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2013年8月30日 (金)

富士山麓の旅(1泊2日)②富士山5合目 御中道・御庭ウォーキング

 前日に続き、今日は富士山五合目、御中道ウォーキングです。 

 半世紀も昔のことです。夏の富士山には2回登ったことがあります。1回目は、山開き直前で、7合目で降雪に見舞われて、あえなく途中でギブアップ。
 2回目は天気も良く、山頂でご来光も迎えて、下山しました。
 当時は、現在自粛が求められている”弾丸登山”がごく普通で、もちろんこのような言われ方はありませんでしたが・・・。

 それから半世紀を隔てて、今回は御中道ウォーキングです。
 『御中道』は、かつては、富士山の中腹、5合目(標高約2,300m)付近をぐるりと巡る約25kmの道。
 そこは富士講信者の修行の場として、富士山に3回以上登頂した者だけに歩くことが許された修験道だったという。
 現在は、御中道を横切る沢が約27本程度あって、中でも「大沢崩れ」などで一部危険区域が通行禁止になっていて、一周する事はできません。
 そして今、御中道というと、その4分の1周程度の、《 河口湖五合目(小御岳神社)~御庭~大沢崩れ (片道約5.4km) 》間が、トレッキングコースとして、多くの人に利用されています。
 
  世界文化遺産に登録されたおかげで今夏混雑した「富士登山」期間は、7月上旬から8月末までの山小屋が営業する短い間ですが、「御中道」は10月下旬まで、さほど混雑することもなく、天気に恵まれれば、一味違った富士山を楽しんで歩く事ができる快適なトレッキングコースなのです。

●富士山五合目御中道ウォーキング:
 この日は好天に恵まれた夏休み最後の週日とあって、五合目駐車場は大勢の登山客、観光客で賑わっていました。
 今回は、初めてのことでもあり、《 河口湖五合目(小御岳神社)~御庭 》までを辿る”入門ショート・コース“です。
 ①まず五合目の小御岳神社にお参りを済ませてから、五合目駐車場、雲上閣右の階段を登り、石畳の御中道に入ります。
 標高は2,300m。道はシラビソ・コメツガなどの針葉樹に、ダケカンバ、ハンノキ、(花が終わった)ハクサンシャクナゲなどが混じる原生樹林の中を通り、空気はひんやりして歩きやすい遊歩道です。
 樹林帯は展望が無い分、樹木や、少し時期遅れではありましたが高山植物の観察も楽しめました。
 (以下画像はクリックで拡大表示します。)Photo

 
 ②樹林帯をぬけると、急に視界が開けて景観は一変し、森林限界を辿る火山性の砂礫地に石板が敷かれた、とても眺望の良い遊歩道になります。
 砂礫地にはオンタデやイタドリが葉を広げて緑の塊を作っていました。これらの植物は火山礫地など、植物の生育には不利な環境にも真っ先に生育をはじめるパイオニア植物と呼ばれるもののひとつです。
 また、風によって変形した「旗状樹形」の樹木をみることができます。
 またコース途中で、山頂からの雪崩“雪代”(雪崩と土石流が一緒になったような現象)によって何カ所か樹木がなぎ倒され、ちぎれたりした通過跡が観察され、その導流堤も随所に設置されているのを見かけました。
Photo_2

 
 ③眼下に広がる冨士五湖と南アルプス、遠くには北アルプスの山並みも眺められ、また麓からは聳立つコニーデ型の富士山も、ここでは皿を伏せた様なアスピーテに見える山頂を間近に仰ぎながら、そしてさらに(花期が少し過ぎてはいましたが)、砂礫地帯に咲く可憐な高山植物なども見つけることができて、快適なウォーキングでした。
 Photo_3

 
 ④雲が湧いて刻々変わる景色を楽しみながら、なだらかなに続く砂礫地、樹林、また砂礫地と歩いていくと「御庭」につきます。
 東屋が有り、すぐ近くには廃屋と化して倒壊寸前の御庭山荘が有りました。
 ”御庭”一帯には黒や赤茶色でこぶし大の火山砂礫(スコリア:マグマが噴火して空中で固まった多孔質の溶岩礫で、黒や赤の色は含まれた鉄の酸化形式による)が一面に広がり、カラマツの古木が盆栽のように点在して、あたかも大自然が造成した庭園のような眺めです。
 直径約50m、深さ約20mの擂り鉢状の穴が2箇所あり、これが、富士火山の寄生火山の入り口という。
 ゆっくりと御庭の見学してから帰路に。少し進むと右手の樹間に整備された石畳の御庭林道を下り、「奥駐車場」に到着しました。(ここには高速バスの御庭バス停があります。)Photo_4

 
 ⑤昼食後、近くの河口浅間神社に参拝。神社の杉並木と、境内の7本杉を巡り、また、かつては盛んだった河口の「御師の家」にも見学に立ち寄ってから、Photo_6

 予定時間のとおり帰路へ。そして“予定外”の渋滞も。

 今回は時期遅れで花が少なかったことも含めて、約3.5kmの歩程をのんびり2時間かけた手軽なウォーキング。
 少し物足りなかった気もしないではありませんでしたが、贅沢は言えません。良い旅ができました。
 なお、「御中道」で見かけた植物はまとめて次に掲載しました。

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