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2010年12月22日 (水)

2010/12 天空列車で行くチベットへの旅① 青蔵鉄道と日程

 青海省とチベット(西蔵)を結ぶ青藏鉄道(青海チベット鉄道)は、1974年に着工され、2006.7.1に全通しました。(そして現在、ラサ市からシガツェ市まで延長工事が行われていて、将来はネパールまで延長の計画があるそうです。)
 当時、Google Earthでたどってみて、あらためてすごいものが出来たものだと思っていました。爾来、煙とヤギと”〇〇”は高いところに登りたがる、という習性に逆らい難く、一度は是非乗ってみたいと思っていたものです。      〈以下、画像はクリックで拡大します〉Blg

Photo

 開通後、日本の旅行社ではこの青藏鉄道を天空列車と称して、標高5,000mの高地を走る列車ツアーが催行されるようになりました。
 しかしその後2008年に起きたチベット暴動による情勢不安などもあって、ツアーは一時低調な時もあったようで、また最近の中国との微妙な雰囲気などもあり、出かけることについて少しためらいもありましたが、せっかくの機会でもあり、行ってみることにしました。
 そしてその結果、予想以上に、表面的な観光旅行では語られない、話せない、民族、文化、社会、政治経済等々、色々な根深い、そして困難な問題が潜在していることをあらためて実感してきました。
 それゆえに、今回は一層明確に、旅行ガイドブックや、パンフレットなどの耳学問情報と、実際は相当違う、ということもあらためて再認識したものです。やはり、良いところも悪いところも、百聞は一見にしかず、で判断です。

 当然のこと、青蔵鉄道の開通によって(外国人の)チベット旅行についてのハードルは格段に低くなったとのことですが、行く先々で立哨する兵士、また五体投地礼の巡礼者などで混雑するラサの中心繁華街では、建物の屋上で監視に立つ武装警官の姿を認めるなど、やはり違和感も感じたことでした。
 また現地で購入した絵葉書の風景(2003年版)は、現在とは大きく異なるもので、実に衝撃的”発展”(というより、改悪ぶり)にも驚きを禁じえませんでした。

余談:
 チベットにはグランドキャニオンを凌ぐスケールで、昔から多くの探検家の挑戦を拒んできた伝説のツアンポー渓谷(ヤルツァンポ大峡谷)があります。
 今回のツアーコースからは、離れたところで関係ありませんが、出かける前に読んだ2010年第8回、開高健ノンフィクション賞・受賞作品の『空白の5マイル チベット 世界最大のツアンポー渓谷に挑む』(角幡唯介著、集英社刊))で知った、角幡氏単独行による、文字通り命をかけた探検の凄さは凡人の想像を絶するものがありました。Img010
 (ワイヤー・ブリッジ:写真は現地で購入した本から”無断”借用)

余談の余談:
 ツアンポー峡谷一体を自然公園にし、その生態系を後世に残す、として進められているらしい、「ヤルツァンポ大峡谷、2010年までに総合的な観光地へ!」という、センセーショナルな記事の紹介もありました。http://www.thesalon.jp/themagazine/culture/post-46.html 

Img011
 (ヤルツァンポー・渓谷 )

 実際、開発整備の進んだコースには、多くの中国人観光客が訪問しているようです。Google Earthにもたくさんの画像が貼り付けられていて、その雰囲気を垣間見ることが出来ます。http://commondatastorage.googleapis.com/static.panoramio.com/photos/original/7970495.jpg

旅日程:
 観光客が減り、入れ替わりに聖地に向かうチベット教徒の巡礼者が増える冬の時期、空は澄み切って白雪の高山が良く見えるということで、12月中旬の、1週間を選びました。
 富士山の標高を上下する高地での冬季滞在になるため、寒さ・乾燥対策と、特に高山病対策(水分補給2~4リットル/日など)は必須です。

1日目:
 成田→北京(空路北京へ、約3時間55分)、着後夕食レストランへ。ホテル着(21:30) (北京泊)

2日目:
 ホテル発5:30、北京→西寧(空路)、西寧着後、昼食はレストランで。午後、西寧市内観光へ:中国最大規模のチベット教寺院タール寺(塔爾寺)。観光後、バスで西寧駅へ。
 青蔵鉄道、西寧発18:08(天空列車)でラサ(拉薩)へ約2,000km、約24.5時間の列車旅。4名1室〈2段ベッド・コンパートメント〉の1等寝台車、夕食は列車食堂。(車中泊)

3日目:
 明るくなって景色が楽しめるようになったのはトト河あたりから。列車中から、(崑崙山脈はまだ暗くて見えません)、長江源流のトト河、タングラ山脈、蔵北草原の遊牧の風景が眺められる。朝、昼食は列車食堂。18:26ラサ(拉薩)着。着後、カター(マフラー)にてチベット式の歓迎。夕食後、ホテルへ(拉薩泊)

4日目:
 終日ラサ(拉薩)市内観光:世界遺産ポタラ宮(布達宮:紅山の頂に立つ、ダライ・ラマが暮らしたチベット象徴の宮殿)。昼食後、セラ寺(色拉寺:岩山〈セラ・ウツエ山〉の麓に立ち、日本人の多田等観や、川口慧海も修行した)、そしてジョカン(大昭寺:ネパール仏教様式の影響を表す金色の屋根や宝飾品が印象的)の観光、。
 その他、タンカ(仏画)等の工芸品店立寄りや、バルコル(八角街:拉薩の巨大な市場)の自由散策。夕食は民族舞踊を鑑賞しながら西蔵料理。夕食後ホテルへ。(拉薩泊)

5日目:
 午前にまずポタラ宮広場を見学後、バスでラサ郊外観光へ向かう。カムパ・ラ(峠)越え(海抜4,770m)。バスで約3時間弱ほど。ヤムドゥク湖(標高4,250m、チベット仏教三大聖湖の一つで、”トルコ石の湖”といわれる青い湖)、遠くにネンチンカンサン峰(標高7,191m)を眺望。湖畔まで降りて湖畔のレストランで昼食後、往路を戻る。
 途中、チベット遊牧民の民家訪問。また、民芸品店立寄り後、ネタン大仏(崖に彫られ彩色された観音像)観光。ネパール料理の夕食後、ホテルへ。(拉薩泊)

6日目:
 ラサ→成都→北京。午前にラサ(拉薩)市内のノルブリンカ(ダライ・ラマの夏の離宮)観光。郷土料理の昼食後、ラサ空港に向かう。
 ラサ発、空路、成都経由で北京へ。所要時間約5時間35分。夕食は機内食。着後ホテルへ(22:30)(北京泊)

7日目:
 空路帰国の途に。ホテル発10:30、北京発13:25→成田着17:55

 怠け者ゆえ、写真の整理が進みません。途切れとぎれになりますが、単なる観光旅行ということで、少しずつアップします。
                  (続く)

2011.1.8追記:
 ちょうど1年前に旅行されたkm45さんのブログが、現時点(2010/12)とは少し事情が異なる部分もありますが、大変参考になりました。
http://kanazawa45.wordpress.com/page/3/

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