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2011年11月27日 (日)

ハエドクソウ

ハエドクソウ(蠅毒草)(ハエドクソウ科ハエドクソウ属):

 野原や山地林縁などに生える多年草です。
 夏の終わりに雑草が刈り取られてきれいになっていた水路脇の植栽のまわりに再び伸びた雑草に混じって、花径が長く飛びだして、ややまばらな感じで花をつけていたのが目につきました。
 茎は直立、上部で分枝し、高さ30~70cmになります。茎には下向きの短い毛があります。
 葉は荒い鋸歯のある広卵形~楕円形で、対生しています。Photo

 
 茎上部の枝先に穂状花序を出し、白色~淡紅色の唇形花をまばらにつけ、下から順に咲かせていきます。
 蕾の時は上を向き、咲く頃にはほぼ水平になり、実は下を向くようになります。
花の長径は8mm前後、幅6mmほど。R0018773_1

 
 5~6mmの萼は上下2唇に別れていて、上唇の萼が長く、先端は3個の鈎状に曲がった刺になり、結実後は動物にくっついて運ばれる「引っ付き虫」になります。Photo_2

 
 また果実は朔果で、中に1個の種が入っています。R0018773

 
 「ひっつき虫」仲間のイノコヅチによく似た形です。Photo_3

 本種は全草に有毒物質フリマロリンなどを含み、昔は根の絞り汁でハエの幼虫を殺したり、蠅取り紙を作ったりするのに利用されたことからハエドクソウの和名がつきました。
 1科1属1種で、仲間のいない多年草です。
 花期は7~11月、分布は日本各地。 

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