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2011年11月

2011年11月30日 (水)

スカシヒメヘリカメムシ、マルカメムシ

スカシヒメヘリカメムシ(ヒメヘリカメムシ科:

 秋も終わりを告げるというのに、田んぼ脇の空き地にはホトケノザが群生していました。R0018869

 
 傍に寄ってみると小さな虫が1匹くっついていました。遠目にはハエの仲間かと思ったのですが、よく見るとカメムシです。スカシヒメヘリカメムシでした。
 体長6mmほど、翅は透明なので体は透けて見えます。翅が光を反射して白く光るときは、一見、ハエのような印象も与えます。R0018854_8

 
 体色にはかなりの変異があるそうです。
 イネ科の植物などによく群れているそうですがこれまでは気づいたことがありません。R0018854_3

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マルカメムシ(カメムシ科):
 山地の林縁で、いつくっついたのか、肩から降ろしたザックにくっついていました。体長5mmほどのずんぐりした小さなカメムシのピンぼけ写真です。
 「屁っぴり虫」と呼ばれるカメムシの中でも特に臭いカメムシで、触らないように棒きれで追い払いました。

 夏季、散歩コースに繁茂したクズにたくさん群がっているのを目にすることがあります。冬期は成虫で石の下などに集まって越します。
 出現時期は5~11月、分布は本州、四国、九州。Photo

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2011年11月29日 (火)

ベッコウバエ、コガタスズメバチ

 夏の間、樹液がたくさん出て昆虫が集まっていたいた公園のクヌギでしたが、さすがにこの時期は少ないようです。
 それでも雨降りの数日後、樹皮の割れ目のお湿りに少数ながら姿を見せたものがありました。

 その一つがベッコウバエです。さすがに動きは鈍く、傍に近寄ってもすぐに逃げるようなことはありません。R0019083_3

 
 近づきすぎたところで、日の当たる木の根元に飛んでいきました。R0019083_5

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 ベッコウバエ(ベッコウバエ科)は、全身べっ甲色(褐色)で、胸部背に黒縦条があり、翅には片側5個の黒色斑があります。
 オスは腹部が赤褐色で黄色い毛が生えています。雌の腹部は暗色です。林の中で生活し、クヌギ、コナラなどの樹液によく来ています。またキノコや動物の糞などにも集まる大きなハエの仲間です。大きさ15~20mm。出現時期は5~11月、分布は日本各地。

 
 同じクヌギの別の場所に陣取っていたのはオオスズメバチ コガタスズメバチです。夏には近づく昆虫はすべて追い払い、樹液を独占していましたが、さすがにもう終末期のオオスズメバチ コガタスズメバチにはそのような勢いはありません。
 カメラがくっつきそうになるほど近づいても、襲って来るようなそぶりはありません。12月には姿を消して、残るのは女王バチだけになります。
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※記事訂正:
 写真のオオスズメバチは誤りで、コガタスズメバチに訂正しました。

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2011年11月28日 (月)

タコノアシ

 タコノアシ(ユキノシタ科、新しいAPG植物分類体系《ゲノム解析をベースにした新分類体系》では、独立のタコノアシ科)は、草丈数十cmになる多年草です。
 茎の先に放射状に分かれた総状花序をつけ、9月頃に小さい花を多数開きます。その草姿は上から見下ろすとタコのアシのように見えるのでつけられた名前です。
 最初は緑色ですが、晩秋になると全草が紅葉して、花後にできた朔果がゆで蛸(の足)のように見えます。Blg20111027r0018423_2

Blg20111027r0018423_3

 もともと河川敷や水田周辺など湿り気のある場所に普通に生えていたものですが、生育環境の変化で減少して、現在は準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)になっています。
 10月の終わりに、群馬県の遊水地に写真撮りに行ったものです。

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2011年11月27日 (日)

ハエドクソウ

ハエドクソウ(蠅毒草)(ハエドクソウ科ハエドクソウ属):

 野原や山地林縁などに生える多年草です。
 夏の終わりに雑草が刈り取られてきれいになっていた水路脇の植栽のまわりに再び伸びた雑草に混じって、花径が長く飛びだして、ややまばらな感じで花をつけていたのが目につきました。
 茎は直立、上部で分枝し、高さ30~70cmになります。茎には下向きの短い毛があります。
 葉は荒い鋸歯のある広卵形~楕円形で、対生しています。Photo

 
 茎上部の枝先に穂状花序を出し、白色~淡紅色の唇形花をまばらにつけ、下から順に咲かせていきます。
 蕾の時は上を向き、咲く頃にはほぼ水平になり、実は下を向くようになります。
花の長径は8mm前後、幅6mmほど。R0018773_1

 
 5~6mmの萼は上下2唇に別れていて、上唇の萼が長く、先端は3個の鈎状に曲がった刺になり、結実後は動物にくっついて運ばれる「引っ付き虫」になります。Photo_2

 
 また果実は朔果で、中に1個の種が入っています。R0018773

 
 「ひっつき虫」仲間のイノコヅチによく似た形です。Photo_3

 本種は全草に有毒物質フリマロリンなどを含み、昔は根の絞り汁でハエの幼虫を殺したり、蠅取り紙を作ったりするのに利用されたことからハエドクソウの和名がつきました。
 1科1属1種で、仲間のいない多年草です。
 花期は7~11月、分布は日本各地。 

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2011年11月26日 (土)

ツチイナゴとコバネイナゴ

 例年より遅れて調節池周辺の堤防や広い草原の除草作業が始まりました。それまで草叢にいたバッタたちは、いきなり住みかを追われ、同時に、命も奪われたことでしょう。
 その大半は刈り取られて細切断された草と共に除草機械のキャタピラーで押しつぶされたようですが、難を免れて飛びだしたものは隠れるところがなく、めざとく集まってきたカラスの群れの餌食です。
 ツチイナゴも、普段はまず目にすることがありませんが、折しも、何匹かが、草の上にじっとしているのに出会いました。
 保護色のためすぐには気づかず、一度、目の前から飛んだのを追いかけて写真撮りです。Photo_2

 
  このお方は、翅の中程にお怪我をされているようでした。R0019143

 
 そこで無傷のもうお一方を、つかまえて、涙目と馬面のお顔写真を撮らせていただきました。Photo_3

 
 涙目のワケを聞くと、「愛媛の真穴のみかん」園で安心して暮らしている仲間」と較べて、この惨状が情けない、ということでした。彼の地の住人は美味しい真穴のみかん、食べ放題なのでしょうか。
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  日本のバッタ仲間では唯一、成虫で冬越ししなくてはならないのです。棲む場所を失ってどうしようという嘆きなのでした。かわいそうです。

 ツチイナゴ(バッタ科ツチイナゴ亜科)は、淡い土色をした大きさ♂50~55mm、♀50~70mmで、草原に棲んでいるバッタです。 
 目の下の模様が、涙を流しているようにも見えます。幼虫は、成虫と違って、体色は緑色ですが、目は成虫と同じく やっぱり涙目模様です。
 成虫の体色は成虫期の大半を過ごす冬季が枯れ草ばかりの環境なので、保護色となるからだろうと考えられています。
 日本に分布するバッタ類はほとんど卵で越冬しますが、ツチイナゴは生活史がちょうど半年分逆転していて、成虫は秋口から現れはじめ、冬にはそのまま草原の枯れ草の下などで越冬します。分布は本州・四国・九州。

 
 こちらさんは同じ境遇のコバネイナゴです。ヨシなどの生い茂った草原に、佃煮にできるほどたくさんいたのですが。R0019176

 この一族は、いずれにせよ、ほどなく生涯を閉じます。佃煮になりかかったような体の色になって震えていました。自然のオキテで、成虫は春になっても起きてきません。

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2011年11月25日 (金)

晩秋の秩父路風景

 山里の晩秋。巡る季節。柔らかな光の空谷の中に冬の跫音が聞こえてきました。

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2011年11月24日 (木)

カラスノゴマ

カラスノゴマ(鴉の胡麻)(シナノキ科カラスノゴマ属):

 10月初旬、道端の雑草に混じって生えていました。時期遅れになりましたが記録として掲載しました。
 道端や草地に生える一年草で、草丈は30~70cmくらいになります。茎は直立し、全草に星状毛(放射状に伸びる毛)が生えています。R0018385_2

 
 葉は互生し、卵形で先は尖り、鋸歯があります。葉の脇に花径2cmほどで、柄がある黄色い5弁花を横向き、ないし下向きに1輪ずつつけます。萼片は5枚で反り返っています。R0018385_5

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 花の後に角状の蒴果(熟すと鞘の下部が裂け、種子が散布される果実)が出来ます。R0018385_4

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 和名の由来は、胡麻(ゴマ)のような種子が採れるが、役に立たないというところから。
 花のきれいなイヌゴマもそうですね。
 開花時期は8~10月、分布は本州関東地方以南~九州。

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2011年11月23日 (水)

アレチウリ

アレチウリ(ウリ科 アレチウリ属):

 10月初めに所用で訪れた関西地方で、河川堤防の草地斜面を広い範囲で覆う姿を見て驚きましたが、関東でも荒れ地などにはびこっているのを見かけます。017787

 アレチウリは1年草の大型ツル植物で、北アメリカ原産の帰化植物です。
穀物に混じって入って来たとされ、1952年静岡、清水港で発見されたのを皮切りに、瞬く間に青森以南の全国に広がったということです。
 蔓の生育はきわめて旺盛で数メートル以上に伸びていき、大人の手のひらよりも大きな卵心形の葉を多数つけて、河川敷や荒れ地、耕作放棄地などを一面に覆い尽くすため、もともとあった生態系の植物を枯れ死させて生態系を狂わせるとして、駆除すべき「特定外来生物」に指定されています。

 植物体に触れると葉や茎は著しくざらつきます。
 花には雄花と雌花があり、白緑色の星形の花を開くのが雄花で、R0017787_1

 
 雌花は球状についています。R0017787_8

 
 秋に、大きな葉裏に隠れるように、クス玉状に多数の果実をつけますが、(上から)見下ろすと目立ちません。
 果実は球形で、触ると痛い剛毛がたくさん生えています。Photo_4

 
 中にカボチャの種のような大きな種が入っています。発芽率は高いそうです。R0018394_3

 冬には枯死しますが、枯れた茎が絡みついたところに残り、見苦しいです。
  困ったものです。
 花期は8~11月、分布は本州以南。

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2011年11月22日 (火)

ブドウトリバ

ブドウトリバ(トリバガ科カマトリバガ亜科):

 とても小さなガの仲間です。塀にくっついていました。
 突っつくとそれなりに飛んでいきます。
 近くにはホスト植物のヤブガラシやノブドウなどブドウ科の雑草が繁茂する自然環境があるので、多分その辺りにいたものが飛んできたのだろうと思います。
 これまでにも、外壁や窓ガラスなどにくっついているのを見たことがあります。R0018814_1

 
 前翅長6~7㎜で、前翅は基部から約半分くらいのところから先が二叉に分かれる、おかしなものです。
 後翅はできの悪いブラシのような形の短いものです。
 飛ぶために役立つとは思えないのですが・・・。
 なお大きな棘のある後脚2本は、まっすぐに伸ばして、湾曲させた腹部に添わせて持ち上げています。
 警告の意味だとか。(画像はクリックで拡大します)R0018814_4

 出現時期は6~11月。成虫で越冬します。

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2011年11月21日 (月)

アケビコノハ

アケビコノハ
 少し気味悪い首なしの画像です。山地林間の裸地斜面に裏返しになって落ちていました。
 黄橙色地の裏翅がブルブルと小刻みに震えていました。小鳥にでも襲われたのでしょうか、頭部がありません。R0018916

 
 ひっくり返すと、首為しのまま、バタバタとはねるように裸地の斜面をずり落ちていきました。 前翅の表面は枯葉そっくりです。R0018917

R0018920trm

R0018921                                         (撮影2011.11.13)

アケビコノハ(ヤガ科):
 大きさ(開張)95~100mm。幼虫の食餌植物はアケビ、アオツヅラフジなど。
 成虫の出現時期は 5~11月。分布は日本各地。

 
枯葉蛾:
 お口直しに。こちらの方がましですね。R0018957

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2011年11月20日 (日)

カルガモ、カイツブリ、マガモ、キジバト、”鳥衆”の面前で

 いつもの用水路、留鳥のカルガモが一番多く集まり、やってきた冬鳥たちも少しずつ居着きはじめ、また一時的に寄り道していったりと、変わりつつあります。

 時々、水面を羽でバシャバシャ打ちつけたりして群れて騒いでいたカルガモが、周りにいる”鳥衆”の面前で、突如として仲良し行動に。2011118

 
 時折姿を見せる居候で、近くに一人でいたカイツブリは、これをチラと一瞥、アホラシ、と行ってしまい、潜ってしまいました。Photo

 
 やや離れたところにいた、男二人連れの渡世人、青首(マガモ)も、チラリと見やったものの、男同士じゃ、しょうがねえナ、と行ってしまいました。Photo_2

 
 ちょうどその時、水路の金網フェンスに飛んできた地元住民のキジバト夫婦もこれにはびっくり仰天。
 私たちには無理よね、と別々に飛んでいきました。Pb080026trmcc

Pb080030cc

 晩秋の昼下がりでした。

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2011年11月19日 (土)

チュウサギとアオサギ

 晩秋、ある日の用水路で、暇なチュウサギとアオサギの、見慣れた光景。撮っているのも暇人。

お見合い:1_pb020031

 
 ”ゴォアー”というような悪声を発して、お互い気が合いません。2pb020014

 
 アホ、いやアオサギなんぞにチュウする気分にもならないチュウサギ。4pb020040

 
 アオサギは思う。もっとエレガントな挨拶できないのかねえ、困ったもんだ。やっぱり連れは同じ羽色のサギがいいか。
 じゃあ,行こか。5pb020010

 
 冬来たりなば、春遠からじ、かぁ。待てよ、まだ冬はこれからだ。慌てることはないねえ。
 と、のんびり遠くを見ている。6pb020052

 このスローライフを見習うべし。

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2011年11月18日 (金)

晩秋、オオカマキリとコカマキリ

 晩秋、暖かい日は妙に暖かく,冷え込むときはかなり冷え込み、気温の日間変動が大きくなっているようです。
 山地では、紅葉もドングリも、冬近し、と告げているようでした。R0018895

 
●オオカマキリ:
 風のない日当たりは結構、暖かで、高齢のオオカマキリが最後の日光浴を楽しんでいる風情でした。Pb140005_1

Pb140006trm

 
●コカマキリ:
 しかし冷え込んで晴れた日中も気温が上がらない園地では、冷たい石畳の上で動きがすっかり鈍くなったコカマキリが、もはや幽玄の世界におもむかんとする風情で、開いてしまった翅もたためない様子でした。R0018952_2

R0018952

 時は巡っていきます。

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2011年11月17日 (木)

不明の卵嚢2種

 草はらで、イネ科の雑草の葉に、大きさ2cmほどの白い卵嚢らしきものがくっついているのが偶然目にとまりました。初めて目にしたものです。
 見た目にはメレンゲが乾燥したような感じで、直径1~2mmほどの穴がポツポツ開いていました。
 もう抜け殻なのかも知れません。
 カマキリの卵鞘とは違うし、シオヤアブ卵嚢(の抜け殻)に少し似ているかとも思いましたが、結局、わかりませんでした。R0018656cc

R0018657trmcc

R0018658trm

 
  もう一つは糸綿の塊です。大きさ2cmほど。何種だか分かりませんが、クモの卵嚢ではないかと思うのですが、こちらも分かりません。Pb100085_1

Pb100085_2

 何でしょうか。

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2011年11月16日 (水)

オオアトボシアオゴミムシ

 ここはまだ除草されていない舗装農道の草叢。中から這い出してきては犠牲になる虫が後を絶ちません。
 “飛び出すな 車は急に 止まれない!”というのは昆虫たちには想定外で、無理もありません。R0018653

 
オオアトボシアオゴミムシ(オサムシ科):
 無事に道路端を歩いていたのは大きさ20mmほどのオオアトボシアオゴミムシです。
 頭部と前胸部に光の当たり方で青緑や赤紫色に見える金属光沢があり、前翅の後端付近に黄色い「星」があることから「後星」アオゴミムシという種類があり、近縁にキボシアオゴミムシやアトボシアオゴミムシなどがいます。
 本種はそれより大型で体の幅が広く、上翅後部の黄褐色斑紋がコンマ状に括(くび)れていることなどで「大後星青ゴミムシ」と名付けて区別されています。Blgr0018714

 
 犠牲者:
下半身がつぶれた、無念の様相のコカマキリR0018686

 近くには輪禍を免れたものも。Photo_3

 
 マイマイカブリの残骸。R0018637

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2011年11月15日 (火)

エサキモンキツノカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、クロホシカメムシ、ヒメホシカメムシ幼虫

 晩秋、草叢にいたり、そこから這い出してくるありふれたカメムシたち。多くは越冬のために風の当たらない日当たりなどに集まります。時には家の中に侵入することも。

 
●エサキモンキツノカメムシ(ツノカメムシ科):
 草叢の葉にとまっていました。前にも登場しています。体長11~14mm。全体は褐色で、頭部周辺や体周囲が黄緑色から青緑色をしています。
 肩の部分の側角は黒く、横に尖っています。小楯板(しょうじゅんばん)にある黄色いハートマークが”家紋“です。紋が白いタイプもいるようです。
 幼虫は主にミズキ,ハゼノキなどに寄生します。
 出現時期は5~10月、分布は日本各地。R0017750_1trm

 
●ホシハラビロヘリカメムシ(ヘリカメムシ科):
 庭にやってきて、葉裏に隠れたところをひっくり返してお目見え。初対面ではありません。体長12~15mm。触角が太く、また褐色の前翅の中央には黒い1対の点があります。
 クズ、フジなど特に豆科の植物に集まります。都市周辺にも広く分布し、個体数も多いカメムシです。
 出現時期は4~10月 、分布は日本各地。R0017804trm

 
●ホソハリカメムシ(ヘリカメムシ科):
 近くの草むらにいたものが庭に飛んできたようです。体は褐色で体長9~11㎜。前胸背側角は黒く、側方に鋭く突出します。
 イネ科・ヒエ科植物に集まり、イネの害虫として有名です。
 出現時期は4~10月、分布は日本各地。R0018370_1

 
●クロホシカメムシ(ホシカメムシ科):
 親子で草叢から舗装道路に這い出していました。初対面です。成虫は、やや小ぶりの体長9mmほどで、体は長卵形で暗赤褐色、全体に黒色点刻があります。
 前胸背の前縁近くに大きい一対の黒い隆起があります。(なお近似種のフタモンホシカメムシは灰褐色で、前胸背の色合いが淡いため黒紋が明瞭)。
 また、本種の脚の基部は黒褐色です。(フタモンホシカメムシでは黄白色で、掴まえてひっくり返してみないと分かりません)。
 長翅型、短翅型があります。地表性で草むらや石の下で生活していますので、普段目立ちませんが、イネやダイズを吸汁することがあります。
 直ぐ傍にお子様も歩いていました。やはり似たもの同士です。
 冬期は植物の根際や石の下で成虫越冬します。分布は日本各地。Photo_4

 
●ヒメホシカメムシ幼虫(オオホシカメムシ科):
 草地から道路に這い出していたところです。ピントの甘い写真ですが、体の赤みは少なく、 (5節ある) 触覚の先の方(4~5節?)が白い、などが特徴のように見えますがはっきりしません。
 大きさは10mmくらいでした。幼虫、成虫ともに、オオホシカメムシと外見はよく似ていて、ネット上の写真でも、どちらにもそっくりの画像があり、迷いました。
 オオホシカメムシの方がやや大きく、細長い体型なのに対して、本種は小さめで太めということのようなので、ヒメホシカメムシ幼虫としました。
 成虫の大きさは約12mm。アカメガシワ、シイ、クワなどの花や実に集まり、成虫で越冬。
 出現時期は4~11月、分布は本州、四国、九州。Photo_5

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2011年11月14日 (月)

ハッカムシとヨツボシテントウダマシ

 どちらも小さな昆虫で、普段、草叢にいるときには見つけられませんが、晩秋、草むらから道端に這い出している時に撮れました。
 動く小さな被写体のため、初めての登場記録にしては、いまひとつの画像になりました。

 
●ハッカハムシ(コウチュウ目・ハムシ科):
 両側に雑草が茂る舗装農道を歩いていました。小さな甲虫でしかも動きもあって、ピントが甘い写真しか撮れませんでした。
 大きさ約9mmで、ハッカやハッカ近縁のシソ科植物に集まるハムシです。上翅は金属光沢のある金銅色で、黒色の円紋列があります。
 触ると直ぐに固まってしまいますので、ひっくり返してみると、腹面と、肢は金属光沢のある黒紫色でした。小さい甲虫ですが、なかなか渋好みの衣装です。
 出現時期は5~11月、分布は日本各地。R0018596_1

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●ヨツボシテントウダマシ(テントウムシダマシ科):
 草叢から這い出してきました。体長5mmほどの小さな甲虫。頭部,触角,肢は黒色で、胸部と上翅は橙黄色から赤褐色です。
 また上翅の両横と会合部から基縁に黒い紋があります。雑草や野菜の堆積場所や、枯れ木に生えたキノコの上などで見られます。
 食べるのは菌類。成虫で冬眠、越冬します。
 出現時期は5~11月、分布は本州・四国・九州。R0018610_1

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2011年11月13日 (日)

トノサマバッタ、ハネナガイナゴ、コバネイナゴ、オンブバッタ

 原っぱの道端や草叢で、晩秋を迎えて何かと慌ただしい(そんなことはない)バッタたちの姿です。

 
トノサマバッタ( バッタ科):
 草原に行くと、“佃煮”に出来るほどたくさんいます。ペアーになっているときには重くて跳べません。
 名前のとおり、がっしりとした体格で体長35~65mmの大型バッタ。普通年1回の発生ですが、暖地では6月頃と、秋の2回発生します。
 広い草地ある場所に多く、非常に敏感で、単独でいる時には近づくとすぐ飛んで逃げます。翅は褐色のものがほとんどですが、胸は緑色から茶色までいろいろな型のものがいます。
 出現時期 は7~11月、分布は日本各地。Photo

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ハネナガイナゴ?(バッタ科イナゴ亜科):
 大きさは♂17~34mm、♀21~40mm。水田やその周辺の草原にいます。側面に濃茶色の筋がはいった明るい緑色のバッタで、腹端を明らかに越える長い翅を持っていますが、この個体ははっきりしません。中途半端のようです。
 越冬は土の中に産んだ卵。出現時期 8~11月、分 布 本州・四国・九州。R0018664trmcc

 
コバネイナゴ?:
 コバネイナゴです。同じ環境に棲んでいますが、翅が腹端より短い種類です。どっちつかずの中途半端な個体も見られわかりにくいです。R0018787

 
オンブバッタ(オンブバッタ科):
 草叢に踏み込んでみると、あちこちで大/小/褐色/緑色、自由な組み合わせでペアーを組んでいます。
 頭がとがった、やや小さめのバッタで、大きさ♂20~25mm、♀40~42mm で緑色のものが多いようですが、褐色のものも少なくありません。
 原っぱ、畑、空き地などに多く、幼虫は6月頃から見られ、草原に足を踏み入れるとピンピンはねまわって逃げます。
 成虫の出現時期は8~12月、分布は日本各地。Photo_2

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2011年11月12日 (土)

クルマバッタモドキ

 クルマバッタモドキは、原っぱにごく普通にいるバッタですが、草叢にいる時には分かりませんし、道端に出てくると目立たない、冴えないバッタです。それでこれまで登場したことがないので、今回特別の単独記事です。

クルマバッタモドキ(バッタ科):
 大きさ(翅端まで)♂32~45mm、♀55~65mmで、褐色と薄灰色のまだら模様のバッタ。緑色型と褐色型のものがいますが、多くは褐色形で、環境に溶け込む保護色をしています。
 胸部背面に、1対の「く」の字形の白線があります。後翅を広げると円の1/4の黒い紋があり(クルマバッタ同様に)羽ばたくと円形の車に見えるのでこの名前がつきました。
 イネ科植物を好んで食べます。出現時期は7~11月、分布は日本各地。R0017894_1

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2011年11月11日 (金)

川津桜

 数日前から 晩秋らしい外気温になりました。立ち枯れはじめた夏草雑草の除草作業が始まった堤防沿いで、桜の植栽小木のうち、川津桜の1本に、数輪のピンクの花が開いていました。R0018758_2

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 そんなに急がなくて、まだまだゆっくりでいいです。

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2011年11月10日 (木)

ハグロトンボ、赤トンボ、セスジツユムシ、ツユムシ、ウスイロササキリ

 晩秋、身辺整理、をしなくてはならない昆虫たちです。10月中から11月初旬までに撮影したものです。いつまで姿が見られることでしょう。

ハグロトンボ(カワトンボ科):
 川筋に近い草地にいました。♂のようです。大きさ 53~68mm 。細長く、黒っぽい翅を持った、ヒラヒラと飛ぶトンボ。
 オスの胴体は金緑色に輝き、メスは全身が黒です。河川の岸辺で見られ、平地や丘陵地で水生植物のはえたゆるい流れを好み、住宅地の周辺でも発生していることがあります。
 幼虫(ヤゴ)で越冬します。出現時期は5~10月、分布は本州・四国・九州。R0017800_1

 
晩秋のアカトンボ(アキアカネ(写真上2枚と、ナツアカネ(写真下2枚)(トンボ科):
 ゲートボール場のネットに書かれた赤トンボの音符です。アキアカネ(♂)は胸や顔は赤くなりませんが、ナツアカネ(♂)は胸も顔も、全身赤く染まります。
 体長4cm、幼虫(ヤゴ)で越冬します。出現時期は6~11月、分布は日本各地。Photo

 
セスジツユムシ(ツユムシ科):
 ツワブキの葉にいました。(産卵管が見えるので♀でした)。
大きさ(翅端まで)33~47mm、体長13~22mm。うすい緑色で、全体に優しい雰囲気を持ったツユムシです。オスの背中には茶褐色の筋が、メスの背中には黄白色の筋があります。
 全身が茶色い褐色型もいます。おもに夜に活動し、いろいろな植物の葉を食べる草食性です。低木の上や丈の高い草にとまっていることが多いようです。
 出現時期は 8~11月、越冬は卵で。 分布は 本州、四国、九州。1030img_0326

 
ツユムシ♀(ツユムシ科):
 草叢から舗装道路に出てきたところです。産卵管があるので♀です。全長(翅端まで)29~37mm、体長♂約14mm、♀約18mm。全身がきれいな緑色で、スリムな体型のキリギリスの仲間。
 ♂の背にはぼんやりとした褐色のスジがあり、♀には褐色のスジは見られません。産卵管は斜め上に円く曲がっています。
 ツユムシはセスジツユムシに較べて、後翅が前翅よりかなり長く飛びだしています。またツユムシ♂の前肢、中肢は関節のみ淡い褐色で、セスジツユムシ♂は前肢、中肢が褐色です。
 山地・平地の草むらで見られ、昼間でも活発に活動し、草の葉を食べる草食性です。
 出現時期は7~11月、越冬は卵で。分布は日本各地。Photo_2

 
ウスイロササキリ(キリギリス科 ササキリ亜科):
 原っぱの雑草にたくさんいました。近づくと葉や茎の裏側にクルッと回り込んで隠れます。大きさ13~18mm、翅端までは、♂31mm前後、♀28~33mm 。 体は明るい緑色で、とても長い触角と、腹端をこえる薄茶色の長い翅を持ったササキリの仲間です。
 草原に普通に分布し、個体数も多い種類です。出現時期は 6~7月、9~11月の2回。寒さには強いが越冬は卵で。飼育条件によっては成虫で越冬も可能ということ。分布は日本各地。Photo_3

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2011年11月 9日 (水)

ワカサギ釣り

 ワカサギ釣りといえば、氷に穴を開けて、釣り糸を垂れる冬の風物詩、としてしか知りませんでしたが、もう釣れるのですね。

 過日、ウォーキングに行った遊水池。R0018384_1

 
 こちらはエントランスから左側のウインドサーフィンなどの領域で、釣り禁止ゾーン。
R0018384_2

 
 反対側のゾーンで釣りの出来る遊水池の周りには、大勢の釣り人が釣り糸を垂れていました。
 昔と違って用具も近代的です。吊り下げられた防水布製のバケツを覗いて見ると、どのバケツもあまり釣果はなさそうでした。
 ”釣れますか”と聞いてみると、ワカサギの群れが岸辺にそって回遊しているので、ちょうどそのポイントにあたらないと釣れない、とのこと。R0018406

 
 と、その時です。お隣さんで、”来たきた!”、という声。持ち上げられた竿がしなっています。カメラを構えて、釣果の記録。
 8匹かかっていましたが、上から2番目の1匹が針から外れました。1度に7匹の釣果です。聞けば、“朝からやっていたんだが、今日初めての釣果だ、とオジサンもうれしそうでした。
 午前11時を回っていて、晴れて汗ばむほどの陽気でした。R00184078

 ひたすら待つことの出来ない性分の、私には向かない趣味ですね。

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2011年11月 8日 (火)

2011/11 ヒドリガモ、ジョウビタキ

 今日(11/8)は、暦の上では立冬です。
 10月下旬くらいから、近くでも冬鳥の姿が見られるようになりました。調節池で、”ピューイ”という鳴き声を発しているヒドリガモの群れ、まだ少ないものの、人の姿を見ると写真を撮る間もなく、直ぐに飛び立つ小ガモ、またなかなかとまらないけれど直ぐに分かる頭部が銀髪のジョウビタキ(♂)などです。
 曇り空の日には、日暮れも一層早くなりました。

 遠くの安全距離の水面で、居眠りをするヒドリガモの小さな群れです。(10/27撮影)Pa270003trm

Pa270005

Pa270006

 
 ピンぼけのジョウビタキ2011112

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2011年11月 7日 (月)

セイタカアワダチソウに4頭のチョウ翅開く

 近所では、一時期よりずっと減ったセイタカアワダチソウです。草ぼうぼうの原っぱに生えたその黄色い花で、秋型のキタテハ2頭、ベニシジミ1頭、そしてヒメアカタテハ1頭が吸蜜していました。
 暇に任せて、4頭一斉に翅を開くかどうか、約80枚ほど連写してみました。結果は、”なし”、でした。
 一番翅を開きっぱなしだったのは、画面真ん中のヒメアカタテハ。一番”協調性”がないのは右端のキタテハで、稀にちょこっと開くだけ。
 まあまあだったのは左のキタテハとベニシジミ。
 チョウチョに協調性なんてあるわけないですね。

 左から、キタテハ、ヒメアカタテハ、ベニシジミ、キタテハ。R0018500

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R0018506

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 イマジンに欠けるひまじん。

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2011年11月 6日 (日)

マダラスズ(♂/♀)、タンボコオロギ、クロモンサシガメ幼虫、ゴミムシの1種

 平年より平均気温が高い状態が続いている関東地方です。10月中、また現時点までに、身近で見かけた昆虫類の記録です。

 堤防の間を通る舗装農道には、夏に繁茂した雑草が両側から覆い被さるようになったままで、まだ除草作業が始まらない草叢は、昆虫類の格好の住みかになっています。そして、普通は目にすることのない小さい(約10mm以下)昆虫も、草叢の移動のため道路に出てきますので、その時に目にすることが出来ます。

 大型のバッタやカマキリなどはたくさん車に轢かれて地面に張りついています。中には”立派な”マイマイカブリなどオサムシの仲間なども潰されて光っています。”小粒”のものは潰れても分かりません。

 舗装道路上を歩いていた”小粒”仲間です。近づくとぴょんと跳ぶか、速度を速めて歩いて逃げて行きます。

 
マダラスズ(ヒバリモドキ科): 
 草地に棲んでいる体長6~9ミリの小型のコオロギの仲間です。体は黒色で、名前のように後肢に黒白の縞模様に近いまだら模様があります。
 オスはメスより小さいですが、翅が長めで幅も広く、腹部がかなり翅で隠れるくらいです。昼夜を問わず「ジーッ、ジーッ、ジーッ・・・・」と単調な声で鳴いています。(なお下の写真は別々の♂個体です)Blg

 
 メスの翅は短くて腹部がかなり見えます。(こちらも別々の♀の個体です)8mm
 出現時期は(暖地では)6~7月、9~11月の二化性(年に二回発生)というバッタ類には少ない生態です。卵で越冬します。分布は日本各地。

 
タンボコオロギ幼虫(コオロギ科):
 舗装道端の湿った地面に出ていました。翅はほとんど生えていません。名の通り、田んぼのまわりでよく見られ、暖かい地方の湿地で見られます。
 本州で見られるコオロギのほとんどは、土中に産まれた卵の状態で越冬しますが、このタンボコオロギは幼虫で越冬する数少ない種類の一つです。
 成虫は体長15~18mmの中型のコオロギで、複眼の間に黄白色線があります。年に2回(5~6月、8~9月)見られ、初夏に見られる成虫は、幼虫で越冬したものです。
 オスはジィッ、ジィッと短く区切った声で鳴きます。分布は本州、四国、九州。0018571_1

 
クロモンサシガメ 幼虫(:カメムシ科サシガメ亜科):
 舗装道路上をゆっくり歩いていました。黒い体で目立ちません。大きさ10mm前後のサシガメ(幼虫)です。
 成虫は体長13~15mm。地表性で植物の根ぎわや石の下、浅い土中で生活している比較的普通に見られるサシガメで、捕まえたりして刺されると激しい痛みがあります。
 前胸背は光沢があります。また飛ぶための翅は退化し、長さは腹部中程くらいまでしかない短翅の個体が多く、(たまに長翅の個体がいます)このためあまり飛べず、もっぱら地面を歩いて獲物の小昆虫を探してまわります。
 ゴミムシやヒシバッタなどを捕捉して体液を吸います。幼虫も同様。
 出現時期 は5~11月、分布は 本州、四国、九州。Photo_3

 

ゴミムシの一種(オサムシ科):
 日陰や物陰を伝うようにして 舗装道路を歩いていました。ゴミムシの仲間は種類が多く,”絵合わせ“で検索してみましたがぴったり一致するものが見つからず、種名は分かりません。
 大きさ約19mm 、黒色で楕円形、上翅に条溝があるゴミムシ。他のオサムシ科の仲間では前胸部と腹部の間がくびれて、細長い体形をしているのに対してくくびれず、丸っこい体形をしています。
 ゴミムシの仲間は平地に普通に分布し、畑や公園で落ち葉やゴミ、また石の下にいて、植物の種子、小昆虫などを食べています。
 成虫で越冬します。出現時期3~11月、分布は日本各地。1

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2011年11月 5日 (土)

ハラビロカマキリ、ヤマトシジミ、シロテンハナムグリ、キオビコシブトヒメバチ、ヒメ、またはコハナバチの1種?

 関東地方の9~10月の気温は平年より高かったようで、11月の気温も平年より高いと予測されています。
 そのような状況の中で、成虫では越冬できない昆虫類は、少しは長く姿が見られるでしょうか。
 それはともかく、10月中に、身近な散歩コース、他で見かけた昆虫類を記録しました。

ハラビロカマキリ:
 2階のベランダにいました。本種は通常緑色型で、前翅に白い斑点があるのが特徴です。大きなおなかをしていましたので、産卵場所を探してやってきたのかも知れません。
 越冬は(自然界では)卵(卵鞘)です。Blg104

 
ヤマトシジミ:
 広場の草地で世代交代の段取り中でした。成虫では越冬しないで、幼虫または蛹で越冬します。R0018454

 
シロテンハナムグリ:
 銅色のシロテンハナムグリのようです。セイタカアワダチソウの花に顔を埋めて熱心に花粉や蜜を食べていました。
 樹液が得られる季節には、花より樹液に来ることが多い甲虫です。
上翅の紋様は、普通のシロテンハナムグリの紋様パターンにそっくりですが、上翅全体に小さな点刻状の白点がちりばめられています。
 シロテンの紋様などには変異が多いとされています。成虫で”再”越冬も出来るという大変丈夫な昆虫だそうです。R0018391_2

 
キオビコシブトヒメバチ(ヒメバチ科):
 少し寒くなった夕刻、草の葉に止まってじっとしていました。
体長13mm前後。長い触角を持ち、腰にくびれのない長い胴部には、黒褐色と黄色の”トラ帯”模様があるヒメバチです。
 ハチの幼虫はハスモンヨトウ(蛾)の幼虫(写真下)に寄生して育ちます。出現期は秋、分布は本州、四国、九州。Photo_4
 ハスモンヨトウ幼虫は11月初旬にも、草叢から舗装道路に這い出して横断しています。

 
ヒメハナバチ、またはコハナバチの1種?:
 ハチは種類が多くて、特に小さなハチは、素人にはなかなか分かりません。ツユクサの花弁の中にすっぽり入るくらいの小さな(大きさ10mm以下)ハチが熱心に花粉を食べていました。
 ツユクサの茎をつかまえて、角度を変えてみても、その間に逃げる様子がありませんでした。ただ小さくて良く動くので、ピンぼけ写真ばかりになって、体の色や紋様などに特徴が見られますが、名前は分かりません。1

 なお、ハチ類の越冬形態は種類によって、成虫で越すもの、冬眠状態で越すもの、前蛹状態で越冬するものなど、様々のようです。

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2011年11月 4日 (金)

変形菌カタホコリの仲間

 10月下旬、ぐずついた雨降りの数日後、良く晴れたので、運動不足解消のため車で40分ほどのところにある「,渡良瀬遊水地」まで、ウォーキングに行きました。
 その折り、足下の雑草に妙な汚れがあるのが目にとまり、しゃがみ込んでよく見ると変形菌がついていたのです。
 スライムのような変形体が周囲の雑草の葉裏に這い上がり、一部は葉表まで広がってから子実体を形成したようでした。
 変形体がとりついた雑草は何でも良かったらしく、一度刈り取り除草された後、また新しく生えて地面を這っていたヘクソカズラや、Photo_2

R0018411_1

 
 傍に生えているイネ科の雑草、そして新しく生えてきたヨモギでした。Photo_3

Img_0299

 生きている植物についている変形菌を見たのは初めてです。

 
 ルーペで観察すると、子実体には柄がなく、単子嚢体型~屈曲子嚢体型で、群生していて、高さは約1mm。
 子嚢壁は灰白色で、石灰質の殻から出来ているらしく、枯れ草の軸で表面をこすってみるとざらざらと崩れました。そして何よりも、変形菌であることを示す”ホコリ”がふわーっと舞い上がりました。
 また壊れた子嚢壁からのぞいて見える細網体は暗色です。Set

 こんな程度で同定などできませんが、カタホコリ科、カタホコリ属の1種ではないかと思いました。むろん正しいかどうか分かりません。
 とりつかれた雑草は迷惑したことでしょう。畑の作物、トマトとか、イチゴなどに這い上がって子実体を形成したりすると当然、有害生物になってしまいます。
 このような様子を見ただけで”気味が悪い”と思われる人もあるでしょうね。

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2011年11月 3日 (木)

ヒメハラナガツチバチ(♀)、土に潜る

 10月下旬の晴れた日、偶然に、目の前で土の中にもぐり込むハチを見つけました。

 コンクリートの縁石で日向ぼっこをしていたハチ(写真はクリックで拡大表示されます)が、R0018462_1

 
 ゆっくり這い出してR0018462

 
 草むらまで行くと、頭を地面につけ、(写真の下方が頭部、体を曲げ、翅は上に向いています))R0018462_22

 
 そのままどんどん地面にもぐり込んでいきます。
 そして逆立ちの格好で腹部先端だけ見えるようになり、R0018462_3

 やがて完全に潜ってしまいました。地中に造られている巣穴に帰るジガバチなどは、時に庭などでも見かけることがありますが、こちらは、寄生産卵のため、コガネムシ類の幼虫を探して穴を開けながら潜るということでした。

 後で写真を確認したところ、ツチバチの仲間で「 ヒメハラナガツチバチ」の♀と分かりました。

ヒメハラナガツチバチ(雌):
 ♀は触角が短く、体長は15~22mm。体は黒色で、鈍い光沢があり、お腹周辺に灰黄色の毛が密生しています。
 腹部の灰黄色の帯は毛束で、紋ではありません。(ちなみに♂は体の各所に黄色紋があるので別種のように見えます)。
 翅の先部分は濃褐色になっています。また♀は土を掘るための大顎が発達しています。そして土にもぐってコガネムシ類の幼虫を探して寄生産卵します。
 孵化したハチの幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育ちます。成虫は花に集まり蜜を吸います。今頃はセイタカアワダチソウの花などにも吸蜜に来ているようです。
 成虫の出現期は5~10月、分布は本州以南。

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2011年11月 2日 (水)

キアゲハ、ヒメアカタテハ、キタテハ夏型/秋型、ツマグロヒョウモン

 秋に身近で見かけたチョウの続きです

キアゲハ:
 蛹で越冬します。Photo

 
ヒメアカタテハ:
 幼虫越冬ですが、暖地では成虫でも越冬します。今の時期、一度刈り取られた後で再び新しく伸びてきた柔らかいヨモギの葉を綴り合わせた巣の中で、幼虫が生活しています。Photo_2

 
キタテハ:
 成虫で越冬します。夏形の成虫は風采の上がらない装いですが、Photo_3

 
 秋型は翅の切れ込みも大きく、鮮やかなオレンジの衣装をまとっています。Photo_4

 
ツマグロヒョウモン(雌、雄、幼虫):
 幼虫あるいは蛹で越冬します。多化性のチョウで、成虫は春先から晩秋まで環境条件によって年間数回発生します。Photo_5

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2011年11月 1日 (火)

2011/10、信州、松川渓谷と秋山郷、バスの旅(2日目)

 2日目も雨。時に小止みになる時間帯もわずかにはありましたが、生憎の天候。秋山郷だけは晴れてほしかったのに・・・。ただ地域・地形的にも天気は変わりやすいということでしたが。

 朝風呂入浴。やはり気持ちの良いお湯でした。熊の湯温泉から秋山郷へのルートは、大型バスでは行けないので(バスは見玉不動尊まで405号線を回送)硯川ホテル前から小型バス2台に分乗して志賀高原ルートを走り、秋山郷へと向かいます。
 ルート走行中は雨のため、バスからも降りられず、結局、途中で写真撮りに降りたのは初めの、雨の中の一カ所だけ。
 5~6箇所はあるというビューポイント/写真スポットはいずれも雨と視界不良のため通過の憂き目に。
 とち餅と焼き団子の名物を売る売店がある集落までおよそ2時間弱走って、トイレ休憩をかねて小休止。このときだけ雨は小止み状態に。2

 
 「小赤沢」の集落でした。一様にトイレを済ませると、焼き団子、とち餅大福へと、食欲に向かうしか仕方ありません。津南町からここまでは1日5便の定期バスがあるようです。2_2

 
 小赤沢を出て、先の大きな地震で被災し、復旧途上の栄村を通り抜け、見玉不動尊へ向かいます。雨は時にひどくなります。
 やがて見玉不動尊に到着した時には小雨模様でした。
杉木立の中に眼病に御利益があるとされる不動尊が祀られています。Photo_6

 
 見玉不動尊参拝。
 その後は、回送されていた大型バスに乗り換えて津南町を経て塩沢石打へ向かいます。この辺りは豪雪地帯で、一階は雪に埋もれても、2階から出入りできる構造の住宅が見られます。2_3

 
 豪雪と共存する知恵ですね。
新潟から新鮮な海産物が届くという「魚野の里」で昼食。雨などものともせず、大型観光バスが10数台も集中して、混雑を極めていました。
 食後、さらに一般道で湯沢に向かい、大源太湖へ。ここは人造湖だそうです。ほぼ雨の止んだ池の周りを1周ウォーキングしてきました。2_4

 湯沢を出てからも バスは高速道には乗らないで一般道の三国街道を走ります。紅葉が眺められるから、という理由で。
 しかし、雨は降ったり止んだりで、紅葉も今ひとつ、もうこうなると、居眠りコースです。
 そして最後の立ち寄り場所、月夜野ビードロパークに到着。地ビールを自分用お土産に買って、後は高速道に乗って一路帰路につきました。     (完)

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2011/10、信州、松川渓谷と秋山郷、バスの旅(1日目)

 週末には天気が崩れるというお天気サイクルの続いた10月でした。そしてジンクス通り、その前後は晴れたのに(週)月末の10/30~31の2日間はやはり雨降りに。
 その日に催行された、「秘境!紅葉の松川渓谷と熊の湯温泉、秋山郷の旅」と銘打った地元発バスの旅に行ってきました。
 秋山郷にはずいぶん前から一度行きたいと思っていたので、これ幸いと便乗したのです。

 大型バスは入れないので、小型バスに乗り換えて、というところもありますが、いずれにせよ観光バスが入り込むようなところには、もはや秘境など存在しない、ということを再確認してきました。
 それはともかく、今回の旅行コースはマイカーで十分、無理なく行くことができるルートなので、季節と天候を選んで、再度マイペースでいけたらいいな、と思ったことでした。

1日目:
 出発地=<関越・上信越道>=上田城址公園→須坂・臥龍公園→松川渓谷→熊の湯(硯川ホテル)泊
2日目:
 熊の湯温泉・硯川ホテルから小型バスに乗り換えて→秋山郷へ→見玉不動尊(ここから大型バス)→魚野の里→大源太湖-<三国街道>-月夜野ビードロパーク=<上信越・関越道>=帰宅。

ルートマップ:
 (以下写真はすべてクリックで拡大表示されます)。Blgs 

 
1日目:
 朝6時、自宅出発時から小雨模様。上信越自動車道から見える浅間山も雨と霧に霞んでいました。上田菅平ICで高速道を出て一般道で上田市内へ。
 上田城址公園の真田神社など見学後、信州味噌蔵見学と買い物、そして涙雨にけむる伝説の姥捨山の三角形を眺めながら、信州夢ばらの里、と名前負けしそうなところで昼食。
 食後、やはり雨の中、須坂市・臥龍公園へ。市街地にある公園で、紅葉にはまだ早いようでした。公園の中にある龍が池周囲の林縁にはムラサキシキブが実をつけ、ツワブキが黄色い花を咲かせていました。1

 
 またツワブキの葉にセスジツユムシが寒そうにとまっていました。さらに、黄色い花のヤクシソウ、赤い実をつけたミヤマガマズミ、2本の角がある白い真珠のような実のフッキソウ、そしていかにも美味しそうで有毒の赤い実を吊り下げたヒヨドリジョウゴなどが見られました。
 龍が池の赤い橋の向こうには弁天様が祀られています。また公園内では菊花展が催されていましたが、見頃にはまだ少し早すぎたようです。
 小さいお子さんが、あの人たちは”喧嘩してるの?”と素直に問われたともいう彫像には「よろこびの歌」と銘板がありました。1_2

 
 雨の須坂・臥龍公園を後にして、松川渓谷へ向かいます。道中、標高が上がるにつれて紅葉がきれいになりました。松川渓谷まで登ると、まだ十分きれいでしたが、紅葉の盛りは既に過ぎていたようです。
 雨降りのおかげ!もあって、水量が多いという雷滝は、滝裏をくぐって下に降りて行きますが、なかなかの景観でした。1_3

 
 下まで降りて見上げると、規模はさほどではありませんがなかなか立派な滝です。(余談ながら、北欧でも見たことがあるな、と、ふと想い出しました。)
 滝の見物を終えてから、直線距離的には直ぐ近いのですが、道路が狭くて大型観光バスは通行できないため、いったん逆方向に戻り、小布施から志賀中野道路と大回りして、途中、信州フルーツランドにトイレ休憩に立ち寄り、午後5時前、宿泊地の熊の湯温泉に到着。
 
 温泉の泉質は、「含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉」ということで、掛け流し24時間入浴可、というなかなか良い温泉でした。
 3回入浴して下さい、とのことで、通常ならまず1回でお終いのところ、言われたとおりに3回も入ってしまいました。食事もすべておかわりOKとあって、つい食べ過ぎて、反省。硯川ホテル泊。Photo

                                  (続く)

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アオスジアゲハ、ベニシジミ、キチョウ、ナミアゲハ/幼虫

 夏から秋に、そして秋が深まり、それぞれのライフスタイルで過ごしてきた身近のチョウたちも、ぼちぼち締めくくりの時期を迎えようとしています。
 成虫で越冬するもの、蛹で越すもの、幼虫で越冬するものといろいろですが、これからそれぞれの準備が始まることでしょう。

アオスジアゲハとベニシジミ:
 一夏を越したアオスジアゲハ、翅も傷んでいました。アオスジアゲハは蛹で越冬します。またベニシジミは幼虫で越冬します。秋のベニシジミは春の個体より全体に黒っぽい翅色です。Photo_2

 
ウラギンシジミ♂:
 翅に穴が開いたウラギンシジミが草むらに降りて休んでいました。ずいぶん小鳥にも追い回されたのでしょう。よく頑張りました。ウラギンシジミは成虫で越冬しますので、これしきのことではめげてはいられませんません。Photo_3

 
キチョウ:
 モンキチョウは幼虫で冬を越しますが、キチョウは成虫で越冬します。Photo_4

 
ナミアゲハと幼虫:
 アゲハチョウは蛹で越冬します。
10月中旬の夕刻、玄関先に突然のように2頭の(翅が)新鮮なナミアゲハが現れて、しばらく滞在していきました。その時の姿です。Photo_5

 
 10月下旬に、新鮮な葉はすっかり無くなった庭の山椒の木に、2頭のアゲハ幼虫がいるのを見つけていましたが、どう見ても栄養失調で小ぶりでした。数日後には忽然と姿が見えなくなりました。Blg20111018

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