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2011年6月 2日 (木)

ハナグモ(1)

 昔々、生まれは高貴なのに日常の行状はいい加減で、人に頼まれた物事はすべてダメに、“オシャカ”にしてしまうので、オシャカさま、と呼ばれていた男が、地獄に落ちて苦しんでいました。
 それを雲の上から見ていたクモ神のナンダタは、下界でジョロウグモがせっかく丸く張った網が壊れて困っていた時に通りかかったオシャカサマが、四角にして行ったことを思い出しました。
 あまり役には立たなかったけれど、それほど悪い者ではなさそうだ、と哀れに思った神様、何だったっけ、あそう、ナンダタは、雲の上から、クモの糸を一本、下ろしてやりました。
 それを見たオシャカサマは糸につかまり、地獄から雲の上の天国へと喜び勇んでよじ登っていきました。
 もうすぐ天国というところで、ふと下を見ると、たった一本の細い糸に、大勢の罪人どもがぞろぞろと登ってくるではありませんか。このままでは切れてしまう。
 オシャカサマは、下にいた者どもを蹴落とそうとした途端、クモの糸はぷっつり切れて、オシャカサマもろとも、マッサカサマに落ちていきました、とサ。

 
 そして、最近、クロメダカがクモ族の「ハナグモ」”ハナコサン”に出会いました。2011513img_5527_21jpg

 
 ミニバラの葉につかまって風に揺られていました。雌雄で大きさが違いますが、体長5~6mm前後で、網は張らず、花や葉をあちこちと移動しながら、やってくる昆虫を待ち伏せして捕獲する徘徊性の小さなクモなのです。
 写真を拡大してはっきりしましたが、獲物を捕らえるための歩脚が欠損していました。クモ同士の争いか、アマガエルかカナヘビに襲われたのか、ともかくやられてしまったようです。しかしへこたれた様子はありません。2011513
 (クモの体は頭胸部,腹部の2つの部分からなり、8個の単眼(6個や4個のものもいる)、肢が変化した触肢(しょくし1対)があり、そして8本の肢(→4対の歩脚)をもっています。胸部、触角、複眼はありません。それで昆虫とは区別されています)。  

 
 再び見つけたときには、”ハナコサン”はカラタネオガタマの樹に移動していました。右の第1、および第2歩脚が、付け根の関節からぽっきり欠損しています。(写真はクリックで拡大します)5131

R0012376_3
 これでは獲物の捕獲が困難だろうと心配になりました。

                                   (続く)

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コメント

 さちさんコメントありがとうございます。クモはどのくらい餌がとれなくても平気なのか知らないのですが、ともかく相当元気な生き物のようです。見習わなくては・・・。
背中の模様が、個体によっては人の顔そっくりのものもいて、人面グモ、とも呼ばれるそうです。目立ちすぎて危ない、ということはないのでしょうね。

投稿: クロメダカ | 2011年6月 2日 (木) 19時44分

ハナコさん、がんばれ〜!
背中の模様がとっても不思議ですね。なんだかかぶと虫のようにも見えます〜(o^-^o)
虫もたくましいですね。

投稿: さち | 2011年6月 2日 (木) 19時32分

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