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2013年7月

2013年7月31日 (水)

千畳敷カールの高山植物(2013/7、その2)ヤマハハコ、クロトウヒレン、イワツメクサ、ミヤマアキノキリンソウ、キバナノコマノツメ

 7月下旬、中央アルプス千畳敷カールに咲いていた高山植物の続き(その2)です。

●ヤマハハコ(キク科):
  茎の高さは,高地では30cmほどで、綿毛があります。葉は長さが6~9cm、幅は0.6~1.5cmで、葉脈は3本あります。
 花は開いていませんでしたが、花期は8月から9月で、茎の上部に淡黄色の頭花を散房状につけます。
 白いカサカサした花びら状のものは総苞片で、(今回の画像にはありませんが)中の黄色い部分が花にあたります。
 ハハコグサに似た生態で、山地帯~高山帯の日当たりのよい草地に自生することから、ヤマハハコの名がついています。Photo_8

 
●クロトウヒレン(キク科):
 本種は、今回のように、黒紫色のつぼみの状態で見つけることが多く、アザミのような花が咲いているところを見るのがちょっと難しい花です。
 亜高山帯~高山帯の草地に生える多年草です。草丈は30~50cmくらいで、花の色は淡紫色をしています。Photo_9

 
●イワツメクサ(ナデシコ科):
 霧に濡れて水滴がついた風情のある画像も撮れました。直径1.5cmほどの真っ白な5弁花ですが、中央が深く裂けているので、花弁が10枚あるように見えます。
 葉は、細長く15~30mmで先が細くなっています。花期は7~9月。Photo_10

 
●ミヤマアキノキリンソウ(キク科):
 黄色い花の花径1.5cmほどで、主に茎頂に花がまとまって付いています。平地で咲いている「アキノキリンソウ」とよく似ていますが、その高山型です。
 秋の訪れを感じさせる、数少ない秋の花です。Photo_11

 
●キバナノコマノツメ(スミレ科スミレ属):
 花姿は、八丁坂や極楽平など岩場や砂礫地帯に生えるクモマスミレと似ている多年草ですが、葉の形状は違っています。Photo_12

  (なお今回はクモマスミレの分布地域まで行かないのでこちらは観察できません。またついでですが、中央アルプスの砂礫地だけに生える希少種”ヒメウスユキソウ”も尾根付近の岩場や砂地まで登らなければ見ることは出来ません。)

                         (その3)に続きます。

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2013年7月30日 (火)

千畳敷カールの高山植物(2013/7、その1)シナノオトギリ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンバイ

 7月下旬、中央アルプス千畳敷カール(標高2,612m)お花畑に咲く高山植物の写真を撮りに行ってきました。 
 下界は晴れていましたが、あいにく山上は濃霧で展望はありませんでした。
 お花畑遊歩道一帯は3時間ほどの滞在時間中、濃い霧に包まれたままで、花はすべてビショビショ。
 しかしそれはそれで、水滴をまとった花姿には晴天時には観察できない風情もありました。
 千畳敷カール遊歩道沿いの「剣ヶ池」脇に、ベンチと「千畳敷カール」の表示板があり、晴れていれば背景の連続する岩壁・宝剣岳の大パノラマを従えて、絶好の記念写真スポットになっていますが、見えたのは直前の”カンバン“だけで、すべては濃い霧の中。
 風景写真は、また機会があれば、ということに。

 混雑緩和のため連続フル運転されていた下山ロープウエイも順番待ち。その手持ちぶさたの間に、時折、部分的にガスの切れ目から垣間見えた千畳敷カールの断片的写真をつなぎ合わせて、千畳敷カールパノラマ写真を作りました。
 実際とは異なるデフォルメされた画像になっています。(画像はクリックで拡大します)
※千畳敷カールパノラマ:Photo_13

 
※千畳敷カールお花畑で観察した高山植物(順不同):

●シナノオトギリ(オトギリソウ科):
 花径2~2.5cmほどの黄色い花。茎はほとんどが数本にかたまって生えています。Photo_2

 
●ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科):
 ミヤマキンバイ、シナノキンバイと並んで、明るくまぶしい黄色の花です。
 花径2.5cmほどで鮮やかな黄色。花弁の形がそろっていて光沢があり、茎上部の葉は3~5裂し、裂片はさらに細かく裂けています。Photo_5

 
●シナノキンバイ(キンポウゲ科):
 キンバイソウ属の多年草。信濃とは、もちろん長野県で、県内に多い花なので、この和名となりました。
 黄金色の花は直径4cmほどで、大きさ、形とも不ぞろいの花びらはガク片が変化したものです。
 花弁は大変小さく、雄しべよりも短め。そのため、開花前は緑色を帯びます。
 茎は直立して太く、葉は手のひら状に5裂しています。Photo_6

 
●ミヤマキンバイ(バラ科):
 砂地や草地に多く自生しているキジムシロ属の多年草。葉はイチゴの葉にて柄の先に3枚つき、はっきり分かるギザギザがあります。
 花は径2cmほどで、花弁は鮮やかな黄色で基部は橙色。根茎は、短く横に分枝して大株になります。Photo_7

                            (その2)に続きます。

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2013年7月29日 (月)

キボシアオゴミムシ

●キボシアオゴミムシ(オサムシ科アオゴミムシ亜科):
 蒸し暑い草原で頭胸部が赤く光る本種を見つけました。隙間や物陰を伝い歩きしながら素早く走っていくため、捕まえなければ写真に撮れません。
 ポケットにあった透明のポリ袋を手にはめて、つかまえました。シャーレに載せると消毒液の匂いがツンとしました。
 蓋をして庭先までお連れして、少し落ち着いたところで蓋を開けて素早く記念撮影。
 短時間、おとなしくしていましたが、 R0037534_1 R0037534_2

 
 すぐに動き出す気配に。R0037534_3R0037534_8R0037534_11

 その後、あっという間にスタートダッシュして見えなくなりました。庭にいる小虫仲間には恐怖が走ったかも知れません。

 体長12~13mmのきれいなゴミムシです。暗褐色の体で、上翅に1対の黄色い紋があり、アトボシアオゴミムシに似ていますが、違う点は頭部と前胸背板がメタリックな赤銅色に光ることです。(アトボシアオゴミムシの場合は緑~緑銅色の金属光沢です。)  
 本種は、草原や畑地、林縁などに普通に見られる肉食昆虫で、地表を活発に歩き回って、他の昆虫を捕らえて食べています。
 なお本種も含め、アオゴミムシの仲間はさわったりして刺激すると”消毒液“の臭いにおいを出します。
 出現時期は4~9月、分布は日本各地。

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2013年7月28日 (日)

夏、散歩道のバッタなど

 猛暑日の一日、散歩コースの池周辺草原から公園の林を一巡してきた時に”出迎えて”くれた顔なじみのバッタなど。

●トノサマバッタ:
 とにかく沢山います。R0036353

 
●マダラスズ(♀):
 草むらから遊歩道に出てきたところでした。すぐに行ってしまいましたが。R0037035

 
●ヒメギス(♂):
 同じく草藪から遊歩道に飛び出してきたところです。R0037509_1

 
●ショウリョウバッタ緑色型と褐色型(いずれの固体も大きさ5cmほどだったので♂でしょうか):
 容貌はバッタ界のネズミ男。5cm

 
●ハラビロカマキリ(上)とエンマコオロギ(下)の幼虫:
 どちらも幼虫ながら、それなりの”貫禄”も感じられます。Photo

 猛暑などものともせず乗り切っていくのでしょう。

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2013年7月27日 (土)

身近な夏の雑草(ザクロソウ、ツユクサ、シマツユクサ、ヒルガオ、カントウヨメナ、サオトメバナ)

 早い梅雨入り、そして早い梅雨明けといわれた関東地方ですが、このところ戻り梅雨、とかで毎日不安定な天気です。
 晴れ間がのぞいて、急に曇って、稲光が走り、にわか雨が降って・・・。
 そして困ったことに、これまで“関東の水瓶”地域一帯の降雨量が少なく、このままでは水不足が予測されるため、取水制限も始まったようです。天気はままなりません。
 そんな中で身近に生える雑草は元気です。

●ザクロソウ(ザクロソウ科):
 数回の除草で目立つ雑草の姿はすっかり無くなっていた夏のたんぼ道に慎ましやかに生えていました。
 畑や道ばたの草取り対象になる1年草の雑草ですが、草丈10cmほどの小さな個体で、直径3mmほどの小さな白~黄緑色の花も目立たず、大方は見過ごされてひっそり咲いています。花期は7~10月。Photo

 
●ツユクサ:
 青い色が涼しげできれいです。R0037042

 
●シマツユクサ:
 本来は日本の九州以南や琉球列島に分布する1年草で、当地には.分布していないはずの南方系のツユクサです。
 すっかり定着しているようです。どのようにしてやって来たのやら。Photo_2

 
●ヒルガオ:
 堤防の草むらに繁茂しています。大きさや葉の形状から何種類かあるようです。
もうすぐ咲くというつぼみの先を指先でチョンと触ると、スルスルと開きはじめます。
 (自然にスルスルッと開くのを待ちきれなくて)暇つぶしのいたずらです。)Photo_3

 
●カントウヨメナ:
 庭の雑草溜まりになっているプランラーで1輪花開いたのを記念撮影。季節が進む目印です。(写真上)
●サオトメバナ(へくそかずら):
 除草に手がかかる迷惑雑草ではありますが、きれいな花です。大げさに言われるほど臭いはありません。(下)Photo_4

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2013年7月26日 (金)

ウチワヤンマ、コシアキトンボ、ハグロトンボ(♂)

ウチワヤンマ
 今シーズンは6月中頃から、池のまわりに一斉に飛び出したようでした。
 殆どの場合、水面上に出た太めの枯れ草の茎等に水平に止まって、時々向きを変えながら縄張りの監視に専念していますので、撮影は容易です。
 (画像はクリックで拡大します。)P7167045trmcc_2

 
 どうでも良い事ではありますが、止まるときは殆どの場合に、前胸部にある前脚を、複眼と胸部の間にたたんで格納し、中脚と後脚だけで止まっています。P7031389

 
 珍しく、止まりにくい(であろう)細いタデの穂先にとまっているのを見つけました。
 細いタデの穂先に止まるときには、前脚も使ってつかまっていました。確認したのは初めてです。P7167039trmcc_2

 出現時期は5月下旬~9月。分布は本州、四国、九州。

 
●コシアキトンボ:
 ウチワトンボと同じ池のまわりにいて、けっこう縄張り争いをしていました。体ははるかに小さいのに、近寄ってくるウチワトンボを追い払う様子がしばしば見られました。
 出現時期は5月~9月。分布は本州、四国、九州。Blg

 
●ハグロトンボ(♂):
 庭の木陰にやって来ました。はじめてのことです。1枚何とか撮れたところで、すぐにヒラヒラと隣家の日陰に飛び去りました。
 我が家周辺ではハグロトンボは滅多に見られない”貴重種”です。近くに”清流”がないからです。
 出現時期は5月~10月。分布は本州、四国、九州。R0036988trmcc

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2013年7月25日 (木)

フタボシツチカメムシ

 7月初旬、除草作業で地面に残っていた枯れヨシの隙間を、光沢があり大きさ5mmほどの黒いカメムシが歩き回っているのを見かけました。
 少しもとまらず、いそがしく枯れヨシのすきまを見え隠れしながら伝い歩きしているため、たくさんいるのになかなか撮れません。R0036419_1

 
 地面を這っている個体の画像では鮮明な画像が撮れなかったのですが、周囲にふたたび伸びだして垂れ下がったヨシの葉先に、一匹の個体が這い上がっているのが目にとまり、はっきりした画像が撮れました。
 光沢のある黒色のツチカメムシで、翅の中心部に白斑が二つある、フタボシツチカメムシと確認しました。R0036419_2 R0036419_4 R0036419_7 R0036419_8

 なお、見かけがそっくりの類似種に、翅の中心部の白斑にくわえて、小楯板の先にも白斑一個のあるミツボシツチカメムシがいます。
 ツチカメムシの仲間の多くは、名前のとおりもっぱら地表面や土中などで生活しているためなかなか目につきにくいようです。

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2013年7月24日 (水)

モンシロナガカメムシ

モンシロナガカメムシ(ナガカメムシ科):
 草地で足元のコンクリート上を歩いていました。体長7mmほどの細長い体型で、地味なカメムシです。
 はじめて目にしましたが、背景にとけ込んで、どこにいるのか見極めが難しかったものです。
 本種は、草地や林中の地表を徘徊しながら、植物の実や地下茎などから吸汁する、ということで、珍しくはないものの目につきにくいようです。
 手元の図鑑では、「前胸背の両側が平たく、白い縁取りがあり、革質部先端に白紋があるが、類似種があり、識別は困難」、とありましたので、あるいは同定は間違っているかもしれません。
 出現時期は4~10月、分布は本州、四国、九州。R0036358_1trmcc R0036358_2 Blgr0037755_7

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2013年7月23日 (火)

タケニグサ

 道端や山地林縁で散発的に見られる在来の大型雑草です。
 自宅近くの、市街地を走る国道沿いで、車道と歩道を分離するサツキの植え込みの中に、200mほどに渡って群生しているのを見かけました。
 緑地帯は通常いつもきれいに手入れされていて、景観を損ねるような事はなく、こんな状況を目にするのははじめてのことで驚きました。
 ちなみに、農地や草原で見かけたことはありません。道路環境整備に伴う人為的攪乱が原因なのでしょうか。

タケニグサ(ケシ科):

 花期は7~8月。Photo

 
 2m以上あるかという茎の先に円錐花序をつけて多数の花が付いています。これはまだつぼみでした。R00369894_2

 
 白いつぼみが、下から上の方へと開花が進んでいきますが、開花すると花弁はなく、白い綿糸のように見えるのはオシベの花糸です。
 そして、花後には、黄土色で平たい果実ができています。3

 
 太い茎を折ると中に白い随があり、すぐに周囲から橙色の汁が出てきます。有毒で、手につくとかぶれます。R00369894_4

 
 また折れて乾いた茎は空洞になっています。この様子が竹に似ているからタケニグサ、という説も。R00369894_5

 早めに適切に処理してほしいものです。

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2013年7月22日 (月)

カルガモ親子/遊歩道沿いの水路で

 先週土曜日の夕刻、図書館からの帰り道のこと、町裏の遊歩道と一体化して整備された水路を、おばさんと子供達がのぞき込んでいました。1r0037381

 
 一緒にのぞいて見ると、カルガモの親子が水から上がって休息していたのです。
 母ガモは少し離れたところで見張り/見守りで、コガモは8羽が体を寄せ合い、なぜか1羽だけ少し離れて休息中でした。2r0037375

 
 しばらくすると,離れていたコガモも仲間の輪の中に入ってかたまりになりました。9羽です。3r0037376

 おばさんの話だと、先日の数回の停電を伴う激しい雷雨の後、数日間姿が見えなくなって心配していたら、ちょうど今見つけたところだという。
 そして、”黄色いひよこ”の時から、ずっと10羽の子供がいたのに、今、何度数えても9羽しかいなくて、カラスか、野良猫かの犠牲になったのかしら、と残念そう。
 私は見かけたのははじめてでした。

 子供達も、可愛い!、と声を上げています。そして犬の散歩で通りかかった人も寄ってくると、急に母親がクワッと一声出しました。
 すぐに子ガモ達が反応して,サッと立ち上がります。
 そしてやって来た母親の後について、人だかりから離れていきました。またしても、可愛い,の声。4r0037378

 
 少し先まで行くとまたそこで休憩らしかったです。その後しばらくして、”水に入ったよ”、という声が聞こえてきましたが、みんな(子供達も)心得ていて、追っかけていくようなことはしなかったようです。5r0037380

 おばさんが、しきりに、”カルガモの母さんは偉いね”、と繰り返していました。
 余談ながら、7月初めに田んぼの水路で出会った親子は、コガモ4羽しかいませんでした。

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2013年7月21日 (日)

クロオオアリの喧嘩

 猛暑日、草原の焼けたコンクリートの階段上で、クロオオアリが大顎で咬み合ったまま身をくねらせ、終わりそうもないバトルの最中でした。
 踏みつぶしそうになりましたが、しゃがみ込んで野次馬根性まるだし。1

 
 仲裁役らしい仲間が通りかかりにやってきて、双方の脚に噛みついて、もうやめろよ、といういう風に見えましたが効果なし。 R0036366_3  R0036366_4  R0036366_5

 結局どうなったのでしょう。暑い最中、ほどほどにしましょうね。

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2013年7月20日 (土)

アオバネサルハムシ

 草原の日当たりに群生が目立ちはじめたブタクサの葉に、紺色に光る”小粒”が載っていました。
 なんだろうと近寄って草に触れた途端にポロッと落花して行方不明に。
 しかし別のブタクサの葉にも注意して見ると,ポツン、ポツンと光り物が載っていました。
 今度は草に触れないようにして注意していくつかの個体を撮って、R0036425_1 R0036425_2

 
 1匹はシャーレに受けてから撮って来ました。R0036425 R0036425_4 R0036425_5

 パソコンで見ると体型は典型的なサルハムシの仲間。手元の図鑑でアオバネサルハムシと確認しました。
 画像では、名前の由来のとおり、前翅の色は”青いメタリック”で、肉眼で見た時ほど黄金色に光る様には写っていませんでした。
 アオバネサルハムシは大きさ3~4.5mmと小さく、平地の草地や山地林縁などにごく普通に生息していますが、小さく、震動に敏感ですぐに落下するため、あまり人目につかないようです。
 前胸部や前翅など色彩多形で個体変異が見られるそうです。
 出現時期は5~9月。分布は日本各地。

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2013年7月19日 (金)

ウスグモスズ幼虫(♀)

 夜半に雨が降り、蒸し暑さがぶり返した朝、マキ(槙)の樹下に位置する外構壁面を、長いヒゲ(触覚)のある体長5mmほどの小さな虫が数匹ゆっくり歩いているのが目にとまりました。
 時々静止して、しばらくするとまた移動していきます。目視では何だか全く分からなかったので、とりあえず写真を撮って拡大してみることに。
 日陰側を選んで移動するため撮りにくい被写体でした。
 何とか見られる写真が撮れた一匹は、その体型から、昨年8月にはじめて庭で見かけた「ウスグモスズ」の幼虫(♀)とわかりました。
 (フラッシュのせいで背景に妙なフレアができました。)
 幼虫に気がついたのは初めてのことですが、あるいはこれまで、いても気がつかなかっただけかも知れません。R0037204_10 R0037204_11 R0037204_9

 本種は、どこからやって来たのか“渡航歴”不明の外来昆虫で、樹上生活をしていて、まだまだ詳細な生態は明らかではないという変わり種です。
 庭で見かけた個体は、どう見ても遠方から移動してくるような状況はなさそうで、ミステリアスな生き物です。

※ウスグモスズ成虫(画像再掲)R0027287trmcc_21

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2013年7月18日 (木)

アーティチョーク(チョウセンアザミ)

 散歩道で通りがかりの人から、“道端でこんな花を見かけたのですが何でしょう、巨大なアザミのようなのですが”、と声をかけられ、デジカメの画像を見せられました。
 拝見するとなるほど一見、市街地にもはびこって駆除に手を焼いているアメリカオニアザミを更に大きくしたような花姿が画面いっぱいに写されていました。
 すぐには分かりませんでした。
 伺った撮影場所は近くだったので翌日行ってみました。
 近くの農家の庭先、というか広い畑地の入り口で、大木の根元に植えられている数株のアーティチョーク(Artichoke、Globe artichoke、学名:Cynara scolymus)でした。Photo 2 R0036881_3 R0036881_4

 本種は地中海沿岸原産のキク科チョウセンアザミ属の多年草で、和名はチョウセンアザミ(朝鮮薊)。
 若いつぼみが食用にされる花菜類で、ヨーロッパやアメリカでは広く食用とされているそうですが、日本では野菜としてはあまり普及していないようです。
 草丈は1.5~2mで、葉は50~80cmに達し、つぼみは8~15cmにもなります。大人の握り拳ほどもある大きなつぼみを見て、”食べられる“というイメージはなかなか湧いてきませんでした。
 茹でるか蒸すと、ユリ根のようにほくほくして美味しいのだそうですが。

 
参考:
●アメリカオニアザミ:
 近郊の方々ではびこるヨーロッパ原産の多年草。強力な繁殖力を持つ「要注意外来生物」です。
 大きな綿毛の種(痩果)をまき散らしていて、風の強い晴天の日には、我が家にも飛んできます。
 全草に硬く鋭い棘があり、素手ではさわれません。うっかり触れるとケガをします。
 蔓延した各地域では駆除対策に頭を悩まされているようです。Blg

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2013年7月17日 (水)

オクラの花

 水田脇の農家の畑に植えられている旬の野菜、オクラが毎日花を開いています。
珍しくはありませんがとてもきれいなので、通りがかりに撮ってきました。
 オクラはアフリカ原産のアオイ科トロロアオイ属の野菜です。

●オクラの花:

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●トロロアオイ:
 余談ながら、同じアオイ科トロロアオイ属の仲間に、「トロロアオイ」があります。初秋に咲くきれいな淡黄色の花を観賞する園芸植物です。
 原産地は中国ですが、花がオクラに似ているため”花オクラ”とも呼ばれています。ただ花はオクラよりはるかに大きく、花径は20cm以上にもなります。
 果実はオクラに少し似ていますが剛毛が多く硬くて食用にはなりません。しかし花は特有のぬめりがあって美味しいので食用として家庭菜園などで栽培されています。
 ただ一日花ですから市場にはほとんど流通はしていません。 

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2013年7月16日 (火)

イネの花(2013/7)

 数日前まで体温を超える猛暑が続いて辟易し、日中の外出はできるだけ控えていましたが、この2、3日は少し楽になりました。今後また暑くなるようですが・・・
 そんな昨今、イネの花が咲く条件として、天気の良い日の午前11頃で、気温は30℃を越え、空気が乾燥している時、という条件(※)がぴったりだった昨日、散歩コースの水田に行ってみました。

 近郊では毎年収穫が一番早い田んぼで、予想通り稲穂が出そろい、イネの花が咲いていましたので撮ってきました。
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※参考映像:
 http://cgi2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?das_id=D0005100071_00000 

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2013年7月15日 (月)

チョウトンボとナツアカネ

 6月下旬から蓮池のハスの開花が始まり、チョウトンボも飛び始めました。図書館に行ったついでに回り道して撮ってきました。

●チョウトンボ:
 ハス池に生息しています。Photo P7067004_4 P7067004_5
 出現時期は6~9月、分布は本州、四国、九州。

 
●ナツアカネ:
 川縁にあるエノキの大木に、ナツアカネが一匹とまっていました。今シーズン初めての観察です。
 よく似たアキアカネよりやや小さく(といっても、同時に比較しなければ分かりませんが)、胸部にある3本の黒い線(翅胸部の斑紋)の中央が平らです。
 (ここが尖っていればアキアカネで、拡大してみれば明瞭に識別できます。)R0036863_2 R0036863_3

 秋にはアキアカネよりも更に赤く、顔から尾の先まで全身が真っ赤(♂)になります。
 個体数はアキアカネより少ないです。出現時期は6~11月、分布は日本各地。 

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2013年7月14日 (日)

ショウジョウトンボ(未成熟個体)

 数は少ないものの、6月下旬には、緑濃い稲田の上空を飛ぶウスバキトンボ(ショウリョウトンボ:精霊蜻蛉)の姿を見るようになっていました。
 早い梅雨明け直後から始まった酷暑にはそぐわない姿ですが、季節のすすむのを感じます。
 ショウリョウトンボが日中とまっているのを見る機会は滅多にありません。
 先日、遠目には黄色っぽいトンボが1匹だけ飛んできて、珍しく近くの地面に降りるのを目にしましたので、1枚撮りました。
 そして、もっとよく見ようと動くとすぐに逃げられて、それでもなんとか3ショットほど撮れた画像を拡大してみたら、やはり間違いで、近くの池で繁殖するショウジョウトンボの未成熟個体と分かりました。
 参考までに、昨年までに撮ったウスバキトンボと、ショウジョウトンボ(成熟個体)と共に記録しました。

●ショウジョウトンボ:
 未成熟個体
Trmcc2_46 7

 なお、ショウリョウトンボは殆どの場合、水平な姿勢でとまることはなく、とまるものにぶら下がるような姿勢をとりますから、やはりまちがいでしたね。

 
●ウスバキトンボ(ショウリョウトンボ):
 (過去の撮影)Photo

 
●ショウジョウトンボ:
 (成熟個体)Blg_21

 逆立ちするような姿勢は未成熟個体そっくりです。

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2013年7月13日 (土)

ミズアオイ/コナギ

ミズアオイ(水葵)(ミズアオイ科ミズアオイ属):
 水田や湖沼などに生育する抽水植物、一年草です。
 本種は、かつてはコナギ、ウリカワ、オモダカ.ミズワラビなどとともに”水田雑草”として広く分布していましたが、農業用水の水路コンクリート化や水道化など水田環境の変化や、また除草剤の使用などによって個体数が減少し、.現在は環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)になっています。
 過去、近郊で一箇所、特定の大きな圃場の畦際に、数株のみを観察していましたが、昨年、一昨年と姿が見えなくなったので、"散歩コースでは絶滅した”、と思っていました。
 しかし7月初旬に、別の田んぼで早々と大きく育ったコナギを見かけた後で、今シーズン、再び”復活した”(農家にとってはいまいましい)ミズアオイを一株見つけました。

 
●コナギ:
 水田の縁ではなく、中に生えて、稲の肥料を横取りしたからでしょう、一株だけですが、とても大きく生長していました。R0036465_1 R0036465_2

 
●ミズアオイ:
 コナギの旺盛な生育に較べて、全く草に勢いがありません。葉は緑色が淡く、何より根元がしっかりしていません。
 なにしろ招かれざる客ですから、当然のことでしょう。1r0036806 2r0036810 Photo

 若苗の時期には、コナギとミズアオイはよく似ていて見分けが難しいですが、花が咲くと簡単に見分けがつきます。
 すなわち、コナギは花を葉腋につけ(従って花は葉より低い位置に咲いています)が、ミズアオイは花序を真上に伸ばしてその先に花を付けますので、葉より高い位置に花があります。
 通常、ミズアオイの方が、花は大きくきれいです。
 余談ながら、1年草のミズアオイの“維持栽培”は、ネット情報を参照すると、それなりに難しそうです。

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2013年7月12日 (金)

アカボシゴマダラ/ゴマダラチョウ幼虫の区別、アカボシゴマダラ成虫(2013夏)

 6月中旬、通りかかりの農道脇に自生しているエノキの小木で、2回目のゴマダラチョウ幼虫を観察していました。
 それから約一週間後の7月はじめ、今度は同じ樹で、アカボシゴマダラの幼虫が活発に動き回っているのを目にしました。初めての観察です。
 (なおこの時にはゴマダラチョウ幼虫は見かけませんでした。)Photo

 
 動き回るのを追っかけて写真を撮り、先に撮っていた2度目のゴマダラチョウと比較してみました。
 アカボシゴマダラ(写真右)は背中の”突起”が4つあり、3番目が大きく、また”シッポ”は(二叉に分かれないで)閉じています。
 一方、ゴマダラチョウ(写真左)は突起3つ(この個体では3つ目ははっきりしませんが)で、尻尾は分かれて開いています。
 (画像はクリックで拡大します。)Photo_2

 
 また、顔つきはそっくりですが、拡大写真で見ると、アカボシゴマダラ幼虫(写真上)の方が、ゴマダラチョウ(写真下)より”毛深い”ようです。Photo_3

 
 いずれも一定の間隔を置いて観察しましたので、”エノキの住みか”で競合しているのかどうかは分かりませんが、一方的にならないようにあってほしいものです。

 そして先日(7/6)、公園で、”ニーッ”というニイニイゼミの声を聞いたので、林にいってみると樹液が出始めたクヌギに、カナブンやヒカゲチョウに混じって、アカボシゴマダラが3頭いるのを見かけました。1 Photo_4

 その時にはゴマダラチョウはいませんでした。”招かれざる外来種”アカボシゴマダラもすっかり定着しているようです。

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2013年7月11日 (木)

オオシロフクモバチ、コゲチャオニグモを捕らえる

●オオシロフクモバチ(別名オオシロフベッコウ)(ベッコウバチ科):
 公園の歩道で見つけました。クモを狩るクモカリバチの仲間です。
 体の大きさ1.5cmほどの小ぶりのハチにしては、大きな蜘蛛の獲物を巣に運んでいる様子。
 ツツジの植え込みから出てきて舗装歩道を横断し、1r0036518_2_2 2r0036518_3_2

 
 巣があるらしい芝地を一生懸命運んでいきましたが、茎に引っかかって思うように動かせなくなり、3r0036518_4_2 4_2

 
 一旦置き去りにして飛び立ちました。
 ここまで3~4mは運んだでしょうか。
 ”留守“になった間にクモの様子を確認してみました。死んでいるわけではなく、麻酔状態になっているだけで、突っつくとわずかに動きます。5r003651813mm_3

 ハチは、この後、近くにあるらしい巣の穴の大きさなど確認して、あらためて運び込んでから、獲物の体に卵を産みつけ、蓋をして一仕事が終わるようです。(→参考映像)

※オオシロフクモバチは全身黒色で、腹部に白紋があるクモカリバチの仲間です。
 コガネグモ科のオニグモ、ナガコガネグモなど大型のクモ(♀)を捕らえ、針で刺して麻酔液を注入します。
 殺傷能力はなく、麻痺させて仮死状態になった獲物に卵を産み付けます。
 その後、獲物のクモは“生き餌”としてフレッシュな状態で、幼虫の餌になります。
 出現時期は4~10月、分布は日本各地。

●今回の観察でオオシロフクモバチに捕らえられたのは、コゲチャオニグモ♀でした。
※コゲチャオニグモ(コガネグモ科):
 体長(♀)13mm前後。(なお♂は小さく8mm。) オニグモの一種で、色彩変異も多いそうですが、通常は淡茶色で模様は不明瞭、また腹部はほぼ円形です。
 夜行性で草間に垂直の円網を張り、日中は草花の陰に隠れていることが多い。
 出現時期は5~10月、分布は本州、四国、九州。

※参考映像:
 http://cgi2.nhk.or.jp/school/movie/clipbox.cgi?das_id=D0005400327_00000&keepThis=true&TB_iframe=true&width=920&height=480

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2013年7月10日 (水)

ハキリバチの仲間/アカメガシワの花

 6月下旬、ほぼ満開になっていた道端のアカメガシワの花(雄花)に、色々な昆虫が集まっていました。
 はじめに余談ながら、アカメガシワは雌雄異種ですが、同じところに両方が生えて花を付けていました。

●雌花(雌株):
 雌株には実が出来はじめていました。熟すと黒くなって鳥がついばみにやって来ます。Photo

 
●雄花(雄株):
 枝先の円錐花序にたくさん付いた丸いつぼみがはじけると、淡黄色の小さな花が開きます。
 花には花弁がなく、多数の雄しべが線香花火のようについています。R0035862620

 
 その花に集まってきた昆虫の一つ、大きさ13mm前後のハチです。
 たくさん飛び交っていて、一つの花のところにとどまらず、次々といそがしく移動していき、また戻ってくることもありますが、たくさんいたわりにはシャッターチャンスが定まらなかったことです。
 撮影順にピントがなんとか合ったものだけを整理してみましたが、もはや同一個体か別々の個体なのかも分かりません。Photo_2 Photo_3 Photo_4

 そんな程度ですから、多種類いるハキリバチの中での、種の同定等できませんが、腹部の毛に黄色い花粉をびっしり付けている様子とか、大きさや外観などから、バラハキリバチに似ている思ったものです。

 余談ながら、花のシーズン中、庭の薔薇はハキリバチによってあっという間に、新鮮な葉も、花弁も丸く切り取られる被害が毎年発生して、いつも悔しい思いをするのですが、いまだに現場を確認したことがありません。

※なお、バラハキリバチは名前のとおり、巣の材料にするため、薔薇の葉や、一重の花弁を丸く切り取っていきます。
 きわめて短時間に”葉切り作業”をやってしまうため、成虫を”現行犯逮捕”するのはほとんど不可能です。 
 やってくる時期はバラの新葉が大きくなる4月ごろから10月まで。分布は日本各地。

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2013年7月 9日 (火)

キジ一家(2013/7)

 当地は平年より15日も早い梅雨明け後、いきなり猛暑日の連続です。
 そんな昼下がり、郊外の駐車場脇の歩道から、いつものように、不意にキジが現れてびっくりさせられました。
 雌キジが辺りを窺うように立っています。
 そしてもっと近くから、今度は雄キジがヌッと現れて、すぐに駐車場の植え込みのほうへ小走りにいってしまいました。Photo

 
 その後、雌キジがゆっくりと駐車場の植え込みの方へ移動して行きました。
 そしてその後に、やはりすぐ近くの草に身を潜めていたらしい小コキジが1羽ずつ、少し間を置いて走り出し、母キジのもとに駆け寄っていきました。
 もう大きくなっていて、全部で3羽だったようです。Photo_2

 
 その間、雄キジは見ていませんでしたが、少し先に行って、母子キジが来るのを待っていたようです。Photo_3

 
 そして、小キジはやはり1羽ずつ間を置いて、植え込みの根元を隠れるように伝い歩きしながら後を追い、遠くへと去って行きました。Photo_4

 
 雄キジは先頭をスタスタ歩き、母キジは時々立ち止まり、小キジがちゃんとついて来ていることを確かめながらゆっくりと消えていきました。5

 雄キジの方は、父親かどうか分かりませんね。

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2013年7月 8日 (月)

チュウサギとアマサギ

 6月下旬、稲も伸びた田んぼにチュウサギの一群と、1羽のアマサギが分散して降り立っているのを見かけました。多分、田んぼにいるアメリカザリガニ捕りをしていたのでしょう。
 散歩コースではアマサギは見かける頻度は少ないので、少し距離があり、ぼやけた写真ですが、記録のため撮ったものです。

●アマサギ(サギ科):
 夏鳥。コサギより更に小さく、白いサギでは最小で、全長50cmほど。嘴は通年オレンジがかった黄色。夏羽では、頭部から頚部、胴体上面が飴色の羽毛になっています。(冬にはすべて白い羽毛になります。)P6246860_5 P6246860_7 P6246860_10

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2013年7月 7日 (日)

ウラゴマダラシジミ

ウラゴマダラシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科):
 6月下旬の山地林縁で見かけました。
午後の曇り空のもとで、手ぶれ写真しか撮れませんでした。R0036162

 
 シジミチョウの仲間であることはすぐわかりましたが、“ゼフィルス”の仲間のウラゴマダラシジミと分かったのは図鑑を調べてからです。
初めての記録です。
 やや大型、裏翅は灰白色で、縁に沿って2列の黒紋列があります。
 (表翅は暗褐色の縁に紫青色の大きな紋がありますが、今回は全く翅を開かず、観察できませんでした。) R0036162cctrm2c

 大きさ(前翅長)17~25mm。
  初夏、一番に姿を見せる”ゼフィルス”の仲間です。多くのゼフィルスは後翅に尾状突起を持ちますが、本種にはありません。
 幼虫の食葉樹はモクセイ科のイボタノキ、ミヤマイボタ。
 成虫もイボタ類が自生する平地~山地川沿いなどで見られ、イボタやクリなどの花に来て吸蜜することが多い。
 本種は小枝や幹に卵を産み産につけ、卵で越冬します。
 出現時期は年一回、5月下旬~7月 、分布は日本各地。

※ゼフィルス:
 樹上性で、平地や山地の樹林沿いに生息する、翅の色彩が特別美しいシジミチョウの一群が多くのファンに“ゼフィルス”と呼ばれ、親しまれています。
 ゼフィルスはラテン語で“西風”という意味のzephyrosに由来しています。
 日本には25種のゼフィルスが生息しています。
 主に梅雨の時期、年に一度だけ現れる(1化性の)シジミチョウの仲間たちです。
 樹上性で、時期も限定されるため、開翅した美しい写真を撮るのはなかなか大変のようです。

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2013年7月 6日 (土)

ビロードモウズイカ、タケニグサ、ホタルブクロ/ヤマホタルブクロ、八重咲きドクダミ

 6月下旬、山地などで見かけた植物です。

●ビロードモウズイカ(ゴマノハグサ科モウズイカ属):
 ヨーロッパ原産の帰化植物越年草です。
 道端、河原や荒れ地、線路また道路脇等にも生え、高さ1~2mに達する直立した茎の頂に長さ20~50cmの総状花序をだして、黄色の花を密につけます。
 花は花穂の下から咲き始め、不規則に上の方に進行していき、また各花は一日花で、花茎を取り巻く数個の花が午前中にだけ開花します。
 植物全体に白色の綿毛があります。
 繁茂すると在来植物,農作物などに悪影響を及ぼすこともあり、抜き取り、刈り取り等も必要になり、歓迎されません。
 花期は6~9月。分布は日本各地。Photo_3

 
●タケニグサ(ケシ科)
 茎が中空で、竹に似ているというので竹似草の名前。
 平地から山地道端まで広く分布している多年多年性の“雑草”です。草丈は1~2mになります。
 茎は太く、切ると黄色い乳液が出て、皮膚につくと炎症を起こすことがありますので、手で折ったりしないように。
 花期は6~9月、分布は本州、四国、九州。Photo_2

 
●ホタルブクロ/ヤマホタルブクロ(キキョウ科):
 平地から山地林縁で日当たりのよい草原や、林縁などに広く分布する多年草です。
 6~7月にかけて釣り鐘形の白い花を多数咲かせます。基本種のホタルブクロは日本各地に分布しています。
 ホタルブクロには、萼裂片の湾入部に、反り返る付属片があります。Photo_4

 
 ※変種のヤマホタルブクロは東北地方南部~近畿地方東部に分布しています。
 ホタルブクロとの違いは、萼裂片の湾入部に反り返る付属片はなくて、膨らみがあるだけという特徴です。(なお、当該部位の写真を拡大してみれば容易に分かりますが、遠目には分かりません。)
 花色は一般的には淡紅色~赤紫色。Photo_5

 
●八重咲きのドクダミ(ドクダミ科ドクダミ属):
 見かけたのは、山地で、珍しくもない雑草として群落を形成していたものが、雑草刈り作業の後に、一握り取り残されていたものでした。
 ドクダミはやや日陰の湿った場所を好み、野山や家庭の日陰などいたる所に生える多年草で、茎や葉には独特の臭気があり、古来ジュウヤク(十薬・重薬)として親しまれてきました。
 白いのは花弁ではなく総苞片で、中心部の黄色い部分が小さな花の集合体です。
 そして、時には総苞片がたくさん付いた“八重咲き”の自生株も見られます。
 (なお八重咲きのドクダミは”趣味の園芸種”としても栽培され、流通しています。)
 開花時期は6~7月、分布は日本各地。
 (写真下から2枚は参考までに一重の普通種です。)Photo_7

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ps.
 本日、11時、「当地(関東甲信地方)は梅雨明けをしたと見られる」と気象庁からの発表です。
 統計上、47番目に早い梅雨明けという。そしていきなり猛暑日になりました。
 12時過ぎに、外出から大汗をかいて帰宅してのぞいた軒下の温度計は36℃でした。
 長く暑い夏本番を迎える覚悟です。

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2013年7月 5日 (金)

樹木の結実(クマシデ、ブナ、ハナイカダ、エノキ、マタタビ)

 6月下旬の山地などで見かけた樹木の結実です。初夏に咲いた花の後に出来た木々の実の多くは、まだ未熟な季節です。

●クマシデ(カバノキ科):
 落葉広葉樹の高木です。ホップのような形をした花穂をたくさん吊り下げていてよく目立ちました。Photo_2

 
●ブナ(ブナ科):
 寒冷地では低地に、温暖地では高地に生える陰樹です。山地に行くとブナは良く目にしますが、たいていは高木になっていて、下から見上げることがほとんど。
 今回のようにモジャモジャした黄緑色の果皮に包まれた若い実がたくさん出来ているのを目の前にしたのは初めてです。
 一個だけ、果皮が茶色になって自然にはじけて、茶色の実がのぞいていました。
 秋の、ブナの実りは山の動物たちの大切な食料です。R0036141  

 
●ハナイカダ(ミズキ科):
 茶花としても親しまれてきた雌雄異株の落葉低木です。まだ青い実でしたが熟すと黒くなります。Photo_3

 
●エノキ(ニレ科):
 雌雄同株の落葉高木です。たいていは大木になっていて、まだ未熟で径8mmほどの小さな緑色の実は気がつかないことがあります。
 秋に熟して赤~赤褐色になると小鳥に食べられて種が散布されます。Photo

 
●マタタビ(マタタビ科):
 ネコ科の動物に恍惚感を与える植物としてよく知られている落葉つる性木本です。
 ちょうど花期で、花を付ける蔓の先端部の葉は白化していますので、遠目にもそれと分かります。(余談ながら、花期が終わると葉は元の緑に戻ります。)
 花径2cmほどの白い花を枝の下向きに咲かせているはずですが、見下ろした斜面にありましたので花の様子は分かりません。
 葉が白化するのは花粉を運ぶ昆虫を呼ぶためといわれています。R0036157_2

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2013年7月 4日 (木)

ハナグモ、アオオビハエトリ、ササグモ(徘徊性のクモ仲間)

 庭にいて、雑草や園芸種植物の害虫被害を軽減してくれている、ネコハエトリ同様、網を張らない徘徊性のクモ仲間常連です。
 歩き回ったり、待ち伏せしたりして獲物を捕捉しています。
 狭い庭で網をはって同じように害虫退治に役立っているはずのクモの場合は、通りがかりに糸が顔にさわったりして不快感が先になってしまいます。
 まぁ、ご都合主義に過ぎませんが・・・

●ハナグモ:
 体長4~7mmほどで、腹部にユニークな紋様(人の顔にも見える)があります。
 左の歩脚2本が欠損した個体でした。
 生存競争は決して楽なものではない、生き物の世界の事情が推測できます。
 茎や葉、また花の陰などに潜んで待ち伏せしたり、また歩き回ったりして小昆虫を捕食しています。3r

 
●アオオビハエトリ:
 体長5~6mmと小粒ながら、なかなかお洒落ないでたちです。いつも”バンザイ”スタイルで歩き回っています。
 主にアリを食べるそうです。アリはたくさんいますが、捕まえところを見たことがありません。
 なかなか獲物に遭遇しない時は、まさにお手上げ状態ですか。
1 Photo

 
●ササグモ:
 仲間内では一番体格の良いクモです。体長10mmほど。トゲだらけの長い脚です。ジャンプが得意で、素早く移動していきます。R0036256

 
 今回はカマキリの幼虫に勝利したようでした。いつまでもこうはいかないでしょうが。R0036045

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2013年7月 3日 (水)

バジル、ネコハエトリ

 鉢植えのバジルが元気よく増えています。
時々、ハーブとして利用しているため、殺虫剤など含めて無農薬です。
 そのせいもあるのでしょうが、どこからともなく何者か不明ですが”害虫”がやって来て、葉が食べられて傷んでいます。
 今は花穂が伸びて慎ましやかな白い花が咲いています。よく見るとその花弁も囓られています。
 座り込んで、傷んでいない花を撮っていた時、1r0036328cc1

 
 徘徊性のクモ、ネコハエトリ♀が葉陰から姿を見せました。2r0036333trmcc

 
 とても機敏に歩き回り、時にはピョンとジャンプして素早くバジルの株全体を点検しながら移動していきます。3r0036332 4r0036341 5r0036342

 害虫を見つけて退治してくれる功労者です。

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2013年7月 2日 (火)

サトクダマキモドキ幼虫(初齢/3齢)

サトクダマキモドキ幼虫(初齢/3齢)
 5月下旬、道端に自生したアカメガシワの葉上に、これまでにも見覚えのあるサトクダマキモドキの初齢幼虫が集まっているのを目にしました。
 体長は計測していませんがおよそ8~10mmほどだったでしょうか。
 近寄っても逃げることはなく、体の数倍もある長い触覚をゆっくり動かす程度で、じっとしています。
 外敵がやってきた時にはどうしているのでしょうか。Blg

 
 6月最終日、玄関先の庭木の下に、一匹の幼虫が”落ちて”いるのに気がつきました。
 何度か出入りしていたので、よくぞ踏みつけなかったと思ったことです。
 体長およそ15mmくらいで、体に一対の黒点がある3齢幼虫でした。
 指先でさわると、ピョンと10cmほど跳ねるだけで、またじっとしています。
 夜行性ということで、どうしても日中は動きが鈍いようです。R0036201trmcc

 
 日よけのゴーヤ(ニガウリ)の葉に載せるとスローモーションでゆっくり移動して、しばらくするとまたじっととまっています。
 .ただその時には大事なアンテナである長~い触覚の手入れに余念がありません。35 3

 
 そのすぐ近くには、庭にたくさんいるササグモ(徘徊性で、網を張らず、歩き回って獲物をとる)の姿が数匹あって、お節介ながら、それらのササグモは爪先でピンとはじき飛ばしてとりあえず追い払っておいたのですが・・・。R0036282

 当日は日暮れ時までずっと同じところに姿を留めていましたが、翌朝には見当たりませんでした。

●サトクダマキモドキ(キリギリス科ツユムシ亜科またはツユムシ科)
 全身がきれいな緑色のキリギリスの仲間。大きさは約5cm。樹上性で、山地林縁部などに生息していますが、市街地の公園や人家の庭にもやって来ます。
 年1回の発生。卵で越冬し、幼虫は5~6月頃孵化し、8月には成虫になります。
 雌成虫は、果樹にも飛来するようで、茶畑では細枝に裂傷を作って産卵するため、“害虫”になるようです。(参照)→
http://wiki.tenteki.org/index.php?cmd=read&page=%A5%B5%A5%C8%A5%AF%A5%C0%A5%DE%A5%AD%A5%E2%A5%C9%A5%AD&word=%A5%B5%A5%C8%A5%AF%A5%C0%A5%DE%A5%AD%A5%E2%A5%C9%A5%AD%20 
 主に夜行性で、飛翔力に優れ、雄は灯火に集まります。日中は葉の上でじっとしていることが多いようですが、驚くと昼間でも飛びます。
 植樹などによって移入すると考えられています。
 成虫の見られる時期は8~11月。分布は本州、四国、九州。
 なおよく似た仲間に、前脚が褐色の「ヤマクダマキモドキ」がいます。

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2013年7月 1日 (月)

オオセスジイトトンボ(2013/夏)

 7月、熱中症にならないよう物事に熱中しなくてはならない極楽とんぼにも、夏本番のスタート。

 オオセスジイトトンボです。

 青色がきれいな成熟した♂です。Img_0254_1 Img_0254_2 Img_0254_3

 
 黄緑色の♀です。Img_0254_1_2 Img_0254_2_2

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