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2012年9月

2012年9月30日 (日)

トックリバチの巣

 今日は十五夜。長引いた残暑の尻尾も消えて9月が終わります。やっと、というか、もう、というのか。
 天気予報では当地は夕刻から台風17号接近のため荒れ模様になり、中秋の名月鑑賞はあいにくのようです。
   (・ちなみに昨年2011年9月12日(月)の中秋の名月の記録はこちらです。)

 さて、9月初旬、空き地に大繁殖したオオブタクサが花穂を伸ばし、草丈2m以上になった大株からは黄色い花粉の塊があたりに一帯にボロボロこぼれていました。 
 そんな中にまだ草丈が1.5m程、花穂はまだ緑色で花粉はまだ出ていない株がありました。
 触れないように避けて通り抜けようと横目で見ながら傍に行くと、その赤い茎に白っぽい玉のようなものが2個くっついているのが目にとまりました。1

 
 見覚えのあるトックリバチの巣と分かりました。近寄ってみると2つとも入り口は既に閉じられていましたから、中では幼虫の成長が進行中のようでした。2r0027856

3r0027857

4r0027858

 写真だけ撮らしてもらってそのまま退散しましたので、その後の様子は分かりません。

 
 別の日、別の場所で見かけた、多分トックリバチ。道端に自生したハッカに来ていたものです。5r0027395

 トックリバチ(ミカドトックリバチ)は、体長13mm程の大きさで、黒色の体の胸部と腹部に黄色い帯状の模様があり、また胸部に黄色い1対の紋がある(ないものもいるそうですが)ドロバチ科のハチです。
 名前が示すように、泥土で徳利(とっくり)の形をした巣を作ります。徳利の天井に卵を1個だけ生み付け、ガの幼虫に”麻酔注射”をして仮死状態にしたものを詰めこみ、いっぱいになったら入り口を泥で固め、ふたをして完成させます。
 巣の中で孵化した幼虫はガの幼虫を食べて成長して蛹になり、羽化後に徳利の壁を破って外に出てきます。
 なお、似た仲間にキボシトックリバチ(ドロバチ科/スズメバチ科)がいます。腹部第2節背に黄色い円紋が1対あります。巣は両者よく似た形のようですから、実際に羽化してくるハチを確認しないと、どちらのものか分かりません。
 成虫出現時期は6~9月。分布は日本各地。

 ☆トックリバチの巣とハチの誕生の様子はこちらをご覧下さい。

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2012年9月29日 (土)

テナガエビ

 月遅れの記事になりました。
 猛暑日の続いた8月下旬、かんかん照りの池のほとりに広げたビーチパラソルの下で釣り糸を垂れている暇人と、デジカメをぶら下げている暇人オヤジ二人の会話。
 “ナニ撮ってる、トンボ?・・・撮れたかい”。
 “いやなかなか。近寄るとすぐ逃げられるし、とまると撮りにくい位置だし”。
 “釣れますか”。
 “いや、ダメだよ”。
 “トンボがウキに止まって邪魔して困るよ。魚のアタリが分からなくなって”。
 “昨日も竿をあげてみると、ぶら下がってきたのはテナガエビ。餌を突っついて獲ってしまう邪魔者なんだ”。
 “テナガエビ?そんなもの、ここにいるんですか”。
 “ホラ、そこに転がっているのが、昨日釣れた奴だよ”。

 丸一日、天日干しになった、はじめて見るテナガエビ。体長10cm以上はあったでしょうか。長い大きなハサミは第2胸脚だそうで、左右不対称の場合、大きい方のハサミを大鉗脚(かんきゃく)、小さい方のハサミを小鉗脚と呼ぶこともあるそうです。
1201279p7091561trm

 
 日中は水深のあるところにいて、水際の見えるところにはこないとのこと。それでも日中水際に生えている草の根元を網でがさがさやれば簡単にとれる、と教えられて、後日、エビ掬いに行ってみました。
 その時にも、ひからびたテナガエビの残骸が転がっていました。2r0027164_1

 
 いとも簡単にとれたのは、体長2~3cmほどの小エビばかり。この時期たくさんいるようです。3

4

5r0027164_5

 水を入れた容器から出して写真を撮っている数分間、ぴょんぴょん跳ねていましたが、池に戻すと素早く深みに消えていきました。

 日本には3種類のテナガエビが生息しているそうです。素人には今回見かけた/捕れた種類は分かりませんので、単純にテナガエビとしました。

参考:
 日本(北海道を除き、本州、四国、九州)には①テナガエビ、②ミナミテナガエビ、③ヒラテテナガエビ3種類のテナガエビが生息しています。それぞれについてわかりやすい記事がありました。(→http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3594/column/tenagaebi_miwake.html:ハイパーリンクは設定していません。ご覧になるにはお手数ですがURLをコピーして、ブラウズ・ソフト(インターネット・エクスプローラーなど、)に貼り付けてアクセスして下さい。)
 こちらも参考になりました。:川エビ雑話(→http://www.geocities.co.jp/Outdoors/7766/kawaebi/kawaebizatuwa.html)

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2012年9月28日 (金)

ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(9日目午後~11日目)(最終回)

 9日目(午前)の続き、そして10、11日目、これで終わります。

9日目午後:
●キトからアトランタへ:
 ”予想どおり”ガラパゴス発の飛行機出発が遅れて、キトには午後5時過ぎに到着。(なおキトでは5日目に世界遺産の旧市街見学をしています)
 到着後、バスで薄暗くなり始めた市内見学をかねて、渋滞する中を1時間ほど要して、マーケット街へ。Photo

Photo_2

 
 キト新市街のヒルトンホテル近くにある先住民のマーケット、”メルカド・デ・インディヘナ”です。
 100近くの店舗が並び、アルパカ製品、ポンチョ、ショールなどの衣類、手造りのアクセサリー、楽器、民芸品、食品などが並んでいました。
 さらに近くのスーパーマーケットにも立ち寄り買い物も。Photo_3

 
 その後、夕食の和食レストラン(店名「楽しい」)へ。食事はとてもおいしいものでした。
 食後、キト空港へ戻ります。
 キトの出国審査では、中を全部開けての厳しい手荷物検査と、さらに抜き取りでスーツケースを開けての立ち会い検査がありました。
 待合室では麻薬探知犬を連れての巡回も。.麻薬の持ち出しルートになっているからだと聞きました。Photo_4

 キト発23:30、空路、乗り継ぎ地のアトランタへ。(所要時間約5時間20分)(機中泊)

 
10日目:
●アトランタ乗り継ぎ成田へ
 アトランタ着後、航空機乗り換え、帰国の途へ。(所要時間約13時間40分).出発まで待機時間がだいぶありました(正味時間5時間ほど)。
 日付変更線通過。(機中泊)。Blg91011

11日目:
 成田着16:40 

余談:
☆黄熱病の予防接種が必要です。
 ”イエローカード“(接種証明書)持参が必要。現地では蚊などに刺されないよう注意していましたが、ずいぶん刺されてしまいました。

☆今回訪問地域ではテロ対策や、国際的な麻薬流通ルートのただ中にあること等で、我々の日常的な常識範囲を超えて、過剰と言える大変厳しい手荷物検査、ボディチェック、セキュリティ・チェックが行われていて、ずいぶん時間もかかりました。
 ランダム抜き取り検査などで立ち会い検査に当たると更に大変です。人権侵害ではと思うようなケースもあるようですが仕方ありません。あらためて国際情勢の厳しさを感じたものです。
 またアメリカの場合、本人立ち会いのない((抜き取り)検査の際にカギのかかったスーツケースなどは、すべて「”TSAロック”(アメリカ運輸保安局 TSA(Transportation Security Administration)によって認可・容認されたロック)かどうかは無関係に」、ロックを破壊しています。(TSAロックは壊さない、という建前とは別で、実際にはそうしないと作業量がさばききれないそうです)
 そしてロックの切断・破壊行為が原因による内容物の破壊や紛失に関しては、TSAは一切責任を負わなくてもよいという国の取り決めになっているようです。
 アメリカを通過する荷物にカギはかけないで。大事なものは入れないで。
                
  長々とお付き合いいただきありがとうございました。(完)

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2012年9月26日 (水)

ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(9日目午前)

 前回に続き、9日目(午前)です。

9日目:(モーニングコール5:30)
 早いもので、今日、午前中にチャールズ・ダーウィン」研究所を訪問した後は、「機中2泊」で帰国の途につきます。

 
・朝食はホテルで。
●朝は曇りで、あいにく日の出は眺められませんでしたが、お天気はまずjまず。
  船とバスで「チャールズ・ダーウィン」研究所へ向かいます。さほど遠くではありません。駐車場で下りて施設までは少し歩きます。91new

 ほどなくガラパゴスゾウガメの飼育/研究を行っている施設ゾーンに到着、見学スタート。
 
・ガラパゴスゾウガメ:
 ガラパゴス諸島に住んでいるガラパゴスゾウガメは、島ごとに背中の甲羅の形が異なり、鞍型やドーム型など、多くの亜種がいます。
 もともと「ガラパゴス」という名前は、ゾウガメの甲羅が馬の鞍(スペイン語でgalápago)に似ていることに由来しています。
 ロンサムジョージと名付けられた、鞍型の甲羅を持つピンタゾウガメは、ガラパゴス諸島国立公園のシンボル的存在として、長らく親しまれてきましたが、残念なことに2012年.6.月4日に死亡しました。
 ロンサムジョージは1971年12月にピンタ島で発見された最後のリクガメ(ガラパゴスゾウガメの亜種、ピンタゾウガメ)で、1972年3月にサンタクルス島のチャールズ・ダーウィン研究所に連れてこられました。
 ピンタ島でほかには同種が見つからなかったため、繁殖計画が始まり、ロンサムジョージは遺伝子的にピンタゾウガメに最も近い雌のゾウガメ2頭と一緒に飼育が行われました。しかし繁殖には成功しないまま、2012年6月24日に死亡しているのが発見されました。
 体重88kg、体長102cm。年齢は100歳を超えると推定され、これにより、ピンタゾウガメは完全に絶滅した可能性が高いと見られています。

・チャールズ・ダーウィン研究所(財団本部ベルギー国):
 ここでは、人間が持ち込んだ家畜(ヤギ、豚、猫、犬)などが野生化して、ガラパゴスのゾウガメやリクイグアナの餌などを食べ尽くしたために絶滅の危機に陥っている状況を救うことを目的として、諸島のフィールドに産卵されたゾウガメの卵を研究所に持ち帰り、人工孵化させた後、3~5年後にまた帰島させるというプロジェクトが実施されています。
 ガラパゴス諸島の中で南東端にある、約400万年前にできた最も古い島の1つと推定されているエスパニョラ島から連れてこられたゾウガメをはじめ、ガラパゴス諸島内の各種ユニークな種が集められていて、飼育研究が行われていると伺いました。

 見学可能なところには、かつては人間に飼われていた島の出所の分からない雄のゾウガメ(体重150kg近く)が集められている区域があり、またひときわ大きくて鞍型の甲羅を持つカメがいました。
 名前は「ディエゴ」。サンディエゴ動物園で飼われていたものが帰ってきたのだそうです。
 リクイグアナの姿もありました。92new

 
 ロンサム・ジョージ(死亡)の案内板を見て、ウチワサボテンの実に囓りつくゾウガメも眺め、さらにまた、各島毎に分けられた赤ちゃんゾウガメの飼育所なども見学できました。
 なお、人工孵化の時、生まれてくるゾウガメの性別はインキュベ-ト(孵卵)温度によって決まり(孵化時間は120~150日)、29.5℃の時には雌、また28℃の場合は雄になる、と説明表示がありました。生命の不思議です。93new

 
 ダーウィン・フィンチの群れていたゾーンでは、彼らの進化の歴史や、その後、人の活動に伴って起きている生息環境の変化が、種の存続に影響を及ぼす危険性等についても案内表示がありました。94new

 
・見学を終えて、ガラパゴス諸島を後にします。船でバルトラ島に渡り、空港へ。(昼食はボックス弁当)。95new

 ガラパゴス島発11:25→エクアドルのキトへ。(所要約2時間)
                       (→ 「9日目午後」へ続く)

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2012年9月25日 (火)

ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(8日目-続)

 8日目の続き記録です。

 ガラパゴス諸島、サウスプラザ島の北側海辺から中央部を経てほぼ西端まで辿ったら、帰りは南の断崖沿いを巡りながら、灯台まで。そこからアシカのテリトリーの中にある上陸地点まで戻ります。

 西端部では羽を休めるカッショクペリカンや体の小さいウミイグアナの群れ、また南面の断崖沿いにはナスカカツオドリなど多数の海鳥が飛び交う光景や、アカメカモメの営巣地等が見られました。8_4

 
 崖の窪みに営巣していたアカハシネッタイチョウは特徴の細長い尾羽が見えただけでしたので、飛んでいる姿は図鑑から。
 断崖沿いに灯台のあるところまで辿ります。8

 
 北側断崖沿いのルートはここまで。あとは中央部を横断してアシカがごろ寝している上陸地点まで戻ります。83s

8s

 
●帰路
 船に戻り、海路で約3時間かけてプエルトアヨラまで戻りました。
 この間、グンカンドリが船にぴったり寄り添って飛んでいました。船上にできる気流に乗って、”乗り降り自由”のタクシー代わりにしていたのでしょうか。8b

 夕食はホテルで。              (ガラパゴス島泊)
                          (→9日目に続く)

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ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(8日目)

 前日に続く、ガラパゴスの自然観察ハイライト、8日目の記録です。2回に分割しています。

8日目:(モーニングコール6:15)
 ホテルで朝食後、終日ガラパゴス諸島観光。

●バスでサンタクルス島/北端の港まで移動し、港からボートでヨット(クルーザー)に乗船。
  ブンタカリオン岬に移動します。
 この間に船内でウエットスーツ着替えなど、シュノーケリング準備も。8b2

 
●シュノーケリング。
 クルーザーが曳航しているボートに乗りシュノーケリング・ポイントに。
 ボートから海に入るのが怖くてなかなか決心が付かない初めての人も。マンツーマンのガイドのおかげで、やがて慣れて楽しまれたようです。
 たくさんの熱帯魚群、またサメなども見えました。
 (その後船内に戻り昼食)8

 
●ついでサウスプラザ島にドライランディング。
 サウスプラザ島は風光明媚な島。
連立するウチワサボテンの緑と,セスビウムの紅葉、そして海と空の青のコントラストが美しい景観を作っていました。

ドライランディングしてから島内の巡回コースを時計回りに巡りました。
 まずは、アシカとウミイグアナのテリトリーから、北側の浜辺沿いに島の西端の断崖付近まで。

 観察した動植物:
動物
 この島は南北2つの島から出来ています。北は上陸禁止です。ここはガラパゴス諸島の中でも屈指のリクイグアナ・サンクチュアリーだそうです。
  上陸地点ではアシカのお出迎え。海辺のアシカ・コロニーも目に飛び込んできました。すべての生き物が、人間には全く無関心です。

 ・アシカ親子、リクイグアナ、ウミイグアナ、ヨウガントカゲ、アカメカモメ親子など。
 大きなサボテンの根元には決まって、その実を食べる縄張りとするリクイグアナが陣取っていました。
 時には複数のイグアナが縄張り争いをしている状況も観察されました。
 (余談ながらその様子をNHKの取材班が撮影に来ておられました。2回に分けてTV放送番組になる予定だそうです。)8_2

8cc

 
植物
 ・ウチワサボテン:
   赤松のような太い幹をもつ独特の進化をしています。たくさんの実がついていました。
 ・セスビウム:
   (雨の後は緑色で、乾燥すると)紅葉して一面に赤い絨毯のように群落を形成して美しい景観を呈している植物(木本)です。花は少ないものの探すと見つかりました。
 溶岩が流れた後や、幸せそうにまどろむアシカ親子の姿が随所に見られた一方で、岩陰にアシカの子供の遺骸も目にとまった自然です。8_3

                     (次ページ、8日目-続へ)    

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2012年9月24日 (月)

ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(7日目)

 前日に続く、7日目の記録です。

7日目:(モーニングコール6:15)
 ホテルで朝食後、終日ガラパゴス諸島観光へ。
●プエルトアヨラの桟橋からボートに乗り換えてヨットに乗船します。ヨット(船名SEA LION号)と呼ばれていますが、クルーザーです。
 ・ノースセイモア島へ。
 海底が隆起してできたわずかな面積の小島にドライランディングします。Blg7cmoji

 
●ノースセイモア島。
 パロ・サントといわれる林の中にはアメリカグンカンドリやオオグンカンドリ、アオアシカツオドリなどの営巣地があります。
 ・見られた動植物:
(すべてガラパゴス固有種なので」種名には”ガラパゴス”が冠せられます)
 鳥類としてはアメリカグンカンドリ、オオグンカンドリ、アオアシカツオドリ(足の青色が濃いほどメスにもてる!)、カッショクペリカン、アカメカモメ等々。
 なお、カツオドリやカモメは海の中にダイブして魚を捕まえるため羽が濡れないよう分泌腺から出る油を塗っていますが、グンカンドリは油の分泌が少なく、海に飛び込むことができないため、魚を捕らえた他の鳥を襲い尻尾をつかんで吐かせたものを横取りすることで餌を得ているという無法者だそうです。7100nc

7_4

 ・動物ではアシカの親子、リクイグアナ、ウミイグアナ(海に潜れる唯一のイグアナ)、ヨウガントカゲなどが随所に間近に見られました。
 なお、本日の観察から少し話がそれますが、元々はこのノースセイモア島にはリクイグアナは生息していなくて、バルトラ島から連れてこられたのだそうです。
 そのためこの島ではリクイグアナの餌になるウチワサボテンの背が低いのです。というのは、元々からリクイグアナが生息しているサウスプラザ島などでは、ウチワサボテンはイグアナに食べられないように幹を木質化して背を高くするという進化をしてきたのだそうです。
 そしてまた、そのような進化をしたサボテンのある島では、リクイグアナは爪がないためサボテンの幹をよじ登ることができず、サボテンの実を食べるためには実が落ちてくるのをひたすら待つしかありません。
 それで、1本の大きな”サボテンの木”を縄張りとして、その下で生活をしているというのです。
 この事実は翌日訪問したサウスプラザ島での観察でよくわかりました。

 ●ノースセイモア島のパロ・サントの茂みを出て海岸部に到着すると、体は小さいウミイグアナやアシカのコロニーが見られました。
 出産後間もなく息絶えた、へその緒の付いた子供に涙を流しながら”目覚めなさい”と、つき添う母親の姿も。('組み写真 最下段の真ん中)
 海辺にはどこでも、赤くきれいなカニ(Sally lightfoot crab)が群れていました。
7_2

 
 観察後、ボートで船に戻り昼食。そしてウエットスーツに着替えて準備をした後、すこし移動 
 して、
●ラスバーチャス湾へ、そしてシュノーケリング。
 白い貝殻で出来た白砂のビーチにウエットランディング。
 砂浜の近くに小さな塩水の沼があり、数羽.のガラパゴス・フラミンゴが見られました。ここに定着していて移動はしないということでした。
 ウミガメが産卵にくるというきれいなビーチでは(ホテルで借りた)ウエットスーツ、アシヒレなどつけて、初心者講習も含めたシュノーケリングタイムを楽しみました。
 帰路はサンタクルス島の陸路をバスで縦断してプエルトアヨラまで帰り、町で切手など買い物をしてからボートでホテルへ。7_3

 夕食はホテル。                (ガラパゴス島泊)
                         (8日目に続く)

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2012年9月23日 (日)

ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(6日目)

 前回記事の続きで、6日目の記録です。

6日目:(モーニングコール5:30)
 エクアドルの首都キトからチャールズ・ダーウィンが進化論「種の起源」のヒントを得たとして知られる絶海の孤島ガラパゴスへ。日本との時差はマイナス15時間。
 なおガラパゴスは5~12月が乾期、12~5月が雨期。9月の平均気温は23.3℃でしのぎやすい。

 朝食はホテルで済ませた後、キト発、空路、ガラパゴス諸島の玄関口「バルトラ空港」へ向かいます。
 キトの空港離陸後まもなくエクアドルの“富士山“と呼ばれる冠雪したコトパクシ(5,897m)の秀麗な山容を機上から眺めることが出来ました。(グアヤキル経由、バルトラ空港まで、所要時間約3時間15分)。
 バルトラ空港着後、空港で入島料を払い、セキュリティーチェック、更に手荷物は全部あけての検疫検査がありました。空港を出てから、バスでバルトラ島、更に、バスと船とを乗り継いでサンタクルス島へ。
 (なお、本日以降、ガラパゴス諸島観光の島から島への移動はすべて船(クルーザー&ボート))6923scc

 
●サンタクルス島着後、ジープでガラパゴス・サンタクルス島の高地(ハイランド)に向かう。
 そこで、かつて島の火山活動による溶岩流が冷える時に陥没して形成されたツイン・クレーターと呼ばれる1対の巨大陥没口を見学。
 またさらに、その近くにある溶岩ドームを見学。Blg6

 
 見学後移動して
●サンタクルス島高地(ハイランド)にある農場を訪問、そこに生息している野生のガラパゴス・ゾウガメ(ドーム型の甲羅持つ種)を観察。Blg6_2

 
●昼食は農場で。観光後、バスで港まで。埠頭にはごろりとお昼寝をしているガラパゴス・アシカの姿が。明るく輝く海です。
 桟橋からホテルへの往き来は”タクシー”と呼ばれる文字通り足代わりの(船外機の着いた)小船。”客待ちのタクシー”がずらり。呼べば,いつでも、ひとりでもOK。安価です。
 ホテル専属の送迎用タクシーで、3連泊するサンタクルス島のホテル(FINCH BAY HOTEL)へ早めの到着。Blg6

 
●小休止してから、夕食までの余裕時間を利用して周辺の散策に。
 途中の道々でヨウガントカゲ、リクイグアナ、カモメ仲間では世界一少ないというヨウガンカモメ、そしてダーウィンの心を動かし「進化論」を世に出すことになったという13種類のフィンチ(総称ダーウィンフィンチ)など、初めて見るめずらしい生き物が間近に見られ、また溶岩台地の特異的な景観を楽しみ、ヨットハーバーにも立ち寄るなど、気持ちの良い1時間少々のウォーキングでした。Blg6cc

 夕食はホテル・レストランにて。      (ガラパゴス島泊)
                          (→7日目に続く)

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2012年9月22日 (土)

ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(4、5日目)

前回に続く4日目そして5日目の記録です。

4日目:(モーニングコール7:15)
 ラグーンクルーズ後、カナイマからカラカスへ。

●ラグーン・クルーズ
 ロッジで朝食後、ラグーン・クルーズに。
 宿泊ロッジの目の前に広がるカナイマ湖と呼ばれているラグーンには大小5つの滝が流れ落ちています。右からウカイマの滝、ゴロンドリーナの滝、ペモンの滝、クライマの滝、そして最大のアチャの滝です。
 移動日なので、水しぶきで衣服がひどく濡れない程度に、ロッジ河畔から出るカヌー・ボートで大接近します。

 見学後、ロッジ近くの民芸品ショップを覗いてきました。異国情緒たっぷりでした。
 (以下写真はクリックで拡大します)Blg4c

 
●カナイマからカラカスへ
 ロッジに戻り、荷物と昼食のボックス弁当を受け取り、カナイマから小型ジェット機でプエルトオルダスへ(所要約1時間)。
 到着後、航空機を乗り換え、ツアー初日宿泊したカラカスへ移動。(所要約1時間)。
 夕闇迫るカリブ海の景色を眺めながら、夕食はホテルで。Blg4

                   カラカス泊(HOTEL OLE CARIBE)

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5日目:(モーニングコール2:15)
 カラカス(ベネズエラ)からキト(エクアドル)へ。日本との時差はマイナス14時間。

 早朝カラカス発(朝食はボックス弁当)空路→乗り継ぎ地ボゴタへ.(所要時間約1時間50分)→ボゴタで航空機を乗り継ぎキト(エクアドルの首都)へ。(所要時間約1時間40分)
 
 キト着後、バスで世界遺産の街・キト市内観光へ。

●北半球と南半球の境目(赤道の線)をまたぐことも出来る「赤道記念碑」:
 キトから北へ20kmの位置を通過する赤道を記念して、高さ30mに及ぶ赤道碑が建てられていて、ここで北半球・南半球を跨いで記念写真を撮るという、全世界共通の観光名所。
 ただ、実はその後GPSで正確な計測が行われた結果、真の赤道はモニュメント(記念碑)のある場所から約250m離れたところにあったということで、こちらにはもはや記念碑などありませんが、隠れた観光名所(「ソーラー・インティーナン博物館」、といっても建物ではなく、屋外の展示施設です)の見学をしました。
 記念塔から歩いて10分くらいのところにある、ちょっと怪しい雰囲気もある、しかしなかなか面白いところでした。
 赤道を挟んで渦巻きがどう変わるかとか、赤道直下では生卵が立てられる!など、楽しませるイベントなどもありました。
 レストランでの昼食をはさんで、赤道記念碑の広場で勧められるままに記念撮影。たわい無いことです。

 ・空港からインティーナン屋外博物館へ、昼食をはさんで、赤道記念碑広場の風景。Blg5

 
●国家独立を記念した石碑が建つ「独立広場」:
 赤道記念碑見学後、バスで、世界遺産の街、狭く急勾配の坂道が縦横に走るキトの旧市街の町並みを目の当たりにしながら、独立記念碑の建つ広場に移動します。
 1809年8月10日に独立した記念碑のたつ市民憩いの広場は、北から時計回りに大司教舎、キト市役所、カテドラル、大統領府によって四方が囲まれています。
 広場中央にある記念碑は、地球儀の上に立つ女神が金色の赤道の上に立っているもので、またその下にいるライオンに矢が刺さって(穴が開いて)いるのは、スペイン(ライオン)の支配が終わったことを表したモニュメントです。Blg5_2

 
●荘厳な雰囲気の漂う「サンフランシスコ教会・修道院」訪問:
 再びバスで広場から移動して教会に向かいます。
 古くはインカの宮殿があった場所に,征服者が1535年に建てた南米一古い教会で、スペインのエル・エスコリアル宮殿を模して作られています。
 ここはスペインの支配下にあって、先住民たちが伝統文化を引き継ぎながらアンデスならではのキリスト教美術をはぐくむ拠点となっています。
 祭壇にはキト派美術の巨匠ラガルタの”キトの聖母”像が置かれています。また正面の広場はかつてインディへナ(先住民)達が各地から集まって市場・交流の場となっていました。Blg

 観光後ホテルへ。夕食はホテル。長い一日でした。
                       キト泊(HOTEL AKROS)
                         (→6日目に続く)
                   

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2012年9月20日 (木)

ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(3日目続き(2))

3日目の続き(2)です。

●復路、サボの滝へ:
 エンジェルフォールの眺めを堪能したら、来た道を下ります。ボート発着場まで戻り、施設で暖かいピクニックランチを食べて元気回復。
 食後、すぐ近くの第一展望所からエンジェルフォールを再度ちらりと見に行き、3_6

 
 戻ってから靴をアクアシューズに履き替え、手荷物を整理し、次のサボの滝へ向かう準備をしてボートに乗り込みます。
 川筋には青色のきれいなイトトンボがたくさん飛び交っていて、ボートにもやって来ました。
 途中、往路では乗船したままで通過したところが、下りでは危険と判断され、100mほどの間はいったん下船して陸地を歩きました。
 そして再びボートに乗り、スリリングな川下りを楽しみながら、往路同様、マユパ急流を回避するためマユパ島で一度下船、陸地を30分程歩いて再びボートに乗り、サボの滝へと下っていきます。Photo_2

 
●サボの滝:
 アナトリー島に上陸し、20分ほど歩いてサポの滝に着きます。 ”サボ”とはカエルの意で、流れ落ちる水の音が蛙の鳴き声に似ていることから名付けられたそうです。
 滝は裏側が歩けることで有名で、雨期で水量が多過ぎる時は危険で通行できないそうですが、今回はまだ大丈夫。
 それでも頭の上からバケツで水をぶっかけられるような状況で、ずぶ濡れは必至。水着に着替える人や、パンツだけの外国人も。
 着替えるのも面倒だし、荷物が増えるし、ということで靴はアクアシューズ、帽子とポンチョは登山用のものを着用して滝裏を往復しましたので、何とか上半身だけはずぶ濡れを免れました。
 
 ・滝への往路:Photo_3

Photo_4

 
 ・日暮れる滝からの復路:Photo_5

 滝からの戻り時は既に日没で、遠雷の音とすさまじい稲光にせかされるように、懐中電灯で足下を照らしながらボートに戻り、少し下流のウカイマ港まで帰ります。
 そして迎えに来ていたジープでホテルに戻り、着替えてから夕食。

 長い一日でしたが満足感に浸った一日でした。夕食はロッジで。
                      (カナイマ泊(WAKU LODGE))
                          (→4、5日目に続く)

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ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(3日目続き(1))

3日目の続き(1)です。

●エンジェルフォール:
 好天に恵まれた展望台からは、日を浴びて白く輝きながら降ってくる落差979mのエンジェルフォールの眺めが圧巻でした。
 汗をかいて歩いてたどり着いたことも加わって、セスナ機からの景観より、こちらの方が一層すばらしく感じられました。P9210412

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Photo

                 (→3日目続き(2)ページに続きます)

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ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(3日目)

 前回の記事に続きます。

3日目:(モーニングコール4:15)

 ●終日カナイマ。本日はエンジェルフォール展望ハイキングとサボの滝観光。

 カナイマからエンジェルフォールまではおよそ片道5時間半。その概略内訳は、ヤマハの船外機を装備したカヌー・ボートでカラオ川を1時間遡上、途中浅瀬のためボートを降りて約30分歩き、再びボートと合流し2.5時間乗船して休憩施設/第1展望所到着、ここから徒歩でジャングルの山道を約90分歩いてライメの展望台に到着。
 そして帰路もほぼ同じ行程で川を下り、途中アナトリー島に上陸、サボの滝を観光という長丁場の一日

 ボートで往き来するカラオ川の水は、流域の樹木から出るタンニン成分のため、コカコーラ色になっています。
 また樹木から分泌される成分で出来る白い泡の塊が無数に浮かんでいます。原住民の人達が石けん代わりに利用しているという。

●ボートでラトンシート島へ、そこからエンジェルフォールを見上げるライメの展望台をめざしてハイキング:
 カヌーボートで目的地へ。
 夜明け前にジープでロッジを出発し、ウカイマ港まで約20分。ここから 巨木をくりぬいて作られた船外機装備のモーター・カヌーボート(以降ボート)に8名ずつ乗り込み、カラオ川を遡ります。
  難所のマユパの急流を迂回するためマユパ島に上陸し、島の向こう端へ約30分、明けそめの朝日が射す草原の中を歩いて抜け、再び差し回してあったボートに乗り、カラオ川を遡上し、オルケデア島を目指します。
 視界をおおうような巨大アウヤン・テプイ、そしてその他の大小様々なテプイ(テーブルマウンテン)はそれぞれ形が異なり、20億年前に形成されたという特異な風景が次々に展開します。3

3_2

 
 オルケデア島に到着したらトイレ休憩とボートに積み込んであったボックス弁当の朝食タイム。
 食後、さらにボートからの景観を楽しみながら、チュラン川の急流を越え、エンジェルフォールのあるアウヤン・テプイが目前に迫るラトンシート島を目指します。3_3

3_4

 
 ほんのしばらくだけ、雲のかかったアウヤン・テプイから流れ落ちるエンジェルフォールが見えました(望遠)。
 なおボートでは、(雨期で)雨が降って川の水が一定に満たないと、ラトンシート島までたどり着くことは出来ません。
 ラトンシート島の対岸に到達してから、一度全員ボートを下り、1艘のボートで二回に分けて向こう岸のラトンシート島に上陸しました。
 休憩施設/第一展望所でハイキングシューズに履き替え、身支度、必要最小限の手荷物をザックに入れ、不要物は施設に置いて準備完了、いよいよハイキングのスタートです。
 木の根が這い回っていて歩きにくいジャングルの山道を登っていきます。行程は片道約3km、90分ほどで、エンジェルフォールが樹幹からわずかに垣間見えた滝への標識を過ぎると、ほどなくエンジェルフォールを見上げるライメの展望台に到達しました。3_5

                 (→3日目続き(1)ページに続きます)

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2012年9月19日 (水)

ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(2日目続き)

 2日目の続きです。

 遊覧飛行から戻り、ロッジで昼食後、ユリの滝に向かいます。

●ユリの滝観光
 ロッジからジープで約30分、ボート乗り場へ。そこからオリノコ川の支流カラオ川をカヌー・ボートで20分ほど下り、船着き場で下船して川沿いにジャングルを歩き、ユリの滝に向かいます。
 カヌー・ボートは巨木をくりぬいて造られたカヌーに、船外機が装備されたボートで、舳先に(操船の)助手が木製の櫂をもって陣取り、船尾に装備された船外機を操作する”船頭”の操船をサポートするというもの。
 8名ずつ、2艘のボートに分かれて乗船しました。ただ、あくまでもカヌーですから乗り心地はいいとはいえませんし、乗り降りは、最初は危なっかしいです。必ず船頭さん達のサポートを受けます。当然ながら救命胴衣は必着です。
 急流や難所にさしかかると、舳先の操船サポートは欠かせません。船頭さんとはまさに阿吽の呼吸でその”船さばき”は見事なものですが、やはりドキドキします。
 また流れの穏やかなところではかなりのスピードで走るため、舳先で出来る水しぶきが相当かかります。難所では、流れのしぶきをもろに被り、スリリングであるだけでなく、(カッパやポンチョなどを被らなければ)相当濡れてしまいます。
 今日のボート乗船時間は短かったのですが、明日以降の長時間ボート・ツアーの予行演習、ということでもありました。Photo

 
 船着き場でボートを降りてジャングルの道を川沿いに歩き、ユリ・ルーの滝を経てユリの滝へ。
 道中で見られる熱帯林に咲くランなどめずらしい植物や、猛毒を持つ赤いヤドクガエルなど、ネイチャー・ガイド氏から説明を聞きながら、30分ほどでユリ・ルーの滝です。Photo_2

 
 そこから更に、流れにかかる板1枚幅の橋をおっかなびっくり渡り、10分ほどで目的地ユリの滝に到着しました。
 コーラ色の水が水煙を上げて流れ落ちています。落差はさほどではありませんがなかなか見応えのある景観です。Photo_3

 水の色は流域の樹木に含まれるタンニンなどの成分が融け出して着色しているそうです。
 余談ですが、この水系を使用している宿泊ロッジの水道も同じ色の着色があり、はじめて見たときは配管のサビの色かと思ったものでしたが、説明を聞いて分かりました。
 現地の人達は人はこの水を日常的に使用していて、健康に良いとのこと。(ただ私たちは慣れないので、飲料水はすべてペットボトルの(透明な)製品にしました。)

 なお、ユリの滝は平地に幅広く流れる滝で、岸から眺められるため、しぶきを浴びたり体が濡れたりするようなことはありませんが、ここまで川沿いにくる間にも足下は濡れるためアクアシューズかスポーツサンダルが必要です。

 ユリの滝見学後、下流に向かって砂浜を数分行くと、表面が一面黒色になった砂浜がありました。ガイド氏の説明のよるとこれは高純度のレアー・メタルを含んだ砂が堆積しているからだそうです。
 そして、浅瀬で波の穏やかなところにでると、ガイド氏がとつぜん上半身裸になるや、コーラ色の川に飛び込んで泳ぎはじめました。何人かの人も促されて水着になり、しばしの水浴?を楽しんでいました。水は温かでした。
 泳がない人達はあたりでバードウオッチングなどを楽しんだようです。Photo_4

 
 そして暮れなずむカラオ川を再びボートで帰りました。川面にはやはり樹の成分だという泡の塊がたくさん浮かんで流れていました。
 現地の人達はこれをセッケンの代わりに利用しているのだそうです。Photo_5

 終日、スコールなどにも遭うことなく、中味の濃い良い一日でした。
 夕食はロッジのレストランで。 カナイマ泊(WAKU LODGE))
                         (→3日目に続く)

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ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(1、2日目)

 先の予定とは違ったところも出来ましたが、ここから実際の旅日記です。

1日目:
 カラカス(ベネズエラ)へ。
 成田→アトランタ(所要時間約12時間20分)乗り継ぎ→カラカスへ(ベネズエラ首都)(所要時間約4時間25分)、着後ホテルへ。
                   カラカス泊(HOTEL OLE CARIBE)
                   (日本との時差はマイナス13時間)

2日目:(モーニングコール4:15)
 カナイマへ。
 朝食はボックス弁当。早朝カラカス発、空路プエルトオルダスへ。(所要約1時間)。
着後小型ジェット機に乗り換えギアナ高地の観光拠点、カナイマへ。所要約1時間。
 この地域は4月~10月が雨期、気温は12~30℃で、湿度が高く、日中は蒸し暑い。

●エンジェルフォール遊覧飛行:
 ギアナ高地、旅のハイライトといえるエンジェルフォール遊覧飛行、風雨の強い日は離陸できず、また離陸しても雲がかかるとエンジェルフォールは見られません。晴れてしかも雲がないことが絶対条件で、飛び立つタイミングはベテランパイロットの判断にゆだねられます。 
 乗客は期待を込めてその時をただじっと待つだけ。当然ながら運が悪ければ遊覧飛行は出来ないまま、ツアーが終わることもあるという条件付き。
 そして幸運なことに、カナイマ空港到着時、天気は絶好のフライト日和。これなら当日遊覧飛行が実施できるという。よかったと喜びの声。
 一旦ジープに乗り、宿泊するロッジに行き、小休止してから、急遽当日のスケジュール変更で、再びジープで空港に戻り、待機してフライトの順番待ちに。
 そして待つこと一時間あまり、急に声がかかり、セスナ機に急げという。
 機長含めて6人乗り込み離陸。サバンナ、ジャングル、そして世界最長の滝エンジェルフォールが流れ落ちる壮大なアウヤンテプイの上空を巡る約45分間の遊覧飛行でした。
 (以下、画像はクリックで拡大します)Photo

 
 蛇行するカラオ川、次々に視界に飛び込んでくる大小様々、特異な形のテプイ(テーブルマウンテン)、その頂上は想像以上に平坦なところがあったり、また激しい浸食で峨々としていたりと見飽きることがありません。Photo_2

 
 もちろん圧巻は、世界最大の落差 979 mを誇るエンジェルフォール。3

 
 雲もなくこれだけ全体がきれいに眺められるのは大変幸運ということでした。
 滝壺がない!ということがとても良く分かりました。L

 
 あっという間に予定の時間が過ぎ、機上からの眺望を堪能しながらカナイマ空港に戻ります。Photo_3

 下り立ってからジープで宿泊ロッジに戻り、昼食。そして昼食後、ユリの滝観光に向かいました。
                              (→2日目続きへ

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2012年9月18日 (火)

ギアナ高地・エンジェルフォールとガラパゴス諸島への旅(概要/予定)

 9月中旬過ぎから、ギアナ高地のエンジェルフォールとガラパゴス諸島に行ってきました。
 どちらもTV映像などでは何度も見たことがありますが、実際に見るのは初めてです。
 酷暑の日本とは若干異なり、熱帯の日中はさすがに蒸し暑くても、夜間は気温が下がり、残暑の厳しかった日本に較べればむしろ過ごしやすい時期でした。

ツアー日程(予定)概要:Blg

 
出発直前、にわか勉強の予備知識:

☆エンジェルフォール概要:
  ●ベネズエラ:
 首都カラカス。熱帯に位置する南アメリカ北部、カリブ海に面する共和国で、15世紀末コロンブスが来航。
 1811年スペイン領から独立。住民は欧米系や混血が多く、言語はスペイン語。世界有数の産油国。面積91万平方キロメートル。人口3,036万(2012推計値)。現首長はチャベス大統領。(→2012/10再選)

  ●エンジェルフォール:
  エンジェルフォールは、南アメリカ大陸北部のギアナ高地にある最大のテプイ(テーブルトップマウンテン)であるアウヤンテプイから流れ落ちる世界最大の落差 979 mを誇る滝で、岩にぶつかることなく直下する距離は 807m。
 落差が非常に大きく、落下する水は滝下部に達するより前に空中に飛散してしまうため、滝壺が存在しない。
 空中に飛散した水は空気と絡みあって滝下部は暴風雨のようになっている。行政上は、ベネズエラのカナイマ国立公園内に所在する。
 エンジェルフォールとして世界的に知られるようになったのは、1937年、アメリカ人探検飛行家ジェームズ・クロフォード・エンジェル・マーシャル(ジミー・エンジェル)が飛行機を飛ばしていてこの滝を発見し紹介したことによる。
 なお、アウヤンテプイの頂上台地に置き去りになっていったジミー・エンジェルの飛行機は1970年にベネズエラ軍によって回収、修理された後、現在(2012年時点)はシウダー・ボリバルの空港前に設置・公開されている。
 (写真はライメの展望台から:筆者撮影)P9210386

  ●カナイマ国立公園:
  1994年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)として登録された。現在も人類未踏の場所が点在している。
 面積は、30,000平方キロメートル以上(関東地方より少し狭い程度)あり、大小100余りのテーブルマウンテン(卓状上台地)が緑のジャングルに浮かぶ一帯がギアナ高地と呼ばれている。
 この地帯は、プレートテクトニクスの影響をほとんど受けず、約20億年前の地質がそのまま残っているという。
 熱帯気候で、12月から5月までが乾季で、6月から11月が雨季。カリブ海からの湿った風がギアナ高地に吹き込んで、一帯にジャングルを形成している。
 エンジェルフォールへ向かうには、シウダー・ボリバルが起点。そこからカナイマは陸の孤島であるため、航空機(セスナ機)でしか行くことができない。
 ジャングルに囲まれたカナイマ湖のほとりに数軒のロッジと村人が暮らすカナイマ村があり、ここを拠点にエンジェルフォールへのボートツアーやエンジェルフォール遊覧飛行、またカナイマラグーンとサポの滝ボートツアーなどがあり、2泊3日のツアーが一般的。(今回のツアーも同じ)

 
☆ガラパゴス諸島概要:
 ●エクアドル:
 首都キト。Ecuador(スペイン語)は赤道の意。南アメリカ北西部、太平洋岸の赤道上にある共和国。1822独立。住民はインディオが多く、言語はスペイン語。面積28万3千平方キロメートル。人口1,523万(2012推計値)。

 ●ガラパゴス諸島 (コロン諸島):
 エクアドル領ガラパゴス諸島は、南米エクアドルの沿岸から西方約900km離れた太平洋上にあって、500万年ほど昔に海底火山の隆起によって出来たものと考えられている火山群島。
 ダーウィンが進化論の着想を得たという「ビーグル号航海記」で有名。特異な生物相をなす「進化の島」と呼ばれている。
 島には彼を記念した「チャールズ・ダーウィン研究所」が1964年に開設され、現在でも、野生生物の保護・調査に当たっている。
  1978年にユネスコ世界遺産初の自然遺産に登録され、2001年には、ガラパゴス海洋保護区も含めた登録となった。
 ガラパゴスの島々は大陸と一度も陸続きになったことのない海洋島で、天敵になるような大型の陸棲哺乳類が存在しないため、独自の進化を遂げた固有種が多く存在している。Blg

 ●よく知られた動物種
 ・ガラパゴスゾウガメ - 大型のリクガメ。甲羅がドーム型のものと鞍型のものに分けられる。島ごとに多くの亜種に分かれるがそれを独立種とする説もある。主に、果実・木の実などを食べる。
 (写真はドーム型:ダーウイン研究所で筆者撮影)P9261226

 ・ガラパゴスペンギン - 世界で3番目に小さく、唯一熱帯性種のペンギン。フンボルト海流にのってくる魚類を餌にしているが、近年のエルニーニョ現象により餌が減り、個体数も減少した。
 ・ガラパゴスリクイグアナ - サンタフェ島には Conolophus pallidus が、その他の島には Conolophus subcristatus が生息していたが、既に絶滅した島もある。
 主にウチワサボテンを食べるが、移入されたヤギによって食料が奪われ、存続が危ぶまれている。
 (写真はサウスプラザ島で:筆者撮影)P9261144

 ・ウミイグアナ - 海岸に生息し、海草などを食べる。
 ・ヨウガントカゲ - 各島に1種、全部で7種が生息する。
 ・ガラパゴスアシカ
 ・ガラパゴスオットセイ
鳥類では、
 ・グンカンドリ-喉元の赤い袋を膨らませて求愛行動をする。
 ・アカアシカツオドリとアオアシカツオドリ-赤と青の足がかわいい。
 ・アカメカモメ-眼の赤いリングがきれい。
 ・ガラパゴスアホウドリ。
 海鳥の他、ガラパゴス諸島に棲み着いている鳥類は29種、そのうち22種が固有種。

 ●観光開発が進むにつれて環境破壊も深刻になり、観光客に対するナチュラリストガイド制度などの厳重な自然保護対策も講じられている。
 なお、ガラパゴス諸島には、名前が付いているだけでも123島があるが、メインの島は19。
 そのうちの2島にエクアドル本土からのフライトがあり、そこからクルーズ船で島々を巡るのが一般的な観光の方法になっている。
                     (→記録1、2日目に続く)

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2012年9月17日 (月)

シマツユクサ、果実(種)の確認(続)

 シマツユクサと外観がよく似たカロライナツユクサが発見され、両者の区別は種の様子でも確認できると学術報告がされています。(http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/Commelina%20.caroliniana%202012..html):ハイパーリンクはしていません。ご覧になるにはURLをコピーして、ブラウズ・ソフト(インターネット・エクスプローラーなど)に貼り付けてアクセスして下さい。

 種の確認結果、やはりシマツユクサで、新種の和名カロライナツユクサではないことが分かりました。

 猛暑日の予報で、既に30℃を超えていた午前9時ごろから”捜索”開始。元気の良さそうな花の付いた株の苞を覗いてみます。
 まずダメからスタート。(花が新鮮な時に果実(蒴果)が出来ているわけないですね。9

 
 またまたダメに決まっていると思いながら苞を開いてみるとその通りでダメでした。Photo

 
 新しい花が一つ顔を出していた苞を広げてみると、一つの花が終わった後に未熟果実が出来ていました。1

 
 どのくらいの数の苞を開いて見たかわかりません。暑くてもう止めようかと軟弱気分になった頃、ついに見つかりました。初めてのことで、しばし暑さを忘れましたね。
 背景がうるさいので、茎をそっとたぐり寄せて記念撮影。(再掲:画像はクリックで拡大します)301

 
 その後、苞の部位を壊さないように採取して持ち帰り、観察し直すことに。なお採取の際に、一粒の種が草むらに転がり落ちて、回収はギブアップです。
 種表面にシマツユクサの特徴的な皺があり、カロライナツユクサではなく、本種はシマツユクサと確認しました。種は全部で5個でした。Nc200

 それにしても、どうして当地(埼玉県東部)の池の端に”忽然と”生育しているのか分かりようがありません。
 (なお、旧聞ですが、2年前に、神奈川県茅ヶ崎市公式ホームページにもシマツユクサが見られるという紹介の記事がありました。(http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/bunka_rekishi/bunkashiryokan/tsushin/17258/15677/015205.html)

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シマツユクサ、果実(種)の確認

 昨年の初秋はじめて、正しくは「シマツユクサ」のところ、知らずに「マルバツユクサ」として誤った記事を書きました
 後日、専門家のホームページ(http://blog.goo.ne.jp/yukinioowaretaoze/e/e14dc68bf725e07c5f6656b246dbe58e)を拝見し、更にお尋ねして誤りがわかり、修正いたしました。
 その折、シマツユクサと確認するためには果実(種)の確認が肝要とご教示頂きましたが、昨シーズンは出来ませんでした。
 今年、あらためて経過と結果を確認できましたので記録としました。

 なお、観察場所は昨年と全く同じ調節池の堤防斜面です。これまで、(普通の)ツユクサの繁茂する農道や草地など、日常的な散歩コースの範囲内では、シマツユクサは観察していません。

 
●2012.5.1、若苗を確認しました。既にだいぶ大きくなっていましたから、実際の芽吹きはもっと早いのでしょう。501p5010100201251

 近くにはツユクサの苗がすでに群生をはじめていました。定期的に除草が行われるため、分からなく心配があり、数株掘りとって持ち帰り、小さな植木鉢に植えて、経過も比較確認することにしました。
 (後日、こちらにも花が咲いて間違いないことを確認してから、逸脱させないよう、処分しました)

 
●7月10日、はじめて開花を観察しました。開花した株はわずかでした。近くのツユクサは、早いものでは6月には花をつけていましたので、まだかまだかと待ちわびていたのですが。
 小さな花に小さな黒いハナアブも訪れていました。Photo

 
●7月25日、他の雑草に負けず、よく育った群生が観察できましたが、開花はずっと少ない状態で、果実(蒴果)は見つかりません。
 今夏は特に猛暑と小雨で、さすがの雑草群もあまり勢いがない状態が多かったようです。少しでも雨の降った翌朝には元気を取りもどしていましたが。
 (なお写真下のツユクサは、近くに生えているものをちぎって並べ、撮影したものです)。
 キタヒメヒラタアブが吸蜜に来ていました。この時も果実は見つかりませんでした。725

 
●8月3日、外出するとクラクラするような猛暑日連続の毎日。群落は元気よく繁茂しています。丈夫なものです。花数はずっと少なく、この時も果実は見つけられませんでした。831r0026341

 
●8月7日、汗をかきながら、30分ばかり、花の付いた/終わった苞を指先で開いては、ダメ、開いてはダメ、の繰り返しの後、ついに果実を見つけました。初めての幸運でした。
 雑草の草むらにしゃがみ込んでうろうろしている姿は不審者そのものです。87

 この貴重な標本を壊さないように注意はしたのですが、ハサミなどの準備がなく、苞の部分を指先でちぎった際に、1粒の種が苞から草むらの地面に転がり落ちるのが分かりました。
 探すのは至難の業であきらめて、苞の部位をシャーレに入れ持ち帰り、あらためて観察することに。
 種は4粒ありましたので、完全なものは5個の種子が出来ていたということになります。
                              (→続)

 なおこの数日後、大型機械による除草作業によって、この場所はきれいに刈り取られてしまい、うち続く日照りで茶色の地面になってしまいました。

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2012年9月16日 (日)

ツユクサ/ケツユクサ、種

 道端や草地などいたるところにごく普通に生える1年草。いつの間にか庭にも生えてきます。畑などの農地では強害雑草あつかいです。
 ちぎった茎を水につけておくと簡単に発根して、すぐに枯れたりはしません。
 夏から秋にかけて二枚貝のような貝殻状の苞葉に包まれて青い花をつけます。花は数日おきに1個ずつ花柄をのばし、苞葉の外に出て咲きます。

 近くに咲いている花にはカンガルーの耳のような形のものと、Photo_6

 
 コアラの耳のような形の花の群落があります。こちらは苞に毛が生えていますので、「ケツユクサ」と呼ばれています。
 (写真下段右)(なおカンガルー型の苞には毛はありません。写真下段左)Photo_5

 ツユクサの花の色や形、葉の様子などには変化が多く、様々な品種の報告がされています。花期は6~10月。

 群生している株の苞葉を開いてみると、新鮮な緑色のものでは(当然)まだ果実ができていないものから、出来てもはじけていないもの、1_2

 
 また、茶色になりかけた苞葉には、手で押すと果実の皮が割れて黒くなった種が転がりだすものもあり、Photo_4

 
 すっかり茶色になった苞葉では、果実の皮がはじけて飛びだした種が一部残っているものから、すべてこぼれ落ちて空っぽのものまで色々でした。Photo_3

 ともかく、降っても照っても丈夫な草です。

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2012年9月15日 (土)

ツクツクドングリボウシ抜殻?

 先日(9/12)は、富士山初冠雪のニュースを聞き、はや9月も半ばになりましたが、当地は依然として猛暑日や熱帯夜を引きずっています。
 しかし、日中の公園で聞こえるツクツクボウシの声はだんだん少なくなり、雨は降らずに強風だけ吹いた後には、植樹林のアラカシ、スダジイ、コナラやクヌギなどのドングリが、木の枝に鈴なりに付いていたツクツクボウシの抜け殻とともに地面に落ちるようになりました。
 Photo_2

 
ツクツクドングリボウシ抜殻?:P9130041

 
夏から秋へ:P9130042

 
 空には夏の雲と秋の雲が同居しています。Photo_3

 
 刈り取りが終わって2番穂が伸びはじめた田んぼのあちこちで、裁断されカラカラに乾いた稲わらが燃やされて、そのたなびく煙が目にしみる、毎年変わらぬ田んぼ風景です。R0027963c

 残暑はゆっくり去って行き、秋がゆっくりやって来ます。

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2012年9月14日 (金)

ホソヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、ツマキヘリカメムシ、ホオズキカメムシ、クサギカメムシ

 近くで普通に見られるカメムシ。これまでも繰り返し登場しています。

●ホソヘリカメムシ(ホソヘリカメムシ科):
 クズの葉にいた茶色で、がに股の後脚が長く、体型はスマートなカメムシ。体長14~17mm。エンドウ、インゲン、ダイズなどを食害します。
 出現時期は4~10月、分布は北海道、本州、四国、九州。1r0027498

 
●ホソハリカメムシ(成虫/幼虫)(ヘリカメムシ科):
 草地のイネ科雑草に、幼虫と共にいました。成虫の体長10mmほどで、前胸背側角は黒色で側方に尖って突き出しています。イネ科・ヒエ科植物に集まります。
 出現時期は4~10月。分布は日本各地。2blg2012713

 
ツマキヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 カゴに止まっていました。体長9mmほど。全身、地味な光沢のない黒褐色で、触角先端は橙色。腹部後方の幅が広くなっていて、運動靴の底敷きの様な体型。スイバやギシギシ、キイチゴなどの汁を吸っています。
 出現時期は5~10月、分布は本州、四国、九州 。3

 
●ホオズキカメムシ(ヘリカメムシ科):
 空き地の草むらにいました。体長16mmほど。濃茶色で、後脚は太く、腹部側面に縞模様があるカメムシ。体表面に細かい短毛が生えています。
 ホオズキやヒルガオ科の植物がはえる草地などに見られます。サツマイモ、トマト、ナスなどにもつく害虫。
 出現時期は6~8月。分布は本州、四国、九州。4

 
●クサギカメムシ(2齢幼虫と成虫)(カメムシ科):
 2齢幼虫はノリウツギの花についていました。成虫は庭にやってきたものです。体長16mmほどで、細かいまだら模様のある暗褐色。
 最も普通に見られ、また臭いので嫌われるカメムシのひとつ。
 クワ、クサギなどにつき、モモ、ウメなどの果実も食害します。晩秋、人家に入りこんで冬を越すこともあります。
 出現時期は4~11月、分布は日本各地。52

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2012年9月13日 (木)

ミヤマカメムシの1種、ヒゲナガカメムシ、ツヤマルシラホシカメムシ(幼虫/成虫)、マルカメムシ

 山地林縁や広場、庭などで見かけたカメムシです。

●ミヤマカメムシの1種:
 山地林縁で見かけました。大きさ5mmほどの茶色のカメムシ。よく似たものがいて名前など詳細は分かりません。
 ミヤマカメムシの仲間は丘陵地の雑木林の林縁や、里山、平地の林などで、数は多くないものの、比較的普通に見かけることが出来ます。5mm1

 
●ヒゲナガカメムシ(ナガカメムシ科)
 駐車場に止めていた車の上を這っていました。2枚ともピンぼけで、日陰と直射日光の元で撮ったものは同じ個体には見えないほど違う画像になってしまいました。
 体長8~9mm、光沢のある褐色で、前脚が太く、翅の革質後寄りにある2対の黒紋が特徴の細長いカメムシです。
 特に♂の触角はとても長いのが特徴だそうですが、写真の個体はポパイのような太い前脚ばかり目立ち、触覚の長さはそれほどでもなさそうな印象なので♀でしょうか・・・。 
 イネ科のメヒシバ、イヌビエ、エノコログサやスゲ類の花穂で吸汁します。
 出現時期は4~10月、分布は本州、四国、九州 。Blg2012816

 
●ツヤマルシラホシカメムシ(幼虫/成虫)(別名ムラサキシラホシカメムシ)(カメムシ科):
 ・5齢幼虫:
庭に生えたツユクサの苞の中に隠れていました。追い出すと茎を伝いながら葉裏へと回り込んで隠れていきます。
 幼虫の背中の斑紋は人面のようにも見えます。Blg5

 
 ・成虫:
 それから約2週間後、同じツユクサの上を這っていた成虫です。
体長5mmほどの小さなカメムシで、大きさの割には厚みのある体型です。つやのある銅色の体で、背中にあるふたつの黄白色の斑点がトレードマークです。
 なお、そっくりさんに、マルシラホシカメムシがいますが、本種より黄白色紋が小さいので区別されます。
 ただ 2種並べて見なければ大小比較は分かりにくいですが、Web上の画像と対比させてツヤマルシラホシカメムシとしました。
 平地の草原や林の周辺に普通に見られ、タンポポ、ハルジオン、オオバコ、ツユクサなど、いろいろな植物を吸汁しています。
 成虫出現時期は4~10月、分布は本州、四国、九州。Blg

 
●マルカメムシ(マルカメムシ科):
 広場の樹木に絡んで繁茂したクズについていました。大きさは5mmほどの丸っこい小さなカメムシで、たいていクズの茎を見れば群がっています。
 ヘッピリムシの名前にふさわしい、臭いにおいを出すので嫌われています。
 出現時期は4~10月。分布は本州、四国、九州。Photo_5

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2012年9月12日 (水)

クロアゲハ、ナミアゲハ、ツマグロヒョウモン(幼虫も)

 ご近所のチョウです。

●クロアゲハ:
 通りをヒラヒラ飛んで過ぎていきます。.とても大きく見えます。
 庭にも回り込んできますが止まっていきません。
 公園の植栽に絡みついたヤブガラシの花で吸蜜していたところです。
   余談ですが,美しさではカラスアゲハに及びません。Photo_2

 
●ナミアゲハ:
 街中で一番よく見かけます。庭にもやって来ますが、カメラを向けることがなくて・・・
 買い物帰りに通りかかった小学校の花壇にいたのを撮りました。R0027307

 
●ツマグロヒョウモン(幼虫も):
 年によってとても多かったり少なかったりします。
 街中の生活道路端に繁茂する野生スミレ(花期にはとてもきれいなのですが・・・)等、雑草除草作業のタイミング等によっては、幼虫食草であるスミレの生育量が大きく変化したり、またご家庭の花壇のパンジー(こちらも食草になりますので、害虫として駆除されますが)の多少なども影響しているのでしょうか。
 毎年変わらず、庭に放置した雑草溜まりプランターに、雑草化したアメリカスミレサイシンが生えてきます。
 またそこから逸脱して庭のあちこちで大株になってしまう困りものですが、他にも生えた野生スミレ類を目当てに、春から晩秋にかけてスミレが十分生えている期間には、ツマグロヒョウモンが産卵に訪れます。220127142

 
 そして、赤と黒の一見、毒・毛虫風(無毒無害です)の幼虫が誕生し、やがて蛹化、羽化して飛び立っていきます。3

 今頃目にする羽色が鮮やかで美しい成虫は、新しく羽化した個体でしょうね。

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2012年9月11日 (火)

アオスジアゲハ、ヒメジャノメ、ヒカゲチョウ、コミスジ、イチモンジチョウ

 ご近所で暮らしているるチョウ。通りがかりに気まぐれで立ち寄っていったりしますが、愛想なしです。

●アオスジアゲハ:
 一軒ずつ、通りの庭を覗いて通り過ぎていきますが、たまたま我が家のツリバナで小休止していきました。
 コーヒー・サービスでもすればまたお立ち寄りになるかも知れませんが、コーヒーなどはお口に合わないのでしょうね。R0026394

 
●ヒメジャノメ:
 雨上がりの庭木の下で。一番よくお立ち寄りになりますが、なにしろ控えめで、日陰を選んで目立たないようにお休みで、飛び立たれてから気がつくことが多い、小柄で地味なヒメさまです。R0026618

 
●ヒカゲチョウ:
 公園の林にたくさんいます。直射日光の届かないところではほとんど黒いチョウに見えます。
 たまたま他のチョウがいなくなった木の根元で、1頭だけで樹液を吸っているところでした。R0025771

 
●コミスジ:
 通りをヒラヒラ飛んで行きます。別の日、2度ほどお立ち寄りに。雑草のスミレやジンチョウゲの葉にとまって束の間のお休みでした。2

 
●イチモンジチョウ:
 近くにいるのに一度もお立ち寄りにはなりません。
 屋敷林や大きな生け垣のある少し高い空中を飛んでいることが多いですが、時には下に降りて草に止まり休んでいます。1blg201274

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2012年9月10日 (月)

コムラサキ、キタテハ、ヒメアカタテハ

 熱帯夜からは開放されるようになりましたが、晴れた日中はまだまだ暑いこの頃。 

 夏の間は公園の林縁にいて、クヌギの樹液に来ていたコムラサキ、Photo

 
 そしてキタテハ。R0025411

 
 クヌギの樹液も出なくなった今頃は、畑の植木に集まったり、開けた野原を飛び回ったりしています。Blg2012721

 
 今シーズンはなぜか目にする機会が極端に少なかったヒメアカタテハは、堤防の草原を飛んでいます。Blgp8073493_1

 それぞれ世代交代、冬越しに備えるシーズンです。

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2012年9月 9日 (日)

アメリカオニアザミ、オオアレチノギク

●アメリカオニアザミ:
 カンカン照りの田んぼ道で、目の前をピンポン球ほどの大きさの綿毛が一つ、白く光りながらふわふわと飛んで行きました。
 何だろうと振り返ると、道端に一株のアメリカオニアザミがあって、さして風もない中に、ほぐれて盛り上がった冠毛(綿毛)が上の方から飛びだしていたのです。Photo

 
 あらためてしげしげと観察してみると、この株の場合は既に多くの種ははずれてなくなり、冠毛だけになった綿毛の塊になっていました。そしてわずかな風にも冠毛だけがふわふわと飛び立っていたのです。
 絡まりあった冠毛の中に、まだその中心部に種が付いているものもあり、その一つをそっとつまんで撮影し、それから種に軽く触れると、きわめて簡単にポロリとはずれました。
 その画像です。Photo_2

 
 冠毛の主軸には細毛が鳥の羽毛のように生えていて、これで風に乗って飛んでいくことがよく分かりました。
 たまたますぐ傍に生えていたオオアレチノギクも盛んに冠毛の種を飛ばしていましたので、その種を並べて撮ってみました。
 アメリカオニアザミの種の”巨大さ”は歴然としています。(画像はクリックで拡大します)Photo_3

アメリカオニアザミ(キク科アザミ属):
 市街地にも急増中のアメリカオニアザミ。ヨーロッパ原産で最初に北アメリカに帰化し、北アメリカから日本に帰化したと考えられている大型の外来雑草です。
 近くの国道沿いの郵便局花壇にも侵入して生育し、鋭い刺は痛くて素手ではとても触れませんから、休憩時間中などに花壇の除草などの手入れをする人たちを悩ませていました。
 刺が鋭く草丈も大形になり、6月から8月にかけて赤紫色のアザミ形の花を開き、その後、大きな冠毛のついた多数の種子をつけて風に乗せて飛ばす厄介者です。
 1~越年草で、鋭い棘の生えたロゼットを形成して冬を越します。

 
●オオアレチノギク:R0027738_1cc

 
 冠毛の種:Photo_4

オオアレチノギク(キク科):
 秋に芽生え、ロゼットで越冬します。夏には草丈1.5~2m程になり、茎の上部に多数の花をつけます。
 花はトックリ型の頭状花で、長さ5mm程度。舌状花は目立たず花弁が無い花のようにみえます。果実は薄茶色の冠毛が付いた痩(そう)果です。
 花期は晩夏~秋。分布は日本各地。

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2012年9月 8日 (土)

稲刈り前の水田雑草:イヌホタルイ、オモダカ、コナギ、ヒメシロアサザ、ミズワラビ

 方々で稲刈りがはじまった近郊を一回りしてみました。まだ水があり、刈取りも少し先の稲田には、稲の栄養を横取りして除草剤にも耐え抜いた代表的な水田雑草が点々と見つかりました。
 もちろん、それらが見られる稲田は限局的なものです。

●イヌホタルイ:
 休耕田で、本種だけが繁殖している例外的なところもありました。生えている田んぼは多くはありません。Blg

 
●オモダカ:
 近郊では一番多く見られます。酷いところでは稲より大きくなった株も見られました。もちろん、生えていない田んぼの方が多いですが。R0026408

 
●コナギ:
 コナギも比較的多くの田んぼで見られました。草丈はあまり高くはなりませんが、稲の株元にたくさんはびこってしまった例も。
 青紫の花をつけている株もありました。周囲にはキクモも生えていました。Photo_2

 
●ヒメシロアサザ:
 だいぶ探せば稀に見つかることがあるレベルです。しかも繁殖している範囲はごく限定的です。農家さんには叱られるでしょうが、見つけたら、あった!と思わず喜んだりして、申し訳ないですが。
 乾きはじめた田んぼで、花径5mmほどの白い小さな5弁花を咲かせた株もありました。(午前中だけ開花します)。
 ご多分に漏れず、いまや絶滅の危機が増大している「危急種」になっている地域もある水田雑草の一つですが、本来丈夫で繁殖力にも優れ、生育環境条件さえ良ければすぐに大きな群落を形成する浮葉性の多年草です。Photo_3

 
ミズワラビ
 田んぼに目立つようになるのは7月下旬くらいからです。広い範囲に見られます。ミズワラビは生育状態、時期によって葉の形がとても同じ植物とは思えないほど変化する1年生のシダ植物です。
 昔は田んぼ脇などに生えたものを食用にしたこともある、と聞きました。稲刈りが終わって乾田化されると、当然姿を消していきますが、それでも雨降りで田んぼに水が溜まってくると、残っていたものが勢いを増して大きく伸び出すのを見ることがあります。Photo_4

 ミズワラビの一種が”ウオータースプライト”という流通名で、鑑賞用の水草としてホームセンターなどで販売されています。

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2012年9月 7日 (金)

夏から秋へ:セミ落ちる、芙蓉、ワタの実はじける、ヒガンバナ、コカマキリ、セグロアシナガバチ

 夏から秋へ、緩やかに時間が流れていくのが目に見えるようになりました。

 昨日は午後からきまぐれ雷雨。そして夕刻には、あたりの風景も赤く染めながら夕焼け空になりました。

●セミ:
 夏が過ぎ、地上での短い命を終えたアブラゼミやミンミンゼミが、ベランダや庭、道端に落ちています。今はツクツクボウシの声が聞こえています。Blg201297b

 
●芙蓉:
 毎朝、ピンクの花を次々に開くフヨウは今が盛りです。Blg201295

 
●綿の実:
 道の駅で買ってきたワタの鉢植え、猛暑日の連続でカラカラ天気の中を生き延びて結実し、その実がはじけて白い綿が見えるようになりました。R0026652

 
●ヒガンバナ:
 ホームセンターで買った球根を植えっぱなしにしたうちの一株だけが、9月初日(写真上)、2日目の雷雨の後(下)で、一気に開花しました。
 昨年までは数株開花したのですが、今シーズンは今のところ他に気配がありません。Photo

 
●コカマキリとセグロアシナガバチ:
 玄関先でデジカメめがけてカマを振り上げ飛びかかってきたコカマキリ(もどき)。本家コカマキリ純正のカマならトレードマーク(カマ内側に白黒斑)の刻印が付いていますが、見当たらないので、偽物かも知れません。
 セグロアシナガバチは酷暑の日中、頻繁に水を飲みに、メダカのいる睡蓮鉢にやって来ます。特に刺されるようなことはありません。C

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2012年9月 6日 (木)

ヌートリア、ミシシッピアカミミガメ、トウキョウダルマガエル、バンの若鳥、アオサギ

 9月初めの2日間は、例によってゲリラ風の雷雨に見舞われ、稲刈りをはじめた農家は翻弄されたようでした。
 しかしカラカラに乾いていた地面は久しぶりの雨で少しは潤ったようですし、熱帯夜もおさまったのですが、案の定、関東の水瓶水源地域に降雨が少なくて、水不足の心配が出てきています。

 近辺では、稲刈りのために稲田の水が落とされているせいなのか、用水路の水量が少し増えていますが、そんな用水路域で、ここ数日のあいだに見かけた常連の動物たちです。

ヌートリア
 用水路に住み着いています。水辺に生えた大形の雑草アメリカセンダングサを囓りとって巣穴に運び込んでいるところでした。
 遠目には水流より早く雑草が流れていくので、アレッと思って目をこらすと、葉隠れ、水遁の術で行動する忍者の姿でした。厳冬期以外は流域でよく見かけます。丈夫な動物です。
 「ヌートリア」とはスペイン語でカワウソを意味する、南米原産の外来種です。P8093613

 先般、直接関係はない話題ですが、残念なことにニホンカワウソが、ついに絶滅と発表されましたね。

 
●ミシシッピアカミミガメ:
 照りつける日射しのもと、水路のゴミの上で惰眠をむさぼる姿です。本当にたくさんいます。定量的定点観察などしていませんが、増えていると感じます。小亀もたくさん生まれているようです。
 近辺では在来種の亀はもうしばらく見ていません。P8273660

 
●トウキョウダルマガエル:
 トノサマガエルとよく似たトウキョウダルマガエルです。
 ( http://www.hkr.ne.jp/~rieokun/frog/tkodarum.htm )
 田んぼで繁殖して丸々肥えた蛙たちは受難の時期になりました。稲刈りがはじまると、腹を空かせたチュウサギが大挙してやってきます。そして水がなくなって逃げ場のなくなったカエルの狩り場になるのです。P8273668trmcc

 
●バンの若鳥:
 留鳥ですが、例年秋が深まる頃になるとやって来て、冬、そして翌年春先まで用水路周辺で生活しています。ここにやってくるのは決まって若鳥で、親元から独り立ちして移動してくるようです。
 大変警戒心が強く、気配を察知すると、草陰にサッと隠れて様子を窺っています。季節の移ろいを感じました。P8273672_3trmcc

 
●アオサギ:
 同じ日に、川と池で見かけた別々の個体です。今頃は単独で、あるいはだんだん集まってきたチュウサギに追われたりしながら、”ゴワー”、あるいは壊れかけたドアが軋むような”ギィー”という、何とも救いがたい悪声を発しながら、黄金色に実った稲田の上をゆっくり飛んだり、あるいは水辺に降りてただひたすら同じ姿勢でボーッと突っ立っていたり。
 何を考えているのか、何も考えていないのか・・・。その姿に「思索にふける哲学者」を観るというお人もいらっしゃるようです。「何をあくせく、悠然と生きよ!」と。Photo

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2012年9月 5日 (水)

”ガ”のようなチョウ「ギンイチモンジセセリ」、お仲間のチャバネセセリ

ギンイチモンジセセリ:
 ちょうど3年前の夏の終わりに、ヨシの茂る草原で、日中ひらひらとガのようなものが群れ飛んでいるのを観察しました。
 なかなかとまりませんが、草葉にとまった時には、それなりにきれいな黄色の裏翅でした。2009818img_1935

 近寄るとすぐにヒラヒラと低く飛んで逃げますがスピードは遅く、その時、黒、黄色、黒、黄色と、2色が交互にちらちら目に映りました。翅表が黒色だったのです。
 何だろうと、”ガ”で検索しても分からず、なんとも奇妙な不明の”ガ”と思い込んでいました。

 今年になって、たまたま、目にした”蝶のような蛾と、蛾のような蝶”の記事に「蛾のような蝶」の例として、見覚えのある画像があり、ああ、これだったのかと気がついたのです。
 そこであらためて、今夏、頭がくらくらするような酷暑の日中、当時と同じ草地に何回か”取材”に行って見ましたが、全く見つけることは出来ませんでした。ただ3年前とは、その後の土木工事など人為的攪乱のために状況は変化しています。

 やむなく、古い写真をあらためて、ここに整理しました。これは夏型の個体です。
 名前の由来にもなった、春型にくっきり見られる”銀イチモンジ”、すなわち後翅裏面の黄色中央にある銀白色の帯は、夏型では鈍い黄色の帯になって目立ちません。
Img_1935trm_1

 
 ヒラヒラ飛ぶ成虫は簡単に帽子で捕獲できましたので、一匹掴まえて、むりやり翅をひろげて押さえ、写真撮り。
 大暴れして表翅の黒(褐色)の鱗粉が相当剥がれ落ちてしまい、逆に裏翅の黄色に混じって、黒、黄色ともに元のきれいな色ではなくなってしまいました。
 撮影後、押さえを放すとすぐに飛び去りました。さぞかし迷惑だったでチョウ。
(写真上::黒褐色表翅、下:黄色裏翅)Photo_2

ギンイチモンジセセリ(セセリチョウ科):
  成虫は大きさ(前翅長)約15 ㎜。ススキ、ヨシなどイネ科の植物が生えた陽当たりのよい草原に多く生息しています。
  表翅は黒褐色で、裏翅は黄色です。春型では後翅裏面の黄色中央に銀白色の帯がありますが、夏型では鈍い黄色の帯となり目立たなくなります。
 草むらの間を飛ぶ時のスピードは遅く、翅の表裏の黄色、黒色が交互にヒラヒラ見えて意外に目につきます。草に止まる時にはたいてい翅を閉じています。
 タンポポ、ヒメジョオン、シロツメクサ、マルバウツギなどに集まって吸蜜しています。
 また幼虫の食草はススキ、チガヤ、エノコログサ、ヨシなどのイネ科の植物で、食草を筒状にまいた巣の中に入って越冬し、春には摂食せず、2回脱皮し蛹になります。
 成虫出現時期は、本州の山地では、6~7月に年1回、また関東地方以西の平地や低山地では、4~5月と、7~9月の年2回発生する2化性です。
 分布は日本各地。ただ、分布は限局的になっていますが、産地では個体数は多いとのこと。なお、環境省のレッドデータ・カテゴリーでは準絶滅危惧(NT)になっています。
 ( http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=07230144985 ) 

 
チャバネセセリ:
 同じセセリチョウ科のチョウで庭にもよくやってきます。今頃はどこにでもたくさん飛んでいます。
 同じ仲間と思ってみると、雰囲気は似ています。やはり蛾に近いなあ、と。Photo_3

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2012年9月 4日 (火)

ウスヅマクチバ、チャハマキ、クロスジカギバ、オオマエキトビエダシャク、キマダラコヤガ

 めずらしい種類ではありませんがはじめて登場するガです。いずれも8月に撮影しました。(画像はクリックで拡大します)

ウスヅマクチバ(ヤガ科):
 公園の松の樹肌に貼り付いていました。大きさ(開張)約40mm。蝙蝠のような黒い模様がある地味ないでたち。
 クヌギやコナラの樹液に来ます。出現時期は4(越冬個体)~8月、分布は日本各地。
 なお幼虫はネムノキに付くそうです。Blgr0026726

 
チャハマキ(ハマキガ科):
 朝方、網戸に止まっていました。茶色で地味な小型のガ。大きさ(開張)2~3.5cm。♂は♀より小さいということです。写真ではどちらか分かりません。よく灯火に飛来します。
 年3回以上発生し、冬越しは幼虫です。成虫出現時期は3~11月、分布は本州、四国、九州。
 なお幼虫は名前にあるチャだけではなく、ミカンその他植物何でも食べる害虫だそうです。Blg

 
クロスジカギバ(カギバ科):
 8月、湿原に生えたイラクサの葉の上に、枯れ葉と一緒にくっついていました。偶然だったのですが、一瞬、アレッと思いました。
 成虫出現時期は5~9月、分布は日本各地。
 なお幼虫はサンゴジュ、ガマズミなどを食べます。4

 
オオマエキトビエダシャク(シャクガ科):
 朝方、庭に落ちていました。“そっくりさん”で、「マエキトビエダシャク」が居ますが、Web情報(→http://www.jpmoth.org/~moth-love/HIKAKU/maeki_ohmaeki/maeki_ohmaeki.html )を参考にした絵合わせで、「オオマエトビ」、としました。
 大きさ(前翅長)14~20mm、成虫出現時期は3~10月、分布は本州、四国、九州。
 なお幼虫はアラカシやモチノキに付きます。Photo

 
キマダラコヤガ(ヤガ科):
 散歩コース道端のヨシの葉にくっついていました。
 はじめはゴミかと思ったのですが、近寄ってみると、翅を閉じて止まっている時の大きさは1cmほどの大きさ(前翅長)で、眼は黄緑色、翅は鮮やかな黄色と黒の虎模様のガでした。
 照りつける直射日光の下で、色飛びしてしまいましたが、少しくたびれた個体だったようです。アングルを変えようと葉を触ったらすぐに逃げられてしまいましたので、写真はこれだけです。
  成虫は、開けた草原によく見られ、日中には花の蜜を吸っているようで、また幼虫はヒルガオ属につくそうです。
 成虫出現時期は7~8月、分布は日本各地。ただし見られるのは局地的ということです。Blg2012827r0027212

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2012年9月 3日 (月)

シロツバメエダシャク、ニワトコドクガ、ユウマダラエダシャク、サザナミスズメ、ゴマフリドクガ、クサカゲロウの仲間幼虫

 過去に登場済みで新顔はいませんが、8月にご近所や旅先で見かけたガの仲間です。

シロツバメエダシャク(シャクガ科):
 湿原の林縁にいました。ウスキツバメエダシャクに酷似し、コガタツバメエダシャクにも似ていますが、絵合わせで”シロツバメ”としました。Photo

 
ニワトコドクガ(ドクガ科):
 湿原林縁にいました。名前に”ドクガ”が付いていますが、幼虫にも成虫にも毒はないそうです。Photo_2

 
ユウマダラエダシャク(シャクガ科):
 やはりよく似た”ヒメマダラエダシャク”と”クロマダラエダシャク”がいます。写真1枚で絵合わせして決めるのは難しいですが、今まで通りユウマダラエダシャクとしました。Photo_3

 
サザナミスズメ(スズメガ科):
 毎シーズン幼虫は庭のキンモクセイを食害して大きな糞をぽろぽろばらまいていす。ご近所のお庭でも同様ですので、どこから来たのか分かりませんが、蒸し暑い朝、玄関先の日よけスクリーンの裏側に貼り付いていました。R0027289

 
ゴマフリドクガ(ドクガ科):
 あぶないぞと警告するように派手ないでたちのゴマフリドクガ幼虫。遊歩道の藤棚から目の前に垂れ下がったフジの新梢の新葉を囓っていました。
 悪名高いドクガ仲間で、幼虫の毛は毒毛針、そして羽化後の成虫腹部の毛も毒毛針で、触れると毒毛針が刺さり、激しいかゆみや炎症をおこしますので要注意です。(写真上)

付録:クサカゲロウの仲間(写真下)
 すぐ傍に,アリと、クサカゲロウの仲間の幼虫(塵載せ型)が居たので、ついでに撮りましたがピンぼけです。
クサカゲロウの仲間幼虫:
 クサカゲロウの仲間には、獲物の食べ殻やゴミなどは背中にくっつけない”通常型”と、それらを背中に背負う”塵載せ型”がいます。自分が出したゴミはお持ち帰りするきれい好きです。
 こちらは背中にごみを乗せたゴミ載せ型。10種以上居るそうです。Blg

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2012年9月 2日 (日)

ウスグモスズ

ウスグモスズ(コオロギ科クサヒバリ亜科):
 8月も末の朝、玄関の外構壁に長いヒゲの小さな虫が止まっていました。
 肉眼で見たときには何者か判然としなかったのですが、2、3枚撮ってから更に寄るとすぐに跳んで姿が見えなくなりました。(画像はクリックで拡大します)R0027283

 
 Web上で画像検索の結果、「ウスグモスズ」のメスと分かりました。はじめて撮れた写真です。
 ただ、玄関先に飛んでくるくらいですから、それほど希少なものではないはずですが、樹上性でしかも小さく目立たないため、普段は気づかないだけかも知れません。

 ウスグモスズは体長の4倍以上も長い触覚と大きな複眼を持った体長6~8mmほどの樹上性のコオロギの仲間で、外来種ですが、原産国は分からないということです。
 オス・メスともに鳴かず、オスの翅もメス同様の網目のような翅脈になっているのが特徴だそうで、オスの翅脈がメスに似ているのは、鳴かないことに起因しているのではないかと推測されています。
 オスとメスの区別はいうまでもなく、産卵管の有無で分かります。R0027287trmcc_2

R0027287trmcc

 成虫の出現時期は8~10月、分布は本州。
 本種は関東地方で発見され、その後関西でも見られるようになっているそうです。
  (参考: 金尾滋史:滋賀県におけるウスグモスズの記録.「月刊むし」 No.480、p41(2011))

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2012年9月 1日 (土)

アサガオ、ノアサガオ、マルバアメリカアサガオ、マメアサガオ、ヒルガオ

 9月のスタート。防災の日。減災の努力を確実に進めなくてはなりませんね。

 暑かった夏の残滓がそのまま残っています。まだ当分は続くのでしょうか。 
連日、熱帯夜がおさまることがないので朝でも蒸し暑く、朝の散歩も長い間やめたままでしたが、早朝には散歩コース道端に、野生のアサガオ類が今を盛りと咲き競っていています。
 1日だけ、デジカメをぶら下げて、写真撮りウオーキングに。やはり暑さに耐えかねて、帰宅後すべて着替えてシャワーを浴びないとおさまりませんでした。

●アサガオ(近隣の庭から逸脱して繁茂している園芸種):
 淡い水色が涼しげです。やはり野生種より花も大きくきれいです。庭で育てられている大輪アサガオにはとてもかないませんが。Blg

アサガオ(ヒルガオ科サツマイモ属):
 奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったものが初めとされる一年性植物。
 種子は「牽牛子」(けんごし)と呼ばれ、すでに奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われていましたが、現在、生薬として「日本薬局方」にも収載されています。

 
●ノアサガオ:
 毎年、決まったところに旺盛に繁茂してきます。今シーズンは近くに、巻き付く場所を競合するつる性雑草のヘクソカズラやヤブガラシが極端に少なくほぼ独占状態に繁殖し、そのせいもあってずいぶんきれいです。Blg_2

ノアサガオ(ヒルガオ科):
 熱帯~亜熱帯地域原産の多年草です。一年草のアサガオと比べて格段に強健で、10数mもつるを伸ばします。
 当地では花径は5cm前後とやや小ぶりですが、きれいな紫色の花、数個を房状につけ、涼しい日は午後まで萎れないで咲いています。ただこの暑さではほとんど毎日9時頃には萎れてしまっていますが。
 道端に繁茂した株は、晩秋の環境整備/除草作業で地上部は刈り取られて殆ど除去されますが、本種は多年生・宿根性で、地際に残った株から翌年、他の蔓性雑草に先駆けて途絶えることなく生えてきます。
 また株自体、関東以南では越冬して成長し、古い茎はやや木質化します。結実しにくいので挿し木するか、夏から秋に古い蔓を30cmほどに切って浅く植えておくと簡単に根付き、繁殖は容易です。
 花期は6月中旬から霜が降りる11月頃まで。

 
●マルバアメリカアサガオ:
 極度の乾燥と酷暑が続くせいで他の雑草が黄色く萎びかけている空き地でも、あたりを覆うように繁茂してその丈夫さを誇示するかのように、淡い水色で花径3cmほどの小ぶりな花を咲かせています。ただ、朝9時過ぎにはほとんど萎んでいますが。
 群生の中に,濃いブルーの花を見つけました。これまでの数年間で、観察したのは初めてです。Blg_3

マルバアメリカアサガオ(ヒルガオ科):
 北アメリカ原産の1年草。種が輸入穀物に混入して入り、道端や草地に野生化しています。花冠は直径約3cmの漏斗型で、淡いブルーの綺麗な花を咲かせます。まれに濃いブルーの花も見られます。
 葉は心臓形の丸葉で先は尖り、茎には長い毛が密生しています。萼は5深裂した線形で分厚くて反り返り、付け根には細長い2枚の苞葉がつき、長い毛に覆われています。
 花期は8~10月、分布は日本各地。

 
●マメアサガオ:
 ツユクサも茂る道端、草地や堤防斜面などに蔓を伸ばして、白い小さな花を点々と咲かせています。たまたま絡みつく他物がないので地面を覆うように広がっていました。Photo

マメアサガオ(ヒルガオ科):
 北アメリカ原産の帰化植物で、輸入雑穀に種子が混入して移入、道端、荒地、河川敷などの日当たりの良いところに群生しています。
 数メートルに延びるつる性の一年草で他物に絡みついて繁茂し、葉腋に1~2本の花茎を出して、小さな(直径1.5cmほどの)白色の花を1~2個つけます。
 花柄にはイボ状の突起が密生し、稜があることが特徴です。
 花期は7~10月。分布は本州(関東以西)、四国、九州。

 
●ヒルガオ(ヒルガオ科):
 早朝に開くアサガオに対して、昼に、直径5~6cmの淡紅色の花を咲かせるのでヒルガオ。日本全国に分布するつる性の多年草。花期は6~9月。 Blg_4

 
 

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