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2011年2月10日 (木)

イソシギ

 カルガモが群れている用水路縁にイソシギ(留鳥/漂鳥)がやってきました。体長20cmほど。
 スズメとムクドリの中間くらいの大きさで、シギの仲間です。P2040008

 
 シギという名前がつくと磯辺の鳥のように思いますが、むしろ水田、河川に多く、また干潟などにも見られる鳥です。
 夏季に各地の水辺で繁殖し、冬季には、本州中部、北部以北や山地のものは温暖地に移動します。
 散歩コースの用水路沿いには時折やって来るようで、見通しの良い冬の間に見かけますが、頻度は多くありません。
 体の特徴は、腹の白が肩先に切れ込んだように見えることです。P2040019

P2040015

 
 短い尾羽を上下に振りながら、浅い水辺や干潟などを歩きまわり、トビケラなどの水生昆虫類や、甲殻類、小型の魚類、ミミズなどを食べています。
 水面近くの短い距離を飛ぶ時には、下げたままの翼の先端をふるわせる飛び方が特徴的です。イソがしく、ふシギな鳥。P2040018

P2040022

 生息地域を移動する際は小規模な群れを形成しますが、冬季はたいてい単独で生活しています。

余談:
 その昔、映画「いそしぎ」(日本での題名)を見たことがあります。1965年公開のエリザベス・テーラーとリチャード・バートン主演の映画「The Sandpiper」(原題)です。
 カリフォルニアの美しい浜辺の風景をバックに、道ならぬ恋に悩み苦しむ中年の男と女の、まあ、どうってことはないメロドラマでしたが、象徴的にイソシギが使われていました。
 その映画“いそしぎ”の主題歌”The Shadow Of Your Smile”(邦題:いそしぎ)は映画音楽名曲集には必ず入っている名曲です。
 なお追加しますと、識者の解説*に寄れば、映画“イソシギ”の原題名は(イソシギの固有名詞「Common Sandpiper」ではなく)「Sandpiper」で、“Sandpiper”とは、嘴の長めのシギ一般を指すこと。
 また映画の背景が海辺であることから、日本での放映に際して供給元が、恐らくイソシギの生態(すなわち群れを作らず、また波が寄せては引く合間の浜辺を、餌を求めてせわしなく動き回る習慣はないということ)を知ることなく、その名前の持つ雰囲気から、「いそしぎ」とタイトルが付けられたのではないか。
 そして オリジナルの映画製作者のイメージに最もあったシギの仲間は、ミユビシギかハマシギ、もしくはトウネンといったところではないかとのことです。
 *  http://www.cec-web.co.jp/column/bird/bird60.html

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