暑い八月の始まり:ハシブトガラス、キジバト、カシワマイマイ、コメの花
2、3日暑さから逃れられたと思ったら、再び熱暑の8月スタートです。休日の正午前の公園には夏休みでも子供達の姿は見あたりません。
ハシブトガラス:
居るのは、日陰の草地で大きく口を開け、”クリーニングにも出さずほとんど着たきりの黒色ダウン・ジャケット”をまとって喘(あえ)ぐハシブトガラスの連中とムクドリ仲間、
そして、およそ熱中症などには無縁で、ゲートボールに熱中する元気な高老年グループでした。
木立から聞こえるセミの声はほとんどがニイニイゼミで、あの暑苦しいアブラゼミの声は聞こえません。汗を拭きふき木立の間の遊歩道を歩いていくと、なんと早くもツクツクボウシの声です。ただし、1匹だけ。
時々茶色の翅のセミ(アブラゼミ)が木間を飛ぶと、すぐさまカラスとムクドリが飛びついて捕らえています。セミもうかつには飛べません。
キジバト:
築山の草刈りが終わって短くなった草が枯れ、地面に落ちているドングリが見えるようになった遊歩道脇にはキジバトがやってきます。
立ち止まって見ていると、あまり警戒する様子もなくすぐ目の前までやって来てドングリをついばんでいきます。目の前で見ると意外に小柄で、愛くるしい目つきでした。
カシワマイマイ(蛾):
その先、クヌギの木立の前で、高枝に三角形の白いガがとまっているのが目に入りました。望遠レンズで覗いてみると、おかっぱ頭の人形のようにも見えるトレードマークが分かりました。
可愛らしいと油断してはいけません。毒はないそうですが、ドクガ科に属する「カシワマイマイ」でした。
成虫の出現時期は7~8月で、大きさは開張40~70mm前後。
雄は体と翅は暗灰色で,腹部は黄橙色。前翅には暗褐色の波状の帯があり,後翅は黄色。
雌はやや大きく,灰白色で腹部は淡紅色ということで、ピントの甘い写真でははっきりしませんが、雌の方と思いました。
なお幼虫はケムシで、クヌギ、ナラ、リンゴ、ハゼ、ケヤキなど広い範囲の樹木の葉を食害し、広葉樹天然林で大発生することもあるという害虫です。
分布は日本各地。
イネの花:
帰り道沿いのほとんどの田んぼで(品種は分かりませんが)イネの花が咲いて稲穂が出そろっています。
そして水田雑草のミズワラビが一斉に繁殖を始めている水田もありました。
暑い夏、負けないように乗り切って行かなくては・・・
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