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2010年11月

2010年11月30日 (火)

秋の終りに

 11月最後の土曜日の先日は、日中晴れて暖かくなりました。自転車で散歩コースを一巡。

 例年になく、二番穂が大きく伸びた田圃では、”稲刈り!”です。例年なら、二番穂はそのまま鋤き込まれていますが、今年は、一度”刈り倒して”から 鋤き込みされているようで、今夏はお米も不作だったうえに、更に余計な手間がかかって農家の方も大変です。1127

 
 堤防の草地では、少し傷んだ翅をひろげて、ツマグロヒョウモン(♂)がタンポポの花で最後の蜜を吸う姿がありました。1128

 
 モンシロチョウ(上)、モンキチョウ(下)もいました。1129

 
 ベニシジミもいました。また傍に転がっていた白いカップにたまった水の中には、力尽きたものが浮かんでいました。1129_2

 
 すぐに日が傾く午後に行った公園では、けやき並木の紅葉が進んで、かなりの落ち葉が散り敷いていました。1127img_3675

 秋が過ぎていきました。

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2010年11月29日 (月)

オオハナアブ

一首詠めり。

 ひさかたの ひかりのどけき はるのひに (いやいや、冬の日だって) しづこころなく タンポポの咲くらん (昨日友のり)

 もうすぐ冬というのに、なんだこの天気は。脳天気のタンポポが咲いているじゃないか。季節感なんて、ねえな、ッタク。

 ●  オオッ! ハナにアブがいるではないか。1126img_3663_2

 
 ●  バアサン、いや、姐さん、ずいぶんずんぐりむっくり、メタボじゃねえか、それにド派手な腹巻なんぞしていてェ、運動不足じゃネェの。1126img_3663_3

 
 ●  誰だい!ナンダ、下等動物のオッサンか、うるせえな、いちいち、それはアンタのことだろう。
 ●  どうでもいいけど、なんでド派手な伊達メガネをかけてけてるんだョ、見えなくてアブねえだろ。老眼鏡のほうがいいんじゃねぇの。(画像はクリックで拡大表示します。頭部の複眼の間には3つの単眼がありますが、わかるでしょうか。)1126img_3663_5

 
 ●  うるさいワ。ダテ眼鏡じゃないのよ、眼玉の地模様さ。あたしの一族のシンボルだよ。デザイナーの先祖のDNAが決めたのさ。1126img_3663

 ●  どんな意味と機能があるんだい?
 ●  イミ、さあね、昨日(キノウ)のことも知らないね。過ぎたことは忘れるものさ。
   ところで、泉津平坂(よもつひらさか)って知ってるか? 知らない、まあ、あんたのオツム とセンスじゃ理解できないことは確かだがね。
 もう追っかけて来るんじゃないよ。食事の邪魔だから、あっちへいっとくれ。
 ●  唐突な話だなあ、マ、わかったよ。じゃ達者でな。

 11月の終わり、無風で薄日の射す堤防に咲いたタンポポで、一見、小型のクマバチのような昆虫が蜜をなめていました。
 近寄ってみると、体長およそ15mm程、全体は黒っぽく、メタボ体型の腹部に橙色の帯があり、頭部は大きな半球状で、複眼にはデザインされた様な特徴的な紋様がありました。
 オオハナアブでした。ハナアブの代表的な種で、普通に見られるアブです。
成虫は花に集まり、花粉や蜜を舐めます。幼虫は水中に住んで腐食物を食べ、細長い呼吸器官をもつウジムシ型をしています。
 写真の個体は複眼が離れているから♀です。なお♂は頭頂部で接しています。ハエやアブの仲間には、複眼の模様が光の当たり方でできるのではなく、もともと複眼に固有の模様を持つ種類が他にも結構いるそうです。
 ツマグロキンバエなどもその例です。それにしても模様はどのような機能のためなのでしょうか。
 大きさ:14-16mm、出現時期:4~12月、分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄

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2010年11月28日 (日)

ハリエンジュ冬芽と葉痕、維管束痕

 晩秋の山地で、山道際に生えて通行の妨げになっているハリエンジュの枝が切られて樹下に積んでありました。1119img_3576

 
 残された株には近づけませんでしたので、枝打ちされてからしばらく時間が経過したらしい1本の枝の、大きくて鋭いトゲに注意しながら、写真を1枚撮ってきました。1119img_3573_2

 ハリエンジュという名前のように、枝には多数の対になった鋭いトゲがあります。このトゲは、托葉が変化したものです。その左右のトゲの間に葉痕があり、冬芽は葉痕に隠れています。今回の写真でははっきりしませんが、維管束痕は3個です。

ハリエンジュ:
 マメ科ハリエンジュ属の落葉高木。幹や枝に棘のあるエンジュの意。ニセアカシアの別名は、学名の直訳。
 樹皮は灰褐色で、縦に裂ける。托葉が鋭い棘となるが、太い枝にも残る。5~6月に本年枝の脇に総状花序を垂らし、芳香のある白い蝶形花を多数開く。
 葉は奇数羽状複葉で対生する。

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2010年11月27日 (土)

ニワウルシ(シンジュ)冬芽と葉痕、維管束痕

 11月中旬、たまたま通りかかった農業用の溜池で、今は釣り池になっている池の端に、樹形がウルシによく似た高木が数本、生えていました。ニワウルシ(庭漆)(別名シンジュ)でした。
 ニワウルシは中国原産で、明治初期に渡来して養蚕の飼料として各地で植栽されましたが、今では河原や道沿いの荒地などに野生化しています。
 葉の形はウルシに似ていますが、ニガキ科に属する樹木で、ウルシと違い、触ってもかぶれることもありません。
 葉は互生し、奇数羽状複葉で、小葉は6~16対と多く、長さは40~100cmもある大型の葉をつけます。112img_3500

 
 そして晩秋になると、大きな葉の葉柄が脱落した痕が多数の大きなハート形の葉痕になり、その中に維管束痕がV字状に並んでいます。
 葉痕のすぐ上に位置する半球状の突起が冬芽です。その冬芽をじっと見ていると、いま、世界をお騒がせしている近隣国の将軍様の顔のように見えてくるのですが、考えすぎでしょうか。Img_3497

 
 太い枝の先端も唐突に葉痕になっています。112img_3501

 季節が進んでいることがわかります。

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2010年11月26日 (金)

トキリマメ(吐切豆)

 晩秋の晴れた日に、水源涵養林の管理用につけられた幅広で、しかし人の歩いた形跡が少ない山道を、落ち葉のかさこそ鳴る音を聞きながらゆっくりゆっくり歩いて行くと、ハイキングなどでは気づかない色々なものにめぐり合います
 これぞスローライフの極意でしょうか。ただし忙しい現代人にはなかなか無理なことのように思いますが。
 それはともかくとして、日当たりの良い林縁に、真紅の莢果(マメ科植物の種子をおおう殻、果皮の一種で、成熟すれば裂けて種子を散らす)をつけた植物があるのが目にとまりました。初めて見たものです。引っ張ってみると長く伸びた蔓植物でした。1119img_3582

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 あとで調べてみたら、トキリマメ(吐切豆)とわかりました。吐切豆は、姿形が良く似ているタンキリマメ(痰切豆)(こちらはまだ実物は見たことがありませんが)の仲間で、オオバタンキリマメとも呼ばれています。
 葉は3つの卵形の小葉からなり、葉先は急に細くなって尖っています。この葉の特徴でタンキリマメとの区別が可能です(→タンキリマメの葉先きは尖らない)。Photo2

 
 夏の盛りから秋にかけて、マメ科特有の黄色で長さ約1cmの蝶(ちょう)形花を十数個密につけます。そして秋も深まった10月下旬から11月になると莢果が熟して赤くなり、さらにそれがはじけて黒い種子が2個見えるようになります。
 その頃が、トキリマメやタンキリマメが、一番目に付くようになる時です。写真の場合では赤い莢(さや)がまだはじけていなかったので、さやのひとつを割ってみました。
 莢の2つそれぞれに1つの、まだ赤紫色の種子が付いていました。この種は数日後には黒色になっていました。Photo_2

 和名のトキリ・タンキリは、ともに、古くから痰切用の薬草として用いられたことによるとのことです。
 生育地:山野など。花期:7~9月。結実期::晩秋。分布:本州(関東地方以西)、四国、九州。

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2010年11月24日 (水)

ルバーブ

 「ルバーブ」という“野菜”があることを初めて知りました。原産地はシベリアで、欧米でも広く栽培され、日本でも山梨県や長野県などで栽培されているということです。葉を切り取り、茎の部分だけにして販売されているものの外見は一見フキの茎のようです。113img_3525

 生の茎を囓ってみると、“スカンポ”のような食感と酸味がありました。植物学的にはタデ科イタドリの仲間ということでなるほどと納得しました。

 (葉を除く)茎の部分を砂糖、レモン、そして少量の水、または白ワインを加えてジャムにするととても美味しいということで、実際にその作り方を見て、また出来上がったジャムをいただいてみました。
 最初の見かけでは半信半疑でしたが、実に見事でおいしいジャムになったのに正直驚きました。
 写真のルバーブは表面に緑の部分が多いようですが、茎の表面大部分が赤くなったものもあるそうで、そのほうがジャムにした時に赤味を帯びてより美味しそうにも見えるとのことです。

作り方:
①ルバーブを水洗したら、そのまま2~3cmの大きさに切って、ステンレス製の鍋に入れます。113img_3526

ルバーブ(重量)の1/2~1/3程度(好みにより適宜増減)の砂糖を加えます。次いで、1/3量の水、または白ワインを加えます。好みによりレモン少々を絞って添加します。

 
②火にかけたら、煮立つまでは中火で、焦がさないようによくかき混ぜます。(原型が崩れて来ますが、まだ筋が目立っています)。
 煮立ったら弱火にして、よくかき混ぜながら煮詰めていくと、筋も完全に溶けて全体がペースト状になります。
 頃合いを見計らって火を止めると、最初の“茎“からは想像しにくかったジャムの出来上がりです。驚くほど簡単でした。113img_3527

 ジャムには独特の風味があり、パンにぬるなどして美味しくいただくことが出来ました。

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2010年11月22日 (月)

ボタンヅル、センニンソウ

 里山歩きの楽しみは、平地には見られない自然が観察できることです。風のない日の陽だまりをゆっくり歩いて行くと、普段はあまり目に止まらないものにも気づくことがあります。
 そのひとつで、林縁に白い毛が見えたので近寄ってみるとボタンヅルとセンニンソウでした。
 どちらもキンポウゲ科センニンソウ属の植物で、花も、花後の種の綿毛も遠目にはそっくりですが、近くで観察すると違いはよくわかります。

ボタンヅル
 一番はっきり違うのは葉の形です。ボタンヅルは三出複葉でボタンに似た鋸歯の多い葉をつけます。花の造りや有毒植物であることなどの特徴はセンニンソウと同じです。111

 
センニンソウ:
 日本各地に分布し、日当りの良い山野に多く見られるつる植物です。長く茎を伸ばし、節ごとに葉を対生し、葉は五枚の小葉を持つもつ羽状複葉になるのが普通です。これでボタンヅルと区別できます。
 小葉は卵状楕円形で草質、なめらかです。葉柄が他の植物の枝や葉に絡み付き立ち上がっています。112img_3511_4

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 8~9月に多数の白い花が咲きますが、4枚の花弁に見えるのは萼片で、本当の花弁はありません。果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからこの名が付いたそうです。なお、有毒植物なので要注意です。112img_3511

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 まあ、風物を楽しみにするのに、べつに違いをはっきりしなくてはならないことなどありません。”綺麗だな”、で充分なのですが。
 見かけた時にはまだどちらも種髪が充分展開していないので、まるい綿毛の花のような面もちではありませんでした。

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2010年11月21日 (日)

アオツヅラフジ、ニシキギ

 山から里へと、だんだん紅葉が降りてきた里の坂道を登って行くと、集落のはずれの山地に、人気もなくしんとした空気に包まれた若宮八幡宮がありました。112img_3502

 
 そこから段々畑や梅の木林の痕が残る山地の林縁には、低木に絡みついたまま枯れ始めたアオツヅラフジの青い実が残り、113img_3506

 
 また紅葉はしていませんが、野鳥に食べられて少なくなってはいるものの、赤い実をつけたニシキギもありました。自生のものには、公園や庭木の植栽とは違う趣があります。113img_3507_3

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 静かな晩秋の自然です。

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2010年11月20日 (土)

ガガイモの種まき

 昨年2月上旬、堤防の草原で見つけたガガイモの袋果に残っていた種髪の種を少し採取してありました。20102

 
 2月中旬になってふと思いつき、新しい赤玉土を入れた植木鉢に、20個の種を播いてみました。そして土が完全に乾ききらないように時々水やりをしながら観察してみました。
 およそ2ヵ月後の4月中旬、17個の芽生えを確認しました。発芽率は17/20(=85%)でした。この発芽率は高いのか、低いのか、知識がありませんから評価出来ません。2241720

 
 5月、大きくなった苗を数本とり、植木鉢に移植しておきました。Img_5525

 その後、放置したままで、思い出した時に水やりしましたが、6月になって枯れはしないものの、生育は不良です。

 
 同じころ、堤防に行ってみるとと、種を採取した草原では、全く比較にならないほど勢い良くたくさんのガガイモが生育していました。6img_8311_1

 
 そして7月には花が咲き、茎を折ると、白い乳汁が飛び散るほど勢い良く出てくるようになっていました。
 やはり、野生の環境条件はどこか違うのですね。7

 残念ながら、特別の栽培管理などしないままでは、採取した種を育てて、袋果を実らせるということは簡単ではなさそうでした。

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2010年11月19日 (金)

オオアオイトトンボ

 小さな池のあるお庭の日溜まりにオオアオイトトンボが日向ぼっこしていました。カメラを近づけすぎると逃げますが、すぐ戻ってきます。114img_3531_3

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 一回り小さいアオイトトンボによく似ていますが、どうやらオオアオイトトンボのようです。114img_3531_4

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オオアオイトトンボ:
 光沢の強い緑色をした美しいイトトンボ。アオイトトンボに似るが、本種の方がやや大きい。水面におおいかぶさった木の樹皮に産卵する習性があるため、木陰のある池でよく発生している。成虫は、池の周辺の林床や、うすぐらい草藪で見かけることが多い。
 大きさ:48mm前後、出現時期:5~12月、分布:本州・四国・九州 。

※後日追記:
 第9,10腹節が白いのはアオイトトンボで、第10腹節だけが白いのが「オオアオイトトンボ」です。画像が小さくてわかりにくいですが、第10腹節だけが白いと判定してやはりオオアオイトトンボとしました。(2015.10.7)

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2010年11月18日 (木)

晩秋の1日:オオカマキリ、ハエ、ホトケノザ、ヘアリーベッチ、イノコヅチ

 朝晩はめっきり冷え込む様になりましたが、日中のひだまりはポカポカ陽気のある日、出先の山里で散歩のついでに気まぐれに撮ったものです。
 

●オオカマキリ:
 ブロック塀の上で日向ぼっこをしていました。
 手を出すと、ファイティング・ポーズなど全く見せないで、ゆくりと向こう側に回りこんでいってしまいました。
 外観の特徴からオオカマキリと思います。
 日本では最大のカマキリで、体色は緑色型と褐色型がいます。チョウセンカマキリやウスバカマキリとよく似ていますが、前肢の付け根の橙色の有無や、後翅の付け根を中心とした大部分が暗紫褐色などの特徴で区別できます。112img_3488

 
●不明のハエ:
 野外に花がだんだん少なくなってきたこの季節、巻きついた樹木から垂れ下がったキヅタの花で、ハエが蜜をなめていました。ハエの種類はわかりません。Photo

 
●ホトケノザ:
 日当たりの良い畑地にホトケノザが花をつけていました。暖地では年中見られます。112img_3494

 
●ヘアリーベッチ:
 クサフジにそっくりですがヘアリーベッチのようです。ヘアリーベッチはマメ科ソラマメ属、耐寒性1年草。和名はビロードクサフジ。
 根粒菌の働きで空中窒素を固定でき、また成長が早く周囲を覆い尽くして養分と日照を奪うなどのアレロパシー作用もあって他の雑草防止効果も期待できることから牧草兼緑肥として導入されたそうです。
 繁殖力が強く、逃げ出したものが各地で野生化しているようです。112img_3495

 
●イノコヅチの紅葉:
 鮮やかなパステルカラー・ピンクに染まり始めた葉が目に止まりましたので、写真に撮りました。近くにも虫食いになった葉のついた茎に”ヒッツキモチ”の実が出来ていましたので、イノコヅチとわかりました。1110

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2010年11月17日 (水)

ルリタテハ成虫とツマグロヒョウモン幼虫

 10月最終日の午前、玄関先の路上に翅が相当傷んだルリタテハが、翅を閉じて動かないでいるのが目に止まりました。1031img_3384

 
 指先でつつくと、よろよろとよじ登ってきました。通常ではほとんどありえないことです。Img_3386

 
 翅の裏側は枯葉模様で、(成虫で)越冬する時に樹木の枯葉裏に逆さまに止まっていると、完全な保護色になって見つかりにくくなります。その裏翅が大きく損傷していて、表翅の瑠璃色の模様が見えています。
 指先から離すと枯れ葉が落ちるように庭の地面に降りて、ゆっくり翅を開閉しながらホースチューブに登ろうとします。あらためて損傷のひどさが確認できました。1031img_3412

 
 再び拾いあげて、傍のツバキの葉裏に掴まらせると、当日は日暮れまでじっとしていたようです。その後はわかりません。

 
 同じ日の午後、野生スミレの生えていた鉢にツマグロヒョウモンの終令幼虫がいるのを見つけました。スミレの葉は食べられた形跡はありませんから、どこからかはるばる這ってきたのでしょう。Img_3432

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 ツマグロヒョウモンは幼虫、また蛹で越冬します。これからどこに行って、どうするのでしょうか。

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2010年11月16日 (火)

キタテハ蛹の羽化

 繁茂したカナムグラの藪で採取(10/19)した蛹を虫かごに入れて、空調をしていない室内の窓辺に置き、毎日かごの中を覗きながら羽化の日を待ちました。
 採取してから13日後(11/1)の朝、虫かごを覗くと、予想より少し時間がかかったようですが無事に羽化していました。
 他のチョウの羽化観察時に見られたのと同じで、羽化後に、赤い体液を排出していました。すでにほとんど乾いていましたので、早朝の羽化だったようです。Photo_4

 
 3時間ほどは蓋を開けておいたかごの中にいましたが、Img_3451

 
 やがて茎から離れてふわりと飛び、外に出て膝にとまりましたので一枚記念撮影。Img_3463

 
 それから,窓を開け、戸外に出しました。サボテンの茎につかまり、翅を開いたり閉じたりしながらゆっくりと飛び立つのによい場所に移動していき、やがてふわりと晩秋の空に飛び立って行きました。Img_3474

 秋に羽化する個体は夏に羽化するものより色鮮やかできれいです。トゲトゲのイモムシから想像しにくい「変態」、という自然の不思議です。 

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2010年11月15日 (月)

キタテハ幼虫、蛹、成虫

 秋も深まり、ヨシなどの大型雑草が刈り取られたあとの用水路川原を、雑草のカナムグラが異常と思えるほどに覆い尽くしてしまいました。川原だけでは飽きたらず、擁壁を登り、金網フェンスにも絡み付いています。3r

 
 カナムグラは強靭なつる性植物で、その茎から葉柄にかけて鋭く硬い刺があり、相互にまた周囲のものにも絡みつき、切ったり引き剥がしたりすることは困難です。下手に素手で触ったりすると怪我をします。そんなカナムグラを食草としてライフサイクルを送っている蝶がキタテハです。(写真再掲)1081

 
 フェンスに絡みついたカナムグラの鋭いトゲだらけの茎を、幼虫が平然と歩いていました。なんともなさそうなのが不思議に思えます。Photo_3

 
 掌状の葉がきれいに折りたたまれているのを見つけました。カナムグラを食草とするキタテハ幼虫の巣です。
 ヨモギの葉を”いい加減に”丸めて巣にするヒメアカタテハと違って、こちらは見事な組み立てがされていました。
 写真上の右側、葉の”5辺(①~⑤)”を貼りあわせたものを、そのままひっくり返してみると(写真中)”キツネ ”の顔にも見立てられるような巣が作られていました。お見事、と褒めておきましょうか。”狐の顔”を開けてみると幼虫が居ます(写真下)。3r_2

 
 フェンスの反対側、擁壁には大量のカナムグラが這い登っています。衣服にバリバリ引っかかるのを気にしながら、ケガをしないように、のぞきに行くと、予想したとおり、幾つかの蛹もぶら下がっていました。
 ツマグロヒョウモンの蛹より小ぶりですが、やはり”金ボタン”が光っていました。20101019img_2868

 
 近くに生えた雑草の葉を茎にぐるぐる巻きつけて刺を防ぎながら、蛹のぶら下がっている茎の一部をちぎって持ち帰り、羽化を観察してみました。(別報)

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2010年11月14日 (日)

ヒメアカタテハ、幼虫と成虫

 堤防を覆っていた大型雑草が刈り取られてすっきりした堤防で、再びヨモギが生え始めた10月中旬の一日、1017img_2804

 
 ヒメアカタテハが盛んに飛び交い、生え始めたばかりの小さなヨモギを選んで産卵する光景が眺められました。1017pa170006

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 堤防を少し歩くとそこここに、ヨモギの葉が丸められているもの(巣)が見つかります。
 迷惑なことだったでしょうが、その一つを広げてみると、中にはヒメアカタテハの幼虫が休んでいます。
 巣の中で葉を食べながら成長していきます。Photo

 
 堤防だけではなく、草取りされた生活道路端の吹き溜まりでも、同様に生え始めたヨモギの葉が丸められているのが見つかり、ちぎってみるとやはり中に幼虫が居ます。Photo_2

 成虫で越冬するとされていますが、関東以南の暖地では幼虫でも越冬します。
 なおまだ春浅い時期にいち早く飛んでいたヒメアカタテハが、翅の傷みもなくきれいなのを疑問視して(越年成虫なら翅が傷んでいるはず)調査した結果、やはり幼虫で越冬した個体が早々と羽化したものであったとのことで、成虫越冬には疑問を示された、という情報もありました。

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2010年11月13日 (土)

秋の雑草(その他)⑤アメリカキンゴジカ、ヒナガヤツリ、シロソウメンタケ、オニグルミ

アメリカキンゴジカ:
 半年間ぐらいかけて、水田の改良工事が行われていた舗装農道角地に、これまで見たことのなかった植物が目に止まりました。草丈50cmほどで、硬い、分岐した茎に、鋸歯のある葉がつき、不定形の黄色い花びらが中途半端に開いた花が付いていました。雨上がりの昼前で日差しのある時間でした。101_4

 
 手元の図鑑ではわからず、専門家に尋ねたり、ネット情報検索等により、アメリカキンゴジカとわかりました。
 熱帯アメリカ原産の帰化植物で、ネット情報では、隣町で2年ほど前から車道沿いに点在するのが見つけられていて、車で運ばれて分布域が広がるのではと推定されていました。
 それはともかく、「金午時花」の字が当てられていますが、必ずしも正午頃に花が開くとは限らず、もちろん日差しは必要ですが、開花する時間帯はかなりばらつくそうで、また特筆すべきは開花時間がわずかに1時間程度しかなく、すぐにしぼんでしまうので、全開の写真を撮るチャンスにはなかなか恵まれないということです。
 そしてまた、満開と言っても花びらが全開にはならないとうことで、今回たまたま撮影した写真はその満開に近いもので、タイミングとしては相当の幸運にめぐまれたと言えるようでした。日頃の行いなど関係ないようですね。

 
ヒナガヤツリ:
 乾田化が進んで大きな雑草はすっかり姿を消した水田の所々に生えていました。草丈5~10cm前後の小さなカヤツリグサの仲間です。つつましい草姿です。1019_3

 
シロソウメンタケ:
 公園の林の日陰になる湿気のある窪地に白いもやしのようなキノコが点々と生えていました。それとすぐに分かるシロソウメンタケです。手先で触るだけでポロッと折れるもろいキノコの一種です。
 毒性はなく食べられるが味もそっけもないそうですし、またモヤシ代わりにするには、相当集めなくてはならず、まあ論外ですね。1018_4

 
オニグルミ:
 毎年目にするオニグルミですが、これまで気がつかなかった別の水路脇に生えているのが目に止まりました。実のなった枝は水路の上に張り出していて、熟して落下した実は流れに乗って下流に運ばれ、たどり着いたところで芽生えるのでしょうか。105

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2010年11月12日 (金)

秋の雑草④ミゾソバ、キクモ、セイヨウタンポポ、カントウヨメナ、ザクロソウ

ミゾソバ:
 日当たりの良い用水縁や水路沿い湿地などに、金平糖のような蕾をつけたミゾソバの群落が見られるようになると、また一段と季節が進んだことが分かります。開いた花はアップで見るとなかなかのものです。
 以前に、一株採取して屋外メダカ水槽に植えてみたことがあります。思ったほど繁殖しませんでしたが枯れもしないで、それなりに一シーズン楽しんだことがあります。1017

 
キクモ:
 水田雑草の一つで多年生ですが、近郊では見かけることはあまりありません。田圃に水がある時期に、水中から茎を伸ばしているのを見ることがありましたが頻度はまれでした。
 この秋は、乾田化が始まった水田に雨が降ったあとに、ごく小さな茎を伸ばし、小さな花をつけたものを数株観察しただけでした。
 水中でも葉をつけますのでアクアリウム・プランツとしても親しまれています。
 キクモも、以前に一度、屋外メダカ水槽に植えてみたことがあります。大繁殖というようなこともなく、緑の葉をつけた茎が水面まで立ち上がり、慎ましやかに揺らいでいる姿は悪くはありませんでしたが、アオミドロが絡みついて処理が難しくなり、結局全部除去してしまいました。1018

 
セイヨウタンポポ:
 通年開花が見られますが、盛夏には大型雑草に埋没して見かけにくくなります。やはり原っぱ一面黄色に染めるのは初夏ですね。昨今は、在来種との交雑も進んで、種類の見分けがつきにくい株も増えてきたように見えます。
 花の傍では、ホソヒラタアブがいつものように得意のホバリングを見せてくれました。1018_2

 
カントウヨメナ:
 昔に比べると、あぜ道や農道脇で見かけた薄紫の野菊の数はずっと少なくなったように感じています。東日本で見られる野菊はほとんどカントウヨメナということで、名前は無条件にカントウヨメナに。1018_3

 
ザクロソウ:
 晩秋になる頃まで、乾いた田圃の縁やあぜ道など比較的乾いたところに生えている1年草の小さな雑草です。見かけによらず強力な繁殖パワーがあり、人為的撹乱に強く、発芽するとすぐに花を咲かせ、その後も速やかに果実をつけて種子を放出します。
 それで、けっこうモジャモジャの塊のような群落を作っていることがありますが、もともとあまち目立ちません。花はルーペで見ないとはっきりわからないくらい小さなもので、5枚の白い花弁のようなものは萼片。また花は午前中しか開きません。1019

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2010年11月11日 (木)

秋の雑草③ヘクソカズラ、ヤブツルアズキ、ルコウソウとマルバルコウ、ハナイバナ、トキワハゼ

 例年、秋が深まる頃になると、常連のつる性雑草が町外れの道路や水路沿いの金網フェンスなどに絡みついて、除草作業に手間取ります。それらの一部その他の雑草です。

ヘクソカズラ:
 夏の一斉除草作業の時期により、その後の実りの勢力分布が変わります。今秋は、ヘクソカズラはやや歩が悪いようですが、褐色に熟した実をつけました。107_3

 
ヤブツルアズキ:
 道端につる性の茎を伸ばして黄色い花をつけ、その後、暫くしてから細長い莢の豆果をつけていました。ノアズキとともに、アズキの原種ではないかとされています。107_4

 
ルコウソウとマルバルコウ:
 いずれも小さな朝顔型の赤い花はよく目立ち、綺麗なものです。種もたくさんできます。花だけ見ると遠目には同じように見えますが、近くで見比べれば違っていて、さらに葉の形状が全く違うので識別は容易です。
 どちらも繁殖力は極めて旺盛で、街中でも野原でも、絡みつくところ、ものがあれば、それらを覆い尽くしてしまうほどに繁茂します。
 11月になってもあまり勢いの衰える様子がないほどです。1010

 
ハナイバナ:
 ほぼ1年中、田圃の畦などに生えていますが、よく目立つのは大型雑草の生えていない時期で、初春や秋口などです。草丈も短く、厳冬期以外は花径数mmのごく小さな青白い花をつける、慎ましやかで目立たない雑草の一つです。1011

 
トキワハゼ:
 農道、道端、畑地など、どこにでも生ええいますが、花の形が似ているムラサキサギゴケと異なり、ほぼ1年中生えていて珍しくはありません。薄い紫色の唇形花をつけ、時に白花の株も見られます。丈夫な雑草ですが、あまり大型化しないのが救いです。1011_2

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2010年11月10日 (水)

秋の雑草②アメリカタカサブロウ、セイバンモロコシ、ミズヒキ、イシミカワ、ホウキギク

アメリカタカサブロウ:
 乾田化が進み、住人が居なくなった田圃には、ポツポツと雑草が侵入しています。名前の由来がよくわからないという、アメリカタカサブロウも結構あちこちに生えています。熟した黒褐色の種に特徴があります。101_2

 
セイバンモロコシ:
 ススキの勢いは今ひとつで、そんな中で威勢が良いのはセイバンモロコシです。あまり馴染む気にはなれませが、現に生えてくるものはやむを得ませんね。106

 
ミズヒキ:
 園芸種の植物がすべて消え去って久しい放置プランター中に、季節になるとミズヒキだけはきっちり生えてきて長く伸びた花茎に、上半分が赤、下半分が白、の花をたくさんつけます。 
 それで、上から見ると赤糸に、下から見上げると白糸の、ミズヒキになるのです。106_2

 
イシミカワ:
 トゲトゲの茎で他の植物に寄りかかって立ち上がるイシミカワです。青い実は意外にきれいですが、なにせ植物体はトゲだらけで触ると手に痛いのはいただけません。何のためにこんな刺を生やすのでしょうね。107

 
ホウキギク:
 散歩コース範囲で生えている場所は草原や道端の吹き溜まりなど、比較的限定された状況ですが、ホウキギクガ見つかります。
 ホウキギクの同定は難しくてよく分かりませんので、ホウキギクの仲間としたほうが良いのですが、ホウキギク、としました。北アメリカ原産の帰化植物、1年草で、花期は8~10月。107_2

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2010年11月 9日 (火)

秋の雑草①ガガイモ、アレチヌスビトハギ、イボクサ、ヒレタゴボウ、ホソバヒメミソハギ

 身近な散歩コースに、季節の移ろいと共に馴染みの雑草どもが次々に生えてきます。

ガガイモ:
 用水の川べりを覆いつくすように延びたガガイモが花をつけ、もうしばらくで大きな袋果が出来るかと思う頃には、やっぱり例年のように雑草刈り作業で綺麗サッパリ刈り取られ、それでも機械の刃先が届かない水際にはまだ残った茎に、花が残っています。
 冬に種髪の種が見られるもしれないと、今から、何も無い冬日の散歩の楽しみにするのですが。910

 
アレチヌスビトハギ:
 いつものように、アレチヌスビトハギがピンクの花をつけるとやがて、強力なひっつき虫の種ができて、知らない間に衣服にいっぱいくっつくと、取り除くのに本当に苦労します。914

 
イボクサ:
 刈り取りの終わった田圃の脇で、群落をつくっていたイボクサは、雨降りのあとの晴れ間を待っていたように、晴れた日突然、いっせいに花を開きます。小さな花ですが、アップで見るとそれなりに綺麗な花です。915

 
ヒレタゴボウ:
 田圃の畦道や農道沿いには、ヒレタゴボウが黄色い花をつけて大繁殖します。915_2

 
ホソバヒメミソハギ:
 そして秋も季節が進むと、田圃道沿いに生えていた大ぶりの雑草は除草されて、その後に、小型の雑草が元気よく繁殖してきます。ホソバヒメミソハギもその一つ。小さな花もアップで見るときれいです。101

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2010年11月 8日 (月)

めぐる季節、夏から過ぎゆく秋へ:スベリヒユ、ホテイソウ、アカメガシワ、カナヘビ、・・・

 人の都合や感情には無関係に、自然の時間は確実に流れて行きますね。
 暑い最中の田圃道にスベリヒユが黄色い花をつけてはびこり、しばらくするとメダカ水槽に放りこんであったホテイ草がひっそりと薄紫の花をつけていたり、道端では勝手に生えて大きくなったアカメガシワが沢山の実をつけて小鳥を誘い、田圃道では、いつの間にかアキノノゲシが淡黄色の花をつけ始め、堤防の草原では狼藉者のクズが傍らの雑木によじ登り、よく目立つ赤い花をぶら下げます。Photo

 
 またそれから、いつの間にやらキツネノマゴが、周りの大きな雑草の間に群落を作って、精一杯背伸びをしながら、小さいけれど魅力的な紫色の花をつけ、畑の傍のセンダンは精一杯葉を茂らせてやってくる落葉に備えて栄養を蓄えるにの勤しみ、そして田んぼ脇の湿地に生えたヒデリコも、時は今とばかり背伸びをします。Photo_2

 
 傍には雑草仲間のタマガヤツリが生えていて、関係ないけど庭の日除けに植えたゴーヤは、熟して落ちた実から赤い種がのぞいているのに気づき、メダカ水槽で暴れるナガバオモダカは、小さな鉢植えにしたのでおとなしく神妙に白い花をつけ、少し遅れてからやっぱり田圃道の湿地にはカヤツリグサが生えているのも見みられました。Photo_3

 
 そしてまた、農道沿いにヒッツキモチ仲間のアメリカセンダングサがはびこり始め、畑の傍には背丈の伸びたキクイモが黄色い花をつけ、日溜まりが心地良くなった庭ではカナヘビが日向ぼっこ、よく見るとつぶらな瞳です。
 雨の後、少し水量の増えて相変わらず濁ったままの用水路には大きなコイの群れが姿を見せていたり。Photo_4

 
 その後、別の水路には蒲の穂が大きくなり、また久方ぶりに澄み渡った秋空には赤城山が、そしてソバの白い花咲く向こうには筑波山が見えた日もありました。Photo_5

 このようにして時は静かに流れていきます。

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2010年11月 7日 (日)

ブドウトリバ(蛾)、ノブドウ

 先日夜、いよいよ台風がやってくるというので防風対策のため懐中電灯持って玄関先に出たところ、懐中電灯の光の輪の中にミニ・ガガンボのようなものが照らし出されました。
 以前にも日中何度かやってきた”知り合い”のブドウトリバとすぐわかりました。
 何回見てもへんてこりんな姿形のトリバガ科の小さな蛾です。1029img_3378

Img_3381jpgtrm

Img_3383

 写真では少し分かりにくいですが、前翅は途中から二つに別れ、また後翅は短く、ほころびた鳥の羽毛のような形で、こんな翅の構造では飛ぶのが不得意ではないかと思うのですが、意外にひらひら飛んでいきます。どうしてこんな姿になっているのでしょうね。

 翅を広げた大きさ(開帳)17~18mmほど
 出現時期:6~10月、成虫で越冬するそうです。
 分布:本州以南

 なお幼虫の食草はブドウ、エビヅル、ノブドウ、さらにヤブガラシなどの花、蕾、稚果などということですが、やはり近くの農道などにはノブドウ、106img_2379_2

106img_2397_22

 さらにヤブガラシが繁茂し、また近所にブドウ園などもありますので、発生する環境があるようです。

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2010年11月 6日 (土)

エビガラスズメ(蛾)幼虫、ヒルガオ、ノアサガオ、マメアサガオ

 10月末、台風がやってくる前日の雨上がりの朝、自宅前道路を大きな(体長9cmほど)茶色のイモムシが這っているのを家人が見つけました。
 気温は低いのに元気よく、道を横切るように驀進しています。調べてみると”初物”のエビガラスズメの幼虫と分かりました。10299cmimg_3369jpgtrm

 
 尾角と、アタマの縦縞模様が特徴的です。Photo_3

 
 この種の幼虫は、体色が緑色から褐色、黒色、さらには中間色など、個体差が顕著に現れるのが特徴ということだそうです。いずれにせよ、あまり気持ちよくはありません。
 それにしてもどうしてこんな所を這っているのかと疑問に思ったのですが、幼虫の食草がヒルガオ科の植物で、ヒルガオや各種の朝顔類である、とのことで納得できました。
 住宅街を離れると比較的近いところの農道や用水沿いに、民家から逃げ出した園芸種の朝顔や、さらには除草に手こずる”雑草”の
 ヒルガオ107107pa070023_5

 
 ノアサガオ(種は出来にくいとされていますが、この時期種が少しは出来ていました)1062r

 
 マメアサガオなどが今でも元気にいっぱい生えていますから。1072r_2

(撮影したのはいずれも10月初旬のもの)

 その割には、このイモムシを見かけたのは初めてなのです。
土に潜って蛹になり越冬するということで、その場所を探していたのでしょう。
 

 どこに潜り込んだのかは見届けていないのですが・・・

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2010年11月 5日 (金)

シマアシブトハナアブ、ノシメトンボ、ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ、ヒカゲチョウ

10月中旬、まだまだ夏日が続いて暑かった1日、自転車で散歩コースを一回りした時に、やってきたり見かけた虫どもです。

シマアシブトハナアブ:
 あぜ道を、自転車を押して歩いていたら飛んできて手に止まりました。汗臭かったのでしょうか。逃げる様子もなく、皮膚表面をしつこく舐め回されました。後肢が太く、背に縞模様のあるハナアブです。1011img_2494

 
ノシメトンボ:
 この時期、田圃道で見かけるトンボの数は少なくなりました。ノシメトンボは秋になってもアカトンボのようには赤くなりませんが、それでも初夏にやってくるものに比べると明らかに赤みが付いていました。1017pa170006_2

 
ツマグロヒョウモン♀:
 宅地の道端にいました。翅がぼろぼろです。多くのチョウは年1回の発生です。しかし、ツマグロヒョウモンは1年のうちに数回発生する多化性のチョウなのですが、やはりこの時期、翅が綺麗な個体は少ないようです。
 一夏、さんざん鳥に追い回されながら生き延びてきたのでしょう。お疲れ様ですね。
 ツマグロヒョウモンは幼虫、あるいは蛹で越冬するということですから、この個体も残り少ない命なのでしょう。1018pa180046

 
ヒメアカタテハ:
 秋になるとヨモギの生えた堤防草地などにたくさん飛んでいます。この時期、ヨモギに産み付けられた卵が孵化すると、幼虫はヨモギの葉を綴り合わせて巣を作り、その中で越冬する姿がよく見られるようになります。
 また成虫でも越冬するといわれますが、温暖な地域では越冬態は不定ということのようです。1018pa180022_3

 
ヒカゲチョウ:
 散歩コース最後の公園に行くと、林の近くに必ずヒカゲチョウがいます。幼虫の食草は多くのタケ、ササの仲間なので、近くに竹やササ類が生えているようなクヌギやコナラの雑木林に多く見られるということです。公園にはたしかにそのような環境があります。
 発生は初夏と秋の2回。樹液や腐った落ちた果実に集まります。名前の通り日陰を選んで移動する地味なチョウです。1018img_2824_2

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2010年11月 4日 (木)

ハクセキレイ、アオサギ、コガモ、ヒドリガモ、カルガモと不明の鳥

 10月はじめのある1日、散歩コースを一巡したときに目に止まった鳥です。常連さんばかりでしたが、初夏から姿を消していたコガモが帰ってきて、冬鳥のヒドリガモも1羽姿を見せ、季節が巡っていることを知らされました。

ハクセキレイ:
 年中いますので普段は写真にも撮りませんが、ついでのおまけです。田圃道などではトンボやチョウを追い回しているのを良く見かけます。水辺では水生昆虫などを捕っています。10112r

 
アオサギ:
 一羽、田圃道をゆっくり歩いていました。1072r

 
 用水路に行くとコガモがいました。この時は♀だけしか見当たりませんでしたが。近くにカルガモがいますが、逃げる様子はないのに、コガモはやはり真っ先に飛んで逃げる神経質ものです。1082r

 
ヒドリガモ:
 すぐにそれと分かるヒドリガモも見つかりましたが、1羽だけでした。ヒドリガモはそんなに神経質ではなく、結構近くによって見ていてもあまり気にする様子はなく、盛んに水中の草などを採餌しているようでした。
 これから少しづつ増えると思うのですがどうなりますか。1083r

 
 最後に調節池をのぞきに行ってみました。池には沢山のコイがいて、大抵、釣り人がたむろしていますので、鳥にとっては必ずしも落ち着ける快適環境ではなさそうですが、まあ結構広いので、例年何種類かの冬鳥が休んでいきます。
 当日は水鳥の姿が少なかったのですが、年中居るカルガモの傍に1羽、様子の違う鳥が居るようでしたが、遠すぎてはっきりわかりませんでした。107pa070010

 なお用水路コースの途中で、カワセミが飛び出したのを目撃しましたが、むろん写真は撮れません。冬、葉の落ちた用水べりの樹に止まるとシャッターチャンスになり、冬の散歩の楽しみになります。

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2010年11月 3日 (水)

ボタンヅルとセスジナガカメムシ

 山地に行くとボタンヅルがあります。日当たりのよい林縁などに自生しています。花の時期にはセンニンソウに良く似ていて分かりにくい植物ですが、葉の形が異なるので区別できます。
 今回はその特徴を示す葉の部分の写真がありませんが、茎の基部が木質化するなどの特徴からボタンヅルと判断しました。
 名前の通り蔓性で、他の木にまとわりついて繁殖します。晩秋の山地では他の樹を覆うように、種の先に付いた羽毛状の白い塊が光を浴びて輝き、遠目にもとても良く目立ちます。
 上の写真はまだ羽毛が開いていない状態のものです。Photo

 花期は7~9月。花後、種の周りに写真のような白い羽毛状の付属物の塊ができます。遠目には白い花のように目立ちます。
 分布は本州以南。

 
セスジナガカメムシ:
 白い羽毛の中に、赤いものがチラッと見えました。何かとよく見ると、翅が傷んだ小さなカメムシ(大きさ8mm程)です。カメムシの習性で茎の裏側に回りこんで隠れようとします。2

 
 なんとか写真に撮って調べたところ、ボタンヅルに寄生する赤い体のセスジナガカメムシと分かりました。Photo_2

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 初めてのご対面でした。

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2010年11月 2日 (火)

シラヤマギク、トリカブト、ヤクシソウ、ヤマゼリ、マムシグサ

 標高1000mを超える林道沿いに、いつものように秋の花が咲いていました。特に目新しいものはありませんが、気まぐれに撮ってみました。

シラヤマギク:
 日本各地の山地の林縁や草地などに見られる多年草です。茎の上部は枝分かれし、散房状の花序を形成し、ややまばらに頭花をつけます。
 花は白色の舌状花と中心部の筒状花からなっていますが、舌状花の数が少なく、間が透けて見える花が多いです。花期:8~10月。Blg2r

 
トリカブト:
 ご存知の毒草です。花が終わり、実だけになった株もありました。トリカブトには沢山の種類があり、よくわかりませんので、たんに”トリカブト”としました。
 余談ながら紫色の花弁に見えるのは萼で、花弁は萼の内側にあってほとんど見えないほうが多いのですが、たまたま見えるものがありました。花期は8~10月。Blg3r

 
ヤクシソウ:
 林縁にたくさん咲いていて黄色が目立ちました。日本各地の山地で、日当たりの良い場所に生える越年草です。花期は8~11月。Blg2r_2

 
ヤマゼリ:
 山地に咲く花です。セリ科の植物ですが、なかなか写真に撮りにくい”草”です。セリ科の花はよく似ているものが多くて、花だけ見てもなかなかすぐには分かりません。ヤマゼリ、カノツメソウどちらか迷いましたが、花の密度などからヤマゼリと判断しました。草丈は70cmほどでした。花期は9~10月。Blg4r

 
マムシグサ、結実:
 赤い実をつけたマムシグサが目につきました。トウモロコシのような赤い実は有毒とされています。この実を食べる鳥もいるそうですが、その割にはどこで目にしても、いつまでも残っていますね。Blg2r_3

 山地での深まる秋、しみじみです。

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2010年11月 1日 (月)

乙女高原の晩秋

 10月下旬の午後、所用のついでに少し回り道して通った標高1700mの乙女高原(山梨県)はすっかり晩秋の気配でした。
 乙女高原には冬季閉鎖になる林道もありますが、(http://www.pref.yamanashi.jp/rindoujyouhou/main.php)まだ大丈夫だろうと甲府から積翠寺、そして太良峠へ。甲府市街が少し青く霞んで見えました。20101027img_3348

 
 高原のロッジは閉まっていました。もちろん人影はありません。1027img_3356

 
 空気は冷たく、ススキの穂が光る高原はすっかり晩秋 の趣でした。高原の林には「ヤマナシ」の樹があり、今頃には、文字通り熟すと小さな梨のような丸い実がたくさん生るそうです。

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 ここから焼山峠をへて柳平へ。20101027img_3361

 
 少しばかり遠回りしましたが、途中の道の駅で、アケビを買って帰りました。Img_3368

 見事な錦繍、という風景には出会えませんでしたが、深まる秋を十分感じてきました。

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