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2011年1月18日 (火)

ミノムシ、オオミノガヤドリバエ、キアシブトコバチ

 図書館に回り道して行く途中の用水べりに、何本かの、すっかり落葉したアカメガシワの小木が自生しています。
 通りがかりに、冬芽と葉痕・維管束痕を覗きます。頂芽は裸芽で細かい毛が密生しています。Photo_2

 暖かそうないでたちで、防寒対策はしっかり出来ているようです。
 
 さて、そのうちの1本にだけ、ミノムシが沢山ぶら下がっているのが目にとまりました。隣り合った他の木にはなぜか見当たりません。昔は柿の木などによくぶら下がっていたものですが、そういえば最近はあまり見かけません。

 そのうちの一つで大きさを測ってみました。約6cmあり、なかなか立派なミノでした。
 オオミノガ幼虫の作品と思われます。Rimg0001a

 
 確認できた全部の写真を取りました。11個ありました。中味は、破いて見ないと分かりませんので触りません。Photo_3Photo_5Photo_4

(最後の1枚は穴埋め用で、枝の途中にある冬芽と葉痕・維管束痕です。)

 
ミノムシについて:

 
        蓑蟲
   新訂高等小學唱歌(第二學年)/昭和10年

 作詞:作者不詳
 作曲:信時 潔

   1. みのむし みのむし
     蓑は手のもの 笠がない
     笠はなけれど 蓑さへあれば
     雨が降っても 濡れないだらう

  2.みのむし みのむし
    蓑を乾すなら 朝がよい
    露は落ちても 小枝の蓑は
    宙にぶらりと 落ちないだらう

 子供の頃からよく知っていた唱歌です。新しい歌など全く覚えられませんが、こんな古いものは脳みそのどこかに、後生大事に格納されているようです。

 ミノムシは、昔は身近な環境にごく普通にいました。夏、筒状の蓑の中に焦げ茶色の”イモムシ”がいて、手で引っ張ったくらいでは破れない丈夫な蓑をはさみで切り開いてイモムシを取り出し、短冊に切った五色の色紙と一緒に瓶に入れておくと、きれいな五色の簑を作ったのを見て喜んだりしたものです。
 私は作ったことはありませんが、切り開いてシート状にした簑を何枚も縫い合わせてサイフにすると、お金が貯まる、と言っていましたっけ。

 気がついてみると、今は見かける機会が少なくなりました。もともと、ミノ蛾の幼虫であるミノムシは、園芸果樹や茶、また植木などを食害する害虫で、昔はごく普通に見かけたものです。
 ところが、害虫であるミノムシを退治するため中国で大量に放飼されたていた天敵のオオミノガヤドリバエが、我が国に偶発的に侵入して、今まで天敵のいなかったミノムシに寄生するようになり、1990年頃からだんだんミノムシの個体数が減少しはじめ、現在は各地で、自治体によっては、絶滅危惧種に指定されるまでになっているということです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%83%A0%E3%82%B7

 余談ながら、更に、このミノムシの天敵オオミノガヤドリバエに寄生して、これをやっつけてしまうキアシブトコバチなどの寄生蜂も普通にいて、”敵の敵は味方”、という自然の絶妙な”仕掛け”もあるということです。
 キアシブトコバチといえば、我が家の狭い庭にもやってきたことがありました。自然は奥深いです。

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