ロゼット(1)ハルジオンとヒメジョオン
冬枯れの田畑や草はらには、時には霜にやられて葉先が変色したり縮れたりしながらも、葉を広げて冬越しをしている雑草がたくさんあります。
地面にぴったりと貼りついているような姿で、根はしっかり地中に伸びているので、草刈り機などによる除草は難しく、また手作業による草取りもなかなかやっかいです。
このため近郊では水田(乾田)の畔などはガスバーナーによる焼却除草も目にすることがありますが、それでも黒く焦げた畦道にポツポツ芽を出している雑草の姿を見かけます。
冬期に根生葉(株元に出ている葉)のみを地面にべったりと広げ、立ち上がっていない様子を「ロゼット」といい、これは冬の季節風をしのぎ、地面付近に広げた葉で太陽エネルギーをいっぱい浴びて、寒さから身を守るための生き残り戦略の一つだそうです。
なお、”ロゼット”とは、本来バラの花の形を意味する言葉だそうです。
散歩の折々に、出来るだけ形の整ったロゼットを見つけて写真をとりためていましたが、立春も過ぎ、どうやら春も少し早そうなので時期遅れにならないうちにと、少し整理して掲載します。
ロゼット葉以外の季節の写真は、以前の画像ストックから探し出してくっつけたものです。
中には、どうしても素性がはっきりしなかったロゼットもありました。
まずハルジオンとヒメジョオンです。
花をつけた時期の草姿はよく似ています。
ハルジオンの方が名前のとおり春先少し早めに開花がはじまります。
少し遅れて初夏からヒメジョオンが咲き始めます。どちらも繁殖力が強く、道端や草原にごく普通に蔓延り、ときに問題視される存在になっています。
●ハルジオンのロゼット葉
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