ツバメシジミ、ヤマトシジミ、ベニシジミ
シロツメクサ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ギシギシ、スイバ、等々、ありふれた雑草が生える草原や堤防には、春先から晩秋までシジミチョウの仲間が飛んでいます。
●ツバメシジミ(シジミチョウ科):
明るい原っぱで地面近くをチラチラ飛んでいる普通に見られる白っぽいチョウ。
大きさ (前翅長)15mmほど。灰色がかった白色の後翅裏面には、オレンジ色の紋があります。
翅の表面が青紫色のものは♂、黒いのは♀です。本種の特徴で、後翅にあるごく小さな翅のしっぽ(尾状突起)にちなんで“ツバメ”の名がついています。
出現時期は3~10月。多化性で、年4~5回発生します。
幼虫の草食はシロツメクサやカラスノエンドウなどのマメ科の植物です。越冬は幼虫で。
分布は日本各地。(写真は♂、クリックで拡大します。)
●ヤマトシジミ(シジミチョウ科):
カタバミの生えるところでもっとも普通に見られるチョウのひとつ。大きさ(前翅長)は13mmほど。
翅の表面が、明るい水色は♂で、黒いのは♀。裏面には灰褐色地に黒い点々の固有の斑紋があります。
出現時期は3~11月。多化性で、年5~6回、春から秋まで発生します。
幼虫の食草はカタバミです。越冬は蛹。
分布は本州以南。
(写真は♂、下段2枚はそれぞれ別個体で、最下段は♀。)
●ベニシジミ(シジミチョウ科ベニシジミ属):
日当たりの良い草原で普通に見かける紅色のシジミチョウ。大きさ(前翅長)は16mmほど。
春先に発生する個体(春型)は赤橙色の部分が鮮やかですが、夏に発生する成虫(夏型)は黒褐色部分が太く、黒い斑点も大粒になるなど全体に黒っぽい感じになります。
出現時期は3~11月。多化性で、年3~5回ほど、春から秋まで発生します。
幼虫の食草はスイバ、ギシギシなどのタデ科植物。越冬は幼虫で。
分布は日本各地。
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