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2010年4月

2010年4月30日 (金)

筑波山(裏筑波)ハイキング:男の川コース①

 天候不順が繰り返した四月も終わりになりましたが、珍しく好天に恵まれた去る4月25日、久しぶりに裏筑波山ハイキングに行ってきました。これまで筑波山には何回も行っていますが、裏筑波は2回目です。
 今回はどちらかといえばマイナールートといわれる「男(お)の川コース」でした。ロープウエーやケーブルカーで登れる(表)筑波山頂は大変な賑わいでしたが、裏筑波はとても静かで、咲き乱れるカタクリやミヤマカタバミ、ニリンソウの大群落、あちこちに独特の花姿のミミガタテンナンショウ、また、まだ蕾のものが多かったフタバアオイの群落やウスバサイシン、エンレイソウ、ツクバネソウ等々を楽しんできました。

コース概要(以下の画像はすべてクリックで拡大表示されます)
 車で真壁・羽鳥方面から、裏筑波観光道路経由、林道・鬼ヶ作線との合流点①まで行きます。ここに駐車(3台ほど置けます)してスタート。男の川コース入り口②へ、ここから男の川沿いのルートを辿り、尾根筋の筑波連山縦走コース分岐点③から男体山頂④へ、そして女体山頂⑤、ここから筑波高原キャンプ場⑥へ下り、林道をたどって②→①の駐車地点まで一周するコースです。なお男の川コース入口②付近にも8~9台駐車できますが、ベストシーズンには空きのないことが多いそうです。帰路は林道・鬼が作線、酒寄線経由で帰りました。Blgimg_5469ccc

 
 埼玉から筑波山方面に向かい、筑波山入り口を通りすぎて県道41号線を岩瀬方面にしばらく走ると①標識があり、②交差点の直前に、③「筑波高原キャンプ場」への案内標識があります。ここを右折して④裏筑波観光道路を走ると(現在地)⑤林道・鬼ヶ作線の案内板のある合流点になります。ここに駐車しました。Blg2010425

 
 男の川コースには(途中も含めて)特に案内標識などはありません。入り口は、「男の川案内板」の右にある「大滝不動」の標識です。ごく普通の山道です。登り始めて数分で「大聖不動尊」を通り過ぎます。このルートは草花がきれいです。1583143r

 
 樹林の中を30分位登り、稜線が見えるあたりまでくると、ごく小さな沢を横切るようなところに出ます。今回は少し水が流れていて(枯れ沢の時もあるそうですが)石ころの多い小川のような感じでしたが、この”小川の中”をしばらく進みます。9422r

 
 やがて”小川筋”から離れると、ほどなく筑波連山縦走コース合流点に出ます。ここに注意書きがありました。要するに、このルートには分かりにくいところがあるので下山には使わない方が良い、ということのようです。
 確かに登りの方が楽でしょう。ここから筑波連山縦走路を左手に少し行くと、自然研究路のY分岐に至り、案内標識があります。反時計回りに自然観察コースを辿り、道々に咲く草花など楽しみながら、筑波山頂方面に向かいます。10171022
                                 (続く)

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2010年4月29日 (木)

冷たい雨降りの日、クロハネシロヒゲナガ後日談

 後日談(2010.4.23)です。草むらで掴まえて2日間、プラスチック・シャーレの中で過ごしたクロハネシロヒゲナガ♂を、外に出しました。採取後は肌寒い日の繰り返しで、当日は小雨模様でした。
 もともと高く飛ぶことはなく、シャーレのふたを開けてしばらくすると、フワフワと落ちるように地面に下りていき、石の上をのろのろと這って行きます。軒下に吊した温度計は6℃でした。20104236img_5402

 
 長く伸びたクロッカスの葉にとまらせると、小雨を避け、隠れるようにゆるゆると葉裏に回り込んでじっとしています。20104236img_5402_1

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 もと居た草むらまで連れて行けば良かったのでしょうが・・・ 

 
 中旬、突然一日だけ夏日になった気まぐれ日、いっせいに花開いたライラックも、その後のおかしな冬/初夏日和のせいで、残りの蕾は冷たい雨に打たれながら足踏みしています。鼻を近づけると、その芳香はまさに春の盛りを告げていたのですが。(2010.4.23) Img_5418

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2010年4月28日 (水)

クロハネシロヒゲナガ写真集(5)ルーペ観察

 ヒラヒラ、というかフワフワというかともかく飛ぶのは早くありませんから、素手で難なくぱっと掴まえることが出来ます。
 1匹シャーレに入れて、照明の下、ルーペで覗いてみました。暗いとじっとしていますが、照明をつけると動き回ってなかなか写真に撮れません。時にはメタリックな感じにも、ともかく全身よく光ります。
 拡大してその実像に少し迫ってみると、それなりに色彩はきれいですが、やはり蛾の仲間です。その造形には、だんだん気味悪さも感じるところがありました。20104213r1

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 これでお終いです。(→後日談へ)

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2010年4月27日 (火)

クロハネシロヒゲナガ写真集(4)ペアリング

 ペアリング(交尾)しているカップルがいました。デジカメを近づけても全く逃げる様子もなく、レンズがぶつかるとレンズに登ってくるありさまです。傍のギシギシの葉に移動してもらいました。すっかりお邪魔してしまったようです。3r1

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3r4

3r5

                               (続く)

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2010年4月26日 (月)

クロハネシロヒゲナガ写真集(3)♀

 ♂の長いひげ(触角)に較べてひげが短かく、形も異なる♀の画像です。♂に比べて♀の方が草に留まっていることが多く、その♀のまわりに♂が飛んでくるように見えましたが、本当にそういう行動なのかどうか分かりません。2r1_2

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                              (続く)

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2010年4月25日 (日)

クロハネシロヒゲナガ写真集(2)♂

 オス、メスの蛾ともに、翅は直接日が当たらない時には黒っぽく見え、光を受けるとホログラムのように美しく光ります。
 今回は、わずかな風にもなびいて様々な雰囲気をかもし出す白く長いひげ(触角)がとても印象的なクロハネシロヒゲナガの♂の写真を掲載しました。
 メスを探して飛んでいく、とされています。
 まだあまり気温が上がらず、草にとまるチャンスが比較的多い午前中に撮影したものです。  
 雨上がりの時もありました。2r1

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                                      (続く)

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2010年4月24日 (土)

クロハネシロヒゲナガ写真集(1)生息する草むら

 昨春初めてその存在に気がついた「クロハネシロヒゲナガ」という、まだその生活史も十分解明されていない小さな蛾が出現する時期になりました。
 この蛾に特別の関心や知識があるわけではありませんが、4月中旬頃から、昨年偶然見つけた堤防の散歩コースに行くときには、伸び始めた草むらを時々覗いていました。そして先日(4/19)遂に見つけました。
 体長(頭からしっぽまで)5mm足らずという、小さな蛾で、そこに居るはずだ、と思って草むらに座り込んで眺めないと多分気づかないでしょう。
 たまたま寒いけれども日射しがあった4/19~21の3日間、続けて”取材”に行き、ピンぼけの多い写真をたくさん撮りだめしてきました。特別説明できる知識も、また情報も多くありませんから、何とかピントがあった画像を選んで整理して、全部掲載・羅列することにしました。面白いものではありませんが、しばらく連載します。

 クロハネシロヒゲナガが生息している草むらです。環境としては、昨秋に大型機械ですっかり草刈り・除草され、冬の間めだつ雑草は何もない状態で春を迎えた調節池の堤防です。
 そして春先から伸びはじめたイネ科の雑草(ネズミムギやカモジグサ)が草丈30~50cmほどになって多数を占め、同時にギシギシ、スイバ、シロツメクサ、アカツメクサ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、等々のありふれた雑草が混在する環境で、日当たりの良い斜面です。 
 昨春見つけたところと同じ環境ですが、同じところでは見つからず、500mほど離れた別の場所でした。201041921img_5109

 
 しゃがみ込んで草叢を覗くと、日陰では黒っぽく見える翅を広げて、長くて白いヒゲ(触角)をなびかせながら飛んでいる小さな蛾を見つけることができました。(ピンぼけで不明確です)201041921img_5109_1

 
 速度を1/4にスローダウン加工した動画(30秒)です。

 
 あちこち、草の茎や葉にとまっているのも見つけられました。201041921img_5109_2

 
 長いひげ(画面中央と右端)が♂で、短いほう(画面左)が♀です。201041921img_5109_3_2

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 生活史に関する参考文献:「life_cyclea.doc」をダウンロード

                                   (続く)

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2010年4月23日 (金)

進む季節(朝露、テントウムシ、田植え、コイ)

 今年の春は気まぐれで落ち着きがありません。気温も連日ジェットコースターのように乱高下しています。
 夜来の冷たい雨が上がった朝、何日ぶりかの春の日射しです。たんぼ道では、ナナホシテントウがシロツメクサの日溜まりにいて、418img_6336

 
 傍にきれいな朝露のダイアモンドが光っていました。418img_6339trm

 
 先日、代掻きが行われていた近くの田んぼでは、早くも田植えが始まっていました。午前の小休憩をしていた農家の方に伺ったところ、「極早稲(ごくわせ)の、”あきたこまち”だよ、お盆休み頃には収穫出来る」、ということでした。(画像はクリックすると拡大します)4212r

 
 毎年、田植え準備作業が始まる頃になると用水路の水量がふえます。それに伴い多数の大きなコイがやって来ます。押し寄せてくる、という感じです。413p4130007
 
 そして、農業用水主水路はもちろん、張り巡らされた小さな水路、また接続している、町裏を流れる排水路まで、産卵のために遡上する光景が随所で見られるようになります。
 町裏を流れるあまりきれいではない浅い排水路に身をくねらせ、バシャバシャと水をはねとばして遡上する大きな鯉の群れに、道行く人も足を止めて見入るようになると気分はもうすっかり初夏です。季節は進みます。

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2010年4月22日 (木)

ナガミヒナゲシ(2010/4)

 昨年初めて庭先のポットに姿を現した小さな”ポピー”がナガミヒナゲシだと教わってから一年経ちました。大量の種を作り、秋に発芽してロゼットで冬越しして、春を感じると他の雑草にもまして早く勢力を広げ、いっせいに花をつけ、再び大量の種を散布する、かと思っていたら、この春はいまだに天候不順で、日々の気温差が10℃以上ある日を繰り返しています。
 そのせいもあるのでしょうが、近くでの開花は遅いようでした。しかし、すこし遠出をしてみるとあちこちに大小様々、サーモンピンクのきれいな花が見つかりました。

 ナガミヒナゲシは散歩コースの野原にはほとんど見られず、住宅地内の生活道路のアスファルト継ぎ目や縁石の土だまりなどにたくさん生えていました。
 3月下旬に、蕾が出来た大きな株がありました。その株が、今にも咲きそうなまでに蕾を持ち上げるのに2週間かかりました。322010412img_6167 

 
 そして4月中旬、気まぐれ天気で、1日だけ急に気温が20℃を越えた時に1輪開花して、2010414am815img_6209

 
 翌日、冷たい雨と強風で散りました。これが今シーズン最初の開花観察でした。2010414pm1443img_6310

 
 地域の人も良く知っていて、家の前の生活道路の雑草取りはきれいにされていますが、ナガミヒナゲシだけは別格扱いで、残してあるのをよく見かけます。
 また、1日だけ急に25℃を越えて夏日になった昨日、普段は自転車で行く国道沿に所用のついでに”取材目的で”歩いて行ってみました。
 そして認識を新たにしたのですが、車道と歩道の境界の花壇や植え込みに”雑草として”いちばんはびこっているのが、なんとナガミヒナゲシでした。2r

 
 たくさん生えている茎を何本か折って見ると、すぐに黄色い汁液が盛り上がるように出てきます。ただ、中にはほとんど乳白色の汁液もありました。どうしてそのような差異が出来るのかは分かりません。4r

 どんなに小さな植物体でも、この時期、例外なく蕾を付け、また素人目には同じ植物とは思えないような花姿の小さな花をつけ、そして結実します。繁殖力はたいしたものです。
 急いで結実し種が熟した頃に行われる初夏の国道清掃、除草作業で、いっせいに種がばらまかれ、また除草機械設備等に混入・付着して他の地域へと人為的に運ばれて、急速に分布域を広げるともいわれます。
 住宅地域で行われる除草・清掃作業に付随しても、同じようなことが起きるのでしょうか。

 なおナガミヒナゲシの種に様子について大変興味深い紹介記事があります。機会があれば観察してみたいと思います。

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2010年4月21日 (水)

(2010.4.17)41年ぶりの遅い雪、翌日、シロメダカの産卵はじまり

 去る4/17日には、関東以北などで41年ぶりの遅い降雪ということでしたが、朝起きてみると当地もご多分にもれず積雪がありました。前日まで、いっせいに開花していたハナニラもすっかりしょげかえっていました。2010417412r
 例年にない「北極振動」が起きているために極端な寒暖の変化が続いているということでしたが・・・。

 
 しかしそんなことはお構いなしに、翌18日には、近郊の早いところでは、朝から代掻きの準備の水張りが、また別の田んぼではもう代掻き作業が行われていました。
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  早い地区では、例年4月下旬には田植えが始まります。

 寒い日が続いたおかげで、たんぼ道脇に植えられているソメイヨシノも樹によってはまだかなり花が長持ちしていて、ヒヨドリが群れでやって来て花をついばんでいました。P4180001

 
 日中の水温がやっと15℃になった屋外のシロメダカ水槽では、今年はじめてのシロメダカ産卵を観察しました。20104182r

 
 最近になってメダカ水槽には極めて多数の、ヒメシロアサザが発芽して、水面に浮遊し、また底土にも根をおろして繁殖をはじめました。時々すくい取って処分していますが、やがてまた出てきます。
 昨年水槽に埋めた鉢植えに出来た種がよほど大量に沈んでいたのでしょうか。こんなにたくさんの発芽は初めての経験です。Photo

 ヒメシロアサザは昔は水田や沼、池などに繁殖して困りものだったそうですが、除草剤や生育環境変化などのせいで、いまは絶滅危惧種になっている植物です。しかし条件さえ良くて、邪魔されなければ、まさに爆発的に増えて、場合によってはまわりに悪影響を及ぼす力を秘めているものとあらためて感じました。

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2010年4月20日 (火)

メスアカケバエ

 4月中旬の午前中、晴れてはいましたが冷たい風が強く吹き付ける草むらに、たくさんのメスアカケバエが居ました。どうやら孵化したばかりの様子ですが、吹き付ける風のせいで飛び立つことが出来ず、草につかまったまま揺れ続けていました。
 それで至近距離で写真に撮れましたが、アップで見ると実におどろおどろしい容姿です。成虫の体長は10-12mm、翅は黒色です。

 
 メスは和名のとおり胸や腹がオレンジ色です。2010414img_6214_2

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 オスは全身光沢のある真っ黒で、毛むくじゃらです。2010414_3

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 特に人間に害を与えることはありません。幼虫は落葉の腐植などを食べて育ち、春先から住宅地の空き地や川原の草地などに大発生することが多いため、不快(衛生)害虫として嫌われものです。
 夏期、菜園に積み上げられた廃棄野菜屑などに大発生して“蚊ばしら”風に群がっているのに遭遇した時など、ぞっとすることがありました。日本各地に分布しています。

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2010年4月19日 (月)

カマキリの孵化

 2月初旬、ヒメムカシヨモギの枯れ茎に、くっついていたカマキリ(オオカマキリ)の卵鞘を茎ごと採取して、軒先にかざしてありました。
 そして、極端な寒暖の差が繰り返していた先日、ある晴れた日の正午前、外出から帰ってふと見ると、なんとちょうど孵化の進行中でした。

 前に立ってみていると、卵嚢から前幼虫と呼ばれる一見ウジ虫状態の子供が次々に卵鞘を破って出てきます。Img_6250

 
 脱出し易いように長いカマも脚も体にそって伸ばした流線型の体形で、全身が薄い皮に包まれていて、ウジ虫のように体をくねらせながら卵鞘から抜け出してきます。見ていると少々気持ち悪いです。
 抜け出るとそのまま這い下り、細い糸で尾端を固定してぶら下がり脱皮を始めます。一つの卵のうの中に数百個の卵があるそうで、それらが次々に孵化して出てきてぶら下がるので孵化したカマキリは房のような集団になっています。Blg2r

 
 この房のようになった集団をガラス容器で受けて観察すると、ウジ虫状に包まれた薄い膜から脱皮できたらすぐにカマキリ幼虫の姿になり、光の当たり方で黒く見える大きな複眼が目立ちます。
 元気の良いものはガラス容器を這い上がって、付近の葉裏や物陰に隠れるように散っていきました。中にはなかなか脱皮できないものが転がっていたりして様々です。3r

 
 ぶら下がった集団の塊が取れてしばらくすると、卵のうからでてくる前幼虫が少なくなりましたので、気持ち悪さも少しは減りました。そこで、孵化の様子記録用に、ごく短い動画(30秒)を撮りました。
 卵鞘から完全に抜け出た前幼虫が1匹ぶら下がっていくシーンです。先に出て脱皮も終わっているのに、なぜだか尾部が卵鞘にくっついたま取れないで、もがき続けている幼虫も写っています。

 
 その後、しばらく見ていても這い出してくるイモムシ風の姿は見られないので、卵嚢を切り開いてみました。なんとまだまだ、たくさんの前幼虫が詰まっていて、這い出してくるのもいました。Img_6275

 
 一気に全部這い出してくるということではなくて、数日間かけて、抜け出してくる、ということでした。
 体長1cm以下の子カマキリが散っていった庭には、カナヘビやアマガエルが待ち受けています。2r

  どのくらいが“成人”するのでしょう。生き抜いていく自然界は厳しいものです。そうでなければアッという間にカマキリだらけになってしまいますから・・・

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2010年4月18日 (日)

サイエンスカフェ(閑話休題):その5 シリコンとシリコーン

 前回のサイエンスカフェに続く今回(2010.4.16)の話題は、『シリコンとシリコーン』でした。20100416

 珪素(Si)Silicon:シリコンとその化合物Silicone:シリコーン、一文字違いですが中身はだいぶ違います。
 昔、半導体:ICチップはあらゆる産業のハイテク機器に使われると言う意味で、誇りをこめて『産業の米』と呼ばれ、その生産は輝ける日本のリーディング産業として発展しましたが、その半導体基盤生産になくてはならない素材がシリコンSiliconでした。(残念ながら昨今の我が国の半導体産業の凋落は目を覆うばかりです)。
 また、珪素化合物であるシリコーン(Silicone)製品は、身近な生活用品や、人の”体型を矯正”する物質、また総ガラス張りの高層ビル、さらには宇宙開発関連産業分野など広い分野に応用されています。

 
 講演では各種分子模型の例やNec_0279

 
 実際の物質標本・高純度珪素”原石”Nec_0280
 (なお、ICチップ基盤に使用するシリコンは超高純度Twelve nine、すなわち99.9999999999%以上だそうです)などをお示しいただきながらのお話しで、大変分かりやすく、有意義なものでした。

 
 そしてまたいつものように、いちばんの楽しみは今回のテーマに沿った、カフェ店長創作のデザートです。Blg2r
 
 透明ゼリーはシリコーン、その上層のグリーン部はICチップ基盤のシリコン、その上に、ICチップが乗っているシリコンデバイスをイメージされたもの。
 シリコン・デバイスも、シリコーン・ゼリーも美味しくいただきました。高老齢化した頭には、この楽しみだけがいつもいちばん良く分かるのです。

 
 次回は(5月度1回お休み)6月18日(金)テーマは放射線について。100618

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2010年4月17日 (土)

甲府盆地の春模様:南アルプス、イカリソウ、メジロ、ウグイス、桃の花

 4月も中旬はじめを過ぎると、甲府盆地の桜はだいぶ散りしいて、かわって盆地を一面ピンクに染めているのは桃の花。例年春の観光ポスターにもなる桃の絨毯は、それは見事なものでした。
 4月のはじめから、甲府盆地のいたる所で桃の花祭りや関連のイベントが催行され、お天気さえ良ければ、大変な賑わいを見せていました。まさに春たけなわでした。
 晴れの朝早めに、市内の愛宕山に登ってみると青い空に、雪をいただく3000m級の南アルプスの稜線が美しく、見飽きることがありませんでした。一つ難を言えば、ルート沿いの樹木が生長して視界を妨げるようになってしまっていること。地元の人はそんなことには関心はないのでしょうか。

南アルプス、白根三山・鳳凰山・そして甲斐駒ヶ岳:
 愛宕山車道の樹間から垣間見る風景です。(写真はクリックで拡大します)Blgimg_6029trm

 
イカリソウ:
 山地林縁の斜面に、イカリソウの群落がありました。朝日の逆光に浮かび上がる花姿はまた格別の趣があります。4102r

 
 少しの風にも花びらをまき散らしている桜の混じる樹林には、たくさんの小鳥が飛び交っていました。またあちこちで、まだへたくそな鳴き声も残るウグイスが盛んに飛びかい、すっかり春になったことを告げていました。

 
メジロ:P4100045trmcc

 
ウグイス:
 日陰の藪にいることが多いといわれるウグイスですが、待っていると飛びかいながら結構日当たりにも出てくる時があります。20104102r
 ただ声はすれども姿は見えず、確認するのは、慣れるまではなかなか難しかったものです。はじめて写真に撮れました。もちろんちゃんとは撮れません。でも記念に掲載しました。

 
桃と菜の花:
 甲府盆地はどこに行っても一面の桃の花。菜の花とのコントラストもきれいで、真っ白な冠雪の富士も見えて、見栄えのする春模様でした。3r

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2010年4月16日 (金)

秩父路春景色:桃、フタバアオイ、ウスバサイシン、ミミガタテンナンショウ、キブシ、ダンコウバイ、オオシマザクラ

 関東では、平均気温は平年並みながら、日間変動は極端で、冬と初夏を行きつ戻りつするような天候不順の春です。そのせいでこのところ春菜類、特にキャベツの値上がりが大変のようです。
 そんな最中、先週(4/9~11)に秩父路から甲州路へと国道140号線を往復してきました。
 秩父路、甲州路とも、平野部はすっかり春景色でしたが、標高600m~1000mを越える山間部沿道はまだまだ春は浅い、というところでした。

  毎年、秩父路でこの景色を目にすると、山里にも春が来たことを実感できて、気持ちも暖かくなるのです。これから越えていく峠越えの風はまだ冷たいものの、桜と桃のパステルカラーに彩られた暖かな春景色です。201049img_6002

 
 小休止で立ち寄る農産物直売所の山野草コーナーには、多分、持山で採取されたのでしょうか、季節の山野草が陳列されていて、いつも眺めるだけですが、今回も覗いてきました。

 フタバアオイ:2010492r

 徳川家の紋として有名な葵は、このフタバアオイの葉を3枚組み合わせてデザインされたものです。
 山地のやや湿った林床に生える多年草で、2個の葉のつけ根から花柄をのばし、紫褐色を帯びた花を下向きに1個つけます。
 花は直径約1.5cmで、内側には紫色のすじがあります。なお、花弁のように見えるのは萼片で3枚あり、下部は重なって筒状になっています。萼片の上部は外側に反り返り筒状の部分にぴったりくっついています。花弁はありません。
 花期は3~5月。分布は本州~九州。

 
 ウスバサイシン:2010492r_2

 もう一つ目を惹いたのはチョコレート色の花をつけたウスバサイシン。こちらも山地のやや湿った林床に生える多年草です。茎は地面を這い、先端に長い葉柄のある葉を2枚つけます。葉は長さ5~8cmの卵形で、先は急にとがり、基部は深いハート形。
 2枚の葉のつけ根に暗褐色を帯びた花が1個つきます。花は直径1~1.5cm。フタバアオイと違って、3枚の萼片の下部は完全にくっついています。萼片の上部は水平に広がり、その先端がキュッと上向きに広がっているのが特徴です。
 花期は3~4月。分布は本州~九州北部。

 さらに山間部を走り、つぎの休憩所の近くに行くと、林縁には背の低いカタクリやニリンソウなどがまだ咲き残っていました。その中にひときわ目立つ背の高い仏炎苞がありました。ミミガタテンナンショウです。

 ミミガタテンナンショウ:P4110048_1trm

 紫褐色の仏炎苞の開口部が左右に耳状に張りだしているのが特徴で、”耳形”の名もここからきています。花の頃はまだ葉が開いていないことが多いです。
 花期は4~5月。分布は本州の岩手県、宮城県、関東地方と、山梨県、および四国西南部。

 標高およそ600m以上になる山中の林縁にはキブシ①が小さな淡黄色の花を鈴なりに付けた花序を枝々からつり下げて浅い春の訪れを告げていました。
 またダンコウバイ②が鮮やかな黄色の花をいっぱいにつけていました。いつものことながらよく似たアブラチャンと見紛うのですが、アブラチャンには花柄がありますが、こちらは無柄の散形花序に花がついていたので、ダンコウバイと判断しました。
 また別の山肌斜面に、白い小さな花が密集して咲いているように見えた樹木③-1がありました。
 傍に寄ってみると真っ白の花が数輪開いていただけで、花の形からは桜の種類かなと思いながら写真③-2に。
 後で原画像の拡大写真と数冊の樹木図鑑を見比べましたが、はっきりしないものの、花弁の先に凹みがあるなど、オオシマザクラによく似ていると思ったのですがどうでしょうか。201044r

 標高1000m付近の山地では、ほとんど全ての桜はまだつぼみのままでした。あたりは晴れても風は冷たく、本格的な春の訪れはもう少し先のようでした。 

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2010年4月15日 (木)

マメカミツレ

 住宅街の道ばたで、マメカミツレを見つけました。マメカミツレはキク科マメカミツレ属の1年草で、オーストラリア、ニュージーランド原産の帰化植物。大きさ10~30cmになるそうですが、近くでは草丈10cm前後のものしか見られません。
 生育地の環境、栄養条件などによるのでしょうが、当然ながら条件の悪いところでは全体がごく小さく、例えば5cm~10cm以下で、茎は細く、下部は横に這っていますが、上部は立ち上がります。
 まわりに大きい雑草があると、生えていることにも気付かないことも多いですが、小さな株でも花茎を伸ばし、花を開き実をつけると目につきやすくなります。
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 葉は互生し細かく切れこみ、軟毛が生えています。Img_4952

 
 細長い花柄の先に小さな頭状花序がつきます。花の作りは特徴的で、直径は5~8mm、中心部に緑黄色~黄白色で両性の筒状花があり、2r_2

 
 その外側に短い花弁のような雌しべだけの雌花が並んでいます。そして頭状花序のいちばん外側に総苞片が一列に並んでいます。花の周辺に舌状花がないので開花しても蕾のように見えます。成熟した花は茶色になります。
 ちょうど降ってきた雨粒にたたかれて、熟した種が流れ落ちたあとに総苞片だけが残っているものもありました。4r

 
 熟した種子はごま粒のような偏平な楕円形で、大きさはごまの数分の一程度のごく小さなものです。表面には短い細毛がたくさん生えています。いずれの観察にもルーペが必要のようです。2r_3

 花期は3~12月、日本各地に分布を広げているそうです。

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2010年4月14日 (水)

埼玉県幸手市・権現堂桜堤の桜(2010年)

 3月下旬、ご近所では有名な桜の名所である埼玉県幸手市権現堂桜堤の桜は、寒さ続きのせいで例年になく開花が遅れていました。その後、開花情報も出てしばらく経った4月6日、自転車で夜桜見物に行ってみました。7分咲くらいでしたが結構きれいでした。
 翌日はまたあいにくの雨でしたが、その次の8日、晴れて満開の桜を楽しむことができました。その後も寒い日が多かったので満開状態が長持ちして、桜祭りの行事が終わった11日まで持ちこたえて、今年は長く楽しめたようでした。翌12日は冷たい雨でしたから、その後いっせいに花吹雪になったことでしょう。

 2010.4.6夜桜風景462r

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 2010.4.8. 1kmの堤沿いに1000本、満開の桜並木と、一面黄色に染まる菜の花畑のコントラストがきれいでした。Fitimg_5946_3

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 桜前線は北上していきます。

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2010年4月13日 (火)

石戸蒲ザクラ(日本五大桜)

 埼玉県北本市の東光寺境内にある”石戸蒲ザクラ(いしとかばざくら)”は、日本五大桜の一つに数えられる名木で、大正11年、国の天然記念物に指定されたということです。名前の由来は、この地を訪れた源頼朝の弟「蒲冠者(かばのかじゃ) 源範頼(みなもとののりより)」にちなんでついたと伝えられています。
 例年の開花はソメイヨシノに比べて数日遅く、4月上旬に満開になるとのことで、今年(H22)は4月9日に満開になったとホームページに記録されていました。
 満開にはまだ少し早かった去る4月6日、はじめて見物に行ってきました。5分咲きくらいだったでしょうか。おそまきながら記録に残しました。
 ちなみに五大桜とは、福島県・三春の滝桜山梨県・山高の神代桜、静岡県・狩宿の下馬桜、岐阜県・根尾谷の薄墨桜、そしてこの石戸蒲桜。Img_5827cc

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 三大桜と比較すると小振りでしたが、”二代目”であるとの解説に納得しました。

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2010年4月12日 (月)

カワセミ(留鳥)

 もともと樹木がほとんど無く、自生した落葉低木が少数あるだけの用水路堤防では、特に落葉期間中には見通しがきき、カワセミが飛んでくるとよく見えます。
 以前、近郊で生息環境破壊や環境汚染が問題視された一時期には生息数が減少しましたが、その後の環境改善やカワセミ自身の環境適応性が高まったことで、散歩コースの用水沿いでも、まだ個体数はさほど多くはありませんが、よく見られるようになりました。
 飛来するコースと、留まる小枝や棒杭などが大体決まっています。晴れた日には遠目にも背中の碧色が太陽光で輝いて大変きれいです。

 2月初旬:Blg201002033r

 
 2月中旬:Blg201002084r_2

 
 3月初旬:P2214944trmcc

 
 3月下旬:P2214947trmcc

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 人の気配を感じると「ピッ」という声を出して飛び立ってしまうので、その存在に気がつくことが多いです.。ただ、水中の小魚を狙っている最中には逃げずに採餌行動を続けていることがあり、シャッターチャンスですが・・・
 繁殖期以外は1羽で生活しています。水辺で小魚をダイビングキャッチして捕らえ、魚が暴れるのを抑えるために魚の後頭部を枝にたたきつけて気絶させて頭から飲み込む姿などは映像などでも紹介されて良く知られている人気の小鳥です。

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2010年4月11日 (日)

オオジュリン(留鳥/漂鳥)

 冬から春の間、冬枯れしたヨシの残る堤防や遊水池の草原に行けば、枯れたヨシの中をさかんに移動しながら、ヨシ等の茎に縦に止まっては茎の皮を器用に剥がして、中にいる昆虫類を探して捕食しているオオジュリンがいます。
 たいてい群れになっていますので、一羽見つければ近くにたくさんいます。
体長16cmほどの鳥で、枯れたヨシの茂みにいるときは保護色にもなって見つけにくく、飛び立って気がつくことが多いです。

1月のオオジュリン:Blg201002035r

 
2月のオオジュリン:Blg201002084r

 
3月のオオジュリン:3

 
4月のオオジュリン:Blg201004042r

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 食性は雑食で、種子、昆虫類等を食べます。また地上を跳ね歩きながら餌を採食することもあるようです。
 冬季は本州以南にやって来ますが、夏期になると東北地方北部や北海道に移動して繁殖するため、関東地方では夏期には見かける機会は少なくなるようです。
 地鳴きは“チューリーン”という、ことですが、近寄っていくと、怪しいヤツが来たぞ、“チューイ・チューイ”、と聞こえるように鳴きながら飛び去っていきます。

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2010年4月10日 (土)

ヒバリ(留鳥)

 天気さえ良ければ、早春の原っぱで揚げ雲雀の元気の良い鳴き声を聞くことが出来ましたが、すっかり春になった今、草原ではあちこちから、姿は見えない遠くからでも、ヒバリの高らかな囀りが聞こえてきます。
 寝癖が付いて立ってしまった髪型のように、後頭部に特徴的な冠羽が有り、他の小鳥と見間違うことはありません。雌雄同色です。

 4月の草原で。Blg2010442r_2

 見通しのきく広い草原や農耕地、川原などに生息しています。調節池の広大な草地に行くと、繁殖期にはつがいで縄張りを持ち、オスは自分の縄張りの上空で長時間さえずって縄張り宣言をしている光景がよく見られます。
 食性は雑食で、地上を歩きながら昆虫類や草の実を食べています。古来、春を告げる鳥として親しまれ、また揚げ雲雀のさえずりを素材にした民話などにも登場して、その名前を知らない人はいないでしょう。

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2010年4月 9日 (金)

満開の桜にヨコズナサシガメ(幼虫)

 満開の花をつけた公園の桜並木(4/7)です。新しくこの公園が出来てから20年以上経ち、ソメイヨシノの樹もだいぶ立派になりました。それとともに樹皮にも窪みやひび割れが目立つようになった樹もかなりあります。201047img_5910

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 そしてこの窪みにヨコズナサシガメが潜んでいます。多分いるだろうと近寄ってのぞくと、やはり見つかりました。越冬した幼虫5、6匹は隠れているようです。2r

 
 人の気配を察するとすぐに樹の洞やめくれた樹皮の裏などに隠れますので、普段は目に触れることも、気づくこともまずありません。
 1匹、小枝で触るとすぐにポトリと地面に落ちてゆっくり這っていきます。成虫も幼虫も共に木の上をゆっくり歩きながら獲物の毛虫などを探し、見つけると素早く襲いかかって、注射器のような口吻を突き刺し体液を吸う、という生活をしている昆虫です。
 この日も気温が10℃を下回る寒い日で、よけいに動きは緩慢でした。2r_2

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 羽が大きくなった成虫はまだ見たことはありませんが、まあ、見て可愛いとか、きれいという昆虫ではなく、むしろ気持ち悪い部類ですので、お互いの幸せのために目に触れない方がよいのでしょう。

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2010年4月 8日 (木)

満開の桜と花散らし/ヒヨドリ

 しばらく足踏み状態が続いていた散歩コースの公園の桜(ソメイヨシノ)が、先日(4/6)、1日だけ気温が急に上がって20℃を越えた日に一気に開きましたが、翌日からまた寒くなり、昨日も昼から雨。
 昨日午前中に傘を持たないで、自転車で公園まで行って見ると、どんよりした曇り空のもと、ほぼ満開の状態でした。P4070060cc

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 平日でしかも昼から雨の天気予報で、さすがに公園には人影もまばら。

 
 いたのはヒヨドリの群れ。いつもはすぐに逃げるのに、満開の桜の花影になるのを良いことにして花を千切ってはまき散らすという狼藉を働いています。P4070057trmcc

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 まあ、彼らもこの時を楽しみに待っていたのでしょうから仕方ありませんが。しばらく後にまた雨が落ちてきたので、濡れながらあわてて帰宅。自然はままなりません。

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2010年4月 7日 (水)

イソシギ(留鳥/漂鳥)

 見かける頻度は多くないイソシギです。昨年12月下旬にも飛来したことがありました。2月中旬に1羽だけ用水路に飛んできました。用水の水際を歩きながら時々餌をついばむ姿を観察しました。
 中部地方以北では夏鳥(春先に南の暖かい地域から移動してきて秋にはまた南部へ帰って行く鳥)とありましたが、少数ではあるものの、当地で冬にもやってきたということで、留鳥のようです。これからは当地でももっと見かけるようになるでしょうか。

イソシギ(2月中旬):画面中央。保護色で背景に溶け込んでいます。P2214921

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 繁殖期はつがいで行動し、コンクリート護岸や河川の中流の広い河原で水辺を歩いて、水面のユスリカやトビケラの幼虫などを採食します。
 胸の白い部分が、わきの折りたたんだ翼の部分に食い込んでいるところが、他のシギ類との識別ポイントです。

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2010年4月 6日 (火)

カルガモ、コガモ、コサギ、ヌートリア、やっと春模様の公園

 近隣の桜の名所も、一向に春らしさが感じられない天候続きのせいで週末、日曜日になってもやっと5分咲きに。満開の桜を期待していた行楽客は少し残念だったようです。その後も曇や雨で、その分花は長持ちして楽しむ期間が長くなるので結構としましょうか。
 先日の日曜日、曇天で薄ら寒い散歩コースを自転車で一巡してみました。相変わらずきれいではない用水路には定住者のカルガモが、この時期はほとんどつがいになっていて、お互い一定の間を置いて並んで居眠りをしていたり、44p4040018

 
 まだ北へ帰る様子のない冬鳥のコガモものんびり昼寝している変わらぬ風景でした。44p4040015trm

 
 調節池からの放流水が用水路へ流入する堰に、コサギが一羽飛んできて用水をのぞいていました。水路には、先日の新聞にも記事があった「野良ガメ」と称されたミシシッピアカミミガメがあちこちに浮かんでいたり、また50cm前後の鯉が結構たくさんいるのが見えました。
 コサギは名前のとおり小柄なサギで、黄色い足袋と黒のロングストッキングを履いています。Blg2010442r

 
 ヌートリア:
用水路の中州ちかくに泳いでいるヌートリアの姿をみつけました。シャッターを押す瞬間に、ちょうどやって来たバイクの音に追われて、視界からさっと姿を消しました。画像を再生してみると、案の定、潜った時に出来た水波だけが写っていました。
 しばらく付近を凝視していたら、見つかりました。中州水際の枯れ草の陰にじっと身を潜めています。カメラでのぞくと、向こうもこちらを注視しています。画像をパソコンで拡大してみると、大きな前歯のオレンジ色が目立ちます。
 そして次の瞬間、素早く泳ぎだして遠ざかっていきました。活発な活動の時期になったようです。2010443r
 なおヌートリアは1940年代(第二次大戦時中~戦後)に南米から移入されて毛皮用に飼育していたものが逸走・放逐されたりして分布を広げたようです。
 現在,外来生物法で特定外来生物に指定され、有害獣として捕獲、駆除されています。移入歴や分布域などに関する詳細は国立環境研究所の情報があります。http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10140.html  大きなお世話なのでしょうが、ヌートリアは、遠目には、子猫ほどの大きさの巨大ネズミ、といった感じで見た目があまりよくありません。先に見かけたイタチの方がよほど絵になります。

 
 気の毒なヌートリアが泳ぎ去った用水路沿いにある公園のささやかな桜並木は5分咲きほどでした。P4040027cc

 時はまさに清明。万物がすがすがしく明るく美しいころ。様々な花が咲き乱れ、お花見の季節。「暦便覧」には”万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり”と記されています。

 それなのに、どんよりして肌寒い公園には”花見客”などは見あたりませんでした。晴れた日があれば、散歩を兼ねて夜桜見物に行けるかなと思っています。

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2010年4月 5日 (月)

メジロ(留鳥/漂鳥)、モズ(留鳥/漂鳥)

 例年2月から3月にかけて、メジロがやってきます。この時期、庭にはツバキとサザンカの小木くらいしかありませんので、住宅街の中をさーっと通り過ぎていくついでに、ほんのつかの間、立ち寄っていくだけです。
 ミカンなどを餌台に置いておくと必ずヒヨドリが真っ先にやってきます。さんざ食い散らかして地面に落としていってしまい、メジロは来てはくれません。いまいましいヒヨドリです。

メジロ:
 2月、ツバキの花の傍で。画面中央にいます。頭がツバキの赤い花に隠れています。これでは良く分かりません。20100223img_5005trm
 

 3月初旬、柿の木にとまったところを、大急ぎで室内からガラス戸越しに撮影。ピンぼけ。長居無用とすぐに行ってしまいました。Blg201003062r
 その後は姿を見せません。桜がほころび、昆虫類も活動を初めた山里へ行ったのでしょうか。

 
モズ:
 冬の間は決まって木の梢や電柱などの高いところに止まり、甲高い声でなわばり宣言をしていました。今も河原や木立の茂みなど結構あちこち飛び回っています。Blg201002033r
 非繁殖期には、オス・メス別々になわばりを持っていて”相互不可侵”だそうですが、繁殖期になると、メスが自分のなわばりを離れて、”生活圏としては条件の良い”オスのなわばりに入って行き、つがいになるということです。
 スズメなどはこのキーキーとけたたましい声を聞くだけで、すぐに逃げいくようです。

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2010年4月 4日 (日)

バン(留鳥/漂鳥)

 冬になると毎年、用水路にバンが見られるようになります。ただ個体数はごくわずかです。用水路には留鳥のカルガモが年中いますが、冬になるとコガモがやってきて、さらにごく少数、バンとオオバンがやって来ることがある、そのような環境です。

 バンは体長35cmほどの大きさで、この冬ほとんど一緒にいたオオバンよりひとまわり小さくみえます。幼鳥の羽は薄い褐色ですが成鳥になると黒っぽい羽毛になります。
 
  1月はじめ。Blg201001032r

 
 横から見たときには脇腹に白い模様があります。また尾羽の下側に白い部分があり、後から見るとよく目立ちます。
 
 2月中旬。Blg201002082r

 
 額にはくちばしが延長したような「額板」があり、繁殖期になると額板とくちばしの根元は赤くなります。
 
 3月初旬Blg201003052r

 
 オオバンと一緒に泳いだり歩き回ったりする姿もよく見かけました。32r1

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 バンは留鳥ですが、北日本のものは冬の間暖かい地方に移動します。川や水田、湿地や時に公園の池などにも生息しています。長い足と指があり、水かきはありません。水辺を歩きながら昆虫、甲殻類、植物など色々なものを食べています。
 泳ぐときは首を前後に振りながら前のめりになって、ぎこちなく見える姿はユーモラスです。
 冬の間の用水路ではオオバンとほぼ同じ場所で暮らしていたようでした。特に、お互いになわばり争いをするような光景は見かけませんでしたが、カルガモに近づき過ぎると追い払われていましたが。
 4月になって、用水路から離れた遊水池で見かけましたが、やはり移動していくのでしょうか。

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2010年4月 3日 (土)

オオバン(留鳥/漂鳥)

 冬の間、散歩コースの用水路にはバンとオオバンが暮らしていました。但し、個体数はごく少数だけで、どこからか迷ってやって来てそのまま冬の間だけ居着いたのかも知れません。これまでも夏の間には見かけたことはほとんどありません。
 オオバンは東北地方より北部では夏鳥として南下し、東北地方南部からは留鳥または冬鳥とされています。
 この冬、1月のはじめに、草むらに上がっていたカルガモに混じって、黒い鳥が1羽うずくまっているのを目にしたのが初めてです。

 1月はじめ
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 警戒心の強い鳥で、カルガモは移動をはじめたのに動きません。やっと立ち上がったところで、左足にかなりの怪我をしているのがわかりました。ここの少し上流でイタチを見つけたこともある水路です。羽は大丈夫らしく、水路に飛んで下りていきました。23

 
 その後も、この個体は同じ水路を移動しながら無事暮らしていることが観察できました。

 
 2月。怪我をした方の左足は水の中でも後に伸ばしたまま動かさず、片足泳ぎをしているのが分かりました。P1294661

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 そして3月中旬。どうやら足の怪我も治ったらしく、水辺を歩き回る姿も見え、バンとよく”連れだって”泳ぐ姿も目撃しました。そしてまた近くの草むらに、もう1羽、こちらは素早く草藪に隠れましたので、連れ合いかと思いましたが、居たようです。Blg2010352r

 
 4月になってからは見かけません。もっと良い暮らしやすい環境に引っ越していったのでしょうか。冬の間3ヶ月、楽しませてくれました。

 
オオバン(クイナ科):
 体長40cmほどで雌雄同色。バンより少し大きい。成鳥は黒い羽毛に覆われ、背中の羽毛は青い光沢を帯びて光ります。くちばしは白く、額に盛り上がるように「額板」があります。足の指には弁足という特異な水かきがあります。警戒心が強く、たいてい草むらに隠れるよりも泳いで遠ざかっていきます。東北地方北部より北の地域では夏鳥で、東北地方南部からは留鳥。
 湖沼、川、水田などに生息しますが時には公園の池などにも生息していることがあります。雑食性で昆虫、甲殻類、植物など色々なものを食べています。千葉県我孫子市の「市の鳥」で、大群を見たことがあります。

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2010年4月 2日 (金)

イヌナズナ、ナズナ、トキワハゼ、ノボロギク、タガラシ

イヌナズナ
 3月下旬、出かけた先(栃木下)で見かけたものです。草姿はナズナに似ていますが、毛が多く、花は黄色です。堤防や公園の芝生周辺など、やや乾燥したところに生える2年草です。
 イヌナズナは「都市化を嫌う草」といわれ、人の手が入るに従ってその地域から少しずつ数を減らしているそうです。自宅近郊では一度も観察したことはありません。
 葉はへら状長楕円形で白緑色、全体に毛深い草です。春先から夏にかけて花茎が立ち上がり、黄色の4弁花を総状に付けます。
 果実(角果)は楕円形で細かな毛が生えています(ルーペがなければ分かりにくいです)。
 ナズナによく似て、花が黄色の草なら、まずイヌナズナと思って良いようです。3233r

 
ナズナ:
 昔からペンペングサの名前で、また春の七草の一つとして親しまれてきた2年草です。冬の厳寒期にも白い花をつけることがしばしばあります。また多くはロゼットの形で冬越して、春先から遠目にはあたりが白く見えるほど白い小さい花を総状に咲かせてはびこっています。
 果実はハート形。近々農作業が始まる前に除草剤の洗礼を受けて大部分は除草されます。3173r

 
トキワハゼ:
 道ばたや庭の隅、空き地やあぜ道などに、ほぼ1年中生えている1年草で薄紫色の唇形花をつけます。花全体が白色のシロバナトキワハゼも珍しくはありません。
 ムラサキサギゴケに似ていますが、こちらは花が大きく、紫色も強いこと、また匍匐枝を出して広がる多年草ということで、トキワハゼと区別できます。3172r

 
ノボロギク:
 道ばたや畑地、乾いた畦道などに、1年じゅう生えて花を咲かせ、綿毛の種をつけて飛ばしています。黄色い頭花は筒状花からなり、舌状花(いわゆる”花弁のある花”)はありません。総苞片は黒紫色になります。3172r_2

 
タガラシ:
 水路や畦わきの水際で、湿ったところに繁茂する2年草で、全体に光沢があります。幼植物の時ははさほど印象は悪くありませんが、富栄養化してヘドロのたまったような水路の止水域などでは30~50cm以上にもなって生育環境のせいもありますが、感じ悪いです。
 全草にプロトアネモニンという刺激性有毒成分が含まれていますので、むやみに触ったり囓ったりしないよう注意が必要です。花は黄色の5弁花です。P4030004trm

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2010年4月 1日 (木)

国立新美術館

 「ルノワール~伝統と革新」(展)が今年1月20日から国立新美術館で開催されていて、是非行きたいと思いながら延びのびにしていましたが、4月5日までということで、急遽出かけてきました。
 展示された作品には初めて見る絵もあり、大変すばらしいものでした。同じ会場の2Fで開催されていた別の絵の展覧会もはしごしていたらお昼時間になり、少し肌寒かったせいで誰もいない屋外のテラスに出てコーヒー休憩。
 ここ国立新美術館は2007年1月にオープンした日本で5番目の国立美術館で、設計は有名な建築家の黒川紀章さん。コーヒーを飲みながら、あらためてユニークな造形の建物の外観をしげしげと眺めてきました。Img_5665_2

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 付近にある桜もだいぶほころんで、木によっても違いはありますが3分咲きから5、6分咲きというところだったでしょうか。Img_5681

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 東京も気温の低い日が続いたので開花後の進行はゆっくりのようでした。 

今日から4月。新年度の始まりです。

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