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2009年8月

2009年8月31日 (月)

夏から秋へ(セミからコオロギへ)

 昨夏、当地は、体温を越える猛暑日が続いて辟易したものでしたが、今夏は過ぎてみれば低温続きの冷夏で日照不足、どうやら夏はなかったようです。暑くなったのは政局だけだったでしょうか。
 隣県ですが近くのレタス産地では不作で、その他の夏野菜も生育が遅れ、農産物も値上がりしています。

 この夏は最盛期になってもセミの声があまり聞こえてきませんでしたが、今頃になって、通りかかった団地の大樹からも、過ぎゆく夏を惜しむミンミンゼミの大合唱が聞こえてきます。

 人家の濡れ縁に飛んできたミンミンゼミ。Img_1994_2

 
 国道をまたぐ歩道橋の階段や、宅地の路上のあちこちには、地上での短い命を終えたアブラゼミが落ちています。Img_2239

 
 夕方、外気が涼しくなると、セミの声に替わってご近所の庭の植え込みからは”チンチンチン”というカネタタキの声が聞こえ、ハナミズキの樹上からは、”リーリーリーリー”とやかましいアオマツムシの声が降ってきます。
 また生い茂った夏草の除草作業が行われている草原や、乾いた稲田からは、エンマコオロギ等など虫の声が多く、大きくなってきました。

 
 草原にいたエンマコオロギとハラオカメコオロギ:
 大きいのがエンマコオロギ、小さいのがハラオカメコオロギです。
 ハラオカメコオロギは頭でっかちで、丸顔のエンマコオロギに対して顔面は平ら(♂)のオカメです。リッ・リッ・リッ・リッ と4、5声ずつ区切って鳴きますが、ミツカドコオロギのように鋭くありません。連続して鳴き続ける場合もあります。2r_2

 
 一晩、虫かごにお泊まりして キュウリを囓るハラオカメコオロギ(上)と、コロコロリー と鳴いているエンマコオロギ(下)。
 いずれも翌朝、野外に戻っていきました。2r_3

 
 日中、庭の雑草の陰から、ツヅレサセコオロギが出てきました。よく見ると両方の後脚がなくなっていて跳べないようです。
 無理強いして記念撮影させてもらいました。
 なお、写真撮影後よく見ると、撮影アングルのせいもありますが、複眼の間のスジが横一文字に見えます。これはタンボコオロギの特徴です。ツヅレサセコオロギではこれが緩い逆V字の山型なので、違いが気になりますが、タンボコオロギは住みかが異なるため、このままとしました。2r_4

 
 今シーズンはなぜか庭にカナヘビがたくさんいます。エンマコオロギは大きすぎて食べられないようですが、生まれて間もない小さい時や、体の小さいツズレサセコオロギ、さらに小さいミツカドコオロギやハラオカメコオロギなどは、運が悪ければ食べられるでしょう。
 狭い庭にも生存競争があるようです。

 夏が終わり、爽やかで穏やかな日本の秋になると良いですね。 

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2009年8月30日 (日)

ツノアオカメムシ

 ヘッピリムシつづきですが・・・。
8月初旬、先のセアカツノカメムシを見つけた同じ山中のトレッキングコース(瀬戸蔵山・大品山(富山県))で、今度は金緑色に輝くカメムシを見つけました。
 全身に金緑色の砂をふりかけた美術工芸品のようなツノアオカメムシです。やはり低木にいて、「お取り込みの最中」でした。
 葉陰に隠れるようにしていますが、風で葉が揺れて直射日光が当たる度に、実に華麗に輝きます。光のあたり方でホログラムのように体色が変わって見えました。
 ベストアングルを求めてカメラを近づけると、来るな!近寄るな!邪魔するな!と葉陰に回り込んでいきます。Img_1525

 
 葉をかき分けて迫ろうとしたら、つながったままポトンと地面に落ちてしまいました。
 ”臭いぞ”ということは百も承知していて、これまでうっかりでもヘッピリムシに素手を出したことはありませんでした。
 しかしこの時ばかりは、この光り輝く金緑色に魅入られてしまい、登山道のまばらに生えた草むらに隠れようとするのを指で摘んでしまいました。
 直射日光の当たる場所に戻し、物陰を求めて逃げて行くのを追っかけながら写真を撮りました。Img_1524_13c

Img_1524_14c

Img_1524_7c

 
 最後は帽子を被せて掴まえて。
同じ個体ですが、光のあたり方で体色がずいぶん変化して見えます。Img_1524_6c_2

 
 ここで問題発生に気がつきました。臭うのです。カメラを目の前に近づける度に、強烈にクサイのです。シャッターボタンを押す指が!
 ウエットティッシュは役に立たず、エイトフォー、バン、ファブリーズ、ショウシュウゲン、もちろん持ち合わせはありません。
 ついに下山口の水道にたどり着いて石鹸で手を洗うまで、例えようのない悪臭は消えませんでした。

 
 ツノアオカメムシ(角青亀虫):
 きれいな金属光沢の緑色をした体長約20mmの大型カメムシで、名前のとおり背中に立派な角(側角)があります。
 山地に生えるハルニレやミズナラ、ミズキ、シラカンバなどの樹の汁を吸うため、樹上で生活していて見つけることが難しいこと。
 外敵やイタズラから身を守る手段の臭いは、お腹側にある臭腺と呼ばれる器官から分泌され、ツノアオカメムシでは中脚と後脚の間に一対あります。

 これさえなければもっと皆様に愛される昆虫になれるのでしょうが、カメムシ一族としてはその必要性を感じていないようです・・・。カメムシの勝手でしょうね。  

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2009年8月29日 (土)

セアカツノカメムシ

 8月初旬、ハイキングに行った山道(大品山自然歩道(富山県))で、低木にとまっているカメムシが目にとまりました。後で、撮影した写真を調べてみるとツノカメムシの類で、その中ではもっとも普通に見られ、めずらしい種類ではないこと、そしてミズキ、ヒノキ、スギ、アセビなどの葉っぱや実の汁を吸うということでした。
 当方の住まいする、水田地帯が広がる環境では見かけられないカメムシです。

セアカツノカメムシ:
  体長14~18mm、全体は青緑色で、前胸背の前側が黄褐色、小楯板の前側は赤褐色が濃く、小楯板を含め、前胸背面全体に黒い点刻がみられること。
 そして前胸横から飛び出た側角の先が黒色であること。また♂には、腹部先に赤いハサミ状の突起があり、翅から外に飛びだしている。
 カメムシの体の部位を示す専門用語を知らない素人の私には難しい説明ですが、解説と写真を比較しながら、なるほど、と何とか理解しました。

 こちらの個体は赤いハサミ状突起が見えないので、♀のようです。Img_1504_1trmImg_1504 

 
 こちらは腹部先に赤い突起が見えるから♂でしょう。Img_1508_3trm_3

Img_1508_1trm_2

 
 ちなみに下からのぞいてみると腹側はすべて赤い色のようです。Img_1508trm_2

 
 なかなかハデ好みの洒落ものカメムシです。
 触っては見ませんが、触るとクサイ臭いを放つのでしょうね。 

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2009年8月28日 (金)

クズとハラビロヘリカメムシ幼虫

 農家の生け垣に這い登って繁茂するクズ。迷惑そのものです。2r_4

 
 花が咲いて実もなっていました。821img_2107

 
 葉の上に、特にクズが大好きという、ハラビロヘリカメムシの子供がいました。大きさ14mmほど。Img_1277cctrm

 
 子供は全身、薄緑色の優しい感じに見えます。2r_5

 
 親は近くには見あたりませんでしたが、名前のとおり、腹部が広く、全体的に茶色の冴えないカメムシになってしまいます。

 それにしても迷惑がられるクズを好んで集まってくる生き物もけっこういるものです。
 もっとも、人が好んだ”本物”のくず粉は、昔はこのクズの根っこから取れるデンプンだったのですがねえ・・・。

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2009年8月27日 (木)

ハゴロモ(スケバハゴロモ、アオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ)

 害が出るほどやって来ませんが、初夏の頃から、庭の植物や樹にハゴロモの仲間が時々やってきます。全長はおよそ1cm前後の小さい昆虫です。近くで繁殖したものが紛れてやって来るようです。カメムシやセミの仲間の昆虫で、針のような口吻を植物などの茎に突き刺して汁を吸います。

 7月下旬、散歩コースの農道脇には、これから花粉症に悩まされるオオブタクサが既に背丈ほどに繁殖しているところがありました。除草作業が始まっていますが追いつきそうにありません。
 通りがかりに見るとハゴロモ仲間が大集合していました。Img_1326cc

 とまっている姿を横から見るとセミにそっくりです。

 
スケバハゴロモ:
 名前のとおり翅が透けている親です。
 子供は体長5mmほどですが、お尻にロウ物質でできた糸綿のようなものがくっついています。
 さわるとピョンと跳ねて飛んで逃げ、着地した直後はお尻の”飾り糸”は後に束ねて伸ばしています。
 しばらくすると”クジャクのハネ”のように、また立てて開きます。こうすると大きく見えますね。
2r

2r_2 

アオバハゴロモ:
 親です。子供はここには見あたりませんでした。Img_1326

 
ベッコウハゴロモ:
 農家の生け垣に覆い被さったクズには決まってたくさんのベッコウハゴロモがいて、汁を吸っていました。もちろん他のものもいましたが。2r_3

 
 迷惑雑草のクズやブタクサが枯れてしまうまで汁を吸ってくれれば、益虫と認定しても良いのですが、そんなことはなさそうです。

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2009年8月26日 (水)

チュウサギ

 近郊の水田地帯ではもう稲穂が頭を垂れ、稲刈りがはじまるのも間近になってきました。今はまだ稲田には水が入っているところが多いようで、傍を通りかかるとポチャン、ポチャンと音がして、トノサマガエルがあわてて逃げ込むのを見ることができます。
 例年、稲田の水が抜かれ稲刈りが始まると、逃げ場を失ったカエルが飛びだして来るのを狙って、稼働中の大型コンバインのまわりにチュウサギがたくさん集まってきます。
 その時を待ちきれないのでしょうか、しばらく前から、そこここの農道や稲田の道にやって来て、カエルを探しているチュウサギの姿が数を増してきました。

チュウサギ:P8244177

P8244180trm P8214173cctrm

 
 毎年の繰り返しですから、その時期はちゃんと記憶して知っているのでしょうね。
 夏が往き、実りの秋がやってきます。季節が巡っていきますね。

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2009年8月25日 (火)

ツクツクボウシ、スケバハゴロモ、イチモンジチョウ

 8月24日、全国高校野球決勝戦、日本文理と中京大中京の試合をテレビ観戦しました。4,041校の頂点を決めるにふさわしい熱のこもった劇的な試合展開になり、結果は、11対10という、涙腺がゆるみ、どちらにも勝ってほしいという思いで終わりました。

 当日は晴れて気温は上がりましたが、空気は乾いていて吹く風はもうすっかり秋の気配。午前中外出すると木陰ではツクツクボウシが往く夏を惜しんで鳴き、2r

 
 すぐ傍に同じカメムシ目仲間のスケバハゴロモが居ました。
 全長1.5cmほどの小さい昆虫。これまで当ブログにも時々登場しました。

Img_2204trm

 
 また、まわりに生い茂ったヤブガラシの上をイチモンジチョウが飛び回っていました。
 特徴のある飛び方で飛び回り、しばらく待っていると、時々近くにきて葉にとまり、翅を閉じます。P8244184cctrm

 
 時々、ゆっくりと翅をひらく動作をくりかえし、またサッと飛んでいきます。P8244195trm P8244196trm1

 
 イチモンジチョウは大きさ(前翅長)約3cmの、名前のとおり、黒字に鮮やかな白一文字模様を持つタテハチョウの仲間です。

 なお、白線が3本あるコミスジとはむろん一目で違いが分かりますが、よく似た一文字のアサマイチモンジとの区別は、前翅の白斑の現れ方で明確に行われます。

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2009年8月24日 (月)

ヒメアカタテハ

 8月中旬、道ばたに大きくなったヨモギの葉を丸めて巣を作り、トゲトゲのイモムシが住んでいました。やはり見たときは気持ち悪かったです。
 またガの幼虫かと思いましたが、そうではなく、蝶のヒメアカタテハの終齢幼虫と教えられました。

 ヒメアカタテハ幼虫(終齢)Blgimg_1831trm
 そう言われて、あらためてしげしげと幼虫の姿を見ると、タテハチョウ仲間のトゲトゲ幼虫と似ています。
 イモムシ毛虫は親が「ガ」だから気持ち悪いと毛嫌いしていたのは偏見かも知れません。
 蝶も、気持ち悪い、ことにしなくては。

 
 同じ頃、近くの草むらのアカツメクサに、ヒメアカタテハの親が来ていました。
 朱色地に黒い紋のある、大きさ(前翅長)約30mmのやや小型のタテハチョウです。 P8184146cc P8184157cc P8184158cc
 スズメやセキレイ、ツバメなど小鳥に追い回されて、翅を何度も食いちぎられながら、生き延びてきた様子でした。
 ともかく、親子セットの写真になりました。
 ヒメアカタテハは都市周辺から高原まで広く分布していますが、寒さには弱く寒冷地では越冬できません。

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2009年8月23日 (日)

ハネモンリンガ、アオセダカシャチホコ、フタナミトビヒメシャク幼虫、シモフリスズメ親子

 あまり気乗りしない者どもですが、掲載しました。ガの仲間です。7月末から8月初旬に、あちこちで撮影したものです。

ハネモンリンガ:
 標高1000mの山地にある建物の桟にくっついていました。大きさは35mmほどです。写真のように、翅をくるりと巻いている姿がよく見られるそうです。Img_1056

 
アオセダカシャチホコ:
 同じ山地の建物壁にはり付いていました。大きさ約5cmほど。
 全体としては橙黄色と薄茶色のツートンカラーで、上から見ると”水”という文字のような筋模様があります。Photo

 
フタナミトビヒメシャク幼虫(?):
 庭に生えたカラスウリの茎にくっついていました。大きさはやや短めにしたマッチ棒ほど。
 完全に真っ直ぐに硬直して、茎に擬態していました。  
 先っぽが頭です。なお、ネット図鑑など参照しましたが、この写真だけでははっきりしないところもあり、名前は正しいかどうか自信はありません。
*http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/futanamitobihimeshaku.html2r

 
シモフリスズメ終齢幼虫:
 鉢植えのライラックの葉を食害して大きな糞を落としていたので気がつきました。
 保護色で、探してもなかなかすぐには発見できませんでしたが、大きな緑色のイモムシを見つけるとあまり気持ち良いものではありませんね。
 体長約8cmはあったでしょう。2r_2

 
シモフリスズメ成虫:
 全くの偶然ですが、前日、別のところで日除けにとまっているシモフリスズメ成虫を撮影していました。
 どうでも良いのですが、これで親子セット組写真になりました。Img_1638
 翅を広げた大きさは12cm前後ある大きめのガです。

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2009年8月22日 (土)

ブチヒゲカメムシ、オオヘリカメムシ、エゾアオカメムシ、クサギカメムシ、キバラヘリカメムシ

 普通によく見られるカメムシで、これまでにも繰り返し登場したものもいますが、今シーズン(7月下旬~)たまってきた写真を掲載しました。

ブチヒゲカメムシ:
  大きさ12mmほど。赤褐色で背中中央部に白紋があります。体側には縞模様があります。結構毛深い体です。ダイズ、ワタ、ゴマなどに付く害虫で、稲穂も食害する困りもの。この時期、夏草が茂る草原の方々で見かけます。717img_0798

 
オオヘリカメムシ:
 親子セットです。高原の草地にいました。親は、体長23mmほどでやや大型のカメムシです。すぐ傍に小さい子供がいました。親子ともいたって地味な装いです。721img_0961cc

 
エゾアオカメムシ:
 同じ高原のイタドリに群がっていました。大きさは約15mm。
  全身緑色で、翅の膜質部がこげ茶色をしています。側角が張り出しているのが特徴です。
 全員が、子孫繁栄大作戦実行中で、増えるわけです。2r

 
クサギカメムシ:
 大きさ16mmほど。細かなまだら模様のある、暗褐色の地味な姿です。
 どこでも普通に見られます。723img_1118trm

 
キバラヘリカメムシ:
 体長16~18mmほど。名前のように腹面は黄色で、背面は黒褐色、脚は白黒。 
 毎年ツリバナにやってきて実を食害する困りものです。 
 親の姿(写真上2枚)を見かけて数週間後、気がつくと2世が誕生していました。
 だいぶ大きくなったのや、まだ小さいのが方々の実にいっぱい群がって食害しています(写真下、撮影2009.08.21)。3r
 ハエ・蚊用の殺虫剤には抵抗性があるようで、、スプレーしてもあまり応えないようです。
 払い落として処分するしかなさそうです。

どのカメムシにも、それぞれカメムシの言い分や事情があるのでしょうがねえ・・・。

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2009年8月21日 (金)

ツマグロヒョウモン、産卵に訪問

 クロアゲハが来た後に、ツマグロヒョウモンが、種がこぼれて増えた野生のスミレに産卵にやってきました。関東地方ではすっかり定番のチョウになっています。

 庭に放置した鉢や、雑草混じりのプランター、そして地面に生え、増えて困るスミレの間をあちこち移動しながら、”くの字”に曲げた腹部の先端をスミレに押しつけて産卵している様子でした。(望遠で撮影しましたが、ピンぼけ写真しか撮れませんでした)。P8184137P8184136

 
 一通り飛び回って産卵を終えると、傍のシュウメイギクの葉にとまって翅を広げ休んでいましたが、P8184143trm

 しばらくして、飛び立っていきました。翅の損傷も全くない、きれいな姿でした。
 やがて孵化してスミレを蚕食する赤と黒の刺だらけのイモムシ幼虫の親とはとても想像できません。

附録:
 同じ日、近くの草原でブラブラ暮らしていた、ツマグロヒョウモンの♂です。84170cc

 この世界では、普通、♂の方がおしゃれで綺麗なのにねえ・・・

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2009年8月20日 (木)

クロアゲハ

 定期的にクロアゲハやナミアゲハ、アオスジアゲハなどががやってきますが、狭い庭を一巡してとまることなく飛び去ります。
 過ごしやすい日中、外に居たら、たまたまクロアゲハがやって来ましたので、傍にあった捕虫網で捕らえて記念撮影を済ませ、失礼をお詫びしつつ、お帰り願いました。
 

クロアゲハ:
 それにしても、名前のとおり、翅の表側は真っ黒でした。ヒラヒラ飛んでいる姿はとても大きく見えます。Img_1921cc Img_1922trm

 
 後翅の裏側には、白色、赤橙色と青色の斑紋がありましたが、ネットの蝶図鑑の画像とは少し異なっているようでした。

Img_1924Img_1902 

 勝手に引き留め、お茶(蜜)も出さないで帰されたことに懲りて、二度と近寄らないでしょうか。

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2009年8月19日 (水)

夏の水田雑草(ミズワラビ、コナギ、オモダカ、キクモ)

 お盆も過ぎて、近郊の水田地帯では稲穂もすっかり大きくなり頭を垂れています。当地では、例年早いところでは八月末には稲刈りが始まります。実りの秋はもうすぐです。Img_1891

 
ミズワラビ:
 この時期にいっせいに勢いを増して急成長してくるのが水田雑草の仲間で、中でも特にミズワラビです。
 芽生えの頃と、成長が進んだ時とでは、とても同じ植物とは思えないほど姿形が変わっていきます。Img_1832cc

 一度覚えればもう忘れることはありません。昔は食用にもしたそうですが、今はそんなことも忘れられた時代です。

 
コナギ:
 コナギも幼植物の時にはミズアオイなどと区別が難しいことがありますが、成長するとはっきり分かるようになります。
 まだ蕾もありませんでしたが、やがて青紫色の花を付けます。Img_1839

 
オモダカ:
 近郊の水田地帯では一番良く目にする水田雑草のオモダカは、田植えが終わった早い時期から大きくなりはじめ、この時期目立つものはほとんど引き抜かれています。
 しかし遅れて生えてきたものや、除草を免れたものは、穂を垂れた稲田にあって白い花をつけて目立っています。Img_1887

 
キクモ:
 見かけることは多くはありませんが、一度枯れかけたものが再び元気になって、黄緑色の葉を水面にのぞかせていました。Img_1890
 秋には小さな赤紫色の花を付けます。水草として栽培するとそれなりに鑑賞価値があります。

 
 水田雑草の除草に苦労されている農家の方には申し訳ありませんが、毎年わずかながら観察できたミズアオイの姿を、今年はついに見ることがありませんでした。
 かつては稲作の敵であった水田雑草も、今ではすっかり姿を消しつつあります。

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2009年8月18日 (火)

ジョウカイボン、ベニボタル、トラマルハナバチ、セセリチョウの仲間、クロフハネナガウンカ、ヤマキヒゲナガ

 当地は、お盆休み前くらいからやっと夏らしい天気が続いたかと思っていたら、もう微かに秋の気配が感じられるようになってしまいました。
 ツクツクボウシの鳴き声が大きくなり、夕方の草むらではエンマコオロギやツヅレサセコオロギの鳴き声が聞こえるようになり、稲田の上には精霊トンボに混じって、山から下りてきた赤とんぼの姿があります。

 すっかり時期遅れの記事になってしまいましたが、夏の高原で見かけた昆虫たちです。

 7月下旬、標高1,700mの高原で見かけた昆虫のいくつかですが、当然ながら平地ではあまり見かけないものがいました。
 同定のポイントを知らないで、初めて見る虫の名前を確認することは素人には大変です。
 今回の記事には、名前は多分そうだろう、という程度で、間違いがあるかも知れません。

●ジョウカイボン:
 聞き慣れない名前です。大きさ14-18mm、触角が長くスマートな体型で、一見カミキリムシのようにも見える、茶色っぽい昆虫。Img_1044trm

 小雨模様の草原で見つけた個体は、足先の色が黄色でしたが、全部黒いものなどバリエーションがあるそうです。
 基本的には、他の昆虫を捕らえて食べる肉食昆虫ということですが、花の蜜も食べるとのこと。

 
●ベニボタル:
 一見、姿・形はホタルに似ていますが、ホタルではなく、ホタル科の昆虫です。
 大きさ12mmほどで、上翅はくすんだ紅色で縦筋があり、その他の部分は黒褐色の甲虫です。
 触角は長く、やや櫛状になっています。この写真では分かりませんが、口器は前方に突出しています。
 写真のように、林縁の植物上に上翅をやや開き気味にしてとまっている姿が多いそうです。Img_1000

 
●トラマルハナバチとセセリチョウの仲間:
 両者ともノハラアザミ(またはノアザミ?)に来て熱心に蜜を吸っていました。
 同じハチの仲間が来ると直ちに追い払うのに、すぐ傍で体が触れあうようにして蜜を吸っているセセリチョウとは全く争う気配がない不思議な光景でした。
 セセリチョウの種類は、この写真だけでは確認出来ませんでした。Img_0986

 
●クロフハネナガウンカ:
 全体としては白っぽく見える翅端まで1cmほどの小さな昆虫。
 はじめのうちは、何者なのかなかなか分かりませんでしたが、暇の折々、インターネット昆虫図鑑など検索しているうちに、情報量は少ないもののそっくりの画像が数件見つかり、http://www.toonippo.co.jp/photo_studio/insects/semi/awahuki/pic10.html
 クロフハネナガウンカ、といたしました。2r

 それほどめずらしいウンカということでもなく、注意して見ないと気がつかないだけのことかも知れません。

 
●ヤマキヒゲナガ:
 体長5~6mmほどのごく小さなガです。
翅を広げた大きさは15mmほどでしょうか。
 先が白くて長いヒゲ(触角)の姿・形は、この春、近郊の草原で見かけたクロハネシロヒゲナガと同じだとすぐに認識しましたが、翅の色模様が違っています。
 類似した近縁のものが居るようですが、同定の決め手は、頭が黒いこと、山地に分布することなどの一致点で、ヤマキヒゲナガ、と判断しました。http://www.jpmoth.org/Adelidae/Adelinae/Nemophora_japonica.html
 翅の4倍ほどもある長いひげは、雌の発するフェロモンを感知して探し当て、子孫繁栄を図るための重要な役割をしている(らしい)とのこと。2r_2

 こんなもの観察しても、実利的になんの役にも立たないので、あまり関心が向かわないジャンルなのでしょうね。

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2009年8月17日 (月)

親ガメの背中に子ガメを乗せて

 当地のお盆休み中は、晴天に恵まれました。湿度が少なくカラッとした暑さで、過ごしやすかったようです。
 散歩に出ると、お盆前の雨で増水していた農業排水路で、ミシシッピアカミミガメの親子が甲羅干しをしていました。周辺には大きな鯉も集まっていました。P8124133cc

 
 以前にも見かけたとおり、親ガメの背中に子ガメが乗せられていて、親ガメの甲羅はまだ乾いていませんが、子ガメの甲羅は泥よごれが乾いて白くなっていました。P8124126trm
 体温が上がると元気が出るのでしょう。
 まわりには大きな鯉もたくさん居ました。P8124125trmccs

 
 もう誰もさして関心も示さないで通り過ぎていきますが、増水の後は必ずと言っていいほど遊水池を巡る流域にはたくさんの大きな鯉の姿があります。
 それにしても、流域の用水路は年中、濁って汚れた水です。

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2009年8月16日 (日)

ツマグロヒョウモン♂、コミスジ、キタテハ、ツバメシジミ、ベニシジミ

 夏の草原に飛んでいた、ごくありふれた蝶です。この時期、小鳥の餌食になりかかって難を逃れた個体もたくさん目に付きます。短い生涯を全うするのも大変なことが窺えます。

ツマグロヒョウモン♂:
 めずらしく♂が飛んでいました。やって来るのはたいていは翅の模様がきれいな♀ですが。翅が少し傷んでいました。Img_1142

 
コミスジ:
 最初はミスジチョウかと思ったのですが、翅の模様をよく見るとコミスジであることが分かりました。http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/tateha/komi/komi.html
 左前翅に小鳥に襲われたらしい傷があります。Img_1220

 
キタテハ:
 ピンぼけになりましたが、この個体も両翅に大きい損傷がありました。Img_1225

 
ツバメシジミ:
 クローバなどの茂る草原にお馴染みのシジミチョウです。2r_2

 
ベニシジミ:
 同じ環境にいるベニシジミ。2r_3

 傷を負った個体からは、生き抜いていく野生のたくましさも感じます。

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2009年8月15日 (土)

シオヤアブ、アオメアブ、ハスジカツオゾウムシ、マメコガネ

 道をふさぐほどに生い茂る夏草の茂みで、色々な昆虫が活動しています。通りかかったときに撮影した夏の虫たちです。

シオヤアブ:
 体長は25~30mm。雄の尾端には白い毛が丸く生えています。ヒゲ親爺のような特異な風貌です。Img_0795

 
 いそがしい季節です。写真上が♂です。P7033609

 
アオメアブ:
 体長20~29mm。名前のように.目は青緑色で、体は赤褐色。背中(胸)の隆起がハゲタカのようになんとも厳つい感じを与えます。自分よりはるかに大きいセミを襲うこともあるようです。Img_1145

 
ハスジカツオゾウムシ:
 体長12mmほど。斜めの筋模様が特徴です。
 大きく伸びたヨモギの茎にとまって、いつもの様にお取り込み中でした。毎度いそがしい昆虫です。2r

 
マメコガネ:
 こちらもヨモギにとまってお忙し中。近寄ると、邪魔するな、あっち行け!と片足をたてる仕草をするのですが、少し距離があったので気づかなかったようです。Img_0796
 外国ではジャパニーズ・ビートルとして日本から侵入して来た悪名高き狼藉者になっているようです。

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2009年8月14日 (金)

ガマ

 用水流域に出来た州や、蓮池に、今夏もガマがはびこっています。場所によっては水生植物生態系に影響を及ぼすまでになり、行政の手によって、種が飛ぶ前に刈り取り作業が行われているところもありますが、勢いは一向に衰えないようです。

 ガマの穂:
ガマは流域や池の水中の泥中に地下茎を延ばして広がり、6~8月に茎を伸ばして円柱形の穂をつけます。Img_0887cc

 
 穂の下部は赤褐色で太く、雌花の集まりで、穂の上半分は細く、雄花が集まっています。(写真撮影7月20日) 720img_0888

 
 雌花の結実後は綿クズのような冠毛を持つ小さな果実になります。
 そして晩秋になると、これが風などでほぐれて大量の綿毛の種になって辺り一面に飛んでいきます。
 やがて水面に達したものは種が放出されて水底に沈み、発芽して広がります。
 

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2009年8月13日 (木)

ハグロトンボ、ウスバキトンボ

 ハグロトンボ:
めずらしいトンボではなく、とくに7月~8月にヨシなどの挺水植物が生えている用水路などに多く見られます。しかし近郊では以前に比べて見かける頻度がだいぶ少なくなりました。
 体長は6cm位で、黒い翅でヒラヒラ飛んで水辺の植物や石の上などにとまりますが、とまる時はたいてい翅を閉じていて、時々ゆっくりと開く動作を繰り返します。
 近寄るとすぐに逃げますので、なかなか鮮明な写真が撮れません。

 ハグロトンボ♂は全体的には黒い体で、明るいところでは腹部が金属光沢のある、きれいな緑色に光ります。Img_1386trm82

 
 これに対して♀の方は地味な黒褐色です。P7264082P7264090

 
 ウスバキトンボ:
このトンボは寒さに弱いため、毎年日本で発生する個体群は、まず南日本で発生し、世代交代を繰り返しながらだんだん北上していきます。
 お盆の頃にたくさん発生するため、昔から「盆とんぼ」、「精霊とんぼ」などと呼ばれて親しまれてきました。
 体長5cmくらいで、名前のとおり翅は薄く透明で、体のわりに幅が広めです。
 全身が黄褐色で、腹部の背中側に黒い縦線があり、それを横切るように細いよこしまがたくさんあります。成熟した♂では背中が赤みを帯びるものが居ます。
 写真の個体はこの特徴が見られるので♂だと思います。Img_1389

 
 日中は長時間、広い翅でグライダーのように飛び続け、下に降りることはほとんどありません。
 曇天の午後遅くになって、農道脇の草の茎に斜め下向きに並んでとまっているものを撮影することが出来ました。

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2009年8月12日 (水)

クロイトトンボとセスジイトトンボ

●クロイトトンボ:
 草むらにいたクロイトトンボです。大きさは約30~33mm、全体が黒っぽくて、胸部側面と腹部の先が青いイトトンボ。
 成熟した♂は胸の横が粉を吹いたように白くなります。
 水草の多い池の近くによく見かけられました。なかなかきれいな個体でした。

 ・クロイトトンボ♂Img_04302r

 
 ・クロイトトンボ♀:
 同じ時間に同じところにいました。
 体色から♀と判断した個体です。2r_2

 
●セスジイトトンボ:
 同じ環境の草むらにいたセスジイトトンボです。
 大きさはやはり30~33mmほどです。
 小さな獲物を捕らえていました。Img_0465

 
 図鑑を調べましたが、素人にはなかなか難しく、細かなことは分かりませんでした。(撮影はいずれも7月下旬)  Img_0475

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2009年8月11日 (火)

クサガメとミシシッピアカミミガメ

 初夏を過ぎた頃から、水量の減った農業用水路でカメが甲羅干しをしていたり、あるいは濁って増水した用水の水面に首先だけのぞかせ、流れにまかせてぷかぷか”川流れ”している姿をよく見かけるようになります。
 そして、甲羅干ししていたり、ぷかぷか浮いて流れているのは決まって、顔に黄色と緑と大きな赤色の筋が目立つ、ミシシッピアカミミガメです。
 最近、というより、むしろ大分前から、近郊流域で見られるカメの種類はすっかり様変わりしてしまい、頻繁に見かけるのは90%以上がミシシッピアカミミガメで、在来のカメであるイシガメはここ数年間は全く姿を見たことが無く、まれに見るのはクサガメという状況になってしまいました。
 7月上旬に珍しく、クサガメが甲羅干ししているところに出合いました。もちろん傍にたくさん居たのはミシシッピアカミミガメですが。
 クサガメは甲羅にタテの3本の筋状隆起(キール)があるのですぐ分かります。(写真の真ん中と上の2匹、一番手前はミシシッピアカミミガメ)。
 なおクサガメのクサ、は草ではなく、臭、だそうで、独特のくさい臭いがあるそうですが、近くで嗅いだことはありません。P6023524_3

 
 水路に生えたヨシの陰で、”親亀の背中に小亀を乗せて”いたのは、ミシシッピアカミミガメです。719p7194013

 昔は、夜店などで”ミドリガメ”と称して小さな緑色の亀が売られていましたが、この亀の子供でした。
 小さい時はきれいで可愛らしいものですが、急速に大きくなるにつれてかわいらしさより、手に余るようになり、あげく厄介者として川などに”放流”されたりしたことなども、現在の状況の一因になったのでしょうか。

 
 蛇足ながら、ゼニガメと称してやはり夜店などで売られていた黒い甲羅のものが、在来種のイシガメやクサガメの子供だったようです。

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2009年8月10日 (月)

水田の水落口に集まるドジョウとメダカ

 ぐずつき天気が続いていた7月の末、増えた水抜きのために開けられた水田の水落口から、農業排水路に、勢いよく稲田の水が流れ落ちていました。排水路は相変わらずあまりきれいではなく、茶色っぽいあぶくがたくさん浮いていました。P7254061cc

 
 何気なく農道の上から覗くとドジョウの群れがひしめき合っているのが見えました。P7254063 P7254078cc

 
  しゃがみ込んでしばらく見下ろしていると、なんとメダカの群れもドジョウの塊の中に出たり入ったりしています。
 これまであまり目にしたことのない光景でした。流出水中に、稲田で増殖したミジンコや藻類、プランクトン等の豊富なエサが含まれているからでしょうか。P7254071cc P7254075cc2

 
 このような好条件は一過性のもので、いちどき集まってはみたものの、しばらく後にはまた分散して活路を求めて行かなくてはならない厳しい自然環境にさらされています。

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2009年8月 8日 (土)

カナヘビの交尾

 今年は春先から例年に比較してカナヘビの姿が頻繁に目に付き、数が多いように感じています。
 尻尾の先がメタリックブルーに輝くトカゲの姿は全くなくなっています。似たようなものだと思っていましたが大分事情は異なるようですね。

 しばらくぶりに夏の日射しが差した玄関先で、思わず、ウヮッ!と足を引っ込めたのはこの光景です。Img_0810 Img_0808_2

 
 カナヘビのオスがメスの腹部に噛みついて、しかも前後肢でしっかり掴まえて交尾中、というお取り込みの最中でした。
 夏のあいだ、生き物の世界は繁忙期なのです。
 忙しいのは分かりますが、できることなら玄関先は避けてほしいと願うことしきりでした。

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2009年8月 7日 (金)

キジの親子

 7月は降水量の多さと日照時間の少なさで、゙30年に一度の異常気象だったという。そのまま回復しない空模様が続いているうちに暦の上では立秋です。
 そんなある日、蒸し暑い曇り空の日中、まわりには住宅地が広がる水田の畦道に、焦げ茶色をした大きさがニワトリくらいの鳥と、同じ色の雛が4~5羽ほどいるのが一瞬目にとまりました。P8064117cctrm

 
 やおらカメラを構えたときには、向こうもこちらに気づいたようで、ひな鳥はサッと散らばって、もう稲穂が出始めた稲の間や、畦道の草むらに身を隠しました。正確な数は確認しようがありませんでした。P8064118cc P8064119

 
 親鳥は警戒の姿勢を保ち、こちらの様子を確かめながら遠ざかっていきます。P8064120

 
 ヒナもそれに連れて時々姿を見せながら遠くへと移動していきます。P8064121

 
 わずかな時間の間に、親子ともども、広がる稲田の中へとすっかり姿を隠しました。
 見事な連係プレーです。野生の知恵とたくましさをかいま見た一時でした。(撮影2009.08.06富山県)

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2009年8月 6日 (木)

ヤマトシリアゲ

 夏の草原に、ヤマトシリアゲがいました。シリアゲムシは肉食の昆虫で、初夏に多く見られる虫です。

 偶然でしょうが、この時は尻尾が真っ直ぐで短いメスの姿ばかりが目立ちました。Img_1030

 
 独特の姿のオス、すなわち「お尻がサソリのように上を向いて曲がっていて、その先端に大きな鋏をもっている」、にはなかなか出合いませんでした。
 3匹ほど見つかりましたがいずれも草むらの中で、距離も離れていて、スコーピオン・フライの特徴が明瞭に分かる写真がうまく撮れませんでした。Img_1016

 
 同じ個体で角度を変えて撮影したのがピンぼけ。P7224048cc

 
 別の個体の♂ Img_1029 

 
 シリアゲムシの仲間はオスがメスにエサをプレゼントするという習性があります。
 オスはエサを確保するとやって来るメスを待って、メスにエサを与え、メスが食べている間に交尾するということですが、いまだその場面にはお目にかかったことがありません。

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2009年8月 5日 (水)

アゲハの卵と幼虫、モンキチョウの卵

 7月、蝶の道になっているらしい住宅地の庭つたいに、アゲハやミスジチョウ、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモンなどが定期的にやってきます。

 例年の通り、山椒の樹にやってきて卵を産んでいったのはアゲハです。山椒の葉の上に一つずつ、生み付けてありました。
 直径約1mmほどの、黄色いまん丸い卵です。Img_03441mm

 
 2日後に約3mmほどの孵化したばかりの幼虫がいました。刺だらけの幼虫です。2r3mm1

 すぐに”鳥の糞”そっくりになり、その後黄緑色の大きな幼虫になって蛹になり、羽化します。毎年、羽化するまで見届けたことはなく、黄緑色の大きな幼虫になったくらいから忽然と姿が見えなくなっています。

 
 フィールドでは、草むらにはびこったアカツメクサにモンキチョウがやって来て、目の前で卵を産んでいきました。2r

 
 肉眼で、横から見ると細長い楕円形です。真上から見ると円形に見えます。2r_2

 
 気の毒でしたが、葉から取り外してルーペで計測したところ、およそ直径0.6mm、高さ1.3mmほどの紡錘形で、黄色いトウモロコシに似た外観でした。Img_109606mm13mm

 
 野原では、やがて青虫になり、モンキチョウになるのですね。

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2009年8月 4日 (火)

ヤマユリ(ユリの女王)

 7月下旬、相も変わらず曇天で空と地平の境界もはっきりしないような日、放牧の牛がゆっくり草をはむ高原牧場を越えて秩父の山道を車で通過しました。Img_0896cc Img_0898

 
 鬱陶しい気分で急坂を下りきった林縁に、一株の、目にも鮮やかな大輪のヤマユリが咲いていました。
 行き交う車もなく、山際に車を停めて写真に撮って来ました。
 大きく膨らんだつぼみが4~5個付いていて、1輪だけが開いていました。
 雨に濡れて上部が重くなっていたこともあって、山の土留めの擁壁から完全に垂れ下がっていました。Img_0901

 
 直立していればもっとよく分かったと思いますが、草丈は1.5mはあったでしょう。
 花の直径は20cmはあり、白い花弁の内側中心には黄色の筋、紅色の斑点があります。花の香りはとても強く濃厚な甘い香りです。Img_0902

 
 発芽から開花まで5年以上かかると言われ、またその風貌が豪華で華麗であるところから日本の自生ユリの花では「ユリの王様」と呼ばれることも肯けます。

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2009年8月 3日 (月)

アブラゼミとニイニイゼミ

 昼間の公園で、あまり姿も見えず鳴き声も聞こえないアブラゼミを探してみると、全くいないわけではありません。桜の幹に、ニイニイゼミと殆ど並ぶようにして一匹だけ見つけました。

どちらが隠遁術に長けているでしょうか。

アブラゼミImg_1179

 
ニイニイゼミ:Img_1181

 
すぐ近くの樹に、ぴかぴかに洗濯したアブラゼミの抜け殻がありましたが、Img_1187

 
ニイニイゼミが脱ぎすてたものは、やはり泥まみれです。Img_1198

 
どうしてなのでしょうね。

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2009年8月 2日 (日)

ニイニイゼミ

 今夏は、自宅周辺で聞こえるセミの声が例年に比べてとても少ないようです。ニイニイゼミの声は時折、聞こえますが、あの暑苦しいアブラゼミの鳴き声は聞かれません。
 いつまで経ってもはっきりしない天候の影響もあるのでしょうか。
公園に行ってみると、やはり聞こえて来る鳴き声はほとんどニイニイゼミのものです。
   ケヤキや桜の幹に溶け込んだ、忍者スタイルの姿が見えました。Img_1194

 
 ニイニイゼミの幼虫は泥まみれの姿で、羽化の場所を求めて幹を登っていきます。
 抜け殻を観察すると、Img_1190

 
 その間、色々な苦労があることが見て取れます。Img_1202

 
 アラカシの樹名板が取り付けられた幹にはニイニイゼミのご苦労の後が歴然と残っていました。Img_1201

 
 今夜も公園の樹の幹を、ニイニイゼミが登っていきます。Img_1248

 
 夜明けに、早起きの鳥に襲われる前に、しっかり飛べるようにならなくてはいけませんから。

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2009年8月 1日 (土)

カラスウリの開花

 今日から8月。酷暑が訪れるのでしょうか。
 さて、荒れ地や植え込みの中にカラスウリがツルを延ばして茂っています。葉は濃い緑色で鑑賞価値があります。ただ繁殖力が旺盛で、害虫のクロウリハムシが寄ってくるし、結局は困りものの雑草ですが。
 しかし一つ取り柄があります。蒸し暑い夏の夕べにとても繊細なきれいな花を開きます。
 花は、「(真)夏の夜の夢」に出てくる妖精の化身のよう、と言えばほめすぎですが、たしかに実物はへたくそな写真よりずっと美しいレースをまとった純白の花です。
 日没と共に開きはじめ、ごく短時間でレース状の花びらを満開にします。翌日明るくなったときにはすっかり縮んでしまう一日花です。

 カラスウリの開花
(撮影日は2009.07.26、なお当日の日の入り時刻(東京)は午後6時51分)

蕾(午後3時半):20097263img_1218

 
午後6時47分開きはじめ。(フラッシュなし撮影):647img_1226726651_2

 
午後7時09分:709img_1233

 
午後7時12分:
 へたくそなフラッシュ撮影のため、繊細なレース部分が飛んでしまい、実際の美しさは大分損なわれています。(写真はクリックで拡大します)Img_1245712_2

 
翌日にはすっかり萎みます。Img_1222

 
ほんの一時の涼味演出でした。

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