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2011年4月 1日 (金)

絶対の安全とは/ヒドリガモ

 東日本巨大地震発生から3週間が過ぎました。4月、自然界は晴れやかな春本番ですが、現実は暗雲低く垂れこめたままです。

ヒドリガモ:
 1週間ほど前、用水沿いの堤防に、冬鳥のヒドリガモの一群がたむろしていました。堤防に上がって若草を食べていたようです。北に帰る準備で、体力をつけるためでしょうか、熱心に若草を食んでいる様子でした。それで堤防の通り道には緑色イモムシのような形のウンチがいっぱい。
 余計なことですが、見事に、きっちりつがい(夫婦)になっていましたね。(撮影2011.3.24)2011324r0010798

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 いつごろ北に帰るのか、はっきりしたことは承知していません。今年は3月になっても真冬の気温が多かったので、帰りそびれていたのでしょうか。
 ヒドリガモたちには巨大地震なんて全く無関心な出来事だったでしょうが、おせっかいながら、あまり長居しないで、もう帰り支度を整えたほうがいいかのでは、と眺めてきました。
 その後はどうしたのか見ていませんが。長旅の道中、安全に気をつけてお帰りを。

 
絶対の安全とは:
[新薬]
 まだ肺がんの効果的な治療薬がなくて、待ち焦がれていたときに、イレッサが登場し、2002/7/5,承認申請から僅か5ヶ月余りという、それまでの新薬許認可行政にはなかったほどのスピードで承認されました。
 しかしその後、副作用による死亡例が続発したため訴訟、裁判になり、2011/3/23日、初の国敗訴と報道されています。
 その当時も、海外では使われているのに、日本では承認・許可に時間がかかっていて使えない新薬があり、そのせいで救われるかも知れない命が失われているとする、「ドラッグ・ラグ」が問題にされていました。
 “絶対の安全”は何事においても確保すべき理想です。誰にも異論はありません。新薬、原発、宇宙ロケット、・・・・・・・、巨大地震、さらに巨大隕石の衝突という自然の猛威、脅威からも・・・

[原子力発電と放射線]
 3月31日 18時28分 NHK ニュースから: 
 福島第1原子力発電所事故が収束する見通しについて、政府、東電いずれからも、現時点では見解が示されていない中、事故対応の支援のために来日しているアメリカの原子力関連メーカー「B&W」のロバート・コクラン氏は、NHKの取材に対し、今後の見通しについて原子炉の安全な冷温停止状態に漕ぎ付けるのに数週間、最終的に燃料棒を取り出して封印するには数年かかるだろうと述べたと報道されました。
 すなわち、「原子炉と燃料プールを安定させ、冷却状態を保つとともに、放射性物質に汚染された水の拡大を防止するという緊急の対応をするだけで少なくとも数週間程度かかる」、
さらに「燃料棒を取り出し、保管するといった長期的な対策にはさらに数年間はかかる」と述べ、事態の収束は長期化するという見方を示しました。
 ともかく世界中の英知を集め、専門家の支援を得て最優先の国家的課題としてこの危機を克服する手立てを一刻も早く見つけて欲しいと願うばかりです。

 無差別大量殺人兵器、原子爆弾の洗礼を受けた日本です。科学的にも、そして心情、情緒的にも、放射能/放射線は恐ろしいもの、というイメージは日本人の脳裏に染み込んでいます。
 恐れることは生物にとって重要な防衛本能、感覚・感情なのですが、ただ、やみくもに恐れるのではなく、”正確に恐れること”はなかなか難しいものです。
 個人にとっては純粋に科学だけの問題ではなく、最後は哲学の問題なのかも知れません。
 チェルノブイリ原発事故後、エストニアの事故処理作業者の死因のトップは放射線障害ではなく、自殺であり、事故による自殺の有意な増加が認められているそうで、こういうことは何としても防止したいものです。(残念なことですが、先日(24日)、福島原発事故に関連した県産野菜の摂取制限指示に、有機農法の野菜農家が「もうだめだ」と自殺、という報道もありました。お気の毒です。)

 放射線を浴びた(被曝した)際の健康への影響については2つの学説があるようです。
 1つは“確率的影響”というもので、放射線の生体影響について「放射線の強弱に関わらず、放射線を浴びるほど健康への悪影響が懸念される。「放射線はどんなに微量でも毒」という考えで、どんなに弱い放射線でも被曝を避けることが推奨されています。こちらが定説らしいのですが。
 もう1つは“確定的影響”というもので「弱い放射線は健康への影響がない」という考えで、「この程度以下であれば問題がない放射線の強さ」つまり「低量放射線量のしきい値」が存在するという立場です。
 いずれが正しいのか、場合により、その両方があるのか、専門家の間でも意見が分かれているのが現状のようで、素人には分かりようがありません。

 私たちは普通に生活していても、たえず自然放射線を浴びています。日本では1年間で約1.5ミリシーベルトだそうです。
 なお地球上の地域により異なり、世界平均では1年間に2.4ミリシーベルトだそうで、それからみれば日本は少ない地域です。
 また、上空に行くほど宇宙線の影響を受け、例えば、成田・ニューヨーク間を飛行機で往復すると約0.17ミリシーベルトの放射線を浴びるとのことです。(海外旅行に行く時に心配していますか?)
 さらに、国際宇宙ステーション(ISS)では1日に約1ミリシーベルトの放射線を浴びると言われています。
 若田光一さんは、2013年末に打ち上げられるロシアの宇宙船ソユーズにて、日本人初のコマンダー(船長)としてISSに乗り込み、そこから約6カ月間もの長期滞在を実施すること(予定)になっていますが、大丈夫なのでしょうか。

 日本には多くの温泉があり、中でもラドン温泉あるいはラジウム温泉は人気があります。有名なのは玉川温泉(秋田県)、増富温泉(山梨県)、三朝温泉(鳥取県)などです。それらの温泉に入れば微量ながら放射線を受けることになります。
 そういう事から、微量の放射線は体を活性化させて健康に良い、という報告があり、これはホルミシス効果と呼ばれるそうですが、再現性がないなどの意見もあって、学問的にはまだ確立されたものではないとの見解もあるようです。

 怖いものを正当に怖がるために、素人にも分かりやすく、その理由を知りたいものですが・・・

参考
1)「みんなのくらしと放射線」 知識普及実行委員会編 大阪公立大学共同出版会(2008.8.15):くらしにかかわる放射線について広く解説されています。)
2) 「人は放射線になぜ弱いか」 第3版 (ブルーバックス) 近藤宗平(著) (1998.12.20):少しの放射線は心配無用とする立場から書かれています。当然批判的な人も多いようです。)
3) http://tnakagawa.exblog.jp/15130220/
4) http://www.u-tokyo-rad.jp/2011/03/17104924.html
5) http://www.aesj.or.jp/
6)  http://www.u-tokyo-rad.jp/data/toudaivol4.pdf
7) http://mitnse.com/

 

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