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2009年3月

2009年3月31日 (火)

コハコベ

 コハコベは春の七草の一つハコベ(ミドリハコベ)とよく似た外来植物です。ただ、ミドリハコベが比較的自然度の高いところに生えるのに対して、コハコベは人為的な攪乱が多い市街地や農耕地などを好んで生えてくるようです。舗装道路の角や隙間の土だまりにも生えてきて、美観を損ねたりしています。草取りは容易で、植物体を手で引けば簡単に取れますが、一年中生えてくるようです。

 草姿はハコベに似ていますが茎が紫色を帯びたものが多く見られます。Img_6518
 
 また葉はミドリハコベより小さく、先端はとがってひし形になったり、紫色の斑点が見られるものがあります。Img_6521  

 
 花は白色の5弁花で、1枚の花びらがV字形に深く切れ込むので10枚のようにみえます。花柱は通常3つで、雄しべの数は3~5本です。Img_6519

 
 最近は、ミドリハコベとコハコベの区別がはっきりしない個体も増えてきたそうです。専門家なら両者の種子の形から識別できるとのこと。

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2009年3月30日 (月)

モンシロチョウとモンキチョウ

 たまたま、ということかもしれませんが、成虫では越冬しないとされているモンキチョウを、少数ではあるものの、この冬、1月、2月と続いて目にしました。
 そして3月中旬の晴れて暖かな日、たくさんの、きれいな黄色のモンキチョウが飛んでいるのに出会いました。
 なんとか写真に撮れないかと随分長い間待っていましたが、100mくらいひらひら飛び去っていくと、また再び、ひらひら戻って来るというふうに行ったり来たり飛び続けて、いっこうにとまる気配がありません。
 目の前を何度もさえぎっていきましたが、確かに背中から見てもきれいな黄色です。結局その日はきれいな黄色の個体の写真は撮れませんでした。
 モンシロチョウもあちこちに飛んでいました。短い時間ですが、地面に下りたり雑草にとまったりするのを追っかけて、何枚か撮れました。

 枯れ草におりたモンシロチョウP3182907

 
 ミチタネツケバナの花にとまるモンシロチョウP3182906

 
 オオイヌノフグリの蜜を吸うモンシロチョウP3182914
 
 草むらに下りて翅を閉じていた白っぽいチョウも、モンシロチョウのつもりで撮しましたが、後で確認すると、この個体だけ、翅の紋様からモンキチョウの雌であることがわかりました。

 モンキチョウ(♀)Blg2009318p3182916 

 
 子供の頃、小学校の運動場の前にキャベツ畑があって、ボール蹴り遊びのボールが飛び込んだのを拾いに行くと、キャベツにたくさんの青虫が付いていて、そして白いチョウがいっぱい飛んでいたのを覚えています。
 いたずらにキャベツを蹴っ飛ばしたりして、随分叱られたことでした。 
 当時のお百姓さんにとっては悪ガキは青虫と同列の困りものだったようです。

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2009年3月29日 (日)

キタテハ

 3月中旬、朝からよく晴れて気温が上がり、風もない好天の一日、用水の堤防沿いに、成虫で越冬したキタテハがあちこちに飛んでいました。
 夏から秋にかけて、近くにはキタテハ幼虫の食草であるカナムグラが生い茂りますので、シーズン中にはごく普通に見られるチョウです。
 一緒に現れたモンキチョウやモンシロチョウが近くに飛んでくると追いかける様子も見られました。
 ヒラヒラと飛び回りなかなか止まらない蝶たちを、地上に降りて待っているものがいます。セキレイとムクドリです。セキレイが飛び上がり、一瞬ホバリングして蝶を捕らえたかに見えましたが、白いチョウはひらひら飛び去りました。生存競争です。

 少し待っていると日が当たるコンクリートの擁壁に止まって日光浴をしているものが居ました。P3182905

 
 翅を閉じて草の葉にとまった個体には後翅裏面の中央付近に特徴的な銀白の「C」の紋があります。P3182905_1

 
 タンポポの花に来て熱心に蜜を吸っている個体にも出会いました。P3182905_2        

 
 こちらは大分翅が傷んでいますので、これまでにも鳥にずいぶん追っかけられたのでしょうか。
 春になっても楽ではないようです。

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2009年3月28日 (土)

変形菌(不明の2種類)

 3月中旬、雨降りの2日後、よく晴れた社の森の倒木に胞子の塊が黄色のものと、胞子嚢が白色に見える2種類の変形菌を見つけました。個々の子実体の高さは2~3mm程です。(2009.3.15山梨県)Img_6385  Img_6378
 
 残念ながら、観察の結果どちらも子実体形成後かなりの時間を経過した古い菌体であることが分かりました。
 一方は、胞子の塊に触れると黄色いホコリのように胞子が飛びますので、確かに変形菌ですが、形はすっかり崩れていて、造形的な面白さは失われていました。12r

 
 もう一方は、目視では白い綿帽子のような胞子嚢の子実体の集まりのように見えたのですが、拡大してみるとそうではなくて、胞子嚢が白いカビの菌糸に汚染されているものであることが分かりました。Img_6440
 
 どちらも種類など詳細は分かりません。
 変形菌が活躍する季節にしてはまだ早すぎるようです。

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2009年3月27日 (金)

3月下旬の雑草など

 春が駆け足でやって来たようで、毎年堤防に自生する菜の花ももう花盛りです。2週間ほど前にはまだ蕾の若菜がたくさんあって、何回か摘んできて美味しくいただいたのですが。
 まだ出てこなくても良いのに大きなハエも飛んできました。Photo

 ロゼット葉で冬を越してきた雑草仲間も、もういっせいに花茎を立ち上げて花を付けています。あまり盛大に増えると、遠からず始まる農作業の準備で、除草剤の洗礼を受けて痛い目に遭うに決まっているのですが、仕方ありませんね。

 タンポポ。Img_6532
 裸の畦道に、この株だけ花茎をほとんど伸ばさないでロゼット葉に貼り付けたように花を開いていました。寒がりだったのでしょうか。
 初めてタンポポが開花しました、と春の到来を告げるニュースになるのは、春にしか咲かない在来のタンポポで、近郊で周年花を付けているのは外来のセイヨウタンポポです。
 

 ナズナImg_6522_1
 畦道沿いに、辺り一面白く見えるほどの群生したのはナズナです。整った形のロゼットで越冬中の時からは想像できないほどの”騒々しさ”です。いずれ除草剤で全滅でしょう。

 ハルノノゲシBlgp3242944trm
 堤防斜面にたくさん生えています。
 ロゼットの時には思わなかったほど草丈が高く(1m)なります。タンポポ形の黄色い花を付けます。
 最近は白花のもの(ウスジロノゲシ)も結構見られるようになったとのことで、なるほど同じところに隣り合って咲いていました。
 葉の縁は刺のようになりますが、柔らかくて触っても痛くありませんから、触ると痛いオニノゲシとは容易に区別できます。

 ハルジオンImg_6541

 農道脇のものです。踏まれても、土をかぶってもへこたれない強靱なロゼットで冬を越しました。繁殖力、定着力が強く、除草剤にも耐性を獲得するという適応能力の強い多年草で、元々ある生態系を脅かす恐れもあるなど、畑の強害雑草です。

   

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2009年3月26日 (木)

屋外メダカ水槽:3月中旬

 3月中旬になるとずいぶん陽が延びて日照時間は12時間を越え、屋外メダカ水槽の水温は、冷え込んだ日には10℃前後、日中気温が上がる日には15℃前後になるようになりました。
先日、一日だけ風もなく気温が上がり、水槽に直射日光が当たった日は、水温は20℃近くまで上がり、早くから水面をウロウロするシロメダカはもちろん、Img_6567
 
 姿を見せることが殆どなかったクロメダカがいっせいに日当たりの水面に出てきました。
 餌を与えるとよく食べるようになりました。20090319 
 
 成長したメダカは、日照時間が13時間以上、最低水温が15℃以上の日が続くようになると繁殖期にはいると聞いています。それからすると卵を産み始めるのは、当地では4月下旬前後になるでしょうか。

 また水温が上がると、勢いをまして増えてくる藻に悩まされることになります。アオミドロなどの藻の一部はメダカも食べるのですが、とても増えすぎを抑えることには追いつきません。
 それで、アクアリウムでは藻の掃除役としてミナミヌマエビがとても役立つということでしたので、昨年夏にホームセンターのペットショップで数匹買って水槽に入れてみました。
 すぐに水槽壁にたくさん付着した藻のなかに隠れてしまい、以来姿を見ることはありませんでした。やはりダメだったなと、その後はまったく忘れていました。
 ところがなんとメダカに混じってあのミナミヌマエビが1匹、ウロウロしているのを見つけました。(不鮮明ですが、画面中央にいます)20090319_3
 
 冬の間、屋外水槽の水温は1℃位まで下がりましたが、越冬できたのですね 。

 越冬したと言えば、もう一つ、シロメダカ水槽に植えたウリカワです。近郊の水田に生えていたものですが、メダカ水槽中では(沈水状態の場合)全く殖える様子がなく、やがて植物体をアオミドロにすっぽり覆われてしまいました。
 枯れたのかと思っていましたが、アオミドロを取り除いてみると、瀕死の状態ですが生き延びたようです。Img_6312trm
 
 水田に繁殖するウリカワは、冬には枯れて、秋口に地中に大量にできた塊茎で越冬し、春に芽生えて早苗(稲)が育つ頃に、稲の肥料を横取りして繁殖する稲作水田の強害草でした。

 メダカ水槽ではどうかとよくよく観察すると枯れたウリカワの株跡になにやら泥をかぶったごく小さい嘴の先のようなものがのぞいていました。
 ピンセットで摘んで引っ張ると3mm位で嘴状の汚れた塊茎が採れました。 塊茎はかなり固いもので、表面の汚れををピンセットでごしごしこすっても潰れません。
 流水でよく洗って泥を落としてから拡大してみると紛れもなくウリカワの塊茎で芽吹きを始めたものでした。(塊茎と芽吹いた新葉)2r_2
 
 すでに土の中では動きが始まっているようですが、順調に大きくなるかは分かりません。これまでの経験からは、その後の生育・繁殖に必要な養分(肥料分)が不足するのではないかと(単なる)推測をしています。

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2009年3月25日 (水)

ヒメオドリコソウ

 春の野原を代表する花の一つですが、近郊ではなぜかオオイヌノフグリタンポポホトケノザに少し遅れて出てきました。ヒメオドリコソウはヨーロッパ原産の帰化植物です。残念なことに、在来種のオドリコソウは近くでは見られません。こちらは都市化などの影響でだんだん見られなくなっているそうです。

 ヒメオドリコソウの葉は心形で、ちりめん状にしわが入り、茎の上部の葉は赤紫色に色づいています。Img_6299 
 
 ただし日陰に生えているものには、上まで緑色のままのものがあります。(写真左上奥)Img_6292

 
 すぐ近くには一足先に居場所を占拠したホトケノザの大きな群落があります。Img_6304

 
 どちらもシソ科オドリコソウ属の植物です。
 草姿全体的にはあまり似ているとは思いませんが、しかし花の形を比較してみるといずれもシソ科に見られる唇形花で、なるほど遠縁同志だなと納得できそうなよそおいです。(写真左:ヒメオドリコソウ、右:ホトケノザ)2r_2 
2r

 
 自然の妙ですね。 

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2009年3月24日 (火)

双子のポリアンサ

 1月下旬にプランターに植えたプリムラ・ポリアンサは、この冬暖かかったせいもあるのでしょうが元気に咲き続けています。Img_6472


 しおれて傷んだ花柄つみをしていたら、変わり咲きのものがありました。
 一本の花茎に2つの花が背中合わせに咲いています。Img_6460_2

 
 一つずつ見ると、花芯部がずれていてやはり形がいびつです。2r

 
 萼をめくってみると,このようになって癒合していました。Img_6469_2

 
 気がついたのは初めてのことですが、調べてみると、さほど珍しいことでもなく、1本の花茎に3個の花がついたりすることもあるそうです。何が原因なのでしょうか。   

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2009年3月23日 (月)

不明のコケ(4)

 2月初旬、栃木の里山(三毳山)で見かけたもので、スギゴケの仲間と思います。Img_5897   
 
 スギゴケ科のコケは蘚類の代表として一般の人々にもっともなじみの深い群だそうです。葉の表面に、縦に並ぶヒダ(薄板)があるのがこの仲間の特徴ということです。
 あらかじめこのような予備知識があればもっと意識的にその特徴を確認できる写真を撮っただろうと思いますが、仕方ありませんね。

 何となく撮った写真でも、少し拡大してみると縦ヒダがあるように見えます。Img_5897trm1

 乾燥すると葉が縮れるようです。Img_5898trm2

 湿っているときはきれいで、グリーン・プランツとしても十分鑑賞にたえるものと思いました。

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2009年3月22日 (日)

コウヤボウキ

 晴れて気温が上がった3月中旬、木漏れ日の射す明るい林床に、針金のように細くて、スッと伸びた枝に、まだ白い毛に覆われた冬芽が整列している低木の一叢がありました。
 高さは50cm~1m位で、草のようにも見えますが幹は茶色で 、草本ではなく、木本(落葉低木)で、コウヤボウキ、と教わりました。Img_6394

 
 なかには葉芽が動き出している枝もあります。R2

 
 その中で、先端に、なにやらドライフラワーのようなものがそのまま残っている枝がありました。(写真は真上から)Img_6392trm_2

 
 これは果実(そう果)です。
 毛の根元に種が付いていて、タンポポの綿毛種と同じように風に乗って広がりますが、意外に飛ばずに残っていることも多いのです。

 そして、この果実(綿毛の種)が全部飛んでしまった後の枝先には、萼のような形の総苞と呼ばれるものが残っている枝も見られました。(真上から見た写真)

Img_6393trm

 
 (横から見た写真)Img_6399trm

 
 コウヤボウキ(高野箒)の名前の由来は、高野山でこのしなやかな枝を束ねて箒にした、ということから。
 9~11月頃、枝先に白~淡紅色の筒状の花が多数集まって咲き、花弁の先端はカールします。
 花後、写真のような種ができるんですね。
 「忘れなければ」一度是非見てみたいと思いますが・・・。

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2009年3月21日 (土)

スギ花粉と黄砂

 温暖化のせいで、桜(ソメイヨシノ)の開花がどんどん早くなってきているようですね。
 関東地方も4月には葉桜になってしまうのでしょうか。
 その昔は、4月上旬の小学校入学式の当日、校門の両脇にあった桜の古木が満開だったことが記憶に残っています。
 葉桜の入学式も悪くはありませんが・・・
 先頃のNHKラジオで聞きましたが、桜も開花のためには、一定期間の寒冷刺激がないと咲かないそうで、寒冷刺激がなくなるほど温暖化が進んでしまうと花は咲かないで、樹も結局枯れてしまうことになるとのこと。これでは困りますね。
 なお、ソメイヨシノは従来、オオシマザクラとエドヒガンの交雑種だとされてきましたが、その後千葉大などのグループによる遺伝子解析の研究によって、オオシマザクラとコマツオトメの交配で生み出された可能性が高いことが明らかにされたそうです。

 さて、先日、車で、まだ春の浅い秩父高原牧場の峠を越えましたが、後から聞いた気象情報から、やはり春霞には黄砂が混じっていたようです。
 峠から見渡す近くのスギ林は”たわわに実った”花粉の塊・雄花”のせいで、遠目には茶色の樹塊のようでした。Photo

 
 スギ花粉の後にはヒノキの花粉も控えていて、まだまだ当分の間は花粉症に悩まされることになります。
 そこで関連ニュースを。
 遺伝子組み換えというハイテク技術によって、定期的に食べると、花粉症アレルギー発症を抑制することができるという「お米」が開発されたという話題です。
 この写真はただのお米です。Img_6490
 新たに開発されたお米は、見た目には変わるところはないのでしょうが、お米のなかに、スギ花粉アレルギーを起こす抗原の一部とおなじ情報を持っていて、しかも人体には安全な抗原ペプチドが、お米自身によって作り出されていて、このお米を食べることによって、スギ花粉のアレルギー反応を起こさないようにする”減感作療法”と同じはたらきが体内にできあがり、発症を抑制出来るのだそうです。
 すでに動物実験ではその有効性と安全性が確認されているということですが、人用に開発されたお米を人に治療効果を目的にして食べさせると、それは「食品のお米」ではなく、「医薬品」になる、ということで、あらためて有効性、有用性はもちろんのこと、安全性について確認データを取るためには、更に多大な時間とコストがかかることになり、事実上その後の開発は足踏み状態にあるとか。
 また[安全]は科学で客観的に評価できますが、その結果を[安心]して受け入れるかどうかは感性、気持ち、ココロの問題です。
 こちらはなかなか一律にはいかない難しさがあり、いずれにしてもこの先簡単ではなさそうです。

 
 話は変わって、黄砂は春の風物詩のようにも聞いていました。
 写真は (2009.3.18)”関東地方にも黄砂がやって来る”のニュース当日でした。Img_6525
 空気が澄んで晴れた日には遠望できる筑波山が全くカスミの中です。

 アジア大陸から気流に乗って運ばれてくる黄砂(ダスト)の直径は2~3ミクロンで、スギ花粉(約30ミクロン)の1/10位ですから、体積では3乗の1/1000になります。
 スギ花粉は重い(粒子サイズとしては大きい)から海を越えてまで遠くには飛んでいきませんが、黄砂塵は大陸を渡り、海を越えてやって来るのですね。

 
 近年おこなわれてきた研究によって、黄砂と呼んでいたものは、実は大陸の砂漠から強風で巻き上げられたダストであり、そのダストは地球規模のスケールで大気中を移動していることが明らかにされています。

 エジプト、ヌビア砂漠の砂粒。2r

 きれいに角が取れて粒の揃った砂粒は手で握ると指の間からサラサラとこぼれ落ちて残りません。
 このような大きな粒はもちろん、”ダスト”にはなりません。
 風に巻き上げられ、地球規模で移動するダストになるのは数ミクロンの微粒子だけです。

 なお、現在、黄砂情報に関しては、環境省と気象庁が共同で情報を集めて提供しているホームページがあります。
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/kosateikyou/kosa.html

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2009年3月20日 (金)

春の庭先

 昨日は朝から暖かく、日中の気温は20℃を越えて上がり、屋外に出ると上着を脱がなければ暑いほどでした。ここ数日の好天で、植木鉢などカラカラです。水やりをしながらすっかり春めいた庭先の風景をスナップショット。

 庭先から見上げた電線にカワラヒワが飛んできて、キリコロキリ、キリリコロロ、チョンチョンビーン、ビーンと盛んに囀ります。カワラヒワは留鳥でこの時期はたくさん群れて草原や市街地を飛び回っています。
 また姿は見えませんが、どこからかウグイスの声も聞こえました。
 足元を見ると、土の色になったアマガエルがいます。3月初旬にも居ましたが。4

物陰からカナヘビが姿をのぞかせました。今期初めて目にしました。大きいのともう1匹、小さいのがいました。
 屋外のメダカ水槽でも、これまで殆ど明るいところに姿を見せなかったメダカが、いっせいに日射しの当たる水面に出てきました。
 結構沢山います。給餌するとすぐに食べ尽くしました。元気そうです。

 
 もう時期はずれですが、サンシュユの線香花火のような黄色い花が咲き残り、ハクモクレンが一輪だけ開花しました。
 いまいましいことに、毎年、必ず、大きくなった開花直前の蕾が、付け根をヒヨドリに囓られ、きれいな花になりません。この花も、反対側は、食い荒らされて無惨な姿になっていました。1

 ビオラは冬の間から咲き続けています。暖かくなって勢いを増してきました。(ここにも、ツマグロヒョウモンの幼虫が隠れているようです)。

 
 もう忘れるくらい前に、水栽培で花が咲き終わったヒヤシンスの球根を捨てないで庭に埋めておいたところ、いつも忘れた頃の今頃、気がつくと”貧弱な”花を付けます。
 10年たっても盆栽風にしか大きくならない(しない)ボケが一輪開花です。2

 何年も植え替えしないゼラニウムは冬の間でも枯れずにポツポツ花を付けています。植え替えしてやらなければ・・・。
 何かが枯れて空いたまま放置していた植木鉢に、シロバナタンポポが生えて花茎を伸ばし、明るい日射しを浴びたので花を開きました。曇りの日には閉じたままです。

 
 冬のあいだにいち早く葉を茂らせていたハナニラに初めて花が開きました。これから勢いを増していっせいに沢山の花を開くようになります。
 いつもながら、木陰にヒトリシズカが生えていました。覆い被さっていた他の植物のせいで茎が曲がっているものもあり、まわりを少し整理。これでもうすぐ花が咲くでしょう。3
 乙女ツバキはしばらく前から咲いています。メジロが時々やって来ました。
 ヤブツバキは初めて1輪咲きました。もっとも、年中邪魔にされて切りつめられるので、蕾がなかなか付かなくて、これでは咲きようがありませんが。

 スギ花粉が終わらないうちにヒノキの花粉が舞い、ユーラシア大陸からは黄砂が飛んできて春霞を無粋なものに変えてしまう、春、です。

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2009年3月19日 (木)

不明のコケ(3)

 ところ変われば品変わる、でしょうか、数日前に降ったゆきが消え残る1月下旬、富山の水田地帯を通る道路端に生えていたコケ類です。

苔類なのか、地衣類なのかも分かりません。お碗のような形のものは子器?、不思議な形態です。Img_5782Img_5773   

Img_5781Img_5777Img_5777trm2

























 欠けたお碗の縁に丸い粒々がくっついていて面白い形です。

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2009年3月18日 (水)

ツマグロオオヨコバイ

 出かけた先で、暖かな春の日射しの中、ヒュッ、ヒュッと光を遮って飛ぶものがいます。庭植の雑多な植物の間を行き来しています。目の前の木の葉にとまると、ススッと横に這って、葉裏に隠れます。大きさは1cm位。そーっとめくってみると、意外に光にさらされてもじっとしていますのでシャッターチャンスは多いものの、旧式のデジカメではなかなかピントが合いません。そこで枚数で勝負。

●こんにちわImg_6422trm
○?、記憶に無いのですが、どなたさまでしたっけ。


●私ですよ、ほら、ちょうど一年前、3月も半ば過ぎてすっかり春になった時、会いましたでしょ。その時はお互い初対面でしたがね。この横顔、覚えていませんか?

Img_6408trm○その頭と口元、そしてハデな衣装、そう言えば、あの趣味の悪さで一度見たら忘れない、あの、カメムシやセミのお仲間の、あの、横に這う変な虫さんですか。


●くどくて、嫌みったらしくて気に障る言いぐさですね。はっきり言ったらどうです。私です。ツマグロオオヨコバイですよ。Img_6418

○やっぱりねえ。あの後、少し身元調査してみたら、植物の汁を吸ってウイルスをばらまいたりする、あまり身持ちの良くない一族で、できるだけつきあわない方が良いというもっぱらの評判ですよ。


●そんなに悪し様に言うもんじゃないですよ。私らだって一生懸命生きているんですから。互恵共存を目指そうじゃありませんか。
 返事しないんですか、ったく。Img_6406

○ほどほどにして下さいよ、でなきゃ、殺虫剤が飛びますよ。

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2009年3月17日 (火)

不明のコケ(2)

 コケは蘚苔植物と呼ばれ、スギゴケなどの蘚類、ゼニゴケで代表される苔類、そしてツノゴケ類の3群に大別されています。日本には約2000種のコケ(蘚類)植物、また約1000種の地衣植物がコケ類として記録されているそうです。
 そして、海岸近く、森林の中、暖かい地方、高山や寒冷地、湿原、など、環境条件によってそれぞれ特徴的な種類が分布しているそうです。
 またコケ類は、古来、日本庭園や苔寺などで日本固有の文化である、わび、さび、等の心に通ずるものとして大切に育てられ、スギゴケやシラガゴケの仲間がその主役として、たくさんの観光客の目を楽しませてきました。
 多くの場合、コケは一群の塊として観賞されてきましたが、個々の植物体の詳細は、ルーペで観察できるレベルのものが大部分です。そこでルーペで拡大して観察してみると、あらためて造形的に美しい、あるいは珍しい形をしていることが分かります。
 さらに、種の同定行うためにはさらに詳細な顕微鏡観察と、専門的学術知識が要求されます。

 写真のコケは、1月下旬に富山の農道沿いに生えていたコケ類です。名前は分かりません。何種類かが混在しているようでした。Img_5793

Img_5771Img_5770Img_5784trmImg_578j9trm_2

















 
 名前は分からなくても、単に造形画像として見るだけでも楽しいところがあります。

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2009年3月16日 (月)

不明のコケ(1)

 これまで造形的に面白いなと思って写真に収めたコケ類ですが、その後、図書館で少し図鑑(「日本の野生植物」 コケ ;岩月善之助、平凡社(2001))などを調べて見ましたが、素人にはとりつく島もなく、全く分かりません。そのまま放置していましたが、捨てるに忍びず、整理の都合でここに羅列しました。後日また何か分かるようであれば再度編集したいと思いますが・・・。

 白馬・栂池自然園の岩の上に生えていたコケです(2008.7.24撮影)。コセイタカスギゴケに少し似ているようでもあり、違うようでもあり・・・Img_0608

Img_0607 Img_0607jtrm 

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2009年3月15日 (日)

キチョウとモンキチョウ

 当地では一昨日の夜から昨日午前中まで、雨と共に強風が吹き荒れて、都心部では交通機関の乱れもありました。気象変動振幅が大きくなっているのでしょうか。

 さて、自然界にも春の訪れを告げるサインがいろいろと見られるようになりました。チョウもその一つです。
 身近に見られる黄色いチョウに、キチョウとモンキチョウが居ます。蝶類図鑑によると、キチョウは成虫のまま越冬し、早春から見かける黄色いチョウはこの種類であることが多いということです。
 一方、モンキチョウの成虫は、早春から晩秋まで見られますが、冬には死んでしまい、越冬は幼虫か、蛹でおこなわれるということです。

 チョウについて特別興味や知識があるわけでもなく、文字通り、たまたま見かけた時に写真記録を残していただけでしたが、モンキチョウは成虫では越冬しないこと、もし冬にモンキチョウの成虫を見かけた場合、それは、蛹で越冬中のものが、温暖化などでたまたま早く羽化したものだ、というそのわりには、この冬には、続けて観察しましたので少し気になるところです。
 アルバムをひっくり返して過去の記録写真を並べてみました。

 まずキチョウですです。撮影2008.11.18Blg20081118pb182292
  センダングサの花に来ていました。
 写真がうまくありませんが、図鑑を参照しながら、翅の裏側に見られる小さな点々の固有の紋様から、モンキチョウではなくキチョウであることは十分読み取れます。

 つぎにモンキチョウです。
 ①2008.3.7撮影個体:翅が傷んでいました。200837bgp2291113_21
 特徴として、♂では、翅の表側(この写真では分かりませんが)縁に黒い斑があり、中に地色の紋があります。また翅の裏側には、前翅中央前寄りに黒い斑があり、後翅中央前寄りに褐色に縁取りされた白色斑があります。
 動きが活発で、なかなか止まらないため、じっと待ちながら、我慢の撮影です。

 ②2009.1.23撮影モンキチョウの個体:20090123p1232608trmtrm_2

 

 ③2009.2.21撮影モンキチョウの個体:2009221p3122870jtrm

 

 ④2009.3.12撮影モンキチョウの個体:
 全体に黄色味が淡く、また飛んでいるときに見える羽の表面は殆ど白色で、黒い縁取りが見えましたので、モンキチョウの♀ではないかと思います。2009312p3122873jtrm

 
 資料によれば、成虫は年2回~5回発生し、地域的に差があるそうです。なお幼虫の食草は、シロツメクサその他マメ科植物など。

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2009年3月14日 (土)

ハコベ(ミドリハコベ)

 南国・福岡から、観測史上最も早い桜の開花ニュースが伝えられました。当地でもすっかり春めいた堤防を行くと、目の前の草むらから突然ヒバリが飛び立って、囀りながら晴れた天空に駆け昇っていきます。

 足元に目をやると、ハコベがたくさん白い花をつけています。Img_6355

 
 島崎藤村が、”小諸なる古城のほとり/雲白く遊子悲しむ/緑なすはこべは萌えず/若草も藉(し)くによしなし”、と詠ったハコベですが、冬寒が長く居座る千曲川のほとりと異なって、当地ではほぼ一年じゅう花や実を付けているのを見ることが出来ます。Blg39img_6298

 
 暖かさが増すこのごろ、一層勢いづいています。曇るとすっかり閉じたままですが、日を浴びると5弁花の白い小さな花を開きます。Img_6353trm

 
 花弁1枚が大きくV字型に裂けているため、まるで10枚あるように見えます。花柱は3つあり、雄しべは4~10個あります。

Img_6357trm
 
 春の七草の一つで、ハコベラ。子供の頃、ヒヨコグサと呼んで、ひよこを飼っていたときに摘んできてよく食べさせたものでした。

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2009年3月13日 (金)

キュウリグサ

 キュウリグサはムラサキ科の雑草で、早春の草原、堤防、畑地また公園などにごく普通に見られる小型の2年草です。ロゼットで冬越しして、他の大型雑草がまだ伸びてこない間に、早めに背伸びをはじめます。Img_6196
 
 春から夏にかけて花序を伸ばし、水色の、わすれな草によく似た、小さな花をつけます。Img_6080

 
 花序は、最初サソリの尻尾のようにくるりと巻いていますが、Img_6085

 
 花が咲き進むにつれて真っ直ぐに伸びていきます。ムラサキ科の植物に多く見られる「サソリ形花序」と呼ばれるものです。Img_6090trm2

 
 名前の由来は、葉を揉んで嗅いでみると独特の青臭い香りがして、キュウリに似ているからといわれます。

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2009年3月12日 (木)

ツマグロヒョウモン幼虫(2)

 3月9日に見つけた大きい方の幼虫が、翌日、少し日が射した時間に、プランターのふちを這っていました。もう1匹も昨日居たところには見あたりません。食草のスミレを求めて旅に出て行くようです。39img_6310trm
 傍には、植木鉢や庭に種が飛んで自然に生えてくる野生スミレの葉はまだ十分にはありませんから。

 一方、白花トキワハゼの傍にいた小さい幼虫は、翌日覗いてみたら、ちょうど脱皮しているところでした。
 葉の裏側で見えにくかったので、葉を裏返しにして、枯れ草の茎でピン留めして写真撮影。
 迷惑だったことでしょうが、目の前で脱皮完了です。脱皮直後の幼虫の頭部は橙色であることが分かりました。時間がたつと、黒色になるようです。Img_6323trm

 
また脱ぎ捨てた”ワンピース”の一方の端は、隠れ家にしていた葉縁に白い糸でしっかり綴り止められていることが分かりました。確かにこうしておけば、脱ぐ時に、体を抜いていくのに好都合です。Img_6326trm

 
しばらくすると、ピン留めに刺した枯れ草の茎を登って日向ぼっこのようです。この間に、頭が黒くなるようです。この個体もやがて旅に出るのでしょう。Img_6324trm

Img_6327trm


 ツマグロヒョウモンは、温暖化と関連づけして北上の観察・調査がされているようですが、埼玉県下では普通種になったようです。

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2009年3月11日 (水)

ツマグロヒョウモン幼虫(1)

 3月9日、今年初めてのツマグロヒョウモン幼虫を見つけました。(昨春は、3月下旬に初めて見つかったと記録しています)。
 当日は曇りで、薄日が射したかと思うと、時々小雨がぱらつく様なはっきりしない天候でした。午前10時過ぎ、屋外に出た時、玄関先に放置しているプランターで植えっぱなしの草花に混じって、野生の白花トキワハゼが花を付けているのが目にとまりました。
 写真を撮ろうとしゃがみ込んだら、傍の葉陰に1cmくらいの黒いケムシが1匹いるのに気がつきました。
 野生の白花トキワハゼとツマグロヒョウモン幼虫(2009.3.9撮影)Img_6290

 
 よく見ると、数年来お付き合いのある、あの、ツマグロヒョウモンの幼虫です。早いお出ましです。Img_6278

 
 1匹目幼虫拡大写真Img_6271trm

 
  あらためて別のプランターを見ると、既に2.5cmくらいに生長した別の幼虫が2匹見つかりました。
 野生スミレのポットの外側に1匹。Img_6279

 
 葉の裏をめくってみるともう1匹です。Img_6283

  (続く)。

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2009年3月10日 (火)

ハイテクのカーネーション

庭植にして放置したままハナニラに埋もれていたクロッカスが、突然、花を開きました。冬の間に寒さに負けることなく、こんもりと葉を茂らせた花ニラに埋没していたため、生長途中では全く気がつかなかったのです。
 クロッカスもたくさんの花色、模様など多彩な園芸品種が開発、育成されていて楽しむことが出来ますね。Img_6269Img_6255

  さて、植物の品種改良や新品種の開発・育成は、これまで伝統的な方法として、交配や、自然発生、あるいは人為的に誘発した突然変異などによって新しいものを作り出し、出来た複数の産物の中から、目的とする、あるいはより好ましい形質を有するものを選択するということで、通常かなり長い年月をかけて行われてきました。
 ところが近年、バイオテクノロジーの長足の進歩によって、目的とする形質を持った植物を直接的に創生する技術革新が行われ、新しい商品、新しい市場開発が行われています。
 端的に言えば、「遺伝子組み換え」技術によって、従来の欠点を排除し、有用な長所・新しい形質をもった新植物の開発と、その実用化のための安全性、有効性、有用性の検討が精力的に進められている、ということです。
 もっとも、開発に際して、純粋技術上の問題だけではなく,「遺伝子組み換え」というだけで、直ちにアレルギー的拒絶反応が起こるという一般的な世論や、社会情勢にも対応しなければならないという”難関”があるのも事実のようです。

ハイテクで生まれたカーネーション:
 元々、花の色で、紫~青色を発現するのに必要な「デルフィニジン」という化学物質を作る能力が遺伝的に存在しない花には、青色の花は存在しえません。
 その花に、青色の花を咲かせるためには、別種の植物から”青色遺伝子”を取り出して、組み込んでやればよい、というのが遺伝子組み換え技術の基本原理ですが、花の世界では、こうして創生された青紫色カーネーションがすでに1997年に市販されています。
 ハイテクの華が咲かせた花ですね。Img_6266Img_62612rjpg

 それにしても、園芸品種として育てられた花は本当にきれいですね。そこへ行くと、雑草の花は、見劣りしてさっぱりです。
 でもそう切り捨ててはかわいそうですから、きれいな花は3日で飽きる、そうでない雑草の花は、3日で慣れる、としておきましょうか。

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2009年3月 9日 (月)

ヨモギ

 ヨモギ(もち草)、というとすぐに思い浮かべるのは草餅やヨモギ団子、まさに花より団子です。その昔は、早春の堤防や草はらに、ヨモギの若芽を摘みに行ったものです。
 ゴミや枯れて傷んだ部分を除いてから、重曹を少し加えて沸騰させたお湯につけてアク(苦み)抜きしたものを、蒸し上がった餅米に混ぜ込みながら杵で搗きました。ヨモギの緑色がきれいで、香りゆたかな美味しいよもぎ餅ができたものでした。
 現在は、草餅(よもぎ餅)もよもぎ団子も、スーパーや和菓子店などで日常的に売られていますし、ヨモギも乾燥粉末に加工された輸入品が通年手に入るようです。

 そのヨモギですが、地域によっては在来種が減り、外来種がふえて、昔のようなヨモギ摘みの光景はだんだん見られなくなったところもあるようです。

 近郊の畦道で、除草剤で完全に”無植物”の裸地になって、じつに”不自然な”景観となっていた地面にも、やがてヨモギだけが生えていました。20090302img_6197
 
 白い綿毛に覆われた若葉を摘んで香りを嗅いでみると、紛れもないヨモギの匂いです。Img_6198

 このように、ヨモギ、のイメージはどこまでも新芽、若葉の頃のものです。
 それが夏を過ぎるとやがて草原を覆い、畦道の通行の妨げになるほどの高さ(50~120cm)になり、その茎先に大きな円錐花序を出して淡褐色の頭花を多数つけた”お邪魔雑草”になります。Blgimg_2601
その姿は早春の新芽からは、なかなか想像しがたいものです。

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2009年3月 8日 (日)

カルガモ

 近くでは、冬鳥の姿は少なくなりましたが、留鳥のカルガモは、居場所を少しずつ変えながらも一年中、用水路や池、水田付近に見られます。他の水鳥に比べれば警戒心はやや少ないようでが、むろん一定範囲内になるといっせいに飛んでいきます。
 いつもの散歩コースから大分下流の堤防にたくさんのカルガモが集まって休憩していましたが、自転車で近づくといっせいに飛んで水路に下りていきました。33p3032861trm P3032863cc2

 外観はオス・メスよく似ていますが、オスの上尾筒と下尾筒が黒っぽいのに対してメスの方は色が薄く褐色味をしているので詳しい人には、見分けがつくそうです。
 一般的には、冬季は(狩猟圧があるので、)日中は休息していて、夜間に採餌にでるものが多いそうですが、こちらでは日中、岸辺に上がって水生植物の種子、草の芽など多様なものを採食したり、田植えの終わった時期には水田や湿地を歩きながら採餌している姿をよく見かけます。
 都市公園の池にも普通にいて、場所によっては人に慣れてエサをもらっているのを見ることがあります。
 都心のビルの小さな緑地で孵えった雛が、親鳥の後について車道を横切る愛らしい姿が時々ニュースになりますね。

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2009年3月 7日 (土)

メダカもお目覚め

 屋外設置のコンテナ水槽でメダカを飼育しています。
3月になって、日中の屋外メダカ水槽水温は10℃くらいになっています。当地は一日だけ晴れた後、また冷たい雨続きですが、その晴れた日、水槽の日中水温は約13℃になっていました。水槽のカバーをはずして、それぞれのメダカの越冬状況を点検しました。

●シロメダカ:
 全部水面に浮いてきました。特に痩せた、という印象はありません。今年初めて控えめに給餌すると近寄ってきて突っついていますが、すぐにパクパク、という様子はありません。しばらくして見るときれいに食べきっていました。なおこの冬の間に3匹が死にました。生後3年目を迎えましたので寿命を迎える個体が増えていくと思われます。
 水槽には糸状藻(多分アオミドロの仲間)がまた増えていました。樹状藻、こちらは黒っぽくていかにもごわごわした感じのもので、名前は分かりませんが、糸状藻に混じって増えています。コンテナ水槽を設置してから5年近くなり、また1昨年からメダカの数が多すぎて(2匹/㍑)過密状態で、やはり富栄養化が進みすぎたのかも知れません。
 新しく土(荒木田土、赤玉土)の入替からやり直すしかなさそうに思いますので、準備を始めました。水槽中に植える植物として、初めてですが、ペットセンターでも売られている流通名「ジャイアント・サジタリア(ナガバオモダカ)」にしてみようと思っています。(水草専門の通販でも、”メダカ用におすすめのナガバオモダカ”、として販売されているようです)。

●クロメダカ(外部から購入したもの):
 水槽のカバーをめくってみても、メダカの姿は見あたりません。いつものように水遁の術で姿を隠したままです。ただよく見ると、昨年晩秋に見つけて、この冬は越せないだろうなと勝手に想像していた稚魚が6匹、水面近くに浮いているのを見つけました。大きさはまちまちで、一番小さいのはまだ1cm以下です。冬越し中に大きくなった様子はありませんが、元気にしているようです。Blg226img_6165trm
 春から晩秋までのメダカの活動シーズン中、草取り(増えすぎる藻の除去)と蒸発減量した水の補充、そして給餌以外には、メダカを増やすための特別な管理は何もしない環境下で、”自然に”生まれて生き残った稚魚たちです。

 こちらの水槽にもシロメダカ同様、水面に餌を少し撒いてみましたが、1匹も姿を見せません。しかし夕刻、カバーを掛けるときには殆どなくなっていましたので、出てきて食べたようです。
 なお、土に潜っていたタニシが”数個”出てきて閉じていた蓋を開けていました。こちらも無事越冬できたようです。Img_6249Img_6253  

●クロメダカ(地元の水系で採取して飼育しているもの):
 こちらもカバーを開けても姿は全く見えません。給餌しても姿を見せるものはいませんが、Img_6250
  やはり夕方見ると、大部分の餌は食べられていました。
 この水槽のメダカ密度は、ほぼ1匹/㍑で、藻の生え方は緩やかで、相対的には一番きれいな状態です。死んだ個体もないようです。

●ヒメダカ水槽:
 二つ水槽があり、一つ目の”初代”のヒメダカが居た水槽は、実は昨年秋中に、全部居なくなりました。元々肉食性熱帯魚の生き餌用として販売されていたヒメダカをペットセンターで購入してきたもので、どうも最初から弱くて、購入後間もなく、何匹かポツポツと死にました。
 残ったものの最初のシーズンは、卵を採取して別の水槽で孵化させ、たくさんの稚魚がうまれ育ちました。たまたま貰ってくださる人がいて良かったのですが、そのあと増えたら処置に困るので、その後は、2代目は別コンテナを作って移しました。
 そして、初代の水槽では、多分寿命だと思いますが、購入後2年くらい過ぎてから数ヶ月の間に、赤い灯火が一つずつ、ポツン、ポツンと消えるように消えてゆき、やがてすべて居なくなり、昨年秋には空いてしまいました。
 そこでここには”かわいそうな金魚”が1匹居るだけになっています。
 そして、2代目のコンテナ水槽でも、この冬の間に、カバーをめくってみる度に2~3匹が絶命していて、まだ数匹が物陰に隠れているようですが、殆ど居なくなったようです。飼育環境条件は同じですから、どうもこのヒメダカは弱いようです。やがて全て空き家になる可能性があります。

 これからボチボチ給餌などの面倒を見なくてはなりません。多分、自然環境の中にいるメダカ達も、晴れた日には水底から水面に浮いてきていることでしょう。
 もうすぐメダカの学校も始業式を迎えることになりますね。

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2009年3月 6日 (金)

ナズナ

 道ばたや畑地、野原など、いたるところにごく普通に生えている2年草です。「春の七草」の一つで、若葉はあくが少なく、おひたしや天ぷらなどで美味しく食べることが出来ます。

 冬の間はロゼットを作って過ごしています。霜焼けして葉が傷んでいることがありますが枯れてしまうことはまずありません。Img_6150 

 
  稀に、厳寒期でも花をつけている株を見かけますが、Img_6149

 
 盛んに白い花をつけるのはやはり春になってから。
 田の畔際にできた群落は、霜にあたって葉焼けし、全体が赤っぽく見えますが枯れるようなことはなく、旺盛な繁殖力です。Img_6145_2

 
 果実はハート形です。 Img_6346 Img_6146
 この果実の柄を引っ張って、花穂を振ると、ジャラジャラと音がします。
 また果実の形が三味線を弾くばちに似ていて、三味線の擬音語がペンペンであることから、ペンペングサと呼んで親しまれた、子供の遊び道具の一つでした。

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2009年3月 5日 (木)

ミチタネツケバナ(道種漬花)

 ヨーロッパ原産の帰化植物で畦道や畑に生えていますが、最近は特に都市部でも道端や公園の芝地、庭の隅にまで急速に広がっているそうです。
 在来のタネツケバナ類より花期が早く、2月~3月には花をつけ、6月頃まで見られます。

 近郊の水田では、冬の間に何度か田起し作業が行われ、春の農作業に備えられています。
 その畔際に沿って、トラクターの田起し爪を逃れたミチタネツケバナが群落を形成していました。Img_6144
 
 葉は緑ですが、茎や種の入った鞘は全体的に赤みを帯びています。Img_6630
 
 昨年12月下旬にはほんの数株しかなかったのですが、旺盛な繁殖力です。 Img_6143

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 なお、在来種のタネツケバナは、近くではまだ見かけません。こちらは、茎の色は緑色のものが多く、花は3月~6月に咲き、名前の由来は、苗代の前、種もみを水につける頃に花が咲くことによるものだそうです。

追記:2010.03.16
 後日、同じテーマの記事を書く際にあらためて本文に掲載した写真を確認したところ、(雄しべは写真が今ひとつですが5または6本?、小葉に切れ込みがある?、細長い円筒状の果実は茎から広がった形に付いているように見える部分もあるなど曖昧なところも見られました。
 今回は不確かですがミチタネツケバナのままと致しました。

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2009年3月 4日 (水)

スギ花粉飛散もうすぐピークに

 当地は、先日1日晴れた後は、もう菜種梅雨のような天気になり、まさに愛唱歌「早春賦」の歌詞、♪”春は 名のみの 風の寒さや”~、そのものです。
 それでもお天気の解説によると、この冬、関東地方は観測史上第2番目の暖冬であったとのこと。やはり実感としてもそのようです。
 おかげでスギ花粉の飛散も早く始まり、来週あたりから飛散量は最大になり4月初め頃まで続く見込みだそうで、うんざりです。

 近隣の公園にも何本かのスギが植樹されていて、既に花粉ばらまきを始めています。大量についた雄花のせいで、樹全体が茶褐色に見えるほどになっています。33p3032858

 
 君子にあらざれば、危うきに近寄ってしげしげと雄花を見つめるに、これではねえ、と思わず嘆息が出る有様でした。P3032860trm1
 
 昨日は終日曇りで肌寒く、しかし風はかなり強く吹いていましたので、その時こぼれた花粉が雄花の表面に白い芥子粒のようになって付着していたのです。P3032860jtrm3 

 
 今や国民病、といえるのでしょうか。環境省花粉情報サイト(*)に花粉飛散情報・データや花粉症防止対策、その他たくさんの情報がまとめられていますので、今シーズンもお世話になります。
*http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/

余談:
・花粉の直径32ミクロン
・比重0.7
・花粉1個の重量は(球として計算)1.2004×10の-8乗グラム
・H21年春、都道府県別花粉飛散量予測(確定版)から計算すると、
 全国単純平均飛散個数3,524/cm2
・国土面積37万平方キロメートル
  これらの諸元から、日本全土に飛び散るスギ・ヒノキ花粉総重量は、実に15万4千トンになりました。

追記(2010.01.18):
 スギ花粉生産総重量(飛散量ではありません)について、あらためてネット記事を見たところ、下記のような情報がありました。それによるとスギ花粉総生産量は450万トンを越えるというお話しです。まさに桁が違いました。

1)スギ花粉生産量予測技術について:http://www.green.pref.tokushima.jp/shinrin/kenkyuu/kenkyuhokoku/pdf/houkoku1701.pdf
2)スギ花粉生産量について:
http://www.mynet.ne.jp/hasimoto/zousan/data/upfile/628-2.pdf
3)その他:
http://www.pref.chiba.lg.jp/laboratory/forestry/jouhou/topics/2009kafun.html

 

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2009年3月 3日 (火)

トウダイグサ

 春の光が強さを増すにつれて、雑草もいっせいに動き出しました。舗装された農道端や、除草剤とバーナーで徹底的に雑草退治された田の畔にも、早くも黄緑色の独特の花をひらいたのはトウダイグサです。太い茎はだらしなく地面を這っていますが、周囲はまだ枯れ草が多い中によく目立ちます。Img_6194
 
 葉はへら形で緑色、茎は赤紫色で柔らかく、手で折るとポキッと折れて、すぐに白い乳汁が出てきます。この乳汁にはユーホルビン(Euphorbine)などの有毒成分が含まれ、触るとかぶれたりします。Img_6236cc
 
 茎の先端付近が分岐して、黄緑色の総苞葉が出来、それに包まれるように小さな黄緑色の花序がつきます。Img_6126
 
 この花序は一つの小さな花のように見えますが、雄花数個と、雌花1個が集まったものです。Img_6127trm
 この形は「杯状花序」と呼ばれます。

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2009年3月 2日 (月)

鳥も移動の季節(2)

 再び調節池の鳥です。先に、生憎の天気で強風に波立つ水面に水鳥の姿がほとんど見えなかったことから、しばらくしてまた様子を見に行ってきました。
 当日は曇り空で少し風がありましたが、池の堤防に上がると、水面に鳥が浮かんでいるのが分かりました。曇りのせいもあって肉眼では鳥の種類はよく分かりません。水際まで下りていくと、水鳥の群れは例によってどんどん遠ざかります。
 一部が視界から消えたようだったので、デジカメの望遠で覗いてみると、ヒドリガモの一群が対岸に上がっているところでした。まだ一部はここにいるようです。
 ヒドリガモ:P2262836

 少し移動して遠方を探してみると、ハシビロガモもまだ居残っているようでした。
 ハシビロガモの♂:P2262844
 一番多かったのは、カルガモの集団でした。

 そして先日カワウがたむろしていた場所にはダイサギが一羽、ぽつねんと佇んでいました。
 ダイサギ:
P2262849trm 
 カエルが増える時期に集まってくるチュウサギに比べて大型で、クチバシの付け根から眼の下に伸びる黒い線が、眼より後ろに伸びている(チュウサギは目の下で終わっている)、ということからの区別です。 P2262849trm2
 
 50mくらいまで近づくと、あわてて対岸目指して飛んでいきました。P2262850

 
 後しばらくすれば、この池に”常住”するのはアイガモ仲間だけになることでしょう。季節は巡ってゆきます。 

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2009年3月 1日 (日)

ホトケノザ

 春になったことを告げる雑草、野原や道端にごく普通に見かけるシソ科オドリコソウ属の2年草です。冬の間でも、小春日和の陽気に誘われて南向きの畔や斜面にポツポツと花を開いているのをみかけましたが、もうこの時期になると、場所によっては赤紫色の絨毯を敷いたように見えるほど群生しています。Img_6129
 ホトケノザという名前のように、四角い茎に仏様が座る「蓮座」のような葉が段のようにつき、その付け根に唇形の花をたくさんつけています。Img_6124 Img_6124trm
 花の中には蕾のまま開かずに種を付ける閉鎖花と呼ばれるものもあります。
 まれに白花もあるそうですがまだ見たことはありません。

 なお、春の七草に数えられる”ホトケノザ”は、本種とは全く別植物の、キク科ヤブタビラコ属「コオニタビラコ」のことで、田植え前の水田にしばしば見られる越年草です。Img_6190

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