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2011年6月

2011年6月30日 (木)

ノシメトンボ、アキアカネ

 今年も半分が終わりになりました。このところの外出には熱中症予防対策が必須です。
そしてトンボの季節です。身近に見られるトンボの数も種類も多くなりました。

ノシメトンボ:
 翅の先端部分が黒いトンボで、時期になると毎日、屋外のメダカ水槽まわりにやってきます。
 ファミリアーなトンボで、近寄ってもすぐに逃げたりしません。どうかすると、とまって広げている翅の端を、指先でヒョイと掴まえることが出来るほどです。3r

 
アキアカネ大発生:
 曇天ながら朝から気温が上がって蒸し暑くなった先日、田んぼ道に行くと、アキアカネが一匹、枯れ草にとまっていました。逃げられないように少し遠くから撮影。そしてすぐ飛んで地面に下りたところでもう1枚。1

 
 その先の草地まで行くと、今度は3~4匹が飛んでいました。再度追っかけで撮影成功、と喜んだものです。Photo

 
 そしてさらに先に行くと、なんと特定の田んぼの稲叢に、まるでトンボをばらまいたように、多数のアキアカネが群がっている光景に出会いました。
 少し目をこらして観察すると、その田んぼにだけ、一面にトンボの姿がありました。先に見かけたものはここからまわりに飛んでいったものなのでしょう。R0013718

 
 農道の反対側にも、また周囲前後の田んぼにもそのような状況はありませんから、その田んぼで、一斉に羽化したと推測せざるを得ないのですが、しかしそんなことがどうして起こったのか理解のしようもありません。
 こんなことは初めてです。Photo

 なお、よく似ているナツアカネとアキアカネの区別ですが、胸の3本線の黒斑で、黒い線の真ん中が途中で切れて平らになっているのがナツアカネ、黒い線の先端がとがっているのがアキアカネということです。拡大写真で見て、アキアカネ、としました。
 この時期はまだ橙色ですが、秋になるにしたがって赤く色がついて、ナツアカネとともに”赤とんぼ”になるのです。

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2011年6月29日 (水)

クモ三態(ハナグモ、コガネグモ、不明のクモ→ドヨウオニグモ)

ハナグモ:
 ネズミ麦の穂にたくさんのハエが群がっていました。そこで、網を張らない徘徊性のクモのハナグモが、そのうちの一匹を捕らえていました。
 庭に居たけなげなハナグモの「ハナコサン」とは異なり、今回の個体は模様が全くないものでした。
 やはり花子さんのほうが、おしゃれできれい、というのは身びいきですが・・・2r

 
コガネグモ:
 公園の植え込みの上や稲叢の上で大きな網を張っていました。なかなか立派なクモです。3r

 
 コシアキトンボが近くで休んでいましたが、すぐ傍に張られている罠は認識しているのでしょうか。R0013777trm

 
不明のクモドヨウオニグモ
 モンシロチョウがクモの網にかかり、バタバタともがいているのが目にとまりました。時々動きが止まります。

→後日、ドヨウオニグモ(コガネグモ科)と判定しました。体長♀8~10mm、♂5~7㎜、出現時期は6~7月、9~10月。腹背は黄褐色で独特の斑紋を持つ。
 水田や河原に多く、水平・垂直円網を張る。R0013378

 
 物陰に隠れていたのは網元のクモです。さして大きくはありません。R0013382

 そしてスルスルと綱糸を登ってきて、いきなりもがいているチョウに襲いかかりました。格闘が始まり、網元は、まだ力の残っているチョウにはじき飛ばされて落下しました。
 クモは再び草むらから、網にかかったままの獲物の方へと近寄っていきます。
 このバトルの結末はどうなったことでしょう。

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2011年6月28日 (火)

アメリカザリガニ、巣穴作り

 梅雨の合間、雨上がりの農道沿い散歩道です。見れば、稲が伸びている水田の道際、また畦際に沿って、アメリカザリガニがたくさんの巣穴を掘っています。Nc 

 
 穴底の泥塊を抱えて巣穴の出入り口に運んできては周囲に積み上げるので、出入り口がドーム状に高くなっていきます。R0013738

R0013740

R0013743

 そうして田や畦に大きな穴を開けてしまうので、時には水田の水が抜けたり、畦が壊れたりして被害が出ることがあり、稲作農家にとっては大変厄介者なのです。

 
 せっせと巣穴作りにいそしむアメリカザリガニの姿です。R0013744

 

 8月後半から9月、稲刈りが終わる頃になると、水田が乾いて這い出してくる、大きく成長したこれらのアメリカザリガニを目当てに、たくさんのチュウサギたちがやってきて、農道筋でザリガニ・パーティーの宴が展開されるのです。それでバランスが保たれるのでしょうか。

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2011年6月27日 (月)

エゾハルゼミ、ツマキヘリカメムシ、イタドリハムシ、不明のハムシ?

 ほぼ月遅れの記事になりました。5月末に新潟県、「湯沢高原・アルプの里/高山植物園」、そして奥只見湖畔で見かけた昆虫たちです。

エゾハルゼミ:
 標高1000mの公園で、足下の草葉に隠れるように止まっているのを偶然見つけました。こんなに近くで撮るのは初めてです。天候も悪く、寒かったせいもあり、葉陰でじっとしていたようです。
 おもに北海道、東北地方の寒い地方で生息しますが、関東地方の高原地帯でも6月頃から鳴き始めます。大きさはヒグラシを少し小さくしたくらいで、 オスは約42mm、メスは40mmほど。ミョーケン、ミョーケンという鳴き声から”妙見セミ”とも。
2r_4

R0013099

 
ツマキヘリカメムシ:
 只見湖畔の斜面に生えたイタドリの葉にいました。体長8~10mm。全身光沢のない黒褐色で、触角の先端は橙色、体の後ろ半分が幅広になったカメムシ。
 スイバ、ギシギシ、イタドリなどの茎によく集まります。
 出現時期:5~10月、分布:日本各地。Photo_10

 
イタドリハムシ:
 イタドリやギシギシにつくハムシです。イタドリの葉にたくさんいました。R0013137

 
不明の昆虫:
 全身黒い1cmほどの甲虫で、イタドリハムシのそばにいましたが、全く動かず。写真1枚撮ってから、お顔も拝見しようと触るとコロンと下に落ちて見えなくなりました。
 ビロウドコガネの仲間のようですが、詳細不詳です。R0013139

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2011年6月26日 (日)

奥只見の木の花:ヤマザクラ、ハクモクレン、ミツバアケビ、タニウツギ他

 月遅れの記事で、季節感がすっかりずれてしまいましたが、5月末日、道路沿いの山際にはまだ残雪がある奥只見湖周辺地域で目にした木の花です。そこには春がゆっくり進行している自然がありました。

ヤマザクラ:
 奥只見湖畔に咲いていました。R0013142

 
ハクモクレン:
 湖畔に咲いていました。もう終わりが近いようでしたが。R0013144

 
ミツバアケビ:
 湖畔の山側斜面で傍らの低木に巻き付いて濃紫色の花をつけている姿が目立ちました。小葉3枚からなる3出複葉なので三つ葉の名前。
 雌雄同株の落葉つる性木本です。(掲載の写真には、はっきり写っていませんが)花序の先端に雄花が10数個、基部に大形の雌花が1~3個つきます。雄花は小さく、直径3~4mm、写真下の雌花の直径は15mmくらいです。
 なお花には花弁がありません。3枚の花弁状のものは蕚片です。Photo_7

 
タニウツギ:
 関越トンネルを越えて新潟県側に入ると、行く先々で山肌の緑の中にピンク色の花をつけたタニウツギがたくさん目につきました。
 タニウツギは北海道や本州の日本海側の山野に自生するスイカズラ科の落葉性低木で、山野の中でも沢や谷など湿気のあるところに自生するところから、タニウツギの名前があります。
 4~5月になると葉の付け根あたりにピンク色の花を2~3輪ずつ房状にまとめてつけ、満開時期には枝を覆うほどになります。
 残念ながら、花の近くに寄る機会が全くなくて、走行中の車の中から、撮ったブレぶれ写真しかありません。
 なおタニウツギの園芸品種としてベニウツギがあります(写真下)。近所のお庭に咲いていました)。濃い紅がまたきれいです。Photo_8

 
不明の木:
 湖畔の水際に生えて、黄色い花を付けた樹がありましたが、近寄ることができませんでした。拡大して見ると、特徴がありますので、調べてみましたが不明のままです。Photo_9

 このあたりは秋の紅葉が美しく,大変混雑するそうです。大分前に、尾瀬から小出に抜けた時、”銀の道”の端っこを通過しました。
 銀産出の歴史街道で、それ以来、一度”銀の道”を歩いてみたいと思っているのですか、なかなか叶いそうにありません。

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2011年6月25日 (土)

高山植物園の花(3)ミヤマアズマギク、レブンソウ、トキワヒメハギ、チャボリンドウ、ヒメサユリ

 5月末日、新潟県、「湯沢高原・アルプの里」の高山植物園(標高1000m)に咲いていた花の続き、最後です。

(芦別)ミヤマアズマギク:
 北海道~中部地方以北の高山帯の乾いた礫地や草地に生える高山植物で、アズマギクの亜種。
 花期は、7~8月。茎の先端に直径3cmほどの頭花を1つ咲かせ、花の中心は黄色、周りの花弁は薄紫をしている、ということで、時期尚早だったようですが、その片鱗をうかがうことができました。R0013114

 
レブンソウ:
  礼文島固有種です。初夏、礼文島(北海道)の海岸の風衝草原で赤紫~青色の蝶形花を咲かせるマメ科オヤマノエンドウ属の這性多年草です。
 小花はマメ科特有の蝶形をしています。
 その昔一度訪問した時にレブンソウの大群落を見たことが思い出されました。R0013120

 
トキワヒメハギ:
 欧州アルプス、カルパチア山地原産の耐寒性常緑低木で、樹高5cm~ 15cmほどになるマメ科植物。開花時期 4月~6月。R0013124

 
チャボリンドウ:
 ヨーロッパアルプス原産。濃青色の漏斗状鐘形花が美しい高山性のリンドウです。花の長さは5cmほどあり、 短い茎の先端に咲きますが、株のわりにはかなり大型です。
 花の先端は5裂し、花弁の内面には暗色の斑点があります。茎は分枝せずに叢生し、草丈5~10cmほどです。Photo_6

 
ヒメサユリ:
 福島県南会津町、高清水自然公園のひめさゆり群生地( http://www.minamiaizu.co.jp/news/page-59/ )を訪問して見学したことがありますが、やはり勢いが違うようです。R0013128

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2011年6月24日 (金)

高山植物園の花(2)エチゴルリソウ、キヌガサソウ、エンレイソウ、サンカヨウ、シラネアオイ

 5月末日、新潟県、「湯沢高原・アルプの里」の高山植物園(標高1000m)に咲いていた花の続きです。

エチゴルリソウ:
 水色の小さな花がきれいでした。花の色や形はワスレナグサや雑草のキュウリグサに似ていますが、花径は大きく、瑠璃色も濃く、立派です。R0013102

 
キヌガサソウ:R0013104_2

 
エンレイソウ:この一株しか見当たりませんでした。R0013106

 
サンカヨウ:R0013107

 
シラネアオイ:白花もありました。Photo_5

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2011年6月23日 (木)

高山植物園の花(1)オキナグサ、洋種オキナグサ、ヒマラヤユキノシタ、シロバナイカリソウ、タンチョウソウ

 5月末日、新潟県、「湯沢高原・アルプの里」の高山植物園(標高1000m)に咲いていた花です。
 時期的はまだ早くて、開花種も、花数も少なかったようです。おかげですいていました。見頃になるのはもう少し後ということでした。
 植物園ですから名前が表示してあって、楽ですが、当然ながら、実際に自生しているところの雰囲気とは別のものになります。

オキナグサ:R0013091

 
洋種オキナグサ:
 花後は、箒の先が開いたような特徴的な姿になっています。Photo_3

 
ヒマラヤユキノシタ:
 平地に庭植えされているのヒマラヤユキノシタも見かけますが、それらは園芸品種でしょうか。どこか雰囲気が違うように見えました。R0013092

 
シロバナイカリソウ:R0013098

 
タンチョウソウ:Photo_4

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2011年6月22日 (水)

5月最後の日、関越自動車道を走る

 雨降りの合間、5月末日に、日帰りで関越自動車道を走ってきました。「国境のトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった」と書かれたところです。
 関越トンネルの向こうは曇天でした。
 湯沢高原、アルプの里、そして奥只見湖に立ち寄ってきました。やはりまだまだ浅い春の景色が残っていました。

 
谷川岳遠望:2011531r0013090

 
湯沢高原アルプの里から、「巻機山」連山遠望:
 あいにく稜線は雲の中。R0013129

 
奥只見湖、遊覧船からの風景:
 奥只見湖は水力発電用の人工湖です。山肌には残雪があり、したたる緑が目にしみました。美しい5月の自然を実感しました。Photo_2

 
復路、六日町あたり、魚沼産コシヒカリで有名なコメどころの水田風景:R0013177

 
すでに田植えが終わった田んぼから、準備中の、そしてときおり、休耕田になった様子の田んぼも見られました。R0013181

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2011年6月21日 (火)

山地の花(3)フデリンドウ、ワチガイソウ、クリンソウ、モミジイチゴ

 5月下旬、高原の草原、湿地帯、そして林道沿いに咲いていた花々です。

フデリンドウ:
 太陽の子、といわれるほど、お日様が大好きです。曇りの日には開きません。当日は薄曇りで、だいぶ探してやっと半開きのものが一株見つかり、撮れました。R0012933

 
ワチガイソウ:
 小さな白い5弁花を付けた、か弱い感じの植物が一株、ぽつんと生えていました。さて何だったか、なかなか思い出せませんでしたが、だいぶ前、別のところで記録したことのあったワチガイソウでした。また出会えてよかった。
 ワチガイソウは、落葉樹林の林縁などに生えるナデシコ科の多年草。茎の先端や対生する葉の葉腋から細い花柄を出して、星形の花を咲かせます。白い花弁に紫色の葯が可憐さを演出しています。R0012941

 
クリンソウ:
 高原の湿地で、少し水流のある中に、群落があって、数株が赤い花を付けていました。今までもあちこちの山や、山裾の湿地で自生している群落を見たことがあります。2r_3

 
モミジイチゴ:
 林道林縁に白い花を下向きに付けて生えていました。葉の形がモミジに似ています。鋭いトゲに注意です。Photo

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2011年6月20日 (月)

山地の花(2)ウマノアシガタ、キジムシロ、ミツバツチグリ、ヤマブキ

 5月下旬、山地/高原の草原に咲いていた、ありふれた黄色い花です。

●ウマノアシガタ(キンポウゲ):
 日当たりのよい高原の草地に咲いていました。黄色の花弁の表面に光沢があり、光を受けると反射してよく目立つのですが、あいにくの曇天で光っていません。R0012902

 
●キジムシロ:
 茎が地面を這うように四方に張り出して丸いムシロ(座布団)のようになり、キジが座る、というのでこの名前ということです。平地の草原にも生えている雑草です。
 小葉は5~9枚あり、先端の3枚がその下につく葉より大きいのが特徴です。R0012922

 
●ミツバツチグリ:
 キジムシロにもよく似ていますし、ヘビイチゴ、オヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ、ツルキンバイ等、ともよくにていて、どうでもいいや、という気になりますが、”冷静に”観察すれば識別できるということです。(→http://homepage3.nifty.com/shiro/mitubatutiguri.html )
 花がそっくりのキジムシロは5~9小葉なのに対して、ミツバツチグリは、名前の通り、小葉は3枚です。 
 冷静に観察する能力のないものは、案内板を見よ、ということで、正直のところ、案内板に名前と”小葉3枚があり~”の解説と写真がありましたので記録したのです。(^-^;R0012932

 
●ヤマブキ:
 林縁斜面に大株がありました。遠くからも真っ黄色が鮮やかでした。
 古くから(八重咲きの)山吹と、太田道灌の逸話、「七重八重 花は咲けども山吹の みの一つだに無きぞ悲しき」、で有名です。
 なお、確かに八重咲きの山吹には実が出来ませんが、一重咲きの山吹には実が成ります。 
 開花期は4~5月。
2r_2

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2011年6月19日 (日)

山地の花(1)サクラスミレ、エイザンスミレ、オドリコソウ、ムラサキケマン、キケマン

 5月下旬、標高1200~1700mの山地/高原に咲いていた野草です。

サクラスミレ:
  花は日本のスミレ属中最大で、花径は約25~30mmで、 雌しべが見えない咲き方が特徴のひとつだそうです。スミレの女王とも。 草丈は8~15cmほど。R0012939

 
エイザンスミレ:
 葉の形に特徴があります。こちらも淡紅紫色の花は大型です。R0012917

 
オドリコソウ:
 湿気のある林縁草地に小さな群れを作っていました。平地に咲く、ヨーロッパ原産の帰化植物ヒメオドリコソウとちがって、こちらは日本在来の植物ですが、環境変化で都市部からはすっかり姿を減らしてしまったようです。
 ヒメオドリコソウより全体に大柄です。がんばれ、在来種!R0012885

 
ムラサキケマン:
 林縁にたくさん生えていました。平地でも道ばたのやや湿気のあるところに見かける越年草です。R0012864

 
キケマン:
 ミヤマキケマンとよく似ていますが、(ここには葉の明確な写真がありませんが)葉の形状が、2~3羽状複葉で、各裂片には深い切れ込みがある、ということから、キケマンとしました。日当たりのよい山地、林縁に普通に見られる越年草です。R0012865_3

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2011年6月18日 (土)

カントウマムシグサ

 マムシグサの仲間では、”全身緑色”をしたカントウマムシグサです。5月下旬、標高1500mほどの林道沿い林縁の所々に生えていました。525_1

 
 花のように見えるのは仏炎苞で、525_2

 
 その中に白い肉穂花序が直立していて、花がつきます。2r

 
 偽茎にマムシのような茶褐色のまだら模様がありますのでマムシ草。2r

 秋にはトウモロコシのような形をした赤い実がついて棒立ちになり、よく目立ちます。有毒で鳥も食べないようですが。

 (参考):昔、山中でお目にかかったことのあるマムシ様です。似てますね。Trm

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2011年6月17日 (金)

オオツクバネウツギ

 オオツクバネウツギです。5月下旬、山地林縁に見かけられました。すでに盛りを過ぎた株は、花が傷んでいいましたが、ちょうど見頃の株はとてもきれいでした。R0012893_5

R0012893_4

 
 新枝の先に白い花が2個ずつ付いています。R0012893_3

 
  花冠は長さ2~3cmの漏斗状で、細い花筒から急にラッパ状に広がっています。
 先はやや唇状で上唇は2裂、下唇は3裂して、アップで見ると白い下唇の橙黄色模様がなかなかおしゃれです。R0012893

R0012898

 自然は巧みなデザイナーですね。

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2011年6月16日 (木)

ノイバラ、フェアリーベッチ、クサノオウ、タチツボスミレ、スイカズラ

 5月下旬、里地で見かけたありふれた花々です。

ノイバラ:
 自生のほとんどは鋭く丈夫なトゲがあり、うかつに触るとけがをします。3r

 
フェアリーベッチ:
 マメ科の植物です。牧草、あるいは緑肥として導入されたものが逃げ出したものです。休耕地では回りの雑草を圧迫するほど繁殖していました。
 草姿はクサフジに少し似ています。R0012803

 
クサノオウ:
 黄色い花が目立ちます。近くに寄ってアップで見ると、とても毛深い草花です。2rc

 
タチツボスミレ:
 どこでも普通に見かけます。R0012866

 
スイカズラ:
 常緑の木本性ツル植物です。はじめに白かった花が黄色に変化していきますので、黄色と白の花が同時に見られるため”金銀花”とも呼ばれています。R0012862

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2011年6月15日 (水)

イタドリ(スカンポ)

 5月下旬、所用で出かけた先の山道に、とても太くて立派なスカンポ(イタドリ)が沢山生えていましたので、2、3本採ってきました。R0012957_2

 
 子供の頃は里山に行くとたくさんあって、かじると酸っぱい味がしたものです。たくさん食べては毒になる(シュウ酸が含まれています)、といわれていましたので、少ししゃぶる程度でしたが。
 節の間の太いところを切り取り、両端に小刀で切れ目を入れておく、と自然に反り返って風車のようになります。R0012957_8

 
 それに小竹を通して小川のせせらぎに浸すと、水車のように回るのをみて喜んで遊んだ思い出があります。R0012957_7

 昨今は身近に見られなくなりましたから、こんな子供の遊びもすっかり廃れてなくなりました。

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2011年6月14日 (火)

ブドウスカシクロバ(チョウ目/マダラガ科)

 雨が小降りになった庭に出てみると、カラーの葉に小さな黒い蛾がとまっていました。
 「ブドウスカシクロバ」で、我が家には初めての来訪です。Photo

 
 近寄っても逃げる様子がありません。触覚だけゆっくり動かしていましたが。それで撮影は容易でした。
 見る角度によって触覚が青く光ります。Photo_2

 
 アップで見ると触覚はクシ状で、黄色の巻いた口吻がわかりました。Photo_3

 
 触れば逃げるかと思いましたが、全く動きません。ひっくり返してもそのままごろんとしたままで、見る角度(光の当たり方)によって、体全体が青く光ることがわかりました。
 あいにく小雨の曇天で、青光りは今ひとつでしたが。2

 
 物差しの上にのせて体長計測。13mmほどでした。Photo_4
 
 向きを変えて一番青く光るようにと触っていたところ、急に、ブーンという羽音を立てて飛び去っていきました。おかしな蛾でした。
 なお幼虫の食草はブドウ科:ブドウ、ヤマブドウや雑草のエビヅル、ノブドウなど。

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2011年6月13日 (月)

ゴマダラチョウ(第一化)

 お定まりの散歩コースに、数本のクヌギが植えられている小さな広場があります。6月11日、通りがかりにふと樹上を見あげると、なんと見覚えのある、橙色の複眼で黄色い口吻のゴマダラチョウが1頭、いたのです。R0013350

 
 ただ翅の色が全体にずいぶん白っぽく、本当にゴマダラチョウかしらと、帰宅後調べてみたら、“第一化”のチョウとわかりました。R00133491cc

R0013352cc

 確かにこれまでこんなに早いタイミングで私の記録はありませんので、幸運だったと思います。
 チョウで、最初に出てきた成虫を”第一化”と呼び、その後に出た成虫は第二化、第三化・・・というふうに呼ばれます。
 タテハ(チョウ)の仲間のゴマダラチョウやコムラサキは6月頃に第一化の成虫が出現しますが、色は白っぽく、また、どちらの蝶も花に訪れる事はないので、この時期は撮影が難しく、見かけてもたいてい止まらずに木の上の方に飛んで行ってしまいます。
 今回は運良くクヌギの樹液を熱心に吸っているところに出くわして撮影できました。ただ全く翅は開かずじまいでしたが。
 後で写真を見ると、そばに数種の昆虫がいるのもわかりました。よく知っているものですねえ。

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2011年6月12日 (日)

変形菌マメホコリの仲間

 5月の下旬、数日続いた雨上がりの翌日、変形菌が子実体を形成するタイミングとしては少し条件がよくないから、見つからないかも、と思いながら、時間つぶしに行ってみた神社の森。
 太い腐木が無造作に転がっていて、いかにもありそうな雰囲気です。しかしなかなか見つかりません。だいぶ探してやっとほんの少し見つかりました。

マメホコリの仲間:2011525r0012809_3

 
 着合子嚢体型で、未熟のマメホコリの仲間の子実体ではないかと思います。マメホコリの仲間は以前にも見つけたことがありました。今回のものは明るい灰色で、ほぼ球形の子実体は雨に濡れて湿った様子。
2011525r0012809_2

 
 一つ潰してみると、乾いていれば文字通り、胞子がホコリのように飛び散り舞い上がるはずですが、まんじゅうのあんこのようにグジュとなっただけでした。2011525r0012809

 
 あちこちに無造作に転がっている腐木を回り歩いていた時に際に、腐木の表面になにかいっぱい積もっているのが見えました。

シロアリ:
 何だろうとそばに行ってみると、なんとおびただしい羽アリの大群がいたのです。どうやら腐木を住みかとしていたらしく、これから一斉に飛び立っていくところだったのでしょうか。2011525

 
 羽のない個体も見られました。何となく背中がぞくぞくするほどの景観でした。これも自然の営みです。14r0012817

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2011年6月11日 (土)

ヤマアジサイ、ヘメロカリス、カラー、コミスジ

 梅雨の中休みが続いている間に、植えっぱなしの庭の花が咲いています。

ヤマアジサイ:
 だいぶ前に、園芸店のアジサイコーナーで買ってきた鉢植えのヤマアジサイで、翌年もそのまま放置していたら枯れそうになったので、庭植えにしました。
 これが功を奏して!今までで一番元気よくなり、花が咲きました。白いのは装飾花で,青いのが、おしべ・めしべのある花です。Photo

ヤマアジサイ:
 薄暗い林の下や沢沿いに自生しています。花の色は赤,青,白など変化があります。葉には光沢がありません。
 ヤマアジサイも最近は園芸品種が多く作られて“アジサイ祭り”などの催しでも展示即売されています。花姿はガクアジサイに似ています。

 
ヘメロカリス:
 庭植えで放置しても、毎年時期になると花を咲かせてくれる“横着者推奨”のヘメロカリスです。わが家では勝手に株が増えたりしない(たぶん、できない)ところが良いです。
 64日が今年初めての開花でした。晴れて気温が上がらないと開きません。R00132_2

R00132trm

 「ヘメロカリス」の名前で売られているものは、園芸品種で、一日花を次々と咲かせる丈夫な多年草です。
 なお、花姿がよく似たヒメカンゾウやニッコウキスゲなどもヘメロカリス属です。

 
カラー:
 5月から次々に咲いています。こちらも丈夫な球根植物です。放任条件に耐える植物だけが存続できる庭に、選ばれて咲いています。63r0013196

 
コミスジ:
 こんな程度で魅力のない庭だなあ、と今日もアオスジアゲハは素通り。その後通りかかったコミスジが、ふわりと立ち寄り、ほんの10数秒、撮影サービスタイムを作ってくれました。
 その割には、羽の色も茶色っぽくなった、お疲れ個体のようでした。R0013303

 なお、コミスジ、ミスジチョウ、ホシミスジと、よく似た仲間がいます。前翅表面の斑紋での区別を参考にしましたが、写真が今ひとつで、あやしいかも。

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2011年6月10日 (金)

ロイヤルハイネス(薔薇)

 ほとんど”精魂込めないで”、育てている薔薇の”ロイヤルハイネス”がようやく一輪だけ咲きました。庭植えにして10年以上、なんとか枯れないだけで残ってきた1本です。(3株あったのですが、2株はあえなく枯れました)
 名前を知っている少ないバラの中では一番好きなバラです。難点は、花が雨に打たれると傷みやすいこと。
 つぼみが大きくなってきたら透明ビニール傘をさしてやったりして、少しは”お世話”をしてみましたが、昨今の”おとなしくない雨風”にさらされると、やはり、咲き始めから花傷みが発生して、期待するようなきれいな姿になりません。

 5月29日、つぼみが大きくなり開花まぢかになったのですが、その後の天候不順で足踏み状態に。529r0013086

 
 6月3日、気温が上がり、だいぶ傷んで足踏みしていた花が開きはじめました。63r0013193

 
 6月4日、連日気温が上がりましたので、花は一気に満開に近くなりましたが、その分、かなりひどい傷みも目立ち、無残な容姿になってしまいました。せっかくの剣弁高芯咲きも台無しです。ただ弱くもなく、強過ぎもしないさわやかなティー系の芳香が漂いますので、切り花にして花瓶に。64r0013204

 
 6月5日、近くのホームセンターで催されているバラ・フェアー・コーナーで、ロイヤルハイネスを見つけました。数株ありましたので、一番きれいな花の写真を撮ってから、65r0013233_2

 性懲りもなく、その鉢を買って帰りました。また枯らすに決まっていますが。

ロイヤルハイネス(Royal Highness):
・系統:HT(ハイブリッド ティー ローズ)、四季咲き
・特徴:淡ピンク色、剣弁高芯咲き
・香り:ティー系の香りがとても良い。
・作出:1962年、アメリカ、スイム&ウィークス
・花径:13~15cm
・樹高:1.5m
 http://www.helpmefind.com/gardening/pl.php?n=13266

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2011年6月 9日 (木)

ササグモ

 庭のクモ仲間ササグモです。ハナグモネコハエトリ同様、網は張らず、歩きまわって獲物を捉えます。4月から6月はじめ、庭木の葉の上、雑草の茎、そして干してあった青いゴム手袋の上にいた(多分別々の)個体です。5202r1

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 トゲだらけの歩脚と8個の目がなんとも奇妙な印象です。長い足のおかげか、走るのも跳躍も、動きは俊敏そのものです。
 トゲだらけの足が絡まることなく動く様子は高速ビデオでなければ記録できないのでしょうね。見たいものですが。

ササグモ:
  ♂:9mm ♀:10~11mm。網を張らず徘徊性で歩き回って餌を捕るササグモ科に属するクモの一種。外形は緑色を帯び、足が細長く、鋭い針状の毛がまばらにはえている。
 頭胸部は楕円形で、前はやや盛り上がる。眼はそれほど大きく発達せず、二眼ずつ四列に並んでいるように見える。
 腹部は細い卵形で後ろはややとがるが、雌の方が雄よりやや大きく、雄の方がやや細身。体色はやや白っぽい色に、頭胸部、腹部ともに褐色の縦筋が入る。
 通常、草や樹木の枝や葉の上を徘徊して、小昆虫類の獲物を捕らえる。運動は活発で、足が速い。跳躍も巧みで、よく餌に飛びつくようにして捕らえる。卵は半球形の卵嚢にして、葉を巻いた中にくっつける。
  分布:本州、四国、九州。 出現時期: 4~8月。

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2011年6月 8日 (水)

ヒシバッタ

 春先の草原で、ヒシバッタを見つけました。ノヂシャが群生して小さな花を付けていたので写真をとろうとしゃがみ込んだ時、クローバの葉に居るのが目につきました。
 ごく普通にいるものですが、何しろ小さくて目立ちませんので、気づかないことがほとんどです。(撮影2011.4.26)Blg426r0011794_2

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ヒシバッタ:
 上から見た翅の形がひし形に見える、とても小さなバッタ。体長は♂6~10mm、♀8~12mmほど。全体に灰褐色で、また前翅に黒い斑紋が1対あるものが一般的だが、地域や生息環境によっても体の色や背部の斑紋には変異が多い。
 翅は短くて飛ぶことは出来ず、体の割に太くて大きい後肢でピョンピョン跳ねるだけ。植物の葉や地上に生える藻類を食べる。
 出現時期:4~10月。分布:北海道、本州、四国、九州。年に数回発生し、幼虫または成虫で越冬。

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2011年6月 7日 (火)

ヤモリ

 昔は、夕刻、雨戸を閉めようとした時に、ガラス戸にヤモリが張り付いているのをよく見かけたものでしたが、現在はまず、そのようなことはありません。
 物理的にも、生物環境的にも、ヤモリが棲息できる環境条件が乏しくなったことが主な原因でしょう。

 そんなある日の夜のこと、風呂上がりの更衣室の窓にヤモリが1匹、張り付いているのが目にとまりました。ゆっくりと移動していきます。数枚撮影してから、R0013217trm

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 急いで懐中電灯とカメラをぶら下げて、裏手に回ってみました。懐中電灯で探すと、サッシの縁に見つかりました。懐かしいご対面です。R0013221

 
 高いところで少し距離があったので、望遠、フラッシュ撮影で、だいぶ本来のイメージとは異なった画像になりましたが、“かわいらしい”顔つきでした。R0013223

 昨今は明かりに集まる虫も少なく、餌取りも大変なのでしょうね。

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2011年6月 6日 (月)

ネコハエトリ♂(クモ)

 庭に数種類のクモが居て網を張られると、通るとき顔にくっついて不快です。手で振り払っておくと翌日はまたその繰り返し。そんなわけで何種類かのクモは時々見かけています。
 先にハナグモを撮っていたので、それでは、とバラの葉先にいた異形の黒いクモにカメラを向けてみました。
 ネコハエトリ(クモ)の♂です。全体に毛深く、顔の正面から見ると、前方中央に大きな丸い単眼1対(前中眼)が目立ち、その横に少し小さい単眼1対(前側眼)がある、奇妙な風貌です。
 さらに真上から見た時に(下の方の写真でもはっきりわかりませんが、頭胸部の背面周囲に)もう2対の単眼があり、合計8個の単眼を持っています。(昆虫ではないので複眼はありません)
 見るとやはり少し変です。写真をパソコンで確認したら、ニャンと、今度は左側の歩脚が3本欠損していました。庭の住人の誰かにやられたのでしょうか。(撮影2011.5.14)514r0012415

 
 ネコハエトリは、体長8mmほどの小さいハエトリグモの仲間。網は張らず、あちこち歩き回ったり、待ち伏せしたりして、ガガンボやハエなど小さな獲物を捕らえる徘徊性のクモで、普通に見かけます。先のハナグモ”ハナコサン”とは競合するのでしょうか。
 ピョンピョン跳ねて素早く歩き、葉からコンポスト容器、そして蓋の上へと移動して行きます。頭胸部は黒く、腹部は淡茶褐色で、中央に焦げ茶色の模様があります。
 今回の個体はヤモリのようにも見える文様でしたが、模様はさまざまでかなりの個体差が見られるそうです。Photo_3

 
 左側の触肢に続く、前の3本の歩脚が欠損しているのに、その跳躍力と移動の早さには驚くばかりです。獲物は”ド根性で”捕まえるのでしょうね。R00124251

 
 こちらはだいぶ前に、撮っていた五体満足の♀のネコ ハエトリグモの仲間です。(アオオビハエトリかも)。
 暗くてフラッシュを使用したせいで色飛びして、また夜の写真のようになってしまいました。
 カメラを近づけると正面の大きな目を、そして頭胸部にある目を光らせて、万歳するように第一歩脚を高く上げ威嚇の姿勢をとりました。”クルカーッ、こないならイクゾーッ”。
 一族はけっこう喧嘩好きらしく、仲間同士でも争うらしいです。Photo_2

 
おまけ:
 散歩道の草の上にいた、徘徊性のハエトリクモの仲間?、と思うのですが、この写真だけではわかりません。(撮影2011.5.9)Blg20115r0012208

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2011年6月 5日 (日)

サイエンスカフェ(2011.6.3)

 6/3、サイエンスカフェに参加してきました。(→http://www.fuzambo-intl.com/?main_page=page&id=1)

 今回のテーマは、前回に続き、トピックスの「放射線の生体影響について」というテーマでした。110603

 サイエンス、について、まだ未熟で若かった頃(年を重ねた現在でも未熟ですが(^-^; )、科学的たらんとするなら、まず事実を、正確に理解すること、そのために自分でよく勉強せよ、そしてそれから、自分のそれまでの「全人格的体験」を投入して解釈せよ、それが、その科学的事実に対する君の意見だ、と教えられました。

 理屈はよくわかった。でも嫌なものはイヤなのです。というご意見も、それはそれでよいのです。科学が万能ではありませんから、最後は自分で判断して決める、ということがやはり大切でしょう。私のごく平凡な所感です。

 さて、毎回楽しみのデザートです。
 上がセロリのアイス、下が塩のアイス、底に敷いてあるのは玄米フレーク。いずれもガンになりにくい体質を作る食材、ということだそうです。おいしかったですね。
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 まあ、私の年代になれば、もはや怖いものはありませんが。

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2011年6月 4日 (土)

ハナグモ(3)

 ハナグモの”ハナコサン”が卵嚢を葉にくっつける修復作業をしていた枝を、もとの植栽に載せておいてから4日後、雨上がりにのぞいてみると、アマガエルがじっと見つめている先に、524r0012694

 
 折り曲げてフタにした半分が枯れて茶色に変色した葉の下に”ハナコサン”の卵嚢がありました。葉は新しい葉に糸で固定されていました。524r0012695

 
 それからさらに4日後、1日雨降りでした。卵嚢をくっつけた葉のそばにはアマガエルの糞が落ちていました。528r0013035_2

 
 ”ハナコサン”はどうしたかと、またも余計なお節介で、すこし持ち上げてのぞくと、いましたね。無事に、ずっとつきっきりで居たようです。その間、餌は摂っていない様子です。528r0013035

 長いあいだ絶食して、卵嚢を守ってがんばる”ハナコサン”、偉いものです。

 そして6月になりました。話がそれますが、たった1匹残っていた一番古株のシロメダカが遂に☆彡になりました。お疲れ様でした。

 傍らの水槽の上には、衣替えで、どういうつもりなのか、迷彩服に着替えたアマガエルが物憂げにうずくまっていました。R0013183_2

 
 肝心の”ハナコサン”はどうしたかって? 余計なことはしないように、とその後は見ていません。自然に生きる者の運命は、自助努力、残りは自然にゆだねるだけです。

 懸命に、けなげに生きる”ハナコサン”が、ヨモツヒラサカ(黄泉比良坂)の入り口に、葉っぱをくっつけてフタをしてくれる、そんなことは期待していません。
 そんな脳天気が、坂に入り込んだら、急いで蓋をして戻ってこられないように、する、かもね。
                                     (完)

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2011年6月 3日 (金)

ハナグモ(2)

 ハナグモを最初に見かけてからちょうど1週間後、カラタネオガタマの葉が1枚折り曲げられているのに気がつきました。カラタネオガタマの花が咲くと、あたりには強いバナナの香りが漂います。
 そのせいかどうかわかりませんが、ハナアブなどの小さな昆虫たちがやってきます。しかし、ほかの庭木につくハマキムシなどの害虫はほとんどつきませんから、変だなと思って、茎ごとその葉をちぎって半分ほど開いてみました。
 なんと、そこにいたのは、あのハナグモの、”ハナコサン”でした。520r0012562

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 まったく逃げる様子がありません。葉を全部開いてしまうと、閉じていた糸が切れて、何となく丸まった形になりました。卵嚢だったようです。(画像はクリックで拡大します)R0012570trmcc

 
 逃げるそぶりは全く見せず、大事そうに抱え込むようにして、ぐるぐると周りを回っています。何をしているのかと思ってみると、綴り合わせた葉を開かれたときに切れた綴じ糸を、修復するために、お尻の糸イボから糸を出しながら、再び卵嚢を葉にくっつけようとしていたのでした。R0012572trmcc

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 茎を固定してその様子をしばらく観察しました。当日は風が強く、だいぶ葉が揺れていますが、ハナコサンは気にもせず一生懸命修復作業を続けていました。(動画はフルスクリーンモードでご覧ください。Escキーで復帰します)

 撮影後、再び、茎ごと、元のカラタネオガタマの植栽の上に載せておきました。余計なことをしたものです。
 クロメダカが、長い間の所業で、やがて地獄に行くことはほぼ決まっていると思うのですが、”ハナコサン”、網も張らないし、きっと糸を垂らしてはくれないでしょうねえ。立派な糸は出せるのですが。
                                     (続く)

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2011年6月 2日 (木)

ハナグモ(1)

 昔々、生まれは高貴なのに日常の行状はいい加減で、人に頼まれた物事はすべてダメに、“オシャカ”にしてしまうので、オシャカさま、と呼ばれていた男が、地獄に落ちて苦しんでいました。
 それを雲の上から見ていたクモ神のナンダタは、下界でジョロウグモがせっかく丸く張った網が壊れて困っていた時に通りかかったオシャカサマが、四角にして行ったことを思い出しました。
 あまり役には立たなかったけれど、それほど悪い者ではなさそうだ、と哀れに思った神様、何だったっけ、あそう、ナンダタは、雲の上から、クモの糸を一本、下ろしてやりました。
 それを見たオシャカサマは糸につかまり、地獄から雲の上の天国へと喜び勇んでよじ登っていきました。
 もうすぐ天国というところで、ふと下を見ると、たった一本の細い糸に、大勢の罪人どもがぞろぞろと登ってくるではありませんか。このままでは切れてしまう。
 オシャカサマは、下にいた者どもを蹴落とそうとした途端、クモの糸はぷっつり切れて、オシャカサマもろとも、マッサカサマに落ちていきました、とサ。

 
 そして、最近、クロメダカがクモ族の「ハナグモ」”ハナコサン”に出会いました。2011513img_5527_21jpg

 
 ミニバラの葉につかまって風に揺られていました。雌雄で大きさが違いますが、体長5~6mm前後で、網は張らず、花や葉をあちこちと移動しながら、やってくる昆虫を待ち伏せして捕獲する徘徊性の小さなクモなのです。
 写真を拡大してはっきりしましたが、獲物を捕らえるための歩脚が欠損していました。クモ同士の争いか、アマガエルかカナヘビに襲われたのか、ともかくやられてしまったようです。
 しかしへこたれた様子はありません。2011513
 (クモの体は頭胸部,腹部の2つの部分からなり、8個の単眼(6個や4個のものもいる)、肢が変化した触肢(しょくし1対)があり、そして8本の肢(→4対の歩脚)をもっています。
 胸部、触角、複眼はありません。それで昆虫とは区別されています)。  

 
 再び見つけたときには、”ハナコサン”はカラタネオガタマの樹に移動していました。
 右の第1、および第2歩脚が、付け根の関節からぽっきり欠損しています。
 (写真はクリックで拡大します)5131

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 これでは獲物の捕獲が困難だろうと心配になりました。

                    次に(続く)

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2011年6月 1日 (水)

カラスビシャク

 散歩コースが雑草に覆われて通行不能になる6月です。そしてこちらも雑草として毎年同じところにだけ生えてくるカラスビシャクです。
 昔はもっとあちこちで見られたようですが最近はそうでもありません。
 独特の草姿を見つけると、,私にはその季節がきたことを教えてくれる生物指標になっていて、毎年飽きもせず記事にしています。R0013003

 
 1っぽん引き抜いてみると、葉柄の途中にムカゴがついています。また葉は根生していて、3出複葉です。524r0012758_3

 
 仏炎包と付属体からなる独特の草姿です。524r0012758

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 仏炎包を開いてみると肉穂花序があり、上部に雄花、下部に雌花が付いています。Photo

 
カラスビシャク(烏柄杓):
 サトイモ科ハンゲ属の多年草で、雌雄同株。
人里や平地で湿り気のある草地などに生える。小さいながら、仏炎包と伸び出た花序付属体の草姿が特徴的。
 葉は根生し10~20cmの葉柄があり3出複葉。小葉は楕円形~長楕円形で先がとがる。葉柄の途中と小葉の基に直径8㎜ほどのむかごをつけて、これで増える。
 仏炎苞は緑色で縁は紫色。仏炎苞に包まれた肉穂花序をつける。花軸の下部に雌花、上部に雄花がついている。花序の付属体は長く糸状に伸び仏炎苞の外に出て直立する。
 花期は5~8月、分布は日本各地。

 なお、カラスビシャクの塊茎のコルク層を除いたものは半夏(はんげ)という生薬で、日本薬局方に収載されています。

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