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2010年3月14日 (日)

メダカ/屋外飼育コンテナ水槽、増えすぎたナガバオモダカの除去

 少し長い前置きですが。
当ブログ2008/09/09日付け『クロメダカ:屋外コンテナ水槽による飼育』と題して掲載した記事にはメダカ飼育を趣味とされている皆様のご訪問をいただいています。
 記事の中で、安定したメダカ飼育要件の一つとして、コンテナに植え込む水生植物の選択が大事、と書きましたが具体性を欠いたままでした。
 当該ページを訪問いただいた皆様の関心事の一つは、具体的には、”昔は”近郊の水田でも稲の強害草として稲作農家を悩ませたウリカワのようです。
 現在は優れた農薬や、稲作作業環境変化などによって、近郊の水田地帯では、自生のウリカワを見かけることはまず無くなりました。自然観察の専門家から、減農薬あるいは無農薬/有機肥料栽培で稲作を行っている特定地域に行けば発見できると案内していただいて、やっと見つけられる状況です。

 稲作の”強害草”にこだわりを持つことにいささかの抵抗もありますが、実際採取してきたウリカワをメダカ水槽に植えてみると、強害草のイメージからはほど遠く(生育環境としては条件が不適当なのでしょう)、ひ弱です。
 メダカ活動開始期の春先3月にはまだ地表に現れず、水田の早苗が成長をはじめる5月頃姿を現して成長をはじめますが、(水田ではこの時、稲に供給された肥料を横取りしてどんどん生長し、放置すれば勢力を拡大して稲の生育に悪影響を及ぼしてしまう)、水槽での生育は限定的で、(田んぼでは白い花をつけてそれなりに野趣がありますが)、当方のメダカ水槽では数年間、一度も花をつけるまでに育ったことがありません。
 ですから、目的とする、メダカ排泄物などの水質汚濁物質に起因する水中のBOD(生物化学的酸素要求量)を下げてメダカの生育環境を適正に維持する、ということにはあまり役立っていないのではと推測しています。大きくなりすぎず、見苦しくもなく、またメダカを観察する上でもあまり邪魔にならないし、維持管理の手間もかからない、など良い点も多々あるのですが・・・
 以上のように、屋外飼育メダカ水槽用に植える湿性植物の一つとして、ウリカワの適性は今ひとつのように思います。
 なお余談ながらウリカワの地上部は冬には枯れてなくなり、秋口に地中に張り巡らした地下茎の先端にくちばし状の芽を持った直径2~6mmの小さな塊茎(イモ)を形成します。そして地中のあちこちで増えたこの塊茎で越冬し、春には芽生えて途絶えることなく次世代へと分布を拡大して増えていきます。
 また、現在、ウリカワは通信販売などでも取り扱われています。”ウリカワ、(通信)販売”などの検索ワードで検索するとすぐ見つかりますので、信頼できる業者さんから入手して楽しむことが出来るようです。但し、生育開始時期はまだ少し先ですから、実際の流通についてはもう少し遅くなり、個々の業者さんに確認が必要のようです。(なお私は購入した経験はありません)

 
 ここから今回の本題、「ナガバオモダカ」 のフィーバー報告です。
晴れた日でも朝のうちはまだ寒いですが、日中は暖かくなりました。そこで先々週末から屋外メダカ水槽に蔓延してしまった外来種のナガバオモダカの抜き取り除去作業をはじめました。
 昨年春、通信販売で購入したナガバオモダカの苗をはじめて屋外メダカ水槽の底土に直植してみました。直植はやめて、適当なポットなどに植えたものを沈めておくべきでしたが、情報、経験共に不足していたためです。その結果、当初に懸念したとおり強力な繁殖力を持っていて、水槽”先住民”のひ弱なウリカワを駆逐してしまいました。1

 
 冬の間にも、透明カバーを掛けたコンテナ水槽の水温は1~3℃ほどあって、この中で沈水状態のナガバオモダカはロゼット葉を作って生育し、またランナーがコンテナ底土の中を縦横に走り回ってコンテナ底土全体にいきわたり、その結果コンテナ底全面を覆い尽くすということになってしまいました。
 水槽底には冬眠中の子メダカがたくさん隠れていますが、とくに”緊急避難”指示も出さず、強制疎開もさせないまま、底土の中にハサミを差し込んで縦横に走るナガバオモダカのランナーを切り、その上部水中で葉を広げている株を引き抜くという”荒療治”です。
 まずコンテナの左半分領域だけ、猛威を振るっていた植物体を取り出しました。大変な量です。この作業で、コンテナ底土が、ナガバオモダカの縦横に走った根っこごと持ち上げられ、せっかく下層に荒木田土、その上に赤玉土を重層して安定化した底土がめちゃくちゃに壊れて攪乱され、水槽の水が激しく混濁してしまいました。その日はもう後は手がつけられませんでした。
2

 
 除去作業面積が左半分だけだったこともあって、翌日には水はかなり透明になりました。取り残しをきれいに排除してから、取り出したナガバオモダカの一部を、百円ショップで買ってきた小型のプラスチック鉢に、荒木田土で植え込みました。(残りはしばらく放置乾燥後、焼却処分に出します。強い繁殖力を持っていますから外部環境への逸脱は起こしてはなりません)
 そしてこれを再びメダカ水槽の左隅に沈めました。こうすれば多分封じ込め出来ると思うからです。3_2

 
 2日後、今度はコンテナ残り右半分の領域で、一番”頑丈”に根張りしているところの全草を取り除きました。表面の葉だけを引っ張ると葉のみちぎれて根っこは取れません。やむなく底土中に手を入れて無理やりズルズルと根こそぎにしました。
 この攪乱時に、地中に出来ていたウリカワのクチバシ状塊茎もかなりの数が浮いてきましたが、かまっている暇はありません。ひ弱なウリカワも何とか生存の手だてだけはしていたようですが、今後の保証はおぼつかないところです。
 このせいで前回にもまして激しい混濁が生じてしまいました。かき混ぜると泥水になる下層の荒木田土が原因です。
 メダカはどうしているのか全く見えず、分かりませんが、この程度のことは自然界では起こりうることでしょうから、耐えて頑張ってもらわなければなりません。
 作業中に減少した水を補い、濁りを少しでも早く薄めるようにとさらに水道水を(特に汲み置きなどしないで)直接補充しました。この作業日に、気の毒ながらついに犠牲者が1匹でました。クロッカスの根元に埋葬。
 その後4日間、濁りはとれませんでした。4

 
 そして5日目の今日、コンテナ水槽の濁りもほとんどとれて、餌をまいた、陽の当たる水面には無事に”経験したことのない大嵐”を生き抜いた「野生のクロメダカ子孫」が浮かんでいました。
 またこの事件で、濁り解消に大きな貢献をしたタニシも姿を現していました。5s

 これで昨年生まれの子メダカ達も、穏やかな春を気持ちよく迎えられると思います。
 桜が咲いて、出身地の田んぼ水路の水もぬるみ、自然のメダカの学校が始まる日も、もう間近です。

※追って書き(後日談):
 余談ながら、インターネットで、通信販売業者のホームページなどを検索参照すると、草丈がずっと短い』ことが特徴という種類のナガバオモダカの販売と、その画像、紹介記事も見られます。
 実物を入手したり、確認したりしたことはありません。 

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