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2013年1月16日 (水)

アンコール遺跡(カンボジア)訪問(2013/1)(概要)

●前置き:
 その昔、アンドレ・マルロー(フランスの作家、冒険家、政治家で、ド・ゴール政権の文化大臣も務めた)代表作の一つ「王道」*を読んでいました。
 (*古本屋で求めた「現代世界文学全集23 アンドレ・マルロー 『人間の条件・王道』 」 新潮社 昭和28年11月刊)

 『王道』は、若き日のマルローが、カンボジアの密林でクメール彫刻の傑作”[東洋のモナリザ」と呼ばれる、腰をかがめた美しいデヴァター像“**を盗み出そうとして逮捕・起訴され、有罪、投獄された経験を素材にして書かれた作品で、その主人公ペルケンはマルローの分身と解説されていました。
 そして、いずれの日か、自分もそのカンボジア・クメール遺跡を一目見たいと漠然と思ったことでした。

 アンコール遺跡群は現在のカンボジア王国の根源となったクメール王朝の首都。
 軟らかい砂岩や硬いラテライトの石造遺跡は9世紀から15世紀にかけてカンボジアの北西部、トンレサップ湖北岸シェムリアップの北側に建設されたもので、クメール王朝時代の傑作美術として1992年ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

 「王道」を読んでから既に半世紀近くが過ぎました。
 かつては密林に暮らす住民や未帰属部族だけが知っていた遺跡も、1860年にフランス人博物学者アンリ・ムオが発見して当時の西欧世界へ紹介してから、新たな調査や発見が続き、さらにご多分にもれずやがて遺跡の盗掘なども行われるようになりなりました。
 さらに下ってポル・ポト政権による知識人の大量虐殺や遺跡の破壊、またその後の内戦激化による混乱など苦難の歴史の波に洗われてきました。
 しかし現在は、日本をはじめ各国の援助などによって遺跡の修復や環境整備などもずいぶん進んでいて、今や総数960件を越える世界遺産でトップクラスの人気を誇る観光地になっているのです。

 たまたま昨年10月、「アンコールのヴィーナス-BAKU斉藤の視線-」写真展(主催:女子美術大学美術館)を見学し、また今回機会があってやっとアンコール遺跡を訪れることになりました。

 バンテアイ・スレイのデヴァター(女神)は今やあまりにも有名です。
 今回はじめて、写真ではなく実物を目のあたりにして、たしかにその造形美のすばらしさに感じ入ったのですが、現地ガイドからも“マルローの王道事件”や、”「東洋のモナリザ」”と呼ばれている、などの説明を聞くと、どうもこればかり目立ち過ぎるような気もしてしまいました。
 アンコール遺跡には他にもすばらしい像が多数あり、時間の余裕さえあれば、自分の“お気に入りデヴァター”を発見することもまた大きな楽しみではないかと感じたことでした。

 **バンテアイ・スレイ(女の砦の意を持つ小規模の寺院)副祠堂の壁面にあるデヴァター(女神)像。
 画像は今回ツアーの現地ガイドから一番美しいデヴァターとして案内された像をズームアップ撮影したもの。これ以外にも美しい像が並んでいました。
 現在、像/遺跡保存の為、かなり手前にロープが張ってあり、デヴァター像の傍には行けず遠くから見るだけになっていますBlgr0031159c

 言うまでもありませんが、短期日の観光ではそのほとんどが”着飾った表面をなぞる”だけになります。
 もっと知りたいカンボジアの近代史や庶民生活、また都市や農村地帯の自然などついては、とても時間は足りず、また素養もなければ、得られた情報は些細なものでした。
 しかしそれでも、クメール王朝の栄華と衰退、そしてカンボジアの現在などについて知見を得ることができ、感慨深いものがありました。
 
 以下は、単なる観光の記録です。

●『アンコール遺跡訪問の旅』 (1/8から6日間):Blgnc 

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日程概要

1日目:
 10:00成田発→ハノイ着14:30、乗り継ぎ発15:30→17:10シェムリアップ着 (時差は-2時間)
              宿泊地はシェムリアップ市内ホテル(4連泊)

2日目:
 午前:バスで大都市国家であった[世界遺産]アンコール・トム観光へ。
 (●南大門、●バイヨン寺院、●バプーオン、●ピミアナカス、●ライ王のテラス、●象のテラス)
 午後:バスでクメールの至宝[世界遺産]アンコール・ワット観光。
 その後、民芸品店へ立ち寄ってから夕食へ。夕食はアプサラダンスのディナーショー。              ( シェムリアップ泊)

3日目:
 早朝:アンコールワット朝日観賞へ(約1時間)。
 午前:バスで東洋のモナリザ[世界遺産]バンテアイ・スレイ観光に。
 午後:バスで[世界遺産]ロリュオス遺跡観光。(●ロレイ、●プリア・コー)
 夕刻:[世界遺産]●バコンへ。夕日観賞も。夕食は「クメール料理」
                          ( シェムリアップ泊)

4日目:
 午前:バスで[世界遺産]アンコール遺跡群観光へ。(●タ・プローム寺院、●スラ・スラン、●バンテアイ・クディ、●プラサット・クラバン)
 午後:バスで[世界遺産]アンコール遺跡群観光に。(●プリア・カン、●ニャック・ポアン、●東メボン)
 夕刻:バスで夕日に染まる●プレ・ループ、夕日鑑賞に。夕食は「中華料理」                    ( シェムリアップ泊)

 
5日目:(夜帰国の途に)
 午前:バス、そして船で、水上生活風景の見学に●トンレサップ湖クルーズへ。
 クルーズ後、シェムリアップに戻り、シルク工房見学、さらにオールドマーケット散策に。
 午後:昼食、休息後、自由時間にアンコール国立博物館見学(2時間)。
 夕食後、空港へ。20:30シェムリアップ発→22:10ハノイ着、乗り継ぎ。                              (機中泊)

 
6日目:
 00:10ハノイ発→07:00成田着。
                            (→1日目に続く)                      

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