« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

2010年2月

2010年2月28日 (日)

イタチ再登場、ネズミGet!②

イタチ再登場、ネズミGet!①の続きです。 

 大きな獲物をゲットして狩の腕前を誇示した後、ネズミを咥えたまま、また下流へと移動を始めました。6

 
 周囲が見渡せる場所に出る度に、立ち上がっては、しつこく追って来るカメラの様子をうかがいます。7p2034784cctrm

 
 状況を確認するとまたサッ水際をすばやく走っていきます。どうやら巣穴に運んでいくようです。ピント合わせも追っかけも大変です。8

 
 前回見かけた時とほぼ同じ場所の近くまでくると、意を決したように、ネズミをしっかりくわえて 流れの中にザブンと入り、カメラを向けているこちらの岸の草むらめがけて泳ぎ出しました。
 かなりのスピードで、撮影できたのは1シーンだけです。9p2034787trmcc

 
 そしてほどなく、こちら側水際の草陰にその姿は消えてしまいました。10p2034788

 前回見かけた時も、(前回は狩は不成功でしたが)同じように行動していましたので、きっとこちら側の岸辺にねぐらがあるのでしょうか。
 画像の撮影時間記録を見ると、今回の追っかけ時間は8分間でした。その後はもう出合う機会はありません。
 人家の床下や天井裏に入り込んだり、鶏を襲ったりしないで、まっとうな暮らしをしているイタチのようです。元気に暮らしてくれればいいと思いますが。

 ふり返ってみると1月最後の記事がイタチで、今月もまた最終記事がイタチの最後っ屁になりました。明日から気分一新、季節ははなやぐ春の3月です。  (完)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月27日 (土)

イタチ再登場、ネズミGet!①

 日々の大きな気温変動と共に、春が目の前にやってきました。晴れて風の強く吹く午後に外出した後は、花粉症の症状が出て眼の痒みと鼻水に悩まされる鬱陶しい日になります。そして今朝は強い雨が降っています。

 さて、去る1月下旬、散歩コースの用水路沿いで、はじめてイタチの撮影に成功してからしばらく経った2月はじめ、ほぼ同じ場所で”なわばり”らしく、再びイタチに遭遇しました。
 以前と同じ個体だろうと思います。

 対岸の水際、枯れ草地に素早く走り込んだ姿が一瞬、目に入りました。
 隠れた辺りの草叢が時々動きます。見当をつけてシャッターを押して、後でパソコンで拡大してみると、画面中央やや左寄りに、枯れ草の隙間からこちらを凝視している顔の部分が確認できました。Blg201002031

 
 ここからまた追っかけです。どこに行ったかと見回していたら、突如5mほど下流に立ち上がったのを見つけました。
 何か獲物の気配を察知した様子でしばらく辺りをうかがう様子です。2

 
 カメラもそろそろ移動します。結局そこはダメだったらしく、イタチはまた素早く下流に向けて水際伝いに移動して行きました。3

 
 そしてその先で突然、目先の枯れ草の窪みめがけてジャンプ!その瞬間はピントも合わず、ブレブレですが雰囲気は残りました。4p2034778trmcc

 そして次の瞬間またその姿を見失いました。どこに行った?!

 
 次に現れたのはジャンプしたところから3mほど先の、草むらの切れ目、なんと大きなネズミをくわえて、どうだ!といわんばかりにスックと立ち上がった姿です。
 そのままじっとカメラを見つめていました。5p2034780cctrm2

 お見事!やったね、イッチャン!(といっても、政界の大物とは違いますが) 
                (続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月26日 (金)

メダカも春の目覚め時期/ナガバオモダカ

 昨日は終日薄曇りでしたが、妙に暖かい風が吹いて気温が上がり、午後から風も強くなりました。夕方のニュースで、関東地方でも春一番が吹いてた、ということでした。
 そのせいもあってか、屋外メダカ水槽の水温も一昨日は15℃、昨日は18℃まで上がっていました。
 水槽を見ると、昨年暮れに水槽中で予想以上にはびこったナガバオモダカを大分間引き、除去したのですが、冬の間にも水中では枯れることなく少しずつランナーを伸ばし、また増えてしまったようで、容器底全面に広がってしまっていました。Img_5042

 
 水温が18℃にもなったせいで、今まであまり姿を見せたことがなかった昨年生まれで、体長1~1.5cm位の子メダカが水面近くに浮かんで集まっていました。Img_5033_2

 昨年は、継代していた親メダカが寿命を迎えて数を減らしたせいで、卵のうちに食べられてしまうことが減少したのでしょう、明らかに収容能力より過剰数の子メダカが生き残ったようで、今後が少し心配ですが、自然な成り行きにまかせるしかなさそうです。
 春先まで大丈夫なようなら、親メダカの”出生地”である用水路に戻してやればよいのですが。
 メダカは屋外水槽で、日中の水温が10℃を越えるようになると活動をはじめますので、給餌も始めなければなりません。ただ初めのうちは様子を見ながら控えめにして、多すぎないように管理することが大事です。水温が上がって、給餌が多すぎると水質の悪化を招く恐れがあります。なお、最低水温が15℃を越えるようになる4月中旬以降には産卵を始めるようになります。それまでに丈夫に育ってほしいものですが・・・。

 
 また昨シーズン、水槽の底土に直植したナガバオモダカが花後結実し、その実が水面に落ちて大量に発芽して、浮き草のように水面を覆い尽くしてしまいました。
 そして冬の間もほとんど枯れる様子がなかったので、冬の間に何回か網ですくい取って除去はしたももの、取りきれなかったものが、また勢いを増している気配です。Img_5030

 
 浮き草より大分小さい幼苗ですが、きれいな水に浮かべて観察すると、見た目はそう悪者には見えません。しかし油断は禁物のようです。Blg2r

 あらためて、外来種ナガバオモダカの繁殖力を見た思いで、外部に逸脱しないように管理することが大事だとあらためて感じています。
 シロメダカ水槽には、鉢植えにしたナガバオモダカを一鉢だけ沈めてありますが、こちらは鉢の中でおとなしくしているようで、今のところ問題ありません。
このことから、メダカ水槽の底土にナガバオモダカを直接植えつけるのはやめたほうが良さそうです。

 
 シロメダカの方は早くから起きていたようで、晴れて暖かい冬日の時は水面に浮かんでいることがありましたが、今は完全に目覚めていて、給餌すると比較的早く食べています。
 今まで底土にもぐっていたタニシも出てきていました。どうやら目を覚ましたようです。Img_5028
 
 春を感じているのですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コガモ(冬鳥)

 昨日の日中は気温が20℃近くにも上がり、用水路で生活しているカモ達も水辺に上がって眠りこけている姿がありました。普段はすぐに飛んで逃げていくコガモもその時はそのままでした。
 コガモは秋に、冬鳥としてやってきます。日本で見られる一番小さいカモです。冬の間、たいてい留鳥のカルガモの群れの近くにいて、同じ生活環境の用水路や調節池で、また草地に上がって休んでいる姿を毎日見ることができます。
 水中では石についている草類、岸辺では草の種子や落ち穂などを食べています。カルガモよりは神経質で、人の気配を気にすると必ずカルガモより早く飛び立っていきます。
 小ガモのカップルはたいてい数組一緒にいることが多いようですが、大変仲良しで、♀が少し離れて遠くに行くとすぐに♂がピリッ、ピリッ と可愛らしい声を出し呼んでいます。眺めていてもほほえましい”おしどり夫婦”という感じです。P2044808

 
 ♀の装いは全身地味な茶色です。P2044810

 
 ♂の頭部で、目から後頸にかけて白で縁取られた緑色はきれいなエメラルドグリーンです。P2044812

 
 光の受け方で紫色やほとんど黒く見えるように変化します。よく見るとかかなかオシャレなのです。P2094900

P2094901

 冬鳥の中では、北国へ帰って行く時期は最も遅い方で、5月頃まで姿が見られることもあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月24日 (水)

ジョウビタキ(冬鳥)

 秋に、冬鳥として、越冬のため日本に渡ってきます。里山の雑木林の縁や民家の庭や公園の植栽、農耕地や河原の低木などにやって来て、主に昆虫類やクモ類、また植物ではナンテン、ツルウメモドキ、ヌルデなどの小さい草木の実を食べています。
 なわばり意識がとても強い小鳥で、車のバックミラーなどに自分の姿が写るとさかんに飛びついていったりする姿も見られます。
 ♂と♀では体の色が違います。春にはまた北へと帰って行きます。
写真はよく晴れた2月下旬、堤防の草原や住宅地で見かけた個体です。いつまでいてくれるでしょうか。

ジョウビタキ♂(2月21日撮影)Blg201002212r

ジョウビタキ♀(同日)Blg2r

P2214923trmcc
 やさしい目をしています。無事な旅立ちと道中であってほしいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月23日 (火)

カワラヒワ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ホオジロ (留鳥/漂鳥)

 冬の間、散歩道にいつも、あるいは稀に姿を見せてくれた留鳥/漂鳥たちの写真です。中にはボチボチ居場所を変えはじめるものも出てくる季節になってきました。

カワラヒワ(留鳥/漂鳥):
 九州以北で繁殖し、本州中部以北では、冬期は南に移動するが、西日本では留鳥とされています。
 当地では留鳥のようですが、冬から春先には群れをつくって、草原や雑草の残る芝生広場で植物の種をついばんでいる姿をよく見かけます。季節的に生活場所は変わるようです。3r

Blg201002033r

ハクセキレイ(留鳥/漂鳥):
 一年中います。特別警戒心が強く、気配を感じるとすぐ飛び去るものから、本当に目の前まで、トコトコ歩いてくる、まるで警戒心などないような個体まで色々です。
 もちろん一番目に付くのは水辺ですが、道ばたにもよくいて、田んぼや畑地でトンボや蝶を追いまわして、翅を食いちぎるのはセキレイが一番ではないかと思うくらいです。
 この個体は、手が届きそうになるほど近寄ってきて、カメラの前でポーズをとってくれました。129p1294605

ヒヨドリ(留鳥/漂鳥):
 ピーヨピーヨとやかましい鳴き声を上げて、赤い木の実や花の蜜を好んで餌にする代表的な甘党の鳥のようですが、じつは雑食性で木の実の他、花芽、花弁、果実や昆虫類、小型の爬虫類など、なんでも食べています。
 桜の花散らしをしたり、紫モクレンの蕾の付け根をすべて囓ってしまい、まともな開花が見られなかったり、冬の間ご近所の雀にと用意した餌台の粟を食い散らかされて困ったことなど、あまり歓迎できないこともあるのですが・・・。季節によって平地と山地を移動して生活しているようです。P1294669trmcc

ホオジロ(留鳥/漂鳥):
 好きな小鳥です。広い縄張りを持っています。頬が白いのでホオジロ。全国の山地や平野の明るい林縁、また平地の草原などで、植物の種や落ち穂をついばんだり、また昆虫などを食べています。
 ”一筆啓上”と聴きなしされる囀り(さえずり)はつとに有名です。P1294612trm

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月22日 (月)

チュウサギとカワウ(留鳥)

 季節が巡っていきます。すでに2月中旬には、白鳥の北帰行のニュースも聞かれました。

季節の移ろいに伴って、
 留鳥(同じ地域に一年中生息している鳥たち。漂鳥である場合も多い)
 漂鳥(国内を季節によって移動する鳥、例えば、夏期は山地へ移動して繁殖し、冬期には低地に戻ってくる)といわれる鳥たちも、少しずつ居場所を変えはじめ、
 また、
 冬鳥(秋に北から日本へ渡来して越冬し、春にまた北へ帰って繁殖する鳥)
 夏鳥(春に南から日本へ渡来して繁殖し、秋にまた南へ帰って越冬する鳥)、
 旅鳥(日本より北の国で繁殖し、日本より南の国で越冬するため、渡りの移動の途中に日本を通過して行く鳥。主として移動時期である春と秋に見られる)
などと呼ばれる渡り鳥たちが、それぞれの習性に従って長い旅路の移動をはじめる時期になってきました。

 冬の間、散歩道にいつも、あるいは稀に姿を見せてくれた鳥たちの写真がたまりましたので、新鮮味はありませんが、整理して連載としました。
 
チュウサギ(留鳥):Blg20100204p2044794cctrm

 1月から2月中、水深の浅い用水路に降りて、ゆっくり歩きながら時々立ち止まって小魚を探している姿です。
 ほぼ一年中見かけますが、最も多く集まってくるのは稲刈り時期で、稲刈り直後に飛びだしてくるバッタやカエルを目当てに、コンバインにまとわりつく光景をよく見かけます。P2054831

P2054833

 
カワウ(留鳥):
 ゆっくり歩いているチュウサギのまわりを忙しく浮いたりもぐったりしながら魚を補食しているのはカワウです。いつ見ても目つきが良くないように見えてしまうのですが・・・・Blg20100221
 養殖漁業などに被害を及ぼしたりして、最近はどこに行ってもあまり歓迎されなくなった鳥のようです。他の水鳥に較べて羽の油分が少ないので濡れやすく、岸辺に上がって羽を左右に大きく広げて乾かしている姿をよく見かけます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月20日 (土)

サイエンスカフェ(閑話休題):その3 人類が直面する深刻な問題

 日本人選手の活躍で盛り上がりを見せているバンクーバー冬季オリンピック。その裏で再認識したことは開会式のイベントを盛り上げたカナダ先住民族の方々の存在です。
 こと人間に関する社会学の分野でも最近は”注意して”あまり日本語でも使用されなくなった”人種”という単語。
 民族問題、宗教問題などの報道や記述のなかで、”人種”という用語はとかく差別や優劣感情とかの誤解を招きやすいからでしょう。このような社会科学分野ではなく、自然科学、生物科学、そして人類学の分野では、この誤解を避けるため、例えば以前のモンゴロイド(黄色人種)、コーカソイド(白色人種)そしてネグロイド(黒色人種)という学術表現用語も、現在ではその使用を避け、アジア人、またはアジア系集団というように地域名を冠した言葉が使用されることが多い、ということです。
 くどくなりますが「人種」はアジア人やアフリカ人そしてヨーロッパ人というような”人種”に分類される、としばしば誤解されるのを防止するためです。明らかなことは、世界中の現代人は遺伝子の類似性が極めて高く、生物学的にただ一つの「種」、ホモサピエンスに属していることです。
 そして現在の地球上で、単一種でこれほど繁栄し、今や地球上のその他すべての生物種に致命的な影響を及ぼしうる、いや及ぼし始めている、特異的存在なのです。
この、人類進化700万年の現在、何が起こりつつあるのでしょうか。ここまでが前置きです。

サイエンスカフェ テーマ:第四の生物 ヒト 
       ゲスト 放送大学教授 星 元紀(もとのり)
       (2010.02.19:サロン・ド・FUZAMBO Folio)

に参加してきました。詳細を述べる能力はありません。
 第四の生物 ヒト とは

Ⅰ原核生物
Ⅱ真核生物
Ⅲ多細胞生物
Ⅳヒト

 第四の生物、ヒト が創りあげた”文化の産物が本当に自分たちにとって「よい」ことなのかどうか分からない” (長谷川真理子)

 これまでの通り、参加の楽しみは、先進的でまたヒトが直面している深刻な問題に関する議論に参加出来ることではなく(こちらは無理!)、講演テーマに沿ったサロン・ド・FUZAMBO Folio店長H氏の創作お菓子[ヒト]!です。

 現在地球上に暮らす人種はただ一種のホモサピエンスのみ。しかしその1個体ごとに個性があり顔立ちも創造性も文化も宗教も異なります。(お隣の方の作品も撮影させていただきました)Nec_0267

Nec_0271

Nec_0270_2

 『人類は絶滅する』 (マイケル・ボウルター著、佐々木信雄訳、2005.12.30朝日新聞社刊)を読んだことがあります。”ああそうか”、という程度の理解で、特別なインパクトはありませんでした。
 人間の大脳は、残念ながら身近で具体的な、我が身の問題以外のよその世界、人ごとと感じてしまう対象・事象に関しては、創造性を発揮することが出来にくくなっている、とも伺いました。とはいえ、いま深刻な局面に立たされている人類。英知を結集して問題解決に向かわなければいけません。
 しかし現実にとった行動は、この[ヒト]を食べてしまったことです。カニバリズム、です。
忌まわしい暗黒の部分がDNA鎖のどこかに隠れているのでしょうか。

 なお次回は2010.3.19(金) テーマは「宇宙は無限にあるのか?」-マルチバースと人間原理- 1003191 


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月19日 (金)

冬芽と葉痕・維管束痕(ハンノキ)

 図書館のイベントコーナーで、保育園児のお雛様作品展が行われていました。一気に春めいたやさしい暖かい雰囲気が伝わってきます。Img_4926cc

 
 さて、初登場のハンノキです。低地の湿地や低山の川沿いに自生します。前年できた小さなマツカサ状の果鱗(1.5~2cm)が翌春まで残り、また雄花序は尾状に垂れさがります。
 昔は農村で水田の畦などに植えて(稲などを乾燥させる時の)ハサ木として利用されたこともありました。
 大木に育って邪魔になるこの樹もそうだったのでは、と思いましたが、伐採は免れて、水田脇に立っていました。Blg2r

 
 ハンノキ葉痕・維管束痕は、特別に目鼻立ちがくっきりした、逆オニギリ形の輪郭の顔立ちでした。Img_4762

Img_4753

Blg2r

 維管束痕は3個です。新梢の付け根は円形ですが、先の方は3稜の三角形でした。春を待っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月18日 (木)

冬芽と葉痕・維管束痕(ハナノキ)/雪の結晶

 ハナノキ(ハナカエデ)の自生地は本州中部地域(長野、愛知、岐阜県)に限られているそうですが、庭木や公園樹として利用されています。
 春、葉が出る前に色鮮やかな真紅の花が開きます。
 冬、新鞘と冬芽はきれいな紅色をしています。
 先日、わずかな晴れの合間をぬって公園まで行ってみると、ハナノキの下部の枝はすべて剪定されていて、目の届く位置には新梢がありません。
 たまたま、剪定作業とその後片付けが終わった根元に、小枝が1本だけ落ちていました。
 拾い上げてみると、もちろん生気はなく色あせていましたが、小さな、しかし目鼻立ちのはっきりした表情が残っていました。

●ハナノキの冬芽と葉痕・維管束痕Img_4771

Img_4782

Img_4776

 葉痕はルーペが必要な大きさで、維管束痕は3個です。

 
※追記:
 毎日冷え込む日が続いていましたが、今朝は雪でした。Img_4927trmcc

 
 せっかくだからと、雪の結晶を写真に。
 やはりきれいです。Blg201002083r2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月17日 (水)

ガガイモの種④

 遅くとも12月中旬までは見られるというガガイモの袋果ですが、偶然にも2月初旬に見つけて、そこで割れて中の種髪がみえていた一対の標本の一つを開くと、中の種髪の種がみるみる間に飛び出していってしまいました。
 そこで、残りのもう一つを採取してじっくり観察してみました。

 ・エアコンも止めて、空気の対流も最小にした室内で観察開始。
 写真上右側の袋果は採取現地で空っぽになった標本です。
 写真下が種髪がのぞいている袋果標本。2r41

 
 ・息を凝らすようにして、袋果の割れめをそーっと広げます。Blg42img_4890_2

 
 ・するとどうでしょう、すぐに種髪が盛り上がってきて、みるみる間に綿毛状に開きはじめ、同時に袋果の殻の外へとあふれ出していきます。43

 
 ・あふれた種髪は完全に開いていきました。
 風があればすぐに舞い上がり飛び立っていくでしょう。
 この間、ほんの短い数十秒の出来事です。
 造形の妙と、種が飛び出していく仕組みがよく分かりました。44

 
 ・顔を近づけたら、呼気のせいで綿毛の種が一つ離れました。
 ピンセットで拾って記念写真を撮った後、カッターで縦に切断して断面を観察してみました。
 専門家なら薄い切片をプレパラートにして顕微鏡で観察されるのでしょうが、素人はここまで。4r

 種の断面には、翼のある種皮に包まれた白い胚乳が見えました。
 残りの種を幾つか播いてみたら発芽するのでしょうか。(完)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月16日 (火)

ガガイモの種③袋果の構造

 ガガイモの袋果(果実)が点々と見られた中に、十分熟す前にツルが切断されたからでしょうか、途中で”立ち枯れ”してしまったらしい標本がありましたので、それを採取して観察してみました。

 ・立ち枯れした後で、口を開けたままのやや小ぶりの袋果。
 種髪塊の表面に、規則正しく鱗状に並んだ種がのぞいています。20100108img_4880

 
 ・殻を広げて中にあるトウモロコシのような形の種髪の塊を取り出してみました。
 種髪の塊の外側にきれいに鱗状に配置された種の一部はそのままでしたが、多くの種が種髪からはずれて、殻の内側に貼り付いて取り残されました。20100108img_4880_1

 
 ・種髪の塊を二つに割ってみました。
 外側です。折りたたまれた種髪が鱗状に整然と配列されていることがよく分かりました。
 ちなみに、種髪の一つをピンセットで取り出しても”生きているもの”のようには膨らみません。20100108img_4880_3

 
 ・内側です。
 閉じた袋果の中軸になっていた芯があり、そのまわりを巻き付けるように一個分ずつ種髪が取り囲んでいる様子が分かりました。20100108img_4880_2

 
 ・袋果の殻の内側に残った種と、種髪の表面に残っていた種をざっとかき集めてから、計数機で数えたところおよそ200個ほどありました。20100108img_4880_4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月15日 (月)

ガガイモの種②

 ガガイモの大きなイモ状の果実(袋果)ができるのは秋。
 そして11月中旬を過ぎるとこの袋果が縦に割れて、中から種髪と呼ばれる長い綿毛を持った種が飛びだしていきます。
 遅くとも12月中旬頃までは観察できる機会があるそうですが、今回偶然見つけたのは2月上旬のことです。
 よほどの幸運だった、ということでしょうか。

 最初に空っぽの袋果を見つけた川辺の枯れ草叢で、およそ5mの範囲にわたって、点々と袋果が見つかりました。
 その中で、縦割れに口を開けていますが、中に種髪の種が全部残っている一対の標本が見つかりました。201002018img_4869

 
 その一つの袋果の殻を手でそーっと広げると、中に閉じ込められ、たたまれていた種髪はみるみる間に膨らんで開き、その力でムクムクと盛り上がり外にこぼれだしていくのです。
 驚きました。201002018img_4869_1

 
 指先で綿毛を掴まえてみると、ふわふわです。
 造形的にも美しいものです。201002018img_4869_2

 
 微風に乗って種髪が開いた種はどんどん舞飛んでいきます。
 そして袋果の殻の中心には、種髪が巻きついていた芯が出てきました。201002018img_4869_3

 
 微風なので遠くには運ばれませんでしたが、それでも数m先の草原に着地しています。201002018img_4869_4

 少し風が吹けば結構広く遠くに運ばれて行くと想像されます。
 一つの袋果にはどのくらいの種数があるのでしょうか。
 もっとも、たどり着いたところで芽生える確率は多くはないのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月14日 (日)

ガガイモの種①

 連日小雪が舞ったりして肌寒く、フィールドに出る気分になりません。折しも昨日はバンクーバー冬期オリンピックの開会式。当然の成り行きで、終日テレビのお守りでした。

 さて、先週初めの良く晴れた日(2/8)、いつもの散歩道で、思いがけずガガイモの種を見つけました。
 ガガイモは少し湿り気のある道ばたや川縁の草地などに生えるツル性の多年草植物で、他の植物に絡みついて雑草の茂みに紛れて生育しているため、気づかないことがあります。
 夏になると、すこし厚ぼったい感じの淡紫色、5弁の星形の花をかたまって咲かせるので、その存在に気がつくことがあります。
 そして秋になると、長さが10cmあまりのイモ状の袋果(たいか)が出来ます。
 さらに11月中頃を過ぎるとこの袋果が縦に二つに割れて、中から「種髪(しゅはつ)」と呼ばれる長い毛をを持った種が飛んでいくのです。
 当地では、花が咲いた頃、定期的な夏の雑草刈り取り作業が大々的に実施されるため、たいていの場合刈り取られてしまい、イモ状の袋果ができ、さらに種髪が飛びだしていくという光景は、これまで観察したことがありませんでした。
 先日たまたま、用水堤防で除草機械が行けない水際に刈り残された枯れ草の茎に、紛れもないガガイモの袋果が巻きついているのが目にとまったものです。
 またとない機会だったので、すこしばかりくどくと観察してみました。

ガガイモの袋果の殻201002084866

 
 近寄ってみると、開いた袋果には、芯に絡んだ種髪だけがわずかにくっついて光っていました。201002084866_1

 
 すぐ傍の枯れ茎にも、完全に空っぽになった袋果の殻のツルが巻きついていました。
 古事記の一節に、大国主命が国造りに思案しているときに、沖の方からこの「ガガイモの袋果の舟」に乗ったスクナヒコナの神がやってきて、協力して国造りにあたったと記述されているそうです。
 さもありなん、と見えますね。201002084866_2

 
 付近の足元を探してみると、草むらに埋もれて別の袋果がありました。
 袋果は割れて開き、飛びだした種髪のかたまりは、草が覆い被さっていたせいでとどまっていました。
 被さっている草をそーっとかき分けると、あっという間に膨らみ、盛り上がってきて201002084866_3

 
 すぐに、わずかの風にも乗ってふわふわと飛び散っていきました。201002084866_4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月13日 (土)

冬芽と葉痕・維管束痕(カキ)

 狭い庭の邪魔になるので、時期に関係なく切りつめるため、10数年経っても一度も花芽がつかない(当然実が成ったことのない)柿の小木があります。
 芽吹きが始まり、若葉が茂りはじめる頃の黄緑色がなんとも言えず気に入っていて、それで切り倒さないのですが・・・
 
 このところ冷え込みが続いていて、まだまだ冬芽は動く様子はありませんが、葉痕・維管束痕は比較的大きなもので、目視で十分観察できます。

Blg201001114r

 ”愛情がない”せいでしょうか、”表情”は読み取れず、豚の鼻か、昔のタンスの取っ手くらいにしか見えません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月12日 (金)

冬芽と葉痕・維管束痕(アジサイ) / 「凍雨」

 アジサイの冬芽は、種類によってはもう動きはじめているのもあります。
 近くのアジサイ名所でもらってきた花後の剪定枝を挿し木して育った正体不明の株もあります。
 これらアジサイの冬芽と葉痕・維管束痕も、常連の”登場人物”です。

・庭植のアジサイBlg201001114r

 
・あまり人相の良くない、赤ら顔の住人もいました。Blg20100119img_4709trmcc

 
・外出先で見かけたものImg_4618trm

 アジサイそれぞれです。

(余談追記):
 昨日は午後から雨で、外出から帰宅した夕刻には少し強くなりました。
 夕食が終わった頃、閉めた雨戸の外から、パラパラパラ、コンコンという霰が降っているような音が聞こえました。
 雨戸を開けて室内からもれる明かりと、ちょうど正面にある街灯の明かりで様子を見ましたが、それらしいものは見えません。
 しばらく見ていましたが、白い粒は確認できませんでした。
 勘違いだなあ、と家人に告げ、雨戸を閉めました。
 今朝ほど、目覚ましラジオから聞こえてくる天気予報の解説の中で、昨夜は”「凍雨」が降った地域もあった”とのことでした。
 「凍雨」という言葉ははじめて聞きましたが、これは、上空では雨粒だったものが地上付近の冷気で凍ってできた透明の氷粒で、雨粒に混じって降ってきてもなかなか目には見えにくい、というお話し。
 やはりそうだったのかなあ、と朝寝坊から目覚めた次第です。
 今日も寒い一日。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月11日 (木)

冬芽と葉痕・維管束痕(サンショ)

 サンショの冬芽はまだ動き出す気配はありません。
 撮ってそのままにしている庭のサンショの冬芽と葉痕・維管束痕です。
 この世界では常連で、せっかくだから今シーズンも載せてやりました。

●サンショの冬芽と葉痕・維管束痕Img_4688trm

Img_4688trm_1

Img_4703trm

Img_4697trm

 
 毎年、若葉が茂る季節になると必ずアゲハの幼虫がくっついています。
 秋口にはカナヘビやアマガエルが、モズのハヤニエにされて棘に刺さっているのも見られることがありますが。
 山椒も迷惑?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月10日 (水)

ヒバリ(留鳥)

 昨日は日中の外気温が20℃を超えて、外出すると上着が要らないくらいになりました。
 遠景はすっかり霞んでしまいましたが、上空は真っ青です。
 この好天に誘われて、草原にはヒバリがお出まし。地面に降りて、時々囀りながら、草の実や昆虫を探してトコトコ歩き回っていました。Blg2010020920


 他の仲間が近寄ってくると、囀りながらあっという間に碧空へと駆け上がっていきました。
揚げ雲雀です。P2094888

  舞い上がる高さは100mくらい、滞空時間は5~10分ほどだそうです。
 1日限りの陽春を感じた一時でしたが、天気予報ではこれからまた寒くなるようで、生き物たちも戸惑うことでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アゼゴケ(あぜ道のコケ)

 冬の間、雑草が一時期姿を消した畦(あぜ)にはその名のとおり、アゼゴケが生えています。
 湿気があり日当たりのある裸地にかたまってみられますが、雑草のように美観を損ねるわけでもなく、小さな目立たない存在なのです。
 観察にはやはりルーペが必要ですが、覗いてみるとなかなかきれいでおもしろい造形です。
 黄緑色のボンボリと、古くなって空気が抜けて凹み、茶色の杯のような形になったものなど。

アゼゴケBlg12132rc

 なお、やはり姿形が似たものがあって、”ボンボリ(蒴)”についている柄(蒴柄)の長さで、長いものはツリガネゴケ、中間のものはヒロクチゴケ、短いもの(2~3mm)がアゼゴケというように違うそうです。
 計測などしていませんし、その他同定のため必要な観察はできませんが、アゼゴケ、としました。
 ただ眺めてお終いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 9日 (火)

ネジクチゴケ(あぜ道のコケ)

 雑草が枯れて裸地になり、適当に湿気があって日当たりも良いあぜ道には、ポツポツと慎ましやかに蘚類のコケが生えています。
  10倍くらいのルーペで覗いてみると、造形的にもおもしろく、また意外にきれいなコケの胞子体(俗に”コケの花”とよばれます)を観察することができます。

・ネジクチゴケもその一つです。
Blg12132rjpgz

 (なお、少しの例外を除いて、コケの同定には顕微鏡レベルの観察と専門的な知識が求められますので、図鑑の写真との比較だけで、私のような素人が判断するのには問題がありそうです。
 ネジクチゴケの同定には、胞子体にかぶっている帽を取り外して胞子嚢の口環のふたを外し、蒴(さく)歯がねじれていること(→捻口苔)を確認する必要があります。
 むろんそんなことはしていませんから、外観が何となく似ている、という程度で、ネジクチゴケ、としましたが、不確かです)

 参考:Photo

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 8日 (月)

ゼニゴケ(あぜ道のコケ)

 畦(あぜ)道の特定の場所にだけ、苔類に属するコケ植物のゼニゴケが群生しています。
 茎と葉の区別が曖昧な葉状体で、裏側の中央から仮根を伸ばして地表に密着し広がっていきます。
 見栄えも悪く、除草も難しいので、あぜ道に生えると嫌われます。
 ゼニゴケは独特の体の構造を持っています。

 ・雌器托
 ゼニゴケの卵子を作る器官です。
 破れ傘のような形をした器官の裏側に雄器托から雨で流れ出した精子が到達して受精します。4r

 
 ・雌器托の裏に形成された胞子嚢と、その胞子嚢が破れて胞子を放出した後の状態3r

 
 ・雄器托
 ゼニゴケの精子を作る器官です。
 雨が降ると精子が傘の表から流れて出て移動します。4r_2

 
 ・杯状体
 葉状体の表面に形成された杯のような器官です。
 ここで両側が窪んだ円盤状の無性芽が形成され、それが周辺に放出されて無性的に繁殖します。2rc

 ゼニゴケは何となくグロテスクな感じのするコケ植物です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 7日 (日)

ハタケゴケ(あぜ道のコケ)

 冬の間、乾いた田んぼやあぜ道には雑草の芽生えも少なく、春に耕されるまでの短い間を利用してライフサイクルの短い植物が生えてきます。
 ハタケゴケもその一つのようです。
 ただ、近郊ではあぜ道にしか見つかりませんし、その頻度もあまり多くはありません。
  雑草を徹底して押さえ込むために、冬の間にも、除草剤を撒かれたり、あるいはバーナーで焼かれたりするなどの環境も影響しているのでしょうか。
 ハタケゴケの仲間には何種類かあるようで、特に秋から冬にかけて生育するものは「カンハタゴケ」とするとの記載もありますが、またハタケゴケとカンハタゴケは別物という記載もあって、素人の私には分かりません。
 この冬、昨年12月から1月までに、たまたま見つけて撮っておいた写真を掲載しました。
 同じものかどうか、また正しいかどうかも分かりませんので、ハタケゴケのままとしました。

ハタケゴケImg_3964trm_2

Img_4575_2

Img_4581

Blg12132r

ハタケゴケの特徴:
 葉状体は長さ0.5~1cm位で生育状況によっても異なるが、二股に分かれて広がり、円形になる。
 表面は凸凹で、乾くと白緑色に見える。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 6日 (土)

春を待つ:サンシュユ、鹿児島紅梅、シロメダカ、カマキリの卵(卵鞘)

 今週いっぱいは寒い日が続くという予報です。1月末には大きく膨らんでいた庭木の蕾も、すっかり足踏みしています。まあ、あわてることなく、季節はゆっくり巡ってほしいと思います。
 
 サンシュユのつぼみは今週はじめからこのままで、動く様子がありません。Img_4847trm

 
 鹿児島紅梅のつぼみも膨らみましたが、暖気待ちです。Img_4849trm

 
 屋外水槽のシロメダカは眠たり目覚めたり、のようです。昨年11月から給餌は全くしておりませんが無事越冬できそうです。Img_4858

 
 カマキリの卵(卵鞘)
秋の除草作業から逃れて立ち枯れたヒメムカシヨモギの枯れ茎に、カマキリの卵鞘がありました。(多分、オオカマキリ)
 外側はふ菓子のようですが、内側には固く層になった卵部屋があり、たくさんの細長い形の卵が円陣を組んで並んで入っています。12r_2

 
 また近所の水路脇に自生して美観を損ねている雑木にも、細長い形のヤツがくっついていました。(チョウセンカマキリと思います。)22r

 春には両方からぞろぞろと小さいのが這い出してくるのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 5日 (金)

ミシシッピアカミミガメ(真冬)

 去る1月30日、寒気団がやって来て冷え込む前の日のことでした。
 晴れて日射しが暖かかった用水路の水際に、甲羅干しをしている亀の姿を認めました。
 おそらく泥の中にもぐって冬眠していたせいでしょう、乾いた甲羅は泥土の乾いた白い色でした。
 ミシシッピアカミミガメです。P1304720cctrm

 


 ミシシッピアカミミガメは外来種で、昔は夏祭りの夜店などでよく売られいた緑色の子ガメの親です。
 逃げ出したり遺棄されたものが、流れの緩やかな河川、湖、池などに住みついて繁殖、勢力を拡大して、当地で一番よく見られるカメは本種です。
 人工飼育などの場合では、飼育環境が暖かければ冬眠はしないし、必要もないそうですが・・・

 2月になってすぐに雪が降ったりして寒い日が続いていますので、春が来たかと這いだしては見たものの、時期尚早とまた泥にもぐったことでしょう。
 なお、残念なことに、在来のイシガメやクサガメはその姿を見る機会がだんだん少なくなってしまいました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 4日 (木)

冬芽と葉痕・維管束痕(センダン、オニグルミ)

 立春の今朝、軒下の温度計はー4℃で、メダカ水槽には薄氷が張って、庭のサザンカにはうっすらと雪のベール。
 名前ばかりの春です。Img_4828

 
 散歩コースの畑の脇で、一列に植えられた数種類の落葉樹が農作業の邪魔になるまでに大きくなったため、無造作にばっさり剪定されています。
 その内の一本は幹の太いところで切り落され、そこから数本の太めの脇枝がのびていましたが、両脇から別の樹の枝が被さるようになっていました。
 それで、いつもよく通るのですが、しばらくの間は気がつきませんでした。
 たまたまある日、通りがかりにアレッと気がついてよく見ると、樹皮の特徴や冬芽と葉痕の形から、どうやらその樹ははじめて遭遇したセンダンのようです。Img_4825trm

●センダン:
 センダン科の落葉高木。庭木や街路樹としても植えられる。
 初夏に淡紫色の花をつけ、秋に黄色く熟した楕円形の核果ができる。

 ・葉痕・維管束痕Img_4823trm

20091224img_4443trm_1

 
●オニグルミ:
 全く別の場所で、畑の傍に数本のオニグルミがありました。
 やはり邪魔になる下枝はすべて剪定、切り落とされて根元に放置されていました。
 その枯れた枝を拾い上げて撮影した冬芽と葉痕です。
 見慣れたものと違って生気がないのはこのためです。
 ・オニグルミ葉痕・維管束痕Blg201001314r

 センダンはセンダン科、オニグルミはクルミ科の樹でそれほど近い仲間ではないようですが、葉痕・維管束痕の”顔”は似たもの同士のようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 3日 (水)

スズメ囃子とムクドリ音頭

 晴れた冬日の昼下がり、スズメの成る樹がありました。樹から聞こえてくるのはチュン・チュン・ジュク・ジュクと騒々しいスズメ囃子。

●群スズメ20100130p1304673cctrm20100130p1304673cctrm_1

 
つぶらな瞳です。Blg20100130p1304673cctrm_3

 
●ムクドリ:
 川向こうの電線には物まね上手で、時に悪声のムクドリ合唱団。
飛び入りも居るムクドリ音頭の楽譜です。
作曲の才はなさそうですが・・・
 ウルサイ。

 あそこの電線に  あれ ツバクロが  ドレミファソラシドよ  (三好達治)
 
 ムクドリでは役不足で詩情も湧いてこないようです。P1304734trnhc

 
 毎年、隣家の戸袋に巣作りして子育てをします。
 巣作り場所の取り合いから始まってヒナの巣立ちまで、初夏の約一ヶ月間は喧嘩や警戒でギャーギャー騒々しいし、糞害にも困るのですが・・・P2094898

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 2日 (火)

初めての積雪/今時の雑草の花(オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ミチタネツケバナ)

 また、いきなり冬に後戻りです。昨日午後から降りだした冷たい雨が、夜半から雪になりました。
 明け方には止んで良く晴れていますが、冷え込みが厳しく路面はカチカチに凍結しています。
 当地ではこの冬、初めての雪景色です。201002021cm

 
 今週は寒さが続くという予報で、ままなりません。
 
 さて、近郊では春の農作業に備えて、田起こし、また周囲のあぜ道や農道で、除草剤に耐えて芽吹きはじめた雑草や、枯れた雑草の残骸を処分するためバーナーによる焼却などの準備作業が行われています。Img_4794

 
 しかしそのような環境にあっても、1月の内から、いち早く成長をはじめてポツポツと花をつけるしたたか者が目につきます。

●オオイヌノフグリ:
 秋に発芽して少しずつ成長していたものが、寒中でもかなりの群落に育ったところがあり、晴れて暖かい日中には青いお皿のような花を咲かせています。Blg201001302r

 
●ホトケノザ:
 葉焼けして赤茶けたものもありますが新しい緑の葉がすぐに育ってきて、寒中でもピンクの花をつけています。
 春には辺りがピンクの絨毯に見えるほど繁茂する休耕畑地もあります。 Blg2r

 
●ミチタネツケバナ:
 田んぼまわりに早速と伸び始めています。
 タネツケバナの仲間は数種類があり、図鑑に識別の方法も記載されていますが、正直のところ、見ても分かりません。
 開花時期が2~3月と、在来のタネツケバナ類より早い、という特徴だけで確信のないまま、ミチタネツケバナとしました。
 ミチタネツケバナは都市部で急速に広がっているヨーロッパ原産の帰化植物で、公園、道ばた、畑地など、また自宅の放任プランターにも見られます。Blg201001303r

 
 農作物がまだ出てこない間に、住みやすく整備された地面にいち早く生育して、邪魔者扱いの処置を受ける前に継代・存続策を確保してしまう、雑草のたくましさです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 1日 (月)

冬芽と葉痕・維管束痕(ユズリハ)

 2月になりました。3日が節分で、4は立春です。
 なお冬を引きずっている日もあれば、もう桜が咲く頃の陽気になることも。
 そして春の跫音が日増しに大きくなると共に、来なくても良いスギ花粉の足跡も急速に増えることでしょう。

 図書館に行ったついでに外まわりを一巡してみると、植栽も少しずつ春の気配を漂わせるようになっていて、ネコヤナギの白銀色の花穂も大分膨らんでいました。
 通りすがりにユズリハ(常緑樹)の枝を覗いてみると、肉眼でもよく分かる葉痕・維管束痕がありましたので撮影してきました。

●ユズリハ:
 常緑樹。暖地の山中に生える。また庭や公園に植栽される。
 若葉に座を譲るように古い葉が落ちるのでユズリハ。若枝や葉柄は赤みを帯びる。Img_4745

 
 頂芽は大きく卵形で、赤みを帯び、葉柄が変化した芽鱗に包まれています。
 
 頂芽の傍に”黒い顔”の葉痕・維管束痕がありました。なお、葉腋にある小さな球形のものは花芽。Img_4755

 
 ・若枝で細い部位Img_47462trmの”顔”

 
 ・太い部位Img_4759trmにある”顔 ”

 
 ・古い太枝に見られる”顔”Img_4761

 それぞれの部位ごとに特徴のある葉痕と維管束痕3個からなる”顔”の表情がありました。
 いずれも、”春待ち顔”なのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »