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2010年10月

2010年10月31日 (日)

2010年、過ぎた酷暑の記憶

 10月も終りになりました。毎日寒いです。あっという間に時間が過ぎる、そんな年齢を感じながら、そして招かざる台風がおとなしく通りすぎてくれることを待ちながら・・・、たまった写真を整理していたら、そんなことがあったなと数葉をピックアップして残しておくことに。

8月20日:
 酷暑の公園で。”かわいそう”と餌をやる善意の人がいて、野良猫がずいぶん増えてしまった公園です。近寄るとたいていはすごすごと逃げていく公園猫が多いのですが、この時ばかりは僅かな日陰の中に、いかにもけだるそうにして動く気配もありませんでした。本当に暑い夏でした。820702_2

 
8月25日:
 田んぼの用水縁にミソハギが咲いていました。そう言ってはかわいそうですが、いかにも暑苦しくて・・・8252r

 
9月7日:
 午後2時、戸外につるした温度計は37℃。見ただけで気分が悪くなったものです。0907237img_1644

 
翌9月8日:
 急に寒くなり、午後一時の気温は23℃と急降下、体調管理も大変でした。9823img_1665

 
10月3日:
 声はすれども姿は見えず。今年の夏は蝉の声も例年に比べればだいぶ少なかったように思います。
 散歩コースで今年最後に聞いたのは、色づいた柿の木で鳴くツクツクボウシ。見上げてだいぶ探しましたが姿は見つけられませんでした。106img_2397_26

 確か2週間ほど前までは半袖シャツで間に合っていたのですが・・・。そして先日からダウンの防寒着を冬物の中から探しているのですが、整理整頓が不完全でなかなか見つかりません。いやですね。

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2010年10月30日 (土)

ヒメヤママユ(蛾)

 急に冷え込んで秋が引っ込み冬が来てしまった先日、所用で出かけて立ち寄った東秩父の山里でガを見つけました。屋外に面した洗面所にはりついていたヒメヤママユの雌雄です。Img_3234

 
 冷え込んでいて、10℃以下だったと思います。草の茎でちょっと触れるとボタッと落ちました。Img_3237

 
 以前にも別の山地でたくさん集まっているのを見て少々気味悪かったものです。ちょうど写真を撮ろうとしたところにオバさんがやって来ました。
 ”何してるんですか?”。”大きなガが居ます”。”あっ、ほんと、大きなきれいなチョウチョ!!、オトーさ~ん、カメラ持ってきて写真撮りなさいよ、綺麗なチョウチョだよ~”、と大きなお声。
 コレはヤバイ、早く写真とって退散しなくては、と数枚撮ったところに、オトーさんが、鍵の束をジャラジャラさせながらデジカメをぶら下げてやって来ました。
 ”どれどれ、おお、きれいなチョウチョだ”、と、近寄ったところで、ガの1匹がフワフワと飛んで行きました。残るもう1匹にカメラを向けられていましたが綺麗なチョウチョ、撮れたでしょうか。Img_3252

 
ヒメヤママユ(♂)Img_3249

 
ヒメヤママユ(♀)Img_3253_2

 目玉模様が気持ち悪いと毛嫌いしないで、綺麗なチョーチョと評価してくれる人もあるガです。

ヒメヤママユ:
 晩秋に現れる、オリーブ色と褐色模様のはねを持った大きなガ。4枚の翅に一つずつ眼状紋があるのが特徴。灯火に飛来します。
 大きさ:(開張)85~105mm。
 出現時期:10~11月。
 分 布:北海道・本州・四国・九州。

 幼虫は、ブナ、カエデ、ミズナラ、クヌギその他いろいろなの樹木の葉を雑食するそうです。

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2010年10月29日 (金)

秋深まった彩甲斐街道

 いきなり12月の冷え込みになった先日、所用で山里の埼玉県秩父路から甲斐路を往復してきました。車窓から眺める秋の気配はいかにも寒々としていました。今年、爽やかな錦繍の秋はどこに行ったのでしょう。

往路:
 ポツポツ小雨の朝、埼玉出発。見えるのは秋の雲ではありません。Photo

 
 途中にある「川幅日本一」の標柱。埼玉県鴻巣市と吉見町を隔てる荒川で、川幅2,537mとあります。この標柱は吉見町側堤防に設置されているもの。
 これまで関心もなく、素通りでしたが、たまたま後続車が全くないことを確認して手前で一旦停車、初めて写真に(ヒマ日本一!)。
 しかし、です、川、と言われている中に集落もあるし、水田も畑もあります。なんで、これが川?、と初めて調べてみました。
 答えは、国土交通省が定める「川幅の定義」にありました。国土交通省では河川敷を含めた堤防の間を「川幅」と定めており、荒川の場合、河口より上流62キロメートル地点の、ここの両堤防間の幅が2,537メートルあり、日本最長となるのだそうです。
1026img_3233

 これから向こうに見える秩父山中の峠道(定峰峠)を越えて甲斐国に向かいます。

 
 山中を走る道路に設置されたデジタル温度計の表示はどこも10℃以下でした。雁坂トンネルを抜けた先の山地の紅葉は始まったばかりの模様でした。1026img_3254

 
復路:
 翌日、同じ道を帰りました。秋の日はつるべ落とし、というとおり、午後5時前、樹林に囲まれた定峰峠道はもう暗く、一箇所だけある切通しから、オレンジ色の夕焼けに黒いシルエットの個性的な両神山が見えました。1027img_3362

 
 吉見町を過ぎると「川幅日本一」の鴻巣市側標柱です。夕刻のラッシュアワーで、たまたま先にある交差点のストップ信号から数珠つなぎになっていた車のあとに停車した位置が、ちょうど標柱の撮影ポイント。
 どんどん来る対向車に遮られながらも、動き出す前になんとか、1枚だけ撮れました。(やっぱり、ヒマ!)1027img_3364

 この前まで暑くてたまらないとこぼしていたのに、もう今度は寒くて、・・です。身勝手でしょうねえ。

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2010年10月28日 (木)

キカシグサ

 稲刈りが終わり、その後大型の雑草も除草されて日当たりが良く、乾き始めた水田に小型の水田雑草が生えています。その中にキカシグサが見つかります。田圃によってはよほど環境が適していたのか、かなりの群落になっているところがありましたが、さすがにそれは例外的でした。108pa080012_9

 
 キカシグサは池や田圃などに生える抽水性植物で、草丈10~15cm程の多年草です。茎は直立するかまたは斜め上に伸びています。浅い水中でも生活し(抽水性植物)、基部から匍匐茎を四方に伸ばしてよく繁殖します。108pa080012_4

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 葉は卵形で少し厚みがあり、長さ6~10mmで、対生しています。
 8月から11月にかけて、淡い赤色の小さな(花径数mm)4弁花を葉脇につけます。小さな花ですが拡大してみるとなかなか複雑な造りです。写真で、薄いピンクで小さなスプーンのように見える4枚が花弁です。108pa080012_3

 また9月頃から、淡黄色で楕円形の小さな(0.5-0.8mm)種をつけます。
花期は8~11月、分布は北海道南西部以南。(写真撮影10月初旬)

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2010年10月27日 (水)

ミズマツバ

 稲刈りが終わり、その後大型の雑草も除草されて周りになくなり、乾き始めた水田を覗いてみると、小型の水田雑草が観察できます。
ミズマツバもその一つです。
同じ環境にキカシグサはたくさんの場所で生育していますが、ミズマツバは比較的少なくて環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)になっています。
除草剤や乾田化など生育環境変化の影響ではないかといわれています。

 そんな雑草の中に、ミズマツバが見つかりました。以前にも記録しています
昨シーズンも見つけています。
草丈は10cmほどで、葉の大きさは長さ1cm以下、幅2mm程で、3~4枚輪生しています。107107pa070023_4

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 そして葉の付け根に小さな(数ミリメートルの)赤味を帯びた花が着きますが、赤みを帯びているのは花びら(花弁)ではなく、萼です。(※花弁はありません。)
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 花期は8~10月。分布は本州以南。(写真撮影10月初旬)。

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2010年10月26日 (火)

トキンソウ(吐金草)

 大型の雑草が刈り取られて、日当たりが良くなった田圃道にはそれまで目に触れなかった小型の雑草が見られるようになっています。

 吐金草もそのひとつで、草丈も小さく地面を這うように生えていますので気づきにくいですが、稲刈り後の田圃や、田圃道、また庭や花壇などにも普通に生える1年草の雑草です。

 たまたま目にしたあぜ道では、地面にへばりつくように一面に広がっていました。葉は互生し、くさび形で、先端に3~5個の鋸歯があります。108_2

 
 また葉のわきに多数の筒状花が集まった径3~4mmの頭花をつけます。中心部には10個ぐらいの両性花と周辺に雌花が多数ついています。両性花は褐紫色を帯び、先端は4裂します。108img_2481_4

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 名前の由来は、実を潰すと黄色い種子が出てくることから「金を吐き出す草」ということだそうです。花期:7~10月。分布:日本各地。(写真撮影10月中旬)。

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2010年10月25日 (月)

オンブバッタ、コバネイナゴ、コカマキリ、チョウセンカマキリ

 夏の草むらにはバッタがたくさん生息していましたが、なかなか見つかりませんでした。10月になると、方々で除草作業が行われ、隠れ家から追い出されて目につきやすくなります。

 
オンブバッタ:
 オンブバッタは主にイネ科の植物だけではなく、カナムグラやクズなど雑多な雑草が茂る草原に居ますが、時には庭先にもやってきて、いろいろな植物の葉が囓られてから気が付いて、見つけることがしばしばです。
 9月中旬に、なぜか手に飛んできてそのまま動こうとしなかったものと、10月はじめにシソの葉にいた個体です。大きさから♀のようでした。915101

 オンブバッタはバッタとしては小型の部類で、オスの体長は25mm、メスは42mm前後で、バッタ仲間のご多分にもれずメスが相対的にはかなり大きいです。

 
コバネイナゴ:
 昔は稲の害虫として悪名を馳せていましたが、現在ではすっかりおとなしくなりました、というよりずいぶん少なくなっています。
 刈り入れ前の稲田にも居ることはいましたが少数です。稲刈りが終わって周辺の雑草も刈り払われるようになると居場所がなくなって、道端に出てきて目立つようになりますが、”佃煮”にするほどにはいませんね。
 9月下旬から10月に、イネ科の雑草に止まっていた個体です。920101

 
コカマキリ:
 名前の通り、カマキリ仲間では小型です。(樹上生活をするヒメカマキリはもっと小さいのですが、残念ながらまだお目にかかったことがありません)。鎌足の内側に黒,白,紫の模様があるのがコカマキリの特徴です。体の色は、茶褐色のものが多いですが緑色の個体もいるようです。
 体長は♂45mm、♀55~65mm。習性として、危険が近づくと死んだふりをする名人です。
 他のカマキリのようにすぐに鎌を振りかざして威嚇するより、飛んで逃げていくほうが多いようです。
 10月初旬、庭先のシソに飛んできて、携帯電話のカメラを向けるとまたすぐに飛んで逃げていきました。106

 
チョウセンカマキリ:
 前脚の基部に橙色の斑があるのが特徴の大型のカマキリです。オオカマキリよりやや小さいですが。
 夏草の茂みにたくさんいたようですが目立ちませんでした。10月初旬頃から堤防などの大型雑草の刈り取りが始まると、一斉に舗装農道あたりに飛びだしてきて車に轢かれているのもよく見かけました。
 ともかく”目が合うと”逃げていくことは少なく、カメラを向けるとすぐ寄ってきて最大限のパフォーマンスで威嚇のポーズです。107

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 すぐ頭に血がのぼる、この性格はDNAに書き込まれていて治りませんね。だから車に轢かれるのでしょう。

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2010年10月24日 (日)

ショウリョウバッタ、トノサマバッタ、ハラオカメコオロギ、ホソハリカメムシ幼虫、ブチヒゲカメムシ

 9月下旬から10月はじめにかけて順次、遊水地の堤防や草地、道路脇の雑草などの除草が行われています。今年最後の除草作業になります。
 それまでこのような環境を安住の場所にしていた昆虫達が舗装道路に飛び出してきて、”交通事故”に合うのも多くなります。
 8月中旬以降、10月中旬にかけて、道端などで出くわした昆虫たちです。

 
ショウリョウバッタ:
 イネ科植物の生えた草地にたくさん居ます。ねずみ男のように尖った三角頭です。他のバッタの例にもれず、雄は小さく、メスは特別大きいです。緑色と茶色のタイプがあります。今回は茶色ばかりでした。8201011

 
トノサマバッタ:
 イネ科植物の雑草がたくさん生えている堤防や田圃沿いの草地にたくさん居ます。草むらがあれば鳥に狙わることも少ないのでしょうが、草刈りが行われむき出しになった地面にたくさん見えるようなると鳥の餌にもなっています。
 緑色と茶色のタイプがあり、体の大きいのがメスです。この時期、道路に出てきてあちこちで車に轢かれ潰れています。910

 
ハラオカメコオロギ:
 上の画面の右下隅に転がっていたのはハラオカメコオロギでした。草むらで鳴いている姿はまず見つけられませんが、一夏の短い命を終えたようです。ご遺体の様子から♂のようでした。(2010.10.06撮影)2010106img_2395

 
ホソハリカメムシ幼虫:
 イネ科植物の生えている堤防の草地に居ました。5齢幼虫のようです。この時は親の姿は見かけませんでした。(2010.10.1撮影)1015img_2273

 
ブチヒゲカメムシ:
 ホソハリカメムシ幼虫の隣に居ましたので、ついでに撮りました。近くの草地で普通に良く見かけます。マメ科、キク科の植物に付きます。
 ダイズ、ワタ、ゴマなどの害虫ですがイネの穂も食害するそうです。ただ田圃で見たことは殆どありません。101img_2274

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2010年10月23日 (土)

蛾(セスジスズメ親子)/チョウジタデ

 気持ち悪いイモムシです、ご注意下さい。

 秋、田圃周りにはチョウジタデがあちこちに生えています。9月頃までは黄色い小さな4弁花をつける1年草の水田雑草です。引っこ抜くとゴボウのような根があるのでタゴボウとも呼ばれています。
 花後に果実が棒状に発達し、わずかに湾曲します。10月に入ると茎や果実も赤みを帯び、更に葉が赤く紅葉して鮮やかになります。102_4

 
 そうなった時期には、大抵、セスジスズメの幼虫が取り付いていて盛んに葉を食べているのがあちこちで見かけられるようになるのです。(2010.10.2撮影)102_5

 
 両者のコントラストが、一層目立ちます。 気持ち悪さも、です。そう言いながら、写真を撮るのです。(2010.10.11撮影)1011img_2528

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 親の写真(再掲)です。以前、自宅で、自転車の前かごに止まっていたものです。親子とも趣味は良くないと思うのですが洒落者なのでしょうか。Img_05461

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2010年10月22日 (金)

蛾(サザナミスズメ親子、フタトガリコヤガ幼虫、ヒメアトスカシバ、カノコガ)

 気持ち悪いのも居ます。

サザナミスズメ親子:
 これまでにも登場していますが、親は9月初旬、玄関先に貼り付いていたものです。99img_1674

サザナミスズメ:
 暗灰色~黒褐色で、波型の模様があるスズメガの仲間。幼虫は、モクセイ、イボタノキ、トネリコ、ネズミモチ、ヒイラギなどを食害する。
 成虫の体色は褐色~暗褐色、灰色~暗灰色などで、前翅にさざなみ模様がある。昼間は樹木の幹などにとまってじっとしている。
 大きさ:(開張)50~80mm、出現時期:4~9月、分布:日本各地

 
 子の方は、キンモクセイの葉を食害していて、その時にはどうしても見つけられませんでしたが、10月初旬、たぶん、土に潜って蛹になり越冬するために、地面近くまで降りてきていたのを見つけたものです。
 以前にも鉢植えのライラックの葉を丸坊主にしかかっているのを見つけて駆除したことがありました。103img_2320

 
フタトガリコヤガ幼虫:
 毎年フヨウの葉を食害して穴だらけにする害虫で、フヨウだけにやってくるハマキムシとの2大悪党ですが、今年は夏の異常な暑さでフヨウの生育が遅れたせいもあり、例年に比較して両方とも非常に少なかったのです。
 おかげでフヨウは今も元気で綺麗な花をつけています。
 10月初旬、通るのに邪魔になった枝を切ろうとして、1匹、まだ若齢のフタトガリコヤガを見つけました。102_3

 そのまま放置しておきましたがその後どうなったのか分かりません。

 
ヒメアトスカシバ:
 散歩コースの土手に夏草が両側から生い茂って通行不能となっていた8月中旬、草いきれのする草むらにハチのような昆虫が居るのが目に止まりました。
 近寄ってみると、明らかにハチとは違うまがいものの姿で、ハチに擬態していると言われるヒメアトスカシバでした。名前の通り後翅は透明です。2010820img_0685

 成虫は6月下旬~9月に出現します。
 幼虫はヘクソカズラ(アカネ科)の茎に虫癭(虫こぶ)を造り、その中で終令幼虫のまま越冬します。
 近くの農道や草原には夏から秋、ヘクソカズラが繁茂しますが、秋のはじめに清掃作業で刈り取られてほとんどなくなりますので、この環境で幼虫が年を越す機会は多くはありません。

 
カノコガ:
 10月初旬の草むらに居ました。いつもは草の葉裏にぶら下がるように止まっていますが、今回はイヌムギ(?)の茎に止まって世代交代の準備作業中でした。20101002

 黒地に白い紋で、鹿の子模様があるスマートなガ。しかしよく見つめるとなんとなく気持ち悪いところも・・・胴体には黄色い紋があります。
 ガの仲間では珍しい昼行性で花の蜜を食べます。大きさは約45mm、出現時期は6~9月。分布は日本各地。
 なお幼虫は堤防にいっぱい生えるツメクサ,スギナ,スイバ,ギシギシ,タンポポなどの葉を食草とします。

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2010年10月21日 (木)

蛾(ホシヒメホウジャク)/ハナトラノオ→ホシホウジャクに訂正

 10月初め、晴れた日の昼頃、散歩コースの水路べりに群生していたハナトラノオにカメラを向けたところ、何かが飛んできました。2010101pa010032o

 
 ハチドリのように(というと褒めすぎですが)ホバリング(空中停止飛翔)しながら花の蜜を吸うスズメ蛾科の仲間のホシヒメホウジャクでした。 ホシホウジャクでした。
 ホシホウジャクより小型で大きさはせいぜい3~4cmほどでしょうか。

→※後日、再び撮影の機会があり、再度画像を確認した結果、黒い腹部に白斑があるという特徴から”ホシヒメ”ではなく、「ホシホウジャク」が正しいことがわかりましたので訂正いたしました。Pa010038

 
 なにしろ忙しい蛾です。同じ所にじっとしていません。すぐに移動します。
 追っかけるだけで大変ですし、手前に水路があって少し距離が遠く、手持ちのカメラでは能力不足で、まともな写真は撮れませんでしたが、長い口吻をのばして蜜を吸う姿を見かけた記録として残しました。Pa010032

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 庭に飛んできたこともありますが、いつも写真に撮る余裕はありません。
 止まって居るときの写真を見ると、全体が黒っぽい三角形で目立たない小型のガに過ぎませんが、飛んでいるときは高速で羽ばたく後翅の橙黄色の帯が結構鮮やかに目に映ります。
 出現時期は7~11月。分布は日本各地。
 なお幼虫の食草はヘクソカズラの葉で、周りにいっぱいあります。
 8月にヘクソカズラに居たのを写真に撮りました。

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2010年10月20日 (水)

蛾(ムクゲコノハ)

 4回ほど蛾の記事をアップします。だんだん気持ち悪い物も出てきますのでご注意下さい。

ムクゲコノハ:
 8月中旬、酷暑の日中、散歩に行った公園でコナラやクヌギのある林地に枯葉が“勢い良く”飛んできて地面に落ちました。しかし枯葉にしては変で、近寄ってみるとガでした。翅はほとんど閉じて止まっていたので、枯葉と見分けがつかない地味な姿でした。814img_1721

 近寄って1枚。81414img_1716

 
 更にカメラを近づけた瞬間、ぱっと飛び立って、2~3m先の枯れ落ち葉が点在する地面に降りましたが、今度はどうしても、どこにいるのか分かりません。完璧なカモフラージュです。814p9140070

 
 そこで足元をガサガサとするとやはりすぐ傍にいたようで、再びパット飛び立ちました。鮮やかな橙色が目に入りました。数メートル先の地面に降りたので、もう1枚、やはりほとんど翅を閉じた写真が撮れました。814img_1721_2

 後で写真をパソコンで拡大してみると、わずかに開いた前翅の隙間から後翅の色が見えています。
 これを手がかりに調べると、ムクゲコノハと分かりました。
 前翅は枯葉そっくりの茶褐色、後翅は黒、薄紫、鮮やかな橙黄色の配色が目立つやや大型の、きれいなヤガ。普通はもう少し翅を開いている方が多く、その際、後翅が綺麗に見えるそうです。
 ムクゲコノハは各地で普通に見られる夜行性の蛾で、雑木林の樹液にやってきますが、時にはミカン類、ナシ、モモ、リンゴなどの果実にも飛来し、食害することがあるとのこと。大きさ(開張)85~90mm、出現時期 6~10月、分布は日本各地。 
 なお幼虫は、ブナ科のクヌギ、コナラやクルミ科のオニグルミなどの葉を食べるということです。

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2010年10月19日 (火)

キタテハ

 10月のフィールドにはキタテハがたくさん飛んでいます。キタテハは開張5~6cm、前翅長2.5~3cmのタテハチョウの仲間です。
 活動時期は比較的長く、5~11月です。2タイプがあり夏に発生する成虫(夏型)は翅色が全体に地味で、くすんだ黄橙色に黒褐色の縁取りや斑点がありますが、秋に発生する秋型は黄色の部分が鮮やかな山吹色で、褐色の縁取りが薄く、黒い斑点も小さく綺麗に見えます。
 静止時は翅をたたんでいて、見える翅裏は地味な茶褐色の枯葉模様で、その中に”く”の字の白い紋が浮いて見えます。

 9月初旬から10月中旬に撮ったもので、上から3枚目までが夏型、以下が秋型の個体のように見えますが、良くは分かりません。914

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 成虫は花や樹液に集まります。冬は枯葉や枯れ草などの物かげでじっとして越冬しています。この時閉じた翅の色が保護色になります。
 冬季に、たまに日光浴する姿を見ることもあります。なお幼虫の食草は雑草のカナムグラなどで、カナムグラはどこにでもはびこっています。

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2010年10月18日 (月)

秋らしく、ホトトギス開花、ツリバナの実が熟し、柿の葉が紅葉

 晴れた日中はまだ夏日が続くこのごろです。毎年、増えすぎて困っていたホトトギスが、今年は猛暑のせいですっかりダメージを受けて間引きも必要ありませんでしたが、やっと初めて1輪開花しました。例年より10日以上遅れていますが、途絶えることはなく丈夫なものです。Img_2773

 
 狭い庭に2本並んでいたツリバナの小低木の内の1本が、昨シーズン極端に樹勢が衰えたためこの春に取り除きました。根腐れでした。
 そして残りの1本には初夏に沢山の花が咲き、花後たくさんの青い果実がぶら下がりましたが、その後になって強風と強い雨降りが続き、かなりの実がちぎれて落ちてしまいました。
 残ったものが酷暑を乗り越え、ちょうど今、赤く熟して開裂し、花のように吊下りました。
 開花が遅かったヒガンバナも盛は過ぎましたが、まだ咲き残っています。Img_2775_2

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 一度も実をつけたことのない柿の木の葉も何枚か紅葉して散り始めました。

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 キンモクセイの香りもまだまだ残り、遅まきながら狭い庭にもやっと秋らしい雰囲気です。

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2010年10月17日 (日)

平城遷都1300年祭

 かねてから、秋の過ごしやすい季節に、混雑を避けて、行ってみたいと思っていた「平城遷都1300年祭」に出かけてきました。ウイークデイを選んで行きましたので、メイン会場は広いこともあってさほどの混雑ではありませんでした。

 ところで、古代に天皇の勅によって六国史が編纂されていますが、その最初は日本書紀、そして二番目の正史として続日本紀があります。
 日本書紀は、その前の古事記と同じく、天と地が開かれた由来を物語る神話に彩られた内容を含む史書であるのに対して、続日本紀は、当時の公文書をもとに書かれたものであり、史実としての信頼性が高く、平城京遷都から長岡京遷都までの奈良時代95年全期間がすっぽりおさまる同時代記で、奈良時代の最も基本的な史料とされています。
 そこで毎度のことながら、その昔、受験科目で日本史を習った程度以上には素養がなく、付け焼刃で、平城京史についての新書を1冊読んでから、平城京跡訪問へ。
 ”教科書ではわからない奈良の都の狂騒とは?”というクエスチョンを尋ね/訪ねてきました。

『平城遷都1300年祭』 -はじまりの奈良、めぐる感動 会期 2010.1.1~12.31(平城宮跡会場 4月24日~11月7日)-(http://www.1300.jp/index.html
 この記念事業は、新たに復元、公開された第一次・大極殿正殿のある平城宮跡(特別史跡・世界遺産・国営歴史公園)を中心会場にして、1300年の時空を超えた「日本のはじまりの奈良」を知ることができるよう、感動の「場」と「機会」を、新たにネットワークとして準備、企画、運営されているものです。
 現在、10/9~11/7 秋季平城京フェアとして種々のイベントが企画され、催されています。
 また会期も終盤になり、平城京跡(メイン)会場で行われるフィナーレイベント・平城京カーニバル(11/7(日))の準備作業も始まっている様子でした。


 平城宮跡地内を走る近鉄奈良線の車窓からも復元された第一次・大極殿が一望できます。Img_2541

 
 2泊3日間、連日晴れて夏日になり、広い屋外会場を歩きまわるのに、ずいぶん汗をかきました。
 酷暑期間中には熱中症にご注意をと、ずいぶん注意喚起がなされたようで、さぞかし大変だったことでしょう。

 
 メイン会場の案内地図です。(クリックで拡大表示されます)Img_2573

 
 復元された真新しい第一次・極楽殿と朱雀門です。復元作業は考古学や建築学を始め最新の科学技術を総合して実施されたことを、2010年5月15日、東京で行われた、奈良文化財研究所主催の 特別講演会&パネル展示『遷都1300年 今、よみがえる平城京』シンポジウムで予め承知していました。
 当時、国の内外に天皇の権勢を示す建造物ですが、映像で見るより実際の方が更に壮麗で迫力のあるものです。Jpgtrm

 
 別の展示会場コーナーでは、皇族・貴族の住まいや諸国から献上された山海の珍味などの食材で彩られた”豪華な”食事の展示を眺め、その一方で、庶民、とくに都から遠く離れた僻地での暮らしぶりは、さぞかし、質素、というより貧しかったのだろうと 思いをめぐらしたものです。Photo_2

 
 あわせて奈良県内では奈良を知るということで、奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳など各地域で多くの催しが行われています。こちらへも気分と足の赴くまま、マイペースで行ってきました。
 薬師寺、唐招提寺、元興寺、興福寺、若草山、春日大社、東大寺、等々思いつくままにめぐり歩いてきました。
 2万歩/日前後になったでしょうか。修学旅行や、ツアーの団体客も多く、行楽のシーズンとあってどこも賑わっていました。

 ぶらぶら歩きで足を向けた正倉院では、閉門が午後3時、ということを事前に知らなくて、たどり着いたらデジタル電波腕時計の時間は閉門2分前。係の人が、2分で閉めます。見学するなら2分で見てください。ただしもどってこられるまでは開けて待っていますから、とご親切。
 100mほどを小走に急いで、写真1枚撮って帰りました。Img_2769

 
 ずいぶん久方ぶりの奈良訪問でした。サラリーマン現役時代に15年ほど関西に在住したことがあり、多少とも当時の記憶はありましたが、そこには当然のことながら、時の流れを痛感させるだけの変化がありました。

 それにしても、現代では、大極殿正殿の復元というような研究・事業は経済合理性になじまないテーマで、事業仕分け対象にはならないな、とあらためての感想でした。
 また少なくとも聖武天皇の周りでは、国分寺と大仏の造立という鎮護国家の熱狂や、異例ずくめの遷都繰り返し、前後の矛盾を含む遣唐使に必要な国家財政も、事業仕分けなんぞ無縁のプロジェクトだったのですね。人民は収奪の憂き目にあったのでしょうが時の経済成長には貢献したのでしょう。
 このような歴史の延長線上に現代があるのです。歴史を知って学ぶべきことは多いようです。

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2010年10月16日 (土)

ルリタテハ(幼虫)

 今夏の異常な暑さのせいで、例年は抜いても抜いてもはびこって困っていたホトトギスが、9月初旬には立ち枯れしてしまう状況がありました。
 それでも全滅したわけではなく、何株かは持ち直し、下葉はすっかり枯れましたが、10月初めには茎先に花芽が出来ている株もあります。99

 
 そして10月の初め、玄関先に1株だけ生き延びている園芸種のニイタカホトトギスの葉を食い荒らしているものがいました。見ると、まごうことなくルリタテハの幼虫です。102_2

 実はルリタテハも例年かなりのフィーバーを繰り返していましたが、今年はツマグロヒョウモン同様、時節が来ても見かけなかったのです。
 丸坊主にされて枯れてもいけないと思ったものの、今年初めてのお客様だから容認することに。
 数日後は数少ない花まで食べていました。

 
 このように、たった一株、それも勢いの良くない園芸種の株に居たので、あらためて株数の多いホトトギスを見に行きました。そしてやはり見つかりました。
 立ち枯れや、下葉枯れで目立たなかったのですが、枯れてない葉が丸坊主にされて茎だけ残っている株もありました。1002img_2306

 
 そして、その株に2頭、かなり大きくなったものが、Photo

 
 それ以外の株に若齢幼虫ともう1匹。Photo_2

 4匹居るのを数日間、毎日覗き込んでいて、所在確認出来ていました。しかし、やはり2日間かなり強い雨の降ったあとの3連休明けには、すべて姿が見えなくなりました。
 例年ですと”住み着いていた”近くの茎に、蛹になってぶら下がっているのを容易に見つけることが出来たのですが・・・

 そんなわけで今年は、ツマグロヒョウモン、ルリタテハの我が家からの旅立ちは残念ながら見ることなく終わります。

付記:
 毎年気にしていることですが、庭にはカナヘビが居ます。餌は小さな昆虫やイモムシなどの”生き餌”、です。エンマコオロギもしばらくするとすぐに居なくなってしまったりしていました。
 それで改めて、あのトピックス満載のYouTubeを検索してみました。予想どおり沢山の”決定的瞬間”がたくさんありました。動画の情報力、情報量ともにすごいですね。自分の頭よりはるかに大きなコオロギを食べたり、大きなイモムシを食べたり(ちなみにカナヘビをペットとして飼うための生き餌として、ミルワームというイモムシや、養殖のコオロギなど販売されているようですが)

 一番びっくりしたのは、なんと蝶(ツマグロヒョウモン)がまるごと食べられる様子。  (http://www.youtube.com/watch?v=4yJT1DsNMJ0&feature=related

 一度も現場を確認したことはありませんが、幼虫が突然居なくなるのはこんなこともあるのでしょうね。

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2010年10月15日 (金)

ツマグロヒョウモン

 関東地方でも定番の蝶になったツマグロヒョウモンですが、913_2

913_3

 
 我家の庭に関する限り今年は”異常年”でした。これまでは例年春先から幼虫が姿を現して一夏大フィーバーを繰り返していたのですが、今年は全く姿が見えずに終わりそうでした。
 しかし、9月中旬、庭先にツマグロヒョウモン(♀)のかなりくたびれた個体が、よろよろ、という感じで2日続けてやって来ました。915img_1739

 
 それと関係あるかどうかわかりませんが、10月初旬、なんと今年はじめてのツマグロヒョウモン幼虫、それも未だ若齢の小さいものが野生スミレの鉢に一匹居るのを見つけました。106img_2417

 
 数日間は無事でいるのを見ましたが、106img_2416

 その後、2日間、かなりの雨が降った後には姿が確認できなくなりました。2回脱皮した抜け殻だけは見つかりましたが。
 今シーズンはご近所でも明らかに少ないのです。ただしいて言えば、今年は、毎年宅地内の街路端に生える野生スミレが、例年になく徹底的に除草されて、見事に綺麗な生活道路環境になったので、幼虫の食草がなくなった/激減したことにもよるのでしょうか。我が家の猫の額の庭にも、そういえば少なかったかもしれません。

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2010年10月14日 (木)

キチョウ、モンシロチョウ、アゲハチョウ、アオスジアゲハ、ヒメアカタテハ

   秋が深まってきました。それでも晴れると”爽やかさ”を越えて”暑い”日が例年になく多いようですが、フィールドに出ると身近なチョウがたくさん飛んでいます。
 生まれて間もない綺麗な姿のものから、暑い夏を鳥に追い回されて翅を傷めながらも乗り越えてきたものまで。
 種によってライフサイクルは様々ですが、いずれの種にとっても、やがてやってくる冬越しの準備期間でもあります。
 ガも同じようにいろいろ目につきます。差別、ではなく区別して、チョウの方を先にアップし、そのあと、ガ、を掲載します。(こちらは気持ち悪いですから、お嫌いな方はどうぞスルーしてください。)

キチョウ:
 モンキチョウよりやや小型の黄色い蝶。晴れた日にはよく飛び続けてなかなか止まりません。また止まると翅を開くことは殆ど無いので、翅を開いた時の写真はまだ1枚もありません。825p8250138

 
モンシロチョウ:
 この時期はもっぱら雑草の花に来ています。810

 
アゲハ:
 堤防の草むらに生えたニラの花に来ていました。翅が少し傷んでいました。914p9140061

 
アオスジアゲハ:
 いつも少し高いところを飛んでいます。光の当たり方で青筋が輝いて綺麗な蝶です。ヤブガラシの花に来ていました。102

 
ヒメアカタテハ:
 秋になると増えてきます。堤防などに大きく伸びたヨモギの葉を丸めて”巣”を作り、その中に幼虫が居るのですが、この時期、大型機械がこれらを含めてすべての雑草を刈り取ってしまうため、来年につながりません。1002pa020016

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2010年10月13日 (水)

支離滅裂

 「生物多様性」に関する締約国会議COP10が始まるこの時期、先日(2010.10.10)、大学共同利用機関法人「自然科学研究機構」主催の『多彩な地球の生命 宇宙に仲間はいるのか』という、門外漢にとっても大変に興味をそそられるテーマに関するシンポジウムに参加してきました。20101010img_2488

 結論から言えば、最先端の専門科学者のお話に驚くことばかりでしたが、人間と同じような高度の知性を持った地球外生命は、”ある”、”ない”、”わからない”、という態度があるように理解しました。

 当然ながら、素人の私にとっては”死ぬまで”わからない謎ですね。

 帰ってから図書館に行ってきました。少し前に本屋で立ち読みした月刊科学雑誌N誌の最新号特集記事を再確認するためです。
 「無生物から生物ができる 生命誕生の不思議」 というトピックスがあり、それに対抗するかのように、「いつか必ず発生する『超巨大噴火』 日本全土が埋没、気温低下で人類は存亡の危機」 という記事もあり、また当然ながら「世界の生物多様性を守る COP10」の解説記事もあったりで、当面、生物多様性を努力の結果維持できても、ある日突然、現状の生き物世界がご破算になって、再スタートを切ることになるかも、などと考えると、錆が発生した単純なアタマでは、結局のところ、地球外はおろか、地球にも将来にわたって人間が存在するのかわからなくなるのです。

 当日は早めに図書館が閉まるというので、自転車置場に向かったところ、これまであまりお目にかかったことがないほど黒い色になっているアマガエルにはち合わせ。

記念撮影してきました。Img_2538

Img_2539

 秋の日はどこか支離滅裂デス。

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2010年10月12日 (火)

アカトンボ(アキアカネ)、アオイトトンボ、イトトンボ、ノシメトンボ

  昨日(10/11)からCOP-MOP5が始まりました。(http://www.cop10.go.jp/summary/mop5.html)。マスコミ報道でも一斉に”生物多様性”というキーワードが溢れるようになりました。
 18日からはCOP10がスタートします。(http://www.cop10.go.jp/summary/

 石川県でアカトンボ(アキアカネ)が激減している、という報道がありました。秋になれば赤トンボが飛ぶのは日本の自然風景です。どうすべきなのでしょう。
 ネット記事でも問題を指摘されています。(http://yamanenone.at.webry.info/201009/article_2.html

アカトンボ:
 当地では稲刈りもとうに終わって、二番穂が大きく伸びた田圃のまわりにはたくさんの赤トンボが見られます。(と言っても定性的・観念的なもので、定量的ではありません。ぼんやりと、”たくさん居ます”、ではなくて、比較可能な数値情報を経時的に集めていなければ正しい判断はできませんね)
 真っ赤に”熟した”個体から、赤色が少ないまだ”未熟”のもの(あるいは成熟した♀かもしれません)までいろいろですが。10月になってから撮った写真です。1023r

102r

 9月にたくさん見られたシオカラトンボはぐんと少なくなりました。また昨日、2日連続の雨降りの後、晴れて30℃近くになった田圃道にはイトトンボが飛んでいました。すぐ逃げられて写真には撮れませんでしたが。
 8月初旬撮影のイトトンボの写真がありますので掲載しました。

 
アオイトトンボ:
 庭にやってきたものです。胸の部分が金緑色に輝く美しいイトトンボです。アオイトトンボ属のトンボは、翅を拡げ気味に静止します。体長:40~46mm、出現時期:4~11月、分布:北海道~九州。
201081img_0744

 
不明のイトトンボ:
 草むらにいたのですが、名前がわかりません。とても小さいイトトンボでした。2010820img_0684

 
ノシメトンボ:
 先般、電車内に掲示されていた公報広告に、ノシメトンボから検出される農薬を分析してその影響を調べるために、身近でノシメトンボを見かけたら捕獲して送って欲しい、とありました。
  ノシメトンボは自宅のメダカ飼育水槽周りに初夏の頃から時々飛んできていました。先日も農道脇で見かけましたが、この時期、赤トンボよりかなり少ないように思います。105img_2356

 
 連結して産卵行動をとるトンボも見られますが、近郊では稲刈り後は乾田化され、昔のようなトンボの産卵環境として適した水田環境はなくなりました。
 トンボに限らず、田圃でライフサイクルを回していた生き物には耐えられない環境変化に違いありません。

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2010年10月11日 (月)

アメリカアゼナ

 水田の強害草の一つとされるアメリカアゼナ。素人の私には、どれほどのものなのかわかりませんが、7月から10月の間、湿気のある畑地やあぜ道、また水田の端の方にごく普通に生えている1年生の雑草です。
 特別草丈が大きく伸びるわけでもなく(10~15cm)、知らなければそれほど悪者には見えないのですが。
 ただ、在来種のアゼナに代わってこの外来種のアメリカアゼナが急増しているということです。植物学的には数種に分類されるそうですが、よくわかりません。
 7月下旬から9月下旬まで、水田やあぜ道で気まぐれに撮った写真です。葉腋に白または淡紫色の長さ5~10mmの唇形花をつけ、雑草らしい綺麗さがあります。7211img_9848_2

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2010年10月10日 (日)

水田雑草:ミズワラビ、ヒメシロアサザ、コナギ、オモダカ、クサネム

 実りの秋、というのに各地からは異変の秋が伝えられてきます。山梨県ではブドウの不作、長野県ではりんごが不作、一方で岩手県ではマツタケが豊作と嬉しい便り。
 そして米どころ新潟県からは特産のコシヒカリは9月末現在で1等米の割合が過去最低の17.3%に落ち込んだというニュースです。
 やはりこの夏の異常な猛暑がいろいろな方面に影を落としているようです。
 近郊の水田地帯でも、お米の収率が落ちたり、白くなった小さい米粒が増えたりして品質も芳しくないように伺いました。そんな田圃道での水田雑草の観察記録です。

ミズワラビ:
 熱中症と闘いながら?無理やり散歩に出た8月下旬の田圃道では、例年に増して水田雑草のミズワラビがはびこっているように見えました。9月になると草姿がすっかり変わります。100

 
ヒメシロアサザ:
 その(ミズワラビ)の間に、これまで田圃の中には目にしたことのなかったヒメシロアサザが生えて、すでに小さな白い花をつけているのも見つけました。
 ヒメシロアサザは溜池や水田などに生える多年草の水草で、かつては水田雑草として困りものだったそうですが、除草剤や生育環境変化などで個体数は減少傾向にあり、現在は絶滅危惧種に指定されています。
 近郊では確かに見つかることはまれで、なぜ突然こんなところにぽつんと姿をあらわすのかわかりません。鳥により運ばれるのでは、と聞いたことがありますが。Photo

 一株採取してメダカ水槽に植えて見ると容易に活着して、9月中旬にはたくさんの種が出来て、水面にばら蒔かれて浮かんでいました。
 生育環境条件さえ合えば、やはりしたたかに増える植物ではないかと想像するのですが。

 
コナギ:
 刈り取りが終わった9月中旬の水田の傍らで、コナギが青い花をつけていました。Photo_2

 
オモダカ:
 雨降りの後、二番穂が大きく伸びた10月初めの田圃には、一度姿を消したように見えたオモダカがしたたかに花穂を伸ばして白い花をつけ、その存在をアピールしていました。2010101img_2220_2

 
クサネム:
 更に強者で、稲作農家にとっては大敵のクサネムが、刈り取りの終わった田圃の端っこで大きく伸びて種をつけていました。稲刈り前に稲を追い越すほどに成長して”丈夫な種”を付けてしまうと、コンバインで稲に混じって刈り取られた時に種がバラバラに分散して米粒に混入してしまい、品質検査で等級を落としてしまうので大問題なのです。Photo_3

 こういう野生の迷惑者雑草のほうが、少々の環境変動などには動じないようにも思えますが・・・ともかく毎年繰り返される自然の営みです。

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2010年10月 9日 (土)

野生メダカ(クロメダカ)

 昨日朝の天気予報で、関東地方は午前中晴れるものの午後から雲が多くなり、明日は雨になるということ。
 朝、空にはひつじ雲が浮かんでいましたが、午後になると大きな塊になってきて、予報通り天気は下り坂になったもようです。Photo

 
 10月なって、農業排水路には新たな流入水が少なくなり、そのため水量も減り、止水状態に近くなってきました。稲作シーズン中には常時濁っていた水も、透明になってきました。
 そんなある日の日中、たまたま通りかかったコンクリート護岸の排水路に、たくさんのメダカが群れているのを見つけました。Photo_2

 
 数年間、時々注意しながら近郊の水路を観察してきましたが、これほどたくさん群れているのを見たのは初めてでした。2010106pa060021_2

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 今シーズン中にこの水域で生まれて育ったのでしょう。問題はこれからで、この排水路も、雨水以外には、冬季は新たな流入が殆ど無いため、完全に干上がらないまでも、ところどころに溜まり水が残る程度になります。したがって、この間のメダカの生存にとっては厳しい環境になります。
 用水路にはつながっていますから、今のうちに用水路に出てしまえばいいのですが、どうなるでしょうか。
 余談ながら、自宅の屋外飼育コンテナ水槽でも、子メダカが生まれ順調に大きくなっています。時々給餌がストップしますが、さしたる影響もないようです。やはり当地では自然に生きる方が厳しいのでしょう。

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2010年10月 8日 (金)

フシアミホコリ(変形菌)

 春から秋、低山ハイキングに行った時、極度に乾燥しない窪地や沢筋に横たわる、少し腐食の進んだ倒木やその周囲の落ち葉の上にしゃがみ込んで観察すると、変形菌を見つけることが出来ます。(あまりこんなことをやっていてはハイキングにはなりませんが・・・、それに虫除けがないとヤブ蚊に襲われます。)
 変形菌はアメーバー状で接合を繰り返して大型の変形体になって這い回る世代と、小さな子実体をつくり固定してしまう世代を有し、粘菌(真性粘菌)とも呼ばれる不思議な生きもので、南方熊楠の研究がよく知られています。
 子実体はごく小さいもので、肉眼でももちろん見えますが、×10~30倍ほどのルーペがあればその奇妙な、また造形的に面白い姿がみえて、楽しめます。
 名前が分かればなお結構ですが、それは専門家に任せることにしましょうか。

 過日、千葉県の山中で見つけて採取した標本を、暇な折、ルーペで覗いてみました。Img_5904trmcc

Img_5904trmcc_3

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 これは耳かきの綿毛、です。(゚ー゚;

 

 胞子嚢に息を吹きかけて中に詰まった胞子を吹き飛ばしてしまうと、”網”が残ります。
Img_5904trmcc4

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 乾燥した中の胞子がすっかり飛んで、残った網目状のボンボリのような細毛体の形から、フシアミホコリではないかと思いますが・・・
 

続きを読む "フシアミホコリ(変形菌)"

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2010年10月 7日 (木)

ヒガンバナ、コスモスとツマグロキンバエ、キンモクセイ

 日本人2氏(根岸英一郎、鈴木 章)ノーベル化学賞受賞の報、おめでとうございます。

 さて、秋、お彼岸の頃に咲くヒガンバナ。子供の頃は田舎の水田の畦や墓地の周りに沢山生えていて、手折って持ち帰ると、採って来てはいけないと叱られたものでした。
 全草、特に鱗茎にアルカロイドの”リコリン”という有毒成分が含まれているからでしょう。
ヒガンバナの群生が、”観光名所”になるようなことはなかった時代でした。ヒガンバナは、曼珠沙華、ほかに”死人花”などという別名があり、必ずしも良いイメージをいだいてなかったのかもしれません。
 それはさておき、今夏の異常な暑さのせいで開花期がおくれた”名所”が多かったようです。
 
 数年前に、庭に園芸種の球根と、堤防の除草作業で捨てられた球根を2、3球植えたものが毎年花を咲かせます。
 今夏も、園芸種のものは8月下旬に開花直前になりましたが、その後留守中に咲いて、散っていました。8272r(2010.8.27撮影)

 
 そして野生種のものは9月中旬、彼岸の少し前に数輪開きました。917p9170002 (2010.9.17撮影) 
 その後ちょうど今、蕾が大きくなってきました。数日中に開花すると思いますが、こんな様子ですから、早いのか遅いのかよくわかりません。ともかくばらつきが極端に大きくなったことだけは確かです。
 

 そしていま、近くの用水沿いのあちこちにコスモスと一緒に、群生して咲いています。やはり近くでは開花が遅れた、ということのようです。20101001img_2230 (2010.10.3撮影)

 
 余談ですが、傍に咲いているコスモスには小さな昆虫がたくさん集まっていました。おなじみの、緑色の眼に6本の縞模様のある怪しい目付きのツマグロキンバエも。
 目付きも名前も怪しいですが、汚物に集まるハエではなくもっぱら花に集まります。2010101

 
そして、キンモクセイ:
 自宅では一昨日の雨の後(10/5)、やっとキンモクセイの甘い香りが流れてきました。ご近所では数日早く咲いた所もありましたが。2010105_2

 これでやっと、しみじみと、秋になりました。それにしても晴れると夏日になり、暑いのですが・・・

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2010年10月 6日 (水)

秋、散歩コースの鳥:アオサギ、バン、カルガモ、コサギ、チュウサギ、モズ

 先日、白鳥がやってきたというニュースです。頭の隅には未だ異常な暑さだった夏の残像が消え残っていますが、季節は確実に進んでいますね。
 かわりばえしませんが、身近な散歩コースの鳥の様子です。

アオサギ:
 8月下旬から10月初旬の姿です。用水べりに降りて魚を狙っていたり、稲刈り前後の田んぼに来たり、また用水路に集まり始めたカルガモの近くにボーっと佇んでいたり、です。しかし、スリム、ですねえ。
 でっぷりとお腹が飛びだしていたのでは、飛べませんから・・・
4r

 
バン:
 9月中旬、例年より早くバンの姿を見かけました。額にはくちばしが延長したような「額板」があり、未だ額板は黄色味が強いので若鳥のようですが、親のテリトリーを離れてやって来たのでしょう。
 成熟して繁殖期になると額板からくちばしの根もとにかけて赤くなります。いずれは額板が赤くなった番(つがい)の姿が見られるようになりますが、当地の用水路べりにやってくるのは少数です。Photo

 
カルガモ:
 9月中旬~10月初旬。
留鳥で、一年中、用水路周辺で暮らし、子育てもしています。秋が深まるころからだんだん集まり始めて賑やかになります。冬の散歩の慰めにもなります。いい声で鳴いてくれればもっと良いのですが・・・3r

 
コサギとチュウサギ:
 10月初旬、用水路ではち合わせ。チュウサギが胡散臭そうに首を伸ばすとコサギがゆっくり離れて行きました。両者とも冬の間は移動して行き、少なくなります。10pa010026

 
モズ:
 10月初旬、用水路をはさんだ電柱と金網フェンスを行き来しながら、秋~ッ、キー、キーと高鳴きです。草むらには大きなトノサマバッタなどがたくさん居ます。とりあえず、餌場確保の縄張り宣言でしょうか。1052r

 顔ぶれも今のところ大きな変化はありませんが、秋が深まっていくに連れて、少しずつ冬鳥も姿を見せることでしょう。

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2010年10月 5日 (火)

過ぎた夏、名残のセミ、ハゴロモ

 異常だった今年の夏、あまりの暑さに公園散歩にそれほど行かなかったので記録も少ないのですが、公園で鳴いていたセミの写真とハゴロモの写真を遅まきながら載せました。
 今シーズン最後に聞いたセミの声は10月1日、近所の屋敷林で、はかなげに鳴くツクツクボウシ。

セミ:
 分類学上はカメムシ目(半翅目)・ヨコバイ亜目(同翅亜目)・セミ科に属する昆虫です。
  
 順に8/1、ニイニイゼミ。まるで隠し絵のように、ケヤキの樹皮に溶けこむ忍者。これは例年一番多くて、今年も何回も登場しました。201081p8010058

 
 次はミンミンゼミ。例年あまり多くはありませんが、8/23、他のセミが静かにしていた時、1匹だけ大きな声で鳴いていました。いつもは樹上の高いところにいて見えないことが多いのですが、この時はなぜかだんだん下の方へ下がりながら鳴いていました。2010823p8240076

 
 その次にアブラゼミ。例年より少なかったように思います。9/15午前中。まだ羽化して間もない感じで、すぐ傍によってもじっと動きませんでした。写真に撮った後、指で突っつくと飛んで行きましたが。915img_1788

 
 そして10/1、最後に聞いたツクツクボウシ。(抜け殻は9/15)1012r

 
次にハゴロモ
 こちらはカメムシ目(半翅目)・ヨコバイ亜目(同翅亜目)・ ハゴロモ科の昆虫で、上(亜目)のところでセミのお友達に分類されています。

 スケバハゴロモはなんとなくセミに似ていますが、アオバハゴロモの方は、ウンカに似た体型です。どちらも大きさ10mm前後です。
 スケバハゴロモ(8/23、庭にやってきたもの、写真上)とアオバハゴロモ(9/14公園、写真下)915

 見た目は面白い小さな虫ですが、セミやカメムシと同じように、針状の口吻を持っていて、それを草木に突き刺して汁液を吸うので、場合によっては害虫として嫌われ者になります。
 まあ、彼らの出番も終わりました。

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2010年10月 4日 (月)

2010秋、用水路の動物:ミシシッピアカミミガメ、クサガメ、ヌートリア、川魚

   近郊では稲刈りがほぼ終わり、田圃の水落しも終わったので、主用水路の水量もだんだん少なくなりました。田圃周りにめぐらされた小さい排水路には水がなくなり、いずれは干上がってしまいます。
 主水路から、そんな小規模の排水路に迷いこんで取り残されたメダカは、退路を絶たれて、”絶滅”の運命です。

カメ:
 天気予報に反して、晴れの日が数日続いた一日、長袖シャツではまだ暑い日でしたが、水量が減って流れが緩やかになった水路に、たくさんのミシシッピアカミミガメが、甲羅干ししていたり、人の気配を感じると、ドボンと大きな音を立てて水に飛び込み、やがて水面にぷかぷか浮いて流れに身をまかせる姿が見られました。
 甲羅の大きさはいずれも20cm以上はありそうな大きなものばかりで、それにしても多いなあ、と思わずつぶやきが出るほど。20101002

 
 在来種は圧迫されて少なくなりました。今年、散歩コースで見かけたのは春先に1回、水路で甲羅干ししていたクサガメ1匹だけです。20100413p4130064 (2010.4.13撮影)

 カメのいなかった北海道でも、現在は予想以上に広く、外来種のミシシッピアカミミガメの棲息が確認されているそうです。

 
ヌートリア:
 毛皮を捕るために導入されたヌートリアも、飼育場から逃げ出したりしたものが野生化して定着し、冬季以外は水路を行き来している姿を当地では比較的よく見かけます。2010730p7300074trm (2010.7.30撮影)

 水辺でヨシの茎を咥えて運んでいたのは、繁殖用巣作りのためだったのでしょうか。Blg20105102r (2010.5.10撮影)

 
 初夏には、多量のコイが産卵のため、水深の浅い水路に背ビレを見せながら遡上する姿が見られました。現在でも、数はぐんと少なくなりましたが、一層水量の少なくなった用水路を遡上してきます。
 そしてこの時期、種類はわからないのですが、明らかにハヤの仲間とは違う種類の川魚(ボラの幼魚かも知れません)が群れをなして遡上してきます。2010913 (2010.9.13撮影)

 季節の移ろいも,生物相/環境の変動も身近に感じるこの頃です。

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2010年10月 3日 (日)

ザリガニ通り

 公園に行く散歩道の途中に、簡易舗装された農道で、片側の田圃だけがレベルが高くなっているところがあります。Img_2258

 
 その田圃の法面には、ところどころ横穴があいています。Img_2243

 
 農家にとっては大敵の、アメリカザリガニの仕業です。水田に貫通すると、水田の水が抜けてしまい、生育中の稲に重大な影響を及ぼすからです。またザリガニは稲苗が小さい時には、幼苗の根をハサミで切ってしまったり掘り起こしてしまったりするのです。
 刈り取りが終わった今は、そのような懸念はなくなりましたが。

 稲刈り準備のため水が落とされ、乾いてきた田圃の給水配管口に出来たわずかの水たまりには、稲田の中に居たザリガニが水を求めて集まり、ひしめき合っていました。
 次から次へと、稲の株の間から這い出してきて、先客の上にのっかっていきます。この時期には、どの田圃でも似たような光景が見られました。Photo

 
 これが、稲刈り後やってくるサギなどの格好の餌になっているのです。
昨日、農道を自転車で走ってみると、道沿いに点々と大きなアメリカザリガニの残骸が残っていました。Photo_2

 
 稲刈り直後に、このあたりにも大集合していたチュウサギの”ザリガニ・パーティー”の宴の後のようです。Photo_3

 水が抜かれて、冬季は乾田化される当地では、アメリカザリガニは泥の中に潜り込んで越冬します。そして秋の今頃、卵を抱いた♀のザリガニは、卵を抱いたまま越冬し、春先に孵化した小さなザリガニが大量に用水路に出てくるのはそのためです。

 今シーズン増えたアメリカザリガニがそのまま全部越冬してしまえば、来シーズンは大変なことになります。そうならないように、”駆除”の役割を果たしているのがサギなどの鳥です。

 なお在来種のニホンザリガニはもともと北海道と東北地方北部だけに分布していて、当地ではもちろん見られませんが、この固有種もまた人為的に持ち込まれた外来種のアメリカザリガニや、ウチダザリガニにより生存が圧迫され、絶滅危惧種になっているということで、生物多様性の点からも残念なことです。

 余談ながら、田圃に居たカエル(トウキョウダルマガエル)の方は、水がなくなると、まだ土に潜って冬眠するのには早すぎるし、どこか水辺環境を求めて移動していかなくてはならなくても、それほど長距離の移動能力はなさそうだし・・・、だんだんカエルの生息数が減るというのは当然の環境変化なのでしょうね。
 雨降りしか水が来ない田圃で何時までもうろうろしているとサギに狙われるし・・・こちらも大変です。

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2010年10月 2日 (土)

二番穂が伸びる田圃で:チュウサギとアオサギ

 明日はまた雨という予報だったので、それでは今日のうちにと、田圃道に行ってみました。先日来の雨降りのあとで,刈り取りの終わった田圃には二番穂が予想以上に大きく伸びて、水もたまった田圃は田植え後の青田の風景でした。20101001

 
 それはともかく,大方の田圃の稲刈りが終わった現在、やはりサギの大集合も終わったようで、居ることはいましたが点々と散らばっていました。
 やはり、カエル捕りです。一番近くでカエル捕りをしているチュウサギをしばらく見ていました。結構次々と見つけて呑み込んでいました。20101001_2

 
 小さいのは一呑みのようですが、Photo

 
 少し大きめのヤツは時間がかかっていたようです。Photo_2

 
 隣りの田圃では,アオサギがいつものように如才なさそうに、ぼーっと突ったっていました。こちらは群れてくることはまず無いようです。Pa010054

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2010年10月 1日 (金)

チュウサギの集まる田圃

 10月は、昨日から2日続きの雨降りスタートと思いきや、今日だけ雨降り取りやめで、明日、あさってが雨という予報に朝になって変わって・・・ともかく爽やかな秋、になって欲しいのですが・・・

 さて、毎年繰り返される”自然の行事”です。シーズン以外には多くは見かけませんが、稲刈り時期になると、どこからともなくチュウサギが集まってきます。コサギでもなく、ダイサギでもなく、確かにチュウサギなのです。
 8月、お盆休み明け直後、近郊で最初に刈られていた田んぼは「コシヒカリの早生種」と、コンバイン運転中のお百姓さんに伺いました。そしてその翌日、案の定、チュウサギが集まっていました。20108222r

 
 そして、まだ稲刈りは本格的に始まらない数日後、田圃沿いの道路に、2羽のチュウサギが降りていました。
 しばらく暇つぶしで観察したのは、カエル捕りの光景です。両者恨みっこなしに捕れたようです。でもこれではいかにも効率は悪そうです。Blg2010820

 
 9月上旬から9月半ばにかけて、近郊では一斉にコンバインによる稲刈りが始まりました。
 自転車で一巡してみると、お百姓さんが、”作業の邪魔になるんだよなあ、うるさく付きまとわれて”、というくらい、集まっています。
 もちろんお目当ては、飛び出してくるカエル、バッタ(イナゴ)、そして這い出してくるザリガニなどです。刈り取りの進む田圃は効率のよい餌場なのです。2010913

 
 ご主人が運転されるコンバインを見ながら、畦に腰を下ろしていた奥さんが、”写真撮ろうと思っていたのに、カメラを忘れてきました”、と笑っておられました。
 作柄を伺うと、”この田圃は奥手種なんですが、例年より10日ほど刈り入れが早くなりました。梅雨明け以来の異常な暑さのせいだと思うのですが・・・、見た目はよさそうでも、収量は明らかに少ないようです。すでに収穫を終えた別品種の田圃でもそうでした”、と少し残念そうに話されました。自然相手はやはり大変です。2010914

 
 9月中にはその後も、刈り取りが終わった田圃にたくさんのチュウサギが集まっていました。915img_1765cctrm

 そして10月、すでに大方の田圃は収穫済みで、まだ刈り入れされない田圃はわずかになりました。また、9月末からの天候不順で稲刈りは止まっているようです。チュウサギもあまり見られません。

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