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2012年12月

2012年12月31日 (月)

2012年、1年間ありがとうございました。

 矢のごとくの1年が終わりになりました。年々、時の過ぎるのが早くなる人生の”林住期”ではなく晩年期です。
本年もつたないブログを訪問いただきましてありがとうございました。
 来る年もどうぞよろしくお願いいたします。明るく安定した社会になることを祈念しています。

 鉢花も整理してすっかりなくなってしまいましたので、最後に近くのホームセンターでサクラソウによく似たプリムラ・マラコイデスを一株求めてきました。
 毎年夏を越すことなく消えていきます。

Blgr0030758trmcc2

プリムラ・マラコイデス(サクラソウ科):
 中国原産の多年草ですが、寒さには強いものの、高温多湿に弱く、夏を越すのが難しいため、園芸品種では1年草として扱われています。
 園芸店で既に開花株が販売されています。通常の開花期は早春。

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2012年12月30日 (日)

バン(2012/12)

 いよいよ今年も残すところあと1日となりました。片付けと身辺整理をと思いながら、結局思うようにはかどらなくて不甲斐ないものです。

 3日前から、使用中のパソコンに突如不具合が発生し、ブログ作成も表示にも変調を来すようになってしまいました。(予備のパソコンがあるのでそちらを使えばブログ作業は出来るので致命的ではないのですが)

 昨日、片付け掃除にも飽きて、不調パソコンをさわってみました。まず「ブラウザ(IE9)の初期化」。しかし問題は解決できませんでした。
 残るは「システムの復元」(Windows7)。
 問題なく動作していた直近の(1週間前)復元ポイントを指定して実行。約2時間半ほどかかりましたが、これで不具合は解消、復帰できました。ヤレヤレです。
 暇人なればこその作業でしたが、再発した時のためにとりあえずメモに残しました。

 さて、繰り返しの記事です。
 散歩コースの用水路に、秋口から少数ながらバンが住み着いています。警戒心が強く比較的近くに人影を察知すると素早く物陰に身を潜めてなかなか出てきません。
 10分くらい、じっと座り込んでいると、あたりの様子を伺いながらそろそろと出てきて水に入り、泳いで遠ざかっていきました。11pc144379

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 額板が赤くなっていますので若鳥ではなく成鳥のようです。

 
 この1羽が泳ぎ去ったのと反対の少し離れた水辺に、別の1羽がいるのが目にとまりました。そーっと近寄って何枚か撮影。こちらも成鳥です。
 草地にゆっくり上がって行き、ガマの穂がほぐれて綿の塊のように散っている傍に生えているイネ科の雑草を盛んに食べていました。21_2

22

 晴れても風が強くて、フリースのジャンパーを通して冷気がしみ込んでくる一時でした。

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2012年12月29日 (土)

コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、カイツブリ(2012/12)

 この時節、冬越しのためにやって来ただけで”特別な行事”などもなく”、池にたむろしている常連の冬鳥コガモ、オナガガモ、ヒドリガモと、やはり、たまたまここにいるだけの留鳥カイツブリです。

 変わり映えしませんが。

●コガモ:
  今シーズンは用水路にはほとんど飛来しないで、姿を見せるのは池ばかりです。
 相変わらず逃げ足が速くて、広い池ではなかなか撮れなくなりましたが、けっこう群れでいるようです。Pc084315cctrm

 
●オナガガモ:
 いつも1羽だけ、マガモの群れに交じって行動しています。どのような事情なのか鳥の世界のことは分かりません。Photo

 
●ヒドリガモ:
 池では一番大きな群れでいます。時には100羽近く群れていることもあります。
 日中は次々に水辺の草地に上がって、伸びだしたイネ科の雑草など軟らかい草の葉を食べている姿がよく見かけられます。Photo_2

 
●カイツブリ:
 比較的近くで見つけても、とにかく逃げ足が速く、なかなかシャッターチャンスに恵まれません。Pc084317

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2012年12月28日 (金)

ミコアイサ♀(冬鳥)とホオジロガモ♀(冬鳥) (続)

 はじめて見たミコアイサ(らしい)とホオジロガモ(らしい)2種の鳥をもう一度見に行きました。
 たくさんいるマガモやヒドリガモの群れから離れて、前日よりさらに遠くの水面にぽつんと見える状態で、肉眼では全く判別が付きませんでした。
 前日より一層不鮮明な画像で、新しい情報は得られませんでしたが記録として残しました。

●ミコアイサ♀:
 2012.12.24撮影(再掲)Blg20121224

 2012.12.25撮影20121225

 
●ホオジロガモ♀:
 2012.12.24撮影(再掲)Blg20121224_2

 2012.12.25撮影20121225_2

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2012年12月27日 (木)

ミコアイサ♀(冬鳥)とホシハジロ♀(冬鳥)

 カイツブリ(留鳥)が居ついている調節池に、盛んに潜水を繰り返している少し様子の違う水鳥をみかけました。
 鮮明な画像が撮れなくて確信できませんが、今まで観察したことがないミコアイサ(冬鳥)とホオジロガモ ホシハジロ(冬鳥)の♀ではないかと推測しました。

 はじめに、他に鳥の姿がない池の遠方で、頻繁に潜水を繰り返している1羽のミコアイサ♀(らしい)の姿です。S

 
 その後しばらくしてから、はじめに潜水を繰り返していたところからずいぶん離れたところに浮き上がったミコアイサを再び見つけて追っかけをしていたところ、全く様子の違う鳥がすぐ近くで同じように潜水を繰り返すのが目に入りました。
 2羽は近い距離で争う様子はなく、同時に潜水したり、Photo

 
 また交互に潜ったりしながら、しばらくのあいだ潜水を繰り返していました。Photo_3

Photo_4

 ミコアイサの近くで潜水していた水鳥は、手元の図鑑で頭部全体が栗色で、嘴の先端が黄色という解説記事から、”潜水ガモ”の仲間で、ホオジロガモ ホシハジロの♀ではないかと推測しましたが、こちらも鮮明な画像が撮れなくて不確かです。

 おそらく両者とも移動の途中で一時的に立ち寄ったのでしょう。(観察日2012/12/24)

【参考メモ】:
 ミコアイサ(神子秋沙)の雌は池の奥のほうに一羽でポツンと浮かんでいました。とても警戒心が強く、見つけると直ぐに遠くへ逃げていきます。
 メスの羽は、目先は黒っぽく、頭部は赤味が強い茶色です。また、雄の夏羽はメスに似た色ですが、冬期(日本で見られる時期)には冬羽に換羽して大部分が純白になり、目の周囲が黒く、他にも後頭の冠の下、胸の2本線、肩羽、背、腰、尾などは黒く、通称”パンダガモ”とよばれてバードウオッチャーには大変人気の鳥です。
 潜水が得意で魚類、貝類や甲殻類などを食べています。11月頃から越冬のため九州以北の湖沼、河川、海岸に冬鳥として飛来し、春に北の国へ帰る冬鳥で、地域によっては飛来数が少ないようです。

 また潜水ガモと呼ばれる仲間には、キンクロハジロ、ホシハジロ、スズガモ、ホオジロガモなどがいます。

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2012年12月26日 (水)

トモエガモ♂(冬鳥)(2012/12)

 快晴、寒風の調節池。相変わらずの釣り人がちらほら。
波立つ水面の遠くに、ぽつんと離れて茶色っぽい水鳥が一羽。肉眼では何とも識別できません。
 何だろうと”コンデジ”(コンパクト・デジカメ)の望遠でのぞいてみると頭部首の辺りが緑色に光ったりして、小ガモの雄かな、くらいに思いながら遠ざかっていく後ろ姿を2、3枚。これしか撮れませんでした。
 パソコンで拡大表示すると低画質の原画ながら、はじめて見るトモエガモの♂と分かりました。
 内陸の池に一時的に立ち寄るのは稀なことでしょう。記録として掲載しました。Blg2012122820121225

 図鑑によれば、トモエガモは全長40cm、特徴は、コガモより少し大きく、”歌舞伎の隈取り”を施したような顔、体側の前後にある白色の縦斑があること。
 冬鳥として全国に渡来するが、地域によっては非常に少ないカモの一つ、北陸/中部地方には比較的多い、とありました。

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2012年12月25日 (火)

クリスマス/(2012.12.25)

 田舎町なので夜は人通りの少ないご近所でも、R0030755

 
 控えめながら、お宅や店舗のクリスマス・イルミネーションがきれいです。Photo

 
 キリスト者でない衆生には、商業上の年中行事クリスマス。
 さんざくろうするサンタクロースは、もはや待てどもやっては来ない(NORAD Santa Trackingから)齢ですが、Photo_2

 
 ともかく便乗させていただいてクリスマスおめでとうございます。
 ”メリークリスマス”R0030678no2

 
 明かりが灯り、どうかmanyがクルシミマセンように。R0030707

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2012年12月24日 (月)

カワウ

 冬になると内陸の調節池に、カワウの飛来が多くなります。池には大小様々な魚が生息していて、魚影も比較的濃いからです。
 折りからの強風で水面が波立つ池に水鳥の群れと、アルミ欄干に一列に止まって休むカワウが目立ちました。1pc124331

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 カワウも逃げ足は速く、100mほど離れていれば羽繕いしたり濡羽を乾かしたりなどしていますが、それ以上近づいていくと神経質なものから順に飛び立ち、3pc124336

 
 最後に残る1羽(60mくらい離れていたでしょうか)が、うさんくさそうにこちらを見やってからおもむろに飛んで行きました。5pc124362

 関東地方では、カワウが採食する場所は春から夏にかけては沿岸部、秋から冬になると内陸部の河川へと移動すること、また冬は内陸部にねぐらをとるカワウの個体数が増えることも知られています。

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2012年12月23日 (日)

ご近所の鳥(2012/12)

 時節柄、散歩コースにもだんだん被写体が少なくなってマンネリ化してきました。新味がありませんが繰り返しです。

用水路で。

●バン:
 秋口から複数のつがいらしい姿を見かけています。当分はこの辺りに居ついている留鳥です。Blg201212

 
●カワセミ:
 個体数は多くはないものの通年、姿が見られます。チチッと鳴いて足下から飛び立たれて気がつくことがほとんどで、遠くに逃げて止まった姿しか撮れません。
 カルガモがたむろしている傍の枯れたヨシに止まって、ポチャンと川面に飛び込んで戻ってきた時には小魚をくわえていました。
 呑み込むのに時間がかかっていたようです。Blg20121215

 
●イソシギ:
 見かける機会は少ないものの、たいてい1羽でやって来て水辺の昆虫などを採食しています。Blg20121125

 
●ダイサギ(冬羽):
 川に降りて,強い風に羽をあおられながら、じっと立っています。”一生懸命に”魚を捕ろうとする姿勢は見られません。
 ダイサギの冬羽では飾り羽がなく、くちばしは黄色です。(夏は黒色)。
 チュウサギと似ていますが、チュウサギの方が小さく(といってもフィールドでは並んでいないと見ただけでは分かりません)。
 またダイサギの方がクチバシは長く、眼下にある口角の切れ込みが眼より後ろまで伸びていることで判別できます。(これも遠くからでは分かりません)。
 もっと高性能のスコープで鮮明な写真が撮れなければ無理ですが、今回はダイサギとしました。Blg

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2012年12月22日 (土)

冬のテントウムシ

 冬晴れの野原にテントウムシが1匹。みんな石の下の窪み集まって休んでいたの、ついつい冬日に誘われて起き出し、表に出てきたようです。1点の暖かさです。R0030493_2

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 ハートのマークですね。R0030467_2

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2012年12月21日 (金)

冬晴れの1日/マダラヒメバチ

 本日は冬至、ゆず湯ですね。太陽が一番低くなったせいで、晴れさえすれば、暖房を控えたリビングの一番奥まで日射しがとどいて暖かです。ソーラーの力は偉大です。
  
 さて、先の日曜日、勝手にお連れしてご迷惑をかけてしまったマダラヒメバチを、アブラナ科の雑草が葉を広げている元の原っぱに戻しに行きました。
 ヒメバチは捜し物でもするかのように、枯れ草の地面を確かめながら歩いて行きました。途中に偶然アオムシ(モンシロチョウ幼虫)が這っていたのですが、それには目もくれず、すぐ脇をすり抜けるように枯れ草の隙間に入り込んで行きました。Photo

 余談ながらアオムシは暖地ではこのまま、寒冷地では蛹になって越冬します。

 
 日当たりのよい斜面にはタンポポが一輪、開花していました。R0030557

 
 当日は快晴と強風のおかげで、久しぶりに少し雪のついた日光連山が遠望できました。
 (地図上の直線距離で北北西約90~100kmほどの距離にあります。)
 いつもの散歩コースからは、前景に複数の送電線が写り込んでせっかくの景観が今ひとつ。(画像はクリックで拡大します)1216pc164469

 
 こんなにくっきり見えることはあまりないので、強風の中、自転車で一番近い送電線の向こうまで。
 帽子が飛ばされて拾いに行くと、立てかけて止めていた自転車がひっくり返ったり・・・・、でも懲りずにもう少し先まで押して歩いてもう一枚。
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 帰りは強風に背中を押されて楽チンでした。

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2012年12月20日 (木)

マダラヒメバチ

 11月頃から(12月になっても)、昆虫類の姿が少なくなった晴天時、草原の遊歩道に、黒、黄色、そして橙色と配色のきれいな小型のハチ”が目立つようになりました。
 “マダラヒメバチです。
 ヒメバチは“寄生バチ”の仲間で、毛虫やイモムシなどに卵を1個産み付け、孵化した幼虫は寄生体内で成長して蛹化し、羽化するときに脱出するという生活史をもつハチの一群で、本種もその仲間ですが、たおやかな感じのするハチです。
 風の強い日は高く飛ばず、地面を這うように飛んで、時々日溜まりでじっとしています。成虫で越冬しますので、天気の良い日には”起きて”出ているのです。1

 
 12月初旬、日当たりでゆっくり日光浴をしていたのをお連れして、底に土と草葉を入れた容器に入れて少し観察してみました。
 雨や曇りで寒い日、また晴れた日でも夜間には草葉の下に潜って出てきません。
 なお、隠れ家にする葉っぱを取り除くと、冷え込む日でも土の上でじっとしていて、(土中に)潜る様子はありませんでした。フィールドではどうしているのでしょう。
 日射しのある日中には12月中旬でも出てきて、盛んに身繕いをする姿が観察できました。
 
 ハネを立てて広げてブーンと震わせ、閉じてから後肢でスリスリ。2

 
 少し飛んで場所を変えると羽を広げ、後翅、前翅と順次 後脚でスリスリお手入れ。Photo_7

 
 次いで触覚、前肢をなめなめ、後肢はこすりあわせ、そして後脚で体をスリスリ。とても熱心に繰り返していました。Photo_5

 
 またアブラナ科雑草の茎を囓る様子も見られましたが、どうやら水分補給のようで、ちなみに差し出したメイプルシロップを浸ませた綿棒には長い間口をつけていました。Photo_4

 10日間ほど観察後、暖かい日に、もと居た草原に返しました。低く飛んで地面に下りると、すぐに地表の隙間にもぐっていきました。

マダラヒメバチ(ヒメバチ科):  
 体長14㎜ほどで、初夏に見かける時は動きが速く、少しもじっとしていないのでマジマジと観察できる機会の少ない寄生バチの仲間です。
 人は刺しません。体は黒色で小楯板と第3背板の帯は黄色、第2背板は橙赤色。脚は黄色、橙赤色と黒色のまだら模様です。
 翅は透明で薄い茶褐色を帯びています。触角は黄褐色で上側は黒っぽくなっています。
 アゲハチョウの幼虫に寄生して、(アゲハチョウの)蛹の中から羽化してくるのだそうです。成虫は土に潜って越冬し、土を掘り返したときに偶然見つかることもあるそうです。
 分布は日本各地。

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2012年12月19日 (水)

ウリ3題(カラスウリ、スズメウリ、アレチウリ)

 時期遅れになりましたが積み残しのウリ3題。

●カラスウリ:
 夏の夜陰を飾ってくれたきれいな花のカラスウリが、秋にたくさんの実をつけて熟し,鳥についばまれていました。(10/29撮影)20121029

 
●スズメウリ::
 スズメウリの花は目立ちませんが、晩秋、すっかり葉が落ちて枯れた茎に、灰白色の小さな卵のような実がたくさんぶら下がっている光景はとても目を惹きます。
 見慣れていてもついついカメラを向けてしまうのです。〈撮影11/25)20121125

 
●アレチウリ:
 今まで散歩コース域には見られなかったのですが、この秋、田んぼ脇の草むらに生えたカントウヨメナに覆い被さるように、大きな葉の付いた蔓を伸ばしているのを目撃しました。
 鋭い棘に気をつけながら、覆い被さっていた蔓を持ち上げてみると、大きな葉の裏に隠れるように、いまいましい棘だらけの実がたくさん付いていました。
 どこからやってきたものか・・・全く困った外来の害草です。(10/29撮影)20121029_2

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2012年12月18日 (火)

ヤブツルアズキ

 ヤブツルアズキ(マメ科)は、晩夏から初冬にかけて道端に毎年見かける1年草で、アズキの原種といわれています。
 今季、道端に蔓を伸ばしていた株は勢いがなく、葉の脇から総状花序を出し、特徴的な淡黄色の花付きも今ひとつでした。Rimg0001_6

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 それでも秋には線形の豆果が実り、鞘には6個以上の種子が入っていました。Rimg0001_4

 
 12月初旬、葉はすっかり枯れた茎に残っていた、まだ緑色の鞘を開いてみましたが、中のマメは未熟のままでした。よほど生育条件が悪かったのでしょうか。R0029887

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 花期は8~10月、分布は本州,四国、九州。

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2012年12月17日 (月)

ヨモギハムシ

ヨモギハムシ(ハムシ科)
 11月中旬から12月上旬、寒さも本格的になって、活動する昆虫類の姿はほとんど見られなくなった草原の舗装遊歩道でしたが、ヨモギハムシだけは例外で、晴れた日中に限られてはいましたが、うろうろと歩き回っているのを目にしていました。
 大きさ7~9mm前後の甲虫で、体色が青藍色に光るものと、金銅色に光る2系統のものがいます。

●青藍色に光る♂:
 写真下(3枚目)は、お腹の大きな♀(左)の近くにいた体の小さい♂〈右上)です。Photo

 
●青藍色でお腹の大きい♀:
 産卵場所を探して地表を歩き回っている、お腹の大きなメスがよく目立ちました。
 写真2枚目以下は、たまたま同じ舗装遊歩道を這っていたカブラハバチの幼虫にぶつかって乗り上げ、転ぶ姿です。Photo_2

 
●金銅色に光る♂:Photo_3

 
●金銅色で、お腹の大きな♀:Photo_4

 本種は成虫と卵で越冬します。成虫出現時期は4~11月、分布は日本各地。

 
参考:
●コガタルリハムシ:
 コガタルリハムシ〈ハムシ科〉もよく似た姿ですが、大きさは5~6mmと小型で、体色は瑠璃色だけ。
 また前胸背板の形にも違いがあります。さらに、成虫が地上で見られる時期(出現時期)は春から初夏(4~6月)に限られていることなどで区別されます。(なお成虫は7月から翌春3月くらいまでの間は土中に潜って休眠します。)(写真再掲)Cf

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2012年12月16日 (日)

サデクサ

 今日は第46回衆院選の投票日。これからの”日本丸”の行く先を決め、舵輪を操作するクルーを選ぶ日です。暗礁に乗り上げないように期待を込めて。

 さすがに寒くなって、節約暖房の室内で、冬だから寒いのは当たり前、とやせ我慢はしてみても,寒いですね。
 さて、社会情勢には無関係の相変わらずの閑話です。 

 
サデクサ(タデ科):
 10月中旬、水路草地の水際に、一見すると草姿が似ているミゾソバと並んで少数の株が生えていました。

 こちらはミゾソバです。
●ミゾソバ:Blg20121020

 
●サデクサです。はじめての記事です。
 数株のサデクサが水際から草地に這い上がっていて、根元、生え際は観察困難なところでした。20121021

 
 全く別の河畔でも数株見つけました。201210212_2

 
 本種はミゾソバに較べて分布はやや稀な1年草で、地域によっては絶滅危惧種になっているようです。
 はじめて観察したわけではありませんが、これまで見かけた場所は足下の良くない水際で、あまり近寄れない(近寄って観察する気もなかった)環境だったため、実のところミゾソバと区別は出来ていませんでした。
 秋のはじめにミゾソバと一緒に生えて花が咲くと、ミゾソバは淡紅色ですが、こちらは咲き始めの時期にはほぼ白色で、当初はミゾソバの白花株かとずっと思っていたのです。
 これが大きな間違いで、晩秋の果実期には赤色になる
ことが分かりました。
 あらためて、鋭い刺のある茎を手袋をはめてズルズルと引っ張り上げて見ると、ミゾソバに較べてはるかに硬く鋭い棘で、葉はミゾソバのような”ほこ形”ですが、幅はずっと狭く細長くて簡単に区別できるものでした。
 またミゾソバにくらべて、托葉鞘の上部は大きく耳状にはりだし、歯車のような鋸歯があるのも大きな特徴でした。

 その後の10月下旬、はじめて赤い花(花被)を開いてみると、まだ未熟で緑色をした痩(ソウ)果が入っていました。
 そして、ミゾソバはほとんど見られなくなった11月中旬になってから再度、残っていた株の花被を開いてみると、熟して黒くなっている種も見つかりました。20121125_2

サデクサ(タデ科):
 水辺に生える1年草の雑草。茎にはママコノシリヌグイのような鋭い下向きの棘があります。
 葉は細長い“ほこ形”で、花は「花時」には白色ですが、花後の「果実期」になると花被は紅色になって赤い花に見えます。
 草丈は50~160cmで、茎を伸ばして他の植物などに絡みつき、半ばつる状になっていることもあります。
 花期は7~10月、分布は本州・四国・九州。

 なお、一見、草姿がミゾソバに似た植物には他にもママコノシリヌグイ、ヤノネグサ、アキノウナギツカミ、などがあります。

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2012年12月15日 (土)

カラス、烏合

 昨日(12/14)、当地の最低気温-2℃で、今季最低だったとのことでしたが、日中は晴れて風もなく比較的穏やかな一日でした。
 午前中外出した田んぼ道で、広々とした農耕地上空の青い空に、今まで見ことのないほどおびただしいカラスの群れが飛び交っている光景に遭遇しました。
 ムクドリの大群は見たことがありますが、これほどのカラス大群となると、ヒッチコックの”『鳥』”を思いだして、少し薄気味悪さも覚えてしまいました。

 文字通り”烏合”で、方々から数十羽ずつぐらいの群れカラスが集まってくると、1

 
 上昇気流があったのでしょうか、あまり羽ばたくこともなく大きな渦のような旋回行動にはいりました。
 しかしその行動には何らの統一も規律性も見られずバラバラではありましたが、見る間に空高くに登って行き、2

 
 小さな黒点になっていきました。3

 
 そしてまた上空でバラバラと四方に散りながら下降していきました。近くにも飛んできましたが、4

 
 その一部は何となく電線に集合するという、これぞまさに、「烏合の衆」。
  〈烏合:鳥の集まるように規律もなく統一もなくあつまること。(広辞苑)〉
 ここに集まったのはやはり農地など開けた環境に生息する〈嘴は細く、ガァガァと濁声がやかましい〉ハシボソガラス・電線党グループでした。5

 おりしも地上の人間界では、目前に一大イベントが迫っています。間違ってもこんなことになってはいけないな、という想いが頭の隅をかすめたものでした。

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2012年12月14日 (金)

ハネナガヒシバッタ、ハラヒシバッタ

●ハネナガヒシバッタ:
 12月初旬、晴れた日の日中、どこからやって来たのか、玄関先のコンクリート床上に“落ちて”いました。
 土粒かと思ったら跳びはねたのでヒシバッタと分かりました。プラスチック板に乗ったところをそーっと持ち上げて少し離れた上方から2枚。
 それから、水平アングルで長い翅を撮ろうと動かした途端にパッと視界から消えてしまいました。残念。初めての遭遇だったのに。1r0030397trmcc127

2r0030396

ハネナガヒシバッタ(ヒシバッタ科):
 全身茶色で翅が長いヒシバッタの仲間。体長(翅端まで)は♂9mm、♀12mmほどですが、体だけなら5~7mmほどでとても小さいです。
 田んぼ、畑や湿った草原などの地表にいますが、小さいうえに(地表にいると)アースカラーの保護色効果で、目前で飛(跳)ばない限り、まず気がつきません。
 カエルの目玉のように上に飛び出している大きな複眼は、ものの動きに敏感で、近づくと直ちにピョンと跳ねるか、またはその長い翅で飛んで逃げます。
 成虫で越冬しますので、真冬でも暖かい日中には日なたぼっこしているようです。
 早春に見られるものは成虫で越冬した個体です。
 出現時期は2~3月、6~12月。分布は本州、四国、九州。

 
●ハラヒシバッタ:
 こちらは普通のヒシバッタです。12月になっても暖かい日射しのある草原で裸地に出ているのを見かけました。
 (ハラ)ヒシバッタは翅が短く飛べませんが、代わりに強力なジャンプ力で跳びはねて逃げていきます。
 幼虫(1齢をのぞく)と、成虫で越冬します*。3blgr0030364trm

 (*参考→ http://ci.nii.ac.jp/naid/110001091271)
  *(ハイパー)リンクは解除しています。ご覧になるには、面倒でもURLをコピーしてインターネット・ブラウザに貼り付けてアクセスして下さい。

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2012年12月13日 (木)

ハクチョウソウ(結実)

ハクチョウソウ(白蝶草)(アカバナ科):
 寒空の下、農道端に植えられていたハクチョウソウの姿です。既に花は終わり、形成された鞘は、見る角度によっては蛇の鎌首のようにも見えます。(2012.11.25撮影)1r0029451

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4r0029442

5r0029449

 熟して乾燥した鞘は自然に弾けて種をはじき飛ばし(自動散布)生育域を広げていきます。
 多年生草なので元の場所では根からも育ちます。

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2012年12月12日 (水)

タンボコオロギ幼虫

 12月になっても晴れて暖かい日には、遊歩道に這い出しています。多くのコオロギの成虫は冬越し出来ず、卵で越冬しますが、タンボコオロギは幼虫で越冬する元気なコオロギの子供です。
 11月から12月上旬にみかけたものです。1125

1125_2

 
 この子は左側の触覚が欠損していました。大事な情報器官ですが。11291r0029796

R0029805

 
 向かって右側の触覚は基部だけ残っていて、また(パソコンで拡大した画面を)よく見ると、欠損した触覚側の後頭部、複眼のすぐ後に、何か噛まれたような?傷跡が付いていました。
 まあ、これくらいのケガは想定済みで、元気に生きていくことでしょう。R12c

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2012年12月11日 (火)

マメハンミョウ、ゴマフリドクガ幼虫、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ

●マメハンミョウ:
 11月下旬に、マメハンミョウがまだうろうろしていました。もう年貢の納め時なのですが。
 マメハンミョウ成虫は7~8月に姿を現します。そして農産物では特に豆類を食害する農業害虫になりますが、フィールドでは観察したかぎり、結構色々な雑草の葉も囓っています
 晩秋になると土中に産卵して成虫は命を終えます。
 土中で孵化した幼虫は、同じように土中に産まれたイナゴやバッタの卵塊を食べて成長して、蛹化して(土中の蛹で)越冬します。Photo

 
●ゴマフリドクガ幼虫:
 こちらも11月下旬、遊歩道をうろうろ這っていました。このまま幼虫で越冬するので、暇つぶしに出てきたようです。Photo_2

 どちらも、素手で触ってはいけない要注意の”毒虫”です。

 
●イナゴ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ:
 12月初旬になっても、少数の生き残りバッタ類がゆるゆると歩く姿が見つかります。

 イナゴは、”すっかりしもやけ”していますが、まだそれなりの数が遊歩道に飛びだしてうろうろしています。R0029905

 
 少数ながらショウリョウバッタの小さいオス、R0030423trmcc

 
 そしてオンブバッタの小さなオスも見かけました。R0030326

 同時に、命の役割を完結して転がっているものも散見される時季です。

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2012年12月10日 (月)

ゴミムシの仲間(不明の2種)、メダカのいるヒメスイレン鉢に初氷

 ゴミムシ類はオサムシ科の甲虫で、世界で約4万種、日本では約1,600種が記載されているそうです。
 ゴミムシ類は、自然界の掃除屋さんとして重要な役割を果たしていることが知られていて、身近なフィールドでもごく普通に目にすることができますが、その詳細はなかなか分かりません。
 近くの草原で一番よく見かけるゴミムシの仲間2種類です。名前は、図鑑の絵合わせだけで見ていくと、”ウスアカクロゴモクムシ”など似たものがたくさんあって”どれにでも合いそう”で、結局分からないのです。

●ゴミムシの仲間1:
 一番よく見かけるものです。以前にも記事にしていました。大きさ15mm前後。(最近、別々の日に見かけた個体です)2

1

 
●ゴミムシの仲間2:
 こちらも最近見かけたもので、先のものより大きく、また体型も違うことだけ分かります。(別々の日に見かけた個体です)1_2

Photo

 12月にも、晴れて気温が上がった日中には物陰から出てきて、地表を徘徊しているようです。

 

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 追記:
 今朝は0℃以下に冷え込んで、はじめて、戸外のスイレン鉢に氷が張っていました。
 夏のボウフラ対策のためにシロメダカが数匹いますが、さすがに姿は見えません。底に沈んで冬眠体勢でしょう。Blg20121210

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2012年12月 9日 (日)

セアカヒラタゴミムシ

セアカヒラタゴミムシ(オサムシ科):
 11月下旬、そして12月上旬の晴れて冷え込んだ日の午前中に、それぞれ草地の遊歩道上に転がっていた個体です。
 先に見かけた“胸の背部(前胸背板)と前翅の中程に赤褐色の斑紋がある個体”(タイプ①)は、手で触れてみると肢がわずかに動きましたのでまだ生きてはいました。R0029231_1

R0029231_2

 
 後の、“前胸背板が黒色で、前翅の中程に赤褐色の斑紋がある個体”(タイプ③)は死んでいました。 
 首が折れた感じで固まっていました。R0029902

R0029903

 本種は夜行性なので、どちらも夜間に這い出した後に”遭難”したのでしょうか。

セアカヒラタゴミムシ:
 体は黒色で大きさ16~20mm、脚は黄褐色のゴミムシで、平地から山地にかけて分布し、公園や人家周辺でもよく見られる普通種です。
 夜行性で、昼間は草の根ぎわや石の下、溝の落ち葉の下などに隠れていて、夜になると活動し、昆虫類などの死骸を食べている掃除屋さんです。灯火にもよく飛んできます。
 このゴミムシには体色に大きな個体差(変異)があり、そのパターンは、
① 前胸背板は赤褐色で、前翅の中央部にも赤い斑紋があるという一番わかりやすいタイプ
② 前胸背板は赤褐色ですが、前翅の中央部には赤褐色の斑紋はないタイプ。
③ 前胸背板は黒色ですが、前翅の中央部には赤褐色の斑紋があるタイプ。
④ 前胸背板は黒色で、前翅の中央部にも赤褐色の斑紋がない、すなわち見かけは全体が黒色のタイプ(参考: http://www.g-sigma.co.jp/07_beetles/hyouhon/picture/K0202.jpg )
 こちらは前胸背板の形状などで他種と区別、判断できそうですが、私のような素人には無理なことです。
 出現時期は3~11月、分布は日本各地。

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2012年12月 8日 (土)

冬空に浮かんだ雲の帯

 去る12月5日、お昼前のこと、ほかには雲の見当たらない青空に、真東から伸びた雲の帯が(頭上ではかなり幅広の帯になって少しぼやけかかってはいましたが)途中で切れることなく真西につながっているのを見かけました。
 これだけつながっているのを目にするのは稀なことです。

 おかしな”つなぎ写真”ですが、写真上側が西の空、下が東の空です。Blg125

 帯雲は『地震前兆雲』だ、というお話の記事*があって
(*  http://www.sakai.zaq.ne.jp/myk3/kumo1-1.html )、観察2日後の昨日(12/7)に当地で震度4の地震があったので、”没”にしていた写真を急遽取り上げて見たものです。ホントかしら・・・   
 たしか”地震の前にはナマズが騒ぐ”,というのもありましたね。

*(ハイパー)リンクは解除しています。ご覧になるには、面倒でもURLをコピーしてインターネット・ブラウザに貼り付けてアクセスして下さい

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2012年12月 7日 (金)

キボシアオゴミムシとオオヨコバイ

●キボシアオゴミムシ(オサムシ科):
 11月末の晴れた日、草原にいました。気温が低いため動きはゆっくりで、写真撮りには好都合でした。
 夏に見かけるときは獲物を探して地表の物陰など隙間をとても素早く移動していくため、捕まえないかぎり写真撮りは難しかったものです。

 体長は13mmほどで、姿は近縁のアトボシアオゴミムシやオオアトボシアオゴミムシなどに似ていますが一回り小型で、頭部と前胸背板の色は赤銅色に光り、上翅にある1対の黄色紋の形も異なっています。
 触角基部、口部、上翅後方の紋、肢などは黄褐~赤褐色です。1

2

3r0029785

 
 ちょっと失礼して枯れ草茎でひっくり返し、ワンショット。4r0029786

 平地に多く、草原、畑地、林縁などに見られ、落ち葉や石の下などによく見つかります。
 地表を活発に歩き回って、蛾の幼虫やウンカ、ヨコバイなどの草上性昆虫類やダンゴムシ、ワラジムシなどの地表性小動物を捕食しています。成虫で越冬します。
 出現時期4~11月、分布は日本各地。

 
●オオヨコバイ:
 オオヨコバイも11月末くらいまでは同じ草原に普通に見かけます。オサムシやゴミムシの餌にもなるイネの害虫です。Photo

オオヨコバイ(ヨコバイ科):
 大きさ(翅端まで)8~10mm、淡黄緑色のヨコバイ。頭部は黄色く黒点が2つあります。草原に多く見られる普通種で、いろいろな植物の汁を吸います。
 成虫出現時期は5~11月、越冬は卵です。分布は日本各地。

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追記メモ:
 12/7、夕刻17:19,テーブルに置いていた携帯から突如大きな警告音が。(偶然ながら家内も近くに置いていましたので、同時に鳴ってステレオ”大音響”に!
 何事かと見れば、「エリアメール 緊急地震速報」着信でした。そして直後に、グラグラと来ました。当地は震度4でした。久しぶりの震度4でした。
 震源地は三陸沖。東北~関東にさしたる被害がなくて胸をなで下ろしました。忘れないうちにやって来ますので日頃から備えと心構えを。

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2012年12月 6日 (木)

メリケンカルカヤ

メリケンカルカヤ(米利堅刈萱〉(イネ科):  
 本種は北アメリカ原産でイネ科の多年草です。草丈50~1mになり、葉は長さ3~20cm、幅は3~6mmの線形です。茎は株立します。
 秋(9~10月)に直立した稈を伸ばし、多数の花穂をつけます。

 11月下旬、日当たりの良い畑の道端に残っているのが目にとまりました。当地ではまだそれほど多くは見かけません。R0029435

R0029436

R0029437

 
 小穂は2花ですが、一つは退化して長さ5mmほどの柄だけになり、もう一つだけが種子をつくり、これには20mmほどのノギ(芒)がついています。R0029439

 種子の出来た花の基部には白い綿毛が多数ついていて、風にのり飛散します。この状態で越冬することもあるそうです。
 分布は関東地方以西。
 なお本種は在来種や農作物と競争し駆逐する危険性があるということで、外来生物法により「要注意外来生物」に指定されています。

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2012年12月 5日 (水)

オノエヤナギと虫こぶ(オノエヤナギメフクレフシ)

 11月下旬、雨の翌日、晴れても冷たい北西の風が強く吹いて寒かった日中です。
 川岸に立って大きな葉を広げていたおなじみのオニグルミ。長さ50cm以上にもなる大きな複葉が落ち始めて(その葉柄の痕が)、冬芽と共にまだ新しい葉痕/維管束痕としてのぞいていました。5

 
●オノエヤナギと「オノエヤナギメフクレフシ」(ヤナギメフクレハバチ寄生による虫こぶ):
 雨降りの後で、水路脇の道端に自生したオノエヤナギの樹下に、大量の茶色の丸い粒が集まって落ちているのが目にとまりました。
 余談ながら、以前にクヌギの樹で同じような状況を見たことがありました。

・オノエヤナギ(ヤナギ科):
 湿地や川岸などに普通に生える落葉高木で樹高は510mになります。葉が細長くてしわっぽいのが特徴。
 分布は北海道、本州(奈良県以北)、四国。Yanagi

 
・落下した虫こぶ:
 近寄ってみると、直径8~10mmほどの球状で、大部分は既に枯れていて、例外なくぽつんと小さな穴が開いていました。虫えい(虫こぶ、ゴール)のようです。
 雨に濡れた後だったこともあるのか、見かけに寄らずパリッと割れることはなく、かなり弾力がありました。
 潰してみるとたくさんの糞粒が残っていました。もちろん”幼虫”は見当たりません。
Photo_2

 
 樹木を見ると、葉(の表裏)には虫こぶは見られず、葉の落ちた小枝に、まだ黄緑色の残るものから茶褐色のものまで、かなりたくさん”果実“のようにくっついた状態で残っているのが観察できました。Photo_3

 
 いくつかの虫こぶのうち、まだ穴が開いていなくて弾力性が残っているものを一つ潰してみましたが、中には糞粒ばかりで、幼虫らしきものは見当たりませんでした。
 カッターなど持ち合わせがなかったので潰れてしまったのかも知れません。Photo_4

 なお、オノエヤナギに出来る虫こぶには、”オノエヤナギハウラケタマフシ”(コブハバチの1種によって、オノエヤナギの葉裏に形成される虫こぶ)や、
 ”オノエヤナギメフクレフシ”(ヤナギメフシハバチによって、オノエヤナギの越冬葉芽に形成される虫こぶ)、その他が知られていています。
 今回見かけたものは夏以降に形成されたオノエヤナギの越冬葉芽に、”ヤナギメフクレハバチ”によって作られた虫こぶの「オノエヤナギメフクレフシ」と思われます。
 越冬葉芽の内部に産み付けられたヤナギメフシハバチ(ハバチ科)の卵から孵化した幼虫は芽の内部組織を摂食し、出来た隙間が幼虫室になって成長を続けます。
 成熟した幼虫は10月中旬~下旬に芽鱗に孔を開けて虫こぶから脱出します。
 地上に落下した幼虫は地中に繭を作り前蛹になって越冬し、翌春に蛹になり、夏に羽化して成虫になります。
 幼虫が脱出した後も、虫こぶは脱落しないで枝に残っています。

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2012年12月 4日 (火)

カブラハバチ、ニホンカブラハバチ、セグロカブラハバチ

 カブラハバチ幼虫仲間の記事参考用に、過去、カブラハバチ仲間成虫についてばらばらに記録していた画像のみを再掲した過去ログです。

●カブラハバチ:Photo_2

 
●ニホンカブラハバチ:2r

 
●セグロカブラハバチ:Photo_7

 それぞれ脚の色紋様と中胸背板の色の違いなどで区別されています。

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モンシロチョウ幼虫(アオムシ)、セグロカブラハバチ幼虫、カブラハバチ幼虫

 10月中頃から、除草されて裸になった堤防の日当たりの良い斜面に芽生えたセイヨウカラシナが群生して葉を広げはじめていました。
 セイヨウカラシナ(アブラナ科)は、元々食用として導入されたものが野生化し、日本各地の堤防や河川敷等に群生して、春先には黄色い「菜の花」を咲かせ春の風物詩となっています。
 秋に芽生え、冬の間にも葉を広げて春に花を咲かせる越年性の草本です。
 そしてその堤防沿いの遊歩道に、11月末までの晴れた日には、黄緑色の“はらぺこ青虫”(モンシロチョウ幼虫)と、大きさ15mmほどの黒い小さなイモムシがたくさん這い出して踏みつぶされているのをよく見るようになりました。
 これまではギシギシの葉を蚕食しているハグロハバチ幼虫の姿はよく見かけたものですが、こちらは今まで観察したことはありませんでした。

●モンシロチョウ幼虫:1_2

 
 黒いイモムシは、写真を拡大してみると、セグロカブラハバチとカブラハバチの幼虫と分かりました。
 土を入れた容器に入れておけば蛹になり、来春に羽化した成虫の姿を観察して確認できますが、どうしたものか・・・

セグロカブラハバチ幼虫(ハバチ科):
 アブラナ科の植物((セイヨウ)カラシナ、大根、ナズナ、キャベツ、ブロッコリーなど)を食べて育つ、ハバチの幼虫です。
 大きさ15mmほどで全身黒色、さらに黒い斑点模様があります。
 よく似た幼虫にカブラハバチ、ニホンカブラハバチなどがいますが、それらには黒色斑点がないことで区別できます。4

52

 
カブラハバチ幼虫(ハバチ科):
 アブラナ科の植物(ダイコン、ハクサイ、キャベツ、菜花など)を食害する農業害虫です。
 大きさは15mmほどの黒い幼虫ですが、黒色斑点はなく、胸腹背面に小瘤もない事で、前2者と区別できます。5~11~12月にかけて3回発生します。
 触ると、くるっと丸まり死んだふりをします。幼虫の腹部をよく見ると、総ての腹節に脚があり、これがハバチ類の特徴です。
 成熟した幼虫は地面の浅いところに潜って土繭を作って蛹化し、蛹で越冬します。23r

 
 体色が灰青色で小さめの幼虫も這っていました。若齢の幼虫のようです。3

 
 なおついでに、
ニホンカブラハバチ幼虫(ハバチ科):
 今回は幼虫画像がありませんが、カブラハバチ同様に、幼虫はアブラナ科の植物を食草にしています。幼虫は大きさ15mmほどで、黒い色をしています。
 そしてカブラハバチ同様、体に黒い斑点はありませんが、胸腹背面に明らかな小瘤(粒々)が並んでいるのが特徴で、カブラハバチ幼虫と区別されます。

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2012年12月 3日 (月)

ミチタネツケバナ、イヌタデ(赤まんま)、ハタケゴケ

 大きな雑草がすっかりなくなって、背伸びしなくても光をいっぱい浴びることが出来るたんぼ道に、イヌタデ(赤まんま)が紅葉して鮮やかさを増し、またミチタネツケバナが白い花をつけていました。
 フリースのジャンパーを刺し通すような冷たい風の中にも暖かさを感じた平凡な風景です。

●イヌタデ:1

R0029183

 
●ミチタネツケバナ:R0029191trm

R0029192trm

 
●ハタケゴケ:
 冷たい雨が上がった翌日、裸地の畦には少し萎縮したハタケゴケが残っていました。こちらは寒そうです。R0029195

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2012年12月 2日 (日)

師走のチュウサギ、アオサギ、カワウ

 未明には強風が吹いていました。朝方にはおさまっていましたが、軒下に吊している温度計は1℃を示していました。冬が来た、ということです。

 さて、師走の時空、慌ただしいのは人間だけ。のんびりマイペースで暮らしているご近所の鳥の姿です。

●チュウサギ(冬羽):
 川に下りても長い時間、同じ姿勢で立っています。魚が捕れても捕れなくてもどっちでもかまわない風情。
 コサギのようにちょこまか歩き回ったりしないのです。Pb094159

 
 脚が冷えたら(?)金網フェンスに上がって陽を浴びながら、1本脚立ちでゆっくり休憩します。Pb134179

 
●アオサギ:
 傍には、同じようにのんびり生きているアオサギも。Pb134182

 
●カワウ:
 木枯らしが吹きつける池の端。頭と腰に白い羽が生えた繁殖期のオスのカワウがのんびり。エメラルドグリーンの虹彩といわれるほどには、きれいではない目つきの悪さ、です。Pb214201trmcctrm1

 
 すぐ脇には、風上に向かい羽を広げて乾かす連れ合いの姿も。Pb214201trmcc

カワウ:
 雌雄同色で全身褐色がかった黒色ですが、オスは繁殖期になると頭部と腰部に白い繁殖羽が生じます。
 日長や気温に関係なく、どの季節にも生理的に繁殖可能な種だそうです。傍には濡れた翼を広げ小刻みに震わせて乾かしているヒマ鵜がいました。
 同じ姿勢を保ち羽を乾かす習性があります。

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2012年12月 1日 (土)

サザンカ

 師走になりました。過ぎ来し1年を振り返りながら1歩ずつ踏みしめて行くべき12月、と思うのですが、今年は走るのは「師」のみにあらず、多くの“先生”方も。何とも慌ただしさを増幅するばかりの月になりました。
 

 11月30日、庭のサザンカ(園芸種)が1輪だけ、今シーズンはじめて開花しているのを見つけました。
 “花ばかりがこの世で私に美しい” (「菊」 三好達治)と。Blgr0029882

サザンカ(ツバキ科ツバキ属 ):
 サザンカの野生種は白花で、四国の太平洋岸、九州の南半分から南西諸島にかけて常緑広葉樹林中に生育し、10月から12月にかけて白色の花を咲かせる常緑の小高木です。
 今はツバキとの交雑種など多数の園芸品種が作出されていて、花の少ない冬期にも北風に耐えて暖かさを感じさせてくれる親しみ深い花木です。
 童謡「たきび」(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂)の歌詞にも歌われて知らない人はいないでしょう。♪サザンカ サザンカ咲いた道~焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き~ 、そして”しもやけお手々がもうかゆい~”♪と。
 でも昨今、「しもやけ」なんてもう知らない子供が多いことでしょうね。

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