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2010年7月 4日 (日)

変形菌③ムラサキホコリの仲間

 先の倒木とは別の腐朽木にムラサキホコリの仲間の子実体が見つかりました。ただ子実体は古いもので、しかもだいぶ乾燥して表面には白いクモの絲のようもの(カビ?)がまとわりついていましたので、かなり前に形成された子実体が残留していたものではないかと思いました。

ムラサキホコリの仲間:
 ムラサキホコりの仲間の子実体は、柄のある単子嚢体が束生した型で、単子嚢の外観は細長いフランクフルト・ソーセージに竹串を挿したような形をしています。
 この単子嚢体の高さは15mm前後でした。2r

Img_5638

 
 また時期、場所とも全く別の標本もありましたので、この際一緒に掲載しました。こちらの方がきれいな標本で、単子嚢体の高さは約20mmでした。
 ムラサキホコリの仲間は子嚢が成熟する頃には既に子嚢壁(子嚢表面の膜)が無くなっているものが多く、裸になった子嚢では網状の細毛体と胞子がむき出しになっています。
 そのため、細長くしなやかな柄はわずかな空気の流れでも揺れ動いて胞子を放出します。また、近寄ってフーッと吹くと胞子がホコリのように舞い上がります。
  胞子が抜けた先端部は立体的な網になっている様子が観察できました。Img_5907

Img_5909

Img_5908

 胞子からスタートしてアメーバになり、合体を繰り返しながら巨大でしかも単細胞の変形体になり、あちこち動き回りながらバクテリアを食べてさらに成長。
 成熟すると、陽の当たるところに出てきて動きを止め、それぞれ、その変形菌独自の姿・形の子実体を一夜で作っていく。
 朝には完成した子実体が、陽の光に当たって乾くのを待っている、そして最後には、新たに出来た胞子を飛ばして一生を終えるという、見るほどに不思議さが湧いてくる生きものです。

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