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2010年10月 3日 (日)

ザリガニ通り

 公園に行く散歩道の途中に、簡易舗装された農道で、片側の田圃だけがレベルが高くなっているところがあります。Img_2258

 
 その田圃の法面には、ところどころ横穴があいています。Img_2243

 
 農家にとっては大敵の、アメリカザリガニの仕業です。水田に貫通すると、水田の水が抜けてしまい、生育中の稲に重大な影響を及ぼすからです。またザリガニは稲苗が小さい時には、幼苗の根をハサミで切ってしまったり掘り起こしてしまったりするのです。
 刈り取りが終わった今は、そのような懸念はなくなりましたが。

 稲刈り準備のため水が落とされ、乾いてきた田圃の給水配管口に出来たわずかの水たまりには、稲田の中に居たザリガニが水を求めて集まり、ひしめき合っていました。
 次から次へと、稲の株の間から這い出してきて、先客の上にのっかっていきます。この時期には、どの田圃でも似たような光景が見られました。Photo

 
 これが、稲刈り後やってくるサギなどの格好の餌になっているのです。
昨日、農道を自転車で走ってみると、道沿いに点々と大きなアメリカザリガニの残骸が残っていました。Photo_2

 
 稲刈り直後に、このあたりにも大集合していたチュウサギの”ザリガニ・パーティー”の宴の後のようです。Photo_3

 水が抜かれて、冬季は乾田化される当地では、アメリカザリガニは泥の中に潜り込んで越冬します。そして秋の今頃、卵を抱いた♀のザリガニは、卵を抱いたまま越冬し、春先に孵化した小さなザリガニが大量に用水路に出てくるのはそのためです。

 今シーズン増えたアメリカザリガニがそのまま全部越冬してしまえば、来シーズンは大変なことになります。そうならないように、”駆除”の役割を果たしているのがサギなどの鳥です。

 なお在来種のニホンザリガニはもともと北海道と東北地方北部だけに分布していて、当地ではもちろん見られませんが、この固有種もまた人為的に持ち込まれた外来種のアメリカザリガニや、ウチダザリガニにより生存が圧迫され、絶滅危惧種になっているということで、生物多様性の点からも残念なことです。

 余談ながら、田圃に居たカエル(トウキョウダルマガエル)の方は、水がなくなると、まだ土に潜って冬眠するのには早すぎるし、どこか水辺環境を求めて移動していかなくてはならなくても、それほど長距離の移動能力はなさそうだし・・・、だんだんカエルの生息数が減るというのは当然の環境変化なのでしょうね。
 雨降りしか水が来ない田圃で何時までもうろうろしているとサギに狙われるし・・・こちらも大変です。

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