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2010年12月23日 (木)

2010/12 天空列車で行くチベットへの旅② 1日目~2日目

 続いて旅の記録です。

1日目:
 成田→北京(空路北京へ、約3時間55分)、着後夕食はレストランで。ホテル着(21:30) (北京泊)

2日目:
 ホテル発5:30、北京07:45発→西寧へ(空路)。西寧に近づくにしたがって、窓外はアースカラー一色の風景になり、その中にも段々畑らしき地形も識別できて、はるばると来たものだという感慨がわきました。1210231101

 10:20、西寧着。空港内外では、たまたまですが、白い帽子をかぶった回族の人たちの集団が目につきました。

 その後、昼食はレストランで。

タール寺(塔爾寺):
 午後、西寧市内観光に。チベット人女性の現地ガイドの案内で、中国最大規模のチベット教寺院タール寺(塔爾寺)へ。
 タール寺は西寧から26km、1561年に創建され、山門、花寺、小金瓦殿、大金瓦殿、大経堂、九間殿など、漢民族とチベット民族の建築様式を結びつけた古建築群からなっています。ゲルク派の開祖ツォンカパの生誕地でもあり、文化財が豊富です。
 今も500人以上の僧侶が修行に励み、現ダライ・ラマ14世も学んだチベット仏教ゲルク派六大寺院の一つ。
 山門をくぐるとすぐに目に映ったのは、五体投地礼の巡礼者の姿です。1331

 五体投地礼は、チベット仏教独特の礼拝方法で、仏像や高僧に対して、仏法への帰依を表す作法です。チベット仏教信者の中には、五体投地礼(キャンチャ)を行いながら、巡礼を行う人も未だ少なくありません。
 故郷から聖地ラサやカイラス山を目指して、何ヶ月も、あるいは何年もかけて往復という苦行を積む信者もあれば、ちょっとしたお金持ちは、トラックをチャーターして巡礼する巡礼団もあるということです。

 知人が自ら体験して、人生観が変わったということも聞いていましたが、やはりあらためてカルチャーショック、です。
 「五体投地礼」の作法について、女性ガイドから、あらためて次のように教えられました。

(1)胸の前で合唱。ただし手のひらは少し離す。
(2)合唱したまま、手を頭の上に上げる:身体で帰依を現す。
(3)合唱したまま、手を口の前に戻す:言葉で帰依を現す。
(4)合唱したまま、手を胸の前に戻す:心で帰依を現す。
(5)合唱を止めて、両手両膝を地面につける。
(6)うつぶせになり、両手両膝を伸ばしきったところで合唱をする。
(7)起きあがり、(1)に戻る。

 このようにして、まさに尺取虫のように前進するのですから、必要とされる労力(体力)と時間、そして何より信仰心の力については、俗人には計り知れないものがあります。

 外国人の観光客がお参りするときは、略式で、(1)~(4)1回で良い。この時、“世界に平和がもたらされるように”また、“旅行が安全にできるように”お祈りしてください、というやさしいガイドでした。
 〈(5)&(6)にすすむと、そのまま干からびたイモムシのように転がったまま(7)に戻れない、と一瞥して見抜いてしまったからでしょう〉。

 寺内の随所に備えられているマニ車の中には経文が収納されていて、マニ車を1回まわすと、お経を1回唱えたことになるそうです。
 信仰心には縁遠い東洋の島国生まれの”(葬式)仏教徒”も、神妙に”略式礼”とともに遠慮がちにマニ車を回してきました。Photo_2

 
西寧駅へ:
 タール寺の観光後、バスで青蔵鉄道・西寧駅へむかいます。
 駅では”1等寝台車(軟臥:上・下2段のベッド 4人1室のコンパートメント)乗客専用”の待合室”に”軟禁”されます。無愛想なおばさん駅員が一人いて、他の乗客が入ってこないように、また勝手にホームに出ることが無いように”監視”されます。
 ちなみに混雑する”その他大勢の待合場所”に行くと、列車時刻案内の電光掲示板があり、乗車予定の列車ナンバーはT27、発車時刻は18:08と分かりました。
 人気の全く見えない広いホームの奥には、既に入線しているらしい列車が見えますが、写真を撮りに出ることはできません。ホームに出られるドアを開けようとすると、”無愛想”に制止されます。170517301808

 待ち時間の間に旅客健康カードの記入が必要ですが、すべて中国語で書かれていて分かりません。北京から全日程付き添いの現地ガイドに全員記入してもらい、住所氏名のみ日本語で自筆記入で済みました。
 発車時刻直近になって、”無愛想”が切符を切ります。切符は、団体ツアーということで、添乗員がまとめて”無愛想”に渡して切符切り。そして、いそいで入線していた列車に乗り込みます。
 写真を撮る余裕などありません。なおこの切符はすべてラサで回収されてしまうということで、乗車記念に欲しくても、何も残りません。

 列車輌はカナダの航空機メーカー、ボンバルディア社の航空機技術によって開発された密閉構造で、拡散式酸素供給装置によって車内の酸素濃度を平地の75~80%に保つことができ、更に、各寝台列車や座席には酸素吸入口が設置されていて、差し込み用のチューブが配布されています。
  トイレは垂れ流しではなく、タンク式で水洗で、環境汚染問題もありません。ですから、諸設備は設計どおりの性能が発揮できるように、運転管理要員の管理技術と、品質管理が備わっていて、実行されるならば、「安心」です。
 それで安心だったか、と問われれば、なんと言ったらいいのか・・・。ともかく乗客サービス、などという概念はないお国柄です。日本国は過剰ですが。

 それはともかく、西寧発18:08、ラサ(拉薩)へ約2,000km、約24.5時間の天空列車旅のスタートです。割り当てられた1等寝台車(軟臥:上・下2段のベッド、4人1室のコンパートメント)で同室になったご夫婦ともども、荷物の収納・整理に一苦労して、なんとかこれからの長い列車旅に備えます。
 夕食は列車食堂。油こってりの中華料理がさっそく胸につかえて、前途多難の予感です。日本からカップラーメンやお菓子、また各種スティック・パック嗜好飲料、スープのパックなどもたくさん持参しました。お湯は、一応は、列車内の給湯器から自由に得られます。Photo_3

 日暮れの西寧を発車した列車は夜を徹して青海省を駆け抜け、まだ真っ暗な早朝、ゴルムド駅に停車。ここまで先頭に立っていた中国製機関車は、高度4000m以上を走る高山用の米GE社製・新鋭ディーゼル機関車を接続した”3重連”にバトンタッチ。
 終夜、とても寝付かれない寝台の上で、きっと今、作業しているんだろうなとウトウトしながら想像するのみでありました。(車中泊)  
              (続く)

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