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2013年8月29日 (木)

富士山麓の旅(1泊2日)①富士山麓 溶岩樹型と吉田の火祭り見学

 午前はこちら。

②午後:
 「吉田の火祭り」見学:

 ※はじめに:
 三大奇祭の一つ「吉田の火祭」は、夏の富士山の山じまいのお祭りとして毎年8月26日、27日におこなわれる北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の両社のお祭りです。
 初めて見学してきました。
 
 この火祭りは(2012(平成24)年3月8日に、山梨県内では3件目の国の重要無形民俗文化財に指定されています。)
 火祭りは、8月26日午後、本殿祭・諏訪神社祭から始まり、両社の御神霊が乗った大神輿(明神神輿)、と富士山型の御影(御山神輿)が参道を下って表通りに出て、氏子町内を一周します。
 暮れなずむ頃、御旅所に奉安されると同時に、高さ3メートルの筍形に結い上げられた大松明70余本、また家毎に井桁に積まれた松明に点火されると、街中は火の海と化し、独特の雰囲気を醸した火祭りは佳境を迎え、夜遅くまで賑わいます。
 なお、今回見学は当日だけで、翌27日「すすき祭り」とも呼ばれる祭事は見学しませんが、午後7時頃、2基の神輿は氏子中を渡御し、浅間神社に還御して祭事は終了します。
 (★「Wikipedia 吉田の火祭り参照」)

 ※両社の祭神:
 上吉田の浅間神社は富士山を神格化した浅間神が祀られていますが、神道説での祭神は木花開耶姫命。また諏訪大社の祭神(神道説)は、建御名方神とその妃神の八坂刀売神(やさかとめのかみ)。
 (なお八坂刀売神は、神道の女神で「記紀神話」には見られず、諏訪固有の神とも考えられるという。)

※火祭りの神事(時刻は目安時間):

①本殿祭(15:00~):
 これから火祭りを執り行うため、浅間神社の神に、御輿に乗ってもらうよう願うという神事がはじまります。本殿祭は、浅間神社本殿に、氏子総代・世話人・富士講・御師(おし)団などの人々が集まり、本殿御神霊に、まず諏訪神社への奉遷を願う(本殿祭)神事から執り行われていきます。Photo

 
②御動座祭(16:00~):
 本殿祭が終わると、浅間神社と諏訪神社の神さまに、神輿に移ってもらう神事「遷御」が行われます。
 神社の中から神様を移す際に、御神霊が人の目に触れないようにするために、神職たちが白い布「絹垣」で周りを覆い隠して、ご神体を宮司さんが運びます。
 まず浅間神社の御神霊が絹垣に隠されて、隣にある諏訪神社に向かいます。
 諏訪神社で再度神事がおこなわれ、両社の御神霊に、御輿に移ってもらうように願う神事が行われた後、宮司が浅間神社と諏訪神社の両御神霊を絹垣で隠して、(両社の)御神霊はともに明神神輿に分霊されますが、御山神輿には(御霊は)移されません。
 (なお、この神事が行われている間に、明神神輿と御山神輿のミニチュアの子供御輿が先に出発していきます。)
 (画像はクリックで拡大表示します)Photo_2

 
③発輿祭(16:55~):
 遷御を終えた2台の神輿は、諏訪神社の前から出発します。
 明神神輿を先頭に御山神輿が後に続きます。出発してすぐに諏訪神社のすぐ前にある高天原とよばれる広場に止まって、もう一度出発の神事をします。
 これが終わって正式な出発となります。Photo_3

 
④神輿の渡御(17:15~):
 まさかき台、太鼓、明神神輿、御山神輿、氏子参列者と整えて出立となります。
 神輿の行列は、定められた道順に従い、御旅所であるコミュニティーセンターへと向います。
 神社を出発した2台の神輿は、明神神輿が先頭で御山神輿が後に続きます。
 先に進む神輿は必ず明神神輿で、御山神輿は決して追い越したりしてはいけない決まりがあります。
 境内に準備されていた大松明が立てられました。(点火は神輿が御旅所に着く時にあわせて行われます。)
 御山神輿は休みで止まる時に、地面に「ドスン」と三回落とす決まりがあり、荒っぽく担がれるのが特徴です。少し離れて見学していてもドスン、ドスンと地響きが聞こえます。
 日が落ちて暗くなってくると、松明(タイマツ)が灯される表通りは、通行止めとなります。
 2台の神輿は、「上宿」交差点から休みながら、ゆっくりとした速さで、御旅所のある上吉田コミュニティーセンターへと向かいます。Photo_4

 
⑤御旅所着輿祭、松明点火(18:30~40):
  18時30分頃に御旅所に到着します。火の見櫓(やぐら)のご神木に張られた注連縄(シメナワ)を明神神輿の屋根に立つ鳳凰(ほうおう)のクチバシで切って中へと入っていきます。 
 到着後は、着輿祭がおこなわれます。
 神輿が御旅所に着くと、世話人たちが御旅所前の高さ3m余りの大松明に火を灯します。
 その後、世話人たちは通りにある全てのタイマツを次々に立てて、火をつけていきます。
 また、それぞれの家で積まれたタイマツにも火がつけられていきます。
 こうして上吉田の表通り沿いを中心に、南北に伸びる一本の火の帯が現れて、火祭りはクライマックスを迎えます。
 また、神輿が無事に御旅所に着いた時、これを祝して隣に作られた神楽殿で太々神楽が舞われます。Photo_5

 (なお、今日では、午後10時過ぎには松明の火は一斉に消化され、路上の後片付けも午後11時には完了して、ほどなく交通規制も解除されることになっています。)

 
翌27日:
⑥御旅所発輿祭(14:00):
 午後2時、一晩奉安された大神輿、御影の前で、御旅所発輿祭の神事が行われ、この日の神輿渡御が始まります。
 そしてこの後、⑦金鳥居祭、⑧神輿の渡御、⑨御鞍石祭、⑩あげ松の神事、⑪高天原祭、そして最後の神事⑫還幸祭まで滞りなく行われると、2日間にわたる奇祭・吉田の火祭は終りとなるのです。

 初めて見学したコンパクトなお祭りではありますが、奇祭と呼ぶにふさわしいユニークな火祭りでした。
                        (河口湖・泊)
 翌日は、富士山5合目、御中道ウォーキングと河口浅間神社の見学予定です。

 
【余談】:世の中に、”三大○○”なるものがたくさんあります。
 三大奇祭もその一つで、この祭事には
●御柱祭(長野県諏訪市、諏訪大社)、
●なまはげ(秋田県男鹿市)、
●吉田の火祭(山梨県富士吉田市、北口本宮冨士浅間神社)
 とする例が多いようです。
 他にも祭事選択については諸説があり、《島田帯祭(静岡県島田市);会陽(裸祭り)(岡山市東区、西大寺);黒石寺蘇民祭(裸祭り)(岩手県奥州市、黒石寺);吉良川の御田祭(高知県室戸市、御田八幡宮) 等々》 それぞれ地域の特徴ある伝統文化祭事に対する思い入れが感じられます。

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