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2011年7月16日 (土)

ニイニイゼミの羽化(2011/夏)

 夜の公園。酷暑の熱気が冷めやらず、濁った空には満月がにぶく輝く、こんな夜には何かが起こる、そんな予感は・・・何もありません。
 月明かりの入らない公園の植樹林では、まばらながらも、ニイニイゼミの鳴き声が漏れてきます。

 ニイニイゼミの幼虫は泥にまみれたままの姿で、ゆっくり幹を登っていきます。ここまでくれば大丈夫というところで動きを止めると、羽化を待ちます。
 毎シーズンのことで、幼虫には迷惑なことでしょうが、今年もそのお姿を撮らせていただきました。フラッシュは使わないこととして、左手にLED懐中電灯、右手にデジカメ、見上げる位置にいる幼虫を撮るには万歳の姿勢。
 首は痛くなるし、腕はだるくなるし、長時間のおつきあいはまさにお手上げ、耐えられません。

 動きが止まった幼虫の背中が割れて体がのぞき、殻から抜け出たセミはそれにつかまって翅がのびるのを待ちます。翅が完全にのびきると、つかまっていた殻から下りて、木の幹をゆっくりと登っていき、飛び立つ朝に備えます。ここまでの所要時間は、1時間くらいでしょうか。

記録写真:
 ①撮影開始20:00。待つこと5分(20:05)、背中が割れ初めたので、動画撮影スタート、最初の60秒では、ただ単純に割れ目がスローモーションで広がっていくだけ、その次の60秒でも,同じ。当たり前といえば当たり前ですが、いかにも動画としては単調すぎてインパクトがないので(幼虫モデルさんには勝手な言い分で申し訳なかったのですが、動画ストップ。
 静止画像は、初めから3分間経過(20:08)時点の画像です。200020053

 
 ②羽化開始7分後(20:12)、頭が抜け出ました。
そして13分後(20:18)には、体の大部分が抜け出し、お得意の”イナバウアー”姿勢になりました。(下から見上げた時の様子)20122018

 
 ③14分後(20:19)”イナバウアー”姿勢を横から撮影。まだ脚の一部が抜けきっていないようです。
 そして21分後(20:26)、ほぼ完全に抜け出た体を胴先端で支えて、”金メダル”間違いなしの完璧なイナバウアー・ポーズの演技です。
 ただ、この演技時間が結構長いのです。身勝手ですが、万歳姿勢にも疲れて、もっと下の方にいるモデルを探しに近くの樹に浮気、移動しました。(→続報します)20192026

 
 ④羽化開始35分経過時点(20:40)で戻ってみると、すでに抜け殻にとまっていて、すぐ上の写真では小さく縮まっていた翅がもう大分広がっていました。頭でっかちの赤ん坊の風情です。
 そして肉眼ではっきりわかるほどのスピードで翅が展延していくのがわかりました。(36分後(20:41)の様子。20402041

 
 ⑤羽化開始後45分経過時点(20:50)です。まだ抜け殻につかまったままで、翅も伸びきっていません。もうしばらくして翅が伸びきれば、殻から離れて、より安全な樹の上方へと登っていきます。
 別の樹で、抜け殻から下りて、幹をゆっくり登っている個体を記録しましたので、このお方の撮影はこれで終了としました。
 朝の早い小鳥たちが、生まれたての若いセミを狙って起き出すまでには、十分な時間の余裕が有ります。
 無事、地上で短いながらも、夏を謳歌してもらいたいものです。帰路、見上げる空にぼやけた満月がありました。20502055

余談:
 それからもう一つ、公園に野良猫が増えました。数十匹いるでしょう。満月に向かってニャー吠えする、などの芸が出来るものはなく、月光のとどかない樹林の薄暗がりに たむろしながら、餌撒き人のくるのを、ぐうたらしながら待っている様子。
 自然の風景にマッチしません。野良猫たち自身のせいではありませんが・・・

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