カニムシ(大小山)
里山(大小山)の尾根筋に堆積した落ち葉の腐植土層に、トビムシを捕食するカニムシが居ました。カニムシにお目にかかるのはまだ3回目です。
カニムシが住んでいるところは、トビムシだけ住んでいるところより自然度が高い、という評価になるようです。
日本の土壌性カニムシには、ツチカニムシ上科とコケカニムシ上科が多いそうですが、全く知識がないので、ただカニムシ、です。
カニムシの体型はシッポがないサソリ形です。
3匹抽出されました。同じ種類でしょう。その個体の写真です。
触肢は大きなハサミ状で、このハサミでトビムシなどを捕まえます。
ハサミ状の膨らんだ部分(掌部)に毒腺があるもの(コケカニムシ)とないもの(小型のツチカニムシ)があるそうです。
また頭のところに1対の大きな鋏顎があります。
歩き回るための足として、4対の歩脚があります。
今回見つかったカニムシの大きさは、ハサミを含めないで、鋏顎から測定して約1.5~1.8mmくらいです。
●個体a(大きさ1.5mm)
写真上:プレパラート作成直後のもの、写真中:1日後、透明化が進んだ背面からの画像、写真下:腹面からの画像。
カニムシが、同じくらいの大きさのトビムシに襲いかかり、トビムシが飛び跳ねて逃げる光景はなかなかイメージできません。想像力の欠如は頭が硬くなった証拠でしょうか。
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