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2009年5月29日 (金)

クロハネシロヒゲナガ④捕獲個体の細部観察

 目の前をふわふわ飛んでいる個体は、素手でぱっと捕まえることができましたので、プラスチック・シャーレに入れてから、少し細部の観察をしてみました。
 野外観察では、見た目には不思議な感覚だけで、気味悪いという感じは持ちませんでしたが、拡大してみると、やはり、”かわいらしい”印象ではありませんでした。

 
 シャーレの中で、同じ照明の下では、オス(左)の方は野外観察のとおり、きれいなホログラムでしたが、メス(右)の方はなぜか黒っぽいままでした。2r_3

 
1cm方眼紙に載せたオスの大きさです。体長は4.5mmほどで、触角の長さは約4倍の17mmありました。
 またルーペでみた姿は全身刺・毛だらけ、と言う印象でした。2r_4

 
 長い触角は、飛ぶときには空気の抵抗も大きく、ずいぶん邪魔になるのではないかと思いました。
 また草むらの間隙を縫って飛んでいる時に、ときどき触角が草に絡まるようで、もたもた、とする光景もありました。

 
 オスの触角の基部は暗色をしています。低倍率の顕微鏡で見ると、節状で刺だらけです。
 そしてその先の白い部位は、やはり節になっていて、植物の「トクサ」のような形をしていて、明らかに基部とは構造が異なるようです。
 素人にはこれ以上の関心はありませんが、どういう生理的機能を分担しているのか不思議です。2r_5

 
 長く伸びた口吻の先端はくるくると巻いていました。下から見上げた顔つきは少々気味が悪いものです。2r_6

 
 オスの翅、先端部分拡大です。鱗粉がびっしりついていて、これが光りを反射して体全体の色の微妙な変化として映るのでしょうか。Img_8813

 
 その後も、数日間は同じ場所の草むらに、相変わらずゆらゆら飛んでいる姿を観察できましたが、5月中旬を過ぎてからは、同じ場所では全くその姿は見られなくなりました。

 その場所も、5月下旬にはすっかり雑草が生い茂り、通行困難になってしまいました。
 いずれ大型機械による雑草刈り取り作業が行われ、環境は一変してしまいますので、多分もう見ることは出来ないでしょう。

 クロハネシロヒゲナガがイネ科植物の茎に産卵する様子の観察、記録などの報告がありますが、まだ詳しい生態などはあまり解明されていないようです。
 参考文献:「life_cyclea.doc」をダウンロード

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