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2013年8月28日 (水)

アキノタムラソウ、ゲンノショウコ、ツルボ、ボタンヅルとセンニンソウ、ベッコウハゴロモ(8月の山地で)

 8月下旬、山地で見かけた花など。特に新味はありません。

●アキノタムラソウ(シソ科アキギリ属):
 山地の林下に小さ目の株が1本だけ生えていました。名前は秋の訪れを知らせる花のように聞こえますが、実際は夏から晩秋まで咲いています。
 本種は山野の林縁、道端などに生える多年草で、高さ20~50cm。葉は対生し、多くは3枚の小葉からなることが多いですが変異も多いです。
 小葉は長さ2~5cmの広卵形~長卵形で鋸歯があり、鋸歯の先は丸みを帯び、葉先は鈍頭~鋭頭。
 茎の上部の葉は複葉とならず葉柄も短いですが、下部の葉には長い柄があります。
 茎の上部に長さ10~25cmの花穂をだし、長さ10~13mmほどの青紫色の唇形花を数段輪生します。
 花は1つの節に5~6個付きますが、日光の来る方に偏向しています。萼から筒状の花弁が伸び、花冠の外側には白い毛がたくさんあります。
 花期は7~11月、分布は本州(山形県以西)、四国、九州。Photo_7

 
●ゲンノショウコ(フウロソウ科):
 草地や山野に自生する多年草で、日本の代表的な民間薬の一つとして利用されてきました。有効成分はタンニン。 
 東日本にはシロバナが、西日本ではアカバナが多く見られます。
 花期は7~10月、分布は日本各地。Photo_8

 
●ツルボ(ユリ科ツルボ属):
 開けた草地に生えていました。
 山野の日当たりのよいところに生える多年草です。葉の間から20~40cmの花茎を伸ばし、その先端に4~7cmの穂のような総状花序をつけ、淡紫色の花を多数つけます。
 花期は8~9月、分布は本州~九州。Photo_9

 
●ボタンズルとセンニンソウ(いずれもキンポウゲ科センニンソウ属):
 林縁のあちらこちらに巻き付いてたくさん咲いていました。
 いずれも山野に生えるツル植物で、遠目には同じように見えますが、近くで葉の形を見れば容易に区別できます。
 花に花弁はなく、白い花に見えるのは萼片です。こちらもよく見ると区別できますが、花だけ見たのでは、わかりにくい場合もありますね。
 晩秋から初冬になってすっかり葉を落とした後に、たくさんの種髪の種が光を浴びて銀色に光っている風景は、花の時よりもきれいです。
 いずれも花期は8~9月、分布は日本各地。
 写真上(2枚)がボタンヅル、下がセンニンソウです。Photo_10

 
 ついでに、すでに穂が出たススキの葉にとまっていたベッコウハゴロモ。
 植物の茎から汁を吸うカメムシの仲間です。大きさ(翅端までの長さ)1cmほど。
 出現時期は7~9月、分布は本州~九州。
●ベッコウハゴロモ(カメムシ目ハゴロモ科):R0038050

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