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2012年7月12日 (木)

ヒゲコメツキ、オオヒラタシデムシ

ヒゲコメツキ(カブトムシ亜目 コメツキムシ科):
 林縁の歩道脇で、半分枯れ落ち葉に隠れるように、立派な触覚のある、小豆色に光る甲虫が”落ちて”いました。
 普通ならすぐに逃げるはずですが、まったく動きません。お得意の死んだふりではなさそうで、拾い上げてみると、ヒゲコメツキ(♂)の“ご遺体”でした。
 とりあえず遺影を撮らせていただきました。外観上は、立派な櫛の歯状の触覚も含めてどこにも損傷はありません。。(画像はクリックで拡大します)1r0024140_5trmccr

 
 櫛の歯は9本ありました。2r0024140_5trmcc2

 
 「袖振り合うも多生の縁」、お弔いの段取りをと思ってあたりを見回せば、近くの物陰などにひっそり佇む自然界の葬儀屋さん、オオヒラタシデムシの姿がありました。
 林縁のあちこちにいましたが、たいていは明るい場所を避けて物陰を伝うように動き回るので、ピンぼけが多く、フラッシュ撮影では少し色が違って見えますが、日陰の自然光では緑灰色を帯びた黒色に見えました。3

 
 まだみずみずしいミミズの死体に齧りついて動かないものもいました。4r0024086_2

 
 余計なお節介は不要のようで、一切お任せすることにしましたが、途中で見かけたクワガタの立派な大顎は、葬儀屋さんのお仕事だったのでしょうか。5r0024035

 それはともかく、何れの日にか、元気なヒゲコメツキのお仲間にお目にかかりたいものです。

ヒゲコメツキ(コメツキムシ科):
 背面は光沢のある赤褐色で、黄白色の細かい紋をもつ体長24~30mmの大型コメツキムシ。
 オスの触覚は大きく立派な櫛状ですが、メスの触角は鋸歯状です。ブナ、コナラなどの葉上にいて、昆虫などの小動物を捕食しています。
 幼虫は腐葉土中や朽ち木の中に棲息します。成虫出現時期は6~8月。 分布は北海道、本州、四国、九州。

オオヒラタシデムシ(シデムシ科):
 体長は約23mm で、緑~青灰色をおびた黒色の扁平な体型。上翅にあらい縦筋と細かい点刻がある大型の甲虫。
 シデムシという名前は“死出虫”または“埋葬虫”と書かれ、陰気な印象は否めませんが、ミミズや昆虫など小動物の死体や糞を食べる森や野原の掃除屋さんです。目立たないところで自然界をきれいに保つ裏方です。
 出現時期は4~10月。 分布は北海道、本州、四国、九州。

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