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2011年8月

2011年8月31日 (水)

姫川源流のバイカモとトラマルハナバチ

 朝晩どこかしら涼しさが感じられるようになり、8月が終わりになりました。予報によれば、9月、10月の気温も平年並みか高めで、残暑が続く見通しとのこと。

 さて、お盆休み明け、北陸からの帰路、長野県/白馬村・佐野坂にある姫川源流自然探勝園と親海(およみ)湿原に立ち寄ってきました。
 北陸自動車道を新潟県・糸魚川ICで下りて、一般国道148号線を姫川に沿って約54km南下すると到達します。以前にも立ち寄ったことがありますが、お目当てはクジャクチョウとバイカモでした。
 国道沿いの第1駐車場(無料)から歩いて姫川源流まで約7分、バイカモなどを見学後、その南側の荒神の森を隔てた親海湿原までは歩いて10分ほど。
 親海湿原は、標高750mにもかかわらず、亜高山帯から高山帯にかけて生育する低層・高層の湿原植物が豊富です。歩きやすく整備された木道など周回所要時間は20分ほど。
 残念ながらクジャクチョウには出会えませんでした。1時間少々の散策でしたが、順不同でそのとき撮った写真を連載します。

バイカモ:
姫川源流で、湧き水が豊富な清流に繁殖しています。R0016179_2

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バイカモ(キンポウゲ科)
 清流に生育する多年草です。常緑性で、水中に茎を匍匐させ、節から不定根を出して水底に定着しています。
 大きさ約1~1.5cmの白い5弁花が、ウメの花に似ている藻であることから、この名前が付けられました。
 茎の長さは2m近くになることもあり、生育適温は15℃前後です。花期は5~11月ですが、姫川源流では通年水温はほぼ9℃で、冬期でも水中花が見られることがあるそうです。

 
トラマルハナバチ:
 水面に顔を出したバイカモの花で熱心に吸蜜していました。栗毛のショール、暑くはないのでしょうか。R0016179_6

トラマルハナバチ
 全身鮮やかな栗色の毛を持ったマルハナバチ。マルハナバチの中でも一番長い口吻を持つため、花を傷つけずに蜜を集めることができるという。
 体長12~20mm、出現期:4~10月、分布:本州,四国,九州。
                                    (続く)

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2011年8月30日 (火)

黒部峡谷トロッコ電車

 お盆明け、所用で訪れていた富山で、実に20数年前に一度だけ乗ったことのある黒部峡谷トロッコ電車に乗ってきました。
 所用の合間の隙間時間を利用して、始発の宇奈月から途中駅の鐘釣まで往復。終点の欅平までの往復には時間が足りないので残念ながらそうしました。

 昔の記憶がなくて、眺めは? と、駅員さんに聞くと、進行方向右側がいいですよ、と教えられて宇奈月駅を出発。
 トロッコ電車はすぐ「新山彦橋」を渡り、右岸に移ります。眼下にエメラルドグリーンのダム湖が広がっています。
 その先で、西洋のお城のような外観の「新柳河原発電所」が右手に見えてきました。Photo

 
 その先の対岸に、上流にある黒薙温泉から宇奈月温泉までの湯引管を管理する建物が見えました。
 さらに峡谷を進んでいくと、猿専用の吊り橋があり、時には猿の群れが渡る光景を見られることがあるそうです。
 しばらくして右手に仏石谷と黒部川の出会付近の岩場に立つ、石仏形をした天然岩に、赤い頭巾と衣を着せた”仏石”が眺められました。
 そこを過ぎて黒薙温泉のある黒薙駅に停車。駅を出るとすぐ「後曳橋」をわたり、時々、山肌からのわき水を集めた細い滝が流れ落ちる光景を眺めることができました。水量は少ないのでその迫力についてはもう一息、という感じ。Photo_2

 
 やがて右手前方に高さ76.7mの「出し平ダム」が見えてきます。冬期歩道の施設を見て、さらにエメラルドグリーンのダム湖に垂直に落ち込む岩山「出六峰」の景観を見ながら、ほどなく高さ200mにわたって垂直に切り立った「ネズミ返し」の岸壁が現れ、そのあとすぐに「黒部川第二発電所」が見えてきます。Photo_3

 
 「東鐘釣山」を眺め、「猫又駅」を過ぎ、「鐘釣橋」をわたるとすぐ「鐘釣駅」です。乗車時間は1時間弱。
 ここで下車して帰りの電車までの約50分で、お昼を食べてから駅周辺の散策をしてきました。
 「万年雪展望台」からは、この暑い中、よくぞ耐えて残ってくれたと、思わず褒めてあげたくなるほど少しの”万年雪”を眺め、
 河原に湧く「河原露天風呂」の案内を目にします。Photo_4

 
 河原まで高度差のあるつづら折りの階段を下りるのはやめて、上の方からのぞき見しただけで、帰りの時間も迫ってきたので駅までゆっくり引き返します。
 時折小雨がぱらついた道に、「ヤマオオナメクジ」がごろん、としていました。
斜面には「タマアジサイ」が開き始めていました。
 そして定刻、やってきた帰りのトロッコ電車に乗りました。Photo_5

 つかの間の”観光“でしたが、大陸の、スケールが大きな風景とは異なり、確かに箱庭的ではありますが、やはり美しい日本の風景だと、あらためて感得したことでした。

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2011年8月29日 (月)

オオムラサキ、ボタンヅル、ミョウガの花

 8月中旬、お盆の法事のため出かけた先で、里山近くの公園空き地に一頭のオオムラサキが落ちていました。紫色に光っていましたが、体の部分は.もうすっかりアリなどに食べられてボロボロで、傷んだ翅だけになっていました。

オオムラサキは死して紫の翅を残す:R0015984trm

 
ボタンヅル:
 山際の斜面からは、ボタンヅルが花をつけて垂れ下がっていました。同じセンニンソウ属のツル植物センニンソウとよく似ていますが、葉に鋸歯(ノコギリの歯のようなぎざぎざ)があるのでボタンズルです。なお、いずれも花後にできる綿毛の種は晩秋の山野を飾る、趣のあるものです。
 ちなみにセンニンソウの葉は縁がなめらか(全縁)なので簡単に区別できます。Blg

 
ミョウガの花:
 畑地に花が付いたミョウガがありました。これまであまり目にすることはありませんでした。子供の頃、なぜだか分かりませんが、”ミョウガを食べるとバカになる”、といわれて、あまり食べなかった記憶がありますが、これは体験的に嘘だと分かりました。食べていなくてもそうなりましたから・・・ 
 花が咲いてしまったミョウガは、ぱさぱさして美味しくないのだそうですが、何事も体験が肝要かと。Blg_2

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2011年8月28日 (日)

盛夏のクヌギ林、樹液に集まる蝶⑤オオムラサキ

 オオムラサキは残念ながら近くでは見ることがありません。先のお盆に、法事のため山梨に行った際、以前幼虫を観たことのある北杜市オオムラサキセンターに立ち寄る機会があり、そこで、クヌギの大木の樹液に集まった多数のオオムラサキを観察することができました。
 観察場所から少し距離があり、画質が今ひとつですが、実物は「国蝶」にふさわしく、大きく貫禄があり、美しい蝶でした。
 成虫は6月下旬から7月下旬にかけて羽化しますが、成虫期間はもう終わりに近いということで、翅の傷んだ個体が多かったように思います。(なお紫に光るのは雄だけで、体が大きい方の雌は(紫色には)光りません)

オオムラサキ(雄):R0015925

Photo_4

 
オオムラサキ(雌):体は♂より大きいですP8120038

Photo_5

 
お見合い:Photo_62
 (註:写真上、4枚組のうち、下段右の雌の翅が薄紫色に(光って)見えているのは、フラッシュ撮影のせいで、自然光だけではほとんど変化しないようです。)

 なお、オオムラサキは一化性(1年に1回だけ羽化する)のチョウで、成虫出現時期は6月中旬~8月末くらいまでで、成虫は卵を産むとその生涯を閉じてしまいます。

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2011年8月27日 (土)

盛夏のクヌギ林、樹液に集まる蝶④コムラサキ

 既に別のところでの観察記録があり重複しますが、再度掲載しました。ゴマダラチョウより小ぶりのタテハチョウ。雄の翅は,オオムラサキには貫禄負けしそうですが、光を受けるとホログラムのようにきれいな紫色に光ります。

コムラサキ:R0014706

Photo_3

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 オオスズメバチがやってくると、コムラサキも他のほとんどの昆虫が樹液の席を譲ってしまいます。
 アカボシゴマダラだけは翅を広げて威嚇しながら逃げないで、樹液を吸い続ける様子がありました。
                                  (続く)

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2011年8月26日 (金)

盛夏のクヌギ林、樹液に集まる蝶③キタテハ(夏型)

 時には花にも、また腐った果実などにもやってくるキタテハは、タテハチョウの中では小型の部類で、他の昆虫が樹液に群がっている時には、たいてい少し離れたところに止まって、場所が空くのを待っている様子でした。

キタテハ(夏型)R0015444

 
クヌギの樹液を吸うキタテハ(夏型の個体)R0015049

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キタテハ:
 開張約5.5cm、前翅長2.8cmほど。活動時期は5~11月と比較的長いです。夏型と秋型がいて、翅の色も形も少し違います。
 秋型は夏型より橙色の部分が濃く、黒い部分が少なくなり、見た目は秋型の方がきれいです。翅の縁の切れ込みも深くなります。翅の裏は枯葉模様で、秋に枯木や枯葉に止まると、保護色になり、見つけにくくなります。
 幼虫の食草はカナムグラです。成虫は花や腐った果実、樹液に集まります。
                                   (続く)

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2011年8月25日 (木)

盛夏のクヌギ林、樹液に集まる蝶②アカボシゴマダラ

 月遅れのアップになりました。写真は7月下旬撮影のものです。

アカボシゴマダラ:
 前翅長40~53mmとひときわ大きく、後翅に赤班列がある大きなタテハチョウです。
 ゴマダラチョウの割り込みも、また他の蝶や昆虫、オオスズメバチさえ意に介する様子がなく、”堂々”と樹液を吸っていました。R0014862

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 アカボシゴマダラは、黒白のごまだら模様で、後翅に赤班列がある大きなタテハチョウです。
 ゴマダラチョウに似ていますが、後翅の赤紋列で容易に識別できます。
 もともとは奄美諸島のみで見られたものだそうですが、近年、中国から持ち込まれたと思われる別亜種が、関東(神奈川、東京、埼玉)で繁殖し、分布を広げているということです。
 今回初めて、一頭、しかも1回限り、公園のクヌギの樹液を、他のチョウや昆虫に混じって吸汁している姿を観察したのですが、その後は見かけることはありません。
 現在「要注意外来生物」に指定されています。
 生態系に悪影響を及ぼすことがないようにしたいものです。
 大きさ:前翅長40~53mm、出現時期:4~10月、分布:本州(関東)・九州(奄美)。
 なお、幼虫の食草は、関東ではエノキ、奄美ではクワノハエノキ(リュウキュウエノキ)。
                                   (続く)

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2011年8月24日 (水)

盛夏のクヌギ林、樹液に集まる蝶①ゴマダラチョウ

 月遅れの記事アップになりました。

夏の太陽が容赦なく照りつけて、ついに軒下につるした温度計が38℃近くになった7月下旬のある日、R0014830

 
 熱中症予防対策を万全にしてから、公園のクヌギ林(というほど本数は多くありませんが)に行ってみました。
 夏でも着たきりの黒服しか持たないカラスが口をあけてあえぐ姿は、この暑さが半端ではなかったことを物語っていました。R0014991

 
 クヌギの幹から盛んに樹液が分泌されているようで、たくさんの昆虫が集まっていました。その中で特に目立った蝶の写真を順に記録しました。

ゴマダラチョウ:
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 開張約8cm、前翅長4cmほど。全体は黒地に白い斑が浮かぶゴマ模様のチョウです。口吻(こうふん)が鮮やかな黄色をしています。成虫はコナラやクヌギ,ヤナギなどの樹液に集まります。
                                   (続く)

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2011年8月23日 (火)

アメリカネナシカズラ

 例年観察できた調節池の草地では全く見られなかったので、今年は見られないかと思っていたら、思いがけず、舗装農道の畦縁に生えた雑草に、ラーメンをばらまいたように絡みついているのを偶然見つけました。723

 
 いつものことながら、どこか怪しい印象をあたえます。北アメリカ原産で、多分、輸入大豆に紛れてやってきたのではと推測されている植物です。名前の通り、成長期に根は持たず、いろいろな植物に絡みついて「寄生根」と呼ばれる組織を刺し込んでそこから栄養を吸い取って生活しています。R0015370

 
 この寄生植物に寄生する虫がいて、たいていたくさんの虫こぶが出来ているのも観察されます。虫こぶを割ってみると幼虫が入っています。上には上がある、ということでしょうか。R0015371

 
 白い小さな花が固まって付いていました。R0015450

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田んぼの雑草(ミズワラビ、アメリカアゼナ、ヒメシロアサザ)

 稲穂が垂れ下がるようになった水田の畦際に雑草が大きくなっています。

ミズワラビ:
 その代表的なものの一つがミズワラビ。水性のシダ植物、1年草で、よく育つ地域では、昔は採取して食用にしたこともあるそうですが、現在は単なるお邪魔虫の雑草で抜き捨てられます。
 ただし全般的には農薬や環境変化で激減していて、他の水田雑草とともにその姿を見ることは少なくなっています。
 生育に伴ってその草姿が大きく変化するのも特徴です。
 なお、観賞用の水槽栽培植物(流通名:ウォータースプライト)として、ホームセンターなどで販売もされています。Photo

 
ヒメシロアサザ
 8月中旬、花が開いたのを見つけました。花径数ミリメートルのとても小さな白い花ですが、拡大してみるとそれなりに魅力的です。
 こちらも観察できることは非常にまれになりました。絶滅の危機が増大している種になっているようです。
 毎年同じところで同じように見られるという状況はありません。ただ、環境条件さえよければ、猛烈に繁殖するようですから、農家にとってはやはり困りものの浮葉性多年草です。Blg2011718

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アメリカアゼナ:
 在来のアゼナにかわって急速に勢力を拡大した外来のアゼナ類で、どこの田んぼにも普通に見られる北アメリカ原産の1年草です。Photo_2

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2011年8月22日 (月)

過ぎゆく夏、忍び寄る秋

 お盆も過ぎて、秋の気配も感じられるようになりました。ここ数日、肌寒さを感じるほどの雨降りです。また暑さが戻るという天気予報ですが。

 朝の庭で、衣装持ちのアマガエルが、涼しげな夏服姿で暇そうにしていたり(暇ではない?)
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 ミンミンゼミは、過ぎゆく夏を惜しむように、近所のサクラの木で精一杯の声を張り上げて鳴き、R0015860

 
 アブラゼミは、またしても、どうしてこんなところでと思う、道路に面した塀の基部に抜け殻があったり、まだまだ元気よく鳴いているものもいれば、玄関先ではかなくなって落ちていたり、Photo

 
 放置プランターに生えた雑草のスミレには、終齢近くまで大きくなったツマグロヒョウモン(蝶)の幼虫(写真上)が10頭近くうごめいていて、また歓迎しなくても、どこからかやってくるセスジスズメ(蛾)の若齢幼虫(写真下)が這っていたり、Photo_2

 
 そして、水槽では、冬期以外には花をつける外来種で、季節感の乏しいナガバオモダカ(写真上)が白い1日花を付け、完全に駆除できない害虫のフタトガリコヤガ幼虫を葉の上に載せたまま、フヨウ(写真中)がピンクの1日花を連日ひらき、そしてカラカラに乾いた後の雨で、待っていたようにヒガンバナが開花しました。Photo_3

 晩夏から初秋へと時が流れていきます。

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2011年8月21日 (日)

シロテンハナムグリ、ヒメジュウジナガカメムシ、マメコガネ、マメハンミョウ

 ガガイモの蔓が大きく伸びた草原や、もうすぐ稲刈りが始まる田んぼのあぜ道には昆虫が集まってきます。世代交代の準備などに忙しいのでしょう。

シロテンハナムグリ:
 白い点々のある少し大きめのコガネムシの仲間です。たまたまガガイモのつぼみのそばに来ていました。また近くの木にも止まっていました。多くは花の蜜や花粉に来るよりも樹液によく集まっています。
 成虫で再越冬も出来る丈夫で長持ちする甲虫仲間です。Photo_3

 
ヒメジュウジナガカメムシ:
 ガガイモの蔓の先に群がっていました。幼虫の食草はガガイモやイケマなどです。なおイケマは植物体を傷つけたときに出る汁にシナンコトキシンなどの有毒成分を含むので触ってはイケマセン。Photo_5

 
マメコガネ:
 ガガイモが繁茂する草叢のあちこちにいました。植物食の小型コガネムシで、様々な植物にやってきて花や葉を食べ、特にダイズやブドウなど農作物の葉も食い荒らす害虫です。
 日本在来種ですが、輸出球根に紛れて密出国した幼虫が北アメリカで勢力を拡大して大害虫になりJapanese beetle(ジャパニーズ・ビートル)として悪名を馳せてがんばっています。(がんばらない方がいいのですが・・・)
 1枚の葉に複数の個体が固まって葉を食べていることが多く、何かの気配を察知すると、後脚を斜めに挙げて、来るな!のポーズを取るおかしな連中です。Photo_6

 
マメハンミョウ
 ツチハンミョウ科の昆虫で、大きさは2cm前後。田んぼの畦に茂る雑草に群れていました。名前の通り大豆の葉を食べ、またそのほかの農作物にも集団で取り付いて食害するため、長年にわたり害虫とされてきました。
 しかし幼虫は土中でイナゴ類や各種バッタ類の卵塊に寄生して食べながら成長する生活史を有するため、農薬などでイナゴなど寄生昆虫が減少するとともに、その個体数も激減したそうです。
 最近はまた少しずつ回復傾向にあるということですが、当地で見かける頻度はごくまれで、まだめずらしい昆虫です。
 また、成虫は、知る人ぞ知る”毒虫”で、体液には毒性分「カンタリジン」が含まれていますので要注意。
 幼虫、成虫ともに集合性があり、成虫を見かける時には、たいてい植物の葉に群がっています。
 出現時期は8~9月。分布は本州~九州。Photo_7

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2011年8月20日 (土)

ガガイモの船に乗る、羽毛服を着た小人神

【古事記1300年祭】
 2012年(平成24年)は、日本人の心の源流ともいえる日本神話を現代に伝えている「古事記編纂」から1300年に当たります。そこで古事記の舞台の1つ出雲神話の島根県や奈良県などでは、『古事記』1300年祭が企画されているということです。

 直接関係のないことですが、古事記にも出てくる”ガガイモの船”に関して以前拙ブログに掲載した記事につき、出雲神話に深い造詣をお持ちの『神話散歩の会』(島根県出雲市天神町)O様から、次のようなコメントを頂いておりました。

【ガガイモの船に乗る、羽毛服を着た小人神】
 “「ガガイモの五弁花」を小人神の手足と見立て、花弁に密生する細毛をヒムシの皮を剥いだ羽毛服に見立てて、もしもその一輪を「ガガイモ舟」に乗せると、いかにも「羽毛を着た小人神」に見えないだろうか。
 「完熟した舟」(ガガイモの袋果)を夏までとっておき、花を乗せて撮ってみたら如何なりますか?ちょっと楽しそうですよね”

 出雲神話について、素養もなく、イマジネーションにも乏しい私には大変貴重なご教示でありました。
 そして再びガガイモの花が開く時期が巡ってきた今、あらためて試みてみました。材料は保存してあった種髪の種、袋果の船、そして採取したばかりの花とつぼみです。

 海の向こうから、白波のまにまに揺れながら、羽毛服をまとった小人神の操る小さな船がやってくるシーンです。Img_6384

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 (再掲:以前の記事で、ガガイモの船に、ガガイモの種髪の種を載せて撮ったもの)Photo_7

 結果は 暇人のなせる技、今ひとつ工夫のないものになりましたが、足りないところは皆様のイマジネーションで補っていただくこととして、改めて、いにしえ人の感性と、自然の造形の妙を感じたことでした。

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2011年8月19日 (金)

雑草の草むらにも秋の気配(イヌゴマ、カラスウリのつぼみ、クサノオウ、カントウヨメナ、ガガイモの花)

 昨日は38℃になったかと思うと、今日は朝からひんやりとした雨で、しおれそうになっていた彼岸花が開花しました。お天気はままなりません。

 しばらく前に撮った雑草の草むらにも秋の気配が忍び寄っていました。

イヌゴマ:
 湿り気のある堤防斜面の雑草の中から茎を立ち上げて、先端に花穂をつくり、淡い桃色の唇形花をつけます。
 四角形の茎に下向きのトゲがたくさんあり、ざらざらしています。長い地下茎を伸ばして広がっていきます。Photo

 
カラスウリのつぼみ:
 暑い夏の夕刻から、一夜限りの白いレース模様の花をひらいて楽しませてくれたカラスウリ
 もう終わりの季節になりました。秋には黄橙色に熟した実がぶら下がり、また違った風情があります。Photo_2

 
クサノオウ:
 毛深い植物です。ケシ科の植物で、茎や葉を傷つけるとオレンジ色の汁が出て、皮膚に付くとかぶれることがあります。花も終わりに近くなりました。Photo_3

 
カントウヨメナ:
 ごく淡い紫色の早秋の花。舌状花は淡い紫色で、中心部の管状花は黄色。ハナバチなどの小さな昆虫たちが、蜜や花粉を求めてやってきます。(写真の花は色飛びして白くなってしまいました。)Photo_4

 
ガガイモの花:
 毛深く小さい花が咲きました。花径は約1cmほどしかありません。ガガイモの花には 大きな花の両性花と小さな花の雄花とがあり、その区別は 蕊柱の大きさと底部の隙間とでわかるそうです。
 その詳しい識別方について学術文献もありますが私は承知していません。 
この小さな花の様子からは、花後に大きな袋果(長さ 8~10cm の船形)が出来るとは、なかなか想像できません。
 花は多数つきますが、実る袋果の数は相対的にはずいぶん少ないようです。Photo_5

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2011年8月18日 (木)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅(その6/完)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅

 8日目:
 前日夕刻、ノルウェー/オスロ港から乗船したDFDSシーウェイズのクルーズ船で、朝、デンマーク/コペンハーゲン港に到着。
 
 午前;コペンハーゲン市内観光(約2時間)。
デンマークは、童話作家アンデルセンを生んだ北欧南端のおとぎの国、またヴァイキングの代名詞デーン人の国。

①人魚姫の像:
 まずアンデルセンの童話代表作「人魚姫」をモチーフに作られた人魚姫の像を見学。像は1913年にエドワード・エリクセンの制作。
 下半身は魚ではなく、足があり、足先がヒレになっています。8_5

 
②冬の王宮アマリエンボー宮殿広場見学:
 あいにく時おり小雨模様の中でしたが、クマの毛皮の帽子をかぶった衛兵交代式が行われる王室の居城がある広場を見学。
 アマリエンボー(アメリエンボー)宮殿は冬の王宮で、8角形の広場の全周に4棟のロココ調の建物が配置されています。
 1794年に当時の宮殿だったクリスチャンボー城が炎上したため、4人の貴族のマンションを宮殿としたのだそうです。
 宮殿の屋根に国旗が掲げられていれば、女王陛下が在宮とのこと。
 またクリスチャン8世宮殿は、アメリエンボー博物館として公開されています。8_6

 
③ニューハウン地区の見学。
 17世紀に新しい港として造られた街で、カラフルな木造建築が建ち並び、ボートが運河に浮かぶ景観はデンマークの象徴ということです。
 そしてアンデルセンはこの街を愛し、ここに3度も住居を構えて創作活動に励んだという。
 ニューハウンの街並みをボートから見学する運河ツアーもあって、あいにくの雨の中でしたが、運行されているようでした。(見学後、市内を移動、オスロ中央駅(写真最下段左)をみながら、ホテル(最下段右)に入り昼食。)8_7

 
 午後;フレデリクスボー城観光。
エスロム湖の島に建つ壮麗なお城。カールスベア財団によって再建され、国立歴史博物館として公開されています。
 17世紀の装飾、説経壇、パイプオルガンがそのまま残る礼拝堂は見物です。
 また礼拝堂の壁には世界各国王室の華麗な紋章(エンブレム)が飾られていますが、「菊の御紋」(明仁親王のエンブレム)もありました。8_8

                         (コペンハーゲン泊)

 
 9日目:
 午前08:35、コペンハーゲン発。空路(ミュンヘン乗り継ぎ)帰国の途へ。9

                               (機中泊)

 
 10日目:午前10時15分、成田着。着いてみればやはり猛暑の中でした。

締めくくり:
 インターネットはどこにいても全世界がリアルタイムで見られる情報源。せめて短い旅行中くらいは日常的な些事から逃れたいと思いつつも、目の前にパソコンがあるとつい手を出してしまいます。
 そして、しみじみ感じた旅の最後の所感です。
それは、”国家と個人の長い歴史と文化経験の中で築きあげられたて確固たるものになった「国家観に立脚した市民主義」”の強靱さと、そして、なかなかごたごたが収まらず、変わりようのない、「国家観の乏しい市民主義」の間には、越えがたい”違い”があるな、という感慨です。

                                  (完)

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2011年8月17日 (水)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅(その5)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅

 7日目:バスで一路オスロへ:(約340km、約6時間50分)。
 フィヨルドの対岸にフェリーで渡り、オスロに向かいます。雨模様でした。沿道では、たまたま自転車のロードレース大会が開催されていたため、選手はもちろん関係者の車で道路は混んでいて、バスはのろのろ運転。
 そのせいで大分時間はロスしたようです。
 北欧では一般の市民が日常的に自転車を楽しんでいるそうです。7

7_2

 
 昼食を済ませ、道中の景観にもそろそろ飽き始めたころ、また再び先のテロ事件があったもう一つの現場、ウトヤ島を眼前に、沿道に花束や供物が依然としてたくさん供えられている光景が目に飛び込んできました。
 そしてオスロ市内に入るとオスロフィヨルドが眺められ、6人に一人所有していると聴いた、多数のヨット、ボートなど市民生活の余裕を感じる風景もありました。
 なお余談ですが、ノーベル平和賞のみ、スウェーデンではなく、ここノルウェー/オスロのオスロ市庁舎(写真最下段右)で、12月10日に授賞式が行われることになっています。7_3

 
 夕刻;
 DFDSシーウェイズのクルーズ船に乗船、オスロからコペンハーゲンへ1泊2日の船旅(というほど大げさなものではありません)。
 船内設備風景など。
7_4

 
 オスロ出航後1時間ほどで、先に訪問したドローバック/クリスマスタウンを左舷に眺めながら一路コペンハーゲンに向かいます。
 日没は午後9時半頃。水平線に雲があり、日没の瞬間は今ひとつ。7_5

                               (船中泊)
                                (続く) 

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2011年8月16日 (火)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅(その4)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅

 6日目:
 午前;バスでハダンゲルフィヨルド沿いをドライブし、ベルゲンへ(約150km、約2時間50分)。道中、車窓からの眺めです。6

 
 途中、スタインダールの滝を見物。滝自体はそれほど大きなものではありませんが、特徴として、滝はオーバーハングの崖上から流れ落ちていて、オーバーハングの下に遊歩道が通っているので、滝の裏側も眺められるというものでした。Photo

 
 ベルゲン着後、世界遺産ブリッゲン地区へ;
ベルゲン着後、曇り空、時々小雨模様のベルゲン市内散策(約2時間)。
木造家屋が 建ち並ぶ世界遺産「ブリッゲン地区」、フィッシュマーケットなど街歩き、見学を楽しむことができました。6_2

26

 
 観光後、ハダンゲルフィヨルド地区へ。(約40km、約1時間)時折雨模様の中でしたが、車窓からの風景もきれいでした。6_3

          (ハダンゲルフィヨルド地区〔ウルヴィック〕連泊)
                                  (続く) 

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2011年8月15日 (月)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅(その3)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅
 5日目:

 午前;ソグネフィヨルド・クルーズ観光。
 世界最長最深の(長さは200mを超え、最も深いところの水深は約1,300mに及ぶという)ソグネフィヨルド・クルーズ観光(フロム⇔グドヴァンゲン間)(約2時間)。
 途中でソグネフィヨルド支流の世界遺産「ネーロイフィヨルド」が眺められます。5

5_2

 
 午後;昼食後、フロム山岳鉄道で、フロムからミュールダールへ。
 (約20kmの鉄道。計6kmの岩をくりぬいた20のトンネルを通り、フロムスダーレ峡谷を眺めながら進む)に乗車(フロム~ミュールダール・約1時間)Photo_2

 
 ミュールダールを出て間もなく現れるショースの滝で列車は一旦停止して10分前後の降車見学がもうけられる。
 列車が止まって乗客が滝の周りに集まった頃合いを見計らって、神秘的な音楽が流れ始めると、滝の途中の岩場に妖精(美女、ということになっているが、望遠レンズで捉えた姿は・・・)が、遠目ではよく見えないが、現れるというアトラクションがありました。出現した2人の姿は遠目で見たままの方がいいです。Photo_3

 
 その後、さらにベルゲン鉄道に乗車(ミュールダール~ヴォスまで・約45分)。
ヴォス到着後、今日の宿泊地ハダンゲルフィヨルド地区までフィヨルドの景観を眺めながらバスの旅。(約40km、約1時間)5_2

           (ハダンゲルフィヨルド地区〔ウルヴィック〕泊)
                                  (続く)  

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2011年8月14日 (日)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅(その2)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅

 3日目スウェーデン/ストックホルムからノルウェー/オスロへ:
 午前;
 国際列車(2等車)でリレストロームへ向かいます。(約575km、約6時間)。列車は銀色の車両編成で統一されたX2000と、黒、赤、青色の車両編成のインターシティがあります。
 今回乗車したのはインターシティです。沿線に展開する風景は北欧らしい情緒に満ちたものでした。
 黄金色に波打つ麦畑の中に風力発電の風車があったり、周囲の緑とのコントラストがきれいな邸宅や、湖、フィヨルドの風景などが広がります。
 そして列車の長旅に少々飽き始めたころ、リレストロームに到着です。(オスロ中央駅が工事中のため一つ前の駅で下車)。着後バスでオスロへ。オスロ郊外では建設工事が盛んに行われていました。
 市街中心近くでは、先の(7/22)テロ事件の現場に慰霊の花束や供物などが、いまだたくさん供えられていて、人々が集まっている光景をバスの車窓から目にしました。やはりノルウェー市民には大きな衝撃だったようです。Blg3

 
 午後;
 オスロ着後、オスロ市内観光(約2時間):

フログネル公園:
 32万平方メートルの面積を有する彫刻庭園の中には、ノルウェーの彫刻家グスタフ・ヴィーゲラン(Gustav Vigeland、1869-1943年)の作品のみが展示されています。
 オスロ市が彼の全ての作品のパトロンになるという契約を交わし、フログネル公園が誕生したのだそうです。
 「人生の諸相」をテーマにした、ブロンズと花崗岩でできた大小の彫刻総数は200点あまり。これらの彫刻を構成する人物の合計は600以上にもなるという。
 ヴィーゲランはその一つ一つの作品の原型を粘土で原寸大で制作し、それらを職人たちがブロンズ像や石像に仕上げて庭園内に配置していったのだそうです。
 置かれている作品にはヴィーゲラン自身はいっさい名前を付けていなくて、鑑賞する個人個人が、自分にふさわしい生きることの基本テーマを感じ取ってほしいということだと、現地のガイドさんから説明がありました。
 一度盗難に遭ったという、地団駄を踏んでだだをこねる坊や”アングリーボーイ”の彫像は、何かしら遠い昔の子供のころを想い出させる姿です。
 公園の一番高い地点にある壇上に、この公園の目玉というべき作品・「モノリッテン」(Monolitten、(人間の塔)モノリス)が建っていて、否応なしに人目を惹きます。
 モノリッテンは高さ14.12mで、121人もの人物像が浮彫にされているとのことです(写真右上。なお写真左上は作者ヴィーゲランの銅像)Blg3_2

 
国立美術館へ:
 所蔵するムンクの「叫び」で有名です。
 作品は、なんと今年から写真撮影(ビデオも)がOKになったということ。ただしフラッシュ厳禁。いっぱい撮影してきました。
 なんともおおらかな計らいです。Blg

                               オスロ(ラスタ)泊

 
 4日目:
 午前;
オプショナル・ツアーで、ノルウェー/オスロ郊外にある、バスで1時間くらいの”クリスマスタウン”「ドローバック」観光に。
 クリスマスタウンというニックネームのとおり、”飛び出し注意”という交通標識も、サンタさんの図柄だったり、下半身が魚ではなく、足がある(ただし足の先はヒレになっている)おおらかな姿の人魚像があったりして、町全体がかわいらしい雰囲気に包まれていました。
 その昔、ここから対岸の小島までの渡し船を、女手で守っていたというFERGEKVINNEN JACOBINEおばさんが、オールを手にして対岸の小島に向かって立っている銅像があり、また小島の要塞跡に行く現在の観光連絡船には、その姿をモチーフにしたエンブレムがつけられていました。
 現地ガイドの話では、ここドローバックは、国内の人々しか訪れないところで、通常、外国からの”団体さんの観光ツアーコース”に組み込まれることはなかったそうです。そして3年前から、オプションコースになって、少しずつ訪れる人も増えてきたと聴きました。
 確かにここでは私たち以外の団体ツアー客に出会うことはなく、”スリに注意という人混み”で有名な観光スポットより、自然で静かな小さな街の雰囲気を楽しむことができました。
 そしてまた、名前の通り、ノルウェーの妖精サンタクロースのいる街、ここからクリスマスカードが世界に発送されるとのことで、早速この冬のクリスマス・カードを予約される人も結構あったようです。
 そのあと連絡船で10分ほど沖合にある小島のオスカー・ボルグ要塞まで観光のために往復してきました。戦争は決してしないこと、そして平和の大切さを、特に小さな子供達にも教えることが行われているようです。Blg4

 
 午後;
バスで、ソグネフィヨルド地区へ(約300km、約6時間):
 途中、車窓から北欧の自然美、そしてフィヨルド湖の眺め(約1時間)が印象的でした。ただ6時間は長かったですね。Blg4_2

           ソグネフィヨルド地区(アーダルスタンゲン)泊
                                   (続く) 

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2011年8月13日 (土)

北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅(その1)

北欧3カ国の旅、前置き:

 7月末から8月初旬にかけて、少し前から予定していた初めての北欧3カ国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)の旅に行ってきました。現地は、熱暑の日本と較べれば、やはり涼しく快適な気候の夏でした。

 たまたま出発の1週間ほど前の2011.7.22、安全な国というイメージの強いノルウェーの首都オスロで、爆弾テロと銃の乱射で合わせて77人が死亡するという衝撃的な事件がありました。
 主犯者とされる32歳の男は、ヨーロッパでイスラム教徒の移民が増え続けることに不満を持っていた「反ムスリム思想」の持ち主とのこと。
 その後、旅行時に現地で聞いたところでは、精神鑑定が必要とのことで、ただ本人は日本が大好きで、日本人の精神鑑定医をつけてほしいと希望していて、多分それは叶えられるだろうとのことでした。
 また隣国のスウェーデンでも、難民として移住してきたイスラム系の移民やその子孫が多く、彼らをめぐっての移民問題が後を絶たないという現実があるようです。
 さらにデンマークでも、これから移民問題は大きな課題になるのではないかと、現地のプロ・ガイドから伺いました。

 ともあれ、世界で他の地域に先駆けて発展し、豊かで安定した、ゆとりのある成熟社会を形成した北欧社会です。
 そして、これまでも、ささやかで表面的な観光旅行での知見でしかありませんが、異国の大自然と、そこに関わる人々によって紡ぎ出され発展した異文化・文明に触れるたびに、その“優劣”ではなく、どうしてそのような“差異”が生じたのかについて、いつものことながら興味を覚えるのです。
 ジャレド・ダイアモンド氏の著書『銃・病原菌・鉄』で、“地域による人類の「発展の格差」がなぜ起きたのか”という問いかけに対して、「銃、病原菌、鉄」をキーワードにして展開された新しい人類史の見方について、なるほどそういう解析もできるのかと、時に反芻のヒントを見つけられることも、見知らぬ地に旅することの効用の一つでしょう。

旅行予定概略:R0014379

 
旅日程:

1日目(ミュンヘン):
 成田発(ミュンヘン乗り継ぎ)ストックホルムへ。そしてストックホルム泊の予定。ところが、航空機が滑走路に向けて移動を始めたところで機体のトラブル発生。
 成田発が4時間遅れとなり、そのため最終乗り継ぎ便にも間に合わず、代替便もなしということでミュンヘン止まりに変更を余儀なくされました。
 夜10時を過ぎて人気の途絶えたミュンヘン空港ロビー。1_5
 
 午後11時過ぎ、ようやくタクシーで航空会社手配のホテルに向かい、深夜ホテル着。(何かの、天罰でしょうか!)(日本との時差-7時間)                         (ミュンヘン泊)

 
2日目(スウェーデン/ストックホルム):
 先進工業国として急激な成長を遂げた国、また平和賞を除くノーベル賞の授与が行われる国スウェーデンへ。
 ミュンヘンからストックホルムまでの乗り継ぎ1便にツアー客全員が乗れないで、2便に分かれてしまうおまけ付きで、結局ストックホルムに全員そろったのは午後3時過ぎてから。
 そのため、2日目午前中予定のストックホルム市内観光(市庁舎、ストックホルム発祥の旧市街ガムラ・スタン、ルネッサンス様式の王宮入場)など実質的には、なしという羽目に。
 そして午後に予定していたオプショナル・ツアー(ドロットニングホルム宮殿観光)は当然無し。
 午後4時前から、バスで市内を移動しながら、まだ入場可能な植物公園や博物館など代替観光で埋め合わせ。
 午後9時過ぎまで十分明るいのですが、主要な観光スポットは午後4時には閉まってしまう(長時間労働ではない)のです。まあ仕方ありませんね。

 
 写真上左:前夜ミュンヘンで宿泊したホテル。深夜到着で分かりませんでしたが、朝見るときれいな建物でした。
 写真上右:眼下に見下ろすストックホルム中心市街地。水と森の都の景観が読み取れます。
 2段目以下の写真は午後5:00まで開園している市民憩いの広場、「植物園」:
園内にお金持ちが建てたという民家があったり、広い芝生の丘をカナダガンの群れが歩いていたり、”スワンと戯れる男の子”の噴水モニュメントがあったり、また雑草キツネアザミの草むらにはクジャクチョウがいたりと、くつろぎの趣のある植物公園でした。2

 
 午後6:00まで開館している「沈没戦艦バーサ号博物館」:
1638年(日本では三代将軍徳川家光の時代)グスタフ2世アドルフ王が、世界最強の軍艦として建造した軍艦バーサ号は設計ミスで重心が高く、進水・出航後間もなく傾きはじめ、市民が見守る中、そのまま沈没してしまったという逸話の木造船。
 海中から引き上げ修復された実物が博物館内に展示されています。館内は狭くはありませんが、何しろ実物が巨大なため、船全体像は1画面には収まりません。模型も展示されていました。
 博物館を出たあとで対岸から眺めた最下段の写真の、画面中央、黒っぽい三角屋根の建物がバーサ号博物館で、元造船所跡。そこから進水、出航してまもなく、写真手前の海中に沈没したという。2_2

 
 ガムラ・スタン:
ストックホルム発祥の地。正式にはスタッツホルメン島。中世の建造物が多数建ち並び、歴史の舞台となった場所も残っている観光のメインスポットです。
 通りかかった王宮広場では観光客も少なく(既に時間が遅く入場観光はできませんでしたが)、たまたま衛兵交代が行われるところに遭遇して見学することができ、これだけはラッキーでした。Photo

 
 ストックホルム市街の風景:
北欧らしい雰囲気の漂う街並みや、ノーベル博物館、また入場観光できなかった有名観光スポットである「ストックホルム市庁舎」遠望など。なお余談ながら、
 最後の写真は午後8時40分ですが、まだ十分明るい北欧でした。

2_3

                            (ストックホルム泊)
                               (続く) 

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2011年8月12日 (金)

ヤブガラシとノブドウ

 ウオーキングコースの金網フェンスに、つる性植物が競うようにして繁茂しています。改めて子細を観察してみました。

ヤブガラシ:
 ヤブガラシはブドウ科ヤブガラシ属の植物で、道ばた、空き地やヤブ等どこにでも繁殖するつる性の”迷惑”多年草です。
 その旺盛な繁殖力でヤブをもすっぽりと覆い尽くして枯らしてしまうほど、というのでこの名前。また手入れの悪い貧乏くさいところを覆い尽くすので、貧乏蔓(ビンボウカズラ)とも。
1c

 
 6月から秋にかけて平べったい花序をつけます。花は4弁花で黄緑色、おしべも4本。咲き始めは、中心付近の”花盤”と呼ばれる部分が橙色をしています。R0014186

 
 花の咲きはじめは花柱が短く、花盤から滲みだした蜜が水滴のように見えます。やがて花柱が伸びてくると、早くも午前中には黄緑色の花被片は脱落しはじめ、ついで雄しべも脱落してしまいます。
 その後、オレンジ色の花盤がピンク色から白色に変わり、蜜の分泌も少なくなって花期を終えます。(画像はクリックで拡大します)Photo

 花盤から浸みだすように分泌される蜜を求めて、アオスジアゲハなどのチョウやスズメバチなどハチ類、また甲虫類がよく集まってきます。
 花の一つ一つはごく小さいので、一度に得られる蜜はわずかのようですが、花の数が多く、また開花期間も夏から、他植物の花が少なくなる秋までと長いため、人様にとっては始末に手がかかる迷惑雑草ですが、虫たちには結構人気の植物のようです。

 
ノブドウ:
 一方、ノブドウは同じような環境に競う合うようにして繁茂していますが、こちらはブドウ科ノブドウ属に属するつる性の落葉低木植物です。R0014593

 
 木本性ですが太くなって高木になることはありません。花は夏に開き、全体に黄緑色ですが、花の形はヤブガラシによく似ています。
 ただし 花弁は5枚、雄しべも5本です。花弁と雄しべは早期に脱落してしまうので、よく探さないと完全な花は見つけにくいです。Photo_2

 花はその後も蜜を分泌しているので、アリや甲虫など小昆虫が多数訪れています。また当初緑色の丸い果実は秋には淡い紫色を経て空色に熟します。
 道路境界の金網フェンスや生垣などに侵入して絡んでしまうと除去に手間取る迷惑雑草(木)仲間です。

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2011年8月11日 (木)

オオモノサシトンボ♂

 オオモノサシトンボの若い雄に出会いました。脚の一部にはまだ赤みが残っている個体です。
 成熟すると、黒くなった脚の一部が白くなり特徴的な姿になります。大変貴重なイトトンボなので他の餌食にならないで、無事に成熟してライフサイクルを完結してほしいものです。(画像はクリックで拡大します)

オオモノサシトンボ♂:R0015259

R0015246trm

R0015252trms

 
参考:
 先に掲載済みの若い♀です。R0013997_1

R0013997_2

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2011年8月10日 (水)

オオセスジイトトンボ、ベニイトトンボ、クロイトトンボ、ハグロトンボ、シオカラトンボ(♀)

 繰り返しになりますが、再び撮ったトンボです。

オオセスジイトトンボ(♂):
 全身水色の成熟した♂です。Photo_3

 
ベニイトトンボ(♂):
 紅色の体の♂です。R0014327

 
クロイトトンボ(♂):
 大型イトトンボの狩りの標的にされる小型のイトトンぼです。(写真上♂、下♀)Photo_5

 
ハグロトンボ:
 近くに清流のない環境では、めっきり姿が少なくなりました。Photo_4

 
シオカラトンボ(♀):
 朝方、庭にやってきました。翅がきれいな新鮮な個体でした。Photo_5

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2011年8月 9日 (火)

ヒメセアカケバエ、クロオビハナバエ、キイロホソガガンボ、ダイミョウセセリ、フタトガリコヤガ幼虫

 脈絡のない寄せ集めです。とりあえずこれで終りです。

①ヒメセアカケバエ(♂):
 草むらにいました。見た目、あまり印象はよくありません。54r0011968_3

 
②クロオビハナバエ:
 庭のコンポストにやってきました。ハナバエの名前にそぐわず、汚いところに集まるハエ。615r0013573

 
③キイロホソガガンボ:
 なんとも長い脚です。細い葉には脚の置き場がなくて、とまりにくそう。Photo_9

 
④ダイミョウセセリ:
 初夏、ハルジオンの花で吸蜜していました。525r0012846

 
⑤フタトガリコヤガの幼虫:
 脱皮を繰り返してどんどん大きくなります。大発生するとフヨウの葉を坊主にしかねない厄介者。当然殺虫剤で駆除の憂き目に。仕方ないでしょう。72_2

                                         (完)

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2011年8月 8日 (月)

ルリハムシ、コガタルリハムシ、ウリハムシ、ムナキルリハムシ

 ハムシ類です。

①ルリハムシ:
 草むらにいた瑠璃色のハムシ。上翅の表面はなめらかです。525r0012832

 
②コガタルリハムシ:
 春から初夏にかけて、ギシギシの葉を穴だらけにするハムシ。上翅の表面には細かな点刻があります。夏には見かけなくなります。どこに行くのやら。
 初夏には土中に潜って夏眠し、さらにそのまま来春まで冬眠してしまいますので、こんなに”遅くまで”見られるのは珍しいことです。524r0012745

 
③ウリハムシ:
 ウリ類の葉には必ずやってきます。庭のゴーヤーの葉にいたこともありますが食害はしていませんでした。527

 
④ムナキルリハムシ:
 草原にいた胸が黄色、上翅は瑠璃色の小さいハムシ。ネズミ麦の葉をかじっているように見えましたが。Blg20115new

                                   (続く)

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2011年8月 7日 (日)

キオビツチバチ、ツチバチの仲間、ヒメハナバチの仲間2種、不明の小さなヒメバチ仲間?、不明の大型ハチ

 ハチの種類は特別多くて、素人にはわからないものが圧倒的に多いです。

①キオビツチバチ(♀):
 クローズアップで見ると、トゲだらけの脚で、とても厳つい感じのハチ。ヤブガラシの花でよく吸蜜しています。72

 
②ツチバチの仲間?:
 草むらにいました。大きさ1.5cmくらい。名前はわかりません。629

(追記2011.10.28:別のハチを調査中、この写真のハチは「ヒメハラナガツチバチ」の♀個体とわかりました。)

 
③ヒメハナバチの仲間?2種:
 どちらも庭にやってきたもの。体長2cmほど。名前は不明です。写真一番下は大きさ1cm以下の小さなもの。Blg20114272

 
④不明の小さなヒメバチ仲間?:
 アブラムシと較べても、とても小さなハチであることがわかります。断片的な特徴は見て取れるのですが名前はわかりません。
 Blg201156

 
⑤不明の大型ハチ:
 地面を這い回っていた大型のハチ。体長3cmはあるでしょうか。飛び上がってとまるときは、必ず葉裏にぶら下がるようにとまるので、全体がわかる写真が撮れませんでした。特徴がはっきりしていますが名前はこれだけの写真ではわかりませんでした。Photo_8

                                   (続く)

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2011年8月 6日 (土)

カブラハバチ、ニホンカブラハバチ、シモツケマルハバチ幼虫、ルリチュウレンジ、クロハバチ?

 ハバチの仲間です。

①カブラハバチ(上1枚)と②ニホンカブラハバチ(2,3枚目):
 両者では脚の色紋模様が違います。画像が小さくてわかりにくいですが、カブラハバチは中肢、後肢の脛節が黒色で、また胸部背面の後半部は黒色ですが、ニホンカブラハバチは胸部、小楯板全体が橙色です。123

 
③シモツケマルハバチの幼虫:
 シモツケの花を坊主にするまで食害します。花を食べている時には、体色がレインボーカラーになり、きれいに見えるという。たしかにイモムシにしては気持ち悪さは少なめです。なお、体表にある白い突起は、短い毛束の塊。625_2

 
④ルリチュウレンジ:
 全身、濃い瑠璃色でメタリックに輝きます。711

 
⑤クロハバチ:?ではないらしい
 画像が今ひとつで、正しいかどうか。 やはり間違いのようですPhoto_7

                                  (続く)

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2011年8月 5日 (金)

バラゾウムシ、ハモグリバエ幼虫、シロテンハナムグリ、マイマイカブリ

①バラゾウムシ:
 バラのつぼみに穴を開けて台無しにする犯人らしい、大きさ7mmほどの.小さなゾウムシ。Blg1

Blg

 
②ハモグリバエ幼虫:
 バラの葉をひどく食害する、にっくき害虫。気づいてからでは手遅れで、葉を切除するか手で潰すか方法がありません。Photo_6

 
③シロテンハナムグリ:
 玄関先にやってきました。65

 
④マイマイカブリ:
 草むらの地面を見え隠れしながら這っていました。名前の通り、カタツムリを襲って食べます。R0011521

                                 (続く)

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2011年8月 4日 (木)

カメムシ目5種(アカサシガメ、ミツボシツチカメムシ、ナガメ、アカヒメヘリカメムシ、ウズラカメムシ

①アカサシガメ:
 派手な赤色。ハチのようにブンブンとよく飛び回ります。注射針のような口吻を、自分より大きな昆虫でも襲って、射し込んみ体液を吸う。下手に触ると人の指でも刺すという。56

 
②ミツボシツチカメムシ:
 白縁取り黒地に3つの白点(反射のせいで、下部、真ん中の点が不明確になりました)紋付き姿は何となく陰気な雰囲気の小型カメムシ。625

 
③ナガメ:
 菜の花に付くカメムシなので、ナガメ。たいてい群れています。76r0014174

 
④アカヒメヘリカメムシ:
 小型のカメムシ。草むらのイネ科の雑草にたくさんついていました。イネにもつくので害虫。R0012710_3

 
⑤ウズラカメムシ:
 小型で体型は緑色縞の紡錘形。こちらも何となく陰気な雰囲気のカメムシ。Photo_5

                                  (続く)

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2011年8月 3日 (水)

ヒラタアブの仲間

 姿形がよく似ていて、見てすぐわかるのは大きさだけ。あとは写真判定に。しかし細部は専門家でなければわからないので、以下、間違っているかもしれません。

①ホソヒラタアブまたはヒラタアブ:Photo_2

 
②キタヒメまたはホソヒメヒラタアブの仲間:Photo_3

 
③一番小さなハナアブの仲間、大きさ7mmくらい。違うものが混じっているかもしれません。マメヒラタアブのなかま?:7mm

                                  (続く)

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2011年8月 2日 (火)

ハナアブ5種

①オオハナアブ:
 橙黄色の腹巻き、怪しげなメガネをかけたメタボ体型は覚えやすいです。615

 
②フタホシヒラタアブ(♀):
 草原にいました。R0011340trm

 
③アシブトハナアブ(♂):
 白花の芝桜にいて、色飛びして不鮮明な画像になりました。R0011350

 
④シマアシブトハナアブ(♂):
 草むらでは一番よく見かけます。R0012076

 
⑤ハナアブ(♂):
 庭にもよくやってきます。Photo_4

                                  (続く)

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2011年8月 1日 (月)

不明の昆虫類/ヒナバッタ、カバオオフサキバガ?

 暑い8月のスタート。がんばらなくては。

①大きさ2cmほどの小さなバッタ:
 少し調べましたが名前はわかりません。525
 2011.10.19追記:
 別のバッタ調査中、このバッタはヒナバッタ♂と判明しました。

 
②カバオオフサキバガ?:
 大きさ(開張)約2cmのガです。6月初旬の草むらにいました。5262cm

 
③開張2cmほどのガ:
 お名前不明です。R0011486

 
④何者かわかりません。開張5cmほど: 山地にいたのですが、素性、お名前とも不明のまま。525r0012936

 
⑤ユスリカの仲間??:
 .大きさ1cmほど。ヤエムグラにとまっていました。610

                                  (続く)

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