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2010年10月17日 (日)

平城遷都1300年祭

 かねてから、秋の過ごしやすい季節に、混雑を避けて、行ってみたいと思っていた「平城遷都1300年祭」に出かけてきました。ウイークデイを選んで行きましたので、メイン会場は広いこともあってさほどの混雑ではありませんでした。

 ところで、古代に天皇の勅によって六国史が編纂されていますが、その最初は日本書紀、そして二番目の正史として続日本紀があります。
 日本書紀は、その前の古事記と同じく、天と地が開かれた由来を物語る神話に彩られた内容を含む史書であるのに対して、続日本紀は、当時の公文書をもとに書かれたものであり、史実としての信頼性が高く、平城京遷都から長岡京遷都までの奈良時代95年全期間がすっぽりおさまる同時代記で、奈良時代の最も基本的な史料とされています。
 そこで毎度のことながら、その昔、受験科目で日本史を習った程度以上には素養がなく、付け焼刃で、平城京史についての新書を1冊読んでから、平城京跡訪問へ。
 ”教科書ではわからない奈良の都の狂騒とは?”というクエスチョンを尋ね/訪ねてきました。

『平城遷都1300年祭』 -はじまりの奈良、めぐる感動 会期 2010.1.1~12.31(平城宮跡会場 4月24日~11月7日)-(http://www.1300.jp/index.html
 この記念事業は、新たに復元、公開された第一次・大極殿正殿のある平城宮跡(特別史跡・世界遺産・国営歴史公園)を中心会場にして、1300年の時空を超えた「日本のはじまりの奈良」を知ることができるよう、感動の「場」と「機会」を、新たにネットワークとして準備、企画、運営されているものです。
 現在、10/9~11/7 秋季平城京フェアとして種々のイベントが企画され、催されています。
 また会期も終盤になり、平城京跡(メイン)会場で行われるフィナーレイベント・平城京カーニバル(11/7(日))の準備作業も始まっている様子でした。


 平城宮跡地内を走る近鉄奈良線の車窓からも復元された第一次・大極殿が一望できます。Img_2541

 
 2泊3日間、連日晴れて夏日になり、広い屋外会場を歩きまわるのに、ずいぶん汗をかきました。
 酷暑期間中には熱中症にご注意をと、ずいぶん注意喚起がなされたようで、さぞかし大変だったことでしょう。

 
 メイン会場の案内地図です。(クリックで拡大表示されます)Img_2573

 
 復元された真新しい第一次・極楽殿と朱雀門です。復元作業は考古学や建築学を始め最新の科学技術を総合して実施されたことを、2010年5月15日、東京で行われた、奈良文化財研究所主催の 特別講演会&パネル展示『遷都1300年 今、よみがえる平城京』シンポジウムで予め承知していました。
 当時、国の内外に天皇の権勢を示す建造物ですが、映像で見るより実際の方が更に壮麗で迫力のあるものです。Jpgtrm

 
 別の展示会場コーナーでは、皇族・貴族の住まいや諸国から献上された山海の珍味などの食材で彩られた”豪華な”食事の展示を眺め、その一方で、庶民、とくに都から遠く離れた僻地での暮らしぶりは、さぞかし、質素、というより貧しかったのだろうと 思いをめぐらしたものです。Photo_2

 
 あわせて奈良県内では奈良を知るということで、奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳など各地域で多くの催しが行われています。こちらへも気分と足の赴くまま、マイペースで行ってきました。
 薬師寺、唐招提寺、元興寺、興福寺、若草山、春日大社、東大寺、等々思いつくままにめぐり歩いてきました。
 2万歩/日前後になったでしょうか。修学旅行や、ツアーの団体客も多く、行楽のシーズンとあってどこも賑わっていました。

 ぶらぶら歩きで足を向けた正倉院では、閉門が午後3時、ということを事前に知らなくて、たどり着いたらデジタル電波腕時計の時間は閉門2分前。係の人が、2分で閉めます。見学するなら2分で見てください。ただしもどってこられるまでは開けて待っていますから、とご親切。
 100mほどを小走に急いで、写真1枚撮って帰りました。Img_2769

 
 ずいぶん久方ぶりの奈良訪問でした。サラリーマン現役時代に15年ほど関西に在住したことがあり、多少とも当時の記憶はありましたが、そこには当然のことながら、時の流れを痛感させるだけの変化がありました。

 それにしても、現代では、大極殿正殿の復元というような研究・事業は経済合理性になじまないテーマで、事業仕分け対象にはならないな、とあらためての感想でした。
 また少なくとも聖武天皇の周りでは、国分寺と大仏の造立という鎮護国家の熱狂や、異例ずくめの遷都繰り返し、前後の矛盾を含む遣唐使に必要な国家財政も、事業仕分けなんぞ無縁のプロジェクトだったのですね。人民は収奪の憂き目にあったのでしょうが時の経済成長には貢献したのでしょう。
 このような歴史の延長線上に現代があるのです。歴史を知って学ぶべきことは多いようです。

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