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2011年12月 5日 (月)

近江(淡海)、大和(奈良)の遺跡巡り;カマドウマ、フクラスズメ、ヒメカンムリタケ、ウメノキゴケ、ベニバナボロギク

 12月1~3日まで、『近江(淡海)、大和(奈良)の遺跡巡り』の旅に行きました。
 2011.3.11想定外という東日本大震災と福島第一原発事故という人災からの復興に懸命に立ち向かう現代日本人の、やんごとなきご先祖様、またさらなるいにしえ人への、初めての表敬"お墓参り“などです。
 今回は、著名な外資系企業の技術者として在職中からの趣味が高じて、「専門ガイド」になってしまった“Kさん”や、古代史に造詣の深い教養人Oさん夫妻などの諸賢に混じって、全く素養も経験も持たない我が身には、日記も書けないレベルの旅ではありましたが、気分としては大変充実したものになりました。
 今回は、単に行ってきた、という自分用のメモで、中身はありません。

1日目:
 淡海の国の遺跡巡り。発掘作業現場や、文化財センター、博物館、各地の古墳群など12施設・遺跡など、多数見学・訪問。(日没が一番早い時期で、時間稼ぎのために前泊)
2日目:
 終日、大和(奈良県)明日香村周辺の飛鳥地域を中心に、いにしえ人の夢の跡を辿りました。歴代天皇陵、古墳群、その他遺跡など13カ所を巡りました。その一部の地図。
 ”素人も歩けば古墳にあたる”、といっても過言ではないほどのところでした。Img012

3日目:
 大和、山辺の道(天理エリアおよび桜井エリア)の古墳群や展示館、その他の遺跡など11カ所巡り。邪馬台国、卑弥呼の実像/虚像が入り交じるところも。(夜、新幹線で帰宅)

 
雑記メモ:
①岩屋山古墳玄室の巨石の隙間に潜んでいたカマドウマ(マダラカマドウマ):Photo_3

※岩屋山古墳(奈良県高市郡明日香村越):
 7世紀前半に築造された三段築造の方形墳で、一辺約40m、高さ約5m。ただし墳丘の西側は削平されている。
 石室は全長約16.7mの両袖式横穴式石室。南に開口。羨道はかなり長く、長さ12m、幅1.93m、高さ約1.8m。玄室は長さ4.72m、幅2.7m、高さ2.6mの大きさ。
 羨道の南端にある天井石には、扉石をはめ込んだと思われる溝が残っている。天井は一枚岩。側壁は下段三枚、上段二枚。奥壁は二段。上部はやや内側に傾斜。被葬者は不明。

●カマドウマは体長20~25㎜、コオロギ・バッタに似ていますが、成虫でも翅はなく、後肢が発達していて見た目の印象が悪い昆虫です。
 夜行性で、湿った暗所を好み、野外の洞穴、朽木などに群れていますが、人家の中、床下などにも侵入して徘徊するため、見つけると不快感を与えます。
 カマドウマ科で最もよく見かけるのはマダラカマドウマで黄褐色に黒色の斑紋がある種類。マダラカマドウマは7月上旬から9月下旬に多くみられますが、関西以南では年中みられるそうです。
 食性は雑食性で、虫や小動物の死骸、野菜などを食べますが、時には、掛軸や書物などを食害することがあり、博物館などでは文化財の害虫となります。
 分布は日本各地。

 
②牽牛子塚古墳近くの建物・外塀に張りついていたフクラスズメ( ヤガ科シタバ亜科フクラスズメ属 ):Photo_4

※牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)(奈良県高市郡明日香村大字越):
 7世紀中葉~8世紀初頭に築造された八角墳(八角形墳)で、終末期の古墳である。
大きさは墳丘対辺長約22m(石敷・砂利敷部分を含むと32m)。巨石をくりぬいて2つの墓室を設けた特異な内部構造で知られており、飛鳥時代の女帝で天智天皇と、天武天皇の母とされる斉明天皇の陵墓である可能性が有力になっている。
 岩屋山古墳から西方約500m地点にある。

●夜間、建物の灯りに向かって飛んで来てそのまま留まっていたのでしょう。
 フクラスズメは開張約85mmの大きさで、雑木林や平地に棲み、夜には灯火に飛来します。
(成虫は)樹液や熟した果物の発酵した汁などを吸います。前翅は褐色地に黒褐色の模様があります。後翅(下羽)には、閉じていて見えませんが、薄い水色模様があります。
 成虫は夏と秋の年2回発生し、秋に発生した個体は成虫で越冬します。
 「フクラスズメ」という名の由来は、成虫を腹側から見た時に、体がふさふさの毛で覆われている姿を、冬に雀が羽毛を逆立てて寒さに耐える様子になぞらえたものということです。
 なお、幼虫は黄色地に黒と赤の模様があるイモムシで終齢幼虫の体長は約7cm。外見には変異があります。食草はイラクサ科のイラクサ、カラムシなど。
 成虫出現時期は3~4月、7~8月、10~11月、分布は 日本各地。

 
③鬼の俎/雪隠・遺跡近くの棒杭に生えていたヒメカンムリタケ(テングノメシガイ科ヒメカンムリタケ属):Photo_5

※鬼の俎/雪隠(奈良県明日香村):
 風の森と呼ばれるこの地方に鬼が棲んでおり、通行人を騙してとらえ「俎」で調理して食べ、「雪隠」で用を足したという伝説があるという、花崗岩で作られた終末期古墳(7世紀後半・飛鳥時代)の石室の一部の遺構。
 元々は繰り抜かれた横口式石槨の石室(鬼の雪隠:明日香村平田)とその底石(鬼の俎:明日香村野口)で1つの古墳の石室だったものが、盛土が無くなったうえ、二つに分かれてしまったもの。

●鮮やかな黄橙がひときわ目立つヒメカンムリタケでした。
 本種は子嚢菌で、秋から冬にかけて、山地林内や林縁に生えます。西日本では本種が一般的だそうです。
 高さは3cm前後で、頭部は鮮黄色ですが、柄は汚白色です。画像だけ見たところ、姿形が類似したものにカンムリタケ(担子菌)、カンムリタケモドキ(子嚢菌)、またカベンタケやカベンタケモドキなどがありますが大きさ、その他に差異があります。

 
④櫛山古墳への道すがら、岩の上に着生していたウメノキゴケ(ウメノキゴケ科)の仲間(地衣類)と、草原に生えていたベニバナボロギク(キク科ベニバナボロギク属):Photo_6

※櫛山古墳(天理市柳本町):
 古墳時代前期後半(4世紀後半)に築造された大型古墳。墳丘長152m、中円部直径約90m、前方部の長さおよび幅とも60m、後方部の長さ25m。中円部の西側に前方部、東側に後方部を備えた双方中円墳で、埋葬施設は竪穴式石室に長持形石棺。
 白礫を敷き詰めた遺構や土師器の破片などが出土。中円部の頂上に築かれた竪穴式石室は昭和23~24年の発掘調査時、既に攪乱を受けていたことがわかったという。

●ウメノキゴケ(ウメノキゴケ科)は地衣類の1種で、外観は灰緑色の葉状。主として樹皮に着き、名前(梅の木苔)のとおり、ウメにもよく見られますが、他の樹皮にもよく見られ、また岩の上にも生え、石垣などにも着生します。
  排気ガスには弱いので都市中心部には少なく、大気汚染の指標とされています。
 分布は東北地方以南。
●ベニバナボロギクは、アフリカ原産の帰化植物1年草です。茎は直立し、上部でよく分岐し高さ30~80cm。葉は互生、倒卵状長楕円形で長さ5~20cm。
 紅色の花序が頭を垂れているのが特徴です。頭花は全て細い筒状花からなり、花冠の上部はレンガ色、下部は白色。花柱は2裂しています。
 花が終わった後の冠毛がほころびたところが襤褸布に似ているのでこのような名前がつきました。なお余談ながらノボロギク(野襤褸菊)も、同じような理由で名前がつけられたものです。花期は8~11月。

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