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2009年4月 1日 (水)

トゲトビムシ

 春爛漫の4月になりました。花は咲き鳥は歌い、人々の生活にも新しいページが開きます。 

 またトビムシです。陸のプランクトンとも呼ばれるように様々な自然環境に広く分布しているトビムシですが、その中で、トゲトビムシの仲間には1.5mm程度の中型種もいますが、中には7mmに達するものもいる、一般的には大型種です。
 また多くは地中に潜らない地表性、あるいは樹上性のものも多いということです。

 3月中旬に、腐植土の多くない落ち葉の表層から、体長4.2mmの大きさの、これまで出会ったものでは最大のトゲトビムシが見つかりました。
 エタノールではなく、水で捕集しましたので初めは大半のものは水面上に浮いていて、生きています。細長い体に足が沢山あるものや、足がなくてただ細長いものなど、同じ環境に住んでいる土壌動物もたくさん出てきて、容器の底に沈んでいっしょに動いていますから結構気持ち悪いです。

 容器に蓋をしたままで1日放置すると、さすがに大きいものから動きが鈍くなって(弱って)きます。ルーペで覗いてみると小さいヤツは、まだ元気に水面上を歩き回っています。跳躍器を持っている証拠に、時々ピョンと飛んだりして。

 動きが鈍くなった(肉眼でもはっきり見える)大きなトゲトビムシを×50倍の低倍率顕微鏡で覗いてみました。大きいので頭部だけで視野がいっぱいになります。長い触角が巻いています。Img_6481


 はじめて観察できたのですが、眼斑に、黒い碁石のような「小眼」が6個確認できました。トゲトビムシ仲間の特徴の一つです。6img_6481trm
 
 また長い触角の第3,4節は環状に小分節しています。(写真は長い第3節部分)3img_6553

 
 更に跳躍器の茎節の基部内側に太い棘があります。これらの特徴などを基準にして分類が行われています。(跳躍器はプレパラート標本にしてから撮影。標本作製時に基部が折れてしまいました)Fitimg_6506

 
 プレパラート標本にして、ルーペで拡大した時の写真です。2009031542mmimg_6487

 ミクロルーペで計測すると体長は4.2mmありました。伸びた触角と、生きているときは保体でお腹の下の留められている長い跳躍器がはずれて、後ろに長く伸びていますが、その全部の長さは約9mmありました。このくらい大きいと肉眼でもよく見えます。(見えない方が良いかもしれませんが・・・)

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