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2011年10月19日 (水)

変形菌:ムラサキホコリ科の仲間

 通常、変形菌が子実体を形成する条件は数種類に共通していることも多く、同じ腐木で、いくつかの別種変形菌が見つかることも多いのですが、今回は同時に見つかることがありませんでした。その意味でも効率の良くないぶらぶら歩きでした。

 それはともかくとして、発生量は少なかったのですが、ムラサキホコリ科の仲間と思う変形菌が見つかりました。巨木の地面に近く、常時は直射日光があたらない下半分の部位でした。
 下向きに、棒付きフランクフルト・ソーセージのような形状(子実体は柄のある単子嚢体型、子嚢は円筒形)の子実体が形成されていました。大きさ(長さ)は7~8mm程度の小さいものでした。R0017651_28

R0017651_27

 
 ”ソーセージ”にそっと触れると、その大きさから想像する以上に、多量の胞子が飛び散りけむり(ホコリ)が舞い上がります。R0017651_19

 
 腐木の表面をカッターナイフで少し削り取って、乾燥後、息を吹きかけて胞子を吹き飛ばしてから、残った網目軸の様子を少し観察してみました。5

 
 軸柱は子嚢の先端に達していて細網体の内部の様子などから、ムラサキホコリ科カミノケホコリ属の仲間かと思いましたが、これだけではよく分かりません。Trm4

 変形菌は巨大な多核単細胞アメーバとなったスライムのようなねばねばの変形体が、かなりの距離を移動しながら腐木に這い上がり、そこでさまざまな色や形の子実体を形成して終わる、という不思議な生き物です。
 この、子実体を形成して、もはや動くことは不能になって死んだ残骸から、胞子が飛び散って、やがてまたその新しいライフサイクルがスタートするのです。

 (次回の記事ツノホコリ、タマツノホコリに続きます)

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