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2012年11月

2012年11月30日 (金)

伊豆の踊子歩道ウオーキング

 感覚的には、ついこの前まで暑い暑いと言っていたような気がしますが、もう11月が終わります。
 午後3時を過ぎると陽は大きく傾いて、遮るものは何も無い広い草原でも、何となく薄暗くなり始めたような感覚におそわれてしまいます。

 先日(11/23)、”モミジが美しい晩秋の日帰りウオーキング”ということで予定していた天城路まで行ってきました。
 川端康成の名作『伊豆の踊子』の舞台となった「天城街道」は”踊り子歩道”として整備されていて、伊豆の人気ハイキングコースになっています。
 当日は3連休の初日でしたが、残念ながら全国的な雨模様と、さらに連休に付きものの高速道路大渋滞(往路)も重なって散々な目に遭いました。
 現地での滞在時間が大幅に減少したため、コースも予定していた区間の約半分に短縮で切り上げとなってしまいました。日頃の心がけがよほど悪いのでしょうね。

記録メモです。
 雨の中、雨具を着て、実際に歩いたのは「二階滝園地~寒天橋~旧天城トンネル~水生地~伊豆の踊子文学碑と川端康成のレリーフ~水生地下」まで。
 雨が酷くなったため、ここからバスで道の駅「天城越え」まで。隣接する紅葉庭園を見学して帰路へ。

 ●伊豆の踊子ウオーキングマップ(一部)。そして滑沢渓谷沿いのコミネカエデ(落ち葉を押し花に)は真っ赤に紅葉してきれいでしたが、他の紅葉は今ひとつ。C

 
 ●樹間に見えた”二階滝(ニカイダル)”と「天城越え」の歌に出てくる”寒天橋”のかかる渓流。Photo

 
 ●”旧天城トンネル”入り口から出口へ。(石造りのトンネルとしては国内で最も長く、国の重要文化財に指定されています。)Photo_2

 
 ●伊豆の踊子文学碑と川端康成のレリーフ。(康成にあやかりたいと触る人の手で、おでこがぴかぴか(雨に濡れて茶色っぽく見えますが)になっています。)
 御利益は人それぞれでしょうね。)Photo_3

 
 ●ここから水生地下バス停辺りまでは、雨にけむりながらも山側に、また多くは天城(本谷川)の清流沿いに、わさび田を垣間見ることが出来ました。良質のわさびが特産だそうです。R0029379

 道の駅「天城越え」で食べたソフトクリームには、注文してから摺り下ろすという新鮮なわさびが添えてあり、混ぜながら食べるとおいしかったです。
 ともあれ、雨中のハイキングを楽しめるようになれば本物ですが、にわかハイカーには無理なことでした。

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2012年11月29日 (木)

ジョロウグモ♀

ジョロウグモ(ジョロウグモ科):
 11月中旬、訪問先のお庭に大きな網を張っているジョロウグモを見かけました。お腹がパンパンで、”臨月”だったようです。
 オスはもう見当たりませんでした。R0029303

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 網を揺らすと葉陰に逃げていきました。2r

 ジョロウグモの寿命は1年です。5月頃、卵嚢の中で越冬した卵から孵化した子グモは、成体になる夏ごろまでに7~8回脱皮を繰り返します。
 メスの背中は黄色に暗青色の縞模様が、そして腹側には赤色紋があって、その名前と共によく知られたクモです。ただしこの派手な体の色彩はメスだけで、オスはとても地味で小さく、体重もメスの1/10以下です。
 メスは夏から晩秋にかけて大きな網を張り、いつも網に真ん中にいます。外敵(鳥など)に襲われたりすると素早く網から逃げますが、ほどなく戻ってきます。
 10~11月になると、メスは卵嚢をつくりおよそ1000個もの卵を産んで、生涯を終えます。卵は卵嚢の中で越冬します。
 ところにより雌の成体は12月頃まで見かけることがあります。

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2012年11月28日 (水)

ボタンヅル綿毛の種

 11月中旬、陽の当たる山地の斜面に光を受けて白く輝く綿毛の塊がありました。
 つる性植物ボタンヅルの綿毛の種です。1r0029281

22r

3r0029278

 
 指先で触れたり、あるいは少し強い風が吹いたりすると塊はほぐれて、綿毛の種は風に乗って飛んで行きます。
 風による種子散布です。4r0029328

 
 タンポポの綿毛のタネほどには飛距離は出そうにありませんね。5r0029331l

 晩秋から初冬の山地にハイキングに出かけると、決まってほかの植物に被さるように、遠目に白く輝く綿毛の種の塊がみられます。
 センニンソウも同じような景観を呈しますので、近寄って確認しないとどちらか分かりませんが。

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2012年11月27日 (火)

ヒメバチの仲間(不明種)

 11月下旬、1匹だけ庭にやって来た小さなハチ(♀)です。大きさは7mmほど。陽の当たる窓ガラスに止まったところを2枚撮影。すぐに飛び去りました。
 肉眼では良く分かりませんでしたが、画像を拡大してみると、頭、胸、腹部は黒色で、触覚ははっきりしませんが、橙褐色のよにみえます。
 翅は透明で、黄橙色の紋があります。R0029366cctrm

 
 特に脚は腿節までは橙黄色、そして脛節と跗節は白黒のまだら模様と、かなり特徴のあるハチのようでしたが、Web図鑑でも一致するものが見当たりませんでした。
 なかなか難しい分野のようです。R0029365

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2012年11月26日 (月)

スナヅル

 筑波実験植物園で、絶滅危惧植物等の展示がある多目的温室に立ち寄った際に、”わかりやすくて”目を惹かれたのが鉢植えのスナズル。R0029112

R0029110_2

R0029111

スナヅル(別名シマネナシカズラ)(クスノキ科):
 種子島、屋久島、小笠原、沖縄各島の海岸砂地に自生する半寄生性つる植物で、茎に寄生根という器官を作り、他の植物に絡みついて栄養分を吸収します。
 成熟した個体には根も葉もなく、黄緑~黄色の細長い紐のような茎を長く伸ばして他の植物にぐるぐると巻き付いています。
 花は柄がなくて、直接花茎につくということです。
 なお”クスノキ科”に分類される植物は本来、クスノキ、ニッケイ等の樹木(木本)ですが、わが国では草本のスナヅルが含まれていることを知りました。

  フィールドで自生した状態のものを実際に見たことはありませんが、Web上の画像を見ると海浜植物群落に網を被せたように這い回っている姿は、当地でも観察される外来種の”アメリカネナシカヅラ”の有様と、遠目にはよく似ているようです。

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2012年11月25日 (日)

アツギノヌカイタチシダマガイ

 11月中旬に筑波実験植物園を訪問した際に、時間の合間にシダ(植物)園を回ってみました。
 ここでは約210種類、1000株以上のシダが見られるということでしたが、分かるのは大小くらいで、後は皆同じように見えて、素人には無理なところだなと足早に通り過ぎてしまいました。
 ただ1カ所、長い名前のネームプレートがあって、すらすらと読み取れなかったので立ち止まってしまいました。
 どうしても老朽化した頭では、一回で名前が覚えられなくて・・・。
 

ネームプレート:
 アツギノヌカイタチシダマガイ(オシダ科)、(分布は)本州(愛知県以西)~九州、中国暖温帯、3倍体無配生殖R0029143_3

 植物体〈厚着の糠鼬羊歯紛い〉:R0029144

R0029145
 
 葉の裏側が観察できるアングルはありませんでした。

 シダ園でたくさん見られたシダの葉っぱと、どこが違うのか、素人にはさっぱり分かりませんでしたが、”長い名前(カナ14文字)を知っただけで十分”という向上心の無さです。

暇つぶし:
 ・和名で一番長い名前は海藻「アマモ」の別名で”リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ”(21文字)(竜宮の乙姫の元結の切り外し)とか。
 ・一番短いのはよくご存じの”イ” (会話の時に伝わりにくいため、イ草と呼ばれることが多い)です。

メモ:
 シダ植物の無配生殖に関する参考文献:      http://www.brh.co.jp/seimeishi/journal/066/research_2.html

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2012年11月24日 (土)

ヒメバチの仲間、エビガラスズメ幼虫

 (このページには気持ち悪いガの幼虫画像がありますのでお嫌いな方はご注意を。)

 ヒメバチの仲間は、ガ(鱗翅目)の幼虫など寄生する寄生バチがほとんどで、日本では約1400種が記載されていて、似たものが多く、同定は難しいそうです。

 以下は初夏に撮っていて、不明のままにしていたヒメバチの仲間の画像と、11月中旬、道端に出ていたヒメバチの仲間を、素人が“絵合わせ”で名前を無理やりつけてみたもので、真偽のほどは不明です。

 
●サキマダラヒメバチ(ヒメバチ科):
 初夏、アブラムシの駆除をしていた庭に2匹一緒にやって来ました。そのまま殺虫剤をスプレーしてしまいましたが後の祭り、すぐに飛んで逃げると思ったのですが、パタリと落ちてしまいました。
 後で1枚撮った写真から、体長は22mmほどあり比較的大型で、顔が白いこと、その他の体の白斑パターンや、触覚の中程に白斑がないことなどの“絵合わせ”から、サキマダラヒメバチとしましたが、情報不足で確かではありません。Cratichneumon_tibialis

 
●シロスジヒメバチ(ヒメバチ科):
 11月中旬、道端にいました。体長約20mmで、腹部が長く、ヒメバチの仲間では大型です。写真1枚しかなく、無理がありますがこちらも”絵合わせ”で、シロスジヒメバチ(♀)と推定しました。
 本種はオスとメスでかなり紋様が異なるそうで、一番目立つ違いは、触覚の中ほどに白紋があるのはメスで、オスにはありません。
 カレハガ科やヤガ科など蛾の幼虫に卵を産み付ける寄生蜂類だそうです。R0029259ccachaius_oratorius_albizon

 
●エビガラスズメ幼虫(スズメガ科):
  11月上旬、晴れた日に草原のあちらこちらで裸地を“驀進”していました。大きさ80mmほど。潜り込んで蛹になる土中や石の下の隙間などを探していたのでしょう。
 草原にあるサッカーグランドにも居たようで、女子選手が枯れ草の茎先にぶら下げて、キャーキャーいいながら草むらに放り込んでいましたね。
 うろうろしているとヒメバチの仲間に襲われるかも知れません。Photo

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2012年11月23日 (金)

晩秋

 勤労感謝の日。天気はあいにくの雨模様。それはともかくとして、元気で働けることに感謝する日、でしょうか。 

 穏やかな日よりに恵まれた先日、狭い庭の片付けをしました。枯れ鉢があちこちに放置したままになっているのを集めて整理し、不燃ゴミ出しの準備。
 予想外にたくさんありすぎて何回かに分けないと無理。不要になって放置していた金属製の棚も解体して粗大ゴミに。また雑草や枯れ落葉も集めて可燃ゴミ出し準備も。
 ツリバナの赤く熟した実も大半が落ちて、半分枯れて半分紅葉まがいになった葉もほとんど散りました。
 午後3時になったところで、この日の片付けはお終いに。Blgr0029217

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2012年11月22日 (木)

ヒバカリ

 ヘビです。小春日和になった11月中旬の午後2時半頃、隣家の玄関前で、通学路になっている道路に50cmほどの小柄のヘビが出ていました。
 長く伸びきって暖をとっているような風情。まだ冬眠しないのでしょうか。
 すぐに逃げる様子もなかったので何枚か撮影。とにかく”相対的に長すぎて”植物で言えば”イグサ”同様、きわめて撮りにくい被写体です。
 頭部や胴部の特徴から「ヒバカリ」と確認しました。Pb134171

 
 頭部から首にかけての淡黄白色の紋様が特徴的です。Pb134173trm

 
 また、腹部の下部(両側)にミシン目のような黒色の点線模様が見られるのも特徴です。Pb13416820121113cctrm

 
 しばらくじっとしていましたが、やがて向きを変えるとニョロ、ニョロとゆっくりと物陰に消えていきました。Pb134174cc2

 ヒバカリ(学名:Amphiesma vibakari vibakari)(ナミヘビ科):
 全長40~65cmくらいの長さのおとなしいヘビです。頭部から首の部分にかけての淡黄白色の斑紋と、腹部のミシン目のような黒い点線模様が特徴です。
 水辺を好み、魚、カエル、オタマジャクシ、ミミズなどを食べます。
 日本固有種で分布は日本各地。
 余談ですが、名前は、「噛まれると命はその”日ばかり”」と、この無毒でおとなしいヘビを腕白坊主たちがいじめるのをいさめて脅した話からつけられたのでは、とも。
 ともかく登下校時間でなくて良かったことでした。

追記:
 以前に屋外メダカ水槽に小さなヘビがいるのを見つけて記事にしていたことを思いだして、あらためてその時の原画をパソコンで拡大してみたところ、間違いなくヒバカリであることが分かりました。ヒバカリは泳ぐのも得意で、水中のメダカも食べるそうです。

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2012年11月21日 (水)

晩秋の昆虫たち②

 冬枯れで地面がむき出しになったり裸地になったりした今頃になると、夏には草藪に隠されてなかなか姿が見えなかった小型の昆虫類の姿を目にする機会があります。気温が低いため、動きも比較的遅く、追っかけ写真も撮ることが出来ます。

●コバネイナゴ(バッタ科):
 草地には、すっかり”佃煮色”になってはいますが、まだコバネイナゴが結構たくさんいます。
 さすがに勢いはなく、比較的容易に捕まえることが出来ます。近寄ると立ち枯れの草とぶつかり合うザワザワという音を立てて一斉に跳びはねます。
 大きさ30mmほど。夏から秋には、体の側面に濃茶色の筋がはいった明るい緑色のバッタで翅は短く、腹端を越えない個体が多いですが、個体差があり、長翅型のものも見られます。イネ以外の雑草にも良く群がって食べています。
 昔は佃煮とし、貴重なタンパク源でした。越冬は土中に産まれた卵で。もう次の世代への準備は完了しています。
 出現時期は8~11月、分布は日本各地Blg_3

 
●ヒナバッタ(バッタ科):
 画像が悪くてはっきりしないところもありますが、クルマバッタモドキまたはヒナバッタかと。
 草原の舗装面に出ていました。近寄ってもすぐには逃げません。大きさ21~28mmでイナゴより小ぶりのバッタで、日当たりの良い草原に棲んでいます。
 体色はつやのない褐色で、前胸部背に白い縦スジがあり、両側の2本は中程が内側に”くの字”に曲がっています。また腹部には黒い縞模様があります。(今回の写真では見えていません)
 越冬は地中に産まれた卵で。出現時期は7~12月、分布は日本各地。Blg_4

 
●マダラスズ(コオロギ科):
 雑草が茂る季節には声は聞こえても姿はなかなか見られませんが、晩秋、裸地に出てくる頃にはよく見られます。
 大きさ約7mmの小さなコオロギの仲間で、黒っぽい体と後肢の白黒のまだら模様が特徴です。草地、道端など、身近な場所にごく普通に生息しています。

 ♀です。産卵管がありますのですぐわかりますが、翅も短いです。Blg_5

 
 ♂です。鳴き声はジーッ・ジーッ・ジーッとあまり特徴のない単調な鳴き方で、夏から冬のはじめ頃まで聞かれます。
 越冬は卵で。出現時期は 6~12月、 分布は日本各地。Blg_7

 
● ヒシバッタ(ヒシバッタ科):
 11月半ばになって見かけたのは今回初めてです。体長約10mm。土色で背面に色々な斑紋のあることが多いですが、無紋の個体もいます。
 通常は比較的乾燥した畑地や草地に普通に棲んでいますが、小さいことと背景色にとけ込んでいるので、普段はあまり目にする機会がありません。
 後翅は短くほとんど飛べません。代わりにとてもよく跳びはねます。幼虫で越冬しますが、成虫で越冬している可能性もあるようです。
 出現時期は4~11月、分布は日本各地。Blg411

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2012年11月20日 (火)

晩秋の昆虫たち①

 晩秋の原っぱやたんぼ道沿い。昆虫も、卵、幼虫、蛹、そして成虫で冬ごもりするものたち、それぞれのライフサイクルにしたがって、冬越しの準備はもう出来ているようです。

●トノサマバッタ:
 10月の終わりくらいまでは草原では大勢を占めていましたが、もう今は成虫の姿はほとんど見かけなくなりました。R0028525

 
●ショウリョウバッタ:
 バッタ界のネズミオトコです。トノサマバッタ同様、もう見かけなくなりました。卵を産んで越冬準備完了です。Photo

 
●オンブバッタ:
 こちらは晴れた日中にはまだうろうろしています。体の小さいバッタほど元気なようです。さすがに気温が低くなったため動作は鈍く、近寄ってもすぐに逃げ(られ)なくなりました。Blg

 
●チョウセンカマキリ:
 目が合うとすぐにカマを振り上げた挑戦的な姿はもうありません。日だまりで暖をとるかのようにじっとしていました。これから卵を産むのか、もう終わったのか・・・Blg_2

 
●コカマキリ:
 草むらから道端に出てきたところで受難した模様。”大きな外傷”は見られませんが、得意の死んだ真似ではありません。腹部が大きいのでまだ産卵前だったのでしょうか。R0029002

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2012年11月19日 (月)

ツマグロヒョウモン親子

 11月中旬、晴れて風のない草原に行くと、まだツマグロヒョウモン(♀)が飛んでいるのを見ることがあります。
 でも、成虫はもう見納めの時期になりました。Photo_4

 
 宅地内の道端で、セメントとアスファルトの隙間にスミレが数株生えていて花を開いていました。R0029086

 
 そしてその近くをツマグロヒョウモンの終齢幼虫がうろうろしていました。R0029080

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 ツマグロヒョウモンは「越冬態」という形式を持たない蝶で、幼虫は寒さにも強いのですが、今から蛹になり、越冬するつもりなのでしょうか、あるいは、幼虫のまま越冬するのでしょうか。
 ともあれ、成虫は寒さには弱いので、野外では冬を越すことは出来ません。

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2012年11月18日 (日)

キゴシハナアブ

キゴシハナアブ(ハナアブ科):
 11月はじめ、庭にやって来ました。大きさ10mm前後。花に良くやってくるハナアブです。
 複眼がくっついているので♂です。複眼にチョコレート粉末を散らしたような模様があり、腰の部分は黄色で、また胸部には明瞭な縦縞模様があります。
 出現時期は4~11月 、分布は本州、四国、九州。R0028625

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2012年11月17日 (土)

ホソヘリカメムシ、ブチヒゲカメムシ、スカシヒメカメムシ、オオニシキソウ

 11月になってからも見かけたカメムシです。

●ホソヘリカメムシ(ホソヘリカメムシ科):
 道端に自生した雑木の葉にとまっていました。大きさ約17mmの、茶色で、がに股ですが後脚が長い、スリムなカメムシ。飛ぶと遠目にはアシナガバチのようにも見えます。
 エンドウ、インゲン、ダイズなどを食害します。
 出現時期は4~10月、分布は日本各地。Photo

 
●ブチヒゲカメムシ(カメムシ科)
 草原の雑草にいました。大きさ 12mmほどで、触角に濃淡のブチがあるカメムシ。体は黄褐色~赤褐色で、背面中央部に白紋、体側には縞模様があります。マメ科、キク科などの植物につきます。
 出現時期は4~10月 、分布は日本各地。R0027845_2

 
●スカシヒメヘリカメムシ( ヒメヘリカメムシ科):
 大きさは6mmほどで、翅が透明なヒメヘリカメムシ。直射日光下では翅が光を反射して白く見え、群がっているとハエの仲間のようにも見えます。
 草原、畑地などの開けたところに多く、イネ科、マメ科、キク科などの植物の汁を吸います。
 体色は黒褐色~赤褐色で、個体によって変化に富んでいます。
 出現時期は5~11月。分布は日本各地。
 日当たりの良い草原や畑地の落ち葉の下などで成虫越冬します。
・クサネムの葉にとまっていた個体。R0028631

・オオニシキソウに群がっていた個体。Photo_2

 
●オオニシキソウ (トウダイグサ科 ニシキソウ属):
 道端で赤い実をつけて目立ちました。北アメリカ原産の帰化植物、1年草。
 荒れ地、路傍、堤防の草地などに生育します。基部は直立して上部は枝分かれし、高さ40cm程度になります。傷つけると乳液が出ます。
 葉は対生して長さ2cmほど。夏に目立たない花を咲かせ、秋に朱色の果実を形成します。  
 分布は本州以南。
Photo_3

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2012年11月16日 (金)

ビロウドサシガメ

 普段見かけることはまずありません。ちょうど舗装遊歩道を横切ろうとしているところでしたので目にとまったものです。
 桜の古木などの樹上にいるヨコズナサシガメ同様、移動はそれほど早い動きではありませんので追っかけ写真に。R0028579_1

 
 傍の枯れ草の茎でひっくり返すとしばらくそのままに。R0028579_2

 
 オスの触覚には毛が生えていますが、今回はピントが甘くてはっきりしませんでした。R0028579_3

 
 やがて草むらに消えていきました。ごく普通にいるようで、別の日にも見かけましたが、目にするのはこのような裸地に出てきた時の偶然です。R0028579_4

 ビロウドサシガメ(サシガメ科):
大きさ 11~14mm で、ビロードのような鈍い光沢のある翅を持つ黒色のサシガメ。頭部・胸部は光沢のある黒色で、腹部側縁はやや赤みがかった白色と黒色の縞模様。腹部と脚の一部は鮮やかな朱色をしています。
 地表に棲み、草地や林縁の石の下、落ち葉の下、植物の根際などを歩き回りながら、小昆虫や多足類を捕らえて体液を吸っています。成虫で越冬します。
 出現時期は4~11月、分布は本州、四国、九州。

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2012年11月15日 (木)

タンボコオロギ幼虫

 11月はじめ、草地の舗装遊歩道にタンボコオロギの幼虫が出ていました。夏草の茂る時期にはまず見つかりません。
 そーっと近寄って1枚。あいにくの逆光だったので、顔の横一文字が見えにくくて、もっと寄るとぴょんぴょん跳びはねて草地に消えていきました。1r0028975

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3r0028975

タンボコオロギ(コオロギ科):
 成虫は体長18mmほどの中型のコオロギで、左右の複眼をむすぶ黄白色の”すじ”が特徴です。
 草地より田んぼなど湿った環境を好んで生息しています。初夏から秋、地面の窪みなどでジィッジィッと鳴いています。
 本種は年2回発生します。初夏の後、秋にもう一回発生して、秋に生まれた幼虫はそのまま越冬します。初夏に見られる成虫 は幼虫 で越冬したものです。
 本州で見られるコオロギのほとんどは、土中に産まれた卵の状態で越冬しますが、タンボコオロギは秋に生まれた幼虫で越冬する数少ない種類の一つです。
 分布は本州、四国、九州。

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2012年11月14日 (水)

ホソヒラタアブ

 玄関先にホソヒラタアブがいました。近づいても逃げず、危うく踏みつけるところでした。
 ゆっくり動きますので、寒いからかと思ったものですが、写真をみると羽化の際にトラブルがあったのか、翅が不完全で飛べなかったのです。R0029227trmcc

 
 複眼が接しているので♂です。傍の鉢植えに載せておきましたが、近くに花がないのでどうしたものか・・・R0029229trm

ホソヒラタアブ(ハナアブ科):
 体長10mmほどのハナアブです。幼虫はアブラムシを食べる益虫で、成虫は花の蜜を吸います。
 複眼の大きな頭部をし、胸部は暗い銅金色をしていて、不明瞭な縦条が見られます。
 腹部は名前のように細く平たい形で、色は、黄褐色から橙色で、黒帯の太いものと細いものを組み合わせた縞模様をしています。
 成虫出現時期は3~11月で、成虫で越冬します。分布は日本各地。

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2012年11月13日 (火)

ミツユビカモメ(冬鳥)

 11月初旬のある日、晴れても強い風の吹くく散歩コースの池の端。相変わらず暇人の釣り人や四つ手網漁のオジサンの姿がありました。
 この池には結構たくさんの魚がいるので鳥もやって来ます。冬鳥のマガモやヒドリガモ、また留鳥のオオバンや常連のカワウ、そして少し前から例年になく頻繁にカイツブリも姿を見せて賑わうようになりました。Photo

 写真上と下の写真の↓がカイツブリです。Blg2012111

 
 そんな折柄、少し大型の白い鳥が一羽だけ、遠く離れた水面に着水するのが見えました。双眼鏡を覗いても、ほぼ完全な逆光で良く分かりません。

 少し時間が経過してから、池の反対側に回ってみました。目の良い鳥はすぐに反対側にと遠ざかって行き、やはり良く分かりません。
 どうせ暇でしたから、30分も腰を下ろしてじっとしていると、少しずつ強風に波立つ水面をプカプカ上下に揺れながら近づいてきたのです。
 カモメではない事はすぐわかりましたが、それから先はよくわかりません。
水中ですから脚の色なども分からないのですが、波に揺られてお尻が持ち上がった時に何枚か撮って帰りました。
 写真を見ながら、カモメ類のWeb図鑑を参照したところ、日本では冬鳥のミツユビカモメと分かりました。
 海や河口から50km近く離れた当地に飛来することはきわめて稀なことで、姿を見たのはその時限りとなりました。Pb034033_1

2r

Photo_2

ミツユビカモメ(三趾鴎)(カモメ科ミツユビカモメ属):
 大きさは、全長39cm、翼開長91~97cmで、外洋や外洋に面した海岸に生息するカモメの仲間で、雌雄同色。雌の方がやや小型。
 夏羽は、翼の上面は灰色で、他は白色。また翼の初列風切の先端は黒色。嘴は黄色い。足は黒色で短い。
 そして冬羽になると目の後方に黒い斑が現れて、ほっかむりしたカモメのように見える。
分布:
 北極海、ベーリング海、アリューシャン列島などで繁殖する。日本には冬鳥として九州以北に越冬のため渡来する。海岸地域で見られ、海上でもみられる。
 夏には北海道で若鳥を見ることが出来る。

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2012年11月12日 (月)

アキノキリンソウ、セイタカアワダチソウ、ツルアリドオシ、クルマバハグマ

 11月初旬、弥彦山(新潟県)まで出かけた際に立ち寄った弥彦公園の林地に咲き残っていた植物です。まだ早かった紅葉よりもこちらの方に目が惹かれました。

アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属):
 林縁の草丈の高い植物に遮られて日当たりが悪い草むらに隠れるように生えていたため、本来の勢いもなく、花付きも今ひとつでした。
 日当たりの良い草地や林縁に生育する多年草で、ピンぼけになった画像でははっきりしませんが、頭花には舌状花と筒状花があり、内側の筒状花が結実します。
 花期は8~11月、分布は日本各地。Photo

 
●セイタカアワダチソウ:
 ついでですが、どこにでも生えていて迷惑雑草として嫌われることの多いセイタカアワダチソウです。
 アキノキリンソウと同じ「キク科アキノキリンソウ属」で仲間同士なのです。花もよく見ればそれなりにきれいで、同じつくりであることが分かります。
 こちらの花期は9~11月。分布は日本各地。Blg

 
●ツルアリドオシ(アカネ科ツルアリドオシ属):
 遊歩道沿いのやや日陰で湿り気のある林縁斜面を這うようにまばらに生えていました。既に花は終わっていて、赤くきれいで小さな実が付いていました。
 本種は林内や林縁のやや湿った所に生えるつる性の常緑多年草です。
 葉は対生し、卵形で波状の鋸歯があります。花は初夏から茎の先に2個ずつ並んで咲きます
 また、通常、果実は1つの花から1個作られますが、本種では2つの花の子房がくっついて、赤く熟すとあたかも1つの果実ように見える(つなぎ目の無い)果実( 正確には偽果))になります。
 よく見ると確かに果実の頂には2花のガクの跡がボタンホールのように2か所残っているのが分かります。
 花期は6~7月。分布は日本各地。Photo_2

 
●クルマバハグマ(キク科):
 林床にたくさん生えていました。山地林床、林縁に生える多年草です。草丈は30~60cmで、名前のように大きな葉が茎の中程に7~8枚、車状についているハグマです。
 ハグマは「白熊」で、ヤクの尻の毛で作った仏具(払子ー毛ばたき)のこと。コウヤボウキの花にも似た本種の地味な花の小花列片を、この毛ばたきに見立てたのだそうです。
 花の時期はもう終わりで、きれいな株は見つかりませんでした。Photo_3

 
 羽毛が付いた”痩(そう)果”(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見える果実)の出来た株もありました。R0029034_2

 花期は8~10月、分布は近畿地方以北の、主に日本海側。

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2012年11月11日 (日)

アキノウナギツカミ、ヒメシオン、ホソバオグルマ、マイヅルテンナンショウ

 10月中旬、渡良瀬遊水地で観察した植物のメモ記録、最後です。

●アキノウナギツカミ(タデ科):
 1年草です。草地に生えていました。ほかの雑草に邪魔されてあまり勢いがなく、貧弱な個体でした。
 茎は長く伸び、小さな刺があってざらつき、ほかの植物に絡んで立ち上がっています。
 葉の基部はヤジリ型で、茎を抱くように張り出します。 花はミゾソバやママコノシリヌグイなどと似ています。Photo_5

 
●ヒメシオン(キク科):
 湿り気のある草地に1株ありました。草丈60~100cmの多年草です。全国的に個体数は多くはないようで、近くでも普段目にする機会はほとんどありません。
 頭花は白色で小さく、径7~9mm。(ヒメジョオンとは全く別物です)Photo_6

 
●ホソバオグルマ(キク科):
 湿った草地に一株、花期(7~9月)も過ぎてかなり傷んだものが残っていました。
 草丈は30~70cmの多年草です。田の畦などに生えるオグルマに似ていますが葉が細く、頭花も小さめの径2.5~3cmほど。(環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類)。
Photo_7

 
●マイヅルテンナンショウ(果実)(サトイモ科):
 草地に生えていました。花期は5~6月で、今はトウモロコシのような果実が出来ていました。熟すと赤くなります。(環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類です)。Photo_8

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2012年11月10日 (土)

エゾミソハギ、ヨシ、タコノアシ、ヤナギタデ、カワヤナギ

 10月中旬、渡良瀬遊水地で観察した湿地に生える植物のメモ記録、続きです。

●エゾミソハギ(ミソハギ科):
 普通に見られるミソハギに似ていますが、本種は葉の基部が円形で茎を抱き、茎と共に毛があるので区別できます。R0028358

 
●ヨシ(イネ科)の根茎:
 かつては地域の産業としてよしず作りに使われてきました。地中を這うヨシの根っこです。細竹のタケノコのようです。R0028362

 
●タコノアシ(タコノアシ科):
 草丈50~90cmになる多年草です。花には花弁がありません.秋には全体が赤くなり、果実が並んだ様子が名前の通りです。(準絶滅危惧に指定されています。)Photo_2

 
●ヤナギタデ(タデ科):
 草丈50~80cmの1年草です。本種が”蓼食う虫も好きずき”に言われているタデで、茎や葉をちぎって噛んでみると、ウェッとなるほど苦辛いです。囓るのもほどほどに。Photo_3

 
●カワヤナギ(ヤナギ科):
 新たに掘削された湿地でまだ何も生えていない更地の区域に単独の生育が認められました。
 ヤナギの仲間は、河原や崩壊地など撹乱された荒れ地に真っ先に入ってくる先駆(パイオニア)樹種の一つです。
 綿毛のついた小さな種子を風に任せて大量にばら撒き、種が辿り着いたところで高い発芽率と旺盛な成長力に物をいわせて荒れ地に定着し、ほかの植物の生育を妨害する困りものです。 
 貴重種が生えている場所に侵入したものは除去する必要がありますが、小さな苗木でも、地中深く長い根を伸ばしていて、少し引っぱったくらいでは簡単には抜けません。Photo_4

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2012年11月 9日 (金)

ハタケゴケ、コハタケゴケ、ミズワラビ、キクモ

 10月中旬、渡良瀬遊水地で観察した湿地に生える植物のメモ記録、続きです。

●ハタケゴケ(ウキゴケ科):
 稲刈り後の水田や、収穫の終わった畑地など、裸地になって湿り気のあるところに短期間生えてきます。
 葉状体は長さ5~10mm、幅2~3mm、規則的に2又分枝して円形のロゼットをつくります。外観がよく似て冬の間に見られるのはカンハタケゴケ。R0028314

 
●コハタケゴケ(ウキゴケ科):
 ハタケゴケと同じように生えて来ますが、名前の通り葉状体は細身で小型です。R0028349

 
●ミズワラビ(ホウライシダ科):
 湿地だけではなく、水中にも生えるシダの仲間です。近郊の水田にはよく見られます。R0028350

 近くの田んぼにまだ残っていたもの。R002855611

 
●キクモ(ゴマノハグサ科 シソクサ属):
 開けた湿地地面に群落を作っていました。水田や溜池、緩やかな流れの用水路などに生える多年草です。
 沈水状態でも生育し、屋外メダカ水槽にも生えて来ます。Photo

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2012年11月 8日 (木)

弥彦山(新潟県)2012/11

 秋深まる時節。好天に恵まれた先の日曜日、東京スカイツリーと同じ高さの634mという新たな”看板”も建っている弥彦山(新潟県)まで日帰りしてきました。
 紅葉にはまだ早かったのですが、現地は雨続きの後の晴れの休日とあって、待ちかねた観光客で時ならぬ混雑は”想定外”。少し甘かったようです。
 紅葉の最盛期にはもっと混むのでしょうね。

 関越トンネルを過ぎた辺り、谷川岳の雪に紅葉はまだ始まりかけたばかりというところでした。Photo_2

 
寺泊:
 年末には関東からもお正月用のカニ、エビ等の買い出しツアーバスが出るので有名な寺泊で早めの昼食。
 その後30分ほど寺泊海岸の浜辺を散策。漂着物がいろいろありました。海は色々な世界に繋がっていますね。
 余談ながらイカ釣り船の集魚灯も昨今はLED照明灯だとか。Photo

 
弥彦公園へ:
 ”額縁に入ったような紅葉”の景観が有名な弥彦公園の紅葉は始まったばかりのようでした。
 今週末辺りから見頃になるのでしょうか。Photo_4

 
そして弥彦山へ:
 ”想定外”の混雑ぶりで、45分待ちのロープウエー。やはり眼下の紅葉は始まったばかり。
 午後4時を回った弥彦山頂(634m)から、霞んだ佐渡島が見えました。高速船なら1時間少々で行ける距離です。454

 
帰路:
 午後4時半をまわり、暮れ急ぐ上空を切り裂くように複数のジェット機の飛行機雲が見られました。4

 つるべ落としで日が暮れて、予想通り関越トンネルを越えると渋滞の始まりで、予定より約2時間遅く帰りました。
 何も混雑するに決まっている休日に出かけることはあるまいに、と懲りない”反省”。

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2012年11月 7日 (水)

コツブヌマハリイ、フトイ、サンカクイ、コウガイセキショウ、サワトウガラシ

 10月中旬、渡良瀬遊水地で観察した湿地に生える植物のメモ記録、続きです。

●コツブヌマハリイ(カヤツリグサ科):
 絶滅危惧Ⅱ類。主に掘削地などに生える多年草です。背丈が低い(30~50cm)ので、他の植物に覆われると消えてしまいます。
 写真に撮りにくいです。これでは何だかよくわかりません・・・(^_^;R0028353

 
●フトイ(カヤツリグサ科):
 名前の通り、断面は円形の太い茎をもつ多年草です。草丈は80~200cmにもなります。R0028355

 
●サンカクイ(カヤツリグサ科):
 名前の通り茎の断面は三角形の多年草。草丈は50~120cm。先端付近に小穂をつけます。Photo_2

 
●コウガイセキショウ(イグサ科):
 湿地や水辺に生える多年草。茎は扁平で、草丈は30~40cm。4~7この花が球状に集まった頭花を集散状に多数つけます。Photo_3

 
●サワトウガラシ(ゴマノハグサ科):
 湿地に生える1年草ですが個体数は少ないそうです。線形の葉と、紫色の唇形花が特徴で花期は7~10月ですが、この株は既に花は終わっていました。R0028349_4

                                 (続く)

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2012年11月 6日 (火)

カンエンガヤツリ、ヌマガヤツリ、マツカサススキ、ミズカヤツリ、メリケンカルカヤ

 10月中旬、渡良瀬遊水地で観察した湿性植物のメモ記録です。

●カンエンガヤツリ(カヤツリグサ科):
 大型のカヤツリグサ1年草で、絶滅危惧Ⅱ類(UV)に指定されています。Photo

 
●ヌマガヤツリ:
 水辺に多い大型のカヤツリグサ1年草。R0028349

 
●マツカサススキ(カヤツリグサ科):
 帰化植物で、大型の多年草です。ピンぼけになりました。R0028349_2

 
●ミズカヤツリ(カヤツリグサ科):
 滑らかな棒状の小穂を横向きに広げる大型の多年草で、珍しいそうです。R0028349_3

 
●メリケンカルカヤ(イネ科):
 北米原産の帰化植物、多年草で、草丈50~100cmになります。晩秋に葉鞘に包まれた穂を上から下までまんべんなくつけます。
 花期は9~10月。在来種と競合する恐れがあり、要注意外来生物(外来生物法)に指定されています。R0028349_1

                                  (続く)

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2012年11月 5日 (月)

オオアトボシアオゴミムシ

オオアトボシアオゴミムシ(オサムシ科):
 草原に行くと普通に見られるオオアトボシアオゴミムシです。大きはさ20mmほど。珍しくはありませんが、ゴミムシ仲間の多くは夜行性で、また昼間は地面の枯れ草や落ち葉の下、石の下などを伝い歩き、舗装された遊歩道や開けた場所で立ち止まってはくれないため、捕まえない限り、なかなか撮れません。
 今回も、シマツユクサのタネの“取材”に行った折、グランドカバーのように群生したシマツユクサの根元をかいくぐるように移動していきました。
 “後星”だけ撮れましたが、どうしても全身が見えません。R0028914cc

 頭隠して尻隠さずでしばらくじっとしていたので、例外的に、ということで一旦捕まえてそのお姿を撮らせてもらいました。迷惑だったでしょう。
 なお左側の触覚と、後肢先端ののツメが欠損している個体でした。でも餌捕りは大丈夫でしょう。成虫で越冬します。R0028952

R0028962

2r

R0028964

オオアトボシアオゴミムシ:
 頭部と前胸部に光の当たり方で青緑や赤紫色に見える金属光沢があり、前翅は金色の微毛に覆われています。
 そして前翅の後端付近に黄色い「星」があることから「後星」アオゴミムシ。近縁にキボシアオゴミムシやアトボシアオゴミムシなどがいますが、“星”がコンマ状に括(くび)れていることが特徴で(かなり個体差はありますが)区別できます。
 分布は日本各地に普通。

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2012年11月 4日 (日)

シマツユクサ結実(再観察)

 今夏はじめて一度タネの観察が出来ました。その後、繁殖地で実施された除草作業で、大型雑草と共に一度は草地から姿を消しました。
 10月末に見ると、在来ツユクサの姿はもうありませんでしたが、シマツユクサだけは日当たりの良い地面をグランドカバーのようにおおって群生していました。11026

 
 花はほとんど見当たりませんでしたが、まだ緑色の果実が結構ついていました。2rimg0034

 
 その一つを爪先で開いてみると、特徴的な皺のある種が入っていました。3rimg0061cc

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 丈夫な草のようです。霜が降りるまでは元気なのでしょうか。

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2012年11月 3日 (土)

ヒメジソ

 造成地の開けた砂利敷き道に一株生えていました。茎は四方に斜上するように広がり、また花穂が短く立ち上がっていました。
 その後少し時間を置いて、種が出来たところを再度観察してみました。
 茎は四角で、小さい白い花もシソ科の特徴があり、外観がよく似たイヌコウジュなど数種の植物がありますが、ヒメジソとしました。

●開花時期の様子。
 Photo_15

 
●花が終わり、結実した様子。2r0028777

3r0028859

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ヒメジソ(姫紫蘇)(シソ科イヌコウジュ属):
 山野の湿った林縁や道端に生える1年草。高さ10~60cm。茎は四角形で稜には下向きに曲がった短毛があり、節にも白い毛が生えています。
 葉は対生し、長さ2~4cmの卵形~広卵形で粗い鋸歯があります。枝先に長さ3~7cmの花穂をだし、白~淡紅紫色の小さな唇形花をややまばらにつけます。
 萼は長さ2~3mmで、裂片の先はイヌコウジュほど尖りません。
 花期は9~10月、分布は日本各地。
 よく似たイヌコウジュとは、葉の形状の差異や萼の先の尖り方、花軸の毛の多少等で区別されていますが、相対的なもので素人には写真だけでの判断は難しそうです。

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2012年11月 2日 (金)

ミゾカクシ(別名アゼムシロ)

ミゾカクシ(キキョウ科ミゾカクシ属):
 湿り気のある田の畦や草地に群生する多年草です。
 茎は地を這うように伸び、さらに節から発根してどんどん増えていき、ついには溝をも覆い隠してしまうほどに繁茂することからこの名前。
 また、アゼにムシロを敷いたように広がる様子からはアゼムシロの別名も。R0028365_1

 
 葉は広い線形で鋸歯があり、互い違いにつきます。R0028365_2

 
 6月から11月(暖地)にかけて白色に紫色をおびた花を多数つけます。
 花の大きさは1cmほどで花冠は5裂し、裂片のうち2つは横向きに、残り3つは下向きにつく独特の形です。R0028365_3

R0028365_3trm

R0028365_4trm

 分布は日本各地ですが、最近、水田地帯では環境変化などで見られる地域が限定的になっているようです。
 なお本種は有毒植物です。

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2012年11月 1日 (木)

四つ手網漁、コサギ、ヒドリガモ(冬鳥)とオオバン

 10月、振り返ってみると初日は真夏日、その後も平均的には暑く、また日間の温度差が大きく爽快な秋の日は少なくて、そしていきなり寒くなったような霜月のスタートです。
 おかげで山装うことになるのですが。

●四つ手網漁:
 江戸時代に佃島の漁師達が白魚を捕ったという「四つ手網漁」です。
 “昔からやっていたよ、今はやらないし、水が汚いから捕っても喰えないよ”、と地元のオジサンに話には聞いていましたが、実際に見たのははじめてです。
 四つ手網漁というのは、四角形の袋状になる網の真ん中に、餌を吊り下げてセットした四つ手網を、浅い水底に沈めて魚などをおびき寄せ、網の上に集まった頃合いを見計らって一気に引き上げる漁法です。
 昔のように竹や木などではなく、アルミポールやカーボンチューブとおぼしき軽量かつ強度の十分ある組み立て素材で、あっという間に「四つ手網」数セットの組み立ては完了します。
 個人の趣味にしては少し大がかりな気もして、“何かの調査ですか”と聞いてみたところ、単なる”漁”だという。
 さらに何を捕るのかと聞けば、“小魚”とのこと。確かに地元の人が「ボラ」だという魚の大群が水面を波立たせて遊泳するのはよく見かけています。テナガエビも入るということです。
 長居はしませんでしたが、結構捕れていたようでした。Photo_2

Pa313858_3

R0028927

 
●コサギ:
 近くの護岸で釣り糸を垂れていた釣り人のすぐ脇にはコサギが寄り添うようにじっと見守っていました。普段はとても警戒心が強くて人には決して近寄ったりしないのに・・・。
 どうやら釣り上げた小魚をはずして地面に放り投げられるのを待っていたようでした。R0028908

 
●ヒドリガモとオオバン:
 反対側の岸辺には今シーズンはじめて気がついた冬鳥のヒドリガモの小さな群れと、留鳥のオオバンの姿が確認できました。Photo

 いよいよ秋深まる、です。

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