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2011年7月26日 (火)

2011/夏の水田雑草(ウリカワ、オモダカ、コナギ、ミズアオイ、ヒメシロアサザ)

 早生品種の水田では稲穂が出そろっています。8月下旬には稲刈りです。何か気ぜわしさも感じてしまいますが・・・
 さて、昔は稲作に重大な影響を及ぼすとして恐れられ、水田の”強害雑草リスト”に名前を連ねていた水田雑草仲間が、圃場整備の進んだ近郊の美田にも、イネの成長に合わせて、ときにその姿を見せることがあります。
 ほぼ根絶したと思われるものから、しぶとく生き延びるもの、さらには効果的だった除草剤に耐性を獲得したのではないかといわれて、比較的によく見かけるようになったものまでいろいろです。 
 ほとんどの圃場でそれほどひどい雑草は見られませんが、特定の圃場で、特定の種類の雑草がポツポツ見られることがあり、いまだ自然界でせめぎ合いは続いているようです。
 散歩コースで目にしたおりに撮っていた水田雑草類の”近況”です。

ウリカワ
 イネの成長に合わせてイネに与えられた肥料を先取りしてしまうため、その昔は強害水田雑草でしたが、いまでは近郊ではまず目にすることはありません。有効な除草剤などのおかげのようです。
 ただし、無農薬、あるいは有機肥料栽培などを行っている地域ではやはり重大な害草だそうです。それなのに”趣味の水生植物”として栽培しようとするとなかなか難しいです。
 写真のものは数年前に屋外のメダカ水槽に植えたもので、沈水状態です。数年間に渡り途絶えはしないというだけで、草丈は10cm以下にしか成長せず、花も一度も咲いたことはありません。肥料不足が主要な原因かと推測しているのですが・・・1

 
オモダカ
 生えている田んぼと全く見られない田んぼがはっきりしています。もちろん、生えているのは一部で限定的です。
 幼植物の時には独特のヤジリ形の葉が”趣味の鑑賞用水生植物”に値しますが、大量の肥料があればイネより早く大きくなり、これ見よがしに白い花を付けるようになると手に負えなくなります。また稲田の中ではこうなると結構目立つのです。
 例外的ですが、”化け物”のように大きくなっているのを最近見かけました。こんな例は非常にまれです。C

 
コナギ
 専門家の話によれば、養分収奪力が大変大きく、イネの間にも入り込むということで、実際にそのようなかなりひどい状況を目にすることがあります。
 これまでは有効な除草剤が開発されていて被害は押さえられていましたが、近年、スルホニル・ウレア系除草剤に対しては抵抗性を獲得したものがあるのではないかと問題になっているそうです。近郊で見つかる頻度がもっとも多い害草です。
 なお発生初期には、ウリカワ、オモダカ、ミズアオイなどとの区別が困難ですが、成長して特に晩夏以降の開花時期になるとはっきり区別できます。
 晩夏から秋に紫色の花を付けるので、”観賞用水生植物”の仲間入りもするようです。Photo_5

 
④ミズアオイ:
 特定の田んぼにしか見つかりません。かつては他の水田雑草と同じように水田の強害草として恐れられていたそうですが、現在は花も葉も似たコナギとは裏腹に全国的に希少となってしまったようです。
 鑑賞価値の高い美しい青い花を開花させる水生植物です。なぜか同じミズアオイ科で蔓延るコナギやホテイアオイに比較して、本種だけがひとり脆弱な印象です。
 ミズアオイの”趣味栽培”も、けっこう知識が必要で難しそうなので、その気にはなりません。Photo_6

 
⑤ヒメシロアサザ:
 定常的に発生する状況は見られません。全く異なる場所で、突然ぽつんと生えている、という状況をごくまれに観察するだけです。
 専門家の話では、鳥が運んでくるのかもしれないとのことですが。
この写真も最近のもので、まだ花も付けていませんので不確かですが、ヒメシロアサザだろうと推測しました。R0015265

 
PS:
 日中の蒸し暑さから逃れるため、夕食後、夜間の田んぼ道・暗がりウォーキングに行きました。汗をかきながら、早くもエンマコオロギの鳴くのを耳にしました。季節は進んでいきますね。

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