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2010年7月

2010年7月31日 (土)

2010/7 クロメダカ:屋外コンテナ水槽による飼育

 屋外に設置したプラスチック製コンテナ水槽で地元生まれの野生メダカ(クロメダカ)飼育をはじめて5年以上経過しました。飼育方法の概略は過去のブログにまとめていますが、厳密な世代管理はしていません。
 シーズン中に増えた個体は、コンテナの適正収容能力(コンテナに入れられている水量1リットルあたり1匹が目安、例えば水の量が20リットルなら20匹程度)を勘案して、適当数をすくい取り、親メダカを採取してきたもとの用水路にかえし、同時に同じ水路から5~10匹の個体を新たにすくい取って、コンテナ水槽に補充するようにしています。

 昨年は、採取してきたメダカに水カビ感染がある個体が混じっていたことに気づかず、狭いコンテナ水槽内で瞬時に感染が広がり、大半の成魚が死滅するという事故に見舞われてしまいました。しかし、幸い少数の生き残りの親から子メダカが生まれ、今シーズンは順調に成長して再び増えてきました。Blg201061621img_8246

 
 市販されているホテイ草などの水草を浮かべておくと、延びた根の部分に卵を産み付けます。そのまま放置すると、せっかく生み付けられても、その大部分はすぐに親メダカにきれいに食べられてしまい、わずかなものが孵化しますが、孵化した子メダカもまた、親に食べられてなかなか安全に成長は出来ません。Img_0014

 増やしたくない場合はそのままでよいのですが、増やしたい場合は、卵が生み付けられていることを確認したら、バケツなど大きめの容器に移し替えておくと、およそ7~10日前後でたくさんの子メダカが誕生します。
 生まれたらしばらくの間、親メダカ用の飼料をすり潰して与え、体長が1cmくらいにまで成長したら、親メダカ水槽に移しても大丈夫です。
 なお増えたメダカは、採取地域以外には絶対放流しないようにしましょう。野生メダカは地域ごとに遺伝的な特性が保たれていて、異なった遺伝子の交雑を避けるためです。

 また市販されている水草・ナガバオモダカを、水槽のBOD除去とメダカの隠れ家用にとコンテナ水槽の底土に直接植えたところ一夏で大繁殖し、後始末に大変苦労したことがあります。
 増えすぎないようにするには、あらかじめ小さめの鉢植えにしたものを水槽に沈めることで、増えすぎは抑えられます。それでも鉢底からランナーを伸ばして、逃げ出しますから、見つけたら切りとって処分しています。
 特別な管理は全くしていませんが、繰り返し花径を伸ばして独特の質感がある白い花を咲かせます。Img_9987

Img_9987_1

 ナガバオモダカは大変丈夫な外来植物で寒さにも強く、凍結しなければそのまま冬越しできます。また、ホテイ草は夏の最盛期には青紫のきれいな花を咲かせて観賞価値がありますが、こちらは冬期には枯れ死してしまいます。しかし夏場には増えすぎて困ることがあります。
 いずれも繁殖力旺盛な外来植物で、増えすぎて取り除いた植物体は乾かしてから生ゴミ焼却に出しましょう。

余談:
 先日の新聞記事に、”日本産メダカの飼育が全国的なブームになっている、それは飼育がやさしいこと、1年中屋外で飼えること、ハデさはないが魅力的な改良品種がたくさんいるから”、などとありました。
 身近なペットとして情操教育にもなり良いことですが、ただ飼育方法論だけではなく、飼育するからには責任を持って、増えすぎたり、あるいは飼えなくなったりした(ペット)メダカを、もともと住んでいたところではない場所などに安易に放流などしないことにも留意してほしいものです。
 昨今、近くの用水路で見られる大きな亀は、ほぼ例外なく、夜店やペットショップで売られている”ミドリガメ”の親(外来種のミシシッピアカミミガメ)ばかりです。Photo

 連れてこられたカメ自身に責任があるわけではありませんが、在来種はすっかり姿が見られなくなってきました。

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2010年7月30日 (金)

カラスウリ:つぼみ付きのツルを採取して観察

 カラスウリが生えている”薮通り”は、もともと人通りの少ない農道で、カラスウリが開花し始める夕刻に、上空で雷光の走る荒天の薮通りをウロウロしていると不審者と間違えられかねません(本当は不審者かも・・・)。
 そこで、日中、開花時期になった蕾を付けて樹木の上に覆いかぶさり伸びていたツルを引っ張ってたぐり寄せ一部を切りとり、萎れないようにツルの下端をペットボトルの水に差し込んで持ち帰りました。
 そしてこれを、水を入れた洗面器につぼみが上に向くように入れて、軒先に置き観察してみました。これなら日暮れ時になっても小さい子供でも楽に楽しむことが出来ます。

 なお余談ながら、切り取ったつぼみ付きのツルは予想外に丈夫で、2~3日はこの状態で放置しても、未熟なつぼみも成長して順次開花することがわかりました。Img_0005

 
 午後14:00撮影の画像を拡大して見ると、つぼみがほころび始めてきたようですが、その後も3時間以上、見た目では大きく変化はしませんでした。
 そして18時前から開き始めると30分くらいで開ききってしまいました。
 二つのつぼみの記録です。A2010727

B

 
 完全に開いた花です。展開したレースは重みで下にたわみますので、全部にはピントが合いません。Img_0094trm

 
 黒い洋服の上にフラットに置いて、撮影してみました。なかなかきれいで複雑なレース模様です。Img_0101

 これで今シーズンのカラスウリ・フィーバーは終わりです。

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2010年7月29日 (木)

2010/7 白馬 八方尾根の花

 7月初旬、例年より残雪の多かった八方尾根トレッキング時に、気ままに撮した花の写真です。順不同に掲載しました。写真が小さてわかりにくく、細かな説明は省略しました。
 (写真はクリックすると拡大表示されます。)

 
 左上から順に、ミヤマイワニガナ、シロバナニガナ、キバナノカワラマツバ、クモマミミナグサ、ホソバツメクサ、オオカラマツ、イブキジャコウソウ、タカネナデシコ6

 
 左上から順に、ウメハタザオ、オオタカネバラ、ショウジョウバカマ、タテヤマリンドウ、チシマギキョウ、チングルマ、ツマトリソウ、ハイマツ、ミヤマダイモンジソウ、ミヤマトウキ、ユキワリソウ、ワタスゲ11

 
 (縦2枚組写真)左上から順に、ウラジロラクヨウ、タカネイブキボウフウ、ミヤマアズマギク、ハッポウウスユキソウ、イワシモツケ、ハッポウタカネセンブリPhoto

 
 左上から順に、ホソバノキソチドリ、ミヤマムラサキ、エゾシオガマ、コバイケイソウ、ネバリノギラン、タカトウダイ、ハクサンチドリ、カラマツソウ、ハナニガナPhoto_2

 
 (横2枚組写真)左上から順に、ヨツバシオガマ、タテヤマウツボグサ、トキソウ、ムシトリスミレPhoto_3

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2010年7月28日 (水)

2010/7信州白馬路の旅④ ミステリーツアー

 ミステリーツアー、要するにどこに行くのかは、その時々の空模様と、思いつき(?)と、手持ちの残り時間で、ベテランのガイドに一切おまかせ、という、個人にとっては当たりはずれの可能性がある企画でしょうか。

 白馬温泉郷のんびり旅の4日目、最終日の天候は、前日午後からの雨の続きで、朝食後も、大雨ではないものの、ブラブラするには傘がなければならない状態。
 午後2時半には帰りのバスが迎えにくるので、それまでの時間を、オプションで初めてのミステリーツアーに参加することにしました。

白馬三山展望:
 まず最初は、定番のビューポイント、白馬村・北城の松川にかかる白馬大橋からの白馬三山展望に。小降りの雨模様でしたが、前日までどうしても山頂は見ることができなかった白馬鑓ヶ岳、杓子岳、そして白馬岳にお目にかかることが出来ました。雨天の中では上出来でしょう。写真タイムだけで直ぐに移動。
 つぎに、やはり白馬連山の展望がすばらしいという山間の集落へ。傘が必要な雨降りになり、雨に煙る墨絵のような風景の奥に、それでもアルプスの山並みを認めることが出来ました。
 また緑が濃くなった山間の水田風景は、ただ観るだけの外来者にはとっては美しいものでした。13r

 
白馬いろり塾:
 車は、雨に濡れて一層グラデーションに富んだ緑で彩られた山地を通り抜け、着いたところは小雨の中の「白馬いろり塾」という施設でした。
 中に入ると、煙の匂いが漂う室内の光景は、とうに忘れた懐かしい感覚をよみがえらせるものでした。
 見学後、再び車中から「塩の道」沿いの集落毎に祀られている道祖神を眺めながら次のミステリーゾーンに向かいます。Photo_4

 
観音原の石仏公苑:
 次に着いたところは塩の道「千石街道」沿いの、白馬村「観音原の石仏公苑」。この時は雨はほとんど止んでいました。2r

 
 厳しい自然環境の中で営々と日々の生活に励み、また同時に観音様を祀って心の安寧を希求した庶民の素朴で深い信仰心の表徴として、立ち並ぶ187体の石仏は、一体たりとも同じものはなく、実に慈悲の表情、時にユーモアさえ感じるお顔で、もちろん中には"悪人"にとっては恐ろしい様相の仏様と、大変味わい深いものでした。
 日頃無信心の者にも何かを語りかけられるようで、思わず見入ってしまったり、あるいは魅入られて(あの世まで)連れて行かれそうな気分になったりして。
 まるで赤ん坊のような足組で、"空中浮遊"なされているお姿の石仏(段組写真上から2段目の3枚のみ同じ被写体)には見入ってしまいました。(画像はクリックで拡大表示されます)200

 
 いつの日にか、お世話になる(なれない?、無理!)かもしれませんが、その節はよろしくお願いします、と態の良いご挨拶をしてから、また車で「塩の道」街道が樹間に垣間見える山間の道路を走り抜けて、昼食の場所、小谷村の「道の駅 小谷」へ。
 ここには以前に一度、マイカーで立ち寄ったことがありました。お昼は名物の美味しいお蕎麦をいただきました。

石原、白山社の大杉:
 昼食を済ませてから、本日のツアー最後のミステリーゾーン・小谷村の石原、白山社の大杉見学に。午後からとうとう傘が必要な雨降りになりました。ここは、小さな村の小さな集落の先人たちが守り続けてきた大切な自然文化遺産です。4r

 ここまでで、帰りのバスに乗るための制限時間になりました。あいにくの天候にもかかわらず、案内されたミステリーゾーンはいずれも始めての訪問スポットばかりで大変満足したツアーになりました。
 復路のツアーバスが自宅に近くなる頃には本降りの雨になってしまいましたが、4日間、良い旅が出来ました。

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2010年7月27日 (火)

カラスウリの開花

 連日の猛暑です。ニュースに寄れば、熱波に襲われたロシア、寒波で死者も出ている南米、大雨洪水の中国と、このところ変調は日本だけではないようで、偏西風の大蛇行が原因の1つではないかとされる世界の気象異変とのことです。

 さて、カラスウリの開花シーズンです。毎年、公園近くで見られ、今シーズンも観察に行ってきました。
 このところ毎日、夕刻になると急に風が強く吹き出し、やがて雷鳴と共に稲光が北東の空を走りまわり、まことにおどろおどろしい様相を呈して、外出するにはそれなりの”決心”がいる状況が続いています。
 ただ、カラスウリの白いレースをまとった美しい花姿は、その決心をたやすくさせてくれるものなのです。

 
カラスウリの花:
 雷鳴の中、風に揺られながら開花しました(画像はクリックで拡大します)。1911img_9950trm2

 
 日中、昨夜の花がすっかり萎縮している傍に、今夕開く蕾がたくさん観察できます。1113img_9924trm

 
 写真に撮りやすいところにある蕾にめぼしをつけておいて、午後6時過ぎにカメラ片手に出かけてきました。
 蕾が開き始めたのは午後6時半、本当はまだ明るいのですが、被写体がつよい風に揺れ続けて”低機能”のコンパクトデジカメではフラッシュなしでは撮れません。また光量調整機能がないので、白飛びもして、すっかり夜のような写真になっています。1

 
 いっそう風が強くなったため、たまたま持っていた紙で間に合わせの風防をつくり、開花の経過を観察することにしました。
 ただ嫌なことに、上空に真っ黒い雲が近づき、雷鳴と稲光が近くになってきました。
 蕾はだんだん開いていきます。ヒトデのような5枚の花弁の縁にたたまれて丸まって着いていた純白のレースがほぐれて展開していきます。1858img_9947trm

 
 そして開くにつれ、強い風にあおられて、繊細なレースの糸は吹き流しのようにのびて流れたり、また相互に絡んで丸まったりしてなかなか整ったきれいな展開模様にはなりませんでした。3s
 この花も夜明け前には萎んでしまうのです。

 すでに開き始めていたつぼみで、最初の写真の状態から、開き終わるまでの所要時間はおよそ25分位でした。
 まわりにもたくさん開花していましたが、最初に掲載した花1枚だけ撮ってから、悪天候に追われるようにして退散しました。
 鬱陶しい真夏の夜の夢の撮影物語です。

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2010年7月26日 (月)

2010/7信州白馬路の旅③ 八方尾根トレッキングへ

 3日目の朝、目覚めると前日の天気予報のとおり日が差しています。予定のとおり八方尾根トレッキングに行くことにしました。
 中高年者の夏山登山で、疲労と雨に濡れて低体温症のため死亡する事故が起きていることから十分な注意と万全の準備が促されています。
 もちろん今回は安全な日帰りコースですが、その轍を踏まないよう、予備の食糧と、十分な飲料、完全な雨具、そして非常用のヘッドライトまでザックに詰め込んで、宿の方からは、午前中は晴れ時々曇りの予報だが、午後は曇のち雨だから、早めに下山してください、特に雷には気をつけて、と注意をいただいて出発。

 
 晴れとはいえ、梅雨の最中のことですから、かなり雲も多い空模様でした。朝8時、八方尾根ゴンドラリフト(アダム)の八方駅まで送ってもらい、そこからリフトを乗り継ぎ、八方池山荘から、例年より残雪が多い八方尾根自然研究路、そして八方池を見下ろしながら第3ケルン(八方池ケルン)へ向かいます。1

 
 白馬岳の山頂付近は雲に覆われたままでしたので、八方池には下りないで、八方池ケルンを通りこして唐松岳登山道に進みます。そしてハイマツの尾根筋を過ぎて八方池を見下ろし、丸山方面を見上げる”下の樺”付近まで登り、唐松岳登山者の邪魔にならないよう尾根筋の脇で雲が晴れるのを待つことに。2

 
 尾根筋はさすがに風が強く、帽子は飛ばされるのでかぶれないほど。じっとしていると肌寒くなり、ヤッケを着てしまいました。少し早い昼食も済ませて待つこと1時間あまり。この間、ついに雲が晴れることはなく、八方池まで下りて待つことに。3

 
 八方池でも、未練がましく雲よ飛んでいけ、と願っていましたが、だめでした。丸山から「不帰の嶮」方面は晴れてよく見えるようになりましたが、肝心の白馬三山の頭は見えません。まあ、雪の残る八方池面にはどうせ白馬三山は映らないから、と観念しました。(画像はクリックで拡大表示されます)P71000324

 
 遠くで雷の音が聞こえました。午後は早く下山するように、といわれたことでもあり、12時半、下山することに。時々立ち止まり、振り返りながら、そして登りにはほとんど写真を撮らなかった高山植物の写真を撮りながら、のんびり下山。125

 初めから、宿の迎えの定刻バスには間に合わせるつもりはなく、リフトの八方駅からは車道をのんびり歩いて宿に向かいました。宿に着いてからしばらく後、午後4時過ぎにはとうとう雨が降り出しました。唐松岳に向かった人たちはどうしたかなと気になったことでした。

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2010年7月25日 (日)

大賀ハス見学(茨城県・古河総合公園)

 自宅から近い、隣県の古河総合公園にある大賀ハスが見頃ということで、早朝(といっても5時半過ぎ)、車で見学に行ってきました。
 昔から何度も訪れていましたが、今回はしばらくぶりでした。6時前に現地に着きましたが、もう蒸し暑くて大変でした。
 地元のカメラマンの人たちが何人か撮影されていました。お話しを伺ったところでは、今年は例年に較べ開花が少し遅れたそうですが、今月いっぱいは見頃とのことでした。

 毎年よく整備されていて、ずいぶん立派な大株ばかりになっていると感じました。案内板も分かりやすい説明でした。20107231


 広い蓮池に咲くたくさんの花の中から、ハスの開花~咲き終わりまでの4日間に該当する花を探して並べてみました。花の説明はすべて案内板によるものです。(本来は特定の蕾をマ-クして追跡撮影すればよいのでしょうが・・・)

ハスの花の4日間:

 1日目:
  早朝5時頃から開き始め、トックリ型に開いた後、8時頃には閉じ始めます。Photo

 
 2日目:
  深夜から開き始め、朝7~9時頃にオワン型に満開、花の姿は最も美しくなって、正午頃には完全に閉じます。2

 
 3日目:
  2日目と同様、ただし、花色があせ始め、閉じても半開の状態です。320100723am_12

 
 4日目:
  朝から、花びらが1枚ずつ散り始め、昼頃までに全て散り終えます。”果托”(かたく)ができて茶色に熟したものは生け花やインテリアの材料として用いられます。
 ハチの巣に似ているところからハチス→ハス、と名前がついたとのことです。4

 2000年の眠りから覚めて現代に花開くハス、人の一生から見れば悠久の命と思えますね。 

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2010年7月24日 (土)

2010/7信州白馬路の旅② 栂池自然園へ

 前日の続きです。前夜半に雨が降った2日目の朝、当日の天気予報は午前中曇り、午後から雨、更に翌日は、午前中晴れ時々曇り、午後曇りのち雨、とのこと。
 そこで翌日の天気は八方尾根用にして、雨降りでも大丈夫な栂池自然園(小谷村)に行くことに。
 食べ物、飲み物、雨具など十分に準備して、宿から送迎のバスでゴンドラリフト乗り場まで送ってもらい、ロープウェイを乗り継ぎ、自然園駅まで。

 今年は4月にもかなりの雪が降り、例年のこの時期に較べると、コースにも残雪が多く花の開花時期も少しずつ遅れているということでした。
 ビジターセンターを経て、風穴、ワタスゲ湿原、浮島湿原へ。そしてやせ尾根を経て、展望湿原へのコースを辿り、時おり雲の切れ間から見える山並みの景観も楽しみながら、晴れていれば白馬岳の大雪渓が目前に展望できるはずの「展望湿原」へ着きました。しかしあいにく全く展望なし。
 休憩と昼食を兼ねて、1時間くらい時間つぶしをしながら雲が切れるのを待っていましたが、明らかに天気は下り坂で全く見込みがなく、あきらめて帰途に。
 往路とは別コースの、モウセン池、銀命水、みずばしょう湿原を辿って、ビジターセンターへ。そして時計を見ると迎えのバスに間に合う時間だったので、1時半、ロープウエーで下山。
 予報どおり小雨模様になりましたが、梅雨の最中、上出来の天気といわなければなりません。宿について温泉につかり、ビールを飲んでのんびりとした極楽旅でした。

 
 登りの栂池パノラマウェイ、栂池自然園周遊コースの景観、また展望湿原では展望なし、そして下りのリフトは小雨の中でした。(以下,写真はクリックで拡大表示されます)1tugaikesizennenn_sai

 花の写真もそれなりに撮りました。そのいくつかを抜粋して順不同で掲載しました。

モウセン池とモウセンゴケ、ミズバショウ(とても小さかったです。草丈10~20cm)、サンカヨウ、キヌガサソウ、ゴゼンタチバナ。2

 
マイヅルソウ、ツマトリソウ、ヒメイチゲ、チングルマ、ミツバオウレン、コミヤマカタバミ3

 
バニバナイチゴ、シラネアオイ(大群落もありました)、リュウキンカ、ショウジョウバカマ(下界では春先に咲いていますが)、アカモノ、エンレイソウ(こちらも遅いですね)4

 
イワイチョウ、イワカガミ、コバイケイソウ、そして下段3枚は今回のお目当ての1つ、タケシマラン。
 草姿は一見、チゴユリに似ています。花は葉に隠れて下向きにぶら下がるように咲きますので見落としがちです。花のクローズアップ。全く、地味で小さく目立ちません。5

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2010年7月23日 (金)

2010/7信州白馬路の旅① 和田野の森散策

 7月中旬、梅雨の最中、”白馬温泉郷フリータイム4日間”というのんびり旅に行ってきました。なにせ、雨続きの中、その日の朝、空模様と相談しながら、1日どうして過ごすか”すべて自己責任でお好きなように”という、なかなか”気の利いた”旅企画で、現地での宿泊施設は出発1日前に分かり、現地までのバス送迎だけ保証されているというもの。

 
 1日目はどんより曇った朝、自宅を出てバスの旅。やはり今にも降りそうな(実際現地近くでは時折小雨がパラついていましたが)午後の、早い時間に”確保された”和田野の森地区にある、3日間の宿にチェックイン。Img_9095trm_2

 
 一息ついてから、24時間入浴可能という温泉に入る気分でもないし、傘とカメラをぶら下げて、和田野の森から八方尾根のゴンドラリフト駅(八方駅)まで往復の足慣らしウオーキングに。蒸し暑くてかなり汗をかきました。
 空模様はどんより曇り空でしたが、八方駅近くでほんの一時、たれ込めたガスが流れて、山の姿が見えました。Img_9096m_2

 往復の道沿い林縁や草地には色々な山野草が見られました。気まぐれに撮ったそのいくつかです。

 
ウツボグサ:
 山地の草地に生える多年草で、高さは10~30cmほど。花は茎頂の花穂に密につき、青紫の唇形花です。葉には柄があり、卵状長楕円形で、縁には鋸歯があります。
 なお、近縁種のタテヤマウツボグサは、後日登る予定の八方尾根など、高山に生えていて、ウツボグサより大型です。花期は6~8月。分布は日本各地。
ヤナギラン:
 細長い葉がヤナギに似ていて,花がランの花を思わせるところから,このように名付けられました。枝分れしない茎が高く立ち上がり,茎の先に長い穂状の花序を付け夏に赤紫色の花をつけます。
オオウバユリ
 林縁草地のあちこちに見られましたが全てつぼみが固く、まだ開花には少し早かったようです。Photo_2

 
エビラフジ:
 エビラフジは夏になると、林の中に生えて、高さ80~100cmになるマメ科の多年草です。はじめて観察しました。葉は4~6枚の小葉を持つ羽状複葉です。葉の脇に総状花序をつけ、青紫色の花をつけます。
 なお外観がよく似たオオバクサフジとの違いは、小葉の先が尖るのが特徴と教わりました。
 また、エビラというのは「弓矢の矢を入れて背中に背負う細長い筒」のことで、花の形を見たてたものだそうです。2r_2

 
ヤマブキショウマ:
 ヤマブキショウマは低山~高山帯の林縁や草地に生えて、高さ30~90cmになる雌雄異株のバラ科の多年草です。
 葉の特徴などから雌株かと思いますが確かではありません。
 茎頂に円錐花序をだし、総状に白い小さな花を多数つけます。花期は6~9月。
 葉は2回3出羽状複葉で、小葉は卵形で長さ3~10cm。先は尖り、縁には鋸歯があり、山吹に似た並行葉脈があります。
 草姿が良く似ていて間違えやすいトリアシショウマはユキノシタ科の植物で、またヤマブキショウマの雌しべは3本ですが、トリアシショウマは2本、と異なり、葉の葉脈の形状が異なることなどで見分けられます。Photo_2

 
 他にも、オカトラノオ、トリアシショウマ、ヤマホタルブクロ、シモツケなど山里に咲く野の花を見ることができました。Photo_3

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2010年7月22日 (木)

水田雑草:オモダカ、コナギ、ウリカワ、ミズアオイ、イヌホタルイ

 梅雨明けしたとたんに、毎日、頭がくらくらするほどの猛暑が続いています。そんなお天気もあって、早稲種の水田にはもう稲穂が伸びています。季節は確実に進んでいますね。
 それに伴い、水田には稲の生長と同期して生えてくる農家泣かせのいろいろな雑草が伸びてきます。
 散歩コースにしている農道を一周してくると、毎年、決して”根絶やし”にされることなく、しつこく、中には薬剤耐性を獲得したようにだんだん勢力を増しているらしい水田雑草が目に入ります。それらの代表選手です。(写真撮影2010.07.中旬)

●オモダカ:
 専門家に伺ったところ、どうやらこれまで有効だった除草剤に抵抗性を持つ株が増えてきたのではないか、とのこと。
 広い水田で、大きく伸びた稲田の中に、ポツン、ポツンと白い花が垣間見える田んぼがありました。紛れもなくオモダカが大きな葉をつけ、長い花茎を伸ばしてその先に白い花をつけているのです。
 農家にとってはいまいましい限りだと思うのですが・・・2r

 
●コナギ:
 水田脇に一大群落を作っていました。このまま放置はされないだろうと予想したとおり、数日後には除草剤を散布されて、瀕死の状態になっていましたので、今シーズンはお終いかもしれません。
 しかし、コナギはなかなか強か者で、例年、そのいくつかは息を吹き返して、秋頃には青紫の花をつけるものが結構見られます。2r_2

 
●ウリカワ:
 近郊の水田地帯では、ウリカワだけはほとんど見られません。文字通り、足を棒にして歩いてやっと見つけられることがある程度です。
 ただウリカワも決してそれほどひ弱な水田雑草ではないそうで、減農薬、無農薬栽培などを実行されている地域などでは、稲の生長に合わせて繁殖し稲の栄養を横取りする、なかなか根絶困難なやっかい雑草だそうです。
 写真のものは、野外で採取したウリカワの開花株を屋外メダカ水槽に植えて、やっと生きているもので、数年間、一度も花をつけるまで成長したことはありません。
 ”ひ弱ですよ”、とアピールしているのでしょうか。Img_5957

 
●ミズアオイ:
 近郊ではいちばん見つけにくいものの1つですが、毎年、特定の場所にだけ数株生えてきます。
 そして水色のきれいな花をつけたところで、除草剤の洗礼を受けて、枯れていきます。
 他の雑草ほどには頑丈ではないような感じです。
 農家の方には叱られそうですが、ミズアオイの隠れフアンなのです。生き延びてくれ、とひそかにお祈りしたりして・・・
 もちろん、今はこの株はなくなって、別の少し小型の株が花を2個つけているのを確認しました。
Img_8799_6

 
●イヌホタルイ:
 やはりどこにでも生えているのではなく、大体決まったところに多いように思います。
 ただ休耕田のひどいところでは、”い草”の田んぼでは、と思うほど、このイヌホタルイがはびこっているのを見たことがあります。Photo

 水田雑草の駆除に使われる農薬(除草剤)の種類、使用時期や方法などの知識はありませんが、田んぼが違えば生えてくる雑草の種類も異なるよう見受けられるのは、それらの影響もあるのでしょうか。

 追記:
 ブログには、本記事以外にも毎年繰り返し水田雑草関連観察記事を掲載してきました。
 その 一覧リストはこちら です。
 

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2010年7月21日 (水)

ヤグルマソウ、キヌガサソウ、ツマトリソウ、カトウハコベ

 時期遅れの記事の続きです。6月下旬、福島県の山地や湿原で見かけた山野草などです。

ヤグルマソウ:
 山地林縁にたくさん咲いていました。遠目にはトリアシショウマなどと同じように見えましたが、近くで見ると、名前のとおり、掌状に付く小葉が、鯉のぼりの竿の咲きに付ける矢車に似ています。
 山地の渓谷沿いの林などに生えるユキノシタ科の多年草で、円錐花序に付く花は花弁がなく、萼裂片は初めは黄緑色を帯びていますが後に白くなります。
 花期は5~7月。分布は北海道、・本州。Img_8486

Img_8486_2

 
キヌガサソウ:
 雨の降りしきる山地の植物園に植えられていました。亜高山帯の湿った草地などに生える多年草。高さは30~80cmになり、葉は大きく、長さ20~30cmの倒卵状楕円形~広倒披針形で、8~10枚が輪生します。
 白い花が茎頂に1個つきます。花期は6~8月。分布は本州の中部地方以北。Img_8478_2

 
ツマトリソウ:
 山地にある植物見本園の林縁に咲いていました。亜高山の林縁や草地に生える多年草です。茎は直立して高さ10~20cmの小さな野草です。
 葉は広披針形で先が尖っています。上部葉柄から伸びる2~3cmの花径の先に、径約2cmの白色5~9弁花を咲かせます。
 花期は6~7月。分布は北海道、本州、四国。Img_84132cmcctrm

 
カトウハコベ:
 山地の植物園林縁に咲いていました。ただしクリアーな写真が撮れなくて、1枚の写真だけでは判断が難しく、間違っているかもしれません。
 カトウハコベは山地に生える多年草で、根元から細い茎を出し直立して高さ5~10cmになります。葉は薄く無柄の披針形で先は尖っていて対生しています。7月に小さな白色5弁花を咲かせます。分布は本州以北。Img_8459

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2010年7月20日 (火)

タテヤマリンドウ、ツルアジサイ、ヒオウギアヤメ、マタタビ

 だいぶ時期遅れの記事になりましたが、6月下旬、福島県の山地や湿原で見かけた山野草などです。

 
タテヤマリンドウ(果実):
 降りしきる雨の中で観察した湿原に生えていたタテヤマリンドウの果実です。蕾の中から果実を伸ばしてその先端を少し開き、雨が降るのを待ち受けています。Img_8415

 
 そして雨が降ると先端が大きく開き、雨に打たれて中の種子が外に飛び出す”雨滴散”という方法で種を散布するということです。余談ながらこれを聞いてハタケチャダイゴケのペリジオールの記事を思い出しました。またおもしろい世界です。Img_8415_1

 その後2週間くらいで発芽して、来春に花を開くのだそうです。
 なお、リンドウは日の当たる日中に星形の花を開き、夕方には閉じてしまいます。また曇り日や雨の日には花は開かず、閉じたままです。

 
ツルアジサイ:
 山地の樹林で、あちらこちらの樹木に巻きついてよじ登り、白い花をつけているのが遠目にもよく目に付きました。Img_8451

 
ヒオウギアヤメ:
 湿原に群生していました。花弁のつけ根の網目模様がアヤメのシンボル。青紫色の花が雨に打たれてきれいでした。雨によく似合う花ですね。Img_8412

 
マタタビ:
 山地の林縁にたくさん見られました。マタタビは昔からネコ科の動物に恍惚感を与える植物として良く知られています。
 6~7月に直径2cmほどの白い花が咲きますが、この間だけ、花をつける蔓の先端部の葉は白くなり、遠くからでもよく目立ちます。これは花粉を媒介する昆虫を呼ぶための現象ではないかといわれています。2r

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2010年7月19日 (月)

初めてのビーチコーミング入門②

 関東地方も先週土曜日に梅雨明けで、翌・日曜日は当地もいきなり猛暑日になろうかという極端な盛夏の始まりです。
 
 さて前回の続きです。浜辺を見渡すと波打ち際から5~6mほど離れたところに色々なものが打ち上げられて帯状に連なっていました。そこでもっぱら、”下を向いて歩こう”ということで約1時間、のんびりとその帯に従って1000メートルほど往復してみました。その間に、ぶら下げていたカメラに順番に収まったものです。

 
これは何?または誰?、そしてどこから来たの?:
 まだ濡れている砂の上に、このままの形がありました。しげしげと眺め、初対面のご挨拶をしましたが、お答えはありませんでした。2r_2

 
スニーカー:
 まだ濡れているスニーカーが1つ転がっていて、フジツボがたくさん付着していました。また、ほどけて伸びた靴ひもにはエボシガイがくっついていました。こうなるまでにはどのくらいの時間が経過しているのでしょうか。1

2

 
おもちゃ?(プラスチック製):
 昔は竹で出来たガラガラのヘビのおもちゃが同じ形をしていましたが・・・Img_9729

 
ペットボトル:
 中国語で書かれたラベルの付いたスポーツドリンクのペットボトル。エボシガイが付着していました。製造年月または賞味期限に類する表示は見つかりませんでした。黒潮に乗ってはるばる旅をして来たのでしょうか。
 濃縮果汁も入った砂糖たっぷりの飲料で、ビタミンB群とビタミンCも添加されていて、「激活、超越自我」、とあります。すごいですね。ここまでやって来るのも、たやすいことなのでしょう。3r

 むろん、カメラには収まらない無数の”ご近所(国産)のゴミ”もたくさん目にとまりました。それにつけても自然分解しない溜まる一方のゴミ、問題が多いですね。
 ビーチコーミング、初めてのことでしたが、またの機会が何となく楽しみになりそうです。

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2010年7月18日 (日)

初めてのビーチコーミング入門①

 ビーチコーミング、なる言葉はKinさんのブログhttp://kinkin.mitelog.jp/ではじめて知りました。Img_9743

 
 そして先日、たまたま所用で駿河湾三保海岸の三保灯台のすぐ傍に宿泊する機会がありました。そこで、朝6時前、散歩を兼ねて1時間ばかり、初めての”体験学習”に、海辺まで行ってみました。Img_9741

 
 波打ち際に行く途中の草地には、前夜の雨に濡れて黄色い花をつけたメマツヨイグサの群落があり、そこを過ぎるとムシトリナデシコがポツポツと赤い花をつけていました。2r

 
 さらに三保飛行場を迂回するように歩いていくと、遠目には薄青紫色に見える一角があり、花が開きはじめたハマゴウの大群落でした。いよいよ夏本番到来、なのですね。http://kinkin.mitelog.jp/kin/2010/07/--f9c5.html2r_2

 
 そこから波打ち際の方に向かうと、乾いた砂地に花火の残骸がかたまってありました。そういえば前夜、浜辺から花火の音が聞こえたものでした。
  これは手元の参考書の写真にも載ってないし、サルの仕業でもなさそうだし、と、”同類”に対する不快感を覚えながら、波打ち際まで行って、北の方角を見やると、雲に隠れた富士山の姿がありました。
 その日、天気は不安定でとても蒸し暑く、この後富士山はほとんど雲の彼方になってしまいました。2r_3

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2010年7月17日 (土)

オカタイトゴメ

 オカタイトゴメはベンケイソウ科マンネングサ属の常緑多年草帰化植物です。毎年、道ばたのフェンス間際に固まりになって生えています。
 草姿は海岸地域に生えるタイトゴメによく似ていますが、海から離れた市街地の道端や空き地、家のまわりなどに固まって生えるのでオカタイトゴメというそうです。

オカタイトゴメ:
 生え始めは緑一色で見た目もきれいな固まりです。Img_8934_2

 
 6~7月の花期には茎が4~8cm程に伸び、花をつけると遠目には黄色い固まりのように見えるまでになります。Img_8934_1

 
 葉は長さ約3mm、幅1.5mm程で長楕円形、密に互生しています。葉先は円頭で、辺縁には微細な突起があります。Img_5916_1

 
 花は黄色で花径8mm程。葯は黄色、花弁は広披針形で長さは4mmくらいです。Img_5916_5

 耐寒性、耐暑性、耐乾性ともに強く、おそろしく丈夫な植物です。

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2010年7月16日 (金)

ヤブガラシ、ノブドウ、ヘクソカズラ、ノアサガオ

 毎年シーズンオフに、いくらきれいに除草されても、この時期になるとあっという間に雑草の蔓植物が水路沿いの金網フェンスを覆い尽くしてしまいます。除草経費もバカにならないようですが本当に困った迷惑者ばかりです。

 
ヤブガラシ:
 名前のとおり、藪を枯らしてしまうほど繁茂して覆ってしまうことから名づけられました。別名ビンボウカズラ。ともかく到る所に見境なく繁茂します。貧弱な花ですが、その蜜を求めてけっこう昆虫たちが集まってきます。Blg20107132r

 
ノブドウ:
 ノブドウは木本のツル植物です。草原にも繁茂しています。今頃花を開き、花の形はヤブガラシとよく似ていて、花弁は5枚、雄しべも5本ですが、花弁と雄しべは早期に脱落するようです。しかしその後も蜜を分泌するようで、昆虫類がよく訪れています。
 果実は秋に淡い紫色を経て空色に熟しますが、味はまずくて食べられません。しかし鳥は食べるようです。どこにでも侵入してくる迷惑ツル植物の1つです。Blg20107133r

 
ヘクソカズラ:
 いつもながら、名前だけはかわいそうだとは思いますが・・・。それほど臭いとは思いません。花や葉の形など、すぐ隣り合って生えている個体間でも変化に富んでいます。
 花はアップで見るときれいで可愛らしいものです。こちらもフェンスのみならず草原では他の植物にやたらに絡みついてはびこっています。秋には橙色に熟した実をたくさんつけ、除草作業に手間がかかる迷惑者のひとつになっているツル植物です。Blg20107124r

 
ノアサガオ:
 もともとは熱帯産の帰化植物で、半耐寒性のつる性宿根多年草です。かなり強健で、毎年除草作業で根元から蔓を切られて姿を消しますが、必ず時期が来ればあっという間にツルを延ばしてはびこっています。
 早朝、園芸種に較べると小さめの濃い紫色のきれいな花を開き、午後には萎れています。(写真の花色は実際よりだいぶ青く写っていますが、実際は赤紫に近い紫色です)
 種はできにくいようですが、まったく出来ないわけではなさそうです。ただ、このノアサガオだけは毎年決まったところにしか見かけませんので、やはりどんどん種をばらまいて増えていく、ということではなさそうです。Blg20107132r_2

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2010年7月15日 (木)

アシナガバエの仲間

 週末あたり関東地方も梅雨明けするか、との予報ですが、あいかわらず不安定な梅雨空で、午前中晴れて、30℃を越えないと花を開かない庭先のヒメスイレンも、なかなか開いてくれません。
 そんなある日たまたま1輪の花が開いた昼前に、睡蓮鉢の水を飲みにセグロアシナガバチがやってきました。2r

 
 その後に、アシナガバエの仲間♂がやってきました。
 明るいところでは金緑色に輝いてきれいです。体長5mmほどの小さな体に、長い肢が特徴で、複眼の色が赤褐色から茶色で腹部が細いので♂のようです。
 やって来るといつも忙しくあちこちの葉の上をチョコチョコと動き回っています。
 そして時々何をしているのか分かりませんが”土下座”をするような姿勢で葉の表面を舐めています。
201072img_8581_4

201072img_8581_5

201072img_8581_6

 
 別のところには♀がいました。複眼は体と同色で、腹部が太いので雌と識別できます。201072img_8581_7

 ごく普通に見られる、小さいけれどきれいなハエです。

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2010年7月14日 (水)

アメリカネナシカズラ/2010

 海辺の植物にもアメリカネナシカズラが巻きついている、ということをはじめて教えていただきました。(流れ物通信-Blog版:http://kinkin.mitelog.jp/kin/2010/07/--2bad.html
 それで、あらためて梅雨空の悪天候続きで足の向かなかった草原に覗きに行ってみると、昨年同様、シロツメクサの群落に黄色い網をかけたように、そのアメリカネナシカズラが広がっていました。ただ昨年より勢力は弱い様子でしたが、これから勢いを増すのでしょうか。
Img_8989_2

 
 シロツメクサも、ぐるぐる巻にされながら、まだ白い花が残っているものや、すっかり茶色に枯れてしまったもの、Img_8989

Img_8989_1

 
 そしてネナシカズラはその上で花を咲かせ、Img_8989_3

 
 そしてまた寄生植物のくせに寄生昆虫に寄生されて虫こぶも出来ているなどと、Img_8989_8

 やはりどこか異様な感じがするものです。まだその詳しい生態は十分に解明されていないそうですが、どのようにして内陸から海辺まで”渡り歩き”はびこっていくのでしょうか・・・。

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2010年7月13日 (火)

カルガモの子育て

 一週間ばかり前、曇り空のお昼前、自転車で通りかかった稲田沿いの舗装道路脇から、とても大きなピーピーという鳴き声が聞こえました。あまりにも大きな声だったので、50メートルほど通り過ぎてから気になってふり返ってみると、稲田の中からカルガモの親鳥が道路に出て、クワッというような低い一声を発して、心配そうな様子でこちらを見つめています。1

 
 すぐに状況を理解しました。どこかにヒナがいて、お腹を空かせてピーピー声を上げていたのです。そして私が通りかかったため、親鳥がでてきて、近くに潜んでいるヒナ鳥に、静かにするよう警戒の声を発したのです。余計な心配をさせないようにと一度そこから立ち去りました。
 しばらく行ってからふり返って見ると親鳥の姿は見えません。そこでもう一度、すこし引き返して確認すると、親鳥が出てきた道路の反対側に、雨水排水のための側溝(U字溝)と溜め枡があり、側溝は完全に干上がっていますが、溜め枡には水が溜まっています。その中に、ゴミとして流れ込んだ発泡スチロールの破片が浮いているのが見えました。
 その溜め枡の開口部をカメラの望遠でのぞき込もうとした一瞬、数羽のひな鳥がサッと奥に隠れるのが見えました。
 排水U字側溝は一部地中埋設管で連絡されたT字路になっていて、T字部分に溜め枡があり、その水を介してつながっているようです。そしてひな鳥は溜め枡の水に飛び込んで、埋設管の中に移動したようでした。
 そしてしばらく様子を見ていると、なんと1羽のヒナが出てきて溜め枡の水に浮いている発泡スチロール破片に這い上がりました。2

 
 そして、盛んに毛繕いをしながら再び大きな声でピーピーと鳴き声を上げはじめました。3

 
 その声が、埋設配管の空洞に反響して、メガホンのようになり、たまたま傍を通りかかった際に途方もなく大きな声に聞こえたのでしょう。P7070016trmcc

P7070020trmcc

 それにしても何とも愛らしい姿です。

  ところで、一番近い農業用水路でも100m以上離れていて、それなりに人も車も通るこんなところを、どうして子育ての場所に選んだのでしょうか。餌場の水田が至近距離なのは間違いありませんが。
 ひとつ安全について心配があります。ここにはイタチがいます。この場所で、路を横切って稲田の中に走り込むのを目撃したことがあるからです。
 もう一つ、集中豪雨になればこの道路は完全に冠水してしまうのです。溺れることはないのでしょうが。
 その後、覗きに行ったりはしませんが無事に育ってくれれば良いと念じています。ただ。農家の方は、カルガモは水田を荒らすので、極度に嫌われるのですが・・・

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2010年7月12日 (月)

ジンガサハムシ(カメノコハムシ類)

 6月末、道ばたの草むらで、大きさ5mmほどの金ぴかに光り輝く小さなものが動き回っているのを目撃しました。この金ぴかは、時にフワッと飛び上がり、またすぐ近くの葉に下りてゆっくり動き回る、ということを繰り返していました。
 とにかくすばらしい金色です。そして何枚か写真に撮れましたが、あとで記録画像を拡大して見ると、残念ながら目に映った時のような“金ぴか”は表現されていませんでした。
 そして意外にも、写っていたのは透明で扁平な陣笠をかぶったような奇妙な形の昆虫で、「ジンガサハムシ」であることが分かりました。

ジンガサハムシ:3r

 本種はハムシ科の昆虫の一つ。カメノコハムシ類の代表的なものの一つで、金色の美しい虫。ただし色彩に変異がある。どこにでもいるありふれたものなのに、普段はあまり目にする機会が無く、時たま人目に触れると、金ぴかで、“ブローチにでもしたいほど金色に輝くきれいな虫”と注目されるのだそうです。

 ジンガサハムシの食草は雑草のヒルガオということです。 近所でも、ヒルガオは遊歩道のフェンスや植栽に覆いかぶさり、、また原っぱや草地では他の植物などに絡みついてはびこり、けっこう迷惑な存在になっています。
 ですからジンガサハムシもそういう身近な環境にごく普通に生息していて、珍しいものではないはずですが、通常はヒルガオの葉裏に張り付くように止まっていて見えないうえ、葉の表に出た時には、結構よく飛ぶので、一層、目に触れる機会が少ないということのようです。

 そこで、所用のついでに、カメラ片手に近所の遊歩道に行ってみました。
 ちょうど夏の清掃・雑草刈り取り作業が行われていましたが、まだ刈られず、フェンスに覆い被さっていたヒルガオの、ところどころに丸い穴がポツポツ空いている葉をめくってみました。  
 案の定、いましたね。あちこちに成虫も幼虫も“普通に”貼り付いていました。2r_7

 
 体長は約7~8mm。ただ黒いのや、Img_8810_1

 
 白っぽいものばかりで、お目当ての金ぴかに光るヤツは1匹も見あたりませんでした。
 色彩には結構変異があるということで、それなら一層、金ぴかものはネウチものと理解しましたが・・・。Img_8810_4_2

 
 幼虫も淡緑色で楕円形の体の縁に、妙なトゲトゲが並んでいて、尾端に脱皮殻などをくっつけ、これで背中を覆うようにしているのですが、よく見ると明らかに縁の形が違う個体がありました。ただ詳しいことはさっぱり分かりません。2r_8

 まあ、いずれにしても親子共々よく見ると、やはりどこかうさんくさい害虫でしょう。
もっとも、ヒルガオは雑草で、生活環境には邪魔者ですから、これにしか取り付かないのなら、“害虫”といわなくてもよいのでしょうか。

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2010年7月11日 (日)

ナツアカネ、ノシメトンボ、チョウトンボ、シオカラトンボ、ハグロトンボ

 本格的な夏になるとトンボがたくさん飛び回ります。

ナツアカネとノシメトンボ:
 先に、屋外飼育のメダカ水槽にトンボのヤゴが同居していて、ノシメトンボではないかと記載しましたが、間違いだったようです。
 6月末から7月初めの数日の間に、複数の水槽から旅立っていった5匹のヤゴの脱け殻を見つけました。
 そして、残念なことに、そのうち1匹は、翅に異状が起きていて、羽化に失敗し、その日のうちに死んでいました。2r_4

 
 その日の前後、午前中に、生まれて間もないらしい、まだ黄橙色の(全身赤くなる前の)ナツアカネが庭木の枝先にとまっているのを目撃しました。胸にある3本の黒い線で、真ん中は太いままで終わっている特徴が確認できました。
 その写真と、メダカ水槽の水草茎に残っていた全部同じ種類のヤゴの脱け殻標本です。Photo

 あらためて羽化に失敗した個体を観察し、また残っていたヤゴの脱け殻を調べてみると、先にノシメトンボのヤゴではないか、としたのは誤りで、ナツアカネが正しいと判断しました。

 
 水辺の原っぱにいた、生まれて間もないナツアカネとノシメトンボの特徴をあらためて比較してみました。(写真はクリックで拡大します)4r

 ナツアカネは、ヤゴでは尻のトゲの形状、また成虫では胸にある3本の黒い線の真ん中が途中で太いままで終わっていること、翅は透明などが特徴です。
 これに対して、ノシメトンボはナツアカネより大型で、胸の黒い3本線の模様が明らかに異なること、そして翅の先端に黒褐色の斑紋があることなどで容易に区別できます。

 
チョウトンボ:
 毎年、夏が来るとチョウのようにヒラヒラ舞飛んでいる黒い羽のトンボです。今シーズンは6月下旬から見かけています。
 光を受けると何ともいえない複雑模様のメタリックブルーに光る個体や、ほとんど黒っぽいままのものなど多彩です。2r_5

 
シオカラトンボとハグロトンボ:
 シオカラトンボは自宅前の道ばたにもやって来ます。
 またハグロトンボは近くでは少なくなりましたが、ヨシなどが茂る水路の草むらまで足を伸ばすと、たくさん飛んでいるのを見ることができました。
 羽化の最盛期でしょうか。2r_6

 虫は嫌いでもトンボは別、という人もいるように、トンボの姿にはどこか郷愁を感じさせるものがあります。

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2010年7月10日 (土)

オオセスジイトトンボ/2010

 去る2010年6月22日火)から9月5日(日)まで、江戸東京博物館で「大昆虫博」が催されています。
 展示ガイドによると「日本人と昆虫」のテーマ・ゾーンの中心には、「真っ直ぐ前にしか進まない」といった特性から、勝ち虫とよばれ、武将に愛された「蜻蛉( とんぼ)」をあしらった「甲と鎧」がシンボリックに展示されているということです。
 ぜひ行きたいと思っていますが、まだです。

 さてそこで、トンボです。

オオセスジイトトンボ:
 イトトンボの仲間では最大級のオオセスジイトトンボです。今シーズン最初に出合ったのは6月下旬でした。

 水色が美しい♂です(写真はクリックで拡大します)Img_8577

 
 大きなトンボに一歩も引けを取らない威風堂々の風格があります。Img_8580

 黄緑色の強い♀です。Img_8588_1

 
 小さなイトトンボを捕捉して食べている個体がいました。この時ばかりは食べるのに夢中で、近寄ってもすぐには逃げません。一度だけ、うるさそうに少し場所を変えましたが・・・Img_5728trmcc_2

Img_5722trmcc

 喰うものも、喰われるものも、生きものの自然です。

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2010年7月 9日 (金)

スケバハゴロモ幼虫/2010

 夏になると毎年やって来るスケバハゴロモ幼虫です。アピオスの茎を這い回っていましたが、アジサイの茎などにもやってきます。淡白緑色で、体長は5mmほど。
 幼虫時期は翅のないセミの姿で、お尻の先にロウ物質で出来たフサが付いていて、それをクジャクの尾羽のように開いたり閉じたりします。
 開けば体が大きく見えるし、ピョンと飛んだときは、落下傘の役割をするのでしょうか。地面に下りて這っているときには、すぼめた傘のようになっています。

スケバハゴロモ幼虫:Photo_2

(フラッシュ撮影 )1

2

3

(自然光撮影)4

 庭では特に目立つ被害はありませんが、気になる存在です。成虫は透明な翅の、蝉のような姿です。親子とも特定の農業植物の汁を吸う害虫です。

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2010年7月 8日 (木)

スグリゾウムシとアピオス

 図書館に行く道すがら、近所の農家で朝採りされた季節の農産物などを一律100円で無人販売されている前を通ります。
 春先に、「アピオス、鉄分が多く、茹でて食べてください」、と書かれた付箋の付いた、小さなイモのような野菜が目にとまりましたので、買ってかえりました。
 早速茹でて食べてみると、大きなムカゴ、のような味と食感でした。
 はじめて買い求めたものですが、ネイティブ・アメリカンの栄養食、という履歴だそうです。(http://www.mvm.co.jp/mvm/apios_text/apios.html
 この時、3個ほど茹でないで残して置いたものを、庭に放置していたプランターに埋め込んで置いたところ、2ヶ月ほど後に2本、細長い蔓が30cmほど伸び出しているのに気が付きました。
  それから時々水やりをしていたところ、本格的な夏になるとともに蔓がぐんぐん伸びて、狭い庭では置き場に困り、玄関先に邪魔者扱いで放置していました。

アピオス:Photo

 
スグリゾウムシ:
 そして7月初め、蔓の先のまだ柔らかい葉が何者かに食害されているのに気がつき、よく見ると大きさ5mmほどのゾウムシがたくさん取り付いているのが分かりました。
 さらにまた、傍らの、ライラックの葉もやはり囓られていて、こちらものぞき込んでみると、実にたくさんの同じゾウムシが取り付いていました。2r

 
 爪先で弾くとすぐに取れるかと思うとそうではなく、指でつまんで取ろうとしても、しっかりと茎にしがみついてなかなか取れません。
 人間に換算すれば、ものすごい”しがみつき力”になるでしょう。
 調べてみると、「スグリゾウムシ」、という名前で、名前のとおりスグリやミカンなどの葉を食害するそうですが、そのどちらの仲間でもないアピオスやライラックまで食害していましたから、けっこう悪食なのでしょうか。Img_5767

2r_2

 
 口を覗いてみると、葉を削りとり、すり潰して食べる口器のようです。 2r_3

 何しろ小さな昆虫ですから、食べられてもしれたもので、そのまま放置していましたが、どこからきて、どこに行ったのか、今は少なくなりました。

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2010年7月 7日 (水)

アカバナユウゲショウ(白花)、サンジャクバーベナ、ムシトリナデシコ、ハナイバナ、そしてイヌムギとシモフリコメツキ

 6月下旬から7月はじめにかけて散歩コースの雑草が大型機械でいっせいに、あっという間に刈り取られました。それまではびこっていた雑草の地上部がいったん無くなりましたが、今から、再び成長の早い種類の雑草が選択的に伸びてきてたちまち繁茂して植物相が変わります。
 この作業が行われる前に生えていた雑草などの写真が残っていましたので掲載しました。

アカバナユウゲショウ:
 元気よく繁茂していました。見かける頻度は少ない白花もありました。今はすっかり刈り取られました。2r

 
サンジャクバーベナ(ヤナギハナガサ):
 用水路縁に咲いていました。地上部は刈り取られましたがいずれ、より元気に生えてくると思います。2010

 
ムシトリナデシコ:
 農道脇に群生していました。葉の下にある茎のネバネバのところに小虫が粘着していました。名前のとおりです。
 食虫植物でもないのに、どのような意味があるのでしょうか。Blg2010612r

 
ハナイバナ:
 農道もすっかり除草されましたが、稲が大きく伸びだした田んぼ縁にはびこっていました。早春から晩秋まで生えている雑草ですが、草丈は10~15cmほどで、大きさ3mmほどの小さな花をつけます。特別、目の敵にされるほどではありませんが、田んぼ縁に生えたのでは、いずれ除草剤の洗礼を受けることでしょう。62r

 
イヌムギとシモフリコメツキ:
 雑草が伸びて通行困難になっていた堤防にはイヌ麦も大きく伸び、稔った穂にたくさんのシモフリコメツキが取り付いていました。茶色に熟した麦を食べている様子でしたが・・・
 なお、本種には何種類かの仲間があるようですが、詳しいことが分かりませんので、このままにしました。その後の草刈・除草とともに姿はなくなりました。2r_2

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2010年7月 6日 (火)

ワタスゲ/2010(駒止湿原)

 6月下旬、福島県・高清水自然公園で見事なひめさゆりの群生を観賞したあと、少し足を伸ばして南会津町側から駒止湿原(→http://www.asahi-net.or.jp/~qy5s-sozk/komado/komado.htm)に立ち寄りしてきました。Img_8407trm

 
 あいにく朝から雨の天候は一向に回復の兆しはなく、降りしきる雨の中の散策となりましたが、お目当てのワタスゲの群落はまさに見頃のすばらしい景観で、悪天候を補うに十分なものでした。
 またこの時期、好天ならずいぶんと賑わい、混雑するそうですが、降りしきる雨のせいもあって訪問者も少なく、ゆっくり観賞できたのも幸いといわなければなりません。Img_8423trmcc

Img_8426cc_2

 
 ただ、正直なところ、仕方ないことですが綿毛がすっかり濡れそぼってしまったワタスゲの姿には、すこしばかり恨めしさも残りましたが・・・、たとえ1本でも、ドライヤーで乾かせば、フワフワの和毛(にこげ)の綿ボールになるのにねえ。Img_8419trmcc

 
 見方によっては、”ワタスゲ”の爺様と婆様たちが雨の中、すげ笠はかぶらず、真っ白い簑だけ着けてたたずんでいる姿に見えなくもありません。Img_8417trmcc

 なお余談ながら、だいぶ昔に何度か訪れた時には、駒止峠の手前に「峠の茶屋」があったのですが今はなく、聞けば、茶屋のご主人は1999年にお亡くなりになり、茶屋も2005年には廃業されて現在は更地になっているということで、あらためて時の流れを感じました。

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2010年7月 5日 (月)

ヒメサユリ、ギンリョウソウ/2010(高清水自然公園)

 6月下旬、友人夫妻と一緒に、福島県南会津町・南郷にある高清水自然公園のひめさゆり群生地に行ってきました。(→http://www.yamahaku.jp/blog/
 今年は春先からの天候不順で、例年より開花、そして見頃も少し遅くなったということですが、訪問したときはちょうど見頃で、雨の中ではありましたが、なかなか感動的でした。
 群生地は7ヘクタールのなだらかなすり鉢状の草原で、およそ100万本が自生しているということです。群生地の自然環境を管理をされている地元の方に伺ったところ、今のところ鹿や猪による被害は無いとのことでした。Img_8397trmcc

 
ヒメサユリ:
 雨に濡れた淡いピンクの花は、以前一度訪問した晴天の時とはまた別の趣がありました。Img_8383trmcc

Img_8376trncc

 
 白花もポツポツありました。清楚な印象の花姿でした。
Photo

 ”花ばかりがこの世で私に美しい” (三好達治)、でしょうか。

 
ギンリョウソウ:
 見学コースからはずれた林床の落ち葉の下から、蝋細工のようなギンリョウソウが立ち上がっていました。ギンリョウソウは葉緑素を持たず光合成ができないので菌類と共生して生活する腐生植物とされてきましたが、より正確には「菌従属栄養植物」と呼ばれるようになっているそうです。Img_8368trmcc

 ユウレイタケ、の別名もあって、気味悪がる向きもあります。私はコイツも、きれいだと思うのですが・・・

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2010年7月 4日 (日)

変形菌③ムラサキホコリの仲間

 先の倒木とは別の腐朽木にムラサキホコリの仲間の子実体が見つかりました。ただ子実体は古いもので、しかもだいぶ乾燥して表面には白いクモの絲のようもの(カビ?)がまとわりついていましたので、かなり前に形成された子実体が残留していたものではないかと思いました。

ムラサキホコリの仲間:
 ムラサキホコりの仲間の子実体は、柄のある単子嚢体が束生した型で、単子嚢の外観は細長いフランクフルト・ソーセージに竹串を挿したような形をしています。
 この単子嚢体の高さは15mm前後でした。2r

Img_5638

 
 また時期、場所とも全く別の標本もありましたので、この際一緒に掲載しました。こちらの方がきれいな標本で、単子嚢体の高さは約20mmでした。
 ムラサキホコリの仲間は子嚢が成熟する頃には既に子嚢壁(子嚢表面の膜)が無くなっているものが多く、裸になった子嚢では網状の細毛体と胞子がむき出しになっています。
 そのため、細長くしなやかな柄はわずかな空気の流れでも揺れ動いて胞子を放出します。また、近寄ってフーッと吹くと胞子がホコリのように舞い上がります。
  胞子が抜けた先端部は立体的な網になっている様子が観察できました。Img_5907

Img_5909

Img_5908

 胞子からスタートしてアメーバになり、合体を繰り返しながら巨大でしかも単細胞の変形体になり、あちこち動き回りながらバクテリアを食べてさらに成長。
 成熟すると、陽の当たるところに出てきて動きを止め、それぞれ、その変形菌独自の姿・形の子実体を一夜で作っていく。
 朝には完成した子実体が、陽の光に当たって乾くのを待っている、そして最後には、新たに出来た胞子を飛ばして一生を終えるという、見るほどに不思議さが湧いてくる生きものです。

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2010年7月 3日 (土)

変形菌②マメホコリの仲間

 木漏れ日の漏れる森に横たわる腐朽大木は変形菌の好適な住みかになっているようです。Img_8153

 
マメホコリの仲間:
 先のウツボホコリの仲間の子実体を見つけた近くに、マメホコリの仲間と思われる着合子嚢体が見つかりました。超多核で単細胞の巨大なアメーバとなってこの腐朽木に這い上がり、ここで子実体を形成したのです。Img_8124

Img_8132

 
 マメホコリの仲間は球形の着合子嚢体を作ります。この着合子嚢体1個の直径は大きなもので15mmくらいです。この種では子嚢は完全に癒合していて1個1個を区別することはできません。Img_8126

 
 球形の子嚢体のひとつを破ってみると、ぎっしり詰まっている中の胞子が”ホコリ”になって風になびき飛んでいきます。
 子嚢体内部には構造物はなく、薄い皮層が胞子の塊を包んでいるのが分かります。皮層からは糸状の擬細毛体が出ているのも観察できました。Img_5630

 全く不思議な生き物です。

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2010年7月 2日 (金)

信号機にスズメの巣

 日中だけ晴れ上がって気温が上がり、午後からまた曇り空の午後、所用で外出しての帰り道、緑豊かな団地の傍の交差点を通りかかると、どこからかひな鳥の大きな鳴き声が聞こえてきました。
 渡り終えて見上げると頭上の信号機からです。しばらくしてスズメの親鳥が飛び出していくのが確認できました。P7010002cc_2

 
 数年前の道路整備に伴い、通学路になっていることもあって、新しく信号機が設置されました。信号機の構造などは知りませんが、荒天でも風雨の侵入しない空間を見つけたのでしょう。 
 ただ、照明はLEDの新型照明(15w)ではなく、従来の電球(75w)のようなので発熱量も大きく、この暑さに加えてさぞかし蒸し暑いのではと思うのですが・・・。たくましく生きるためには、親から教えられた巣作り環境にはこだわらず、先祖が生活したことのない新しい環境にも適応していかなくてはいけないのでしょうね。

 翌日朝、予報どおりの曇空でしたが写真を撮りに覗いてきました。親鳥は数分おきに餌を運んできていました。
 蒸し暑い(?)のと、お腹を空かして騒ぐヒナの声を背に、あたりを窺い、P7010048

 
 飛び出していきます。P7010050


 そして2~3分後には餌をくわえて帰ってきます。(写真はクリックで拡大します)P7010061

 見ていても子育ての大変さがわかります。しかし養育放棄や、虐待などは決してしない立派な生き物です。無事巣立ってくれるといいですが。

 
  「 街角で すずめが巣作り信号機 赤信号でもスズメ、かな 」                  ( ̄◆ ̄;)P7010054

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2010年7月 1日 (木)

変形菌(粘菌)①-2(ウツボホコリの仲間)

 6月の初め、雨降り数日後の日曜日、蒸し暑い日でしたが朝の散歩を兼ねて、かつて知っている社の森へ、変形菌の観察に行きました。 

 ウツボホコリの仲間
 社の森に数年来横たわっている太い腐朽倒木が、橙色に見えるところがありました。たくさんのウツボホコリの仲間と思われる変形菌の子実体子嚢が破れて、中から飛び出した細毛体が重なり合ってぶら下がり、また胞子が飛び散って周りを橙色に染めていたのです。Photo

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 近寄って目を凝らしてみると、チョコレート色から橙色で、マッチ棒の頭のような形の子実体が密集しています。そして、その子実体の子嚢の内部には胞子とともに網状の細毛体という構造がありますが、子実体が完成して乾燥すると膨らんで子嚢の膜が破れ、中から細毛体が飛びだしているもの、Ad

 
 また飛び出した細毛体がヘチマタワシのように膨張して重なり合っているもの、さらにその中に閉じこめられていた胞子が飛び散り、周りを橙色に染めているという、一連の子実体の経時変化が見て取れる状況がありました。Bc

 
 ヘチマタワシのように膨らんで転がりでた細毛体の傍には、それが収められていた子嚢壁の下部が盃(サカズキ)状になって残っています。
 なお成熟して破れる前の子実体で、ワイングラスのような柄のある子嚢1個の大きさは1~2mmのごく小さなものです。5

 ウツボホコリの仲間は倒木によく見られるそうですが、今回は、完成直前の子実体、成熟した子実体が乾燥して内部の細毛体が膨らみ子嚢を破って飛びだしているもの、そして胞子を散らしているものが同時に観察できた標本でした。
 素人には何とも名状しがたい、奇妙な生き物のライフサイクルの一端を垣間見たものです。
 はじめて見たときは、この一連の”絵”は、同じ生き物が時間と共に姿を変えたもの、ということが分かりませんでした。

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