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2012年5月16日 (水)

カッコソウ/鳴神山(2012/5)(続)

 椚田(峠)下のカッコソウ保護地を観察後、そのまま下ればコツナギ橋に下山できて、そこから車道を20分歩いて大滝口に戻ると周回コースになります。(再掲)Photo_61

 
 そのまま下っても良かったのですが、まだ時間も早く好天で、展望360度という鳴神山(桐生嶽)山頂を拝まずに帰るのはもったいないな、ということで、来た道を戻ることにしました。
 往路を辿り、やがて上り坂になりました。そのまま進むとちょっとした鞍部になっていて、その進行方向左手に「桐生嶽山頂」への道標があり、右手を見ると足下に小さな祠が一つあって、何となく分岐点らしい道がありました。
 ほんの数メートル踏み込んだところで、樹間から桐生嶽のピークらしいものが見え、またすぐ傍に道標があり、”引き返すと山頂(桐生嶽)、前進すれば座間峠・裏の肩”の案内でした。 
 そしてさらにびっくりしたことには、往路、確かに通過し、そこで写真も撮った「赤城山方面眺望」の標識がすぐ先にあるではありませんか。
 どうやら往路のルートは眼と鼻の先を通過していたのでした。赤城山方面眺望の“眺望の岩”まで行ってあらためて赤城山の写真を撮ってきました。Photo_2

 
 そこから引き返す途中、今度は目前の灌木に、ほとんど文字が消えてしまった標識板が取り付けられているのが目にとまりました。
 何とか判読できたのは、「この尾根道(往路通過したとルートと思いますが)は未公認の登山道です。次のことに注意して下さい」とあり、まだ続きが数行ある様でしたが、残りは全く見えませんでした。(写真の文字は後で画像の上に書き込んだもので実際ではありません)
 ともかくあまり一般的なルートではなかったようで、ともあれ今回は仁田山岳/山頂の確認は出来ませんでした。

 元の鞍部に戻ってから数分の登りで桐生嶽の山頂に着きました。4つの祠が置かれた山頂はうわさ通りの展望台で、案内標識にある山はすべて見えました。
 北には男体山と日光連山、皇海(すかい)山、白銀の日光白根山、袈裟丸山から足尾山塊の山々、西には上毛三山と浅間山、西南には富士山、そして南西に都心の高層ビル群と東京スカイツリーはやや霞んでいて”老眼”には厳しかったですが。(写真はその一部です)
 さして広くもない山頂に到着時には誰もいなくて、のんびり写真を撮り終わった頃、一組のご夫婦が、しばらくして”山ガール”二人組が登ってこられたので、お先においとますることにして、ヤマザクラ咲き残る雷神嶽神社へ戻ります。Photo_3

Photo_5

 
 後はひたすら、脇目もふらず、元来た道を大滝口へと下山しました。
Photo_4 

  (結果的には,今回のルートではなく、展望の良い桐生嶽に先に登り、その後で仁田山岳へ、そして椚田からカッコソウ移植地を経てそのままコツナギ橋に下る方が、カッコソウ撮影のためには良いコース選択でした。)
 全くの余談ながら、上りより下りの方に時間がかかりました。予想した通り次々に、大滝口から大勢のグループ登山者があり、開花状況を聞かれたり、また通過待ち時間が増えたからです。やはりカッコソウ人気でした。
 なお今回の所要時間は一般的な参考になりませんので省略しましたが、ぶらぶら時間も含めて4時間半程度でした。

最後になりましたが、あらためて「カッコソウ」の現状について:
 カッコソウは、これまでに生育に適した自生地が戦後のスギ植林地の拡大で減少したうえ、園芸愛好者による採取が続くなどして、著しく個体数が減少し、環境省指定 絶滅危惧IA類(CR)にリストされていました。
 残念なことにその後も依然として盗掘などの被害が後を絶たないため、カッコソウ(学名:プリムラ・キソアナ変種キソアナ)も本年(H24)4..20、 政令第134号により、[種の保存法](絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)に基づく「国内希少野生動植物種」に指定され、先日、H24. 5. 1施行されました。
 これにより今後は盗掘や譲渡、輸出入、販売目的の陳列行為については罰則が適用されることになります。大切に見守りたいものです。

  “手に取るなやはり野に置け蓮華草” (滝野瓢水)、だと思います。 

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