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2013年8月18日 (日)

アサザ、ツマグロイナゴ♂、クルマバッタモドキ・緑色型、キイトトンボ♂、モノサシトンボ♀

 8月中旬の自然公園で見かけた生物です。

●アサザ(ミツガシワ科):
 里地の自然公園に設けられた人工池で黄色い花を開いていました。
 水底の地中に地下茎を伸ばして成長し、切れ込みと、周辺にうねっているようなきょ歯がある卵円形の葉を水面に浮かべ、花径3~4cmのキュウリに似た黄色い花を水面上に開きます。半日花です。
 本種は湖沼、溜池、水路などに群生する多年生浮葉植物ですが、近年、水辺の護岸工事や水質汚濁、また水位操作など生育環境変化に伴い、各地で個体群が消滅したり縮小したりしています。
 環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)になっています。
 花期は6~9月、分布は日本各地。Photo

 
●ツマグロイナゴ♂(バッタ科トノサマバッタ亜科):
 林縁の草地にいました。
 丈の高い草が茂る、湿った草原などで見られるバッタで、大きさ(翅端まで)♂38mm前後、♀47mm前後。
 ♂は明るい黄緑褐色で後脛節と翅の先端の黒色が目立ちます(写真上)。
 ♀は淡い枯草色をしていて、翅端は黒くはないようです(写真下)。
 ツマグロイナゴ(褄黒稲子)の和名は、着物の裾を思わせる前翅の先が黒いことから。
 ツマグロイナゴモドキ、ツマグロバッタ、ツチバッタとも呼ばれます。
 出現時期は7~9月、分布は本州、四国、九州。Photo_2

 
●クルマバッタモドキ・緑色型(バッタ科トノサマバッタ亜科):
 草地に跳びはねていました。大きさ(翅端まで)♂37mm前後、♀50mm前後。
 褐色(または緑色:緑色型)と薄灰色のまだら模様のバッタで、褐色型の方が多いですが、緑色型も見られます。
 胸部背面に1対の「く」の字形の白線があります。後翅には半月状の黒帯があります。(飛ぶ時に観察できます。)
 おもに、丈の低い草のまばらに生えた草地や荒れ地などに生息しています。クルマバッタの褐色型に似ていますが、本種の方が多いそうです。
 出現時期は7~11月、分布は日本各地。Img_0600cctrm2

 
●キイトトンボ♂(イトトンボ科):
 大きさ(全長)♂37mmほど、♀40mmほどで、中型のイトトンボです。
 未成熟個体の胸部は淡褐色ですが、成熟すると明るい黄緑色になります。
 ♂の腹部はイトトンボの仲間としてはやや太めのあざやかな黄色で、腹節7~10節に黒斑があります。
 ♀は緑味のある黄褐色あるいは緑色になりますが、腹節に黒斑はありません。
 翅は無色透明です。
 成虫はハエから小型のトンボ(同種を含む)まで捕食します。おもに平地や丘陵地の挺水植物がよく繁茂した池沼や湿地に生息しています。
 出現時期は5~10月、分布は本州、四国、九州。
 但し、関東地方の一部地域では絶滅危惧種になっています。
 写真上2枚は成熟♂、下が未成熟個体。Photo_3

 
●モノサシトンボ♀(モノサシトンボ科):
 池端の草地で1匹だけ見かけました。体色から♀のようでした。
 本種は、大きさは40~50mmほど、♂は淡青緑色、♀は橙黄褐色で、いずれも腹部にものさしの目盛りのような環状紋があることからこの名前です。
 おもに平地や丘陵地の池沼、湿地など発生して、水辺そのものよりも池周辺の草むらなどでよく見られます。
 出現時期は5~10月、分布は北海道、本州、四国、九州。Img_0559

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