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2009年6月17日 (水)

初夏の雑草(コメツブツメクサ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ミゾコウジュ、ムシトリナデシコ

 雨が降ればぬかるみ、晴れるとカラカラに乾いて地面がカチカチになるという、あまり条件の良くない調節池の広い空き地に生えている雑草です。
 ここは通年、大型土木機械などによる作業場所にもなっていて人為的攪乱が大きく、植物にとっては安住できる場所ではないように見受けられます。

コメツブツメクサ:
 限られた一角にだけかたまって生えていました。他の場所では見られません。通常よく見られる環境は河川敷や造成地等で、たいてい群落を作っている一年草です。
 茎はよく分岐して、3小葉をたくさんつけます。5月から7月にかけて、黄色い小さな蝶形花をボール状につけます。
 花後の果実(豆果)は、枯れた花弁に包まれて黄土色になります。3r

 
カラスノエンドウ、スズメノエンドウ:
 カラスの方は大きい赤紫、スズメの方は小さな白紫の蝶形花をつけるマメ科の越年草です。
 この時期には花はほとんど終りになり、たくさんのマメ果をつけています。
 カラスのエンドウのマメ果は熟すと鞘が黒くなり、螺旋状に弾けてたくさんの種を飛ばします。
 ススメノエンドウのマメ果はずっと小振りで、鞘の中には通常2個の種しかありません。
 6月が過ぎればどちらもシーズンは終わりです。3r_2

 
ミゾコウジュ:
 調節池の広場周辺にはよく見かけます。水田畦道等でも、これから秋口にかけて散見できます。
 本種は雨がj降れば水浸し、降らなければカラカラに乾燥する「氾濫源」と呼ばれるような環境に生える越年草です。
 これまで継続的に環境整備が進められ、そのような極端な土地環境が減少するにつれて、だんだん生育数も減少し、現在は環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種(NT)に指定されています。
 しかし近郊では結構あちらこちらで繁殖を見かけ、それほど珍しくはありません。
 ただ人為的攪乱のせいで、毎年同じところに見られるとは限らず、不安定といえば不安定なのでしょうか。2r

 
冬はちりめん状のぼこぼこしたロゼットで越冬し、春に花茎が立ち上がり、5初め頃から 小さな青紫の唇形花を咲かせます。

 目立ってきれいなものではありませんが、ルーペで拡大してみると意外にきれいでユニークなものです。Img_9808_2_2

 
ムシトリナデシコ:
 広場に仮置きされた残土の斜面に一株だけありました。その後全く別の畦道などでも除草の際にきれいだから取り残されて咲いているのを見かけることがあります。
 ヨーロッパ原産の1年草で、高さ30~60cmになります。小町草と呼ばれていることを知りました。
 花柄の一部(写真右丸印)に粘液を分泌してここに虫が粘着していることがあります。2r_2
 食虫植物ではありませんから、茎を這い登ってくる虫除け効果はありそうですが、どのような役目をしているのでしょうか。

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