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2009年10月

2009年10月31日 (土)

アイガモ、ヒドリガモ、コガモ、バン(若鳥)

 10月も中頃には山地の紅葉も盛りを過ぎて、頼みもしないお歳暮や年賀状予約注文のダイレクトメールが届き、否応なしに時間の流れが加速されてしまいます。そして本日で10月も終わりになりました。

 10月半ば頃には散歩コースの調節池にも渡り鳥の姿が散見されるようになりました。留鳥も移動をはじめたようです。もうそんな時期になったかと知らされましたが・・・
 
ヒドリガモ:
 留鳥のカルガモがたくさんいる傍に、冬鳥として渡来したヒドリガモの小さな群れが水面に浮かんでいました。人影を見るとすぐに80mほども遠くにいってしまいます。
 写真では遠くてはっきりしませんが、ピュウーという鳴き声でヒドリガモと分かります。Blg1013pa134401

 
アイガモ:
 全く気がつきませんでいたが、すぐ横の、泥水で汚れた草むらで池の住人のアイガモが眠りこけていました。
 薄目を開けてチラと視線を向けるだけで動ずる様子がありません。 
 野生をなくすと暢気なものです。Blg1013pa134403

 
コガモ:
 用水路には9月の終わり頃から集まりはじめたカルガモの群れに混じって、少数ながらコガモの姿が見られるようになりました。
 相変わらず臆病で、カルガモは悠然としているのに、コガモはすぐに飛んで逃げます。Blg108pa084359 Blgpa204420

 
バン(若鳥):
 当地では通年の姿を見ることはありませんので、冬鳥として移動してくるようです。
 毎年この時期になると、まだ額板(嘴の上)が黄色のままの若鳥がやってきます。成鳥は赤色です。
 ニワトリのような脚で指が長く、水かきがないので、地上を歩くのは得意ですが、水に入ると前につんのめるようなかっこうで、大きく首を前後にフリフリ泳ぐ姿はユーモラスです。Blg3r

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2009年10月30日 (金)

コカマキリ玄関先に(2)

 玄関先にやってきて、死んだふりの見事な演技を披露してくれたコカマキリです。山道の熊対策を教授してもらいました。Blg1015img_3497_5_2

 
 傍らのバラの枝に掴まらせても30秒くらいはじっとそのまま動きません。Blg1015img_3497_6_3

 その後しばらくして枝から下り、雑草の中に消えていきました。
 体長からして♀のようですから、越冬する卵を産んだ後は、演技ではない死を迎えるのでしょう。

 
 お顔の記念写真。
それにしても黄金のマスクをつけたような立派なお顔立ちです。
 額に入れて飾ってやりたいくらいです。Blg1015img_3497_7_2

Blg1015img_3497_8_2

 (完)

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2009年10月29日 (木)

コカマキリ玄関先に(1)

 先日低山でコカマキリを見つけた数日後、なんと玄関先にコカマキリがいました。どこから飛んできたのか・・・

”はい こんにちわ、この前知り合いのコカマ婆から携帯で話があって、変な親爺が死んだまね見せろ、っていうから、暇だったら行ってやってくれ、というので来てみたのさ”
”それはわざわざご苦労だったね、それにしてもよく分かったね”
”カマキリスト様が全部お見通しでお導き下さるのさ。悪いことはしちゃいけねえよ。見てござるよ”Blg1015img_3497

 
”では早速演技に入ろうか ”
”頼みますよ”
”まずカマキリストにお祈りしてから”Blg1015img_3497_1

 
”ごろんと転がって死んだまね。敵に襲われたらまずこの姿勢。決してすぐに動くんじゃないよ。突っつかれてもね”
”なるほど突っついても動かない”
”それだけかい?”Blg1015img_3497_2

 
”もっと高度の演技、もう完璧に死んでしまった姿勢”
”オオ、なんという感動的な真迫の死に姿!うまいねェ、突っついてもピクともしないねえ”Blg1015img_3497_3

 
”最後は、初心者の入門演技、死んだまね。突っついて起こされてもすぐに動いてはいけない。カマも手足もバラバラにして脱力する”
”感心したね、まったく。これだけ習えば、熊に出あっても大丈夫だ”Blg1015img_3497_4

 
 (続く)

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2009年10月28日 (水)

コカマキリに山道で出合う

 大木が根元から浮き上がって倒れていたり、小枝や枯れ枝が散乱していて、台風18号の爪痕が残る低山の道。
 その道すがら、コカマキリがいました。コカマキリ身分証明書はカマの内側につけた紫、白、黒の三色の家紋。

”おい、大丈夫か”20091011img_3334_1

 
”ふざけんじゃねえよ、お前がのせたんだろ、早くどけろ、バカ”
”ア、そうだったな”
”やれやれ、とんだ目にあったワイ”20091011img_3334_2

 
”なんかワタシに用でもあるのかい、イタズラなんぞしおって”
”用というほどでもないが、聞くところによると、コカマキリ族は芸達者で、特に「死んだまね」がウマイということだが、ほんとかね”20091011img_3334_3trm

 
”なんだ、そんなことか、それは私ら種族が危険から身を守るための生きる知恵だわ”
”チョット見せてくれないか、熊に襲われた時の参考にしたいんだよ”
”今日は忙しくてやってられない。また後で暇があれば教えに行ってやってもいいがね。まあ、それまでに間に合わなければ、熊の餌になりなよ、しかし不味そうだなあ”
”・・・・・・・・(内心つぶやく、このクソ婆バァ)” 20091011img_3334_4

 (続く)

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2009年10月27日 (火)

ツマグロヒョウモン(♂)、ウラギンシジミ(♀)、キタテハ、アオフキバッタ

 10月中旬、三毳(ミカモ)山(栃木県)まで日頃の運動不足を解消する目的でハイキングに出かけました。
 子供の遊園地もある”丘”ですが、翌日筋肉痛で、あらためて”劣化”を自己認識。
 困ったことです。
 公園西口ハーブ園から望む三毳山。
 山頂(229m)に電波塔(工事中でした)が立っています。Blg1011x3r

 
 山頂に生えている樹木のまわりにいろいろな蝶が飛び交っていました。
 そのいくつかを写真に撮ることが出来ました。

ツマグロヒョウモン(♂)
 見慣れたチョウです。
 翅がだいぶ傷んでいましたが、活発に飛び回っていました。Pa1143861011

 
キタテハ:
 山地斜面に生えたススキの群落にセイタカアワダチソウが侵入して黄色い花をつけていました。
 その花穂にキタテハがいました。
 黄色地に黒い紋があるタテハチョウ。
 秋に現れてそのまま越冬する秋型(地色がオレンジっぽい)の個体のようです。
 大きさ(前翅長)22-34mm、出現時期は3-11月、分布は日本各地。1011pa114395trmcc

 
ウラギンシジミ(♀):
 常緑樹の葉の上にウラギンシジミがいました。
 翅を広げたまま日光浴というところで、翅の裏の銀白色(→ウラギン)は観察できませんでした。
 表面はオスが濃茶色地に朱色の紋、メスは濃茶色地に水色の紋があり、いずれも翅の先端が尖っているのが特徴的、ということから写真の個体は♀のようです。
 大きさ(前翅長)は19-27mmでモンシロチョウと同じくらい。
 成虫で越冬するため1~12月の1年間を通して成虫出現記録があります。1011pa114388

 
 他にもアサギマダラの姿がありましたが留まることなく飛び去っていきました。

 
アオフキバッタ:
 麓の林縁、木漏れ日がチラチラする草地の落ち葉にアオフキバッタがいました。
 はじめて見たものです。
 アオフキバッタは日本固有種で、全身濃い緑色、翅は退化してまったくありません。
 体長は約25mm(♀)ほどの小さなバッタ。更に小さい♂がオンブしていました。
 主に山地のやや薄暗い草地や低木の葉上、林縁で見られるバッタ。
 仲間のフキバッタ類は翅が退化して飛べないため、個体の移動範囲が狭く、そのため地域ごとの分化が進んでいて、その境界も不明瞭なことから、種の特定が大変むずかしいそうです。
 また関東地方の一部の都道府県などで、その地域の絶滅危惧種に指定されている例もあります。
 分布は青森県以南、関東山地、長野県、山梨県まで、とありました。出現時期は夏から秋。(撮影10/15、栃木県)Blg1011img_3343

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2009年10月26日 (月)

アキアカネ、ノシメトンボ、ジョロウグモ、オオトビサシガメ、クサギカメムシ

 10月初旬に野原や山地で見かけた昆虫です。

アキアカネ:
 なんと言っても秋を代表する赤トンボ。雨上がりの公園裏草地にたくさんいました。 アキアカネは 6~7月頃、成虫になると山に行き、真夏は山地で生活し、10月~11月頃また平地に戻ってきます。カやハエなど小昆虫を食べています。大きさ36~43mm、出現時期6-11月、分布日本各地。
 しみじみと秋の風情を感じさせてくれます。(撮影10/8)Img_3104

 
ノシメトンボ:
 傍らには少々翅の傷んだノシメトンボも世代交代の準備をしている姿がありました。
 丘陵地や低山地で、水生植物の多い池や水田などで発生する。
 翅の先が黒くなっていて、赤トンボより大きく41-48mm、出現時期は6-11月。分布は日本各地。(撮影10/8) Img_3101

 
ジョロウグモ(♀):
 山地ではジョロウグモが方々に大きな網を張って獲物の来るのを待ち受けていました。
 腹部に黄色と暗青色の縞模様がある大きなクモで大きさ(♀)は20-30mm。なお♂は小さく雌の1/3ほどです。
 分布は本州以南。
 犠牲になってぐるぐる巻にされた昆虫の姿もありました。(撮影10/9群馬県)Blg109

 
オオトビサシガメ:
 その近くに生えていたエビヅルの葉の上にオオトビサシガメがいました。当ブログ初登場です。
 全身が茶褐色の大きなサシガメの仲間。
 山地の日当たりのよい樹上や草上に生息し、小昆虫を捕らえて体液を吸う。成虫は、樹皮の下や樹洞で集団越冬する。
 口吻(汁を吸うための注射針のような器官)がとても鋭く、指で摘んだりすると刺されて激痛を催すということ。
 あいにく高いところから見下ろす場所にいたので、口吻がわかるアングルでは撮れませんでした。
 大きさ20-27mmで、ヨコズナサシガメより更に大きく、日本にいるサシガメ仲間では最大級。
 出現時期は4-11月。分布は本州・四国・九州。(撮影 10/9、群馬県)Blg109_2

 
クサギカメムシ:
 車に飛んできました。どこにでもいる屁放り虫のカメムシです。
 何回も登場していますので、愛想なしです。
 触らないからクサイかどうか分かりません。(撮影10/9、群馬県)Blg109img_3269trm_2

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2009年10月25日 (日)

シオン、ヒガンバナ、イヌガラシ、ノボロギク、アメリカタカサブロウ

 秋の雑草、野草です。中には季節限定せず、ほぼ一年中目につくものもありますが。

シオン:
 キク科の多年草です。近郊の畑の縁に植えられていました。日本には古い時代に中国から朝鮮半島を歴て薬草として渡来した歴史を持つ植物。
 その後、花が美しいので観賞用として各地で栽培が盛んになったもの。
 草丈は180cmくらいまでになり、開花期は秋で薄紫で一重の花を咲かせる。また、その花の色から紫苑という色名の語源となった。花期は8~10月。Blg9263r

 
ヒガンバナ:
 昨今は自生地ではなく、新名所として大々的に植えられたところも出てきました。
 赤一色に染まった光景は好みが分かれるところでしょうか。園芸種も各種ホームセンターで売られています。分布は日本各地。花期は9~10月。Blg921

 
イヌガラシ:
 道端や空き地で、やや湿り気のあるところに、ごく普通に生えている多年草です。
 黄色い4弁花を多数つけます。最盛期は春から秋ですが、暖地では冬にも花をつけていることがあります。
 果実は細長い円筒状で上向きに曲がっていることが多い。分布は日本各地。花期は4~10月。Blg10153r

 
ノボロギク:
 ヨーロッパ原産の1年草帰化植物。
 畑や道端に一年中生えていて、しかも花をつけ、綿毛の実を飛ばします。
 草丈は5~30cm程度で、大きくなり過ぎないのが取り柄でしょうか。分布は日本各地、花期は1年中。Blg101img_2963

 
アメリカタカサブロウ:
 田んぼまわりの道端、畦地など少し湿ったところに普通に生えています。
 近郊では、在来種のタカサブロウに替わって、熱帯アメリカ原産の外来種アメリカタカサブロウがほとんどのようになりました。
 区別は種の形で確認できます。在来種では種のまわりに透明な翼がありますが、アメリカさんにはありません。分布は日本各地。花期は7~10月。Blg1012rs

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2009年10月24日 (土)

ゲンノショウコ、フジバカマ、ハハコグサ、チョウジタデ、ヒレタゴボウ

 秋に咲く雑草や野草です。

ゲンノショウコ:
 堤防の草原に咲いていました。ゲンノショウコの5弁花の花色には2種類あり、西日本には赤花が、東日本には白花が、中間地域では両方が分布しているそうです。
 昔から民間薬として便秘、下痢、関節痛、神経痛等に用いられ、この薬効が速やかに”現”われることから「現の証拠」。
 花後にできた果実は、次第に先端が長くくちばしのように伸びて、種子は下のガク片の中にできます。
 写真のもの(撮影9/21)はまだ熟す前でしたが、熟して黒褐色になると、下から果実が裂けて、裂片が種子を先につけて巻き上がり、おもしろい形になります。
 分布は日本各地。花期は7~10月。Blg9212r

 
フジバカマ:
 近隣の公園草地に自生したものが”管理”されていたものです。
 万葉の昔から日本人に親しまれてきた秋の七草の一つですが、近郊では野生の状態のままでみられる機会はすっかりなくなってしまい、環境省の準絶滅危惧種に指定されています。
 茎の先に散房状の淡い紫紅色の小花をつけ、微かな香りがあります。
 乾燥すると桜餅の葉のような芳香になります。
 分布は関東以西。花期は8-10月。Blg9213rncl

 
ハハコグサ:
 畦道などに咲いています。稲作期間中は除草剤などのせいで、むしろ少ないようですが、道端や畑地などに、冬以外には普通に見られます。春の七草の一つで、やはり春の花がふさわしいのでしょう。キク科の越年草。分布は在来種として日本各地。花期は長く3~11月。Blg1052r

 
チョウジタデ:
 畦道にたくさん咲きます。湿地にごく普通に生える1年生の水田雑草仲間。
 引っこ抜くとゴボウのような根があるのでタゴボウとも呼ばれます。
 葉は、3~10cm、幅1~2cmで披針形から長楕円形で、先が少しとがります。
 花は黄色で花弁は4枚のものが多いがバラツキ(3~8枚)があります。
 茎や果実は赤みを帯びることが多く、晩秋になると一層赤みが鮮やかになります。
 分布は日本各地。花期は8~10月。Blg992r

 
ヒレタゴボウ:
 畔際に群落をつくっていました。黄色い4弁花が目立つ外来のチョウジタデ属植物。
 葉は先が尖って長く伸び、基部は茎に流れてヒレを形成。
 花はチョウジタデより大きく花径2cmほど。分布は本州・四国・九州(帰化植物)。花期は8~10月。Blg9233r

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2009年10月23日 (金)

ヒデリコ、ヒヨドリジョウゴ、ホソバヒメミソハギ、キツネノマゴ

 秋の道端などに普通に見られる雑草類です。毎年の繰り返しです。

ヒデリコ:
 水田の畦道や湿地にごく普通に見られる1年草です。日当たりのよいところに生え、葉は扇形につき、株元が扁平になります。
 夏の終わりから秋にかけて小さな球形の茶色い花が花火状に散らばってたくさんつきます。果期には小穂の色が濃い茶色になります。
 夏の日照りの中で元気に育つので日照り子。花期は7~10月。Blg9152rs

 
ヒヨドリジョウゴ:
 多年生のつる植物です。道端の草むらにぶら下がっていました。
 つる植物としてはおとなしい方で、他を覆い尽くすようなことはありません。
 白い花の花冠は5裂し、裂片は次第に反り返ります。花筒の入り口に緑色の斑紋があります。(撮影9/15)Blg915img_2645

 
 はじめ緑色の小さな果実は、熟すと朱紅色になりきれいです。
分布は日本各地。花期は8~9月。(撮影10/14)1014img_3380trm

 
ホソバヒメミソハギ:
 水田脇の湿地に生えていました。熱帯アメリカ原産で、耕作後の水田や畔、湿地に生える1年生の水田雑草仲間。
 葉は線形で光沢があり、基部は茎を抱きます。茎は四角形で細い葉が規則正しく十字形につきます。
 葉腋に赤紫色の4弁花を開きます。分布域は関東以西。花期は長く6~10月。Blg915

 
キツネノマゴ:
 道端や草地、堤防などいたるところにごく普通に生える1年草。
 秋になると茎の先に果実穂をつけ、そこに桃色の唇形花が次々に咲きます。
 葉は卵形~長楕円形で、対生してつきます。
 名前の由来は諸説があり、花の形が子狐の顔に似ているからとか、ゲジゲジのように長く伸びた時の花実穂を狐の尻尾に、小さな花を孫になぞらえてつけたとも。
 花は時に白いものがあり、シロバナキツネノマゴという。分布は本州以南の各地。花期は8~10月。Blg9214r

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2009年10月22日 (木)

アレチヌスビトハギ、ヤブツルアズキ、アオツヅラフジ、スズメウリ

 秋のフィールドで普通に見かける雑草です。

アレチヌスビトハギ:
 道端や造成地などに多い北アメリカ原産の多年草です。
 3小葉で、小葉一つ一つは先がとがっています。鮮やかな赤紫色の蝶形花をつけます。花期は7~10月。(撮影9/10)Blg9102r

 
 花後扁平な果実が出来ます。
 この果実には多数の鈎形の腺毛があり、衣服などにくっつくと、取るのに一苦労します。(撮影10/8)Blg1082r

 
ヤブツルアズキ:
  道端の雑草に絡みつきながらつるを延ばしていました。
 野原などに生える1年草で、つる状の茎には黄褐色のあらい毛がある。
 葉は互生し、3出複葉。小葉は卵形~狭卵形で長さ3~10cm、両面に黄褐色の長い毛がある。
 葉の脇から総状花序をだし、淡黄色の花をつける。
 豆果は線形で毛はなく、6~14個の種子が入る。
 分布は本州~九州。花期は8~10月。Blg910

 
アオツヅラフジ:
 道端の雑木に絡んで生えていました。
 雌雄異株の木本。葉は互生し、少し光沢がある卵形~心臓形で変化がある。
 夏に目立たない淡黄色の小さい花をつけ、秋に雌株はブドウのような大きさ6~7mmの青紫色の丸い実をつけてよく目立ちます。
 分布は日本各地。藪に多いが、都市部の道端でも見かけられる。
 分布は本州~九州。花期は7~8月。Blg9132r

 
スズメウリ:
 道端や草地に見られるツル性の1年草です。金網フェンスなどに絡みついて繁殖すると完全除草が難しい迷惑雑草になります。
 夏期に葉腋に白い小さな花をつけます。一つの株に雄花と雌花があります。
 秋に直径1cmくらいのほぼ球形の緑色の果実をつけ、晩秋になると灰白色になり小鳥の卵を連想させます。
 葉がすっかり枯れ落ちて枯れたつるに、この白い実だけが残っているのを見るようになると冬の到来です。
 分布は本州、四国、九州。花期は8~9月。Blg992r_2

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2009年10月21日 (水)

マルバアメリカアサガオ、マメアサガオ、メドハギ、オオニシキソウ

 秋のフィールドで普通に見かける雑草・野草などです。

マルバアメリカアサガオ:
 熱帯アメリカ原産、1年生の帰化アサガオ類の一つです。毎年、施設境界や道路脇の金網フェンスなどに絡みついて最盛期には大繁殖、緑のカーテン風になります。絡みついたものを除草する作業が困難で迷惑雑草です。
 葉が普通のアサガオのように3裂することなく丸いのでマルバ、です。茎や葉には下向きの毛が多く触るとざらざらします。
 早朝、直径3~4cmのやや小型で青紫色の花を開きます。花期は7~10月。910img_2546

 
マメアサガオ:
 北アメリカ原産の1年生帰化雑草。白い小さなろうと形の花をつけます。
 道端の他の雑草に絡みついたり金網フェンスに絡んで立ち上がっています。
 葉は広卵形で葉の縁がしばしば紫色になります。白い花の花冠はわずかに5裂し、先端がとがります。花径は15~20mm。花期は7~10月。Blg991012r

 
メドハギ:
 道端や原っぱで、日当たりのよい乾燥地に生える多年草です。茎は枝分かれしながら1m近くに達し、葉をびっしりつけた茎の下部は木質化して木のように見えます。
 葉腋に薄い紫色の混じった白い小さな蝶形花を一つずつつけます。花期は7~10月。921blg2r

 
オオニシキソウ:
 道端、荒れ地、畑地などに普通に見られる1年草です。茎は多数分岐してアーチ形になり30cmほどになっています。
 茎の先に杯状花序をつけ、花序の付属体が発達してまるで白い花弁が4枚あるようになります。
 緑色の球形のものはやがて果実になる部分です。花期は6月~10月。(撮影9/10)Blg992r

 
オオニシキソウの果実:
 秋が深まるにつれて、赤色の果実がたくさん付いたものです。(撮影10/17)Blg10172r

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2009年10月20日 (火)

アキノノゲシ3態

 秋のたんぼ道や山地などに背高1m以上で、薄黄色のタンポポ形の花をつけて目立ちます。ごく普通に見られる1年草です。
 茎につく葉は羽状に深く切れ込むものから中間的なもの、中には全く切れ込みがなく広線形の葉だけをつける植物体など変化が有ります。
 この切れ込みのない葉を持つものはホソバアキノノゲシと呼び区別されるようです。

アキノノゲシ
 葉の切れ込みが深いもの1015img_3478

 
 葉の切れ込みが中間的なもの1015img_3478_1

 
ホソバアキノノゲシ:
  葉の切れ込みは全くなく、広線形の葉だけをつけているもの。Img_2654

 
花:
 どのタイプも花の形や大きさなどは見た目は同じです。花期は9~11月。Img_2476_4_2

 
葉の形状比較:
 写真上から、全く切れ込まない広線形の葉;切れ込みが少ない中間的な葉;深く切れ込む葉の例。Blg33rc

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2009年10月19日 (月)

オモダカ、コナギ、イボクサ、ザクロソウ

 10月も半ばを過ぎてすっかり秋が深まってきました。相変わらず時期遅れの記事ですが、秋のたんぼ道や山地に見られる雑草・野草などの連載です。毎年同じように、時期が来ると忘れずに登場して季節の移り変わりを知らせてくれます。

オモダカ:
 矢じり形の葉が特徴的な水田雑草で、稲作シーズン中に何度も繰り返し登場しています。今は、稲刈りも終わり乾田化した田んぼまわりにはほとんど姿はありません。
 まだ泥水の溜まった水路などには巨大化して残っているものもあります。やがて霜が降りる頃には地上部は枯れますが、地下に丸い球茎をつけて冬を越す多年草です。花期は7~10月。910img_2511

 
 白い3弁花にホソヒメヒラタアブ(♂)がやって来ました。空中でぴたりと静止するホバリングは見事なものです。910img_2512

 
コナギ:
 オモダカ同様、夏から秋にかけて水田によく見かける水田雑草仲間の一つです。
 つやのある卵心形の葉と、青紫色の花が特徴的な1年草です。花期は8~10月。Blg99img_2497_1

 
イボクサ:
 これも水田雑草仲間の一つで、水田や畔、湿地などに生える1年草です。
 しばしば大群落をつくって茎は地面を這うように広がり、狭披針形の先が尖った葉をつけます。
 花径1cmくらいの薄紫色の3弁花を開きます。花は拡大してみると結構きれいです。花期はBlg992r8~10月。

 
ザクロソウ:
 夏から秋、乾燥した畑地や乾田化した水田の畔道などに普通に見られる1年草。
 花は白緑色で花弁はなく、花弁のように見えるのは萼片。花は午前中に咲くだけ。花後すみやかに果実をつけて、種を放出します。
 小さいけれどなかなかパワフルな雑草。花期は7~10月。Blg992rs

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2009年10月18日 (日)

オトギリソウ、アレチマツヨイグサ、ミヤコグサ、アザミの仲間、ゲンノショウコ

 9月初旬、東北地方で見た植物です。

オトギリソウ:
 山地の草むらに生えていました。黄色の花が目立ちました。(撮影9/4、青森県)
 オトギリソウは野山や道ばたに生える多年草。本種を原料にした鷹の傷薬の秘密を漏らした弟を、鷹匠の兄が切り捨てたという伝説からつけられた名前という。
 茎の高さは20~60cm。花径1~2cmの黄色の5弁花を、茎の先端や葉腋から出した花茎の先に数花つける。花は1日花で、朝開き夕方しぼむ。葉は対生し、披針形で茎を抱く。変種が多い。
 分布は日本各地、花期は7~9月。Blg94img_0402

 
アレチマツヨイグサ:
 山地の草むらに咲いていました。ハート形の花弁が目に付きました。(撮影9/4早朝、青森県)
 アレチマツヨイグサは、メマツヨイグサの中で、花弁と花弁の間が離れていて、花弁がハート形になっているものをいう。
 北アメリカ原産の2年草。茎は直立し途中から多くの枝を出し高さ1~2mにもなる。
 葉は互生し、長い楕円状披針形で、縁に浅い鋸歯がある。
 花は黄色の4弁花。夕方咲き始め、翌朝しぼむ。
 分布は日本各地、花期は7~9月。Blg942rs

 
ミヤコグサ:
 山地の草むらに生えていました。マメ果がはじけて、茶色の鞘が残っていました。(撮影9/4、青森県)
 ミヤコグサはマメ科の多年草で、道端や海岸沿いの草地で日当たりのよい所に生育する。
 茎は直立あるいは地を這い、束生して長さ20cm~40cmになる。
 葉腋から伸びる花茎の先に、鮮黄色をした蝶形花を数個つける。
 葉は5枚の小葉からなる羽状複葉であるが最下の2枚が小さく茎に近いので3枚の3出複葉のように見える。小葉は長さ約1cm。
 果実はいわゆるマメの形で、小さいがインゲンに似た細長い円柱形。熟すると二つに割れて種子を散布する。
 分布は日本各地、花期は長く5~10月。Blg94img_0397

 
アザミの仲間:
 これまでアザミの仲間については数種類の観察をしましたが、今回見たものは結局のところ種類不明のままになりました。(撮影9/4、青森県)
 アザミにはまだ多くの未同定の種があり、専門家の研究が進められているそうです。
 アザミに限らず最近の新しい植物分類学では、従来の類型分類から系統分類へ、更にこれまでの形態学的な基準などに加えて、ゲノム解析情報なども加えるなど新しい植物系統分類研究も進められていて、素人の単なる趣味だけでは、なかなか理解が難しい事になってきました。Blg94img_0386

 
ゲンノショウコ:
 道端の草地に咲いていました。(撮影9/4、秋田県)
 ゲンノショウコは野山の草むらや道端に生える多年草。
 茎は高さ30~50cmほどにもなり、数本に分かれ下部は横に這う。葉は掌状に3~5裂し、大きな鋸歯がある。
 花は5弁でウメの花に似ている。花径は約1cm。
 東日本では白色に紫のすじが入った花が多く、西日本では紅色の花が多いという。古来下痢止めの薬草として有名。
 分布は日本各地、花期は7~10月Blg942r

  (完)

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2009年10月17日 (土)

コアカミゴケ(?)、チコリ、ノコンギク、ハンゴンソウ

 9月初旬、東北地方で観察した植物です。

コアカミゴケ(?):
 低山で砂礫が多く、近くに硫黄ガスの噴気孔があり、またあまり腐植土はなさそうな場所の岩石に貼り付くように生育していました。よくもまあこんな処に地衣類が生えている、と思いながら写真に。(撮影9/3、青森県・恐山)
 撮影時には気がつきませんでしたが、後で写真をパソコンで拡大してみると、不明瞭ながら赤色の子器と思われるものが写っているようで、また全体は樹状で、多くの粉芽に覆われているように見られるため、コアカミゴケかなあ、と素人ながら推測したものです。
 ただ、ネット記事を検索すると、コアカミゴケは日本には存在せず、今までコアカミゴケとしたものはコナアカミゴケである、との記事もありました。
 そしてコナアカミゴケは、腐朽の進んだ樹皮や木、または腐植土がある岩石上などに生育する樹状地衣で、子柄は長さ1~3cm程度と小さく、多くの粉芽に覆われている、と記載があり、状況は類似していると思われますが、所詮素人ですので、間違いかも知れませんがコアカミゴケ、のままとしました。Blg93
 (2010.01.14追記:「日本地衣類研究会」による日本産地衣類チェックリストに紹介されていた和名:コアカミゴケ;学名Cladonia macilenta Hoffm. の写真を検索したところ、http://mushroomobserver.org/name/show_name?_js=on&_new=true&id=8570&user_locale=pt-BRに記載されているものと見た目は類似しているな、と思いました。正しいかどうかは不明です。なお、むしろ生育していた環境からも、素人目には、学名Clsdonia vulcani Savics,和名ユオウゴケ(イオウゴケ)に似ていると思ってしまいました

 
チコリ:
 岬の高台草地にたくさん咲いていました。とてもきれいな透明感のある淡い青色で 、”雑草”ではないとは思いましたが、チコリである、と教えられるまで分かりませんでした。(撮影9/3、青森県)
 チコリはハーブとしても有名。キク科の多年草で、よく育ち、夏には草丈は1mくらいになる。
 透きとおった薄いブルーの花は午前中に開き、午後には閉じる。観賞用としてもよく育てられている。花期は6~10月。Blg933r

 
ノコンギク:
 山地の斜面草むらに咲いていました。まわりに、素人目には別の植物ではないかと思うような、花色も違い草姿も異なるものがあり、正直なところ、これがノコンギクなのかは不確かです。(撮影9/3、青森県)
 ノコンギクは、”野菊”と呼ばれる植物の一つ。仲間にはヨメナ、オオユウガギクなどがあり、この識別は素人には難しそうです。
 ノコンギクは日本固有種で、山野に普通に見られる多年草。秋に咲く、里地里山を代表する野菊のひとつ。各地に見られ、地方や生育環境により、葉の広いもの、狭いもの、舌状花の色の変化など形態は多様であり、多くの変種も報告されている。
 花の咲いていない個体では、同定が難しい植物である。
  分布は本州・四国・九州。花期は8~11月。Blg942r

 
 すぐ傍に咲いていて同じかどうか分からないもの。Img_0387

 
ハンゴンソウ:
 山地の草藪からひときわ高く抜け出していて、黄色の花が目立ちました。(撮影9/3、青森県)
 ハンゴンソウは山地の湿った草地や林縁に生える多年草。
 直立する茎は高さ1~2mになる。茎頂に径約2cmの頭花を多数散房状に付ける。
 葉は掌状に深裂~全裂する。花はキオンによく似ているが葉の形状に明確な違いがあり判別できる。
 分布は本州(中部地方以北)と北海道。花期は7~9月。943r_2

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2009年10月16日 (金)

シラヤマギク、ハマナス、イソツツジ、ヤマウルシ

 9月初旬、東北地方で見かけた植物です。

シラヤマギク:
 山地の林縁、草原に咲いていました。秋にはどこの山地でもよく見かけます。(撮影9/2、岩手県)
 8月頃から茎を出して生長し、高さ1~1.5mになる。茎の上部は枝分かれし、散房状の花序を形成し、ややまばらに頭花をつける多年草。
 花は舌状花と中心部の筒状花からなるが、舌状花の数が少なく、間が透けて見える花が多い。
 根出葉は卵状心形で長い葉柄がある。花時には枯れるる。葉は長さ10~20cmで茎の上部に至るにつれ小さくなる。茎に付く葉には翼がある。葉の表面には短毛があり、ざらつく。
 分布は日本各地の山地や草原、道ばた、明るい森林中など。花期は8月から10月。Blg922r_2

 
ハマナス:
 浜辺近くの草地に咲いていました。花の時期としてはやや遅かったようです。赤い実がきれいでした。(撮影9/2、岩手県)
 ハマナスはバラ科の落葉低木で、本州北部や北海道の海岸地帯にごく普通に自生している。よく分枝して株立ちし、枝の先端に咲く濃桃色5弁の花が美しい。花期はかなり長く、秋に熟する赤い果実もきれい。
 花はお茶などに、果実はローズヒップとして食用になる。
 花期は6~9月。結実8~10月。分布は北海道に多く、南は茨城県、島根県まで。主に海岸の砂地に自生する。Blg922r_3

 
イソツツジ:
 あたりにはあまり多くの植物が見られないような火山性礫地にありました。白い花が目立ちました。(撮影9/3、青森県)
 イソツツジはもともとエゾツツジと呼ぶべきところを誤ってイソツツジと呼ばれたということです。。
 樹高は50~150cmほどになる落葉低木で、低地~高山の湿原や礫地、また火山灰地、それも他の植物が生育できないような硫黄を含む噴気が出ているようなところなど、生育する環境は広く、適応力に富む植物のようです。
 葉は披針形で、硬く厚みがあり、縁は裏側に巻き込む。
 花は白色5弁花で、枝先に多数かたまって咲く。
 分布は北海道と東北地方に限られる。花期は6月~9月上旬。Blg932r

 
 なお以前にサロベツ原生花園で咲き始めの(エゾ)イソツツジ(2008.6.11撮影)を、2008611img_0790

 また利尻島でエゾイソツツジを見たことがあります。

 
ヤマウルシ:
 イソツツジの群落と同じ場所にありました。樹高2.5mほどでしたが、他に高木はなく飛び抜けていて、少し赤くなり始めた葉が秋の到来を告げていたものでした。(撮影9/3、青森県)
  ヤマウルシも樹皮から、ウルシほどではないが、漆液がとれ、触れるとかぶれる。
  しかし本種は山地に生え、高木とならず、実には粗い毛が密生する。9月頃から紅葉を始め、秋の訪れを告げる。
 葉は羽状複葉。小葉は長さ4~15cmの卵状楕円形。樹皮は灰白色で縦に長い皮目がある。
 分布は日本各地。花と実6~7月。秋に扁球形の実にも黄褐色の毛が目立ち、熟すと落ちて中果皮がのぞく。Blg93img_0326 

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2009年10月15日 (木)

クサコアカソ、ネナシカズラ、カノツメソウ

 9月初旬、東北地方で見かけたあまり目立たない草花です。

クサコアカソ
 渓谷沿いの湿気のある斜面に咲いていました。(撮影9/2、岩手県)
クサコアカソは、アカソ(おもに日本海側に多い)によく似ているが、葉の先端が3裂することがないので容易に見分けられる。
 分布は日本各地の内陸からやや太平洋よりの山地に多い。花期は7~9月。Blg922r2nc

 
ネナシカズラ:
 見つけた時にすぐネナシカズラと分かりました。林縁の植物に潜り込んで巻きついていて、全体の様子を撮影しようがありませんでした。(撮影9/2岩手県)
 ネナシカズラは日当たりのよい山野で、他の植物の養分を吸い取って生きるつる性の1年草で、相手を選ばず絡みつき、容赦なく養分や水分を奪い取る。
 根は、発芽してから寄主(養分を吸い取られる相手)に絡みつくまでは存在するが、寄主を見つけると必要がなくなるので枯れてなくなり、寄主に抱きついて突起を差し込み、養分を奪い取って生きていく。
 寄生植物にもいろいろあって控えめなものもあるが、ネナシカズラは100%他力本願で、葉は鱗片状に退化し、緑色の葉を持ち合わせていない。
 夏には、近くの野原で繁殖した帰化種のアメリカネナシカズラを観察しています。
 分布は日本各地。夏期は7月~10月。Blg922r

 
カノツメソウ:
 山地の林縁、草地に咲いていました。ただ少し薄暗く、風があって揺らぎ続け、写真はピンぼけばかりになりました。(撮影9/2、岩手県)
 草丈は40~60cmほどで、全体にほっそりしていて弱々しい感じ。Img_0181

 
 下部の葉は2回3出複葉。上部の葉は1回3出複葉になる。Img_0183

 
 ごく小さな白い花を多数つけます。ピンぼけでわかりにくいです。
 分布は日本各地。花期は8~10月。Img_0181hanatrm

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2009年10月14日 (水)

アオヤギソウ

 9月のはじめに、東北地方で見かけた植物です。分布域が限られるもの。

アオヤギソウ:(ユリ科、シュロソウ属)
 林縁のやや湿った草地に咲いていました。せいぜい20cmほどの草丈の低いものから、茎が途中から複数分岐して長く伸び、倒れかかったものは1m以上あったと思います。(撮影9/2岩手県)Img_0148

 
 葉は茎の下部に集まり、長楕円形で長さ20~30cm、基部は鞘になって茎を抱く。
 茎の基部にはシュロ毛状の枯れ葉の繊維が残る。Img_0151 Img_0149

 
 長く伸びた花序に、緑色で直径1cmほどの花が多数つく。雄花と両性花がある。Img_0147

 
 これは雄花のようです。Img_0150trm

 分布は北海道と、本州の中部地方以北。花期は6~9月。
 なお、アオヤギソウとしましたが、実際のところ素人には判断が困難で、次の記事を参考にさせていただきました。

 アオヤギソウは,湿り気のある草原や林の中に生える多年草。
 アオヤギソウを含めて,シュロソウ,ホソバシュロソウ,タカネアオヤギソウ,ムラサキタカネアオヤギソウはすべて同一種の中の変種または品種で,花の色や草丈,苞の長さなどによって区別されているが,その境界線は必ずしもはっきりしない。
 本種は日本に自生するものの中ではもっとも基本的な種で,花は淡黄緑色で草丈が比較的高くなるものである。
 シュロソウ属の植物に共通の特徴として,同じ花序に雄花と両性花をつける。
 http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result63980.htm

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2009年10月13日 (火)

八ツ場ダム建設現地

 「いったん白紙」で、政治に躍動感が出たと論評される昨今です。
先日(10/9)八ツ場ダム建設工事現場がある群馬県長野原町に行きましたが、その時の写真を掲載しました。

 ダム本体工事は未着工(写真はクリックで拡大します)20091009img_3209_6cc_2

 
 始まりから、とても長い年月が経過しています。20091009img_3209_15

 
 JR吾妻線(下)と、その上に見える付け替え工事中の線路20091009img_3209_20

 
 建設工事中の「仮称2号橋」 橋脚。Blg10922r

 
 ダム湖に沈む地区の民家移設代替地工事現場。4420091009img_3209_31

 ともかく住民の方々の、これまでのご苦労が忍ばれました。

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2009年10月12日 (月)

キンミズヒキ、ツリガネニンジン、マルバキンレイカ(?)

 9月初旬、東北地方で見かけた植物です。

キンミズヒキ:
 渓谷沿いの草地に咲いていました。(撮影9/2、岩手県)
山野の林縁などに生える多年草。黄色の花を穂状に咲かせる姿を金の水引に例えた名前。
 茎は高さ30~90cmになり毛が多い。茎の上部はよく分岐して花径約1cmの小花を総状に多数つける。
 葉は互生し奇数羽状複葉で、小葉には粗い鋸歯がある。
 分布は日本各地。花期は7~10月。Bl92g2r

 
ツリガネニンジン:
 草原にたくさん生えていました。(撮影9/2、岩手県)
山野の草原などに生育する多年草。キキョウなどと共に、秋の到来を感じさせる植物の1つ。
 釣り鐘状の花形とともに、大きな根を朝鮮人参に例えて和名がついたという。
 根生葉は丸く、長い柄がある。その後に伸びた茎に付く葉は楕円形で葉柄はほとんどなくなり、数葉が輪生するようになる。
 花は淡青紫色の釣り鐘型で、雌しべが花から少し突出する。
 分布は日本各地。花期は8~10月。Img_0421 Img_0123 Img_0116

 
マルバキンレイカ(?):
 山地の草むらの中に一株だけ花がついていたのを撮しました。
 1枚しかない写真がピンぼけで、また名前を確認するのに必要な部位の写真が無く、本当のところは分かりません。
 何となくにているかな、という単なる推測です。(撮影9/2、岩手県)
 なお、マルバキンレイカは、山地で特に岩場の斜面などに生える多年草。
 茎はやや太く高さ30~70cm、葉は長さ7~15cmで羽状の浅い切れこみがある。
 花は黄色で花径5mmほど、花筒の基部には半円形の小さなきょ(花べんの一部が袋状に突き出た部分)がある。92img_3037

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2009年10月11日 (日)

イブキボウフウ

 9月初旬、東北地方で見かけた植物です。

イブキボウフウ:
 低い山地の林縁草地に群生がありました。白い花のかたまりが目立ちました。(撮影9/2、岩手県)Blg91img_0117

 
 最初に伊吹山で見つかったのでこの名前があるという。野原、低山~亜高山などの林縁、草地に生え、高さ0.3-1mになるセリ科の多年草。
 花は白色の小さな5弁花が多数集まって咲く。Blg91img_0124

 
 全体に毛がある。葉は2~3回3出複葉で、小葉は細かく切れ込むセリ科植物の特徴が見られる。(撮影9/4、青森県)
Blg94img_0400

 
 分布は、本州では近畿以北の各地と北海道。花期は6~10月Blg94img_0400_1

 掲載した写真は、いずれも花が開ききっていない時のものでしたが、その後新たに、花が開いたものを撮影する機会がありましたので追加しました。(撮影10/9、群馬県、山地・林縁)Blg1093r

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2009年10月10日 (土)

オミナエシ(女郎花)、オトコエシ(男郎花)

 9月のはじめに、東北地方で見かけた植物です。いずれも分布域は広く、各地で見られます。

オミナエシ:
 海辺に近い林縁の草地に咲いて東北地方に秋の訪れを告げていました。(撮影9/2、岩手県)Img_0118

 
 秋の七草の一つ。黄色い小花を多数つけます。かつては日本各地の里山などに普通に見られ親しまれてきましたが、最近は平地で自生株にお目にかかることはめっきり少なくなりました。
 オミナエシ科の多年草で直立する茎は上部で分岐して高さ50~100cmになります。
 各枝の先に多数の黄色の花を集散花序につけます。下部の葉は羽状に深裂します。
 分布は日本各地。花期は8~10月。Img_0122

 
オトコエシ:
 白い小花がたくさんついた大形の多年草でひときわ目立ちました。(撮影9/3、岩手県)Img_0175

 
 オミナエシよりがっしりした感じの草姿。夏から秋にかけて1m前後に生育し、分岐した茎の先に5裂した花冠の白い小さな花を多数つけます。
 葉は対生し、上部の葉は楕円形で先が尖りますが、下部の葉は羽状に深裂し、裂片は2~3対で縁に鋸歯があります。
Img_0224

 
 花径は4mmほど。Img_0224hanatrm

 分布は日本各地。花期は8~10月。

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2009年10月 9日 (金)

アカバナ、オクモミジハグマ、ガマズミ

 9月のはじめに、東北地方で見かけた植物です。いずれも分布域は広く,特に珍しいものではありません。

アカバナ:
 渓流沿いに出来た河原の草地に咲いていました。(撮影9/1、岩手県)Img_0097_1

 
アカバナは山地の湿地に生える多年草。高さは50cm以上になる。全体に短い腺毛があり、茎は紅色を帯びることが多い。
 葉は広披針形で縁に鋸歯がある。夏になると淡紅紫色の小花を咲かせる。Img_0097

 
オクモミジハグマ:
 低山地の林縁に咲いていました。(撮影9/2、岩手県)
 オクモミジハグマは山地の木陰などに生える多年草で、地下茎が横に伸びて、茎は高さ40~80cmになる。
 葉は切れ込みの浅い掌状。
 類似種に、葉がカシワの葉に似ているカシワバハグマ、また葉が掌状に深く切れ込んだモミジハグマ(分布は西日本)がある。
 分布は東日本の山地と東北地方では平地にも。花期は8~10月。Img_0153Img_0153_1

 
ガマズミ:
 林地にたくさん生えていて、鈴なりの赤い実がきれいでした。(撮影9/2、岩手県)
 高さ2~4mになる落葉低木で、葉は広卵形~円形で、長さ6~15cm、表裏に毛がある。
 花は白色で散房状に小花を密につける。
 実は卵形で長さ約6mm、秋に赤く熟して食べられる。果実酒も作れる。
 分布は日本各地。花期は5~6月。Blg92

 9月になって一番に、小さな秋を見つけた、という感じでした。
 

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2009年10月 8日 (木)

キバナアキギリ

 9月初旬、東北地方で見かけた植物を少し連載します。初めて見たもので、調べてみても植物名の確信が持てないもの、知っていたつもりでも更に新たな発見があったものなど、植物の世界もじっくり眺めてみると素人には知る楽しみがたくさんあります。

キバナアキギリ
 ブログには過去何回も登場しましたが、今回初めて気がついたことがあります。素人はこれだから楽しいのです。(撮影:9.1、岩手県、林縁)Img_0176

 
 キバナアキギリは本州・四国・九州に分布する多年草で、丘陵地から山地のやや湿った林縁などに生育することが多い。
 茎は四角形で、高さ20~40cmになり、毛が多い。葉は対生して長い柄があり、三角状ほこ型で、長さは5~10cm。

Img_0146

 
 花期は8~10月で、淡黄色の唇形花を穂状につける。花冠は長く伸びて2.5cm~3.5cm、有毛。91img_0089trm_2

 
 そして今回初めて気がついたことは、花冠から長く伸びている暗紫色のめしべの先端が、二股のY字型に分かれていることです。
 パソコンで拡大画面を見て初めて気がつきました。Img_0146trm

 どのような意味があるのでしょうか。

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2009年10月 7日 (水)

ツマグロキンバエ

 9月下旬、草原のカントウヨメナにいた怪しげな目つきの小さいハエを写真に撮りましたが、怪しい虫だったので無視していました。Blg9232r
  また先に、同じように、フジバカマに群がっていたのもうさんくさい奴だと思いながら撮していたのを思い出しました。
 そしてその後、調べがつき、それほど怪しいものでもないということが分かりましたので掲載しました。

ツマグロキンバエ:
 大きさは蕾ほど、約6mmの小さなハエで、体表面全体が深緑色をしていて、背中には丸みがあり、前翅の先(ツマ(褄))が黒くなっています。それでツマグロ。
 特徴的なのは長く突き出た口器で、花の蜜をなめるのに都合が良さそうです。そしてなんと言ってもその怪しげな目つき。青緑色に光る複眼に見られる縞模様です。
 横から見た時の複眼の縞模様と長い口器。Mg_2879_2

 
 上から見た際に見られる複眼の縞模様。
5~6 本の筋模様が見えます。Mg_2879_3

 なお、複眼の間隔が空いているのは♀、くっついているのは♂だそうで、この個体は♀のようです。

 
 この個体を観察した数日前に、見頃になったというフジバカマを見にいきました。(9.21撮影)Blg921img_2823
 淡い藤色の独特の花姿と香りを楽しんでいる際に目障りなものが・・・
 満開に近いフジバカマの花に集まっていたのも、このツマグロキンバエでした。
 たまたま目より高い位置にいた個体で、カメラアングルのせいで、毛深いハエの様子が分かり、縞模様入りの大きな目玉と共にいっそう怪しげです。Img_2831

 
 成虫の出現時期は6~10月で、全国どこにもいて、草原に咲く花によく見られるそうです。

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2009年10月 6日 (火)

秋になってから出合った昆虫や蛇:(ヒメギス、マメハンミョウ、コバネイナゴ、赤トンボ、蛇)

 気持ち悪いのも含まれていてずっと掲載を先送りにしていました。ボツにしようかと思案しつつ、載せてしまいました。

ヒメギス:
 どこから迷い込んできたのか、庭にヒメギスがいました。(撮影9/10)
大きさは約30mm、出現時期は6~9月。全身が黒褐色で、背中は緑色または褐色のキリギリスの仲間。
 胸部の後方に、白いふちどりがあります。翅は普通は短いものと、長いものがいるそうですが、居たのは短いもの。
 キリギリスの姿は近郊ではまったく見られなくなりましたが、普通のキリギリスよりひとまわり小さく、湿った草地等で見られ、植物の葉やほかの昆虫などを食べています。910img_2561_cctrm

 
マメハンミョウ
 ブログ再登場です。農道端の雑草(アメリカタカサブロウの葉)にいました。(撮影9/21)
あのきれいなハンミョウと違い、別種のツチハンミョウ科に属する昆虫です。
 産卵はバッタ類が地中に産卵した卵塊のそばに行われ、孵化した幼虫はバッタの卵塊を食べて成長するということ。
 マメハンミョウの体内にはカンタリジンという猛毒の物質があるといわれ、鳥は食べないそうです。
 農薬の影響や草地の減少等でイナゴが少なくなり、マメハンミョウも各地であまり見られなくなったということですが、最近になって少しずつ増えてきたのではないかとも言われています。以前には、草原に生えた雑草のイヌホオズキに集まって葉を食い荒らしている姿を見かけました。Blg9212r

 
コバネイナゴ
 稲を食害するあのイナゴです。佃煮になっているのもこれです。昔ほどたくさん居ないのは事実です。(撮影10/1)101img_2937

 
赤トンボ:
 夕刻になって、秋を告げに庭にやって来たようでした。その後は姿を見せません。(撮影9/22)Blg922_img_2852

 
 おしまいに、脚が無く異様に長過ぎて、気持ち悪いもの。

 夕刻、自転車で図書館に行く途中、近道の舗装農道を通りかかったところ、なんと道の真ん中に長々と伸びている蛇が居ました。近寄るとゆっくり道を空けました。
 反対方向から通りかかったおじさんも、”長いねえ、暖かいから田んぼから出てきたのかネエ”、といっていましたが・・・。
 写真は携帯で撮影したもの。シマヘビ?でしょうか。(写真上撮影9/25)
 既にブログ登場済みのマムシ(参考写真下)に較べて、そのスマートさがひときわ目立ちましたBlg92522r

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2009年10月 5日 (月)

小さい秋:ブルームーン(バラ)、ツリバナ、ニイタカホトトギス、蛹

 狭い庭にも小さい秋。
丹精込めないバラ、ブルームーンが勝手に咲いたので切り取って花瓶に挿しておきました。1週間ほどほったらかしにしていたものを、記念写真に。
 ブルームーン :925img_2910
 最近は遺伝子操作技術により青バラが作り出されていますが、このブルームーンは1964年ドイツで作出された”青いバラ”系の、明るい藤色をした花で、強い芳香(ダマスクとティのミックス)があり人気の高いバラの一つです。丈夫で育てやすいのも不精者には好適です。
 
 ツリバナ:
山地に生える落葉低木ですが、秋に赤い実が枝からつり下がって花のように美しく見えるので人気の樹木として園芸店でも販売されています。
 だいぶ前に苗木を求めて庭植にしています。
 葉は対生し、5~6月頃に葉腋から長さ 6~15cmの花柄を出し、直径6、7mmの淡緑色の5弁花を吊り下げて開きます。
 この様子から和名がつけられています。
 花後たくさんの緑色のさく果がぶら下がります。ちょうどこの時期になると決まってキバラヘリカメムシがやってきて実の汁を吸い食害しますので、ひどい場合は実が落ちてしまいます。
 そして秋に実が赤く熟すと5裂し,朱赤色の仮種皮に包まれた種子が覗きます。適地であれば紅葉して一層美しいのですが、当地では紅葉しないで終わります。
 先日の雨風でだいぶ実も落下していました。Blg104jcc3p

 
 ニイタカホトトギス:
 花弁の青色が強いので人気の園芸品種で、こちらも大分前に一株求めて植えたものです。
 ホトトギスが勝手に増えて毎年、間引かないと困るほどなのに較べて、とてもひ弱でなかなか増えません。
 ホトトギスにたくさん付いたルリタテハの幼虫がいつの間にかずっと離して植えてあるニイタカホトトギスまでやって来て食害しているのを見つけ、あわてて喰われても良いホトトギスの方へ強制疎開させたことがあります。Img_2918925

 
 ルリタテハの蛹脱け殻:
今日何気なく庭のホトトギスの下葉の裏をのぞいてみると、ルリタテハの脱け殻がありました。
 屋外でも既に何頭か旅立っていったようです。Img_3005

 
 小さな秋が静かに進行中のようです。

 

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2009年10月 4日 (日)

仲秋の名月;アヤトビムシ、ツチトビムシ、シロトビムシの仲間(上野の森)

 秋。
 10月3日は十五夜、仲秋の名月鑑賞の夕べ、のつもりでしたが、当地はあいにく朝から雨模様。
 夕刻に雨は上がりましたが、たれ込めた雲は切れず、雲の絶え間より”もれ出づる月の影のさやかさ”はなく、残念ながらワインと手作りのお団子でささやかな夕食を済ませ、気分だけはお月見として深まりゆく秋を実感しました。
 それからしばらくしてカメラをぶら下げ、夜間9時までナイター照明がある公園までウオーキングがてら出かけてきました。
 1時間ほどの間に黒雲の間から稀に垣間見える白く霞む”名月”を写真にとって来ました。Blg20091003pm2050
 名月をとってくれろと泣く子かな (小林一茶)   今頃のお子さんは、”アノね、月には水(H2O)かヒドロキシ基(-OH)があるらしいよ”、と、ませています。
 ところで「天高く馬肥ゆる秋」というと”食欲の秋”につながりそうですが、これは中国の故事にもとづく言葉で、もともとは”秋になると外敵が、夏草を十分食べて肥えた馬を駆って、秋の収穫物を略奪しにやって来るから警戒を怠らないように”、という警戒の語なのだそうです。
 それはともかく、昨今は身近に馬など見かけることもなく、馬刺しがうまい、程度のイメージしか浮かばない脳みそは嘆かわしい限りです。

 
 また「芸術の秋」でもあります。各地で色々な美術展や展覧会などが催されています。そこで先頃、上野公園まで出かけて、美術館と博物館の展示をハシゴしてきました。

 その折、植樹された森の木々にはまだ大きな変化は見られませんでしたが、それでも少しずつ落葉は発生するので、常に清掃されていて、環境美化作業のご苦労の一端が垣間見えました。Img_2704trm

 
 帰り際に、森の道端に少し残っていた落葉の腐植を一つかみゴミ用のポリ袋に入れて持ち帰り、しばらくご無沙汰していたトビムシにご対面。
 彼らもまた営々と人知れず腐植の処理に貢献をしているのです。
 予想のとおり、種類も生息数も多くはありませんでした。
 (それに較べて多数のダニがいました。”町のダニ”ではなく、まっとうな生活をしている、人畜には無害の種類です。)

 
アヤトビムシの仲間:(×30倍)
 体長約26mmの大型のトビムシで、地面の比較的表層部に多い(表在性)そうです。とても長くて立派なバネ(跳躍器)を持っています。106  
ツチトビムシの仲間:(×30倍)
 一番、どこにでも住んでいる種類だそうです。体長約11mm。バネがあります。
 体内に腐植を取り込んだ”ソーセージ”が透けて見えます。Img_270711mm30

 
シロトビムシの仲間:(×30倍)
 体長約12mmで、少し小さめの個体。バネは見あたりません。”ソーセージ”はミニ・ウインナほどで、大食いしていなかったようです。Img_271112mm30

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2009年10月 3日 (土)

ルリタテハ羽化(動画)、旅立ち(3)

 10日前、ホトトギスの葉を存分に食い荒らしてから、傍に生えていたツユクサの茎にぶら下がって蛹化したルリタテハの蛹を茎ごと切り取り、虫かごに入れて置きました。
 ちょうど終日雨降りの昨日、朝食後ふとのぞいたら羽化が近いことが分かり、ルリタテハ羽化のシーンを動画に記録しました。これが3度目の正直です。
 今回は待ち時間が13分と短く、ラッキーでしたが、肝心の動画はイマイチのものになってしまいました。SDカードは前回のトラブルを教訓に、新しく購入した「国産品」を使用しました。残る品質要求は、動画撮影の腕前ですが、この問題解決は難しそうです。

 9日経過後、1日遅れで蛹化した個体(写真左)と較べると色が黒くなっている(写真右)ので、この個体の羽化は1両日中と判断しました。9222310011009img_2926trm

 
 観察当日はそのまま過ぎました。そして一夜明けた、蛹化10日後の朝、羽化が始まりました。
 その13分前にたまたま通りかかってのぞいたところ、羽化が近いなと判断して撮影スタンバイ。そしてその時撮影した画像です。
 翅の紋様が橙色に見えて透けて見えるのは、(今回、後から分かりましたが)蛹の皮膜色が茶色で、この下に白い紋様があるので、一見、茶色~橙色に透けて見えていたものでした。10131002852img_2927trm

 
 いよいよ羽化開始です。克明に観察すると、蛹の殻が破れる直前に、蛹が小刻みに震える前兆があることが分かりました。(この部分は記録していません)
 動画は約4分ありますが、前半2分で、羽化のシーンは終わりです。後半は削除するつもりでしたが、そのままアップロードしてしまいましたので、割愛してご覧下さい。

Emergence of the Blue Admiral chrysalis(3) from Hideo Kuroda on Vimeo.

 
 羽化後はそのまま屋外(軒下)に出しておきました。雨が降り止まず、外気温も20℃以下で、午後2時過ぎに外を見ましたが、その時はまだそのままでいました。9221010021340trm

 
 そして、午後6時過ぎに外出から帰宅し、懐中電灯で見た時にはもう姿はありませんでしたので、雨降りの中、どこかに安全に避難して飛び立ったのでしょう。

 
 前日、葉の大部分を喰われたホトトギスにも花が開きはじめました。お陰で花がけっこう目立ちます。ただ花瓶用にはいただけませんが。101img_2986

 秋ですね。

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2009年10月 2日 (金)

秋の草原で:ナミアゲハ、イチモンジチョウ、モンキチョウ、ヒメアカタテハ

 秋もだんだん深まっていく9月下旬からこれまでに、散策コースの草原や民家の生け垣などで出合ったチョウたちです。

 それぞれのチョウが自然の移り変わりと共に懸命に生きている姿が伝わってきます。小さなドラマです。

ナミアゲハ:
 幾度もの危機をくぐりぬけ、ボロボロになりながらも厳しかった夏を生き抜いてきたナミアゲハの姿です。きれいだった翅の色もすっかり枯れて、”若かりし頃の”見る影もありません。Blg910img_2543trm

 
イチモンジチョウ:
 そして生け垣の上を行ったり来たりしていたイチモンジチョウです。
 こちらも傷つき、すっかり容色衰えていますが・・・Blg9232r

 人間すぐに弱音を吐いてはいけませんね。

 
モンキチョウ:
 アカツメクサ、シロツメクサなどのクローバ類が生えた堤防の草むらにモンキチョウがたくさん飛んでいました。世代交代の準備も怠りなく進めなければいけない季節です。Blg9232r_2

 
ヒメアカタテハ:
 夏の雑草刈り取りが終わった堤防の草むらで、再びヨモギが伸びはじめています。そのヨモギの葉先を丸めているものがあちこちにいます。(写真上左)
 その一つを広げてみると、居たのはやはりまだ若い”イモムシ”です。(写真上右)
 隣には”巨大な”糞が大量に残されています。(写真中左)すぐ傍にいたのは成長したイモムシです。(写真中右)
 帰り道、ご近所の花畑にいたのは、このイモムシの親御さんのヒメアカタテハでした。(写真下、いずれも10/1撮影)Blg1015p_2
 
 タテハチョウの仲間はたいてい成虫で越冬しますが、ヒメアカタテハはヨモギの葉を丸めてつくった”カゴ”の中で、幼虫でも蛹でも越冬するそうです。
 ただ当地では、今後また除草が行われますので、(”虫かご”がついたまま枯れた)ヨモギが来春まで残る機会は少なく、そこで冬越するのは難しいことでしょう。

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2009年10月 1日 (木)

ツマグロヒョウモン、ヒメジャノメ、イチモンジセセリ、コミスジ、カノコガ

 秋も本番、しかし移ろう季節10月になりました。生き物たちの営みにも変化が現れてきます。
 秋になって、庭先などにやって来たチョウやガの仲間です。夏から、アオスジアゲハやキアゲハ、カラスアゲハ、その他色々なチョウが、飛んできましたが、たいてい留まることはなく、あたりを周回するとそのまま飛び去っていきましたので、なかなか撮影の機会には恵まれませんが、その一部です。

ツマグロヒョウモン(♀):
 完全に定番のチョウで、訪問頻度も一番多く、来れば卵を産み付けていくようです。、今もたくさんの赤黒色の幼虫がたくさんいて、野生スミレの葉を丸坊主にしています。外出から帰ってきた時に、羽化したばかりの成虫にも2度ばかり出合いました。Cc

 
ヒメジャノメ:
 時々訪れていましたが、日陰を選んで忙しく飛び回り、とまってもほんの一瞬で、なかなか撮影のチャンスがありませんでした。
 たまたま午後遅くやってきてツリバナの葉にとまったところが写真に取れました。
 ヒカゲチョウに似ていますが、翅の紋様の特徴からヒメジャノメと判断しました。Img_2316trm

 
イチモンジセセリ:
 庭先のプランターに数年間植えっぱなしで、生育不良のニラの花にやってきました。
 この時期、ご近所にもけっこうたくさん飛んでいます。Img_2319

 
コミスジ:
 たいてい空の高いところをヒラヒラと特徴のある飛び方をして飛んできます。
 たまたま地面に降りて翅を広げた瞬間です。
 白い3本の白い筋模様と、特に一本目の筋を形成する白点の配列で、種の区別ができます。P9084260trm

 
カノコガ:
 玄関先に飛んで来てとまりました。見た瞬間、何となくうさんくさいな、と差別感情が・・・。チョウもガも同じ仲間なんですが・・・。
 翅を広げた時の大きさ3~3.5cmほどで、黒地に白い紋が散りばめられた細めの翅を持つガ。
 羽の黒色が濃いので♂のようです。
 白紋の部分は半透明。 昼間に活動し、いろいろな花で吸蜜します。Img_2342trm

 幼虫は、シロツメクサ、スギナ、ギシギシ、タンポポなど原っぱに生えている雑草を食べて成長するため、この時期近くの草原に行くとたくさんの成虫が飛んでいます。そこからやってきたのでしょうか。

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