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2010年4月19日 (月)

カマキリの孵化

 2月初旬、ヒメムカシヨモギの枯れ茎に、くっついていたカマキリ(オオカマキリ)の卵鞘を茎ごと採取して、軒先にかざしてありました。
 そして、極端な寒暖の差が繰り返していた先日、ある晴れた日の正午前、外出から帰ってふと見ると、なんとちょうど孵化の進行中でした。

 前に立ってみていると、卵嚢から前幼虫と呼ばれる一見ウジ虫状態の子供が次々に卵鞘を破って出てきます。Img_6250

 
 脱出し易いように長いカマも脚も体にそって伸ばした流線型の体形で、全身が薄い皮に包まれていて、ウジ虫のように体をくねらせながら卵鞘から抜け出してきます。見ていると少々気持ち悪いです。
 抜け出るとそのまま這い下り、細い糸で尾端を固定してぶら下がり脱皮を始めます。一つの卵のうの中に数百個の卵があるそうで、それらが次々に孵化して出てきてぶら下がるので孵化したカマキリは房のような集団になっています。Blg2r

 
 この房のようになった集団をガラス容器で受けて観察すると、ウジ虫状に包まれた薄い膜から脱皮できたらすぐにカマキリ幼虫の姿になり、光の当たり方で黒く見える大きな複眼が目立ちます。
 元気の良いものはガラス容器を這い上がって、付近の葉裏や物陰に隠れるように散っていきました。中にはなかなか脱皮できないものが転がっていたりして様々です。3r

 
 ぶら下がった集団の塊が取れてしばらくすると、卵のうからでてくる前幼虫が少なくなりましたので、気持ち悪さも少しは減りました。そこで、孵化の様子記録用に、ごく短い動画(30秒)を撮りました。
 卵鞘から完全に抜け出た前幼虫が1匹ぶら下がっていくシーンです。先に出て脱皮も終わっているのに、なぜだか尾部が卵鞘にくっついたま取れないで、もがき続けている幼虫も写っています。

 
 その後、しばらく見ていても這い出してくるイモムシ風の姿は見られないので、卵嚢を切り開いてみました。なんとまだまだ、たくさんの前幼虫が詰まっていて、這い出してくるのもいました。Img_6275

 
 一気に全部這い出してくるということではなくて、数日間かけて、抜け出してくる、ということでした。
 体長1cm以下の子カマキリが散っていった庭には、カナヘビやアマガエルが待ち受けています。2r

  どのくらいが“成人”するのでしょう。生き抜いていく自然界は厳しいものです。そうでなければアッという間にカマキリだらけになってしまいますから・・・

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