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2010年7月13日 (火)

カルガモの子育て

 一週間ばかり前、曇り空のお昼前、自転車で通りかかった稲田沿いの舗装道路脇から、とても大きなピーピーという鳴き声が聞こえました。あまりにも大きな声だったので、50メートルほど通り過ぎてから気になってふり返ってみると、稲田の中からカルガモの親鳥が道路に出て、クワッというような低い一声を発して、心配そうな様子でこちらを見つめています。1

 
 すぐに状況を理解しました。どこかにヒナがいて、お腹を空かせてピーピー声を上げていたのです。そして私が通りかかったため、親鳥がでてきて、近くに潜んでいるヒナ鳥に、静かにするよう警戒の声を発したのです。余計な心配をさせないようにと一度そこから立ち去りました。
 しばらく行ってからふり返って見ると親鳥の姿は見えません。そこでもう一度、すこし引き返して確認すると、親鳥が出てきた道路の反対側に、雨水排水のための側溝(U字溝)と溜め枡があり、側溝は完全に干上がっていますが、溜め枡には水が溜まっています。その中に、ゴミとして流れ込んだ発泡スチロールの破片が浮いているのが見えました。
 その溜め枡の開口部をカメラの望遠でのぞき込もうとした一瞬、数羽のひな鳥がサッと奥に隠れるのが見えました。
 排水U字側溝は一部地中埋設管で連絡されたT字路になっていて、T字部分に溜め枡があり、その水を介してつながっているようです。そしてひな鳥は溜め枡の水に飛び込んで、埋設管の中に移動したようでした。
 そしてしばらく様子を見ていると、なんと1羽のヒナが出てきて溜め枡の水に浮いている発泡スチロール破片に這い上がりました。2

 
 そして、盛んに毛繕いをしながら再び大きな声でピーピーと鳴き声を上げはじめました。3

 
 その声が、埋設配管の空洞に反響して、メガホンのようになり、たまたま傍を通りかかった際に途方もなく大きな声に聞こえたのでしょう。P7070016trmcc

P7070020trmcc

 それにしても何とも愛らしい姿です。

  ところで、一番近い農業用水路でも100m以上離れていて、それなりに人も車も通るこんなところを、どうして子育ての場所に選んだのでしょうか。餌場の水田が至近距離なのは間違いありませんが。
 ひとつ安全について心配があります。ここにはイタチがいます。この場所で、路を横切って稲田の中に走り込むのを目撃したことがあるからです。
 もう一つ、集中豪雨になればこの道路は完全に冠水してしまうのです。溺れることはないのでしょうが。
 その後、覗きに行ったりはしませんが無事に育ってくれれば良いと念じています。ただ。農家の方は、カルガモは水田を荒らすので、極度に嫌われるのですが・・・

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