますが、シロツメクサよりその頻度は少ないそうです。Img_2510

シロツメクサ:ご存じのとおり、クローバーの名前で親しまれているマメ科植物です。4つ葉のクローバーは幸福のシンボルですね。Img_2646

コメツブツメクサ:草原や道ばたに叢生しています。他のツメクサ類に比較してはるかに小さな黄色いボール型の花序をつけています。小さいから米粒。Img_2569

ノボロギク:他の雑草と共にいったんは姿を消しましたが、その後ほとんど一人勝ちの状態で生えています。もっともほとんど一年中畑や道ばたなど、どこかに生えて花を付け、種をとばしていますから、元々強いのでしょうね。野に生えるボロギク、ということだそうで、そういわれると、ボロい雑草ですかね。Img_2760

ハキダメギク:掃き溜めに生えるキク、と言う名前で、野のボロギクといい勝負?。かわいそう?白い3裂した舌状花が特徴です。夏の雑草です。Img_2763

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2008年6月11日 (水)

アオスジアゲハ

関東地方も先週梅雨入りしましたが、晴れると暑いし曇りや雨降りだと肌寒く、なかなか快適という日が続きません。たまたま晴れて暑くなった午前中、アオスジアゲハがあまりきれいではない水路の泥土にやってきて熱心に吸水していました。時々おしりからピュッと水滴をとばします。ミネラル補給と体温調節の行動とか。P5231487trm P5231495trm

またスイレン鉢には大きなスズメバチがやってきて水を飲んでいました。Img_2664trm

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2008年6月10日 (火)

デンジソウ

デンジソウは漢字を当てると「田字草」で、四つ葉のクローバのような形態はまさに”田”の字にぴったりです。Img_2500

昔は水田や沼地にたくさん繁殖して水田害草扱いだったそうですが、環境変化により激減して環境省のレッドデータブックで、絶滅危惧Ⅱ類になっています。自然のものは見かけたことがありませんが、夏場になるとホームセンターなどで、水辺の植物としてウォーター・クローバーなどの名前で時々販売されています。外国産のもので種は異なっているようですが、形態や特性はそっくりです。写真のものは以前に購入して、屋外メダカ水槽に大繁殖したものの一部を鉢植えにして屋外に放置したものが、冬も枯死しないで(地上部は枯れて一見何もなくなったようになりますが)5月始めに芽生えて成長を始めたものです。羊歯(シダ)類と言うことで、確かに生育の過程ではシダ植物の特徴が見られます。とにかく丈夫で繁殖力は旺盛です。メダカ水槽に入れると夏期は大繁殖して手に負えなくなりますので水槽に植える植物として適切ではありません。 Img_2625

Img_2624

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2008年6月 9日 (月)

トビムシ(三毳山)

5月初旬に栃木県のみかもやま公園に行ってきました。花の百名山にも選定されている三毳山があり、標高はわずかに229mしかありませんが、ハイキングの人気スポットです。ブナやクヌギもたくさんあり、自然豊かです。遊歩道の落ち葉の下にいたトビムシです。特別変わったものは見つかりませんでした。(標本は5月初旬に作成したもの)

アヤトビムシの仲間など。Img_2399

マルトビムシの仲間。大きさ0.7mm(×150倍)07mmimg_2394trm

シロトビムシの仲間。大きさ2mm(×50倍)20mmimg_2401Img_2396

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2008年6月 8日 (日)

ニワゼキショウ

ニワゼキショウは、芝地や公園あぜ道などで、日当たりの良いところに生える北アメリカ原産の帰化植物です。芝地に生えると花がないときにはシバに紛れて分からないことが多いようです。広い芝地に3種類の花が混生していました。Img_2549

普通種の花は赤紫色で花弁は6枚、花弁の”のど”の部分は紫色が濃くなり、中心付近は黄色です。花弁が白色の個体もあります。また草丈が高く、花弁に藍色の筋の入った白い花をまばらに付けるオオニワゼキショウもありました。ニワゼキショウの仲間はまだ分類学的な課題が多いそうです。

ニワゼキショウImg_0742

白花のニワゼキショウImg_2504

オオニワゼキショウImg_2552

Img_2551

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2008年6月 7日 (土)

ホオジロ

遊水池で撮影しました。頬と喉が白く胸は茶色です。木の梢にとまって、胸を反らせた姿勢で空に向かってさえずっていました。なかなかの美声です。子供の頃、祖母からホオジロは『一筆啓上仕り候』と鳴くと教えられました。その時は意味が分かりませんでしたが、今は鳴き声を聞いてもそのように”聞きなし"ができません。P5211482trmP5211483trm

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ホオジロは草原や林縁などで広く見られ、主に地上で草の種子や昆虫などを食べています。日本では屋久島以北の全土で繁殖し、北海道のものは冬は暖い地方へ移動するそうです。

話がそれますが、ツバメの鳴き声についてやはり祖母から教えられた「聞きなし」は、子供心にもよく分かりました。そして今ツバメの鳴き声を聞いても、そうだなあ、と思う”聞きなし”は次とおりです。(早口で繰り返し):

”ツチ(土)クテ(食うて)ムシ(虫)クテ(食うて)シィーブイ(渋い)” 

巣作りに田の泥をくわえて飛んできて、雛のために虫を捕らえて運んできて、口の中がさぞかし渋いのだろうと思ったものでした。

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2008年6月 6日 (金)

コンニャクの花

5月初旬に山梨の道の駅近くで、”日本一のコンニャクの花”、として展示されていた人の背丈ほどもある紫色の奇怪な花を見て驚いたことがありますが、散歩の途中で、近くの農家の畑にずっと小さな花が咲いて居るのを見ました。大きさは全長70cm位でしたが、形は当然ながら同じですので、すぐにそれと分かりました。5年以上育ったコンニャク玉にしか花は咲かないそうで、また花が咲くと、コンニャクの原料にならなくなるので、通常は花が咲く前に収穫され、花を見る機会は多くはないそうです。サトイモ科の植物で、水芭蕉や、カラー、またマムシ草、等と同じように真ん中に花があり、その上部の肉穂と呼ばれる剣のような付属体のまわりを仏炎苞と呼ばれるスカートのようなものがとりまいています。Img_2749

真上から見ると付属体の下の方に、白いつぶつぶの雄花が見えています。Img_2770

少し見づらいですが、上部に雄花があり、区切りがあってその下に雌花があります。花が咲いているときにはかなりの悪臭がします。いずれにしても奇怪な姿です。Img_2926

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2008年6月 5日 (木)

ゴイサギ

通常は夕方以降になってから水辺でカエルやオタマジャクシ、ドジョウやフナ、アメリカザリガニなどを採餌しますが、日中でも、水田のカエルなどを狙ってのことでしょうか、ゴイサギの姿を時々見かけます。特徴は目が赤くて頭の後頭部から2本の白い冠羽が伸びていることです。けっこう警戒心が強くて近づくとすぐに逃げていきます。夕方暗くなってから一声ずつ”クワッ”という嫌な鳴き声を出して飛んでいくのを見かけることがあります。P6041532trmP6041530trm  P6041538trm P5241510trmP5231505trm

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2008年6月 4日 (水)

メダカの発生(4)

 室内の窓際に置いたシャーレの水を一日おきに取り替えながら観察を続けた十日目の午後、外出先から帰ってみると、めでたくメダカ誕生です。
 口から酵素を出して卵膜を溶かして出てくるのです。

 卵の抜け殻。10pmimg_2866

 
 泳ぎ出た稚魚。
 孵化直後には軟条のない胸ビレと、尾びれなどまだ透明な膜状のヒレしかありません(ので写真に写りません)。
 体長5mmくらいです。
 まだあまり早く泳ぎ回りはしませんが、何かの刺激が伝わると結構早く、ピュッと移動します。
 なかなか元気な赤ちゃんでした。Img_2881 Img_2891   

Img_2909

Img_2905

 メダカのルーツは東南アジアのタイ、メコン川流域だそうです。
 だから暑さには意外に強く、屋外水槽の水温が30℃に上がっても結構元気です。
 数百万年生きてきたと考えられるメダカは温暖化には適応できるでしょうが、ここ半世紀の間に日本も都市化、工業化によってメダカの生息域である稲作地域の環境が大きく変化したことや環境汚染が進んだことによって野生メダカの生残が危惧されています。

 なお、後日動画も記録しましたので、こちらのページをご覧下さい。

                (完)          

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2008年6月 3日 (火)

メダカの発生(3)

 八日目。
 丸い輪のように伸びた体の尾の先端は目を通り越して耳胞をおおうまで伸びます。 
 狭い卵膜の中はもう窮屈そうです。
 心拍数を計測したら、110回/分でした。8110img_2764

 
 九日目。
 消化管の背側左に赤い脾臓が明確になります。(この写真では分かりません)
 目や口、胸ビレの動きも活発になります。
 卵の中で全体がグルッと動きます。9img_2845

 
 十日目、孵化直前。
 心臓の拍動が鮮明に見えます。
 体全体がグルッ、グルッとよく動き、卵膜が今にも破れそうな感じです。10img_2854

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      (続く)

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2008年6月 2日 (月)

メダカの発生(2)

 三日目。
 心臓の拍動開始が観察できます。
 血管が出来て血島から血管へ血球が流れるのがわかります。
 目が黒くなりはじめ、胸ビレが出来はじめます。3img_2617_2

 
 四日目。
 胚胎(メダカの胎児)は卵黄の4分の3を取り巻くほどの大きさになり、目が黒くなり、動きます。4img_2621

 
 五日目。
 肝臓の後方にに内接する胆嚢が明瞭になります。(この写真では分かりません)
 心臓から赤い血液が規則正しく送り出されるのがよくわかります。
 心拍数はおよそ20回/10秒。透明な胸ビレもパタ、パタ、パタと動きます。5img_2681

 
 六日目。
 眼球の黒色色素沈着がすすみ、尾部の先端が眼に届くまで体長が伸びます。6img_2682

 
 七日目。
 更に伸びて尾部の先端が眼胞近くに届くようになります。
 赤い血液の循環がよく分かります。目が合うとなんだか不思議な気分になります。7img_2714

          (続く)

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2008年6月 1日 (日)

メダカの発生(1)

 いよいよ6月、山野の緑は濃く、すべて風物は夏の装いになってきました。
 人もまた衣替え。そして程なく梅雨がやってきますが、しかし、どうも自然のリズムは変調を来しているように思えてなりません。
 昔は梅雨と言えばシトシトと静かに降って、濡れたヤツデの葉の上をカタツムリが這っていました。
 "五月雨をあつめて早し最上川”。
 しかし近年は、降れば土砂降り、水害発生、降らないと渇水、水不足、と振幅が大きくなって、梅雨の風情も”ありがたさ”もなかなか実感できません。
 報道によれば、乾燥化した都市にカタツムリがいなくなったというし、このまま温暖化が進めば白神山地のブナ林も消滅するということ。
 自宅では早い時期から夜間這い回るナメクジの駆除に手を焼いています。
 雨降りの日は特にひどいのですが、これらも温暖化と何らかの因果関係があるのでしょうか。
 温暖化をただ心配するだけではなく、直ちに出来ることをやって行かなくてはなりません。

 さて、話変わって、屋外水槽のメダカも産卵の最盛期を迎えています。
 毎朝、たくさんの卵をおなかの下に付けて泳いでいます。
 5月下旬にクロメダカの卵を採取して、孵化するまでを観察してみました。
 ゲノム(生物機械設計図)と生物機械の精密さを再認識しました。

 メダカの産卵は光の周期に依存していて、夏はまだ暗い早朝3時前後には産卵するそうです。
 ナマケモノは3時には起きられません。
 日が昇ってしまって明るくなっている5時過ぎにクロメダカ水槽を覗いてみました。
 たくさんのメダカがお腹の下(泌尿生殖口)に受精卵をぶら下げています。Img_2812

 
 ゴミ取り用ネットで1匹すくいとりました。Img_2807_2

 
 指先で押さえるとメダカがはねて簡単にネットの上に卵塊が残ります。
 卵は20個以上あります。Img_2808trm

 
 卵塊をガーゼの上にのせて水道水で少しぬらしながら指先でころがして洗った後、丈夫な付着糸でつながっている卵を1個ずつ指先で切り離して、汲み置きした水道水を入れたガラスのシャーレに移していきます。

 採卵直後の卵です。
 もう細胞分裂は始まっています。
 卵の大きさは約1.2mmです。(×50倍)Img_2811

 
 二日目です。
 動物極側の胚胎部で前脳部の両側に目玉(眼胞)ができはじめています。2pmimg_2901

             (続く)

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